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UFC278:オッズ/予想と展望

カマル・ウスマン 1.26
レオン・エドワーズ 4.10
パウロ・コスタ 1.29
ルーク・ロックホールド 3.85
ジョゼ・アルド 2.10
マラブ・デヴァリシビリ 1.77
ウー・ヤナン 2.10
ルーシー・プディロヴァ 1.77
タイソン・ペドロ 1.14
ハリー・ハンサッカー 6.40
マルチン・ティブラ 3.90
アレクサンドル・ロマノフ 1.29
レオナルド・サントス 3.25
ジャレッド・ゴードン 1.38
ショーン・ウッドソン 1.31
ルイス・サルダナ 3.65
ミランダ・マーヴェリック 1.18
シャナ・ヤング 5.30
AJ・フレッチャ1.65
アンジュ・ルーサ 2.35
アミル・アルバジ 1.24
フランシスコ・フィゲイレード 4.30
アオリ・チロン 1.67
ジェイ・ペリン 2.30
ダニエル・ラセルダ 2.55
ビクトル・アルタミラノ 1.56

メインはP4P1位のウスマン6度目の防衛戦。王座獲得から3年以上で、勝てば防衛回数単独2位となる(ウェルター級の王座在位期間及び防衛回数のトップはGPS)。UFCデビュー以来、15連勝中。勝てばアンデウソンの16に並び史上最多タイとなる。キャリア序盤はテイクダウンからの押さえ込みが武器だった頃もあったが、王座を獲得する頃からは打撃のスキルが上がっており、今では完全なストライカーに。

対するエドワーズも、ベラル・ムハマドとのノーコンテストを挟んで9連勝中。最後に敗れた相手がカマル・ウスマンで、約7年間負けなし。ウスマンのTUF後の初戦であり、負けていない期間にはあまり差がないが、エドワーズは2019年7月から21年3月までにブランクがあったために試合数が少なくなっている。連勝している割になかなかチャンスが与えられず、2019年に元ライト級王者のハファエル・ドス・アンジョスと対戦した時にはまだ12位だった。そこで勝ったが、コロナの影響もありブランクが開くと、復帰戦ではベラル・ムハマドにアイポークをしてしまいノーコンテストに。昨年6月にはネイト・ディアスに完勝したが、当時のネイトはすでにトップ戦線からは外れていた。現在のランカーだと、7位のヴィセンテ・ルケにしか勝っていない。

ウスマンがグラップラーから打撃もできるようになっているのに対し、エドワーズは逆に元はストライカーだったが、組みの展開が強くなっていった選手。スタンドで四つの地味な展開が多く、UFC2戦目で初勝利となったセズ・バジンスキー戦以来、ボーナスの獲得はない。

エドワーズが組みが強くなっているとはいえ、さすがにウスマン相手だと分が悪い。一方で、ウスマンの打撃はエドワーズ相手に撃ち合えるレベルになっている。全局面でウスマンが上なのでエドワーズは厳しいか。

ウスマン判定勝ち。

セミでは連敗中の元ミドル級タイトル挑戦者と元王者が対戦。コスタはアデサニヤのタイトルに挑戦し、KO負けでキャリア初黒星を喫すると、契約でゴネて1年以上のブランク明けには体重を落とせずライトヘビー級戦になった上に判定負け。ファイトマネーがボクシングで稼いでいるYouTuberより安いことに不満を述べて契約で揉めているが、結果としてMMAで稼げるはずのファイトマネーも得られていない。

元ミドル級王者ロックホールドは2015年に当時無敗だったクリス・ワイドマンをKOしてミドル級王者に。ダイレクトリマッチが組まれたが、ワイドマンが欠場したため、代役のマイケル・ビスピンと対戦。圧倒的フェイバリットだったが、まさかの1RKO負けで王座から陥落した。その後はヨエル・ロメロとの暫定王座決定戦に出場したものの、体重オーバーしたロメロにKO負け。この頃から負傷が多くなり、ライトヘビー級に上げたが、初戦で後の王者ヤン・ブラホヴィッチにKO負けしている。昨年はまたミドル級でショーン・ストリックランド戦が組まれたが、椎間板ヘルニアにより欠場して、これが3年ぶりの試合となる。

両者勝ち星から見放されている者同士。37歳で3年のブランクのため、ロックホールドが大幅なアンダードッグになっている。

コスタKO勝ち。

セミ前のアルド vs. デヴァリシビリも注目。1試合平均7回のテイクダウンというバグった成績を残しているテイクダウンマシーン・デヴァリシビリ。テイクダウンしても押さえ込まずに、立たれてもまたテイクダウンするスタイルで、通常はテイクダウンを仕掛ける方が消耗していくものだが、デヴァリシビリの場合は相手が先にスタミナ切れしてしまう。前回はマルロン・モラエス相手にパンチを効かされピンチに陥ったが、仕留めに来たモラエスが攻め疲れし逆転勝利。UFC9戦目で初のフィニッシュ勝利となった。

相手のレジェンド・アルドはピョートル・ヤンとの王座決定戦では完敗したが、そこから地味に3連勝中。ランキングも3位をキープしており、勝って維持できれば上位ランカーの動向次第ではまたチャンスが回ってきてもおかしくない。一方で、年齢的に一度でも負けたら、またタイトルまでたどり着くチャンスはもう巡ってこないかもしれない。常に負けたら終わりのトーナメント戦のような崖っぷちの戦いが続いている。

さすがにオッズはデヴァリシビリがフェイバリット。3Rではデヴァリシビリのスタミナ切れにも期待できないので、アルドはフィニッシュが必要だが、バンタムに落としてからはフィニッシュ勝利がないだけに、一発KOも難しそう。

デヴァリシビリ判定勝ち。

第1試合開始は21日朝7時。その前には朝3時から、工藤諒司が出場するPFLロンドン大会も行われる。どちらも速報します。

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o TJ・ディラショー ショーン・オマリー ジョゼ・アルド タイソン・ナム ピョートル・ヤン マラブ・デヴァリシビリ マルロン・ヴェラ

UFC on ESPN41:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ネイト・ランドワー vs. ダヴィッド・オナマ

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マルロン・ヴェラ、タイソン・ナム

メインはKOしたヴェラよりも、クルーズがすごかった。限られた武器をやりくりして、途中まではヴェラを翻弄していた。パンチではダウンは喫しても、パニックにならずにすぐにリカバリーしていた。3Rマッチなら勝っていたかもしれない。過去の2連勝は「衰えたが気持ちを見せた試合」だったが、今回は完全にヴェラの上を行っていた。

が、やはり一発で意識を飛ばされたらどうにもならない。ヴェラの殺傷能力が上だった。メインでレジェンド相手にいい勝ち方をしたので、さらにチャンスを与えてほしいところ。バンタム級トップランカーの予定は以下の通り。

王者・アルジャメイン・スターリン:10/22  vs. TJ・ディラショー
1位・ピョートル・ヤン:10/22  vs. ショーン・オマリー(13位)
2位・TJ・ディラショー:10/22  vs. アルジャメイン・スターリン
3位・ジョゼ・アルド:8/20  vs.  vs. マラブ・デヴァリシビリ(6位)
4位・コーリー・サンドヘイゲン:9/17  vs. ソン・ヤドン(10位)
5位・マルロン・ヴェラ

ヴェラは来週のアルド vs. デヴァリシビリの勝者との対決が妥当か?次期挑戦者はヤン vs. オマリーの勝者になりそうだが…。

MVPはファイト・オブ・ザ・ナイトの2人。決してレベルが高い試合ではなかったが、この試合が客入れで行われて良かった。

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【RTU ASIA2022】SASUKEのUFCへの道─01─before Road to UFC「前例のないことをやっていこうかと」

【写真】ラスベガスから戻ってきて、マスタージャパンで以前のように練習を続けているSASUKE(C)MMAPLANET

6月10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01でイー・チャアと対戦するSASUKE。

修斗世界フェザー級王者のRoad to UFC出場が決まったのは、彼がラスベガスのシンジケートMMAで出稽古を行っている終盤だった。UFCで戦う目標を持ち続けていたSASUKEはRoad to UFC出場決定以前に何を考えていたのか──をまず、訊いた。


──まずラスベガスのシンジケートMMAで3月、4月と2カ月間、出稽古をされていましたが、あの時はRoad to UFCと出場ということは頭にあったのでしょうか。

「全くなかったです。開かれることも知らなかったですし」

──では、このタイミングでベガスで練習をしようと思ったのは?

「ルートはどうであれ、米国で戦いたいということは最初から思って来たことです。修斗でベルトを獲って、そこに行けるかもしれないという可能性が見えてきたときに──実際に海外の試合のオファーもいただきました。ただ色々な事情があって……行けなくて」

──ぶっちゃけ自分が掴んでいた話では昨年10月のPFLフィナーレ大会、そこで勝てば2022年シーズン出場ということだったかと。

「ハイ……。結果、あそこで行かなくて良かったと思います。PFLで戦う話がなくなり、暫らく試合がないという状況はケガもしてないのに初めてでした。その時間をどうしようかと考えた時に、海外に練習に行けるなと思いました。マネージャーから『昔、弘中(邦佳)がUFCと契約した時、そのまま試合をさせたけど、1度海外で練習を経験させていれば結果は違っていたかもしれない(※グラップリングや柔術、ハワイのプロ修斗など試合は経験していた)』という話を聞くことがデキました。『右も左も分からないままUFCへ行った』と。

『そういう先人達の経験からしっかりと学ばないとダメだ』とも言って貰えました。弘中さんも色々と助言をしてくれて、ルートを示してくれました。サステインの坂本さんと会って話した時に『君はコーチがいなく、1人で考えてやってきた。だから君のような選手こそ準備が必要だ』ということを言っていただき、腑に落ちるモノがありました。確かに何も知らないで、飛び込むことは……PFLのオファーは1カ月後だったので。

それでも悩みましたし、もちろん戦いたかったです。いつ試合が組まれるのか分からない状態で、気持ちは若いですけど実年齢は27歳と行ってしまっているので(笑)。残されている時間は少ないと思って、僕自身は戦うつもりでワクチンも接種しました(苦笑)。

ただし実際にUFCを経験した弘中さんの言葉は、絶対に確かなことで。凄く葛藤があったけど、自分で行かないと決めました。今となっては、それが良かったです。経験のあるなしという部分でラスベガスにいた2カ月間で、凄く色々な経験ができました。『これならやっていける』という自信もつきました。それがあったからRoad to UFCで強い選手と戦うことが決まっても変に舞い上がったり、緊張することがないです。だから、あのタイミングでPFLで戦わなかったことは、結果としてプラスになって戻ってきています。

向うで特にUFCで戦っている選手と殴り合い、蹴り合い、倒し合う経験をしました。それで外国人選手のパワー、技術、練習を経験値として貯めることができました。

悩んでどっちかを選択した時、どっちが正解かということではなくて、自分で正解にしないといけないじゃないですか。だからPFLに行かなかった決断、ラスベガスで練習したこともRoad to UFCで優勝して契約をすることで正解にします」

──う~ん、深いです。そしてベガスでの練習ですが、どのようなメンバーと主に練習してきたのでしょうか。

「ジョーダン・ラヴィット、ナタン・レヴィ、ブランドン・ジェンキンス、ヴィンス・モラレス、オーデ・オズボーンとかほとんどのUFCファイターとスパーリングをしてきました。カイル・ラウントリーのようなライトヘビー級の選手とはやっていないですけど(笑)。

あとラスベガスにあるので、色々なUFCファイターが集まるのでドナルド・セラーニとグラップリングのスパーをやりましたし、デロン・ウィンっていうミドル級で一番背の低い選手とも手を合わせました。マラブ・デヴァリシビリともスパーをしましたね」

──ラヴィットやレヴィ、LFAやコンテンダーシリーズから王道のステップアップを果たした選手と肌を合わせた感覚が非常に気になります。

「彼らは凄く考えながら練習していました。もちろん強いです。そのなかで柔軟に考えて……特にジョーダンはそのスタイルを見ても分かるかと思いますが。柔の強さというのか、ケガをしなくて丁寧にできて、抑えるところを抑える。僕がプレスを掛けるスタイルで、クリーンヒットとか貰わないですけど、5分のスパーリングをやったあとに精神的に削られています。ジョーダンとのスパーがそういう意味で、一番しんどかったですね。

ナタンは空手ベースで蹴りが重いです。中間距離の打ち合いとかでの一発とか、凄く重かったです。個性はあれど、柔軟に強かったです」

──ボクシング&レスリングの軸があるなかで、特色を持つ選手も多い。

「その通りですね。個性があります。人数が多いから色々なタイプの選手と練習できるのは当然ですけど、ジムの広さを存分に使った練習、ヘッドコーチのジョン・ウッドがいて、レスリングコーチのフランク・ヒックマンが最初の1カ月ほどいて。他のコーチも実際にスパーに参加して、体を動かしているんですよね。

自分の得意じゃないところで選手に極められたりもします。でも、あの一緒にやる姿勢があるからこそ信頼関係が生まれるというのか。また選手達も、自分で良く考えている。自分で考えてやっている姿を見て、環境は違いますが自分がやってきたことは間違っていなかったと思えました」

──その経験をすると、ずっと向うで練習したくならないですか。

「心の中ではそうです。ただ、今できることを……向うで学んだ技術は全てメモしてきているので、マスタージャパンの上のメンバーに指導しています。向うと同じではないですけど、そうやって指導できるようになることで彼らのレベルも上がり、自分のレベルも上がると思います」

──では帰国後も練習環境などは以前と同じで。

「ハイ、マスタージャパンを中心にあとはパンクラスのフライ級チャンピオンの猿飛流さんと、技術交流をして打ち込みをやったりで。帰国したら、これまでと変わりなく日本でやれるベストのことをやっています」

──ところで実際にはRoad to UFC出場が決まったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「最初に話を貰ったのは……ハッキリ覚えていないですけど、4月の頭ですね。Road to UFCがあるから行きたいかと聞かれて、『行きたいです』と即答しました。試合映像とかも送って、暫らく音沙汰がなかったです。でも毎日、練習を繰り返すという日々だったので、そんなに気にすることはなかったです。もうダメかな、多分ないなぐらいに思っていた時に、帰国する1週間前に決まりました。

それでも『じゃあやるか』というぐらいの感じで。嬉しかったですけど、久しぶりの試合だなっていう感じになったぐらいでしたね」

──ではRoad to UFCがこのタイミングでなければ、どのようなステップアップ方法を考えていたのでしょうか。

「修斗で戦うことですね。修斗で防衛をしながら……前チャンピオンがやらなかったことで、道を切り開こうという考えはありました。難しい話ですけど、ベルトを持ったまま他団体のチャンピオンを倒して、団体統一チャンピオンではないですけど、フェザー級の強いのを倒そうと。修斗のベルトを持って、他の団体のチャンピオンに挑戦しようかとか。前例のないことをやっていこうかと薄々考えていました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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UFC マラブ・デヴァリシビリ

UFC270:第8試合・コーディ・スタマン vs. サイード・ヌルマゴメドフ

バンタム級。スタマン15位、ヌルマゴはランク外。

D-2レスラー&アマチュアボクサーのスタマン。UFCでは5勝3敗1分け。ブライアン・キャラウェイに勝ってランキング入りしたが、そこから上位ランカーには勝てず、じわじわランキングを下げている。現在ジミー・リベラとマラブ・デヴァリシビリに連敗中。UFCでの勝利はすべて判定。

イードはUFC3勝1敗。負けた相手はプレリムに出場したラオーニ・バルセロスで、接戦の展開から3Rにテイクダウンを奪われ判定負け。UFC公式サイトでは「ハビブ・ヌルマゴメドフのいとこ」と紹介されていた(日本語版にはまだ書いてある)が、同姓なだけで血縁関係はない。グラップラーだが、押さえ込むだけで地味なファイトスタイル。

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LFA MMA UFC UFN196   イケ・ビジャヌエバ ギガ・チカゼ グレゴリー・ホドリゲス ジェイ・ハーバート ズヴァイアド・ラジシュビリ タバタ・ヒッチ チェ・スンウ パウロ・コスタ パク・ジュンヨン マッケンジー・ダーン マノン・フィオフォ マラブ・デヴァリシビリ マーヴィン・ヴェットーリ

【UFN196】計量終了 路上で見いだされ、修士号2つのLFA王者。ジョージアの傑物、ラジシュビリに要注目

【写真】別にMMAで強くなくても良いだろう……こんな多才なファイターがいるのか……ラジシュビリ(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」の計量が行われた。

メインのマーヴィン・ヴェットーリ✖パウロ・コスタは当初はミドル級で組まれていたが、コスタが体重が落ちないということでキャッチウェイト、さらにライトヘビー級に変更され実施されることとなった。


そんなコスタの我がままが通った今大会、韓国から3連勝中のチェ・スンウがアレックス・カサレス、パク・ジュンヨンがグレゴリー・ホドリゲスと戦うメイン&プレリミカードは、まず外せない。

この他、2度目のUFCで初勝利を目指すタバタ・ヒッチにも注目だ。

ストロー級のヒッチは6月のマノン・フィオフォ戦をショートノーティスで受け、フライ級でも大きな相手に打撃で圧倒されて完敗──。ストロー級で戦う今回のマリア・オリヴェイラ戦がある意味、本当の意味でのUFCキャリアのスタートとなる。

日本のSEI☆ZAで活躍し、滞在中には小見川道大から講道館黒帯を巻かれたヒッチの持ち味は、なんといっても組みにある。紫帯でノーギワールズを制し、マッケンジー・ダーンの練習相手として力をつけたヒッチにとって今後のキャリアを左右する大一番だ。

そのヒッチはスクランブル発進でUFCと契約したため、LFAではタイトル戦に絡んでいないが、プレリミ第1試合に出場するズヴァイアド・ラジシュビリはLFAバンタム級王者として、オクタゴンに初参戦となる。

ギガ・チカゼ、マラブ・デヴァリシビリと小さな旋風をUFCで巻き起こすジョージア人ファイターのラジシュビリは、19歳の時にストリートファイトの強さを名将コバ・ケシュラシビリに見いだされ、大学に通いならMMAのトレーニングを始めたという変わり種だ。

2011年にプロMMAにデビューし、4年間で10連勝を達成──現地のコンバットリーグ・ワールドチャンピオンシップではフェザー級王座に就き、同団体のライト級のグラップリングチャンピオンにも輝いている。

母国の大学で経営管理学で学士となったラジシュビリは、米国の大学へのスカラシップを得て渡米、修士号を習得している。ジョージア時代からその知識を生かしたビジネスを展開し、ロシアでは会社経営をしていたという才覚もある。

米国でMMAへの想いを抑えれず、LFAで復帰すると2戦目でリッキー・スティールを破りバンタム級王座を獲得した一方で、UFCで戦うチャンスを得た現状でもデータ解析の修士号を習得中でジョージア時代に職歴のある市場調査会社を持つという目標を持っている。

ストリートファイトの強さを見初められ、ジョージアのMMA王者から北米MMAの登竜門であるLFAでもベルト奪取、その上で2つの修士号を得て米国をビジネス拠点にするというプランを持つ──文武両道どころか商才まであるラジシュビリ──傑物と称しても過言でないだろう。

今後、ラジシュビリはMMA一本で人生を賭けているファイターの夢を潰していくことになるのか。要・要・要注目のUFCデビュー戦だ。

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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MMA UFC UFC266 ブログ マラブ・デヴァリシビリ マルロン・モラエス

【UFC266】ダウン後にTDからモラエスをパウンドアウト。デヴァリシビリ、MMA愛が詰まった逆転勝利

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.2R4分25秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)

間合いの図り合いから、奥足の蹴りを繰り出すデヴァリシビリに対し、モラエスは前足を連続で蹴っていく。そこに右フックを振るったデヴァリシビリだが、モラエスも右を返す。直後にデヴァリシビリはダブルレッグを決め、モラエスがすぐに立ち上がる。グラウンドにホールディングダウンするのではなく、立たせてテイクダウンが肝のデヴァリシビリだが、思い切り左フックを被弾する。続いて前に出たところにワンツーを受けたデヴァリシビリは、追撃に倒されパウンドを受ける。

バックから首を取られて立ち上がったデヴァリシビリは、何とか距離を取り直すが打ち合いに出て、さらにフックを被弾する。それでも右を差して、モラエスをケージに押し込んだデヴァリシビリがボディロックテイクダウンに成功する。モラエスはクローズドを取るが、デヴァリシビリはコツコツとパンチを落とし、上体を挙げて重い鉄槌やパンチを打ちつける。さらに左の鉄槌の連打から、左右のハンマーフィスト、左の連打、左右のパンチを振り落とすデヴァリシビリは、魂の無酸素パウンドでポイントは失っても流れは取り戻した。

2R、右を打ち込んだ直後にダブルレッグをデヴァリシビリが決める。モラエスはフックガードから立ち上がろうとして殴れ、足を一本抜かれる。ハーフでワキを殴り、ワキを差されても潰すデヴァリシビリが右エルボーから、左のヒジを打ち込む。心が折れかけているか、動きがないモラエスは右手首を取られ、右エルボーを連続で受ける。必死で逆に腕を掴みに行くモラエスのボディ、顔面を殴るデヴァリシビリは、レッスルアップからダブルレッグでケージに押し込まれも、ネルソンでモラエスを払い尻もちをつかせる。

座った状態でシングルのモラエスは、サイドバックから左のパンチを打たれ続け、ついに体が伸びて頭を覆ってしまう。動きのないモラエスを見て、レフェリーがついに試合をストップ。MMAへの想いが詰まった大逆転勝利──を、一か八かの打ち合いでなく、テイクダウンからパウンドで手にした。

「僕はタフだから、ここにいるんだ。これで7連勝だ。死ぬまで僕は止まらない。ゲームプランじゃない、倒されたけど、やり返す時だって戦ったんだ。みな、次は僕が誰と戦うか、アイデアを欲しい。UFCで戦うことが夢だったんだ。ラスベガス、諦めないとなんだって叶うんだ!」とMMAバカが魂のファイトのあとで、魂のマイクを行った。


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BELLATOR MMA RIZIN UFC UFC266 マラブ・デヴァリシビリ マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ

【UFC266】愛しのMMAバカ=マラブ・デヴァリシビリ─02─「ナオキ・イノウエの活躍は凄く嬉しい」

【写真】初めてインタビューをして、全くもって印象が変わったマラブ・デヴァリシビリ。ここまでMMA愛を語る選手は、UFCでも珍しい(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC266「Volkanovski vs Ortega」が開催される。同大会でマルロン・モラエスと対戦するマラブ・デヴァリシビリ・インタビュー後編。

一度ばかりか二度、MMAファイター生活を続けることに挫折したデヴァリシビリだが、今や世界最高峰のバンタム級で6連勝中だ。今の彼があるのはジョージアで基礎がつくられた資質とたゆまぬ努力、そして謙虚な人間性と溢れんばかりのMMA LOVEだった。

<マラブ・デヴァリシビリ・インタビューPart.01はコチラから>


──せっかく最強の練習仲間に恵まれたのに、結果がついて来なかったのですね。

「3試合で1勝2敗。UFCは良いレコードを求めているし、もう無理だと諦めた。あの時は他でちゃんと働いて、家族を養えるような人間になった方が良いと思った。将来的には結婚もしないといけないし。トレーニングはしても、もう試合に出るのはよそうと。実際1年間、試合に出なかったんだ」

──そうだったのですね。

「でも、その間にいかに僕がMMAを愛しているのかが分かった。続けたい──そう考えが変り、どうせローカルショーだから大したファイトマネーは入らない。なら金なんて良いから、試合がしたいと伝えた。

ロシア、日本、ヨーロッパにも行く。ファイトマネーは要らない。とにかくMMAが続けたかった。そうしたら6連勝でRING of Combatの王者にもなり、UFCと契約できたんだ」

──ROC時代にはBellatorで活躍中のラフェオン・スタッツを15秒でKOしています。しかし、UFCでは序盤に2連敗を喫しました。

「デビュー戦はインフルエンザになっていたんだ。実はコロナで陽性にもなったけど、あのインフルエンザに比べると何でもなかった。それぐらい酷い体調だったんだ。ちゃんと戦えず負けた。

次の試合は課題を克服して挑んだけど、攻め過ぎた。やり過ぎてしまったんだ、それで最後の1秒でギロチンで負けてしまった。あそこで止めるレフェリーもどうかと思うけど、ファンも喜んでくれたし、あのストップがなければ僕は勝っていた。そういう風に考えるようにして、連敗から逃れたんだ。一つずつ勝とう、練習し続ければ良いと言い聞かせてね」

──絶対的に諦めない姿勢と攻め過ぎない自制がきき、オクタゴンでも6連勝を達成しました。それにしても凄まじいスタミナを誇っていますね。

「アルジャメイン・ステーリングと練習していると、体力もつくよ。それに酒も一切やらないし、練習以外も趣味はスイミングで。生活環境が僕のスタミナの源だよ」

──ではキャリア最重要の試合となるモラエス戦、どのようなファイトを見せたいですか。

「ファンが喜ぶ試合がしたい。きっとそうなるだろう。ウォーの準備はできているし、最後の最後まで戦う。マルロン・モラエスはKOできる蹴りを使う。パンチも強い。ギロチンも上手い。絶対に簡単な試合にはならない。ずっとバンタム級のトップだった相手だよ、とても危険だ。彼のことを尊敬しているし、気持ちで負けない試合をするつもりだ」

──ところでセラ・ロンゴでは、パンデミック前に井上魅津希選手だけでなく井上直樹選手とも練習していましたよね。

「もちろん、それにウルカ・ササキもね。皆、打撃が上手いよ、ナオキは特にね。彼とスパーリングを最初にした時、凄く若いし、経験も僕の方が上だから軽く見ていた。でも、ナオキの成長は凄まじかったよ。背は高くて、強いし凄くスパーリングはハードだった。もうナオキのスパーは嫌になるほど、ガチガチにやっていたよ(笑)。

彼のRIZINでの試合はいつもチェックしているし、ナオキ・イノウエの活躍は凄く嬉しい。本当に良いヤツだし、彼の未来は無限大に開かれている。ミズキは今も米国にいるし、ずっとチームメイトのままだよ」

──マラブの今の言葉で、井上直樹選手も大晦日に向けてさらにモチベーションが高まると思います。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本人ファイターは色々なところで戦っているけど、RIZINには凄く良い選手が多い。いつも彼らの試合を見ているよ。日本はMMAの歴史を創ってきた国だし、これからもっと選手が育って来るだろう。ナオキはその代表だし、Bellatorとサインした……キョージ・ホリグチ、彼も本当に危険なファイターだ。

日本もそうだし、世界中の皆がMMAを愛している。最高だよ。MMAは本当の戦いだ。僕はどのスポーツも好きだし、プレイヤーも尊敬している。でもバスケットボールもサッカーもプレイするものだろう? MMAはファイトするスポーツだ。プロフェッショナルファイターはハンブルで、ストリートで強さを証明する必要はない。その場所はケージの中だけだ。だから皆、MMAを愛せるんだ」

■視聴方法(予定)
2021年9月26日(日)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

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【UFC266】マルロン・モラエスと対戦、TD製造機マラブ・デヴァリシビリ─01─「チタオバをやっていた」

【写真】ダブルレッグやシングルだけでなく、ニータップも絶品だ(C)Zuffa/UFC

25日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC266「Volkanovski vs Ortega」が開催される。

大会名にある通り今大会はUFC世界フェザー級選手権試合=アレックス・ヴォルカノフスキー✖ブライアン・オルテガ、世界女子フライ級選手権試合=ヴァレンチナ・シェフチェンコ✖ローレン・マーフィーというダブルクランズに加え、ニック・ディアズが7年半ぶりにMMAに復帰し、ロビー・ローラーと戦うというビッグショーだ。

そんなイベントでテイクダウン能力は世界最高峰でも髄一といっても過言でないバンタム級のマラブ・デヴァリシビリが、マルロン・モラエスと対戦する。ジョージア出身。15分間ひたすら組んで、倒し続けるデヴァリシビリにそのテイクダウン力の高さの秘密を探るべきインタビューを申し込むと、波乱万丈のMMAストーリーが聞かれた。


──土曜日にマルロン・モラエス戦が控えているマラブ・デヴァリシビリです。今の気持ちはいかがですか。

「もう準備はできているよ。土曜日はウォーになる。今は体重を落としていて、凄くリラックスできているし、全ては順調だよ」

──今回はファンの前での試合になります。

「本当に心の底からエキサイトしている。長い間、ファンのいない会場で試合をしてきたからね。ファンの存在が、よりモチベーションを高めてくれる。しかもTモバイル・アリーナという大会場がファンで埋まるんだろう。彼らの歓声を背に戦う。皆にとってビッグナイトになることは間違いないよ」

──マラブは今のUFCにあって、最強のテイクダウン・ファイターの1人です。あのテイクダウンの強さの源がどこにあるのか。原点を今日は探らせてください。故郷、ジョージアではやはり組技競技から格闘技を始めたのでしょうか。

「そうだよ。6歳の時に柔道を始めた。柔道はジョージアでは盛んに行われている。サッカー、ラグビー、バスケットボールに次ぎ人気があるから、スクールもたくさんあるし柔道を幼少期に始めることはジョージアでは普通のことだよ。

それにジョージアには伝統のレスリングもあって、道着を着たレスリングなんだ」

──チタオバですね!

「そうだよ、チタオバだ。僕は試合に出ることが好きだったから、柔道だけでなくチタオバの試合にも出ていた。ただ2008年かな、柔道からレスリングとサンボに試合の場を移した。柔道は足を触れてはいけなくなった。内股や大外刈りじゃなくて、双手刈りが得意だったから、戦いのフィールドを変えようと決めたんだ。

そういう意味でもMMAは最高だったよ。MMAは何でも許されている。全ての要素が必要な戦いだ。MMAを戦うのことが、本当の漢だと思ったんだ。努力が成功に通じる。MMAを知って、試合に出た。そして勝って、これこそ求めていたモノだと心の底から感じた。

MMAを見て、エキサイトしない人間はいないだろう。MMAの会場は凄くにぎやかで、戦っているという気持ちになれるんだ。柔道の会場って凄く静かじゃないか。観客もシリアスに畳の上の攻防を見ている。柔道の方が特別なのかもしれないね。大きな声援を受けて戦うのは、タダヒロ・ノムラ(野村忠宏。五輪3連覇)ぐらいだろ? 彼はスペシャルだ。ただし、そのスペシャルが普通なのがMMA会場なんだ。それに柔道はトーナメント戦で、勝ち続けても1度負けるとそれで家に帰らないといけない。トーナメント戦は僕には合わない。

僕は1つの試合に集中して、対戦相手のことも一つ一つ分析して、試合を戦いたい。そういう面でもMMAは僕に合っていた」

──ところでマラブの戦績を見ていると、米国からキャリアは始まっています。MMAキャリアをスタートするに辺り、米国に移り住んだのですか。

「いや、違うよ。よく尋ねてくれた。僕はジョージアで10試合戦っている。ちゃんとしたオーガニゼーションだったから、YouTubeにも試合は映像は残っている。でも、なぜだか……どこのサイトも僕の戦績は米国に来てからだけになっているんだ。

ジョージアではジョージア・チャンピオンシップ・ファイティングで戦っていて、3人のトップファイターが同じチームだった。そして米国のアマチュアMMAに出場するために、米国に来て戦った。金メダルを獲得したけど、アマの試合だからファイトマネーは無かったよ」

──そのまま米国に残ったのですか?!

「いや、ジョージアに戻ったよ。当時は兵役中で、徴兵期間を終えるまでジョージアで生活しないといけなかった。ただ、アーミーから戻ると米国に行ってトレーニングンをして、試合に出ることをこの時に決めたんだ。夢はUFCとの契約だったよ。

退役後、米国に移り住んだけど、何もこの国ことが分かっていなかったから、良い練習環境を見つけることができなかったんだ。まだ英語も話せなかったし。1年間、ホントに今からすれば時間の無駄だったとしか言えないダメなジムで、とんでもないコーチの下で練習していた。その期間が1年を過ぎ、もうMMAを辞めようと思った。

工事現場での力仕事をしていて、寒さのなか1日中働いていると練習する気力も体力も失われていたんだ。そんなときセラ・ロンゴ・ファイトチームに出会った。彼らは最初から僕を家族のように迎えてくれた。彼らから人としての大切なモノ、温かさ、愛が伝わってきた。ずっと僕に笑顔を向けてくれてね。ホントに嬉しかった。

トーニング環境としても、最高だったよ。でもセラ・ロンゴ所属となり、最初の試合で負けてしまった。初めての米国での試合で、舞い上がって何も練習した動きを出すことができなかった。テイクダウンから抑え込まれ、判定負けした。2試合目はレフェリーストップで勝てたけど、すぐに3週間後の試合のオファーがあって受けた。そうしたら体調を崩して、また負けた。心がまた折れた。MMAは僕のスポーツじゃないと思ったんだ」

<この項、続く>

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Report UFC UFC ESPN23 コディー・ステーマン ブログ マラブ・デヴァリシビリ

【UFC ESPN23】That is 現代MMA。激しい打撃とTD&スクランブル合戦でデヴァリシビリがステーマン下す

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
コディ・ステーマン(米国)

間合いを図る両者、ステーマンは一瞬のスイッチからオーソに戻し左ハイを蹴る。デヴァリシビリはジャブ、そしてサイドキックを見せ、組んでくるステーマンにフック、そしてアッパーを入れる。さらに蹴りをキャッチしてテイクダウンし、パンチを落としながらサイドバックへ。左フックを当てて離れたデヴァリシビリは、徹底してテイクダウン狙いをアッパーで迎え撃つ。

ステーマンは右フックを振るいつつシングルに出て、離れ際にショートワンツーを繰り出す。両者の右が交錯し、デヴァリシビリは左を見せてダブルレッグへ。尻もちをつきつつ、スクランブルからステーマンがバックに回り、デヴァリシビリが正対して離れる。続くテイクダウン狙いを切られたデヴァリシビリが左フックを当て、ステーマンが左ジャブをヒットする。デヴァリシビリもワンツーを返し、ならばとステーマンが左リードフックを入れる。

激しい攻防が繰り広げられるなか、ステーマンの右フックを被弾したデヴァリシビリがダブルレッグでテイクダウン。ステーマンはスクランブルからがぶり、一進一退の初回が終わった。

2R、スイッチしたステーマンが左ミドル、そのままワンツーを伸ばしダブルレッグで組みつくとテイクダウンを決める。鉄槌をボディ、頭部に打ちながら立ち上がろうとしたデヴァリシビリに対し、ステーマンも後方からパンチを纏めて離れる。打撃の間合いに戻ると、組みついたデヴァリシビリが、アゴをコントロルールしてスナップダウン気味に強引にテイクダウンを決める。

正対して立ち上がったステーマンは右ボディフックを振るい、直後に左を見せたデヴァリシビリがダブルレッグを決める。さらにスクランブルでギロチンをに捕えたデヴァリシビリが引き込むと、ステーマンが頭を抜いてトップに。デヴァリシビリが立ち上がり、離れると左ローを蹴る。笑顔を浮かべたステーマンにワンツーを入れたデヴァリシビリは、組みを切られてもそのままの距離でボディショットを決める。

と、ステーマンのステップインに見事なタイミングでダブルレッグを決めたデヴァリシビリび対し、ステーマンがやや削られてきたか。スタンドに戻り、打撃戦のなかで組みに行ったステーマンが首投げでテイクダウンを奪われる。体を起こしつつ、リバーサルをステーマンが決めたが時間──このラウンドはデヴァリシビリが明白に取った。

最終回、サイドキックを胸板に決めたデヴァリシビリ。続く右ストレートにステーマンも右を返す。デヴァリシビリの圧が上回るようになり、ステーマンはジャブからの右フックを大きく空振りする。動いが落ちないデヴァリシビリが右ストレートをヒット、さらにワンツーで前に出て左ハイを蹴っていく。

手数、勢いに差が出てきた両者。デヴァリシビリがシングルに取り、リリースして右を打ち込む。ステーマンも飛びヒザを狙い、危うく受けそうになったデヴァリシビリが笑顔を浮かべる。続くシングルを切られたデヴァリシビリも、ワンツーを空振りし軸が乱れる。それでも右アッパーをヒットし、ステーマンの動きが一瞬止まる。シングルレッグをリバーサルしたステーマンは、残り90秒でトップを奪取。

一度、呼吸を整えてからパンチ、エルボーに出たステーマンに対し、デヴァリシビリが下から側頭部に掌底を続ける。さらにハイガードから鉄槌をいれ、ヒールフックを狙ったデヴァリシビリ。体を捩じって離れたステーマンを追い、立ち上がる。既に正対していたステーマンはダブルレッグを切って、クルスフィックスでバックを取りつつトップを狙う。ここで立ち上がった両者、最後まで打撃、組み合いを続けたタイムアップに。

疲労困憊のステーマンとは対照的に、満面の笑みを浮かべるデヴァリシビリが3-0の判定勝ちを手にし、「俺はチャンピオンのアルジャメイン・ステーリングと練習していて、彼が俺を強くしてくれるんだ。勝てては本当にハッピーだ。これはMMA、柔術だけじゃない、レスリングだけじゃない、打撃だけでもない。全てを練習している。次の試合ではもっと見せる。来月、再来月、トップ10、トップ5の誰でも戦う。でも6連勝だし、誰かビッグネーム──ドミニク・クルーズと戦いたい。俺はハングリーなんだ」と話した。


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News Preview UFC UFC ESPN23 イリー・プロハースカ カブ・スワンソン ギガ・チカズ コディー・ステーマン ドミニク・レイエス ブログ マラブ・デヴァリシビリ

【UFC ESPN23】計量終了 プロハースカに挑戦権奪取の好機。デヴァリシビリ✖ステーマンは痺れるレス決戦

【写真】オクタゴン2戦目、2試合連続でタイトルコンテンダーと戦うプロハースカ(C)Zuffa/UFC

4月30日(金・現地時間)、1日(土・同)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN23「Ryes vs Prochazka」の計量が行われた。

メインはドミニク・レイエス✖イリー・プロハースカのライトヘビー級戦。RIZINからUFCに転じたプロハースカが2月に予定されていたが、新型コロナウィルス感染予防対策により流れたレイエスとメインで戦う。

オクタゴン2戦目で現在2連敗中といえども、いずれも世界戦だったレイエスとのマッチアップ──プロハースカが勝てば、タイトル挑戦の可能性も十分にありえる。

レイエス、プロハースカは問題なく計量を終えているが、フェザー級でジョナサン・ピアースと対戦予定だったガブリエル・ベニテスが150.5ポンドと5.5ポンド・オーバーで計量を失敗。ピアースがキャッチウエイト戦を了承せず試合は中止に。

女子フライ級でポリアナ・ボテーリョと戦うルアナ・カロリーナも128.5ポンドと3.5ポンド重く、ボテーリョとは契約体重マッチで戦うことになった。


カブ・スワンソン✖GLORYとMMAで二足の草鞋を履いていたギガ・チカズのフェザー級戦、バンタム級の耐久ケージレスリング&スクランブルマッチが楽しみなマラブ・デヴァリシビリ✖コディ・ステーマンなどメインカードの軽量級で注目すべきファイトが用意されている。

連敗でスタートしたデヴァリシビリのUFCキャリアだが、その後は5連勝中で──全てが判定勝ちのドミネイターに対し、スイッチスタンスで左ハイが危険なレスラーのステーマンが、ストップに掛かる。

蹴りを見せたあとの構えのチェンジで、相手を惑わすことができるステーマンだが、打撃とテイクダウンには若干のタイムラグがあり、そこが有無をいわせないテイクダウン能力を誇るデヴァリシビリとの違いか。

デヴァリシビリはニータップ、シングル&足払い、ダブルレッグという多彩なテイクダウンが、ほぼほぼ打撃と一体化している。スクランブルの執拗さもデヴァリシビリが上だが、この打撃とクリンチの融合はステーマンに分があるようにも見える。デヴァリシビリの圧力に対し、スピード&ペースで対抗し気圧されない圧を掛けることがステーマンには欠かせない。

■視聴方法(予定)
5月2日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC on ESPN23対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ドミニク・レイエス: 205.5ポンド(93.21キロ)
イリー・プロハースカ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギガ・チカズ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ: 206ポンド(93.44キロ)
ダスティン・ジャコビー: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ: 135.5ポンド(61.46キロ)
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)
ルアナ・ピニェーロ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ベニテス: 150.5ポンド(68.26キロ)
ジョナサン・ピアース: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ブラウン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ポリアナ・ボテーリョ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルアナ・カロリーナ: 128.5ポンド(58.28キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ローマ・ルックンブミー: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
KB・ブラー: 186ポンド(84.37キロ)
アンドレアス・メケイリディス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルーク・サンダース: 145.5ポンド(66.0キロ)
フィリッピ・コラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

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