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【Pancrase330】12・25を読む 長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也─02─「20年前に文体で……」(長岡)

【写真】勝利の咆哮、揃い踏みとなるか (C)NOBU YASUMURA & SUSUMU NAGAO

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330に出場する長岡弘樹代表&雑賀ヤン坊達也インタビュー後編。

パンクラス・ウェルター級で国内トップの村山暁洋と戦う長岡、シュウジ・ヤマウチと対戦するヤン坊の2人が、この試合での存在証明と2023年について話した。12・25を読む。最終回は長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也インタビュー後編をお届けしたい。

<長岡弘樹&雑賀ヤン坊達也インタビューPart.01はコチラから>

──パワーがあって、粗さもあると少し怖いですよね。

ヤン坊 ハイ、ガムシャラなパンチは読めないところもあって危ないのです。それでも打撃はこっちが上だから、彼の粗さを自分のチャンスにしようと思っています。

──ではヤン坊選手から見て村山選手と戦う長岡選手に対して、ここは注意して戦ってほしいところはありますか。

ヤン坊 村山選手は柔道ベースで強い選手なので……ボスは厳しい試合、苦しい試合になります(笑)。

──笑っているじゃないですか(笑)。

ヤン坊 アハハハハ。頑張らないといけない相手だということは、話させてもらいました。ボスの試合は常にそうなので。今回もしんどい試合をしてください(笑)。

長岡 僕はもうしんどくなるしかないです。そりゃあヤン坊みたいに、スカッと勝てれば良いのですが、そういうんじゃないので(苦笑)。腹を括って、戦います。特に村山選手は気持ちが切れないので、きつくなると思います。

──パンクラスのウェルター級はトップ2人がUFCとBellatorにステップアップを果たしました。となると、この試合結果によってはベルトも見えてくるのではないでしょうか。

長岡 う~ん、勿論パンクラスのベルトには憧れはずっと持っていました。だから、そういう機会が巡ってくれば、ベルトを狙いたいと思います。村山選手は今いる日本人のなかでトップランカーだし、このチャンスをくれたパンクラスに感謝しています。だからこそ、このチャンスを生かすために必死にやってきました。できるなら、どんどんパンクラスで戦っていきたいので、ここで勝ってタイトルに絡めるようにしたいです。

──対してヤン坊選手は、この国際戦をどのような位置づけとして考えていますか。

ヤン坊 来年の進路に関わって来る査定試合だと捉えています。パンクラスが最近、ベラトールとパイプができたと公表したので、ここからしっかりと勝って推薦してもらえるようにしていければと思っています。

──パンクラスのタイトルに関しては?

ヤン坊 チャンスがあれば獲りたいです。ただアキラ選手と久米選手の統一戦が、順序として先になるだろうし。そうなると僕も決して若くないので、待ってはいられない。どんどん上を目指して、経験を積んで前に進みたいです。タイミングもありますし、とにかく今回の試合を勝ってからですね。来年がどうなるのか──は」

──ところで東京で試合をするのと横浜で試合のするのは何が違いはあるのですか。

ヤン坊 近くて良いなって(笑)。それぐらいですかね。東京に行くのより、半分の移動で済むので。特に地元意識っていうのは……ちょっとあるかなってぐらいです。

──長岡選手は横浜文体が生まれ変わった横浜武道館で戦うことには想いがありそうですが。

長岡 ハイ、そうですね。ただ文体での試合結果という部分では、あまり良い思い出がなくて(苦笑)。それでも2002年にタイトルマッチをやらせてもらっていますし(※9月29日、国奥麒樹真戦)。あの時に負けても、格闘技が好きで諦めきれなくて。まさか、こんなに長くやるとは思っていなかったですけど、20年前にタイトルマッチで関わらせたもらった会場が新しくなった。その場に立てることは嬉しいです。パンクラスにとっても大切な場所での大会に呼んでもらえたので、凄く有難い。頑張ることで恩返ししたいです。

──20年の想いが詰まっているのですね。多くの選手が出る2022年最後のパンクラス。どのようにして存在感を示し、2023年に繋げたいですか。

ヤン坊 パンクラスのライト級といえば、やはりヤン坊だと思われるような試合をします。寝技が穴だと思われているので、そこも対応して『アレッ? コイツ、強くなったな』と言ってもらえる姿を見せたいです。あのう……ちょっとデカいこと言って良いですか?

──もちろんです。

ヤン坊 日本一のライト級のストライカーはパンクラスにいるって……いやぁ、やっぱり恥ずかしいです。これを言うのは(照笑)。そういうことを自信を持って言えるようになっていきたいです。いや、でも恥ずかしいです。

長岡 自分は華やかな試合はできないので、諦めない気持ち、気迫という部分を全面に出して、同世代の方の活力、希望になれるような試合をしたいです。

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 RIZIN YouTube   ボクシング ライカ 新居すぐる 漆間將生 高木凌

【Pancrase330】12・25を読む 新居すぐる戦へ、高木凌─02─「日本一のストライカーだと思っている」

【写真】勝利の咆哮が、今度は横浜で爆発するか (C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330で、新居すぐると対戦する高木凌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編に続き、高木の右ストレート論を訊く。ここまで詳細に語ってくれるのは、それだけ右に自信を持っているからに違いない。さらにこの後編では、自身のグラップリング力についても説明してくれた。注目のルーキーが横浜武道館で見せるのは、必殺の右ストレートか、それともグラップリングの秘めたる実力か。Pancrase330――12・25を読む。第11弾は高木凌インタビュー後編をお届けしたい。

<高木凌インタビューPart.01はコチラから>


――これだけ右ストレートでKO勝ちを続けてきた高木選手です。ただ、その右が当たらなかった場合のことは考えますか。

「それは考えていますし、実際に外れた時もあります。ただ、自分の中で絶対に当たるというタイミングでしか右ストレートは出していないんですよ。普通は、右ストレートを出す時って左フックをフォローで返せるぐらいの重心じゃないといけない。でも僕は、左フックを返せないぐらい前に重心を乗せて右を打ちます。むしろ意識して全体重を乗せていますね」

――右を打つ際に全体重を乗せていると、打ち終わりにテイクダウンを狙われるのがMMAです。ただ、そういえば右の打ち終わりに組まれるシーンもないですね。

「はい。逆に、むやみに右を打つこともないです。よくMMAは手数が多いほうが良いって言われるけど、僕は手数が少ないほうが良いと思っています。手数を出した時に自分が右を打つモーションがバレるのも嫌なので。だから手数も少なくして、ココっていう時に右を出しているんですよ。もちろん、他にも倒すパターンはありますけど」

――なるほど。キャリアの話に戻ると、塩田GOZO歩代表は、高木選手のことを「MMA PREP SCHOOL卒業生」と表現しています。このMMA PREP SCHOOLというのは何のことなのでしょうか。

「館長が良い選手だと思ってくださった僕ともう一人アマチュアの選手を、育てて上げていく姿をYouTubeで流していくという企画だったんです」

――パラエストラ八王子版リアリティショーをYouTubeでやっていたのですか。

「そうなんです。僕たちが成長していく過程を動画で流していく形でした。いろんな選手がいるなか、館長が僕を選んでくれたのは嬉しかったです。その期待に応えたいと思って、これまでやってきました」

――なるほど。塩田代表が高木選手のプロデビュー戦、漆間將生選手との試合(2021年9月に1ラウンドKO勝ち)を「MMA PREP SCHOOL×格闘DREAMERS」と煽っていたことが理解できました。パラエストラ八王子にとってはリアリティショー対決であったと。

「あの試合は、やってやろうという気持ちが強かったです。相手は格闘DREAMERSに出ていて、知名度もあって――。会場も相手の応援団が凄くて、自分はアウェイな感覚でした。だから絶対にKOしてやると思っていて、実際にKO勝ちした時は本当に嬉しかったです」

――高木選手は柔術で青帯を取得していますよね。ジムに長身のストライカーが多いとしても、格闘技経験なくパラエストラ八王子に入会した高木選手にとっては、試合スタイルの選択肢も幅広かったはずです。もしかしたらグラップラーになっていたかもしれない。そのなかでストライカー、特に右ストレートを中心としたスタイルを選んだ理由は何だったのですか。

「それは性格的なものだと思います(笑)。もともと殴って倒すことが好きでした。それでスパーリングをし始めた時に、勝手に打撃のスタイルになっていたんですよ。そのまま流れに任せていたら、今のスタイルになっていきましたね。

アマチュアの試合で一度、打撃で押されて判定負けしたことがあるんです。自分の打撃には自信があったのに……。そこからボクシングジムに通って、さらにパンチを磨いてきました」

――一方で以前、塩田代表はしっかり柔術をやらないとプロデビューさせないと仰っていました。その点はいかがですか。

「ギの練習をやり始めたのは最近ですね。ずっとノーギ、グラップリングはやっていましたし、自信があります。そのグラップリングで学んだことが、ギの練習をすることで、さらに磨かれていると感じます。特にギの練習をしていると、グラップリングの時にパスしやすくなりました。これは来年の話になってしまいますけど、どんどんグラップリングの試合も出ようと思っています。グラップリングであれば、柔術の茶帯や黒帯の選手とやり合える自信がありますね。

実は3試合目(渡辺謙昭戦)で使った、1Rのギロチンは得意な形なんです。右ストレートでダウンを奪ってから、ハーフガードの相手の首をトップから取りました。あの状態からパスして、マウントを取ってからどちらかに飛んで極めることができます。いま考えると、あそこで極めに行けばよかったですね。あまり深く入っていなかったので、そのまま抑え込みました」

――それだけグラップリングの攻防に自信を持っているのであれば、ぜひ試合でも見てみたいです。なにせ渡辺戦以外は全て1Rに右ストレートによるKOですので……。

「新居選手はグラップラーなので、組む展開もあると考えています。もちろん自分もグラップリングには自信があるし、アームロックを狙ってきた場合の対処も練習しています。相手はパンチで飛び込んでくることもあるし、そこは注意したいです。スタンドでは、どちらの一発が当たるのかっていう試合になると思いますね。どちらにしても、全て自分のほうが上回っているという自信があります。

自分にとっては次の試合が5試合目で、横浜武道館という大きな会場で試合ができることは、とても嬉しいです。そこでRIZIN帰りの新居選手を相手にド派手なKOを見せて、会場の雰囲気をブチ上げたいですね」

――ちなみに、高木選手にとってMMAをやっていく目標は何ですか。

「目指すのは世界で戦うことです。そのためにも、まずは日本一のストライカーになりたいですね。自分ではすでに日本一だと思っていますけど、それを試合で証明していきます」

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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DEEP Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET NavE o PFL Progress RIZIN Road to UFC UFC キック キ・ウォンビン ジェカ・サラギ ジョセフ・チェン チョ・ソンビン パンクラス ボクシング ライカ 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 修斗 吉村友菊 宮城友一 森戸新士 荻窪祐輔 藤田大

【Gladiator020】RTUからの仕切り直し。ライト級王者キ・ウォンビンが初防衛戦。宮城友一✖久保健太も!!

【写真】こ、これは……グラジがHEAT化したかのようなタイトル戦だ!! (C)MMAPLANET

15日(木)、Gladiatorより来年1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020の追加カードが発表されている。

既にGladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦として森戸新士とジョセフ・チェンの一戦が発表されている同大会。

元UFC&PFLファイターと、アジアの組み技界の超新星の来日というスマッシュヒットに続き、今回の発表ではライト級王者キ・ウォンビンの3年半ぶりの出場&同王座の初防衛戦をグスタボ・ウーリッツァー相手に行うことが明らかとなっている。


ウーリッツァーは9月のGladiator019で井上啓太を劣勢のなか、左フック一発で逆転KOし挑戦権を手にしていた。キャリア50戦越えのブラジル人ファイターを迎えるキ・ウォンビンは10月のROAD TO UFC準決勝でインドネシアのジェカ・サラギを相手にまさかのKO負けを喫し、最高峰で戦う夢と閉ざされた。

そんなキ・ウォンビンがキャリアのリスタートをグラジで切ることとなった。打たれ弱さは心配なチャンピオンだが、組みとリカバリーが凄まじいフィジカルでチャレンジャーを上回っており、どのようなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。

またグラジでは今回のリリースでメインカードはタイトル戦以外もこれまでの2回戦から3回戦中心のラインナップに変更することを明記しており、その3回戦で宮城友一と久保健太のフライ級マッチを組むことも決まっている。

パンクラスからグラジでキャリアを再生し、修斗でも活躍する宮城に対し、久保はDEEPからグラジでレズレクションしRIZIN TRIGGERでも勝利を挙げたファイターだ。ともにストライカー、この一番の勝者がNavEが王者に君臨するフライ級戦線で頭一つ抜けることになるだろう。

再生、復活という意味ではパンクラスで活躍してきた荻窪祐輔がグラジに初参戦し、吉村友菊と相対する一番も組まれる。さらにシュートボクシング・スーパーウェルター級2位の璃久が、イゴール・シルバとケージキックで対戦する。

2回戦にも韓国のTeam MADからヘビー級の新鋭チョン・ホチョルが来日し、大場慎之助と戦うことも決定している。その2回戦では、ウェルター級でパラエストラ千葉の異端的な存在=藤田大が9月大会に続き、連続参戦。10月にはEXFIGHTのアママッチでも勝利し、8月にJBJJF全日本の茶帯無差別級を制している藤田はスコティッシュ=スティーブン・ギレスピとプロ2戦目を戦う。さらにはオープニングマッチで組まれたアマ女子MMAででは住村竜市朗の長女セアリが、MIYUと戦うことも公表されている。

なお今大会は午前11時からWARDOGも行われる二部構成、なにわのMMAが1月22日に2023年の活動を開始する──といっても過言でない力の入ったカードが揃ったグラジだ。

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LFA LFA148 MMA MMAPLANET o ONE PFL UFC アルフォンソ・レイヴァ カルロス・レアル ガブリエル・ボンフィム キック クリス・ブラウン ジェイソン・ジャクソン ジェイムス・ナカシマ ベラトール ライカ

【LFA148】変則ストライカー=クリス・ブラウンが、五輪ルチャドールをミドルで下しウェルター級王者に

【写真】ベラトールでライトヘビー級王者になったエマニュエル・ニュートンを思い出させる変則的な打撃の使い手ブラウン。右ワキから左の蹴りが、五輪レスラーの腹を抉っていった(C)LFA

9日(金・現地時間)はカリフォルニア州コマースのザ・コマース・ホテル&カジノでLFAの2023年最終イベント=LFA148 が開催され、新ウェルター級チャンピオンが誕生した。

前王者ガブリエル・ボンフィムがコンテンダーシリーズを経てUFCとの契約を果たしたため空位となったベルトを賭けてクリス・ブラウンとアルフォンソ・レイヴァがメインで対戦した。

リオ五輪でグレコ85キロ級、東京2020には77キロ級のメキシコ代表だったキャリア6勝0敗のレイヴァと、LFAで既に6勝2敗でPFL CSで敗れるなど33歳にしてメジャーへラストチャンスに賭けるブラウン。5年前にジャクソン・ウィンクMMAでトレーニングパートナーだった両者は互いに「あの時とは今の自分は違う」と話し、ケージに向かった。


<LFAウェルター級王座決定戦/5分5R>
クリス・ブラウン(米国)
Def.1R3分02秒 by KO
アルフォンソ・レイヴァ(メキシコ)

サウスポーのブラウンが右サイドキックから、ゆっくりとした右ジャブと左ローを蹴る。サイドキックから右というコンビのブラウンに対し、レイヴァはスイッチを織り交ぜて右に回る。左ミドルを入れたブラウンがワンツーを決める。距離を詰めることができないレイヴァは左ミドルを蹴られ、効いたか表情が変わる。ブラウンはボディを殴る、右オーバーハンドを胸に向けても左ハイを蹴っていく。

さらに左ストレートに真っ直ぐ下がったレイヴァは、右の前蹴りを受ける。続いて左ハイから左ハイから左ストレートを見せたブラウンだが、レイヴァの右の蹴りに右フックを合わせてくる。ブラウンはサイドキックを顔面に入れ、続く前蹴りが急所に。ブレイクが入り、リスタート後にレイヴァが右フックを大きく振るっていく。ブラウンは右関節蹴り右ハイ、そして右サイドキックから左フック、右ヒザと連続攻撃を繰り出す。

MMAでは余り見られない波状攻撃に突破口を見出すことができないレイヴァはブラウンに接近を許し、右サイドの関節蹴り&右フックにつられてガードを上げたところで左ミドルを蹴り抜かれる。この一発で、もんどりうってキャンバスに崩れ落ちたレイヴァはのたうち回り、勝負は決した。

「最高だよ。ここまで登り詰めることができた。初回KOで、このベルトが腰に巻かれている。アンダードッグだったから、ぶっ倒したかったんだ。腹が空いていることは分かっていた」と涙を流した後、笑顔を見せたブラウンは「UFC、五輪レスラーを倒してベルトを手にした。連絡をくれ!!」とアピールした。

LFAウェルター級王者は過去にジェイムス・ナカシマがONEへ。ジェイソン・ジャクソンとジャリール・ウィルスはベラトール、そしてカルロス・レアルはPFL。上に記したように前王者のボンフィムはUFCとステップアップを果たしている。クリス・ブラウンにメジャーの扉は開かれるのか。その際にサイドキックとパンチ、蹴り足の着地で構えを変えてのパンチ&パンチを見せての蹴りという独特なリズムの戦いを、拳の圧の高いトップレベルのファイターを相手に貫くことができるのか──楽しみだ。

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DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 MMA MMAPLANET o RYO ライカ 五明宏人 劉獅 原虎徹 小川徹 小金翔 木下尚祐 泉武志 泰斗 渋谷カズキ 狩野優 筋トレ 野村駿太 駒杵嵩大 鬼山斑猫

【DEEP Tokyo Impact2022#07】小金翔と対戦、脱空手家・野村駿太「打撃だけでないと見せられる試合に」

【写真】しっかりとしたMMA観がある野村。レスリングベースの練習仲間の多さが、野村のMMA観を養っているのか(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#07で野村駿太が、小金翔と対戦する。

伝統派ノンコン競技空手出身、デビューから1年3カ月で3勝1敗の戦績を残す野村は、キャリア20勝4敗2分の小金との対戦前日──計量後にも関わらず落ち着き払ってインタビューで答えていた。

空手ベースのストライカーではなくウェルランダ―としてトップを目指す野村は自らの試合、先輩・五明宏人について話した。


──計量を終えて、今の心境を教えてください。

「明日やるぞという気持ち、それだけです」

──かなり頬がこけていますが、減量の幅はどれぐらいなのでしょうか。

「もともと普段からプヨプヨになるようなことはないのですが、摂生していて水抜きも合わせて7、8キロですかね。体重自体は変わらないのですが、レスリングの練習量が増えると体つきが変わって大きくなったようです」

──筋トレではなくて、レスリングで体が大きくなると。

「そうですね。それとイチロー選手がやっていた初動負荷トレーニングをやっています。関節を細かく動かして、可動域を広げるという感じのトレーニングです。人間が持っているバランスを大切にした体の使い方が必要だと、自分は思っていて。変に体を大きくするのではなくて、もともとのバランスを大事にしてトレーニングをしていると、筋肉もついてきた感じです」

──タイミングとスピードが大切だった空手家時代と比較して、組みがあることで練習内容も変化し体つきも変ったということですね。

「ハイ。耐久力、瞬発力、引きつせる力もパワーということではなくて、上手く体を使うことで出てくるというのが最近少し分かってきました。レスラーにはレスラーならではの体つきがあるように、空手家には空手家の体つきがああります。レスラーの真似はできないので、工夫してやっていかないといけないです」

──7月の泉武志選手との試合、まさにレスラーとの対戦で競り勝ちました。

「普段練習させていただいている武田(光司)さんより実績があるということで、警戒し過ぎた部分が多かったです。そんなレスラーの泉選手から、自分的には思ったほどテイクダウンもされずに凌げたというのはあります。ただし、あの展開では自分も打撃を出すことができなかった。内容的には何もされなかったけど、何もしていないというモノになりました。

なので今回は、そこを変えられるよう試行錯誤して練習をしてきました。この5カ月は自分を見直す時間になりました。泉選手との試合で、自分と堀口選手の違いが実感できる試合だったので」

──レスリングを凌ぐだけでなく、空手……打撃で攻めたいと。

「ハイ。空手というよりもMMAファイターとして打撃を使って攻められるようになりたいです。欲を言えば、ああいう相手に打撃を使って倒したいというのはありますが、そこだけに頼るのではなくてMMAファイターとして、打撃以外のところでも勝負できるようになりたいと思っています」

──そして今回の相手である小金選手は、ZSTのチャンピオンであったり、日本のトップ選手とも戦っているファイターです。

「ハイ。戦績的には自分よりもずっと上の選手ですけど、普段から練習させてもらっている練習パートナーと比較すると怖い部分がないです。良くも悪くもウェルラウンダーで。自分はどちらかというと打撃中心で、組みとか寝技が出せていないので、打撃だけでないと見せることができる試合になると思います」

──ステップアップを考えると、凄く大切な試合になります。

「この試合で今後スッと上に行けるのか、またやり直しになるのか。そこが変わって来る試合で、ここに勝てばトントンと上に行けると思っています。なので自分の得意なところ、皆ができないだろうと思っているところも形になっているので、そこしっかりと見せたいです。そして『こんなに隙がないのか』と思われるよう戦いたいです」

──押忍。あと明日の試合に関係ないのですが、同じ伝統派空手からMMAに転じた五明宏人選手がいます。彼のことを意識しますか。

「宏人先輩ですか?」

──えっ、先輩なのですか。

「帝京大学で自分が1年の時に、宏人先輩は3年でした。自分の部屋の先輩と仲が良くて、いつも部屋に来ていました。僕の試合も応援に来てくれますし、僕も前回の試合は見に行かせてもらいました。凄く良い刺激になっています」

──五明選手は空手の蹴りを使いつつ、喧嘩が強かったんじゃないかという圧力をかけて顔面を殴っています。

「自分は空手を小さな頃からやっていなかったので、トップ戦線で戦うのが遅かったです。でも宏人先輩は高校の時からトップでやってきて、空手の上手さを凄く持っています。MMAに来てからは、自分が知っている宏人先輩ではないような戦いになっています。

本当に負けない戦い方ができる空手家で。今、あんな風にガンガンと攻めることができるのも貰わないという自信があるからだと思います」

──五明先輩に負けたくないという気持ちはありますか。

「ハイ。でも自分は空手ベースですが、ストライカーというよりもウェルラウンダーとしてやっていきたいというのがあります」

──なるほどっ!! では明日の試合に向けて、読者に一言お願いします。

「しっかりと小金選手に勝って、武田さんのようにライト級のトップ戦線に駆け上がっていきたいです。応援の方、宜しくお願いします」、

■視聴方法(予定)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact07計量結果

<フライ級/5分3R>
小川徹:57.05キロ
原虎徹:57.2キロ

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大:58.9キロ
RYOGA:58.85キロ

<ライト級/5分3R>
小金翔:70.7キロ
野村駿太:70.75キロ

<63キロ契約/5分2R>
木下尚祐:63.15キロ→63.1キロ→63.0キロ
窪田泰斗:62.95キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:57.05キロ
松丸息吹:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.15キロ
狩野優:65.95キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.05キロ
梶本保希:65.75キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.3キロ
マッスル岩倉:76.65キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.45キロ
岩倉優輝:70.65キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.75キロ
森俊樹:70.6キロ

<フライ級/5分2R>
根本元太:57.1キロ
三好マヒロ:57.2キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC サンチン ボクシング ライカ 剛毅會 岩﨑達也 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 松嶋こよみ 武術空手 澤田千優

【Fight&Life】空手着を着た平本蓮が、松嶋こよみと合流。『サンチンはMMAに役立つのか』

【写真】このタッグは最強幻想が、幻想でなくなる期待感に満ちている (C)MASAKI KIKAWA

10月のRoad to UFCフェザー級準決勝でまさかの判定負けを喫した松嶋こよみと、11月のRIZIN LANDMARK 04で弥益ドミネーター聡志に勝利した平本蓮、剛毅會空手の稽古で初合流を果たした。

これまでG-GRIPで行われているMMA打撃練習、同じくG-GRIPのMMAレスリングクラスで肌を合わせ、拳を交えたことがある両者が空手着の袖に腕を通し、型、基本、そして組手の稽古を大塚隆史、澤田千優らと共に行った。


松嶋はこれらの稽古を何年にも渡り行っており、黒帯を巻き師範代という地位にある。一方、平本はMMA界随一のストライカーであるが、武術空手においては白帯を巻く初心者だ。これまで岩﨑達也・剛毅會宗師により試合に勝つための打撃の指導を受けてきた平本にとって、型や基本はミット打ちやスパーリングの後に行うモノであった。その平本が12月1日の稽古よりサンチンからの型稽古、四股立ちでの突き、腕受けから逆突きなど基本稽古、そして両拳を腰の横に置き、蹴りは前蹴りのみ、顔面寸止めの剛毅會流の組手に軸が置かれた武術空手の稽古を始めた。

松嶋と比較すると平本のサンチンは正直、おぼつかない。移動稽古も見様見真似の域は出ていない。ただし四股立ちからの突きになると、既に道着から風切り音が聞かれ、寸止めの組手では松嶋と息を飲む、怖さがにじみ出た立ち合いを行った。

稽古後、両者に話を訊くと7月と11月に挙げた平本の2つの勝利、その打撃の違いに関して松嶋は「平本君自身の武器はそれほど変わっていないはずです。それがちょっとしたニュアンス、見方の違いで変わるもの。それを体現していた。僕がまだ体現できていないので嫉妬心もあるし、ああして戦えるのは素晴らしいです」と分析した。

この言葉に平本も「変えたのは細かい部分です。岩﨑先生が教えてくれることってチョットのことなんです」と同調したうえで、「あとは素手の真剣勝負というか、試合を想定した練習……何て言うんですかね。刺し合いができた。そこは空手の強味だと思います。練習ではできない、試合の練習をやってこられたのが大きいです。あの薄いMMAグローブでやり合う……試合に近い練習を空手でやってきました」と言葉を続けた。

ボクシンググローブとMMAグローブ、そして拳と違いについて松嶋も「やっぱりMMAスパーって本気で殴れないです。練習相手を壊すと練習ではなくなってしまうので。そういう部分では自分で打っている感覚というのは基本稽古で感じたり、先生とのミットも試合に近いモノをやれている」と殴る感覚の大切さを説いた。

平本もミット打ち、基本稽古から武術空手の理を理解できる状態にあってもサンチンがMMAに役立つのかという問い掛けには、以下のような返答が見られた。

「直ぐに答え入らないけど、変化が出てくると思っています。型には意味がないと思った人はやらないです。でも、僕の中で意味を感じることができています。サンチンは全然できていないけど、できるようになったら分かるはずです。だから今は良く分からないけどやっている(笑)。答はそのうち出てくるだろうなって」。「まだ分からないけど、やる」と分かった風でなく素直な平本とは対照的に、型稽古とMMAの関連、武術をフルコンタクトスポーツに生かす答を松嶋は既に持っている。

「そもそも型は教科書のようなもので、それを練っていくものです。型があって覚えてきたら、どのタイミングでヒジから拳を返していくのかとか。そういう自分にフィットしてくるものを見つけることができる。視線はこっちになるとか。そこを自分で見つけていくのが、型の稽古です。教科書にある流れを読み解いていく。それが基本の突きで生きてきて、その基本の突きが実戦での突きに生きてくる。基本だけやるんじゃないし、組手だけやるわけじゃない。型があって基本、組手がある。

仮に型という教科書がないでやっていると、その場で良くなるかもしれないけど、言ってしまえばその場でしか良くならない。だから僕は平本君が剛毅會の空手の稽古をやるって聞いても、ミットの部分だけとか、一部だけを知りたいのかと思っていました。でも平本君は型をやり、基本もやるから共感を持つことができたし、そこに気付ける人って少ない。型をダンスだと思っている人が多い。だから平本君のような人が空手をやってくれるのが嬉しい」

※ボクシングのパンチ、空手の突き、グローブと素手、殺しのある寸止め稽古論など、両者が武術空手とMMAの接点を語りあった対談は12月23日発売のFight&Life#94に掲載されます。

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【ONE164】ジョシュア・パシオに挑戦、ジャレッド・ブルックス「ONEの計量はスーパーイージーだ」

【写真】正論を真っ向からぶつけることができる強さが、ブルックスにはあるようだ(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE164が開催される。コロナの世界的拡大直前、2020年1月以来2年11カ月振りのマニラ大会──アジア向けイベントのメインでジャレッド・ブルックスが、ジョシュア・パシオの持つONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権王座にと挑戦する。

昨年11月のONE初陣以来3連勝、勝つたびにパシオへの挑戦が期待されたモンキーゴッドに、このところ連発するONEの計量失敗と世界戦について尋ねると、変わらず歯に衣着せぬ──気持ちの良い言葉が聞かれた。


――ジャレッド、ついにONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオへの挑戦が8日後に迫ってきました(※取材11月25日に行われた)。

「ほんと、ここまで長かったね。僕自身、ずっとストロー級でナンバーワンでいたけど、ようや正しい活躍の場を得られて、そのことを証明できるようになった」

──ところでONEのMMAではバンタム級とウェルター級で連続して王者が計量失敗、タイトル返上ということがタイトルマッチの直前に起きました。計量が試合前日にしか行われなくなり、当日の再計量がないことが影響しているとも言われています。日本勢も含め、大量の計量ミスに関してジャレッドはどのように思っていますか。

「う~ん、結果として落とせない人間に問題があるんだよ。僕はこれまでの最初の計量でパスしてきた。ONEのウェイインとハイドレーションに関しては、米国を離れる前に体を創っておかないと。試合まで1週間以上あって、今の僕の体重は124.4ポンド(56.38キロ。ストロー級のリミットは56.7キロ)だ。たくさん水分も摂っている。

これはいつも通りのこと、チャンピオンシップだから特別にやっているわけじゃない。これまで計量で問題があったことはないし、まぁ減量の幅が大きな選手は計量前日になると大変だろう。それに再計量があった方が選手は安心できるだろうけどね。僕の場合はたくさん水を飲んでも、体重がアンダーになるようにしている。これまで計量が問題になるようなことはなかった。それはタイトルバウトでも変わらない」

──基本、ONEでは水抜き減量は禁じていますが、実際は水抜きをしている選手は多いと思われます。

「やってはいけないと言われていることは、やってはダメだよ。それにこの計量方法の良さは毎日食事をして、水をたくさん飲めることにあるんだから。昨日の夜、僕はステーキにマッシュポテト、マカロニチーズを食べた。でもリミットより体重は下だ。この計量方法になって2年、電解質とハイドレーションのバランスを保つ──そのプロセスをコントロールして、プロフェッショナルとして計量は問題なく終えないといけない。

そうだね、大体朝食を食べて126ポンドになるくらいで、ハイドレーションもOK。そういう体でいると、ONEの計量はスーパーイージーだよ」

──ドラッグチェックを厳格に行うという通達があったとも聞いています。

「僕にもあったよ。僕にとっちゃ、何も大事じゃない。何もやっていないから(笑)。でも、そうやってくれることは素晴らしいよ。このスポーツはクリーンで、アスリートもクリーンでないと。たくさんのファイターがジュースアップしている。だからこそ、このスポーツはもっとクリーンにしていかなければならない。でも125ポンドで戦っているファイターにストロイドが必要だなんて、僕は思っていないけどね(笑)。僕の場合はフィリピンのアスレチック・コミッションの管理の下でドラッグテストがあり、米国ではTHCのテストがあるんだ」

──THC……大麻に含まれる成分ですね。しかし、そうやってチェックが進むことはジャレッドが言ったようにこのスポーツをクリーンにしていきますね。

「僕にとっても、有難いことだ。きっと何かをやっているファイターがいて、その選手たちが同じようにテストされるってことだからね(笑)。ずっと長い間、求められていたことさ。このスポーツが正常化することは、疑いようがないよ」

──ハイ。ではタイトルショットに関して質問をさせてください。チャンピオンの母国での王座挑戦となります。

「これまで日本、ブラジルでも試合をしてきた。そりゃあマニラ、フィリピンのファンは僕が勝つ姿は見たくないだろう。僕は自分の戦いをして、それを皆に判断してもらうだけだ。僕のMMAの質がどれだけ高いのかを──ね。ジョシュア・パシオは優れた能力を持つ、素晴らしいファイターだよ。でも、僕らが向かい合うとどちらがより優秀かは自ずとわかる」

──過去のマニラ大会で見られた現象としてフィリピン人選手が空振りしても大きなリアクションがあり、対戦相手のクリーンショットには無反応。その観客の反応に影響されてか、ジャッジが劣勢に見えたフィリピン人ファイターの優勢を支持することがありました。そのことは気にしますか。

「考えることはあるよ。ただし、僕がワンサイドで勝つ。だからファンの声援がジャッジの判断に影響するなんていう状況にはならない。どんな局面になっても1RKOとか1Rサブミッションか──いずれのせよ、5Rを戦い切ることはあり得ない。過去に例がないワンサイドの試合になることを約束する」

──とはいえファイトはファイトです。パシオの攻撃で警戒するモノは何でしょうか。

「スピニングバックフィスト、スピニングバックキック、立ち技は優れている。破壊力もあるし、タイミングも良い。チャンピオンになれるファイターなんだから、当たり前だよね。それでも僕のトレーニングパートナーのジャスティン・スコッギンスは、ジョシュアよりずっと優れたストライカーだ。スーパーフット・ビル・ウォレス系の戦い方をしっかりと研究してきたから、問題ない。

個人的にはジョシュアは凄くパワフルで、彼のチームメイトよりもスマートに戦う。ファイトIQが他のチームラカイの選手より高いと思っているし、そうあってほしい。自分の能力を超えないと勝てないようなファイトに持ち込んほしいんだ。そこを乗り越えて、自分の想うように戦い続ける姿を皆に見てほしいと思っている。そして、最終的にジョシュア・パシオは力尽きてチャンピオンではなくなるんだ」

──いや、スーパーフットの名前が出たところでジャレッドはどんだけ格闘技好きなのかが伝わってきます。

「ジャスティン・スコッギンスが、そうだからだよ。キックを使いまくる。一つじゃない、蹴りでワンツーを使える。ジョシュア・パシオが何か狙ってきても、僕はその前に彼の動きを察知できるはずだ。前後の動き、流れるように動くけど、ジョシュア・パシオの仕掛けは何もかも対応できるよう準備してきた。

彼は僕のような強味を持った選手と戦うだけの力をつけることは、できなかったはずだ。パワーとスピードが融合していて、打撃とレスリングの間をついて来ることは無理だ。そんな隙は与えない。僕は29歳で、彼は26歳。ここまでパシオは前の世代のファイターとの試合が多かった。

僕がこの1年で勝って来たリト・アディワン、箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネはパシオより強い。世界にジョシュアは僕と伍するのに十分ではないって見せつけるよ。もちろん、誰だって日々成長している。僕の前に立ちはだかるジョシュア・パシオはこれまでの彼と違うだろう。それでも、立ち技も寝技もいかなるアドバンテージを持っているのは僕だ。そしてベストのモンキーゴッドを見せられるよう戦うよ」

──この試合はアジア向けのナンバーシリーズで、米国では土曜日の朝に中継されます。

「僕は誰よりも米国のファンにアピールできる人間だと思っているけどね。まぁ、次はAMAZON PRIMEのカードになるだろう。簡単なことだ。僕がチャンピオンになれば、ONEを米国でもっとアピールできる。今、まだONEの影響力が及んでいないファンにONEの魅力を伝え、夢中にさせるためにAMAZO PRIMEカードで戦いたい。

とにかく僕がONEで最高のMMAファイターだと証明し、喋りも試合も違いを見せつける。ジョシュアは12月3日、僕が世界で一番のストロー級ファイターだと思い知るだろう」

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

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【Grachan58】対戦相手変更も慌てず、伊藤空也─01─「勝ち負け以上の何か。それは僕のスタイルじゃない」

【写真】インタビュー後編では2つトーナメントの予想をしてくれた伊藤。グラチャン大好き、Grachanistだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、元バンタム級王者の伊藤空也が韓国のキム・ヒョリョンと対戦する――はずだったが、インタビュー直前、伊藤の対戦相手が変更されることが発表された。
Text by Shojiro Kameike

キム・ヒョリョンが怪我のため欠場となり、その代役としてキックボクシング団体MAX FCで9戦全勝というレコードを持つイ・ハンヒョンと戦うこととなったのだ。試合まで残り1週間を切ったなか、1年ぶりのグランチャンでの試合を迎える伊藤に、現在の心境を訊いた。


――この取材は11月28日に行っておりますが、まさか取材の直前に伊藤選手の対戦相手が変更になるとは考えられませんでした。もちろん最も驚かれているのは伊藤選手ご自身だと思いますが……。

「いえいえ。変更が決まったからにはやるしかないので、大丈夫です。それよりも試合が無くなっていたほうがダメージは大きいですからね(笑)。急遽のオファーを受けてくれたイ・ハンヒョン選手には感謝しています」

――対戦相手が当初のキム・ヒョリョンからイ・ハンヒョンに変わると聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「もともと試合のオファーがあったのは1カ月半で、対戦相手の変更は2週間前ぐらいに聞いたと思います。発表自体は今日でしたが、特に焦ることはなかったですね」

――すると試合のオファーから対戦相手の変更まで約2~3週間ほどあったかと思いますが、その期間はキム・ヒョリョン対策の練習をしていたわけですよね。

「はい。結構、対策は練っていました。グラップラーである相手の動きに合わせて、対策を練習して形が出来上がりつつある時でした。なので、その対戦相手が変更となると……なかなか(苦笑)」

――しかもタイプは真逆でキックボクサーという……。

「変更の話を聞いた段階では、相手がオーソドックスなのかサウスポーなのかも分からない状態で。キックボクシングの戦績はあって、MMAもセミプロの試合には出ているそうですが、それでレスリング力もどうなのかは分からず。すでに体にはキム・ヒョリョン対策が染みついていましたし。でも2週間前で良かったです。切り替える時間もありますし、今まで練習してきたことが無駄になるわけではないですからね。

とりあえず相手が、キックボクシングの試合ではこういう動きをしているということは分かりました。寝技が未知数なのは、もう当日の試合の流れ次第で対応することにはなります。当然MMAのキャリアは僕のほうが上ですし、今回は自分がどういう試合をするかのほうが重要だと考えています」

――なるほど。今回のイ・ハンヒョン戦は1年ぶりのグランチャン出場となります。1年前、手塚基伸選手に敗れてベルトを失ったことは、試合内容も含めてどのように捉えていますか。

「正直、対戦相手を聞いた時に『マジか……』と思ったんですよ。間違いなく、今まで自分が対戦してきたなかで一番強い相手でしたから。でも自分はチャンピオンですし、今までオファーを断ったことはないので。まずここで勝たないと、自分にとってはその先もないと考えていました。結果は――持っていなかったな、と思います」

――持っていなかったとは……。

「こういう結果かぁ、と思いました。でも、その結果を素直に受け止めることはできています。それはそうだよなって。相手のほうが実力も上ですし、僕とはやってきたことが違うわけで。自分がどれだけ通用するかという気持ちで臨みました。メチャクチャ対策をして、メチャクチャ練習した結果が52秒で一本負けなので、自分の実力不足だったというしかないです」

――その試合前に想定していたことと、実際に試合をしてみて何か違うところはありましたか。

「相手の寝技にハマッちゃったのは、作戦ミスというか――僕が色気を出しすぎてしまったというか。ずっとストライカーとの試合が続いていたので、ちゃんとグラップラーとの戦い方を見直しておくべきでした。相手が下になってから、なぜ自分は深追いしてしまったのか。もっと冷静に戦いたかったですが、それも“たら・れば”になってしまいますね」

――試合を振り返り、次に生かすためには“たら・れば”も必要ではないでしょうか。伊藤選手としては、あの場面で立ち上がったほうが良かったと思いますか。

「そうですね。立ち上がって、自分の距離で戦ったほうが良かったとは思います」

――そこで色気を出しすぎたというのは、どのような心境だったのですか。

「その前の金太郎戦(2021年7月に判定負け)で、激闘をして評価されたじゃないですか。負けて評価されることって、今までありませんでした。あの試合は相手との相性も良く、世間から注目されたのも初めてで。結果、手塚選手との試合では、金太郎戦以上のものを求められていたと思うんです」

――さらに金太郎戦の1試合前、グラチャンでの獅庵戦も大激闘でしたから尚更ですよね。

「そうです、そうですね。勝ち負けプラス、それ以上の何かを……とにかく動く試合を望まれていたように感じます。でも、それは本来の自分の試合ではないと思いました。相手がやってくることを一つひとつ潰していくべきものじゃないですか、MMAって。相手の不安要素を突いて、削って削って自分の有利な展開に持ち込む。MMAでは、特にグラップラーとの試合は詰め将棋で。相手のミスを誘ってから、自分が王手する。それがMMAで本来やるべきことだと思うので」

――気持ちの面か技術面か分かりませんが、この1年で改善できているのでしょうか。

「気持ちと技術、両方ですよね。冷静な気持ちで腕を外すことができれば、その後の展開もあったわけで。そこで腕を外せなかったのは、自分に技術が足りなかったということです。そのために去年から柔術の練習を取り入れて、今年3月の魚井フルスイング戦は自分のやりたいことが出せたんじゃないかと思います」

<この項、続く>

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『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.7』試合結果


第10試合 メインイベント 清水清隆引退試合 フライ級 5分3R
×清水清隆(TRIBE TOKYO MMA/世界3位、元パンクラス同級王者)
○山内 渉(FIGHT FARM/世界5位)
1R 0’44” KO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第9試合 セミファイナル 修斗環太平洋バンタム級チャンピオンシップ 5分3R
×石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/環太平洋王者、世界1位)※初防衛戦
○藤井伸樹(ALLIANCE/環太平洋4位、世界2位)
判定1-2 (片岡27-30/田澤29-28/柴田28-29)
※藤井が王者に

第8試合 フライ級 5分3R
○新井 丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS/ストロー級世界王者)
×大竹 陽(HAGANE GYM)
1R 4’10” KO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)

第7試合 バンタム級 5分3R
×後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/世界5位)
○須藤拓真(X-TREME EBINA)
2R 2’01” ヒールフック

第6試合 フライ級 5分3R
○内藤頌貴(パラエストラ松戸/世界6位)
×高岡宏気(FORCE GYM)
判定3-0 (長瀬29-28/福田29-28/豊永29-28)

第5試合 インフィニティリーグ2022 女子アトム級 5分2R
○澤田千優(AACC/勝ち点8→10)
×小生由紀(グランドスラム沖縄APP/勝ち点4)
判定3-0 (長瀬20-18/柴田20-17/片岡20-17) 
※澤田がリーグ戦優勝。初代修斗女子アトム級王者に

第4試合 インフィニティリーグ2022 女子アトム級 5分2R
○中村未来(マルスジム/勝ち点4→8)
×久遠(ZERO/勝ち点4)
1R 4’59” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第3試合 女子フライ級 5分3R
×ライカ(RIGHT THING ACADEMY/ボクシング元OPBF東洋太平洋女子ライト級(61.2kg)王者)
○キム・ソユル[Kim Soyul](韓国/MOBトレーニングセンター)
3R 2’18” 裸絞め

第2試合 2022年度新人王決定トーナメント・バンタム級準決勝 5分2R
△齋藤奨司(FIGHT FARM)
△新井拓巳(ストライプル新百合ヶ丘)
判定0-1 (片岡18-20/豊永19-19/田澤19-19)
※公式記録はドロー。トーナメントのため優勢判定1-2で新井が決勝進出

第1試合 2022年度新人王決定トーナメント・フライ級準決勝 5分2R
○須藤晃大(EXFIGHT)
×打威致[だいち](有永道場Team Resolve)
判定3-0 (豊永20-17/田澤20-17/片岡19-18)

オープニングファイト トライアウト 女子ライト級 3分2R
×上田真央(修斗GYMS直心会 UBF)
○緒方亜香里(AACC)
2R 0’18” KO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)

 11月27日に後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.7』の試合結果。メインイベントの清水清隆引退試合は山内渉に1R KO負け。セミファイナルの環太平洋バンタム級チャンピオンシップは藤井伸樹が石井逸人に判定勝ちし新王座を戴冠しています。続きを読む・・・