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【ONE FF54】11勝0敗のウズベク人ファイターと対戦、本田良介「判断能力と対応力がついてきた」

【写真】帰る場所のある人間は、それだけで強いです(C)MMAPLANET

8日(金・現地時間)、これから1時間半後にタイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Friday Fights54で本田良介がサンザール・ザキロフと対戦する。
Text by Manabu Takashima

12月のONE FFデビュー戦に続き、2度目のルンピニー登場となる本田。実はこの間にRIZIN佐賀大会出場という話も聞かれていたが、契約の関係で実現しなかった。ここで落胆しないのが、プーケット在住──悟りのように、強くなることに人生を振り切った本田の強さだ。キャリア11勝0敗の中央アジアの新鋭との対戦について語る言葉から、本田のThe Way of MMA Lifeが感じられる。


――明日の試合に向けて、無事計量を終えたということですが対戦相手のザキロフもOKだったのでしょうか。

「多分大丈夫だと思います。相手の計量結果を見たわけではないですけど」

──そうなのですか。その場で確認とかはされないのですね。

「そうですね。まずフェイスオフがあって、それからハイドレーションと体重測定で。計量が終わったら、それぞれタクシーでホテルに戻るような感じでした」

──フェイスオフが計量前にあるということですね。

「ハイ。僕は言われたことをやるだけですね。まぁ、フェイスオフは計量が終わってからやれば良いのにとは思いますけど(笑)」

──そんななか2度目のルンピニーですが……どうしても、聞いておきたいことがあります。

「えっ、なんですか」

──ズバリRIZIN LANDMARK08、佐賀大会に本田選手はオファーを受けたけどマッチング期間で出場できなかったと。

「あぁ、そのことですか。アハハハハ」

──他の選手なら話題にできないですが、本田選手は常々「人生は思い通りにならない」と言い続けてきた。なので引きずることなく、気持ちも頭も切り替えることができていると思ったので。

「全くその通りです(笑)。なるようにしか、ならない。戦いたい大会で試合ができなかったからって、練習をしないということじゃないですからね。色々なタイミングや状況、それこそ契約なんて絶対で──できないことと、自分がやるべきことは別モノなんで。割り切っているというより、そういう時だからこそ練習をして気持ちもスッキリしていくタイプなので。

もちろん、九州の大会だし地元の皆の前で戦いたいというのはありました。応援してくれる人たちにも『日本で戦うところが見たい』と言ってもらって。同時に、『自分が海外でやっていくと決めたんだから、自分のやりたいようにやれば良い』と言ってくれる人もいました。それこそ僕は今、タイガームエタイにいてタイで戦えることが強味なので」

──九州で試合をして、また試合間隔があいてしまってもしょうがない?

「ハイ。こっちにいる間に、なるべく試合をしたいです。実際12月にして、3月にできる。当然、勝っていることが前提だとは思いますが。RIZINという誰もが知っている団体からオファーを貰えたことだけでも、僕にとってはステップアップなので」

──素晴らしいポジティブン・シンキングですね。そこで迎えるザキロフですが、キャリア11勝0敗のウズベキスタン人ファイター。いやぁ、痺れます。ここで、そういうファイターと戦うという事実に。

「むしろ、そういう人と戦いたいので。若くて、強いという特典つきの人と。アハハハハ。ただし、どんな戦績を持っていても僕と戦うのは初めてなわけで。それは僕も、そうだし。レコードとかはあってないモノだと思っています。余計なことは考えない。

色んな国があって、その国にはその国のMMAのレベルがというものがある。僕の戦績(※12勝3敗1分)を見て、『それは日本での試合だろう?』って思う人がいるかもしれないですし。僕はこうやって海外にいて、相手のレコードを見ても戦ってきた場所が違って、レベルも違うから、そんなに気にせずに……やる」

──動き的にはどうですか? あの長いリーチを生かして、組んでバックを取るというのは嫌な動きに感じました。

「アタックの回数ですよね。アタックの回数が多い。でも、それが今のMMAで。どれだけアタックができて、どれだけ守備に回らないか。それが前提にある15分間を戦うのが、MMAです」

──なるほど。

「ちょっと前まで、そういうことも考えられなかったです。出し切っていくなかでつまるところにつまれば極まるし、終わる。そうじゃなかったら判定で勝つために、アタックしないといけない。15分間でやり切ることが明確になったと思います」

──その意見を聞くと、ザキロフは3Rに疲れる風にも見えます。

「ハイ! 結局はリングで向かい合った時に現地調達された情報……疲れ具合とかですね。そこで判断をしないと。その時の判断能力と対応力がついてきたので、僕としてはストレスなくどんどん動けるようになってきました」

──テイクダウンを切って戦う。組ませずに戦う。どちらが理想ですか。

「入らせないで戦うことも学んできて。日本にいる時は組んでくる相手があまりいなかったから、来てほしいという想いがありました。でも、まぁ、わかんないや(笑)。何でも来いやって。全部したいから楽しみで!!

僕自身の動きは決まっている……そして、微妙に変えることができる。その調整は、色々な材料がないとできなくて。その材料を練習で増やしてきたつもりです」

──そこを瞬時にして、試合で繰り出せる?

「その自信はあります。距離設定とかはあっても、その距離設定も距離を取りたいわけでも組みを切りたいわけでもなくて。自分が何でもできる、距離にいるっていうことなんです。いや、ちゃんと話せていますか?」

──もちろんです。逆に分かりやすいです。テイクダウンを切るのは防御で。パンチをかわすのも。でも、その防御する精神構造の根底が攻撃的であること。そうでないと、自分の攻めが死んでしまうように思うようになりました。

「そうだと思います。リズムがあって、上手くいっている時はリズムに乗って動くことができる。でも、上手く行っていない時もそれが必要で。仕掛けて来られたことに対して、上手く対処するために自分のリズムを創る。オフェンスもオフェンスで、自分でリズムを創る。そういうことですよね」

──リズム、そうですね。考えていたことが、より明確になった気がします。いやぁ、楽しみです。本田選手が日本で戦っていた時と比較して、戦いの幅が広がって強くなっているところを拝見するのが。

「ありがとうございます。そうなるために来て、そうなれているので。リラックスしているというか、フラットにやっていくつもりです(笑)」

──最近、ロータス世田谷勢のMMA用語で自分の得意な形に持っていくと、オアシスという言葉を使うそうなんです。もうタイガームエタイにいること自体が、ロータス用語を使うと本田選手にとってオアシスなのですね。

「アハハハハ。だってロータス用語っていうか、オアシスはオアシスじゃないですか(笑)」

──ハハハハ、確かに。オアシスをエンジョイする本田選手のファイト、楽しみにしています。

「ありがとうございます。どこのジム名を所属先として名乗って良いのか、分からなかった僕の格闘技生活で、タイガームエタイという居場所が本当にできたと思っています」

■放送予定
3月8日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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【ONE FN20】正真正銘、絶対的世界一=マイッサと対戦、山田海南江「誰かのせいにはしたくない」

【写真】ゴミゴミした中心部と違い、スッキリしたラートプラーオ。5月のADCCアジア&オセアニア予選はバンコク郊外のランシットで行われるため、この空気を知っておくことも貴重な経験になるはず(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night20「Todd vs Phetjeeja」で、山田海南江がマイサ・バストスと対戦する。8日のInternational Women’s Dayに合わせたタイミングで実施されるオール女子大会で、唯一組まれたサブミッショングラップリング戦で、世界最高峰と戦う山田。
Text by Shojiro KameikeText by Shojiro Kameike

黒帯ルーキーに、突然ビッグチャンスが舞い込んだ。ムンジアル4連覇中のマイッサ・バストスとONEサブミッショングラップリング戦で対決する。ムンジアルはもちろんパン選手権、ヨーロピアン、アジア選手権やブラジレイロ優勝など、マイッサの国際大会の実績を挙げればキリがない。そんなマイッサとの対戦を控えた山田は、リモート画面の向こうで喜びを露わにした。ONEのリングで、世界一の柔術家が待っているから。


――山田選手にとって、海外のプロ興行に出場するのは今回が初めてなのですか。

「初めてです。現地での公式スケジュールが凄いですね。拘束時間も長いから『皆はどのタイミングで練習するんだろう?』って。今までレスリングや柔術だと、直前に近いぐらいの日まで調整してから試合に臨んでいたんですよ。でもONEの公式スケジュールを見ると、写真撮影やインタビューなどもあって……その状況に慣れていなさすぎて、どうしようかと思っています(笑)」

――昨年11月に出場したADCCアジア&オセアニア予選も、そういった公式スケジュールはなかったわけですよね。

「はい。あの時は自分たちで現地の練習場所を見つけて、試合前にMMAPLANETさんがインタビューしてくださった以外は、特に予定もなかったです。アハハハ。逆にONEはホテルと、体を動かす場所を用意してくれているのは安心でした。問題は体を動かすタイミングですね。でもその場所を使って体を動かしている選手も多くなくて」

――MMAの場合は大幅な減量をしている選手もいますし、特にONEはハイドレーションテストもあるので試合直前の調整方法も異なってくると思います。

「ハイドレーションテスト! それが一番の心配です。自分は今回、減量幅も少ないので問題はないとは思いますが……。日本で三浦彩佳選手にハイドレーションテストのことを聞いて、いろいろ勉強してきました」

――何もかも手探りで、調べながらのONE初戦なのですね。

「昨日の夜(※取材は6日に行われた)タイに着いて、そこからの公式スケジュールは先に届いていたんですよ。でも英語だし、私個人のスケジュールではなく全体のスケジュールで。その中から私が関わるものを自分で探すという感じでした。どう動けば良いのか、分からないことが多いです」

――聞いているだけで大変な状況であることは分かりますが、それでも山田選手が楽しそうにしているのが印象的です。

「アハハハ。試合が楽しみです。あのマイッサ・バストスと対戦することができるなんて」

――今回のバストス戦が発表されたのは3月に入ってからでした。かなり急なオファーだったのではないですか。

「お話があったのは2週間前ぐらいかなぁ……。すぐOKって返答しました。でもビザの申請とかあって、正式発表も遅くなったんだとは思います。私としては本当にマイッサ・バストスと試合できるのが嬉しくて(笑)」

――その言葉が決して嘘ではないと思えるほど、笑顔に満ち溢れています。

「そうなんですよ。マイッサって今年1月、柔術グランドスラム東京大会に出て優勝していたじゃないですか(女子茶黒ルースター級で優勝)。私もあの大会に出る予定だったんです。でも年末に怪我をしたために出場をキャンセルしたら、その後にマイッサが飛び込みでエントリーしていて。『うわぁ~』って思いました。

私も今年に入って黒帯になったので、もうIBJJFの世界大会はポイントがないと出場することができないんです。そんななかでマイッサと、しかも日本で戦えるチャンスなんて今回しかなかったのに――と。グランドスラムの大会当日は、会場の上のほうからずっとマイッサの試合を眺めていました。『マイッサと対戦できる選手、良いなぁ』って(笑)」

――確かにギ、ノーギを問わずマイッサの試合は自然と魅入ってしまうものがあることは分かります。

「あの強さは何でしょうね……。2019年に初めてムンジアルで優勝してから、ずっと勝ち続けているじゃないですか。ムンジアルのあとに主要な大会で負けたのは、2021年のパン選手権と今年のヨーロピアンぐらいで。その間ずっと強さが安定していて、つけこむ隙がないんですよ」

――ムンジアル4連覇をはじめ、ギでもノーギでも国際大会で勝ち続けている。分かりやすいところでいえば柔道の谷亮子さん、レスリングの吉田沙保里さんや伊調馨さんのような実績ですよね。

「そう! 本当にそうなんですよ。だから今回の試合も、まずONEとしてはマイッサに出場してもらいたかった。その相手を探して私にオファーが来たって捉えています。そういう扱いに対して思うところはあるというか。ONEとしてはマイッサが勝って、いずれダニエル・ケリーと対戦させたい――というようなプランもあると思うんですよ。でも私は、そんなことを気にしていなくて。何より私自身がマイッサと対戦したかったです。

もちろん『マイッサの相手』という扱いじゃなくて、いずれ私という選手にオファーが来るような試合を見せたいです。今回だけでなく世界を目指すために、それだけの強さを身につけていかないといけないですし」

――なるほど。今回はノーギでの試合となります。ギとノーギで試合の印象も異なりますか。

「ギのほうがベリンボロとかの固定力は強いと思うんですよ。掴むところがあるので。もちろんノーギでも強いけど、私としてはノーギのほうが対策もできると思っています。今回の試合でも凄い技数で攻めてくるでしょうし、その対策を講じながら自分の得意なところに持って行く。私としては、その試合展開しかないと考えています。マイッサとの試合のなかで、私にチャンスが巡ってくることは少ない。その少ないチャンスにつけ入るしかないですね」

――マイッサもギよりノーギのほうが展開も速いし、何よりサブミッションを狙い続けています。ONEサブミッショングラップリングでも強いタイプなのだろうとは思いますが、それだけ展開が速い相手のほうが手は合うのではないでしょうか。

「そういうタイプのほうがやりやすいです。これまでも強い選手と対戦したほうが、私のレベルも上がるというか――私自身、試合が楽しくなるんですよ。強い相手との試合だと、自分が持っている以上のものを出せるみたいで。

去年11月のADCCでは、決勝でアデーレ・フォーナリオには負けてしまいました。でも試合写真や映像を視ると、よほど試合が楽しかったんでしょうね。ずっと笑っていて……私ってヤバいヤツなんじゃないかと思いました(笑)」

――それはファイターにとって素晴らしい素質であり、才能だと思います。ADCC直後の前澤智戦も楽しかったのではないですか。

「楽しかったです! 自分では分かっていなかったんですけど、入場の時から笑っていて。会場へ応援に来てくださっていた方からは、『後ろの席から、あの子笑っているよ……っていう声が聞こえた』と言われました。まぁ、変な人間ですよね」

――いえいえ。ADCCや前澤戦と同じく、あるいはその時以上に楽しそうな山田選手を見て、マイッサ戦にも期待することができるのは確かです。

「ありがとうございます。もともと試合に対して不安や恐怖とかって無いタイプなんですよ。もしかしたら、気づいていないだけで不安や恐怖は感じているかもしれません。でもそれ以上に、『ここまでやってきたから大丈夫だ』って納得できるほど取り組んでいるので。

私の中では、去年のムンジアルで負けたことが一番大きいです。茶帯の2回戦で逆転負けを喫してしまって……『私はこのままで良いんだろうか?』と思いました」

――……。

「紫帯で3位になった時は、『今までのやり方を続けていけば大丈夫だろう』という確信があったんです。でも、そう思ったやり方を1年間続けた結果、茶帯で負けてしまって。『何が悪かったんだろう? このままじゃいけない』と考え始めたんですね。『これは海外で練習したら解決するものだろうか』とか、いろんな気持ちが生まれていました。

それで去年の秋から、自分の練習については自分自身で考えるようにしたんですよ。それまではパーソナルで指導してもらったりしていて。もちろん自分の負けを、教えてくださっていた人たちのせいにすることはないです。ただ自分自身で考えたほうが、試合で勝っても負けても納得できるんじゃないかと思ったんですね」

――誰かのせいにはしたくない。でも、このままだと誰かのせいにしてしまうかもしれないし、そんな自分が許せないという気持ちもあったのではないですか。

「……そうかもしれないです。今までもそうだし、今後もし負けた試合でも誰かのせいにはしたくない。自分で決めた目標だから、自分の気持ちも曲げたくはないですからね。まさか黒帯デビュー戦の相手が世界一のマイッサだとは思わなかったけど(笑)」

――それこそ初めてのオリンピックで、1回戦で吉田沙保里さんや伊調馨さんと戦うような。

「本当にそんな感じです(笑)。もう最高ですよ。今、私に良い風が吹いているんじゃないかって思います。マイッサには――もちろん今のままではギだと歯が立たないし、ノーギでも怪しいですよ。自分の100パーセントを出しても勝てない。それこそ120パーセントまで自分を引き上げないと勝てないです。だからこそ試合が決まった瞬間、どうやって120パーセントを引き上げるかって考えるのが楽しくて」

――そうして強くなる、強くなろうとする瞬間が楽しいわけですね。まさに根っからのファイターです。

「正直『これからはSNSも活用して自分のことをもっとアピールしていかないといけない』とは思っています。強いことはもちろんだけど、強い選手は世界にたくさんいますからね。その中から、どうやって自分が試合に呼ばれるようになるかっていうことも考えるんですよ。でも自分の中では強くなりたい……強くなることが一番で。

今年はADCC世界大会と、IBJJFノーギワールドにも出たいです。ノーギワールドもポイントが関わってきますけど――さっき言ったとおり、ここでマイッサ戦が決まるのは私に良い風が吹いてきているとは思います。でもそのチャンスを掴むためは、強くなるしかないから。格闘技をやる限り、その気持ちは絶対に変わりません」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT


■ ONE FN20対戦カード

<ONEキックボクシング世界女子アトム級王座統一戦/3分5R>
[正規王者] ジャネット・トッド(米国)
[暫定王者] ペッディージャー・ルクジャオポーロントン(タイ)

<ONEムエタイ世界女子アトム級選手権試合/3分5R>
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
マルティニ・ミケレット(イタリア))

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
澤田千優(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)
マルティナ・キエルチェンスカ(ポーランド)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
ユウ・ユウペイ(香港)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<サブミッショングラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/10分1R>
マイッサ・バストス(ブラジル)
山田海南江(日本)

<ムエタイ・アトム級/10分1R>
シール・コーエン(イスラエル)
テオドラ・キルオバ(ブルガリア)

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【ONE FN20】ペッディージャーとのラストファイトへ、ジャネット・トッド「最後はチャレンジで終わりたい」

9日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night20で、ONEキックボクシング女子世界アトム級王者ジャネット・トッドが同暫定王者ペッディージャー・ルクジャオポーロントンとの統一戦に臨む。
Text by Takumi Nakamura

2020年2月にスタンプ・フェアテックスに勝利してキックルール、2022年7月にララ・フェルナンデスに勝利してムエタイルールのベルトを巻いたトッド。昨年3月にアリシア・ヘレン・ロドリゲスに敗れてムエタイ王者のベルトを明け渡す形となったが、今大会ではペッディージャーとの統一戦を迎えた。

アニッサ・メクセンを下して世界最強とも目されるペッディージャー戦を前に、トッドは「これを最後の試合にしようと思っている」と明かした。ONE、そして女子の立ち技を牽引してきたトッドのラストファイトに向けたインタビューをお届けしたい。

――トッド選手にとっては約1年ぶりの試合となりました。この1年間はどのように過ごしていたのですか。

「試合間隔が1年空いちゃったけど、毎日トレーニングは続けてきた。それが完璧というわけではないけれど、自分が成長するための練習をやってきたと思う」

――一昨年は新型コロナウィルスの影響で試合そのものがキャンセル&延期になったこともありましたが、あのときはどんな心境だったのですか。

「COVID(コロナ)の前は年間5回ぐらい試合していたのに、COVIDの後は年1~2試合になってしまって。もちろんたくさん試合はしたかったけれど、それが出来ない状況なのは分かっていたし、それに慣れちゃったわ(笑)。試合は出来なかったけど、自分が強くなるための練習ができたし、以前よりもいいファイターになれていると思う」

――自分を成長させるための練習をしてきたということですしたが、トッド選手もキャリアが長くなってきて、具体的にどんなことに重点を置いて練習してきたのですか。

「またキックボクシングルールの試合をやることが分かっていたから、この1年間はボクシングだったり、ムエタイよりもハイペースなパンチとキックを練習してきたわ。あとキックルールはヒジとクリンチがないからトレーニング内容もそれに少し変えている」

――トッド選手はONEでもキックルールとムエタイルールをどちらも戦っています。例えば日本人はどちらかのルールは得意で、どちらかのルールは不得意という選手も多いですが、トッド選手はなぜ両ルールで結果を出すことができたのですか。

「確かにキックとムエタイは違うもの。なんだけど似ているところもあるから、そこを理解することが大事で、私はそこを理解してうえでルールに合わせて戦うことができる」

――特にONEの場合はムエタイルールがMMAグローブですが、その難しさはなかったですか。

「グローブの違いは大きいね。キックルールはボクシンググローブだからブロッキングで顔をカバーすれば大丈夫だけど、MMAグローブはブロッキングしても殴られてしまう。ディフェンスのやり方が変わることが一番の違いだと思う」

――逆にMMAグローブのムエタイルールをやったことで、キックボクシングルールにプラスになったことはありますか。

「ムエタイルールの方がよりディフェンスを意識してやっていたから、キックボクシングをやるときも、ムエタイのディフェンスをしっかりやるという部分が活きてくるんじゃないかな」

――また武尊選手がトッド選手も所属するBoxing Worksで練習しているそうですね。

「タケル!私とはトレーニングの時間がずれていたから一緒に練習することはなかったけれど、私のトレーニングパートナーとは一緒に練習していて、何度かジムで一緒になったことはあるわ」

――さて今大会では暫定王者のペッディージャーと王座統一戦で対戦します。ペッティージャーにはどんな印象を持っていますか。

「すごくボクシングが強いので、自分にとっていいチャレンジになると思う」

――ペッディージャーは昨年12月にアニッサ・メクサンに勝利しています。個人的にまだペッディージャーはメクセンに勝てないだろうと思っていたのですが、トッド選手はあの試合を見てどんな感想を持ちましたか。

「ペッディージャーの方が接近戦で自分の距離を作っていたと思う。だからアニッサが自分の距離で戦おうとしても、それが出来なかった。あの試合は常にペッディージャーが自分にとっていい距離で戦って、力のある攻撃を入れることができたと思う」

――恐らく今回もペッディージャーは前に出て距離を詰めてくると思います。それに対する戦い方は準備していますか。

「もちろん接近戦になることを想定して、しっかり練習してきている。もし接近戦になっても自分の攻撃を効かせる試合ができると思う。私は試合をちゃんとイメージして、相手の弱点と自分が強みをしっかり頭に入れて戦う。その準備はできているわ」

――今回はキックルールの統一戦でしたが、これをクリアしたらもう一度ムエタイルールのベルトを獲りにいきたいという想いはありますか。

「いや………私はこれを最後の試合にしようと思っているの」

――そうなのですか!

「これはもう何カ月も考えていたことで、私は今38歳で新しい家族が欲しいと思ったら、これ以上、試合を続けることは難しいと思った。
だから最後の試合で、自分の最高のパフォーマンス、そして最高の姿をみんなに見せたいと思う」

――例えばONEのアメリカでの大会も予定されていて、そこまで待って区切りをつけることは考えなかったのですか。

「アメリカでも試合をしたかったけど…試合がマッチできなかったわけだから仕方ない。それにアメリカで試合をしたい、マッチできないを繰り返していたら、区切りをつけられなくなるから、今回の試合を最後にしたいと思っている」

――これからまたトッド選手の試合を見られると思っていたので驚きました…。ペッティージャーはおそらく今世界一強い選手だと思うのですが、そういう相手と戦って現役生活にピリオドを打ちたいという気持ちはあったのですか。

「それはあります。最後は大きなチャレンジで終わりたいから。しかもそんなファイトを国際女性デーに開催される女性だけの大会で出来ることは本当にうれしい」

――それこそトッド選手のようなファイターがいて、ONEで戦ったからこそ、そういった大会が開催できることになったと思いますし、女子の立ち技格闘技が世界的にクローズアップされたと思います。

「そう言ってくれてありがとう。私も今までずっとやりたいことをやってきたし、この試合をやることで自分の中でも達成感を持てると思う。素晴らしいファイトを見せて、これから次の人生のことを考えていくわ」

――それではトッド選手のラストファイトを見るファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「ずっと私の長い旅を見てきてくれた皆さんに『ありがとう』と言わせてください。私は最後までベストを尽くして戦うので、しっかり見届けてください」

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN20 V.V mei アナ・パラシコス キック サナーズ・ファイアズマネシュ ジヒン・ラズワン ボクシング ライカ ルンピニー 万智 中村未来 修斗 平田樹 海外 澤田千優 藤野恵実

【ONE FN20】ONE本戦デビュー、ラズワン戦へ。澤田千優「残りあと何年という計画があって……」

【写真】戦場が変わると同時に、所属ジムの変更も公言した (C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night20で、修斗女子アトム級王者の澤田千優がジヒン・ラズワンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

澤田は昨年2月にONEフライデーファイトでサナーズ・ファイアズマネシュを下して以来のONE出場となる。しかも念願の本戦契約だ。さらに所属もAACCからキックボクシングジムのteam AKATSUKIへ変更となった。昨年12月に中村未来を下して修斗王座を防衛してから約3カ月間、そしてONE本戦での試合について澤田が語って。


――2月末にONEとの本戦契約と初戦が発表されました。今回の本戦契約は、いつ頃から話が進んでいたのでしょうか。

「正式発表の1カ月前ぐらいからです。私は修斗のインフィニティリーグに出ていた頃から『海外で試合をするならONEのアトム級を目指したい』と言っていて。フライデーファイトに出た時も、ABEMA TVの方がONEに私の本戦出場について話をしてくださったり、今年1月の日本大会も私が出場できるように動いてくださっていたそうなんです」

――そうだったのですね。残念ながら日本大会への出場はなりませんでした。

「そのあとONE JAPANの方から連絡を頂いて、今回の本戦契約に至りました。私も全ての事情を知っているわけではないので、正確なことは分かりませんが……」

――澤田選手はABEMA TVの海外武者修行プロジェクトに参加し、コンバテ・グローバルでアナ・パラシコスを判定で下しました。そして修斗の防衛戦を経てONE本戦契約を勝ち取るという、海外武者修行プロジェクトの成功例とも言えます。

「私が海外で試合をしたい、ONEアトム級で戦いたいという希望があって。ABEMAの方からも『ここで試合をしておくと、ONE本戦契約への良いアピールになるから』と、コンバテで試合をさせてもらいました。その経験はMMAをやっていくうえで、良かったです。ただ本戦契約して初戦がABEMAではなくU-NEXTで中継されるというのは――最初にONE JAPANから聞いた時は驚きましたし、少し不安というか気になることもあって」

――気になることとは?

「ABEMAの方にどう思われるんだろうな、と」

――えっ!? それはONEと中継サイドのお話であり、澤田選手が心配することではないと思いますが……。

「でも海外武者修行プロジェクトは、全てABEMAがサポートしてくれたもので。やっぱり筋というか――これまで私に関わってくれた方を裏切るようなことはしたくない。でも私自身が目指しているもののために、ONEの本戦には出たい。そう考えていた時に、ABEMA TVの北野(雄司プロデューサー)さんから連絡を頂きました。

『おめでとうございます。今後ABEMAがONE中継に関わることはないけれど、何かサポートが必要であれば、いつでも言ってください』と言われて、ホッとしたんですよ」

――それは素敵なお話です。同時に所属がAACCからAKATSUKIに変わることも発表されました。ONE本戦契約と同じタイミングとなったのは偶然だったのでしょうか。

「偶然ではないですね。でも、ONE本戦契約があったからAACCを離れた、というわけではないです。もともとMMAを続けるのは、残りあと何年という計画があって……」

――現在の年齢とキャリアで、現役生活の最後を見据えているのですか!?

「そうなんです。私の性格上、『ここまでにコレをやりきる』という目標を決めないと、頑張れないところがあって(苦笑)。ズルズルと格闘技を続けたくはないんですよ。レスリングを始めてから今のMMAに至るまで、常に自分の中で目標は定めています。

自分としては30歳ぐらいがピークで強い時期だと思っています。今26歳なので、残り5年の間にONEのチャンピオンになりたい。そのためには、もっともっと強くならないといけない、というビジョンをAACC代表の阿部(裕幸)さんとすり合わせて。結果、環境を変えて、いろんな方から刺激をもらいながら練習をしていくほうが良いんじゃないかと考えたのが、ジム移籍のポイントなんです」

――その移籍先としてAKATSUKIを選んだ理由を教えてください。

「AKATSUKI代表の良太郎さんはキックボクサーで、もともと良太郎さんから打撃を教わっていました。キックボクシングだけでなく、いろんな格闘技を見ていて、私のベースであるレスリングを生かせるような打撃を教えてくれる方です。他にも良太郎さんに打撃を教わっているMMAファイターがいます。私の弱い部分である打撃を本当に基礎から教わることで、これから海外の試合に向けてステップアップできるんじゃないかと。

フリーとしてAKATSUKIで練習させていただくこともできますが、私自身はどこか所属して、腰を落ち着けないと頑張るは難しいタイプでもありますし(苦笑)。それでAKATSUKI所属として活動させていただくことになりました。

去年の12月、修斗のタイトルマッチ前からお話を進めていて。防衛戦が決まった段階では阿部さんにも『年内いっぱいで……』というお話をしていました。ただ、もしかしたら1月のONE日本大会出場があるかもしれない。そこで移籍も発表しようと考えていて。本戦契約と初戦が3月になり、移籍の発表もこのタイミングなったという流れです」

――なるほど。修斗王座の防衛戦では、中村未来選手を相手に明確な差を見せつけて勝利しました。もう修斗の女子アトム級では対戦相手がいない……と思われるなか、ますますONEで戦う気持ちが強くなっていたのではないですか。

「はい。もともとファイトナイトに出場した時点で、本戦契約に本戦契約に手が掛かっているか掛かっていないか――という状況だったと思います。もし本戦契約がなければ、もう一度ファイトナイトに出るという話もありました。一方で、修斗女子アトム級の選手とは、みんな対戦していたじゃないですか」

――中村選手とはインフィニティリーグで対戦し、判定勝ちを収めていました。とはいえ、これは結果論ではありますが、個人的にはあの防衛戦があって良かったと思います。圧倒的な差を見せつけることによって、周囲にも『もう海外しかない』と思わせることができたのではないかと。

「それは私も試合前から考えていました。国内で試合をするかぎりは、絶対にそう思わせるような内容を見せなければいけない。実は、セコンドからは『タイトルマッチは5分5Rだから、5R戦うことを考えて』と言われていたんです。私も試合前は緊張しながら『ハイ! ハイ!』と答えていましたが、試合が始まったらチャンスがあれば極め切るという気持ちで臨みました。その気持ちが試合に出たと思っています」

――プロデビュー当時は、その気持ちがありながら試合中にプラン変更を余儀なくされたこともあったと思います。しかし最近は、その強い気持ちを貫いている印象があります。

「私はそれほど試合数をこなしているわけではなくて。でも練習しているなかで、MMAとしてレスリングはもちろん寝技や打撃など、MMAの選手としてMMAらしく戦うイメージを持って試合をしてきました。他の人の試合を視るだけでなく、他の選手から試合のつくり方について聞いているんですよ。そこで聞く意見が凄く勉強になります」

――今はAKATSUKIと、マスタージャパンが主な練習場所なのでしょうか。

「ここ1~2カ月は、マスタージャパンでは金曜日と日曜日の選手練に参加させていただいています。いろいろ練習している内容を、マスタージャパンですり合わせさせてもらっている感じで。『この打撃は通用する』、『まだ壁際はヘタクソだな』とか。そういう練習ができることは、とてもありがたいです。あとは万智ちゃんと週1回は必ずスパーする日をつくっています。あの子も本当に強くて。

それと今は追い込みの時期なので、柔術とグラップリングの練習のために、今成柔術に行かせていただいています。朝早くからグルグルとロールしているだけなんですけど(笑)。体の使い方を確認しながら、『これは違うかな』と思ったり。自分が極めるための体の動かし方だけでなく、極められないための体の動かし方が必要で」

――ONEアトム級はユニファイドであればストロー級です。澤田選手の場合、どうしても相手との体格差は課題となるでしょう。今日のマスタージャパン練習には、黒部選手とライカ選手が参加していました。万智選手も含めて階級が違う相手との練習が多いのですか。

「体格差については……ここ数カ月で鍛えたパワーだけでは到底敵わないと思います。海外の選手とはインナーマッスルや、地の力が違うので。力を力で制圧するよりも、距離で外したり組んだ時に抜くことは意識しています。だから自分よりも大きな相手との練習が重要で。黒部さんや藤野恵実さん、万智ちゃんと組ませてもらうと、自分より体重が10キロ以上は重くて力が強い選手の感覚が分かるというか。ここは抑え込める、ここは外したほうが良いという肌感覚を身につけたいと思っています」

――ジヒン・ラズワンはONE女子アトム級の中でも体格が大きく、組みも強い選手です。

「力は強そうですよね。お尻が大きいし、足も太くて。腰も強くて、なかなか壁際でも崩れない。打撃も出すし、MMAファイターとしてのバランスも良い選手だと思います」

――2022年9月のスタンプ戦(判定負け)でも、序盤はトップをキープしていました。ただ、アグレッシブすぎることでサブミッションが外れたり、敗北を招くこともあります。

「スタンプ戦でも最後は前に出たところに、ガチンとヒジを合わされていましたね。私との試合でも、まず出てきてくれるかなと思っています。でも真正面からぶつかると勝てないと思います。私も突っ込むタイプではありますけど、そこは我慢して相手もジレてくるような戦い方をする。そして相手がパンチを振ってきたところにカウンターで組むとか。今、上の階級の方たちと練習していることが生きる試合だと思います」

――ラズワンは過去にV.V Mei選手、平田樹選手に勝利しています。日本女子アトム級の敵という状態でもあります。

「その点は、あまり意識していないです。ただ、これまで日本人選手に勝っているからこそ、ONEから『サワダ、どうなんだ?』と試されているマッチメイクなんじゃないかと思っています。私にとっても大きなチャンスだから、絶対にモノにしないといけないですね」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

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【ONE】澤田千優 ONE本戦デビュー!ジヒン・ラズワンと対戦!

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3月9日にタイのルンピニースタジアムで行われるONE FIGHT NIGHT 20に日本から修斗世界女子アトム級王者・澤田千優(TEAM AKATSUKI)が出場する事が発表されました。ONEアトム級ランキング5位のマレーシアの強豪ジヒン・ラズワンと対戦します。

修斗を主戦場にして初代女子アトム級王者に輝いた澤田。バックボーンのレスリングを活かした強力なテイクダウンとポジショニングで修斗では無双状態。次の一手に注目が集まっていましたが、昨年参戦したONE Friday Fightsの流れに乗ってONE本戦に参戦しましたか。

楽しみには違いありませんが、いきなりラズワンとの対戦とはなかなか相手が悪い。ONEでは8勝3敗と大きく勝ち越し、V.V Meiと平田樹にも判定勝ちしている強豪。テイクダウンを許しても下から三角絞めや腕十字を仕掛けてくるだけに、テイクダウンに優れた澤田も気が抜けない相手と言っていいでしょう。

危険な試合なのは間違いありませんが、勝った時のリターンは大きい。ONEでのライクインも視界に入ってきます。所属も長く在籍していたAACCからTEAM AKATSUKIに移籍した事がどう作用するのか。注目のONE本戦デビュー戦を迎えます。
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45 ACA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 ONE FN19   アブラォン・アモリン キック ジョナサン・ハガティー ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ ファブリシオ・アンドラジ フィリッピ・ロボ ボクシング マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 手塚裕之 武尊 猿田洋祐 秋元皓貴

【ONE FN19】キック&ムエタイ王者ハガティー「MMAグローブでムエタイをやりたくてONEを選んだ」

【写真】キックとムエタイの2冠王でもあるハガティーは「プライオリティを置いているのはムエタイだ」と語った (C)ONE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、ジョナサン・ハガティーがONEムエタイ世界バンタム級王者として、フィリッピ・ロボの挑戦を受ける。
Text by Takumi Nakamura

タイ人に匹敵する多彩なテクニックとKOする破壊力を併せ持ち、ONEでムエタイとキックボクシングの2冠王に君臨しているハガティー。フライ級時代は減量苦に悩まされたが、バンタム級に階級を上げたことでONEを代表する立ち技ファイターとしての地位を確立させた。MMAPLANET初登場となるインタビューを公開!


――昨年11月のONE FN16ファブリシオ・アンドラジにKO勝利し、ムエタイに続いてキックボクシングルールでも世界王者になりました。あの試合を振り返っていただけますか。

「人間を超えた野獣のような2人の試合になって、そこでしっかり勝つことができた。これからはムエタイだけじゃなくてキックのベルトも防衛していきたい」

――ムエタイ→キックの順でベルトを獲ることになりましたが、どちらのルールを優先してやりたいという考えはあったのですか。

「やっぱり僕がプライオリティを置いているのはムエタイのベルトだ。僕はずっとムエタイをやってキャリアを積んできた。そしてノンオーという子供の頃から見ていた素晴らしいチャンピオンに勝って、ONEムエタイのベルトを巻くことが出来た。僕としてはムエタイのベルトをメインに防衛を続けていきたい」

――MMAPLANET初登場ということで、経歴的な部分も聞かせてください。ハガティー選手は何歳からムエタイを始めたのですか。

「僕の父がMMAファイターで6歳の時に始めて、最初はただ楽しむためにやっていた。13歳から真剣に取り組むようになって、今に至っている」

――ハガティー選手はONE公式サイトの所属の表記が「Keddles Gym/Knowlesy Academy/Team Underground」となっていますが、普段はどこで練習しているのですか。

「最初にKeddles Gymで練習を始めて、Knowlesy Academyに移って、今はTeam Underground MMAで練習している。このジムはMMAという名前がついているけど、ボクシング、キックボクシング、ムエタイとあらゆる格闘技を学ぶことが出来るジムなんだ」

――ハガティー選手は以前からテクニックに優れた選手でしたが、それはコーチの指導によるものなのですか。それとも自分でもテクニックを考えるのが好きなのですか。

「僕には父を含めて3人のコーチがいて、本当に素晴らしいコーチたちだ。それと同時に神様が僕に格闘技の才能というギフトもくれた。そのギフトを活かしてくれる最高のチームのおかげで今の僕があると思っている」

――ちなみにタイ人のコーチに教わったことはないのですか。

「普段はイギリスで練習をしているんだけど、試合前になるとタイのサムイにあるジムでトレーニングキャンプを行う。そこにはクジャックというタイ人コーチもいるけど、イギリスからトレーナーのクリスチャン・ノーズも一緒に来て、そのチームでトレーニングしている」

――イギリス人のトレーナーと練習して、一流のタイ人と渡り合うテクニックを身につけたのですね。それはすごく驚きです。

「そう言ってもらえてうれしいよ」

――ハガティー選手は色んな選択肢があったなかで、2019年にONEで対戦することを選びました。その理由を教えてもらえますか。

「ムエタイで最高峰の選手が揃っている舞台がONEだし、今もそれは変わらないと思う。それと何よりMMAグローブでのムエタイルールは、僕のファイトスタイルに最もフィットしているもので、ONEのムエタイルールで戦いたいと思って、ONEで試合することを選んだ。今こうしてONEで戦い、ベルトを巻けたことは本当にうれしいよ」

――また昨年フライ級からバンタム級に階級を上げましたが、かなり減量が厳しくなっていたのですか。

「その通り。フライ級時代は本当に減量が大変で、何度も試合前に病院に運ばれたことがある。その時にこれは階級を上げろというサインだと思ったし、チーム全員でバンタム級に上げることを決めたんだ」

――ハガティー選手はフライ級でロッタン・ジットムアンノンと2度対戦して、1度目は判定負け、2度目はTKO負けという結果でした。ずばりコンディションはかなり悪かったのですか。

「フライ級時代はどれだけいい状態に仕上げても70パーセントが最大だった。その状態でも最初のロッタン戦は負けていないと思っている。フライ級ではなんとか気持ちを奮い立たたせて戦っていたけど、やはりバンタム級の方がベストの自分で戦うことが出来る。だからぜひロッタンにはバンタム級に階級を上げてもらって、100パーセントの自分と戦ってほしい」

――今大会ではムエタイ王座をかけて、ランキング3位のフィリッピ・ロボと対戦します。ロボにはどんな印象を持っていますか。

「凄くハードワークでタイトルマッチまで上がってきた選手で、それはランキングにも表れていると思う。スタイルマッチアップでも、自分とはすごく合う相手だと思うけど、しっかり倒してベルトを防衛するよ。バチバチの打ち合いでファンが喜ぶエキサイティングな試合をしたい」

――先日、ONEの日本大会が開催されました。ハガティー選手も地元イギリスで試合をしたいという想いはありますか。

「もちろんイギリスに戻って戦いたいし、ONEもヨーロッパで大会を開催することを計画していると思う。イギリスのファンは最高だから、彼らの前で戦いたいね!」

――またONEがムエタイ・キックの試合を組むことで、多くのファイターが世界中で戦うことが出来るようになったと思います。その状況をどう思いますか。

「チャトリCEOとONEのおかげでムエタイがどれだけ素晴らしいスポーツを世界中に見せられていると思う。それはすごくうれしいし、彼らの取り組みには本当に感謝しているよ」

――日本ファンはキックルールでのハガティー選手と秋元皓貴選手の試合を望む声が多いです。彼との試合は意識していますか。

「僕とヒロキの試合は絶対に実現するだろう。ヒロキはすごくパワフルで強いファイターだけど、もし戦うことになったら勝つのは僕だよ」

――今では階級が変わったので簡単ではないことは百も承知なのですが……ハガティ、ロッタン、スーパーレック、武尊の4人が絡むところは見たかったです。一人の格闘技ファンとして。

「そう言ってくれてありがとう。どの選手も世界最高のファイターたちだから、僕も彼らとは戦いたい。ただ先ほど話したようにもう僕はフライ級まで体重を落とすことは難しいんだ。もし彼らがバンタム級に上げることになったら僕はいつでも戦うし、お互いに調整してキャッチウエイトでやることもありだと思う」

――ハガティー選手のようにテクニカルでKOを狙う選手は日本でもファンが多いです。最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。

「日本からも応援してくれてありがとう。これからもファンのみんながドキドキ・ワクワクするような相手と戦って、エキサイティングな試合をするよ!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19 RIZIN YUKI   アブラォン・アモリン クリスチャン・リー ジョナサン・ハガティー ジン・テホ ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ チャンネル パク・デソン マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 中島太一 岡田遼 平良達郎 手塚裕之 海外 猿田洋祐 秋山成勲 鶴屋怜

【ONE FN19】手塚裕之、対戦相手がアモリンに変更も「自分の良いところを出せば相手の光は消える」

【写真】苦難は続く。それでも手塚はケージに入る。勝つために(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、手塚裕之がブラジルのアブラォン・アモリンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

手塚にとっては、昨年10月にスクランブル出場でジン・テホを下して以来の試合だ。今年1月の日本大会には出場ならずも、その後すぐに今回の試合オファーが届いたという。ただ、当初はヴァウミール・ダ・シウバと対戦予定であったが、計量時点で相手がアブラォン・アモリンとなっている(計量終了後も公式リリースはない)。苦難の戦いが続く手塚だが、勝利に向けて気持ちは清々しいほど明るい。


――日本を発つ直前にも関わらず取材を受けていただき、ありがとうございます(※取材は2月12日に行われた)。

「いえいえ。明日、日本を出発して夕方にはタイに着く予定です」

――昨年10月のジン・テホ戦は9日前の試合オファーだったそうですが、今回は準備期間もあって。

「オファーを頂いたのは試合の1カ月前でした。日本大会に出たいと思っていたけど、結局は試合がなくて。直前まで何があるか分からないから、ギリギリのオファーでも試合ができるように練習して、スタンバイしていたんです。でも日本大会では試合がなく『マジかぁ……』と思った直後に、『次のバンコク大会はどうですか?』という話が来ました」

――手塚選手にとってベストだったのは、日本大会で秋山成勲選手と対戦することだったのですか。ジン・テホ戦直後に秋山戦をアピールしていました。

「日本大会に出場するなら――ですね。僕が日本で試合をするなら、一番盛り上がる相手じゃないですか。秋山選手は名前もあって、レコード上は日本人選手には無敗ですし。そんなカッコいいまま引退してほしくないな、って。日本大会なら秋山選手と対戦したい。それは本心でした」

――その日本大会出場は叶わず。しかしルンピニー大会に出場できるので良かった、ということでしょうか。

「う~ん……日本大会で家族やチームメイト、応援してくれている人たちに試合を見せたかったという気持ちはあります。でもファイターは試合をして勝ち上がっていくことが一番の目的だし、ファイトマネーも特別変わらないのであれば、どこで戦うのも同じだとは思っていますね」

――日本大会か今回のルンピニー大会か。どちらにしても前回の試合から3~4カ月後という試合間隔です。ジン・テホ戦は1年8月振りの試合でした。

「4カ月というのは理想的な試合間隔ですね。何よりも、いつ試合があるか分からない状態が長いよりは、しっかり試合が決まって練習できるようが良いです。試合が決まっていない時期の練習って、『自分は何のために練習しているだろう……』と思う時もあるんですよね。9日前にオファーが来ることもあるから、いつ誰と対戦しても良いように普段から準備はしています。でも、前々から対戦相手も日程も決まっていたほうが、しっかりと自分をつくり上げることができるのも当然で」

――そんななか、セコンドとして岡田遼選手がタイへ帯同するそうですね。所属ジムが異なる岡田選手がセコンドにつくのは、どのような縁があったのでしょうか。

「岡田さんとは一緒に練習しているわけではないのですが、同い年ということを知って、そこからお互いのジムを行き来して意気投合しました。彼は現役選手であると当時に経営者でもあり、かつセコンドとして平良達郎君や鶴屋怜君のセコンドとして海外を飛び回っているじゃないですか。

対して自分の地元というのは、ジムの会長であっても格闘技とは別の仕事を持っているのが普通で。だから急に海外で試合をすることになっても、仕事があるから休みも取れない。前回の試合は9日前だから誰も来てくれる人がいなくて……岡田さんにお願いしたら、快諾してくれたんです。しかもRIZINの中島太一戦が終わってから10日後ぐらいで疲れも残っていたと思うんですけど、快諾してくれて良かったです」

――手塚選手は以前、海外の試合でセコンドを帯同できないこともありました。

「そうなんです。シンガポールで試合をした時は、コロナで現地に連れていくことができなくて――イヴォルブの会員さんを紹介してもらいました。

でも、『戦うのは自分だから』と思っています。もちろん普段から一緒にいる人のほうが良いかもしれないけど、自分の場合は試合直前ってそれほど体も動かさないので。体を休めながら、イメージトレーニングして試合を迎えています」

――そんななかで、岡田選手がセコンドを務めくれた時は……。

「やっぱり同い年だから自分も気を遣わずに、いろんなことをお願いできるんですよ。何より彼は頭が良い人で、指示も的確なおかげで前回は勝つことができたと思います」

――手塚選手がONEで戦うなかで、これまでも様々な困難がありました。それでもONEで戦い続ける理由は何でしょうか。

「まずは海外で、強豪外国人選手と対戦できるという点ですよね。そこでメインストリームにいることができる――かどうかは、自分次第ですけどね。あとはやっぱりファイトマネーの部分は大きいです。プロのファイターである以上、自分のことを高く評価してくれるところで戦いたいので」

――試合間隔は空きながらも、現在は3試合連続フィニッシュしています。その結果、ご自身がONEウェルター級のメインストリームにいると思いますか。

「どうなんでしょうね……。ONEは今、ライト級以上の階級はランキングがないから分かりづらいところはありますね。どうしても軽量級に目が行きがちで。自分の中ではトップ戦線の中にいるとは思っていますけど」

――ライト級&ウェルター級2冠王者のクリスチャン・リーが1年以上試合をしていないのも、階級の現状を考えづらい要因になっているとは思います。もしクリスチャン・リーが復帰し、手塚選手が挑戦者に選ばれた場合――自信はいかがですか。

「クリスチャン・リーかぁ……。もちろん対戦が決まれば、『絶対に勝つ!』という気持ちで試合に臨みます。でも自信があるかどうかは、やってみないと分からないですよね。やっぱり強いチャンピオンだし――何なんでしょうね、あの強さは(苦笑)。でも『対戦したい。ベルトに挑戦したい』という気持ちは、今もずっと持って試合をしています。そのためにも次の試合もバッと倒して、自分が一皮むけたところを見せたいですね」

このインタビューはダ・シウバ戦を前提としたものだったが、15日(木・現地時間)の計量後に手塚の対戦相手がアブラォン・アモリンに変更されたことが正式に発表された。アモリンのMMA戦績は9勝4敗で、昨年からONEに出場し1勝1敗だ。初参戦となったパク・デソンには1R KO勝利を収めたものの、昨年11月にはパキスタンのアフメド・ウジダバに三角絞めを極められている。ここまでライト級(※77.1キロ)で戦ってきたが、今回はスクランブル出場で、ウェルター級(※83.9キロ)契約で手塚と戦う。対戦相手の変更後、手塚がMMAPLANETに送ってくれたメッセージは次のとおりだ。

「前回は9日前のオファーで、前々回が1週間前に対戦相手が代わり――そして今回も現地に着いてから相手が変更となりました。それが僕らしいといいますか(笑)。ハードな状況でも勝つことができる。それが自分の成長を証明する手段だと思っています。

アモリンは喧嘩ができて、柔術が巧い選手という印象です。特に、きちんとフィニッシュに対する嗅覚を備えて、ここぞという時に攻め込むのが巧いというファイターですね。

でも僕が自分の良いところを出せば相手の光は消えます。いつもどおり極めて、4試合連続フィニッシュを狙います!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

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45 AB MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19 ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ マンスール・マラチェフ ライカ ルンピニー 猿田洋祐

【ONE FN19】猿田洋祐と対戦、マラチェフ「サルタがケガなく、リングが下りられることを願っている」

【写真】まるで装飾されていない言葉を続ける。そこが強く感じられたマラチェフだ(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19「Haggaerty vs Lobo」でマンスール・マラチェフが猿田洋祐と対戦する。
Text by Manabu Takashima

約1年10カ月ぶりの復帰戦となる元世界チャンピオン猿田に対し、マラチェフはキャリア初黒星を喫したジョシュア・パシオ戦以来の再起戦となる。とはいえマラチェフは、パシオ戦は自らの敗北と認めていない。確かに首を傾げたくなる裁定だったことも確かだ。

その上でONE独自の裁定基準を学んだマラチェフは、これ以上ない強敵となって猿田の前に立ちはだかる。そんなオーラをリモート取材でも醸し出していた。


──1週間後に猿田選手と戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は10日に行われた)。

「しっかりと準備ができた。今は減量の時期に入っていて、今朝もしぼれてきたと実感している。とにかく良い試合ができるよう頑張るよ」

──ところでバンコクは常夏ですが、今ダゲスタンはどのような気候なのでしょうか。

「今は摂氏1度だ。でも大して寒くないし、もちろん暖かくもない。ごくごく普通だよ。タイで戦うのは3度目だけど、現地入りもファイトの直前だから向うで調整する時間はない。それもストレスにならないし、これまでも問題はなかった」

──今回が初インタビューとなるのですが、生まれも育ちもダゲスタン、マンスールもレスリングからMMAに転じたのでしょうか。

「そうだね、他の多くのMMAファイターと同じようにフリースタイルレスリングがベースでMMAに転向した。レスリングはダゲスタンの国技だからね。正直、レスリングでは望んだ結果を手にできなかった。同時にレスリングをやっている間もMMAをフォローしていたし、練習もしたことがった。そして、2013年になって本格的にMMAを始めるようになったんだ。次のステップに進む必要があると感じていたから。自分のレスリング力を生かして、より大きな夢を持つようになった。今のゴールはONE世界ストロー級王座を獲得することだよ」

──そのMMAで目覚ましい結果を残し、8連勝目にEagle FCのバンタム級王者に。そして9連勝目に同プロモーションのフライ級王座を獲得しています。北米メジャーへの登竜門であるEagle FCで二階級を制しながらアジアが拠点のONEと契約をしたのは?

「Eagle FCのベルトを2つ取った時、当然のようにステップアップを考えた。ONEは世界中で知られるオーガニゼーションだ。世界のベストで、タフな相手が揃っている。より優れた相手と戦うために、ONEと契約した。アスリートとして、それが一番成長に繋がるからね。ONEの一員になれて、ハッピーだ」

──ONEのハイドレーションが含まれた計量に関しては、戸惑うことはなかったですか。

「ONEストロー級の56キロは、Eagle FCのフライ級と同じ体重だ。ハイドレーション・テストがあるので、計量へのプロセスは違ってくる。ただし、それも2度経験した。今回はさらに上手くいく。元々、この階級では大きい方じゃないし、懸命に体重を落とす必要もない。この計量方法も凄く合っているよ」

──ではONEの裁定方法については、どうでしょうか。特に10月のパシオ戦は不満が残ったのではないでしょうか。あれだけドミネイトして、ギロチンのキャッチで敗れたような気もしました。

「前回の試合は15分の間、10分間はグラウンドでコントロールしていた。対して、スタンドでは彼は私の足を蹴ってきた。それが彼のやった全てだ。負けたとは思っていない。でも、ジャッジの見方は違ったということだ。まぁ、次の試合はフィニッシュする。そうすればこんな問題も起きないだろう。

同時にあの試合から、学ぶべきことを学んだ。だから、今回の試合は全く抜かりはない。コントロール中にパウンドを効果的に使い、ジャッジがおかしな裁定をしないように戦う」

──猿田選手の印象は?

「サルタはオールラウンダーで、経験豊かな元世界王者だ。既にその実力を見せてきた。前回戦ったジョシュア・パシオも元チャンピオンだったけど、ストライカーだった。対してサルタはレスリングを得意としている。でも私のレスリング能力の方が高い。打撃のあとに組み勝つ。それができるかが、この試合の鍵を握ってくるだろう。

再び元世界チャンピオンと戦えるということは、ONEが最高の相手を用意してくれたということだ。まさに自分が願った通りのことをONEはしてくれている。元世界チャンピオンに対して、私が何をできるのか。それを証明する試合になる。ファンに退屈な想いはさせない。サルタがケガなく、リングが下りられることを願っている」

──ところで3月1日にはジャレッド・ブルックス✖ジョシュア・パシオの世界ストロー級選手権が行われます。勝利者予想をしてもらえないでしょうか。

「6-4でブルックスだ。そしてサルタをKOかサブミットし、私が次期挑戦者になる」

──では日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンにも、この試合をしっかりと見て欲しい。そして私もサルタもケガをすることなく、試合を終えられることを願って欲しい」

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【ONE FN19】猿田洋祐、難敵マラチェフとの復帰戦へ「強い相手を避けて今勝てる相手を探すつもりはない」

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて猿田洋祐が約1年10カ月ぶりに復帰し、マンスール・マラチェフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2022年4月にグスタボ・バラルトに敗れたあと、自らのジム「Fight Beat Workout」をオープンした猿田。2年弱のブランクを作ることになったが、この時期に「Fight Beat Workout」をオープンしたのはONEとの契約を考慮し、復帰を見越しての選択だった。

対戦相手のマラチェフはランキング5位という数字以上の強さを持つ強敵だが、猿田は「強い相手を避けて今勝てるような相手を探すつもりはないし、そういう選択は僕らしくない」と語った。

──約1年10カ月ぶりの試合が決まりました。改めて復帰を決めた理由は何だったんですか?

「ずっと試合はやりたかったし、それと同じように自分のジムもやりたかったんですね。それで前回のバラルト戦で負けた時点で契約(試合数)が結構残っていて、それを消化し終わってからジムをやるとなると、かなり時間がかかってしまうので、それだったら一度試合を休んでジムを始めて、それから試合に復帰しようという考えになりました。結果的に1年10カ月で戻ってこれてよかったなと思っています」

――契約の状況を知らなかったのでバラルトに負けてジムを出して、1年以上試合から遠ざかっているとなると現役生活に区切りをつけることも考えていたのではないかと思っていました。

「ずっと復帰のタイミングは自分の中で探っていて、ジムの方も少し安定して任せられる人も出てきたので、そろそろ(復帰する)タイミングかなという時期です、今は」

──ご自分のジムを持ったということで、選手としての練習や生活リズムも変わったと思いますが、今はどういうスケジュールで練習しているのですか。

「ジムをオープンする前の練習量と比べると、年齢的に同じような練習はできないというのがあるし、自分のジムを持っている責任もあるので、自分の練習量は少なくなっています。メニュー的には自分のジムでフィジカルや基礎練習をやって、今までと変わらずHEARTSでスパーリングをやっています」

──やはり練習の強度そのものは落としているのですか。

「3回目のジョシュア・パシオ戦やバルラト戦を振り返ると、やりすぎている感覚というか。オーバーワークぐらいのスパーリングの量だったし、それでも『もっとできるんじゃないのか?』というぐらい突き詰めていく段階だったんで、試合が終わった時に体の限界は感じていました」

──猿田選手は練習の虫というか、練習量を多くやりたいタイプですか。

「そうですね。いつでも練習できるように、HEARTSの真裏に住んでいましたから。でも子供が生まれたタイミングでジムをオープンして、今も自分のジムから徒歩1分ぐらいの所に引っ越して、今もいつでも練習できる環境です」

──自分のジムを持ったことで練習に対する意識はどう変わりましたか。

「もちろん練習の強度は違いますし、より頭を使ったり、必要な部分だけを自分で探りながらやったりしている感じですかね。昔からそうですが、今はより初心に戻るというか基礎の部分、打撃もレスリングも柔術もそうですけど、そこを意識した作動だったり、フォームチェックだったり。フィジカル面でも縄跳びを長い時間跳ぶとか、そういうことをやっているうちに感覚を取り戻しています。スパーリングだけやっていると、体の負担やダメージも大きいので、上手くダメージが蓄積しないような練習をする。それが年齢に合った練習っていうんですかね? それができてきたかなという感覚があります」

──いい意味で自分のペースで、無理をしすぎない練習ができているようですね。

「今の練習スタイルに切り替えてから、もう2部練とか3部練はできないだろうと思ったんですけど、結局試合前にトレーニングに集中していたら、1日2回~3回は練習していますね。強度は違っても」

──例えばHEARTSでの対人練習で変化を感じることはありますか。

「なんていうのかな。正直、試合をやってみなきゃ分からない部分はあります。実戦と練習は違うので。最初はプロ練に参加するだけで結構きつかったんですよ。でもしっかり基礎をやっておいたおかげで前に戻ってきたというか、以前と同じ強度の練習ができたりとか、今のHEARTSの風間敏臣、木下カラテ、新井丈と練習しても普通に戦えるなっていうぐらいまでは持ってこれています」

──復帰戦の相手がマンスール・マラチェフに決まりました。対戦相手としての印象はいかがですか。

「本当に未知の強豪というか、パシオに敗れるまで無敗で、そのパシオ戦を見てもユニファイドルールだったら勝ってる内容だったし、復帰戦で凄いのを引き当てたなっていう感じです。穴という穴が見つからないというか、レスリングもしっかりできて、打撃も器用なタイプじゃないですけどパンチはしっかり伸びてくる。首系のサブミッションも持っているし、バランスの良い強いファイターだなっていう印象です」

──純粋に攻略が難しいスタイルだと思います。どんな試合をイメージしていますか。

「いろんな戦略や戦術の部分もあるんですけど、基本的には全局面で勝負しようと思っています。レスリングもそうですし、イメージ的にはスクランブル合戦というか攻守が激しく入れ替わるような、そういう試合をしていこうと思っています」

──テイクダウン&トップキープが強いタイプですが、そこを避けて戦おうとは思っていないですか。

「どこかを捨ててどこかで勝負するという感じじゃないですね。トータル全てで勝負して、苦しい時間帯も出てくると思うんですけど、そこで盛り返すのが自分の強みでもあるんで、それが出せればなっていう感じですかね」

──間違いなく強敵ですが、これからのキャリアのなかで、こういった相手と一戦一戦勝負していきたいですか。

「世界の強い選手とやりたいという理由でONEに来たわけで、強い相手を避けて今勝てるような相手を探すつもりはないし、そういう選択は僕らしくない。ジムをやっているからとか、年齢を重ねたからとか、オファーを断る・辞める理由は探せば出てくると思うのですが、客観的に見ても猿田洋祐という選手はそうじゃないんです。修斗の頃もそうでしたが、僕は相手を選ばずにどんな相手でもオファーを受けてきたし、誰よりもキツい道を選んでやってきたつもりなので、これから先もそういうチャレンジを続けたい。そしてONEでキャリアを終えたいという気持ちが強いので、復帰戦でこういう相手を用意してくださってありがとうございますっていう感じですね」

──先日の日本大会でも猿田選手と同階級の箕輪ひろば選手と山北渓人選手が敗れて、日本のファイターがなかなか勝てない状況が続いています。そのうえで猿田選手はどんな試合をしたいですか。

「色々と考える時間は長かったのですが、僕はONEでタイトルマッチを3回やらせてもらって、復帰してすぐ(ベルトに)挑戦したいとか挑戦させてほしいというつもりはないです。僕も自分のジムを出して、今後指導者として選手育成をやっていくうえで、30歳を超えた選手や自分と同じぐらいの年齢になった選手に対して、どういう練習をすればいいのか。そういう指導ができる人は少ないと思うんですよね。やっぱり20代とは違うアプローチをしないといけないし、疲労を抜きながら練習しないといけない。そういうことを含めて、自分の身体を使って経験していくような感覚なんです。だからこそ、結果が欲しくて、こういう取り組み方をしたらこういう結果が出るんだよ、30代後半でも結果を出せるんだよという道を作っていきたいです」

──ジムを始めたからこそ、そういう考えになったのですか。 

「それもあると思います。あとは試合間隔が空いたことで、さっきも言った通り、いきなりトップ選手たちとの練習に戻ることができなくて、そこを指導してくれる人がほとんどいなかった。30代を過ぎてから盛り返す、トップ戦線に戻る。僕はまだ自分が行けると思っているので、色々な取り組み方をして、どういう結果が出るのかを自分の体を使ってやっていく。それが面白いなと思っています」

──もちろん猿田選手は現役ファイターなので結果を出して高みを目指してほしいです。それと同時に日本人が海外で勝っていく方法を示してほしいという気持ちもあります。

「もちろん勝負なので、勝つためにやるのですが、それだけじゃなくて今後の人生や今後の指導にもプラスになるようなことを意識しながら、自分でいろいろ試しながらやっている段階です」

──では今回の復帰戦、どんな試合をファンのみなさんに見せたいですか。

「自分はもともと器械体操をやっていて、体操は相手と戦う競技じゃなくて、自分との戦い。練習でやってきたことを試合で出せるかの勝負なので、ある意味自分との勝負なんです。その感覚で格闘技に入ったので、もしかしたら他の選手とは感覚が違うかもしれないです。そのうえで今僕が考えていることは今日のインタビューで話したようなことで、それを僕が試合で見せることができたら、自分と同じように30代半ば~後半の選手たちにととって何かのきっかけになると思うし、そういう選手たちにも目が向くきっかけになるのかなと思っています」

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【SHOOTBOXING】スーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ!海人が元ONE王者ペットモラコットと激突

【写真】70kg国内最強・海人が元ONEムエタイ世界王者ペットモラコットとヒジありルールで激突…これで熱くならないわけがない。(C)SHOOTBOXING & MMAPLANET

10日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOT BOXING 2024 act.1でシュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級王者の海人が、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミーと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

ONE日本大会でのスーパーレック・ギアットムーガーオと武尊の激闘も記憶に新しいが、そのスーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ=海人×ペットモラコットがSBのリング、しかも後楽園ホールで行われる。


海人はSB、RISE、KNOCKOUTの3団体でベルトを保持し、「THE MATCH 2022」ではK-1ウェルター級王者の野杁正明にも勝利。中量級の日本人No.1ファイターとして、海外の強豪たちと戦い続けている。2023年はGLORYの世界王座奪取を目標に掲げ、8月にティジャニ・ベズタティの持つGLORY世界ライト級(154ポンド)王座に挑戦するも、判定負けでベルトには手が届かず。その後は11月にSBでマサロ・グランダー、12月にRISEでジェームズ・コンデにKO勝利し、2023年を5勝1敗という戦績で終えた。

その海人が2024年の初陣で迎え撃つのは元ONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコットだ。ルンピニースタジアムではミニフライ級(105ポンド)とスーパーフェザー級(130ポンド)でベルトを巻き、スーパーフェザー級王者時の2015年4月にREBELSで初来日し、梅野源治の挑戦を退けた。

2018年6月からONEに参戦すると、翌2019年に行われたONEキックボクシングフェザー級(155ポンド)グランプリに出場。1回戦でジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、左ストレートと組み際のヒザ蹴りを駆使して判定勝利を収めるも、試合後にレフェリーがペットモラコットの反則=クリンチ行為を適切に裁かなかったとして無効試合に結果が覆り、再試合という異例の事態が発生。再試合でもペットモラコットは左ストレートとテンカオ(組まないヒザ蹴り)でペトロシアンと打ち合ったが、判定負けに終わった。

ペットモラコットの戦績にこそ白星が残らなかったが、当時世界最強に目されていたペトロシアンと互角以上に戦ったことは、逆にペットモラコットの強さを世界に知らしめた結果になった。事実、2020年2月にポンシリ・PKセンチャイムエタイジムに勝利してONEムエタイ世界フェザー級王座に就くと、ヨーセングライ・フェアテックス、マグネス・アンダーソン、ジミー・ヴィエノを撃破。2022年9月にタワンチャイ・PKセンチャイムエタイジムに敗れて王座を明け渡すまで、合計3度の防衛に成功している。

タワンチャイ戦後は所属するペッティンディーアカデミーのONE離脱に伴い、RWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)に主戦場を変え、スーパーウェルター級(154ポンド)トーナメントにエントリー。準優勝敗退に終わったが、その敗戦もトーナメントを優勝するタナンチャイ・シッソンピーノンにスプリット判定で敗れたもので、どちらが勝ってもおかしくない接戦だった。

これまでの戦績と経歴を見ても分かる通り、ペットモラコットは間違いなく70kgの世界トップレベルにいる選手。しかも海人戦のルールはヒジありのSBルールで行われるため、当然首相撲からの攻撃も認められる。いわば海人はフルムエタイルールでペットモラコットと対戦することになる。

ペットモラコットはサウスポーで懐が深く、ジャブ・左ミドルで距離を作って、左のヒザ蹴り・左ストレートで試合を組み立てるスタイル。海人としてはいかに間合いを詰めて得意のパンチと蹴りのコンビネーションに持ち込むかがポイントとなる。ただし今回はヒジ打ち・首相撲が有効のため、近距離に持ち込んだとしても、今度はペットモラコットのヒジと首相撲への対処も必要になる。

海人はペットモラコットにジャブ・左ミドルで遠い間合いを作らせず、ヒジをもらわない&首相撲に捕まらない距離で戦う時間を長くすることが必須だ。海人は右の三日月蹴りとカーフキックも得意で、パンチの距離に入る前段階=前半のラウンドでどれだけペットモラコットのボディと足を削って、後半の勝負につなげられるか。距離が近くなる・攻防が激しくなる前の展開が重要な一戦だ。

なお1.28ONEのスーパーレック×武尊に始まり、今回の海人×ペットモラコット、2.12RWSでのプレーオプラーオ・ペップラオファー×吉成名高と国内で日本のトップがムエタイの強豪に挑むカードが続く。ONE Friday Fights(ルンピニー)やRWS(ラジャダムナン)の定期開催で復権したムエタイの強さを知る機会であると同時に、そこに挑む日本人の戦いにも注目したい。

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