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BELLATOR Bellator267 MMA   ドゥグラス・リマ マイケル・ペイジ

『Bellator 267: Lima vs. MVP 2』マイケル・ペイジ vs. ドゥグラス・リマのジャッジの採点/主要サイトの採点


Michael Page defeats Douglas Lima(MMA Decisions)

 『Bellator 267: Lima vs. MVP 2』マイケル・ペイジ vs. ドゥグラス・リマのジャッジの採点。Ben Cartlidgeが1,3Rリマ、2Rペイジで29-28リマ勝利。Eric ColonとDouglas Crosbyが1,2Rペイジ、3Rリマで29-28ペイジ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28リマ支持5人、30-27リマ支持1人。ペイジ支持はいませんでした。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator267 MMA キック ドゥグラス・リマ ベラトール マイケル・ペイジ

【Bellator267】マイケル・ペイジが母国でリマにスプリットでリベンジ──も、これはホームタウン判定か…

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ドゥグラス・リマ(ブラジル)

真横を向き、両手をブラリと下げた独特の構えから右ロー、そして左サイドキックを見せるペイジ。飛び込んで右を当てると、リマが姿勢を乱しすぐに立ち上がる。リマは待ってロー狙い、じりじりと前に出ると回ったペイジは右ストレートを打ち込む。額で受けて、尻もちをついたリマはここも直ぐにスタンドへ戻る。

右ローを蹴ったリマ、ペイジの後ろ回し蹴りに軸足払いを狙う。ペイジの左にダブルレッグを合わせたリマがテイクダウンを決める。下になったペイジは、ケージ際に移動させられ右パウンドを受ける。ペイジは手首を掴んで防御を試みるも、リマはリストコントロールごと持ち上げて軽くスラムして殴る。ペイジは手首を取り直し、クローズドを続ける。立ち上がったリマが離れて右ロー、ペイジはガードのまま時間となった。

2R、ペイジがまず左サイドキックを繰り出し、リマがステップインに右のカウンターを狙う。引き続き右を打ちつつステップインするペイジが、左ジャブを入れる。リマのローより遠いレンジを取り、一気に踏み込むペイジが右ストレート&左ハイのコンビを繰り出す。リマも落ち着いて対処し、右を伸ばす。ペイジの右に右ローを合わせ、姿勢を乱したところに右を狙ったリマ。前回の対戦のデジャブのようなシーンだが、ペイジはパンチを食うことなく間合いを取り直した。

スイッチし右のサイドキックを繰り出すペイジに対し、リマも蹴りから前に出る。左手前に戻したペイジがスイッチからダブルレッグ、遠すぎて組めずリマが圧力を高めると右ミドルハイを蹴っていく。残り1分、リマの左フックをダックでかわしたペイジは、右フックを打ちながら足払い。尻もちをつかされたリマは、立ち上がるとローを蹴っていく。ペイジは足を引いてかわし、MVPチャントの後押しを受け、後ろ回し蹴りをかわした。

最終回、ペイジは小刻みなステップを踏み、フェイクを多用する。動じないリマは、射程距離に入って来ると対応しつつ距離を詰める。ケージの前を回るペイジは左フックを被弾して尻もちをつき、立ち上がると飛び込んで右エルボーを伸ばす。スリップかダウンか微妙な形だったが、ペイジが守勢だったことは変わりない。

ケージに詰まり、リマのパンチのタイミングで離れるペイジは、踏み込んでも連打がなく金網を背負った状態で、ダブルレッグで倒される。リマの圧力に居つき、テイクダウンに対応できなかった形のペイジはクローズドガード、手首を掴むという初回と同じ状況に。立ち上がって殴り、ガードに収まったリマが手首を掴まれた状態で片ヒザ立ちに。左のパンチを落としたリマ、最後までペイジは手首を掴み続けた。

ペイジは動きは見せたが、MMAの戦いとしてリマが全ラウンド、あるいは2Rと3Rを取ったように見えた再戦、ジャッジは割れペイジが判定勝ち──も、ロンドンの観客から歓声とブーイングが起こった。

「ロンド~ン。皆、俺が良い試合をしようとしていることは知っていると思うけど、100パーセントやり抜けなかったことを謝りたい。あの相手はずっと距離を取り続けた。俺は倒したかったけど、リマはタフだった。そりゃ、3度も世界王者になっている人間だ。リマの健闘を讃えてくれ。彼が大きな一発を入れる隙を見せる時を待っていたけど、前に出てきたのでアジャストが必要で、より難しい戦いになった。満員のファンを集めてくれたベラトールに感謝している。自信はあった。テイクダウン狙いの誰もを殴ってきた。MVPが戻ってきたんだ。2Rのスリップの時? ちゃんと見えていたよ」とペイジは話した。


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BELLATOR Bellator267 News ドゥグラス・リマ ブログ マイケル・ペイジ

【Bellator267】計量終了 1年7カ月振りの母国大会でマイケル・ペイジがドゥグラス・リマへリベンジ戦

【写真】気合十分のMVP(C)BELLATOR

1日(金・現地時間)に英国ロンドンのSSEアリーナで開催されるBellator267「Lima vs MVP 2」の計量が、9月30日(木・同)にお行われている。

1年7カ月振りに開催されるベラトール英国大会のメインはマイケル・ヴェノム・ペイジが2年4カ月の時を経て、前世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマへのリベンジを賭けて戦う。


まるでかつてのボクシング興行のようなメインイベント一点買いといっても過言でない今大会。右ローでバランスを崩され、そのタイミングで右アッパーを打ち抜かれキャリア初の黒星を切ったMVPは、母国大会で王座転落から4カ月のリマを迎え撃つ。

MVPはフェイスオフで得意のポーズをしっかりと取り、握手をしてリマを引き寄せて計量終了。ヘッドライナーのインタビューもなかった。

■視聴方法(予定)
8月19日(日・日本時間)
午前5時00分~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ メインカード計量結果

<ウェルター級/5分3R>
ドゥグラス・リマ: 169.4ポンド(76.83キロ)
マイケル・ペイジ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート: 145.8ポンド(66.13キロ)
ジェシカ・ボーガ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
ロバート・ホワイトフォード: 144.8ポンド(65.68キロ)
アンドリュー・フィッシャー: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 205.2ポンド(93.07キロ)
ヤニック・バハディ: 206ポンド(93.44キロ)

<ライト級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 154.4ポンド(70.03キロ)
ティム・ワイルド: 155.6ポンド(70.57キロ)

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BELLATOR Bellator260 MMA Report ドゥグラス・リマ ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator260】倒されクローズドを取り続けたリマが陥落。26連勝、アモソフが新ウェルター級王者に

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
ドゥグラス・リマ(ブラジル)

左ジャブを伸ばし、右カーフを狙うリマ。アモソフも右カーフを蹴り、左フックへ。リマはボディストレート、鋭い右ミドルを蹴る。シングルからダブルに移行し、最初の組みでテイクダウンを奪ったアモソフはリマの立ち上がり際でボディロックに捕えると、大きく持ち上げてスラム。クローズドガードを取ったリマは、背中の後ろで右手を取られたが、これを解除し頭を引き寄せる。

アモソフは鉄槌を落とし、ボディから頭部を殴る。リマは下からエルボーを見せるが、下のままラウンド終了を迎えラウンドを失った。

2R、左右に回りスイッチを織り交ぜるアモソフに対し、リマがジャブやリードフックを伸ばす。カーフをかわしたアモソフの右オーバーハンドは遠い。それでも左ジャブを伸ばし、リマのステップインをけん制するアモソフは右を当て、左ハイへ。蹴りに反応したリマは直後にシングルで組まれ、またもボディロックでテイクダウンを奪われる。

レスリングよりも柔道的なテイクダウンが強いアモソフがハーフでコントロールし、鉄槌、パンチ、ヒジを落とす。ワキ腹、太腿にヒジを入れるアモソフが、ケージにもたれて座ったリマの顔面にエルボーを入れる。さらに右で殴られたリマは、立ち上がろうとしても腰をコントロールされスクランブルに持ち込めない。最後の30秒でバックを譲ってスタンドに戻ったリマだが、再びボディロックテイクダウンを狙われ耐える局面でラウンド終了となった。

3R、リマの右ハイをアモソフがガードし、左に回って間合を外す。ガードの上から力強い右ハイを蹴ったリマが、強烈な右ローカーフを蹴る。アモソフも右ストレートを返し、右フックにシングルを合わせる。ケージを背負ってヒザをボディに入れたリマだが、ボディロックから大腰でテイクダウンを奪われる。

リマはここでもスクランブルでなく、クローズドガードを選択する。しかしアモソフはパンチが後頭部に当たったと注意を受け、試合はスタンドで再開される。やや厳しめのレフェリーの判断後、リマが右カーフ。さらに左フックに合わせて、右ボディフックを入れたリマが右ミドル、近づいたところでアモソフが右ハイを狙い時間に。

4R、左ジャブを当てシングルに反応できたリマは、続くテイクダウン狙いも切ったが、3度目の組みにケージに押し込まれる。ここもボディロックで抱え上げるアモソフに対し、ウィザーでヒザをつくだけスタンドに戻ったリマだったが、腰に乗せられ結果的にボディロックテイクダウを許す。ここでクローズドガードでアモソフを中の納めるリマに、スクランブルという選択はないのだろうか。チャンピオンは時折りハイガードから腰を切る仕草を見せるが基本はオープンにならず、ヤースラフ・チャントを受けた挑戦者がエルボー、ワキ腹を殴り、顔面には鉄槌を入れてトップが続いた。

最終回、リマの右カーフからの左ボディ、アモソフが右フックを合わせる。裏拳から近づくなど、距離を詰めようとする挑戦者に対し、王者は組まれるのを嫌がり近づくことができない。つまり攻撃手段がないリマが、左ミドルを蹴る。2分を経過し、アモソフが寝具レッグへ。ボディロックに移行することなく、テイクダウンを決めるとチャンピオンは、またもクローズドを取る。

リマはケージ際に移動することもなく、時間が過ぎる。残り90秒を切り、ようやく金網際に移動したリマが腰を切って腕十字へ。ゆっくりしたしかけにも関わらず、アモソフは右腕を取られる。ヒザを押し付けてエスケープを図るアモソフは、クラッチを組んだままこれを回避──リマはクローズドに戻し、試合終了を迎えた。

結果論としては、余りにも闘志に欠けたリマは首をかしげるばかり。ジャッジ2人が3Rをリマのラウンドとしたか49-46✖2、50-45が1人でアモソフが新世界ウェルター級チャンピオンに。

26連勝、メジャーMMAプロモーションで初のウクライナ人世界王者となったアモソフは「ハッピーだ。ずっと練習してきた結果だ。連勝記録は気にしていない、ただ与えられた試合を戦っていく。今は息子が来月に生まれるので、それを待ちたい」と話した。


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BELLATOR Bellator260 Gladiator014 MMA News YouTube  グラチアン・サジンスキ アーロン・ピコ ジェイソン・ジャクソン ジャスティン・ゴンザレス タイワン・クラックストン デマルケス・ジャクソン ドゥグラス・リマ ベラトール ポール・デイリー ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator260】計量終了 クラックストン「大学も出て、学位もある。この試合が人生を左右することない」

【写真】米国ではマスクが嫌がれるのが分かる?! 眼だけ見ると、異様に怖いクラックストン(C) BELLATOR

11日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナ で開催されるBellator260「Lima vs Amosov」の計量が、10日(木・同)に行われた。

メインではBellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマが、キャリア25連勝中のヤースラフ・アマソフの挑戦を受ける。

セレモニアル計量後、マスク着用のスコット・コーカーを中央にフェイスオフを行った両者は、肩を組んで記念撮影に収まった。


デイリーの腹回りが……(C)BELLATOR

ウェルター級の新旧対決=175ポンド契約で激突するポール・デイリー✖ジェイソン・ジャクソン。

そのジャクソンとサンフォードMMAの同門で、マーク・レミンガーと対戦する──もう1人のジャクソン=ダマルケス・ジャクソンは4月16日の敗北からの再起戦を前に、個別取材で「サンフォードMMAのチームの皆の士気の高さが、俺をプッシュしてくれる」と話していた。

さらにアーロン・ピコもメインカードで出場する今大会、プレリミでは同じくフェザー級の一戦=ジャスティン・ゴンザレス✖タイワン・クラックストンに注目だ。

LFA王者からベラトール参入のゴンザレス戦を前に、クラックストンは同じく個別取材で「アイツと俺は経験値が違う。俺のようなタフな相手と戦っていない」とワールドGP出場選手の意地が伺われた。

さらにクラックストンは「この試合はベラトールとの契約の最終試合だ。現状で更新の話はない。ただし、ジャスティン・ゴンザレスとの試合を見たら、スコット・コーカーも考えなおすだろうし、他からもオファーは来るはずだ。だからといって俺は何もこの試合が特別だとは思っていない。俺は大学を卒業し、学位を持っている。それを使って仕事に就ける。だから、何も今回の試合で人生が左右されるようなことはないんだ」と一風変わった自信に溢れる言葉を口にしていた。

■視聴方法(予定)
6月12日(土・日本時間)
午前7時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator260計量結果
<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ドゥグラス・リマ: 169.75ポンド(76.99キロ)
[挑戦者]ヤーソラフ・アモソフ: 170ポンド(77.11キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 175ポンド(79.37キロ)
ジェイソン・ジャクソン: 175ポンド(79.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.75ポンド(66.11キロ)
エイデン・リー: 145ポンド(65.77キロ)

<128ポンド契約/5分3R>
ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ダマルケス・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
マーク・レミンガー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 170.75ポンド(77.45キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
タイワン・クラックストン: 146ポンド(66.22キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
ニック・ニューウェル: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ルカス・ブレナン: 146.5ポンド(66.45キロ)
マシュー・スキビッキー: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アマンダ・ベル: 145ポンド(65.77キロ)
マリーナ・モフナトキナ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アレックス・ポリジィ: 205ポンド(92.99キロ)
グスタボ・トゥルヒーリョ: 205.25ポンド(93.09キロ)

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BELLATOR Bellator260 Bellator261 News トニー・ジョンソン ドゥグラス・リマ ブログ ヤーソラフ・アモソフ ヴァレンティン・モルドフスキー

【Bellator260&261】ベラトールがついに6月から─1年4カ月振りの─有観客大会開催

【写真】3度目のウェルター級王座戴冠後、初防衛戦となるリマとキャリア25勝0敗のアモソフ (C)BELLATOR

19日(水・現地時間)、Bellatorが6月11日(金・同)と25日(金・同)にコネチカット州モヒガンサンで開催するBellator260及びBellator261を有観客大会として行うことを発表している。

パンデミック以降、米国ではファイトスピアーと称しモヒガンサンにバブルを形成して大会を開いてきたBellator。この他イタリアとフランス大会と合わせ、今週末のBellator259も含めコロナ禍で計18イベントを実施してきた。

この間、ファンが会場で観戦できたのは10月10日のパリ大会──1600⃣0人収容の会場に限定1000人の入場が認められた──のみだ。

Bellator260ではドゥグラス・リマ✖ヤーソラフ・アマソフのBellator世界ウェルター級選手権試合、Bellator261はBellator暫定世界ヘビー級王者決定戦=トニージョンソン✖ヴァレンティン・モルドフスキーがメインで──まだ限定的な解除だが、ベラトールの米国大会でファンが会場でライブを楽しめるのは昨年2月以来となる。


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BELLATOR Bellator250 Report ゲガール・ムサシ ドゥグラス・リマ ブログ

【Bellator250】ゲガール・ムサシが、ドゥグラス・リマのチャンプチャンプを許さず。ベルトを取り戻す

<Bellator世界ミドル級王座決定戦/5分5R>
ゲガール・ムサシ(オランダ)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ドゥグラス・リマ(ブラジル)

計量まで済ませていたヴィータ・アルテガとニック・ニューウェルにコロナ陽性反応が出てしまったが、無事メインに辿り着いたBellator250。

体格的に全く見劣りしないリマに、ムサシが左ローを蹴る。右ローを蹴り、左フックを見せたリマに組みついたムサシが、パンチを入れてバックに回る。ヒザを太腿に入れるムサシは、背中に乗りワンフック。直ぐに着地したが、前方にリマを崩して肩ヒザをつかせる。

足を一本入れて、背中から左のパンチを続けるムサシに対し、リマは右手首を掴み立ち上がる。再びホールディングダウンに成功したムサシは、ガードを取ったリマにパンチを振り落とす。やや乗りすぎながら、強いポスチャーから殴り、エルボーを落とすムサシ。そのエルボーの勢いが増し、リマが頭を抱える仕草を見せる。最後は上体をあげてパンチを落としたムサシが、ビッグラウンドに近い初回とした。

2R、左ジャブを入れたムサシに対し、ケージを背負ったリマが右カーフを蹴る。ムサシのローをチェックしたリマはジャブをガードし、右ストレートに右ローを合わせる。さらに右を当てて移動したリマが、左フック&右ローを決める。リマはケージの前を離れないように戦い、左に回る。そして左フックと右ローのコンビネーションを繰り出し、ムサシの右足を削っていく。

残り90秒でダブルレッグに出たムサシは腰を落とされても、持ち上げるように力を入れる。リマは体を入れ替え、ケージに押し込み返す。再びポジションを変えたムサシが離れ、右前蹴り。そのリマの右オーバーハンドにムサシは右ローを蹴った。

3R、ここもケージを背負って右ローをリマが見せる。ムサシは若干前に出てくると左フックを当て、ケージ際に移動したリマにハイキックを狙う。リマは右ローを蹴って左に回り、左ミドルを繰り出す。と、前に出て左フック&右ローを決めたリマがケージの前に戻る。ムサシはガードの上から殴るが、やや手詰まり感が伝わってくる。リマはワンツーに左を合わせ、呼び込むファイトに徹している。リマのローが届く距離で歩を進めるムサシは、この回は組むことなくラウンド終了を迎えた。

4R、リマが右ミドル、続いて右ローを蹴る。ムサシは早々に組みつき、ワキを潜ってバックに。足の甲を踏みつけ、リフトして前方にテイクダウン。足をフックしようとしたところでリマが胸を合わせる。細かいヒザの蹴り合いから離れると、ケージ中央でリマが右ローを決める。ムサシはジャブを返し、スイッチを織り交ぜる。ロー、ジャブを互いに見せ、リマが右ロー。ムサシは左ジャブを伸ばす。リマは下がりながらのフック、前に出て右ローと手数は多くないが、ムサシの攻撃を遮断した。

最終回、リマが右ミドルハイ、ムサシが左ハイを繰り出す。リマはジャブから右ロー、ついにムサシの体が流れる。ジャブから右とリマは前に出るようになり、パンチからローという攻撃にムサシが前に出ることができない。しかし、残り90秒でムサシがダブルレッグをケージ中央で決める。

一気にサイドを取ったムサシは抑えて鉄槌、リマはスクランブルよりも下で守ることを選択したようだ。リマのハイガードに上四方に回ったムサシだが、これ以上に攻撃はできずタイムアップに。

初回は圧倒的にムサシ、2Rはジャッジの判断次第、3Rと4Rは微差でリマか。最終回はテイクダウンでムサシという見方もできる。いずれにせよ、リマは勝負を終わらせるような一撃は25分間を通じてなかった。結果、ムサシが3-0で再びチャンピオンベルトをその腰に巻き、リマは両手を広げ笑顔を見せた。


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BELLATOR Bellator250 News アダム・ボリッチ ゲガール・ムサシ ドゥグラス・リマ ニック・ニューウェル ブログ ボビー・ヴォルカー

【Bellator250】計量終了 二階級制覇目指すリマが、前王者ムサシと決定戦。ボリッチ&ニューウェル出場

【写真】まだ体重が戻りそうなリマだ (C)BELLATOR

29日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator250「Mousashi vs Lima」の計量が、28日(木・同)に行われた。

同大会のメインは前Bellator世界ミドル級王者ゲガール・ムサシと現Bellator世界ウェルター級王者ドゥグラム・リマが、空位となっている世界ミドル級王座を賭けて戦う一戦だ。


昨年6月にラファエル・ロバトJrに敗れ、ミドル級王座2度目の防衛戦に失敗したムサシが、ウェルター級ワールドGP制覇と同時に同級世界王者に返り咲いたリマとロバトJrの引退→返上となったベルトを賭けて戦う。

チャンプ・チャンプ対決ではなく、他の階級の王者が2階級制覇を狙い王座決定戦で戦うのは、ONEで2018年2月にミドル級王者オンラ・ンサンがアレッシャンドリ・マチャドとライトヘビー級王座決定戦を戦ったぐらいで、数少ないレア・ケースだ。リマにとっては10年前にアトランタのローカル大会REDLINEミドル級GPという8人制トーナメントを優勝して以来のミドル級でのファイトとなる。

ムサシとウェルター級王者と対決といえば、やはり印象深いのが2018年9月のローリー・マクドナルドの挑戦を受けた試合だ。この時は1階級下のロリ・マクを相手に、スタンドで削りイマナリ・ロールを潰して、マウントからバックマウント、最後は頭部へのエルボーという一方的な流れでTKO勝ちを収めている。

リマとしては、ロリ・マクの二の舞にならないためにミドル級の体をどれだけ創れているのかが重要だ。幸いといっては何だが、この試合は5月に決まっていたがコロナ禍により、5カ月以上の先延ばしになっていた。リマにとってはミドル級の体に心肺機能を追いつかせることができる時間が取れたはずだ。

フェイスオフで並んだ様子からは、それでもムサシの方が背中や肩が大きく見えたが──リマも十分にリカバリーの余地があるラインをしていた。ピークにある世界トップレベルの対戦で、体格差は絶対だ。そこさえクリアできれば、5Rの長丁場でローを効かせ、ムサシのジャブの踏み込みを止めることもリマはできる。明日、サークルケージに足を踏み入れた時のリマのサイズにまず注目だ。

今大会はメインカードが3試合だが、プレリミにアダム・ボリッチ、ニック・ニューウェルという注目ファイターが出場する。

悪夢のフェザー級ワールドGP準々決勝敗北のボリッチはベラトールの活動再開後、8月に続き早くも2度目のファイトでポストGPを狙ってか、ライト級転向も視野にいれてか150ポンド契約で精力的に試合を重ねている。

隻腕ファイターのニューウェルは昨年10月にベラトール2戦目でまさかのスプリット判定負けを喫しており、後がない状態でザック・ゼーンという中堅(=14勝9敗)ファイターと対戦する。

ここで敗れるようなことあれば、浮上は難しいニューウェルが彼にしかできない、唯一無二のバックチョークやギロチンに持ち込めるかが、勝負の鍵を握ってくる。

また今大会のプレリミではUFCリリースから6年、ボビー・ヴォルカーが同じくUFCベテランのサバウ・ホマシとマッチアップでメジャーシーンに戻ってくる。ヴォルカーはこの間、シャムロックFCで戦い続け9勝1敗という結果を残してきた。

コーカーの下で戦うのはStrikeforceがZuffaに買収された2011年以来、元コーカー・チルドレンが41歳になり、どのような生き様をホマシ相手に見せてくれるのか──楽しみだ。

■視聴方法(予定)
10月30日(金・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前9時00分~DAZN

■Bellator250対戦計量結果

<Bellator世界ミドル級王座決定戦/5分5R>
ゲガール・ムサシ: 184.9ポンド(83.86キロ)
ドゥグラス・リマ: 184.9ポンド(83.86キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブランドン・ガーツ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ヘンリー・コラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィータ・アルテガ: 126.2ポンド(57.24キロ)
デザリー・ヤネス: 125ポンド(56.7キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・ヘイガー: 253.2ポンド(114.84キロ)
ブランドン・ギャルトン: 258ポンド(117.02キロ)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー: 184.2ポンド(83.55キロ)
ダルトン・ロスタ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ボビー・ヴォルカー: 170.5ポンド(77.34キロ)
サバウ・ホマシ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ニック・ニューウェル: 155.5ポンド(70.53キロ)
ザック・ゼーン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ミドル級/5分3R>
テイラー・ジョンソン: 185.3ポンド(84.05キロ)
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 149.5ポンド( 67.81キロ)
エリック・サンチェス: 150ポンド(68.03 キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145.5ポンド(66.0キロ)
オーランド・オルテガ: 141.5ポンド(64.18キロ)

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BELLATOR News アーリーン・ブレンコウ クリス・サイボーグ ゲガール・ムサシ スコット・コーカー チーク・カンゴ ドゥグラス・リマ ブログ ポール・デイリー マイケル・ペイジ

【Bellator】ベラトールが10月にフランス発となるMMA大会をパリで開催。中継局がCBS SNへ

【写真】日本にいると正直、ピンとはこないがCBS SPORTS NETWORKでの放送開始だが、イベントが週末に集中しないようになるのであれば朗報だ (C)BELLATOR

11日(金・現地時間)、Bellatorが10月10日(土・同)にフランスはパリのアコー・アリーナで同国初のMMAイベントの開催をプレスリリースで発表したのに続き、Zoom会見でスコット・コーカー代表が10月1日のイタリア・ミラノ大会より、パラマウント・ネットワークに代わり、CBSスポーツネットワークでライブ中継されることを明らかとした。

ミラノ大会ではポール・デイリー✖デレック・アンダーソン、パリ大会ではチーク・カンゴ✖ティム・ジョンソン、マイケル・ペイジ✖ロス・ヒューストン戦が組まれることも言及されている。

なおミラノ大会は無観客だが、パリでは20300人収容可能な会場の25パーセント=5000人までの集客が認められたイベントとなる。さらにコーカーは10月攻勢と呼ぶべき、米国2大会でのカードもアナウンスしている。


フランス進出に際し、その格闘技人気の高さを往年の名キックボクサーであるディダ・ディダファットの名を引用するなど、格闘技通ぶりを発揮したコーカー。CBS SN大会として米国では10月15日(木・同)にモヒガンサンでクリス・サイボーグがBellator世界女子フェザー級王座初防衛戦をアーリーン・ブレンコウ相手に戦い、2週間後の29日(木・同)には同じくモヒガンサンでBellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマが、世界ミドル級王者ゲガール・ムサシに挑戦する世界戦が実現することも言及した。

上記の米国大会での日程からも分かるのは、これまでベラトールは米国時間の金曜日の夜にイベントが開かれてきたが、10月の2大会は木曜の夜となっている。CBS SNはカレッジスポーツを多く中継しており、週末以外のコンテンツの充実をViacom.CBSが求めてのチャンネル移動ともとられる。当然のようにコーカーのゴールは、米国3大オープンTVであるCBSで10年振りのMMA中継であることは間違いない。

なおCBS SNは米国のケーブル、衛星テレビほかOTTストリーミングでYouTube TVやHuluなどでも視聴できるが、そうなると現状世界的にベラトールを配信しているDAZNと重複することになる。DAZNとの関係をZoom会見では「これから話し合う」としていたコーカーだが、ここは日本での視聴状況にも関わってくるので早々にその後の状況説明をしてほしいものだ。

またコロナ禍にで、逆に好カードが増えてきたプレリミに関してはCBS SN.comとこれまで通りベラトールのオフィシャルYouTubeで配信されることとなっている。

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BELLATOR Interview Special The Fight Must Go On ドゥグラス・リマ ブログ マイケル・ペイジ 水垣偉弥

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 水垣偉弥のおススメ、Bellatorを知るための5番勝負─02─

Lima vs MVP【写真】歴史に残るノックアウト (C)BELLATOR

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第23弾はMust Watch!!  このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

今回から元日本MMA界のエースでDAZNでベラトール中継の解説も行っていた水垣偉弥が選ぶ、BELALTOR編。水垣が「Bellatorを知って欲しいために選んだ5番勝負」から、2試合目を。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


水垣が選んだ「Bellatorを知って欲しいために選んだ5番勝負」、2試合目は2019年5月11日に行われたウェルター級ワールドGP準決勝=ドゥグラス・リマ✖マイケル・ペイジの一戦だ。

デビュー以来14連勝中だったMVPに対し、強烈なローキックを武器に王座返り咲きとGP優勝を狙うリマ。歴史に残る一瞬の間を制したKO劇が見られた。

水垣偉弥のMust Watch 02、リマ✖MVP戦の選択理由は以下の通りだ。

水垣偉弥
「マイケル・ペイジのような選手と戦い、どうすれば勝てるのか。それがまるでペイジの独特の動きや、リズムを狂わせる攻撃に翻弄されず、リマはとにかく自分の戦いをしていました。そして、一瞬にして訪れたチャンスをモノにしたリマには脱帽でした。

ただペイジも、あのKO負けのあとに調子を落とさず、すぐにウィイニングトラックに戻ってきた。そういう風に選手をリードできるベラトールのマッチメイクも素晴らしいですし、またペイジが上位陣と戦うのが楽しみです」

BellatorオフィシャルYouTubeチャンネルで視られる──この試合の動画はコチラから