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【Pancrase342】粕谷優介と対戦、J-MMA界の絶滅危惧種?!=久米鷹介の「人前で戦う資格」

【写真】本当に良いことをインタビューで語ってくれた久米だが、ヨレヨレのもっこりスウェットパンツで名古屋から新幹線に乗ってきていた(笑)(C)MMAPLANET

29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で粕谷優介と対戦する久米鷹介。昨年4月30日にアキラとのライト級KOP統一戦をスプリット判定で落として以来、1年振りの復帰戦となる。
Text by Manabu Takashima

試合の前日に39歳になる久米、前回の敗北で自身の進退を考えないわけがなかった。現役を続けることを決めた裏には、まだ戦い気持ち──その裏にある、ただ戦うだけでない格闘家の矜持といえる想いが存在しているからだった。(※取材は3月21日に行われた)。


──1年振りの試合が決まりました。激闘を繰り返しダメージが蓄積している。そのように感じられたアキラ戦でしたが、久米選手自身はあの敗北で自身の進退を考えることはなかったですか。

「引退……は考えました。試合の直後にも、親しい方とは話をさせてもらいましたし。自分ではまだやれるという気持ちがあっても、周囲の人のなかには『もう試合をするのは怖い』という風に言ってくれる人もいました。自分としては世界の強い人と戦いと思って続けてきて、もうそういう戦いをしたいという言える立場でもなくなりました。そうなった時に自分は戦っても良いのかという風にも考えました。

ただ練習をしていると、自己満足じゃないですけど『少しでも強い相手と戦いたい。トップ選手とすぐということではなくて、現時点でそこに挑むための戦いをしていきたい。そのなかで自分がどれだけ創り上げることができるのか』という想いはずっとありました。つまりは、続けたいという気持ちがあった。でも、迷っていました。そのなかでパンクラスとRIZINから声を掛けてもらったのですが、引退も頭にあるなかでしっかりと向き合える相手でないと無暗にケージに上がるべきではない……。それぞれの価値観があるなかで、舞台の大きさではなく、そういう相手と戦うために自分を創る時間があるなら、モチベーションとなる相手と戦っていけるのであれば戦いたい。そう自分が思っていることに気付きました」

──正直、アキラ戦の敗北から数カ月が過ぎると久米選手の動きが良い。練習でも問題ないという話は伝わって来ていました。ただ、練習相手は100パーセントの力で組んでも殴りはしないです。ダメージなんて傍から分からないですし、でも久米選手自身に不安はなかったのですね。

「その辺りは(日沖)発さんは、冷静に見てアドバイスをしてくれます。戦うにしても、戦い方を考えていかないといけないと試合直後の時点で言ってくれていましたし。試合が決まっていない期間は、余裕をもって体創り、MMAの練習に取り組むことができたので感覚や技術面などは以前より上げることができました。以前はガムシャラにやっていたので、そこから冷静に一歩引いて自分のことが見られる期間になったと思います」

──少しでも強い相手と。そのなかで今回は粕谷選手と戦うわけですが、それが20代前半やあるいは10代後半のバリバリの若い選手も構わないのでしょうか。

「年齢やキャリアは関係ないです。強い選手なら。パンクラスからオファーのある相手も、自分が強いと思える選手ばかりですし。と同時に、今も負けた相手にはやり返したいという想いはあります。でも今の自分はいきなり、そういう選手と試合ができる立場ではないので、勝てば近づく相手──今回の粕谷選手がそうですし、それが若くて下から勢いをもって上がってくる選手でも戦います。

そういう試合で自分を出すこと。今回の戦いもそこに集中していきたいです。やってきたモノ、技術的な部分で上がっているといっても若い頃のようにガッと強くなるようなことはない。現実に抗うことに意識をもっていっても、もう目に見えて強くなるなんてないので。そうなると自分の本来の動きに加えて、短期間で身につけたモノを出すことです」

──1年前のアキラ戦と比較して、今の久米選手が一番変わったところは?

「試合になってみないと分からないですが、自分の動きを調整できるように。そこは普段から意識しています。どうしても、熱くなる部分があるので」

──永遠の課題ですね。

「ハイ。本当にそうです。だからこそ、そこを意識しないと。ただ格闘技自体、本質は戦いです。冷静になっても、戦えないならしょうがないですし」

──ところで試合の時には39歳になっている久米選手ですが、最近、MMAファイターの意識が変わったと感じることはないでしょうか。

「どういうことですか?」

──若い選手の意見を耳にすると、強さよりも名前を上げる方に意識が向いている。世の中の変化に合わせて、MMA界の空気も変わったように感じます。

「まぁ、そういう子たちも少なからずはいると思います。価値観として、しょうがないと思う部分もあります。正直にいえば、こんな危ないことをやって強さを求めないのは意味が分からないです(苦笑)。39歳になっても、自分のなかで考えて努めて冷静になろうとしつつも、それでも自分が敵わないと思ってしまうような相手と向き合いたい。今は言えない立場ですが、その想いを持ち続けています。勝てる相手を選ぶ……そういう発想に落ちないのは、辿り着けなったUFCにはそういう相手がゴロゴロいて、心の中でそういう相手と戦いたいという気持ちが残っているからだと思います。

本当に強い人は、『敵わない相手』とか感じないで勝ち続けることができるのでしょうけど、そこに行けない状況のなかで『コイツ、ヤバい。もう戦いたくない』と思ってしまうような相手を求めることが、自分にとっての格闘技なので。でも僕の周囲で一緒に練習しているデビュー前の子や、10代の選手は純粋に強さを求めている子ばかりです。

内心、有名になりたいとかっていう想いがあっても、そこに強さが伴っていないといけないと思っているはずです。そういう子たちと練習をしている時は、その子たちの存在が僕のモチベーションになっています。頑張っている子たちが、何か自分の試合で気付いてくれることがあれば嬉しいです。あの子たちのために戦うなんて言えないですけど、あくまでも自分のために戦う試合で、彼らが何かを感じてくれると」

──非常に久米選手らしいです。

「UFCで戦う……そのために戦うというのは、もう現実的ではないです。でも、そのような想いを持ち続けていないと……それを持てないのであったら、戦う必要はないのではないかと思います。本当に格闘技が好きで、試合を見てくれる人達はそういう気持ちがある選手の試合が見たいと思ってくれているはずですし。自分としては、そういう想いを持たずに人前で戦うのは失礼で。口にはできないですが、心の奥にはそういう想いだけは持ち続けます。その想いがなくなったら、人前で戦うことはないです。

楽な相手と戦いたいとか、そういう風に想うようなことがあれば──もう戦うべきじゃない。格闘技のことが好きで、練習を続けても。だから粕谷選手との試合も、全力で勝ちに行きます。どれだけ良い試合をしたとか言われても……勝ち負け以上に良い試合をという発想になるのであれば、僕は人前で戦う資格はないと思っています」

──胸に響く言葉ですが、完全に絶滅危惧種ですね(笑)。

「ハハハハハ。絶滅しないよう頑張ります」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

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45 AB DEEP HERO'S o RIZIN UFC アリアネ・リプスキ アレックス・ペレス オーステン・レーン カリーニ・シウバ ジョナサン・ピアース ティム・ミーンズ ハニ・ヤヒーラ パンクラス ビクター・ヘンリー マネル・ケイプ マーニック・マン

UFC on ESPN55:オッズ/予想と展望

マテウス・ニコラウ 1.57
アレックス・ペレス 2.45
ライアン・スパン 1.49
ボグダン・グスコフ 2.70
アリアネ・リプスキ 2.30
カリーニ・シウバ 1.65
オーステン・レーン 2.95
ジョナタ・ディニス 1.42
ジョナサン・ピアース 1.57
デビッド・オナマ 2.45
ティム・ミーンズ 3.50
ウロシュ・メディチ 1.32
ハニ・ヤヒーラ 4.90
ビクター・ヘンリー 1.19
オースティン・ハバード 2.30
ミハウ・フィグラク 1.65
ドンテイル・メイエス 2.05
カイオ・マシャド 1.80
マーニック・マン 3.75
ケトレン・ソウザ 1.29
ハメス・ヨントップ 1.29
クリス・パディーヤ 3.65
イバナ・ペトロビッチ 1.19
リャン・ナ 4.90
ガブリエル・ベニテス 2.70
マハシャテ 1.49

メインはフライ級のランカー対決で、両者初メイン。

当初はニコラウ vs. マネル・ケイプが予定されていた。ケイプのUFCデビュー2戦目で対戦し、微妙な判定でニコラウが勝った後、今年1月に再戦が組まれたものの、ケイプの体重オーバーでニコラウがキャッチウェイトを拒否して中止に(ケイプが限界まで体重を落とさず、試合を有利に進めるためにコミッションの許可が下りるギリギリの体重を維持したとニコラウは主張している)。仕切り直しで組まれた試合はケイプにとっても初メインになるはずだったが、今月に入ってから肋骨を骨折し欠場。

ニコラウはUFCフライ級廃止で一度リリースされてから、ケイプ戦が再契約初戦で、そこからはランカー相手に3連勝し、ランキングも5位に。しかしスタンドでサークリングして距離を取り続け、相手が詰めてきたところにカウンターを狙う戦法で、大会場での試合では大ブーイングを浴びている。昨年4月の前戦では、後のタイトル挑戦者ブランドン・ロイバルにカウンターの膝を効かされ、パンチでダウンしたところにパウンド・肘のラッシュでKO負け。

代役のペレスは現在3連敗中で4年間勝ち星なし。20年11月に当時の王者デイブソン・フィゲイレードのタイトルに挑戦したが、1Rギロチンで一本負け。その後、自身や相手の都合で試合が流れ続け、1年8ヶ月ぶりとなった再起戦の相手は現王者のアレクサンドル・パントーハ。この時も1Rチョークで敗れている。さらにその後も3試合が流れている。その中には、自身の体調不良で中止となった昨年3月のマネル・ケイプ戦も含まれている。復帰は再び1年8ヶ月ぶりとなる今年3月で、無敗のムハンマドモカエフから簡単にテイクダウンは奪わせずに接戦となり、3Rはモカエフのタックルをがぶって切り続けるも、攻めに転じることができずに判定負け。最近は1年半以上のブランクが開く事が多かったが、ケイプ欠場を受けて2ヶ月連続での出場となる。

初メインとなるニコラウが、いつも通り距離を取っての打撃に徹して、ペレスが捕まえられないようだと、退屈な25分間になる可能性もあるが…。

ニコラウ判定勝ち。

プレリムのメインでは、日本でもおなじみのハニ・ヤヒーラとビクター・ヘンリーの対戦が組まれている。ヤヒーラは2006年にMARSに出場後、HERO'Sで活躍。WEC~UFCでも日本人と多く対戦が組まれたが、水垣に敗れたのみで、金原・前田・廣田・田中に勝って4勝1敗。ヘンリーもGRANDSLAM~パンクラス~DEEP~RIZINで活躍し、対日本人は石渡と上田(1勝1敗)に敗れたが、金原・元谷・中島・所らに勝利している。

UFCで20戦して13勝5敗1分け1NCのヤヒーラだが、大きく勝ち越しているにも関わらず、謎の冷遇で、今回を含めて18戦がプレリム扱い。メインカードには3回しか起用されていない。相手も中堅以下の選手(しかし強豪)ばかりがほとんど。22年には元王者ガーブラントとの対戦が組まれていたが、ヤヒーラの負傷で流れている。

ヘンリーは22年にUFCデビューしてまだ4戦しかしていない(2勝1敗1NC)が、36歳とバンタム級では高齢の部類となり、あまり時間は残されていない。これからランカーを目指すなら、門番のヤヒーラには絶対に勝たなければいけないところ。

第1試合開始は28日朝5時から。速報します。

 

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【Pancrase342】修斗に続き、パンクラス・ストロー級の頂点へ。黒澤亮平「まだまだ諦めていない」

【写真】熱いモノを身の内に持ち続けている。そんな黒澤選手でした (C)MMAPLANET

29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で澤亮平がリトルと暫定ストロー級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

2016年7月に修斗世界ストロー級王座に就くも、ベルトを返上し2年4カ月のブランクを経験。復帰後はよりMMAを完成させる過程で手痛い敗北も喫した。そして昨年7月よりパンクラスに戦場を移した黒澤が、3戦目での暫定王座決定戦を戦う。

その暫定王座決定戦に対する想い、これからとMMAファイターとして強くなる苦悩を黒澤に尋ねた(※取材は3月21日の調印式前に行われた)。


――黒澤選手、パンクラス3戦目でストロー級暫定王座決定戦となりました。ここで暫定というのが、第三者としても正直不思議です。

「タイトルマッチが決まったことは嬉しいですが、暫定ということは1位の選手の動きも関係しているので。そこは正直、ムカついています」

──2月の大阪大会はどのような気持ちで眺めていたのですか。

「あの試合は……、すんなりケガがなく勝ってくれれば4月に戦うことになると思っていたので『勝ってくれよ』と。正直、試合内容も微妙だったけど勝ったしやるんだという気持ちでした。ただ4月には試合はできないということで、リトル選手と暫定で戦うことになりました。

僕は八田選手に勝った時点で、次はタイトルと言われていて。僕自身はいつでも戦える準備をしてきました。まず去年の12月の横浜だろうと。すると向うができない、2月か3月になると。12月にできないのは連戦だし、しょうがないと思っています。でも2月に試合はするけど、違う選手とノンタイトルで戦うことになった。

その時点で鶴屋(浩THE BLACKBELT JAPAN代表)さんは『これは、この試合に勝っても断ってくるな』と、あきれたように言っていました」

──それぞれ選手には事情があるかと思いますが、黒澤選手としては納得できないということですね。と同時にリトル選手と戦うことになったことに関しては、どのような気持ちですか。

「ランキング的にタイトルマッチが戦える位置でなかった選手でしょうし、すぐにOKを出してくれたと思います。これから戦う相手に対して、感謝とかいう言葉を使うべきじゃないのですが、試合間隔も空いてしまっていたので有難いです。試合が決まって嬉しいです。

しっかりとやることをやって、勝ちます。リトル選手はずっと動き続けるイメージがあるので、つき合うと相手のペースになってしまう。そこは気をつけて戦いたいです。打撃の技術は差があると思っているので、打撃を軸にしっかりと作戦を立てれば勝てると思っています」

──未だに飛鳥拳選手と呼びそうになってしまうのですが……個人的には先日行われたTHE BLACKBELT JAPANの創立会見でも黒澤選手は中心にいて然りのファイターだという想いがあります。

「ありがとうございます。ただ若い選手も単純にもの凄く強いので(笑)」

──刺激になりますか。もしくは年齢を考えてしまうのでしょうか。

「若い選手が増えて、それまでいた選手が『敵わない』という風に想うことはないはずです。僕らベテランの年齢になった選手も、彼らが来たことが凄くプラスになっています」

──負けるかという気持ちになりますか。

「負けるか……う~ん、怜とかUFCと契約していますからね(笑)。自分も頑張りたい。まだまだ諦めていないし、もっと頑張って結果を出したいです。弱気になることはないです」

──諦めていないなかでパンクラスの王座の先に見ている先というのは?

「ONEのストロー級が一番強いので、ONE……まだその名を出す段階ではないですが、ジャレッド・ブルックスを勝つことを目指した状況で体感したいというのはあります。今後、自分のコンディションがどうなっていくかは分からないですが、諦めてはいないという感じです」

──諦めないでいるためには勝利が一番かと思います。改めて、今回の暫定王座決定戦への想いをお願いします。

「ここで負けたり、ギリギリ勝つようだとこの先に進むことは難しいです。しっかりと差を見せつけて、フィニッシュできるように練習をしています」

──黒澤選手は一枚抜けることができるポテンシャルの持ち主だと見ていました。卓越した打撃戦のセンスの持ち主で。一時、ファイトから離れて戻って来てからは本田選手のような徹底して組んでコントロール狙いのスクランブルファイターを経験し、MMAとして調和のとれたファイターを目指そうとしたのかと。その結果、猿丸ジュンジ戦があった。そのように感じていたのですが。

「本田選手と戦った時からONEに出たいと思っていました。本田選手は力のある選手なのですが、『ここで負けてしまうのか』と落ち込みました。同時に、あそこまで徹底してくる選手に対して、どう打撃を生かすのか。そういう風に考えることができて、良い経験になりました。意識が変わりましたね、もっと組み技をやらないといけないと。

組み技の打ち込みを凄く増やして……、ただ猿丸選手に負けて組み技のことを考え過ぎたのか……とか。打撃と組み技のバランスをより考えないといけないと思って、凄く悩みました。猿丸戦、新井丈戦はそこが上手く嚙み合っていなかったです」

──キャリア的には痛すぎる連敗でした。

「あれの時は『終わりだ』と思いました。でももっと考えるようになって、もっと練習するようにして。本当に何が足りないかをもっと考えました。あの2試合でパンチが当たって勝てたとしても、ONEにいくと勝てるような力はなかったはずです。そう振り返ることができたので、あの負けも良い経験だったと思います」

──MMAのバランスは自分という軸があって、対戦相手によって配分を変えないといけない。難しいですね。

「今は自分の目指すところがハッキリしていて、レベルも上がりました。良い感じでまとまってきたからこそ、年も年なのでもう『あの負けを経験して良かった』なんていう試合はできないと思っています(笑)。

打撃だけを考えている時の方が、打撃は良かったです。でも、それではMMAは勝てない。そのバランスを考えて、練習仲間がいてくれて成長できていると思います」

──目指す舞台、ONEではテイクダウンされてもさほどマイナスにはならないですが。

「そこは組みを対処して、殴ることができる選手でいたいです。MMAなので」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

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AB Gladiator K-1 News o Road to UFC UFC イ・ジョンヨン キム・ハンスル シエ・ビン ジェカ・サラギ ソ・イェダム チェ・ドンフン パンクラス ルエル・パニャレス 三浦彩佳 原口伸 安藤達也 小崎連 本野美樹 松井斗輝 透暉鷹 野瀬翔平

Road To UFCシーズン3・5月18・19日に行われる4階級トーナメントの全試合発表。ワンマッチにパンクラスライト級王者ヤン坊出場。

jp.ufc.com

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ(中国) vs. チェ・ドンフン(韓国)
ジョン・アルマンサ(フィリピン) vs. アンガド・ビシュト(インド)
松井斗輝(日本) vs. ルエル・パニャレス(フィリピン)
キルー・シング・サホタ(インド) vs. イン・シュアイ(中国)

昨年の決勝で鶴屋1RKO負けしたニウシュイエが今年も出場。一回戦の相手のドンフンは、GLADIATORのフライ級トーナメントに出場していたが、Road To UFC出場が決まり離脱が発表されていた。

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン(韓国) vs. 野瀬翔平(日本)
ダーエミィスウ・ザウパースー(中国) vs. 小崎連(日本)
キム・キュサン(韓国) vs. 中西透暉鷹(日本)
バーエゴン・ジェライスー(中国) vs. TBD

バーエゴンは昨年のRoad To UFCにも出場し、一回戦で上久保に判定負け。相手は英語版だと同じ中国のLi Yunfengとなっている。ビザの問題のため、直前の欠場選手の場合、中国国内の選手に限定される模様。

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸(日本) vs. ホン・ジュニョン(韓国)
ズー・カンジエ(中国) vs. 安藤達也(日本)
河名真寿斗(日本) vs. ソン・ヨンジェ(韓国)
シエ・ビン(中国) vs. ハミド・アミリ(アフガニスタン

シエ・ビンは2021年にコンテンダーシリーズ出場。2022年のRoad To UFCに出場したが、一回戦で優勝したイ・ジョンヨンにガードからの腕十字で秒殺一本負けした。アフガニスタンのアミリはアフガン国内で9戦全勝の20歳。

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル(中国) vs. 本野美樹(日本)
フォン・シャオツァン(中国) vs. キラン・シン(インド)
プリヤ・シャルマ(インド)vs. ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国) vs. ソ・イェダム(韓国)

フォン・シャオツァンは前戦で本野に勝っており、2年前には本野と対戦するフェイルとも対戦し勝利。イェダムはパンクラス三浦彩佳に判定負け、2022年のRoad To UFCではワンマッチで現UFCファイター・K-1にも出場したヨセフィン・ノットソンと対戦し判定負けしている選手。

非トーナメント戦
女子フライ級
ワン・ツォン(中国) vs. パウラ・ルナ(ペルー)

女子フライ級
ヤン・チーフイ(中国) vs. リサ・キリアコウ(オーストラリア)

ウェルター
バテボラティ・バハテボラ(中国) vs. キム・ハンスル(韓国)

ライト級
キ・ウォンビン(韓国) vs. 雑賀達也(日本)

ワンマッチ4試合も発表。いずれもトーナメントが実施されない階級で、勝ち方によっては本戦契約の可能性もある試合となる。

パンクラスライト級王者のヤン坊が出場。相手のウォンビンはGLADIATOR王者で、2021年のRoad To UFCでは一回戦で鹿志村をパウンドアウトしたが、準決勝でインドネシアのジェカ・サラギにまさかのKO負け。昨年も出場したものの、パンチでダウンを奪った後に後頭部にパウンドを入れてしまい反則負けで敗退となっている。

ウェルター級ワンマッチ出場のハンスルは昨年もワンマッチに出場しKO負け。今年1月のTOP BRIGHTSでグレイソン・チバウ戦が組まれていたが欠場した。相手のバハテボラは昨年ライト級一回戦でウォンビンの後頭部パウンドで反則勝ちしたものの、準決勝の原口戦では体重オーバーで失格となっている。

試合は18日と19日に振り分けられ、アジア圏のプライムタイム(昨年と同じなら日本時間19時開始)に行われる。

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45 DEEP DEEP JEWELS o パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手選びは難航!

5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 45の出場予定だった中井りん。対戦相手の栗山葵が怪我のため欠場が発表されると、主催者側は中井の対戦相手を公募する事を発表。その公募にパンクラスフライ級王者の重田ホノカが名乗りを挙げるなど事態は混沌としてきました。

重田の対戦表明に対して自身のXで前向きとも取れる投稿をしていた中井。DEEP JEWELSとパンクラスの王者対決が実現するかとファンは色めき立ちましたが、そう簡単にはいかないようです。DEEPの公式Xが最新情報を更新。現状についてPOSTしました。
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選手名は公表されていませんが2選手から連絡はあったものの、スケジュール調整が難航しているとの事。さらに「他団体の選手はジム側からお断りがありました」というのが重田を指しているのでしょうか。

まあ、対戦相手の公募という事自体が前代未聞だし、その相手が中井とくれば、手を挙げる選手はそうそういないでしょうし、挙げたとて条件面が見合うかはまた別の話ですからね。。。試合が成立する事自体が奇跡か。期待せずに待つとします。
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45 AB ABEMA ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 ROAD FC キム・スーチョル パンクラス ヴガール・ケラモフ 中島太一 井上直樹 井村塁 修斗 岡田遼 朝倉海

【RIZIN46】キム・スーチョル越えに確かな自信──中島太一「100パー、RIZINでもチャンピオンになれる」

【写真】自分を信頼できるだけ、日々積んでいるということ (C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、中島太一がキム・スーチョルと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中島は2021年12月の井村戦から、デビュー当初に戦っていたバンタム級に戻した。その階級変更の裏にあったものとは――。次に対戦するキム・スーチョルは、昨年ROAD FC グローバル63キロトーナメントを制している。中島はRIZINのベルトを見据えて、韓国バンタム級トップファイターを迎え撃つ。


――リモート画面からもご家族の声が聞こえてきますが、SNSを拝見していても家庭の幸せが伝わってくる中島選手です。

「そうですね。結構SNSに家族のことを載せてしまっています(笑)」

――個人的には中島選手にインタビューするのが10年ぶりで、前回は2013~2014年にパンクラスで行われたワールドスラムトーナメントの頃だったと思います。あれから結婚し、お子さんも生まれたことによって何か感じるものは変わりましたか。

「MMAもプライベートも、全て良い方向に進んでいます。最初は『結婚するとMMAに掛ける時間が減ってしまうんじゃないか』とも思っていたんですよ。でも結婚してからのほうがMMAに集中できていますね」

――ご結婚されたのはコロナ禍であり、また2017年から2019年にかけては敗戦も多い時期です。中島選手にとっても30歳を迎えるうえで節目となった時期でしたか。

「当時は将来のことについて、すごく考えました。このままMMAを続けていて良いのかどうか……。特にISAO戦で負けた時(2021年5月、フェザー級KOPのISAOに挑戦して敗れる)は考えました。『ここまでやってチャンピオンになれないなら、潔く現役を辞めてジムを出そうか』って。実際、物件を探して内見もしていたぐらいでしたから」

――……。

ISAO戦のあとにバンタム級へ落とす――というよりもバンタム級に戻していなければ、今どうなっていたんだろうなって思います」

――中島選手はデビュー当初はバンタム級でした。ロシアACBに参戦して以降はフェザー級で戦っていましたが、ずっとバンタム級で試合がしたいとは考えていたのでしょうか。

「いえ、それは考えていなかったです。僕の中でバンタム級に戻すことは『逃げる』ことになってしまう。だから、それほど積極的ではなかったんですよ。でも妻がISAO戦のあとに『バンタム級でも戦えるでしょう?』と言ってきて」

――えっ!?

「僕が『戦えるけど……』と答えたら、妻から『じゃあツイッター(現X)で、バンタム級でも戦えるって投稿しよう』と言われて(笑)。妻もそう言ってくれるなら――と思ってツイッターに投稿したんですよ。そうしたらパンクラスの坂本靖さんから連絡が来たので、バンタム級の話をしたところ井村塁戦(2021年12月、暫定バンタム級KOP決定戦)のオファーを頂きました」

――バンタム級転向も奥様からのアドバイスだったのですね!

「そうなんですよ。だから今もずっと妻の言うことを聞いています(笑)」

――ただ、その時点ではバンタム級に戻してどうなるかという不安はなかったですか。結果論ではありますが、フェザー級の時よりも体のキレは良いように感じます。

「もともとフェザー級で戦うことになったのも、ACBと契約した際に『現地でどういった調整、減量ができるか分からないから』という理由で。フェザー級で戦うためにバルクアップしていました。でもバンタム級に戻して以降は、自分でも本領発揮できているなって感じます。フェザー級で強い相手と対戦してきたからこそ、バンタム級では圧力で負けることもないという自信もありますし。フェザー級では何回も負けてしまったけど、その敗北が今に繋がっていると思います」

――そして今回、RIZINで国際戦に挑むこととなりました。

「ずっと強い相手と対戦したいと思っていました。だからパンクラスのタイトルマッチもそうだし、RIZINで元修斗王者の岡田遼選手との試合(2023年9月、中島が判定勝ち)が決まった時も嬉しかったです。今回も国際戦というより、キム・スーチョルという強い選手との試合が決まって良かったです。ずっとRIZINにも『強い相手と戦いたい』と伝えていたので。でもRIZINに出て3戦目でキム・スーチョル戦というのは驚きましたけど」

――その点でいえばRIZIN初戦はフェザー級でヴガール・ケラモフと戦い、そのあとは岡田戦、キム・スーチョル戦と強敵との試合が続いています。

「確かにそうですね」

――ただ、昨年9月に岡田選手を下したあとは、やはり大晦日に試合をしたかったですか。

「はい。日本の格闘技といえば、やっぱり大晦日だと思うので。岡田戦から3カ月後だから試合間隔としてはちょうど良いし、自分としては『大晦日、確定したんじゃないか』とも考えていたところもあって(笑)。大晦日に試合が組まれなかったのは悔しいけど、出られないなら出られないで気持ちも切り替えて、当日は純粋な一人のファンとして観戦しました」

――一方で、7カ月も試合間隔が空くのは予想外ではなかったですか。

「大晦日に試合がないと分かってから、2月と3月に大会があるから出たいとは伝えていたんですよ。でも佐賀大会と神戸大会だから、地元の選手も出るし難しいとは言われていて」

――ではこの7カ月間で、前回のインタビューで語っていただいたジャブ以外に何か新しいものに取り組みましたか。

「作戦にも関わるので細かいことは言えないですけど……。もちろん万遍なく練習してきているし、新しいことも取り入れてきました。それと同時に、岡田戦ではKOできなかったので、とにかく『どうすればKOできるのだろうか』ということを考えて練習してきました。そのためには、まず僕が得意なジャブからの展開と距離設定ですよね」

――KOするための技術を磨く、あるいはその気持ちが強くなったのは、いつ頃からなのでしょうか。

「パンクラスの頃から考えてはいましたけど、その気持ちはRIZINで戦うようになって、より強くなりました。MMAだから勝つことを目指すことは当たり前で。そのうえでKOか一本で勝たないと、上に行くことができない。

パンクラス時代も『勝つには勝ったけど判定か……』という気持ちになることはあって。でも、まずは勝ったから良しとする。次はKOできるように頑張ろう、ということの繰り返しですね」

――バンタム級に戻して調子も良い。しっかり勝つことができるようになったからこそ、次のステップとしてKO勝ちをより強く考えるようになったのではないですか。

「それはありますね。もう勝つのは当たり前で、次はどうやって勝つか。確かに、自分自身が次のステップに進みたいという気持ちはあります。僕の場合であれば、左ジャブの次にどう展開するのか。その部分の精度を高めてきました」

――なるほど。次の対戦相手、キム・スーチョルの印象を教えてください。

「……タフで、ギロチンが強いというイメージです」

――その答えを言う前に、自信ありげな笑顔を浮かべましたね。キム・スーチョルの印象を語る時にその笑顔が出るということは、すでに倒すイメージは出来上がっているのですか。

「アハハハ、そう見えましたか(笑)」

――SNSでは「バンタム級のベルトが見えてきた」という旨の投稿もありました。

「自分自身のことを信じていて100パーセント、RIZINでもチャンピオンになれるという自信があるんですよ。僕としてはRIZINで戦うようになって、ベルトに挑むまでは結構時間が掛かると思っていました。『バンタム級ファイターを全員倒していかないと』って。でもキム・スーチョル選手をKOしたら、次はすぐタイトルマッチでも良いですよね。あるいはタイトルマッチの前に、井上直樹選手と挑戦権を賭けて試合するか。最速で年内にはベルトに挑みたいと思っています」

――現時点で、RIZINバンタム級王者の朝倉海選手を倒すイメージも出来ているのですか。

「自分が持っているものを全て出せば勝てると思っています。まだRIZINファンの人たちは僕のことを全然知らないでしょうけど、『今に見とけよ』っていう感じですね」


■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後2時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【Road to UFC2024】松井、小崎、透暉鷹、野瀬、安藤、河名、原口、本野。MMAPLANET調べRTU出場選手

【写真】(C)MMAPLANET

5月18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。UFCから正式発表がないが、選手及びマネージメント関連から確認が取れている日本人出場選手と対戦相手を纏めてみた。
Text by Manabu Takashima

アジアでは唯一のUFCへの公式ルート=Road to UFC。しかし、選手の選考基準は曖昧で、3度目の開催を迎える今回も多くの出場希望選手がやきもきしてきた。3月31日を選考の〆とする。4月3日が中国のビザ取得のためにタイムリミット。選ばれた選手はビザ取得のため即連絡が入るが、選考に漏れた選手は連絡がないことで不出場を意味する──などなど、今年も情報が錯そうしまくっていた。

また本来UFCはカードの正式発表等のリリースは通常はなく、選手やマネージメントの自己発信に任されている。対して日本国内はプロモーションとメディアのなかでオフィシャル発表を待つという慣例が存在している。Road to UFC出場メンバーの公式発表がなかなか行われないのは、ビザ取得など選手の顔触れが変更されることなども考慮されているという話も伝わってくるが、そのような状況下で選手個人や出場していた団体が公にするケースも出てきた。ここではソースが明らかでない選手を除き、MMAPLANETが選手及びマネージメントに出場の確約があることの確認を取れた選手について言及したい。


【フライ級】
松井斗輝
対戦相手ルエル・パナレス

Grachanでデビューしンクラスでキャリアを積んできたTHE BLACKBELT JAPAN所属の松井が、昨年の鶴屋怜に続き同ジムよりも出場権を得た。キャリア6勝1敗の24歳、伊藤盛一郎や福田龍彌が選外となったことを考えると、このレコードと若さは今のUFCが欲しているゾーンにいるということだろう。

(C)BRAVE CF

松井の対戦相手はフィリピンのルエル・パナレスだ。

レコードは松井と同じく6勝1敗。松井が初めて海外で戦うのに対し、パナレスはUAEWでUAE、BRAVE CFでバーレーンとインドネシアでの試合を経験してきた。ゴリゴリのテイクダウン・ファイター=ムハンマド・サロハイディノフとの敗北から再起戦がUFCを賭けた戦い。スタイル的に初戦以降の対戦相手、つまりは他の出場選手が気になるところだ。

そのフライ級では日本でも一部で猛烈に注目されていたチェ・ドンフンの出場も決まった。

韓国のDouble GFCフライ級王者で、GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準決勝出場を決めていたチェ・ドンフンもUFC行きを賭けた戦いにステップアップ。

堅実な戦いができるフィニッシャーの初戦の相手は、前回の準優勝者チーニョーシーユエだ。

エンボー・ファイトクラブ出身、UFC PI所属の中国MMA界のエリートコースを行くチーニョーシーユエと、韓国海軍出身のイケメン=これは興味深い顔合わせとなる。

【バンタム級】
透暉鷹
対戦相手キム・キュソン

小崎連
対戦相手ダールミス・チャウパスゥイ

野瀬翔平
対戦相手ユ・スヨン

Road to UFC出場を狙い、フェザー級からバンタム級に落とした透暉鷹は、昨年のクリスマスイブに河村康博を初回肩固めで斬って落とし、パンクラス二階級制覇を果たした。

大手エージェントとの契約もなく、所属ジムの代表がコーチング修行で得た人脈からの出場権獲得。透暉鷹の意思の強さと周囲の向上心と合致しての挑戦となる。

透暉鷹の初戦の相手は、韓国のキム・キュソンだ。母国ではTOP FC、そして日本、ONEでキャリアを積んできた元Evolve MMAファイターだ。キャリア12勝5敗でHEATで加マーク納、春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と日本人選手との対戦も多い。×日本勢の戦績は3勝2敗で透暉鷹としては、当然遅れを取ることはできない

そんなキム・キュソン、一番最近の試合で魔のNAIZA FCでカザフスタン人選手に勝っているのが不気味だ。

意外というと失礼だが、小崎の選出には驚かされた。KROSS X OVERとDEEPで活躍中の小崎は戦績6勝0敗2分で、フィニッシュが5つの22歳。

彼もまたUFCが求めるゾーンのファイターといえる。

その小崎と相対するのは、昨年の準決勝でイ・チャンホに敗れたダールミス・チャウパスゥイ。とはいえ、イ・チャンホを序盤は圧倒したテイクダウン能力の高さは、小崎が未経験の世界といえる。カザフスタン国境ウィグル出身のフィジカルモンスター超えなるか──小崎のフレッシュさに期待だ。

小崎以上のサプライズは3年連続出場となった野瀬だろう。

これまで準決、初戦敗退も2月のRIZIN LANDMARKで改めて国内バンタム級のトップクラスである強さを見せつけた野瀬。

対するは一時はDEEP、Black Combatとアジア3カ国のバンタム級を制したユ・スヨンだ。UFC行きが掛かっていなくとも、興味深いマッチアップといえるタフファイト。当然、野瀬としてはグラウンドに持ち込めば、勝機が増す。その一方で、ユ・スヨンもれっきとした柔術黒帯で、しっかりとMMAに適合した寝技を持つ。それでも野瀬としては組み技勝負、いかに自分の庭に持ち込み、その庭での力比べとなる。

【フェザー級】
安藤達也
対戦相手チュウ・カンチエ

河名マスト
対戦相手ソン・ヨンジェ

原口伸
対戦相手ホン・ジュンヨン

(C)ONE

昨年3月のONE FFのアリ・モタメド戦の逆転勝利もチャトリCEOに評価されず、昨年のRoad to UFCのオファーを蹴っても安藤のONE本戦出場はならなかった。

この間、コンテンダーシリーズからのオファーもあった安藤が、34歳にして最後の挑戦に挑む。

その行く手を阻もうとするのは中国のチュウ・カンチエだ。レコードは18勝4敗の28歳。中国国内でしか試合をしておらず、実力を推し量るのが困難な相手だ。昨年7月に20秒で勝利している韓国のイ・ミンヒョクはパン・ジェヒョクにスプリット判定負け、工藤諒司にも判定負けをしているファイターで、中国人ファイターはもう強くて当たり前という想いで戦う必要がある。

デビュー戦、LFA、GLADIATORフェザー級王座決定トーナメントと躓く度に力をつけてきた河名マストも、いよいよ盟友・中村倫也の背中が見えていた。

特にパン・ジェヒョクとの連戦で競り負けから、完勝と河名は自身のポテンシャルを最大限に使うことができるようになった。対するソン・ヨンジェは6勝0敗5つのKO勝ちと1つの一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。全て試合をAngel’s FCで戦い、バンタム級とフェザー級の王座を獲得している。

豪腕ファイターのソン・ヨンジェだが、一時期4年近いブランクもあり、ここ2試合は秒殺で組み力に関しては判断材料が少ない。ともあれ一発で試合を終らせる力を持つソン・ヨンジェを相手に、河名がいかにオアシスに突っ走れるのかに勝負は掛かってくるだろう。

また前回のライト級決勝でロン・チュウに敗れ、キャリア初黒星を喫した原口伸も、ビザ取得ギリギリの段階でオファーがきた。Road to UFCファイナルに敗れた後は、そのまま本戦出場という交渉もあった原口だが、適正体重のフェザー級での出場は今後のことを考えると──それでも簡単ではないが、好判断と思われる。

対する対戦相手のホン・ジュンヨンは2022年の初戦で松嶋こよみに接戦の末敗れている選手だ。その後はマーシー・グローブTVとインドネシア人ファイターを破り、Angel’s FCライト級王座を奪取──も、現状の力は測定が難しい。とはいえ簡単な相手でないことは明らかで、松嶋戦でも見せた様にタフファイトになった時の心の強さを原口は凌駕しなければならない。

【女子ストロー級】
本野美樹
対戦相手フォン・フェイアール

今年からライト級でなく女子ストロー級が実施されることとなり、日韓有数の女子ファイターに声がかかるなか、日本では出場を固辞する選手もあったようだが、本野美樹のチャレンジが決定した。

準々決勝で戦うフォン・フェイアールは、本野ともにフン・シャオカンに敗れている。未確認情報だがフォン・フェイアールを含め4選手が出場するという中国人女子選手、その中の一人にフン・シャオカンも含まれているという。

つまり本野とフォンにとって、Road to UFCはRoad to フン・シャオカンへのリベンジでもある。またかつてパンクラスに参戦経験のある韓国のソ・ユダンも出場し、中国のシー・ミン戦が決まっている。

現状、8人の日本人選手出場。今年はワンマッチも1日に4試合組まれるという話もあり、この他にも日本人選手の出場もあるかもしれない──中国、インド、タイ、インドネシア、そしてついにあるのか中央アジア勢の参戦等々、オフィシャル・アナウンスを待ちたい。

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45 DEEP DEEP JEWELS o   パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手にパンクラス王者 重田ホノカが名乗り!

IMG_8621
5月26日のDEEP JEWELS 45で行われる予定だった中井りん×栗山葵のDEEP JEWELSフライ級タイトルマッチ。昨日の記事でも触れましたが、栗山葵の怪我により試合が中止になった事が発表されました。

同時に中井の対戦相手を公募する事も明らかになりましたが、これに対してパンクラスのフライ級王者 重田ホノカが自身のXで反応。DEEPJewelsのフライ級タイトルマッチ空きが出たみたいですね………減量3キロくらいだし、いつでもいけますよ」と投稿し、中井の対戦相手に名乗りを挙げました。

それに対して中井もXを更新。「OKです タイトルマッチがしたいなら、そちらもタイトル(ベルトを)かけて下さい そちらがタイトル(ベルトを)かけないなら、こちらもかけません、ベルトやタイトルに関しては、そうでないと私にだけベルトをかけろと言うのは、不公平です タイトルマッチでないなら、募集に書いている通り、59キロ以下のワンマッチでやって下さい 5分3R肘ありルールで 何にもならない試合に、大先輩で実績ある私に何にもならないけどきつい減量して苦しめというのも、違うと想うんですよね」と呼応しました。

IMG_8622


いきなり降って湧いたDEEP JEWELSとパンクラスの王者対決。両大会のタイトルをかけるか、かけないか、契約体重をどうするのか、などクリアすべき課題はありますが、マニアが泣いて喜ぶ絶妙の流れが生まれそうです。

これだけのビッグカードはある程度の心の準備を持って見たいという気持ちはあるものの、これくらいの勢いがないと実現しないというのもまた事実。せっかく生まれた機運を是が非でも実現させてほしい。続報は追って!
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【The Shooto Okinawa10】メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直「無敗の新人を圧倒して勝ちます」

【写真】プロデビュー戦は沖縄大会だった根井と対戦する、沖縄メインイベンター当真(C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、翌日に沖縄市上地のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA 10の計量が行われ、メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直が一発でクリアした。
Text by Shojiro Kameike

ここまで2連敗を喫したこともあった。しかし沖縄で着実に、諦めずに戦ってきたことでランキング的にもベルト挑戦が目前というポジションにいる。そんな当真が迎え撃つのは、現役高校生で2023年度新人王の根井だ。決戦前日、計量後に当真が根井戦について、さらに盟友である同級1位と旭那拳と、修斗ストロー級のベルトについて語ってくれた。


――当真選手が沖縄大会のメインを務めるのは、今大会が4度目となります。

「はい。前回のメイン(2020年11月、マッチョ・ザ・バタフライに判定勝ち)は微妙な試合でした。その点については自分でも考えて、今回はちゃんとフィニッシュするか、圧倒的な差をつけて勝ちたいです」

――マッチョ・ザ・バタフライ選手との初戦は正直なところ、内容的には押されていた末、相手の計量失敗があったことも影響して当真選手の判定勝ちとなりました。そのぶん昨年11月の再戦では絶対に決着をつけるという気持ちは強かったですか。

「そうですね。初戦は――練習ではうまくいっていても、試合では出せないものがあるんだなって思いました。たとえば練習では相手にバックを奪われても逃れることはできるんですけど、試合になると相手も必死だし、全力でキープしてきますよね。だから、そもそもバックを取らせない。その点を徹底していれば勝てる。

あとは自分のギロチンに対して過信していたところもありました。ただただギロチンを取りにいくのではなく、要所要所で使っていく。それがうまく行けば勝てるだろうと思ったんです。再戦ではギロチンこそ狙わなかったけど、作戦を徹底して完封できました」

――まさに正面からの強さこそが当真選手のスタイルだと思います。

「自分のスタイルは、まず相手の打撃にテイクダウンを合わせて、トップをキープしながら削って勝つこと。もちろんフィニッシュしたいですが、そこはまだ足りないところがあるかなって思います。でも練習の中ではフィニッシュする力もついてきているし、打撃も含めて全局面で戦える力はついてきました。あとは練習の試合の差を埋めることが大切で。それがいつも反省点であるけど、今は自信もあります」

――現在、修斗ストロー級ではランカー同士の潰し合いが繰り広げられています。その中でご自身の立ち位置については、どのように考えていますか。

■2023年~2024年 修斗ストロー級 主な試合
【2023年】
3月19日 
安芸柊斗 def 澤田龍人 by TKO

4月16日
ザ・タイガー石井 def. 旭那拳 by 2-0
当真佳直 def. 大城正也 by 3-0

5月22日
阿部マサトシ def. 木内SKINNY ZOMBIE崇雅 by 2-0

5月28日
畠山隆弥 draw 泰斗 by 1-0

6月18日
田上こゆる def. ザ・タイガー石井 by TKO

7月23日 
新井丈 def. 安芸柊斗 by TKO
※新井が王座防衛

11月12日
旭那拳 def. 泰斗 by 3-0
当真佳直 def. マッチョ・ザ・バタフライ by 3-0
畠山隆称 def. 蒔田伸吾 by TKO

【2024年】
1月28日
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by 1R TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

【試合予定】
4月14日
当真佳直(4位) × 根井博登
畠山隆称(6位) × 牧ケ谷篤

5月26日
泰斗(8位) × 石原愼之介

「今、僕はランキング4位です。まず2位の黒澤亮平選手はパンクラスに出ていて、次はタイトルマッチじゃないですか(4月29日にリトルと暫定ストロー級王座を争う)。次に3位の安芸柊斗選手は、MMAPLANETのインタビューで『フライ級に転向する』と言っていましたよね。あとはチャンピオンの新井丈選手もフライ級で戦うために、メチャクチャ体が大きくなっていて。僕も新井選手への挑戦を見据えていましたが、見ていると新井選手はもうストロー級に落とすのは無理なんじゃないかな、と思うこともあります」

――ということは、1位の旭那拳選手と……。

「そうなるかもしれないですよね。旭那選手の怪我で中止になりましたけど、3月に田上こゆる選手の試合が組まれていて。ここで旭那選手が勝ち、次に僕が勝てば対戦することになっていたかもしれない。その可能性は、まだ残っています。ただ――複雑な気持ちです」

――……。

「練習仲間で、いろんな技術を教わることもあります。プライベートで一緒に遊びに行くこともあります。正直なことを言えば、対戦したくないですよ。でもお互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る。それは分かっています」

――同じ階級の練習仲間で、しかも近い存在であればあるほど心境は複雑でしょう。しかし松根良太さんが修斗沖縄大会を始めて、今回で10回目を迎えます。その結果として、沖縄在住ファイター同士がベルトを賭けて戦う日が来たら、それは喜ばしいことでもあるかと思います。

「僕と旭那選手が戦うなら、沖縄大会でタイトルマッチをやりたいです。松根さんも、そう願ってくれていると思っています」

――そうしてランカー同士の潰し合いが繰り広げられるなかで、根井選手のように新人王トーナメントを制したばかりの新世代が絡んでくるとは思いませんでした。

「僕はそうなると思っていましたよ。根井選手は新人王トーナメント決勝の前から注目されていて、僕はすぐに対戦する日が来るだろうと思っていました。それだけ根井選手は強いし、特に新人王を獲った時に『次は自分だろうな』と。勘でしかなかったけど」

――しかし、ここまで上位陣が潰し合いをして、自身が勝ち残った。そこで新人が来るのか……とは考えなかったですか。

「そういう考えはないです。どんどん新しい選手が出てきてほしいですね。根井選手もそうだし、澤田龍人選手に勝った黒部和沙選手とか。どんどん入ってきて、どんどんランキングを動かしてもらいたいと思います」

――今のところ旭那選手と田上選手の試合については、5月19日のニューピアホール大会にスライドできるよう調整中と発表されています。また、王者である新井丈選手の動向次第でもありますが、当真選手にとって今回の試合はタイトルマッチ前哨戦だと思いますか。

「その気持ちはあります。新井選手か田上選手が相手なら後楽園ホールでも良いけど、旭那選手と対戦するなら、やっぱり沖縄が良いですね。どちらにしても、今回はタイトルマッチ出場をアピールできるよう、しっかり勝ちます。

自分としては、まず修斗のベルトを巻くために着実に進んできました。正直、2連敗した時は『自分はこんなモンなのか……』と考えた時もあります。でも、あの連敗からココまで来ました。もうあの時の自分とは違います」

――2連敗した時と今の自分では、何が違うと思いますか。

「打投極、全てが進化しています。それと――2連敗した時は、一気に攻め込んでダメだったら『もうダメだ……』という気持ちになっていました。でも今は、試合で劣勢になっても、諦めなければ必ずチャンスは来ると考えるようにしています」

――それこそ砂辺イズムなのかもしれませんね。2010年9月に砂辺選手が田原しんぺー選手をKOした試合がすごく印象に残っています。最初に砂辺選手がダウンを喫した時、過去の試合ぶりから『ダウンを跳ね返して勝つんじゃないか』と直感的に思いました。

「えぇ、そうなんですか」

――結果は田原選手の三角絞めをスラムで返してKO勝ち。試合後に聞いたところ、セコンドの勝村周一郎さんも砂辺選手がダウンした時に「勝った!」と思ったそうです。砂辺選手としてはダウンを喫してからのほうが強いのかもしれませんが、最後まで諦めない気持ちというのは理解できます。

「その話を聞けて嬉しいです。今回の相手は高校生で、パワーは僕が勝っていると思います。でも無敗の人間が、絶対に何か持っている。何かあるから無敗なので。だから『高校生だから勝てる』なんて考えていません。無敗だから何か持っているはずだけど、自分としてはこれまで負けたことがあるから分かるものがあると思っています。明日は、そんな無敗の新人を相手に圧倒して勝ちます」

■視聴方法(予定)
4月14日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■ THE SHOOTO OKINAWA10対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
当真佳直:52.04キロ
根井博登:51.80キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.52キロ
宇藤彰貴:65.62キロ

<ストロー級/5分2R>
畠山隆称:52.10キロ
牧ケ谷篤:52.04キロ

<ウェルター級/5分2R>
西條英成:76.92キロ
アイエティ・ケビン:76.80キロ

<フェザー級/5分3R>
南風原吉良斗:65.62キロ
メイヘム和成:65.24キロ

<ストロー級/5分2R>
木村旬志:52.16キロ
大城匡史:52.14キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.48キロ→52.20キロ
知名昴海:51.52キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.14キロ
高橋佑太:52.20キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
松本ごだい:52.22キロ
小生隆弘:56.56キロ

<修斗トライアウトマッチ バンタム級/3分2R>
山本敦章:61.10キロ
武田昴大:60.90キロ

<修斗トライアウトマッチ フェザー級/3分2R>
藤崎陽平:65.32キロ
神田篤社:65.48キロ

<アマチュア修斗 女子スーパーアトム級/3分2R>
高田双葉:48.36キロ
徳本望愛:49.22キロ

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【Gladiator026】サプラァァァァイズ、山上幹臣が10年振りの現役復帰。フェザー級で中川晧貴✖水野翔

【写真】後輩、箕輪ひろばと復帰に向けて練習を積む山上。箕輪は「ONEストロー級ならボカン・マスンヤネ、グスタボ・バラルトと普通にやれます」という(C)MMAPLANET

5月5日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR026。12日(金)、GLADIATORより、同大会で山上幹臣が9年5カ月振りに復帰、今井健斗と対戦するフライ級3回戦と中川晧貴✖水野翔のフェザー級3回戦という追加カードが発表された。
Text by Manabu Takashima

同大会では既にGLADIATORフライ級王座決定戦=NavE✖オトゴンバートル・ボルドバートル戦、バンタム級の竹本啓哉✖デッチプール、フェザー級のチハヤフル・ズッキーニョス✖アドニス・セビジェーノという国際戦3試合が明らかとなっていたが、山上の現役復帰というサプライズマッチが組まれた。


山上は2007年の全日本アマ修斗フライ級(※52キロ=現ストロー級)3位、翌年8月にプロデビューし同年のストロー級新人王に。その2008年にはRISEのアマチュア部門KAMINARIMONの55キロ級トーナメントで優勝を果たし、プロのリングも経験してきた。

当時、MMAファイターが純粋な立ち技にキックボクサーとして出場するケースは稀で、その打撃のセンスはMMAにおいても誰もが認めるところだった。その後山上は2011年に周囲の期待通り修斗世界ストロー級王座を獲得し、フライ級でUFCを目指すように。

VTJでフライ級の先駆者マモル越えを果たすも、当時から腰のヘルニアに苦しみ続けていた山上はUFCを睨み、経験を積みつつ実績を残すためにRoad FCに挑む。しかし、チョ・ナムジン戦ユ・ジェナム戦と連敗。この間、ヘルニアの手術をしていた山上だが、ユ・ジェナム戦を敗北を受け──人生のプライオリティを家庭に置き、2014年12月を最後にケージを離れる決意をした。

それから9年と5カ月、山上が実戦復帰を決めた。1月のTOPBRIGHTSで現役復帰という噂も流れてきた山上だが、現役復帰の場は意外にもGLADIATORを選択。DEEPとパンクラスで6勝3敗の戦績を残す、今井健斗と戦う。山上の後輩で修斗ストロー級王座を継ぎ、現在はONEで戦う箕輪ひろばは「体力面には不安は残ります。だからとってMMAファイターとして力が落ちているわけじゃない。強いです」と復帰に太鼓判を押す。

とはいってもこの10年でMMAは正常進化を果たしてきた。技術は成熟し、フィジカル強化が進み──山上の閃きが、体力に掻き消される戦いとなっている。そんなかで10年近いブランクを経てなお、山上は「初戦を終えるまで、これからのことは見えない。でもGLADIATORに出る限りはGLADIATORのベルトを獲りたい。チョット、モンゴル人と戦ってみたいですね」と、掴み損ねた国際戦での星を取り戻す意向を見せている。

山上×今井がGLADIATORにとって突然変異的なサプライズだとすれば、中川✖水野は昨年から始まったアジアのフィーダーショー化という路線で生まれた必然的な一戦といえる。日本人同士の戦いが、なぜフィーダーショー化を表す戦いなのか。

フェザー級のみならず、フライ級からミドル級まで今のGLADIATORはアジア勢、特に韓国&モンゴル勢の勢いに飲み込まれている。そのなかで中川はチョ・ソンビン、バットオチル・バットサイハンに連敗、逆に水野はデビューイヤーで4連勝を飾っている。

対アジア勢に向かうために、日本勢同士の生き残り合戦が馬得るのは必然で、逆に今のGLADIATORに欠かせない対戦軸といえる。なお今回のリリースに寄せられた出場4選手のコメントは以下の通りだ。

山上幹臣
「まずは、オファー頂きありがとうございます。対戦相手も若くて勢いある選手で申し分ないので、しっかり倒して10年振りの復帰戦、勝利で飾ります!」

今井健斗
「海外からの選手なども多く、今凄く盛り上がっているGLADIATORに参戦できて嬉しいです。初出場ですが、1番インパクトのある試合を見せられたらと思います。対戦相手の山上選手について、実力も実績もある強い選手ですが、大チャンスをモノにできるように頑張ります」

中川晧貴
「今は外国人選手に2連敗と負けが続いていますが、試合に出させて貰っているGLADIATORの櫻井代表に感謝しています! ありがとうございます! 今回の相手は若手の選手で5連勝中らしいので、ここらで連勝を止めてやろうと思っています。今までは追い掛ける立場だったのが、今は若手選手に追い掛けられる立場になったと自分では思っていて、絶対に負けられないと言う気持ちがより一層強くなりました。今回の試合でしっかりと自分の強さを見せつけて、また追いかける立場に戻りたいと思っています。チャンピオンや上位で戦っている選手に『胡座をかいて待っとけよ!』、俺が居るって分からせたいと思っています。それを見せつけられる試合をしたいと思っています。初心を忘れずにアグレッシブに戦って行きたいです!  reliableの看板を背負うと言う責任感を持ってリングで暴れます」

水野翔
「格闘技&プロレス二刀流の水野翔です。この試合は僕にとってめちゃくちゃチャンス! 4連勝の勢いのままぶっ倒します。
ここで勝って一気にタイトル戦線に絡んでいきます」

■放送予定
5月5日(日)
午後12時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

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