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45 AB o UFC アミール・アルバジ イリー・プロハースカ カイ・カラフランス ジム・ミラー ジョシュア・ヴァン ジョニー・ウォーカー トム・ノーラン ポール・クレイグ マネル・ケイプ ヤン・ブラホヴィッチ リッキー・シモン

UFC on ESPN+92:オッズ/予想と展望

マゴメド・アンカラエフ 1.22
ジョニー・ウォーカー 4.50
マテウス・ニコラウ 3.00
マネル・ケイプ 1.41
ジム・ミラー 1.85
ガブリエル・ベニテス 1.98
リッキー・シモン 1.57
マリオ・バティスタ 2.45
フィル・ハウズ 1.98
ブルンノ・フェヘイラ 1.85
アンドレイ・アルロフスキー 5.40
ワルド・コルテス・アコスタ 1.17
マシュー・セメルスバーガー 1.80
プレストン・パーソンズ 2.05
マーカス・マクギー 1.36
ガストン・ボラニョス 3.25
ファリド・バシャラート 1.36
テイラー・ラピルス 3.25
ウェスティン・ウィルソン 6.25
ジェアン・シウバ 1.13
ニコラス・モッタ 3.40
トム・ノーラン 1.34
ジョシュア・ヴァン 1.46
フェリペ・ブネス 2.80

今年最初のUFC

メインは10月の対戦で1Rにアンカラエフのグラウンド膝の反則があり、ウォーカーは続行できそうだったが、レフェリーとの意思疎通が上手く行かずにストップされたことで物議を醸した試合の再戦。

アンカラエフはUFCデビュー戦でポール・クレイグを圧倒していたが、三角に捕まって残り1秒での大逆転負けでキャリア唯一の黒星を喫した後、9連勝でイリー・プロハースカが返上したライト級タイトルの王座決定戦に出場。ヤン・ブラホヴィッチ相手に内容では押していたが、これも物議を醸す判定ドロー。その次の試合がノーコンテストになったウォーカー戦と、ここにきてタイトル獲得目前で不運な足踏みが続いている(反則膝は自業自得だが)。

ウォーカーはUFCデビューから3連続1RKO勝ちして将来のスター候補と見られていたが、そこから急に失速してその後1勝4敗。ブラジル人に良くいる調子のいいときは強いが、勢いがなくなるとあっさり負けるパターンの選手になっていた。しかしそこからまた3連勝で復調している。が、下位ランカー相手には強さを見せるものの、トップ5ランカーの壁は崩せていない。

前回もストップがかかるまではアンカラエフが押していたこともあり、オッズは大差でアンカラエフがフェイバリット。

アンカラエフKO勝ち。

セミでは、昨年デイブソン・フィゲイレード戦につづいてカイ・カラフランス戦も流れたマネル・ケイプが、3年前のUFC2戦目で敗れたマテウス・ニコラウとの再戦に臨む。

ケイプは現在4連勝中。5位のニコラウに勝てば、いよいよトップ5ランク入りとなる。

ニコラウはケイプ戦が2年半ぶりのUFC復帰戦で、そこから4連勝したが、昨年4月には先月タイトル挑戦を果たしたブランドン・ロイバルに1RKO負けで、UFC復帰後初黒星。

前回はニコラウの対戦相手が負傷欠場となり、試合9日前に急遽代役としてケイプが出場して対戦した。1Rにニコラウがテイクダウンを奪い、2Rにはケイプがタックルを切って打撃を入れる展開で1Rずつ取り合い、3Rは僅差だが打撃のヒット数ではケイプが上回るという内容で、ニコラウが微妙なスプリット判定勝ち。今回はケイプがオッズでフェイバリットとなっている。

フライ級は来月1位の前王者モレノと2位のアミール・アルバジの対戦が予定されている。3位は先月挑戦したばかりのロイバル、4位はモレノとアルバジに敗れた後、9月のケイプ戦を負傷欠場したカラフランス。王座挑戦の優先順位はモレノ vs. アルバジの勝者が上だと思うが、内容次第ではニコラウ vs. ケイプの勝者にチャンスが回ってきてもおかしくない。

第1試合開始は14日6時から。速報します。

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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   ジョニー・ウォーカー ブラック ブランドン・ロイヴァル マゴメド・アンカラエフ マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ

1.13『UFC Fight Night 234』でマゴメド・アンカラエフ vs. ジョニー・ウォーカー2、マテウス・ニコラウ vs. マネル・ケイプ2

【2本セット・箱付き】ジョニーウォーカー ブラックラベル ダブルブラック 1本ずつ 40度 700ml [並行輸入品]


 UFCが1月13日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 234』のメインイベントがマゴメド・アンカラエフ vs. ジョニー・ウォーカーのライトヘビー級マッチになることを発表。ダイレクトリマッチとなります。両者は10月の『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』で対戦しており、この時はマットを膝についていたウォーカーにアンカラエフが頭部への膝蹴りという反則攻撃をしています。休憩後再開かと思いきや、ドクターの質問にウォーカーが答えられなかったことから続行不能と判断されノーコンテストとなりました。アブダビ大会ということで言葉の問題があったのか、ウォーカーはまだやれるとアピールしアンカラエフもエキサイトしたことから一時騒然となっています。

 現在アンカラエフはUFCライトヘビー級ランキング3位、ウォーカーは7位です。


 また、マテウス・ニコラウ vs. マネル・ケイプの2年10ヶ月ぶりの再戦もEuroSportのマルセル・ドルフ記者が確認しています。

 ニコラウは4月の『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でブランドン・ロイヴァルに1R KO負けして以来の試合。その前までは6連勝していました(UFC戦績4勝1敗)。ケイプは9月の『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』でフェリペ・ドス・サントスに判定勝ちして以来の試合で4連勝中。

 両者は2021年3月の『UFC Fight Night 187: Edwards vs. Muhammad』で対戦しており、この時はニコラウがスプリットデシジョンで勝利しています。

 現在ニコラウはUFCフライ級ランキング6位、ケイプは8位です。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 アミール・アルバジ ティム・エリオット マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ

【UFC294】エリオットのガードに攻めあぐねたモカエフだが、一気に肩固めを極めUFC5連勝!!

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3R3分03秒by 肩固め
ティム・エリオット(米国)

左足を上げて前に出てきたエリオットの軸足を蹴ったモカエフだが、左ミドルを掴まれテイクダウンを許す。モカエフはハーフガード、左足を抜いて抑えるエリオットがエルボーを落とす。左を差して立ち上がったモカエフが、ワンツー、左ハイを蹴る。さらにテイクダウン狙いを切られたモカエフはヒザを受ける。エリオットはダブルレッグをまたも切り、しっかりとがぶるとヒザを頭部へ。2発目はモカエフが両手をマットにつけているタイミングで放たれたためレフェリーがブレイクを命じた。

再開後、ハイからスピニングバックフィストも決まらないモカエフは、ダブルレッグへ。ギロチンのエリオット、モカエフはバタフライガードを越えることができない。それでもモカエフはボディロックで頭を押し込み、エリオットがギロチンを解く。ガードのなかでそれほど攻撃はなかったモカエフ、時間となって小競り合いが見られた。

2R、すぐにダブルレッグに出たモカエフに対し、エリオットはここもギロチンへ。上体を起こして頭を抜いたモカエフは下からエルボーを打たれる。腕を抱えられて思うようにモカエフはパンチを落とすことができない。さらに足を抜かせないエリオットの巧さが目立つ。それでも下にいる状況は変わらないエリオットはスイープを防がれる。エリオットのバタフライが続き、立ち上がったモカエフはパウンドへ。その腕を取って流したエリオットは、三角絞めをセットする。腕も伸ばされそうなモカエフは、起き上ってスラムで逃れる。エリオットはハーフバタフライ、モカエフはケージに押し込んで細かいパンチも──トップからダメージを与える攻撃はなかった。

最終回、モカエフが右ハイを狙う。前に出るエリオットは前蹴りで顔面を蹴られ、しゃがみこむようなモカエフのダブルレッグを切ると、がぶって2発は有効なヒザ蹴りを入れ、3発目はモカエフの手がマットについており、ブレイクが入る。同じ態勢で再開されると、モカエフは一気に体を沈め、股間を潜るようにリバーサルを決める。

ケージを背負い、足を束ねられたエリオットが右腕をオーバーフックに取り、ハーフバタフライへ。腰を上げて足を抜きに掛かるモカエフだが、どうにもガードを越すことができない。それでも枕から、跨ぐように足を抜いたモカエフは一気に肩固めをセットすると、体をスライドさせ──左足で巧みにエリオットを制してタップを奪った。

「フィニッシュが必要だった。彼は元タイトルコンテンダーだ。これで僕はUFCで5勝0敗でフィニッシュだ。ダナ、カイカラフランスと挑戦権を賭けて戦わせてくれ。アミール・アルバジ、マネル・ケイプ、誰でも構わない。どこでも戦う。世界中に平和を送りたい。皆を愛している」とモカエフは話した。


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UFC マネル・ケイプ 平良達郎

【UFC】悲報!平良達郎 UFC5戦目は中止!

現地時間10月14日にネバダ州ラスベガスで開催されるUFCファイトナイトでUFC5戦目に臨む事が発表されていた平良達郎。フライ級ランキング15位のダビッド・ドボジャークと対戦する予定でしたが、ドボジャークの事情により試合が中止になる事が平良の公式Xで明らかになりました。

マネル・ケイプといい平良といい、相次ぐ対戦相手事情による試合中止や変更。呪われていると言っても過言ではない。。。

それでも公式Xによると「年内中に必ずまたワクワクするご報告をさせていただけるかと思いますので今しばらくお待ちください」との事。

ここで苦労した分、良いことがあると信じて待ちますか。続報は追って!
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DEEP MMA o RIZIN UFC ショーン・ストリックランド マネル・ケイプ 平良達郎

【UFC】UFC 293 マネル・ケイプ×フェリペ・ドス・サントス

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DEEPDEEP JEWELSで一日中浜松町に入り浸る中、シドニーではUFC 293: Adesanya vs. Strickland。外出中だった私は帰宅後に遅ればせながらU-NEXTで観戦しました。

メインのミドル級タイトルマッチは挑戦者ショーン・ストリックランドか王者イズラエル・アデサニヤを判定で破るアップセット。1Rからジワジワと間合いを詰めてパンチを放つストリックランド。いきなりダウンを奪うと背中を向けたアデサニヤの側頭部に左右のフックを連打してあわやKOの見せ場を作ってそのまま押し切りました。

そんなメインはさておき、日本人ファンの注目を集めたのは元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプでしょう。対戦相手の都合による度重なる試合キャンセルという不運に見舞われながらも実現したフェリペ・ドス・サントス戦。サントスはUFC初参戦ながらMMAは7戦無敗。しかもシュートボクセに所属する血気盛んなイケイケな選手。ケイプにとってはまったく美味しくない相手と言っていいでしょう。

試合も1Rからケイプを相手に一歩も引かずに打ち合うサントス。飛び膝や二段蹴りなどトリッキーな攻撃からパンチもヒット。そのハンドスピードの速い事。嫌な予感が漂いましたがケイプがパンチを打ち返してダウンを奪うと徐々に主導権を奪い返します。

3Rにはパンチでグラつかせると終了間際には狙い澄ましたようにタックルでテイクダウンを奪って試合終了。判定ながらUFC4連勝を飾りました。試合後には対戦が流れたカイ・カラ・フランスを挑発。客席にいたカラ・フランスも首狩りポーズを見せて、今後に遺恨とストーリーを残す結果となりました。

ケイプがしっかり勝って安心した一方で、平良達郎と同じフライ級というのがまった恐ろしい。ケイプはもちろんですが、UFC初戦であれだけの動きを見せたサントスもまた脅威。こんな選手がゴロゴロいるUFCの底の深さと層の厚さに焦りを感じた日曜日の夜中でした。
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MMA o ONE UFC UFC293   ショーン・ストリックランド ジャスティン・タファ マネル・ケイプ

『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』パフォーマンスボーナス/観衆・ゲート収入

ピークパフォーマンス



 UFCが『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・マネル・ケイプ vs. フェリペ・ドス・サントス

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ショーン・ストリックランド、ジャスティン・タファ


 4選手には各5万ドルのボーナス。

UFC 293 PPV Buys and Ticket Sales – Israel Adesanya’s Title Fight Is on Its Way to Smash UFC Records in Australia(Sportsmanor)

 オーストラリア・シドニーのクードス・バンク・アリーナで開催された同大会の観衆・ゲート収入は主催者発表で1万4124人・408万6688ドルとのこと。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC293 カイ・カラフランス キック フィリッピ・ドスサントス マネル・ケイプ

【UFC293】初回にダウンを奪ったケイプが、ドスサントスの強打を封じて判定勝ち。次こそカラフランス戦?

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

ドスサントスの右ローに対し、ケイプがパンチで飛び込んだ。サウスポーに構えるケイプがドスサントスの右ローを捌きにかかる。ドスサントスの右ハイ、テンカオがヒットしてケイプが下がった。さらにケイプの右ローに左フックを合わせるドスサントス。しかしケイプが左ストレートでダウンを奪う。トップを奪ったケイプに対し足を利かせるドスサントス、ケイプもすぐに立ち上がる。ドスサントスにケージを背負わせたケイプが打ち合いからパンチを当てた。オーソドックスにスイッチして右カーフキックもヒットする。

サウスポースタンスから前蹴りをすくわれたケイプだが、トップをうかがうドスサントスの足を取ってスイープしていった。スタンドに戻ると、ドスサントスが右スピニングバックキックを見せる。左ジャブを連続を当てたドスサントスは、ケイプが入ってくるところにカウンターでヒザを当てる。ケイプは距離を取り、オーソドックスから右カーフをヒット。首相撲でヒザを突き上げる両者、離れるとケイプが右スピニングバックエルボーを見せた。

残り1分近くでドスサントスが前に出る。ケイプの左ローをキャッチしたドスサントスがドライブするも、ケージに押し込まれたケイプが振り払う。ドスサントスは左右の蹴りを見せつつ、ケイプの左ミドルをキャッチしてヒジ、右ストレートを当てていった。

2R、スイッチしながら距離を取るケイプに対し、ドスサントスが右の蹴りを上下に散らす。ケイプは打ち終わりに左ストレートを入れた。ドスサントスの右ストレートをかわしたケイプだが、ドスサントスの右ローから右ストレートをもらってしまう。ドスサントスの右インローでケイプの足が流れる。しかしケイプも右カーフキックでドスサントスに尻もちを着かせた。ケイプはテイクダウンに入るフェイントからパンチを当てる。ドスサントスの右が伸びるも、ケイプの左ジャブも当たるようになっている。

ボディにも左を突き刺すケイプ。相手の打ち終わりに右の打ち下ろしを当て、さらに左フックでグラつかせた。完全にドスサントスの打ち終わりを狙っていくケイプだが、相手の動きが止まると右カーフを蹴っている。追ってくるドスサントスと打ち合い、ヒザを着かせたケイプが、終了間際にボディブローも混ぜたコンビネーションを打ち込み、両手を後ろで組みドスサントスを挑発した。

最終回、ドスサントスが左ジャブから右の前蹴り。ケイプは変わらず、打ち終わりに右ストレートを当てる。ドスサントスの左ジャブをかいくぐり、右ボディストレートを突き刺すケイプ。ドスサントスのワンツーはケイプの顔面に届かない。ケイプのボディブローが入ると、一瞬ドスサントスの動きが止まるように。しかし前に出るドスサントスのパンチがケイプの顔面を捉える。ドスサントスの右をもらってグラついたケイプは、打ち合いで右フックを返した。

ドスサントスの顔からも流血が見られる。ケイプがフェイントから左ジャブを当てた。しかしドスサントスも負けじと右ストレートを返す。足を使うケイプは、ドスサントスのパンチを受けながらもニータップからのパンチのコンビネーションを繰り出す。ラスト1分はケイプがサークリングし、コツコツとパンチを当てている。そして残り15秒でケイプがクリーンテイクダウンを奪い、パウンドを連打して試合を終えた。

試合終了後、ともにケージへ登り勝利をアピールする。裁定はユナニマスでケイプの勝利に。ケイプはケージサイドにいる、当初の対戦相手に予定されていたカイ・カラフランスにトラッシュトークをかます。インタビュアーのダニエル・コーミエーがケイプの手を引っ張り強制終了させた。


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【UFC293】マリスカルと対戦、ジャック・ジェンキンス「前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない」

【写真】母国でのファイトの利点を話していたが、取材の多さなど米国の方が気楽な点もあることはあるようだ (C)MMAPLANET

明日10日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州シドニーのクードスバンク・アリーナで開催されるUFC 293「Adesanya vs Strickland」にジャック・ジェンキンスが出場し、母国のファンの前でチャペ・マリスカルと対戦する。
Text by Manabu Takashima

Eternal MMAフェザー級王者からコンテンダーシリーズを経て、UFCにステップアップを果たしたジェンキンスは、オクタゴンでも2連勝中だ。確かなキックボクシングの技術力を誇るジェンキンスが、喧嘩屋マリスカルに向けて語るなかで、彼の揺るぎないファイト・フィロソフィーが見えた。


――ジャマール・エマース戦前のインタビューでは、豪州から米国で戦う時の時差や季節の違いの調整について話していただきましたが、今回は母国でのファイトになります。

「ジェットラグのアジャストは必要ないし、他の国で戦う時に感じる問題が一切ない。試合までのプロセスが本当に楽だよ」

――そして試合に関してもケージがあるなら、アメリカン・レスラーにも簡単にテイクダウンを奪われない。さらに蹴りを使えることがアドバンテージだと言っていましたが、まさにテイクダウンを防ぎ、カーフを効かして競り勝ちました。

「本当に接戦だった。試合前にインタビューを受けた時から、彼がトップ15に値する力の持ち主であることを期待していて、その通りのファイターだった。試合の序盤はテイクダウンを奪われたしね。僕の打撃と彼のアメリカン・レスリングの激突は、一進一退の攻防になった。時差ボケ、長旅の末のパフォーマンスとしては満足しているよ。

カーフキックを効かすことができ、僕のキックはアメリカン・レスラーにはやはり有効だった。カーフキックはMMAを変えたよ。2発、3発……いや、時には1発で試合を決めることができるからね」

(C)Zuffa/UFC

――では今回の対戦相手のマリスカルについては、どのような印象を持っていますか。

「タフな対戦相手だよ。めちゃくちゃアグレッシブで、あそこまでアグレッシブなファイターはUFCでも数パーセントしかいないだろう。とにかく、前に出て戦う選手だ」

――ブロウラー的なファイターに感じます。

「そうだね。僕の方がクリーンに、そしてスマートに戦えることは確かだ。近い距離になれば、僕のモノだ」

――スラッピーでワイルドでありますが、同時に気持ちも強いかと思います。その辺りはどのように感じていますか。

「そうだね、だからこそ僕に勝機があると思っている。そして、そういうイメージがあるからこそ、彼がブロウラーだと思い込み過ぎないようにしている。あまり強く印象を持つと、何かを見落としてしまうからね。これは、どの試合でもそうしているよ。その喧嘩屋っぽい相手と戦うのも、チャレンジの一つだ。

同時にただ前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない。そんな戦い方が通用するような場所じゃないからね。僕のゲームに彼を誘い込む。そうだね、前蹴りとジャブ。この2つで彼を突き放して、前に出させないよ」

――では母国で戦う優位さとは別に、ファンの期待が高いことをプレッシャーに感じることはないですか。

「母国で戦うことで、絶対的に米国で試合をするときよりもファンの注目度は高いよね。そしてプレッシャーになる。でも、僕はこのプレッシャーが悪い影響を与えるとは思っていない。国の期待は、今後上にいくほど増えていくことだしね」

――その注目度の高いファイト、これからさらに前に進むためにどのような試合を母国のファンに見せたいと思っていますか。

「絶対的な支配力を見せる。戦う上で一番大切なことは、勝利を手にすること。次にドミネイトすること。エキサイトな試合をすることが最重要だと考える選手もいるけど、僕はそうじゃない。試合は勝たないといけない。結果的にエキサイティングな試合になって、ファンが喜んでくれるならハッピーだ。でもまず勝つこと。次にドミネイトすること。無理やりエキサイティングな試合になるよう戦うつもりはない」

――ところで豪州でのPPVショーは、試合開始が日曜の朝です。この時間帯に戦うことをどのように思っていますか。

「いつも10時半や11時から練習をしていから、何も問題じゃないよ」

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

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『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』前日計量動画

DHC ダイエットパワー 30日分


MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Israel Adesanya (184.8) vs. Sean Strickland (184.9) – for middleweight title
・Tai Tuivasa (265.6) vs. Alexander Volkov (262.95)
・Felipe dos Santos (125.4) vs. Manel Kape (126)
・Austen Lane (242.3) vs. Justin Tafa (265.2)
・Tyson Pedro (205.45) vs. Anton Turkalj (205.35)

PRELIMINARY CARD (ESPNews/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Da Woon Jung (205.3) vs. Carlos Ulberg (204.7)
・Jack Jenkins (145.85) vs. Chepe Mariscal (145.85)
・John Makdessi (155.1) vs. Jamie Mullarkey (155.35)
・Nasrat Haqparast (155.85) vs. Landon Quinones (155.75)

PRELIMINARY CARD (ESPNews/ESPN+, 6:30 p.m. ET)

・Blood Diamond (170.25) vs. Charlie Radtke (170.3)
・Gabriel Miranda (144.95) vs. Shane Young (149.75)*
・Kiefer Crosbie (170.85) vs. Kevin Jousset (170.5)

 『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』前日計量結果。ガブリエル・ミランダと対戦するシェーン・ヤングが149.75ポンドと3.75ポンドもオーバー。これだけオーバーすると中止になってもおかしくないですが、出場給の30%を譲渡し試合は行われるとのこと。

 また、イスラエル・アデサニヤ vs. ショーン・ストリックランドのバックアップファイターであるジャレッド・キャノニアは184.85ポンドでした。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・イスラエル・アデサニヤ vs. ショーン・ストリックランドは11人全員アデサニヤ支持。

・タイ・ツイバサ vs. アレクサンダー・ヴォルコフはツイバサ支持7人、ヴォルコフ支持4人。

・マネル・ケイプ vs. フェリペ・ドス・サントスはケイプ支持9人、ドス・サントス支持2人。

・ジャスティン・タファ vs. オースティン・レーンはタファ支持10人、レーン支持1人。

・タイソン・ペドロ vs. アントン・トゥルカリはペドロ支持10人、トゥルカリ支持1人。続きを読む・・・
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【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」

【写真】ジャブでミドル級無双のアデサニャをストリックランドは攻略できるのか(C)Zuffa/UFC

10日(日・現地時間)、豪州のシドニーにあるクドス・バンク・アリーナにて、UFC 293「Adesanya vs Strickland」が行われる。2017年11月以来、実に約6年ぶりにこの地での開催となる今大会のメインイベントは、王者イスラエル・アデサニャにショーン・ストリックランドが挑むミドル級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

アデサニャは2019年6月にロバート・ウィティカーを破って正規王者に。当時のライトヘビー級王者ヤン・ブラホヴィッチに挑んでの二階級王者奪取こそ失敗したものの──実に5度の連続防衛に成功した。昨年12月にはキックボクシング時代からの天敵アレックス・ペレイラに5R逆転TKO負けを喫して王座陥落したが、今年の4月に再戦。

2Rに劇的なKO勝利を挙げてリベンジに成功した。ペレイラが階級を上げた今、ミドル級では頭二つほど抜けた存在だ。


ランキング5位のストリックランドと、チャンピオンの因縁は、昨年7月のUFC 276の試合前記者会見から始まっていた。同大会のメインでジャレッド・キャノニアの挑戦を受けるアデサニャと、アレックス・ペレイラとの対戦を控えたストリックランドは、お互いの対戦相手そっちのけで口論を交わしたのだ。

もちろん先制攻撃を仕掛けたのは、数秒に1回は放送禁止用語を口にするのが通常運転のストリックランドの方だ。アニメ好きで有名なアデサニャに対して「おい、Pornhub(世界最大のアダルトサイト)のお前のページはアニメばっかなんだよな! アニメでbeat off(自慰行為)している奴が、俺をbeat(ぶちのめす)することができるわけねーぜ!」と下品だが上手いことを言って挑発。

すると、王者も負けじと「もしお前が(ペレイラに)勝ったら、次に俺がお前と戦い、KOしてやる。そしてお前の墓の上でTikTokダンスを踊ってやるよ」と言い返す。

するとストリックランドはいかにも嬉しそうに──「ハ! 聞いたか? 大の大人がTikTokだってよ! こういうのがヤベーんだよ。こんな野郎がチャンピオンなんだぜ!」とさらに煽る。

その後も言い合いは続き──。

ストリックランド まあ、イジーはいい奴だぜ! 俺はポルノアニメ中毒の男をダメ野郎だと見下したりしねえんだ!

アデサニャ そのジャンルはHentaiって言うんだ。そのくらい知っとけや!

ストリックランド なるほど、Hentaiか。俺は大人だからそんなもん見ねーよ!

アデサニャ とにかくお前は、(ストリックランドの対戦相手のペレイラを指して)この男に集中したほうがいいぞ。マジだ。こいつはお前をあっという間に眠らせちまうからな。

などと──誰が得するのか分からない方向に話は展開し、アデサニャの警告通りストリックランドはペレイラに1RKO負けを喫し、続くジャレッド・キャノニアは1-2で競り負け、ランカー上位の壁に跳ね返された。

その後、今年1月にランキング12位のナソーディン・イマボフ戦(ライトヘビー級契約)に競り勝つと、7月にはノーランカーのアブス・マゴメドフを2RKOに下して現在2連勝中とはいえ、本来ならば挑戦権を得られるような実績ではない。

実際、現在アデサニャの挑戦者に最も相応しいとされているのは、7月にウィティカーを倒した南アフリカのドリキュス・デュプレッシーだ。が、デュプレッシーはその試合で負傷。当初よりシドニー大会への出場を熱望していたアデサニャ──10歳の頃に故郷のナイジェリアからニュージーランドに移住している王者にとって、同じオセアニアのシドニーは地元同然だ──の挑戦者が見当たらなくなってしまったのだ。

そこで今回白羽の矢が立てられたのが、ランキング6位までの選手中、デュプレッシー以外で唯一アデサニャとの対戦経験のないストリックランドというわけだ。

実績も地位も大きく差のある両者だけに、下馬評では王者が圧倒的有利だ。両者の主武器であるスタンド打撃を比較しても、王者有利説は揺らがない。まず武器の数が違う。アデサニャは自在にスイッチして左右の多彩な蹴りとパンチを使いこなすが、常にオーソのストリックランドの打撃は、前蹴り以外はほぼパンチのみ。もし遠い間合いで戦えば、アデサニャの蹴りで翻弄されローでダメージを蓄積される可能性が高いので、ストリックランドとしては得意のジャブを多用しながら前に出るしか勝機はないだろう。

しかし、打撃一発一発の精度と鋭さ、反応速度やスピードも目に見えて王者が上だ。抜群の距離感と巧みな足捌きを持つアデサニャが、前に出たいストリックランド相手に自分の間合いを保ちつつ、カウンターを面白いように当てる展開が容易に想像できる。

だが──それでもストリックランドには、大番狂わせを期待させる何かがある。幼少時代「とんでもねえ人種差別主義者の祖父とアル中で虐待癖のある父親」に育てられ、自分の性格も大きく歪んでしまった語るストリックランド。

内面の怒りを抑えきれずにハイスクールをドロップアウトされた後、MMAジムで練習を初体験したとき「人生で初めて幸せを感じた」と語る。

それ以来MMAに生活の全てを注ぎ、現在まで周囲が引くほどのハードなスパーリングを毎日重ねてきた。排外主義的、性差別的な発言で物議を醸すことも多く「MMAがなければ、俺は間違いなく今監獄にいるよ」と語るストリックランド(過去の犯罪歴もあり、今回豪州入りのためのビザ取得にも苦労があったようだ)には、MMAこそ社会で生きる唯一の術だ。

数限りないスパーを通して独自のスタイルを練り上げたストリックランドは、やや不格好だがよく伸びるジャブを持つ。さらに自己流L字ガード的な体捌きで、打撃を完全に避けきれなくても威力を逃す術にも長けている。

多少打たれても意に介さず前に出続ける闘志と、それを5R続けるスタミナも間違いなく持っている。遠距離では決して王者に当たらないであろうパンチも、距離を詰めることができれば話は別だ。前回のマゴメドフ戦では、一度ケージ側に詰めたら倒し切るまで延々と連打を放ち続けてみせた。組技のフィジカルに関しては王者を上回っており、ボディロックからのテイクダウンもあり、上をキープしパウンドで削るスキルも持っている。

技術的洗練を極めた王者の打撃を、戦う以外は社会に居場所のない挑戦者が、不格好かつ愚直にプレッシャーをかけ続け、最後には呑みこんでしまう奇跡は訪れるのだろうか。

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

The post 【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」 first appeared on MMAPLANET.