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【ONE X】コロナ感染者数が上げどまりのシンガポール。チャトリが10周年記念大会の延期を発表

【写真】いつまでコロナに影響を受ける日々がONEでは続くのだろうか (C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンが12月5日(日・現地時間)に予定されていた10周年記念大会=『ONE X』をシンガポールの新型コロナ感染の状況悪化により、2022年早々に延期するとSNSで発表した。

ONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス✖ジョン・リネケル、ONE世界フェザー級選手権試合=タン・リー✖ゲイリー・トノン、デメトリウス・ジョンソン✖ロッタン・ジットムアンノンのミックスルールファイトが発表され、さらに2つの世界戦や女子アトム級ワールドGP決勝らが組まれる予定だった10周年記念大会がリスジュールを強いられることとなった。

9月中旬よりコロナ陽性者数が増加し始め、国民の80パーセント以上がワクチン接種を済ませ、2022年からはワクチン接種者以外はオフィスなどの出社も禁じるという国策を政府が採ったシンガポールだが、10月になっても1日の感染者数は上げ止まり状態が続く。現状も人口570万人弱と、東京都の半分に満たない総人口のシンガポールで、1日の感染者は平均3500人に及ぶ。

チャトリはSNSで新しい日程などについては、後日発表するとしている。なお今週の金曜日に行われる予定のONE NEXTGENに関して、現状は変更なく実施される方向だ。


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MMA ONE ONE Championship ONE X Special   ゲイリー・トノン タン・リー チャトリ・シットヨートン ビビアーノ・フェルナンデス 松嶋こよみ

12.5 ONE 10周年記念大会でデメトリアス・ジョンソンとロッタンがMIXルールで対戦/ビビアーノ vs. リネカー、タン・リー vs. トノンの2大タイトルマッチも決定


 チャトリ・シットヨートンCEOが12月5日に開催するONE Championship10周年記念大会『ONE X』でデメトリアス・ジョンソン vs. ロッタン・ジットムアンノンを行うことを発表。4オンスのMMAグローブ着用で1,3ラウンドがムエタイ、2,4ラウンドがMMA(いずれも3分間)というミックスルールで行われます。

 ジョンソンは4月の『ONE on TNT 1』でアドリアーノ・モラエスのフライ級王座に挑戦し2R KO負けして以来の試合。ジョンソンはこれがプロ初のKO負けでした。ロッタンも最近『ONE on TNT 1』でダニエル・ウィリアムスに判定勝ちしていますが、10月15日の大会でもダニエル・ピュータス戦が予定されています。

 また、ビビアーノ・フェルナンデス vs. ジョン・リネカーのバンタム級タイトルマッチとタン・リー vs. ゲイリー・トノンのフェザー級タイトルマッチも行われるとのこと。

 フェルナンデスは2019年10月に両国国技館で開催された『ONE Championship: Century Part 2』でケビン・ベリンゴンとの4度目の対戦で2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来2年2ヶ月ぶりの試合で今回が2度目の防衛戦。リネカーは4月の『ONE on TNT 3』でトロイ・ワーゼンに1R KO勝ちして以来の試合で現在3連勝中。

 リーは昨年10月の『One Championship: Inside the Matrix』でマーティン・ウェンに3R TKO勝ちし王座戴冠して以来の試合で今回が初防衛戦。トノンは昨年12月の『ONE Championship: Big Bang』で松嶋こよみに判定勝ちして以来の試合でMMAデビュー以来6連勝中。続きを読む・・・
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【ONE X】12月5日に10周年記念大会、2つの世界戦に加え──ロッタン✖DJの混合マッチが決定!!

【写真】最高の食材が揃ったゲテモノ料理となるのか、新たなメインディッシュとなるのか(C)ONE

16日(木)、ONE Championshipが12月5日(日・現地時間)に10周年記念大会=『ONE X』を開催すること2つの世界戦、そしてムエタイとMMAの混合ルールでロッタン・シットムアンノンとデメトリウス・ジョンソンが対戦することが発表された。

グラップリングではなくプロ修斗公式戦、つまり岩本がMMAデビューを迎えることとなった。2011年9月3日の第1回大会から10年が過ぎ、世界のMMA界においてアジアを代表する存在となったONEが、10周年記念大会である意味、ONEらしいマッチアップを発表した。


ONEムエタイ世界フライ級王者でキックでも同級ランク1位のロッタンは2018年のONE初出場以来、MMAグローブでの立ち技戦で圧倒的な強さを見せ、10連勝中だ。

一方のDJはフライ級ワールドGPを制したものの今年の4月にアドリアーノ・モライシュの持つONE世界フライ級王座に挑戦し、人生初のKO負けを喫した。

立ち技では世界最高のロースターを誇るONEを代表する若き鉄人ロッタンと、MMAに至宝といえる全ての局面を融合させたDJの戦い。10周年記念大会のお祭り的な意味もあり、ONEの発表自体にone-of-a-kind battle(唯一無二のバトル)という表記も見られるが、最高の役者の顔合わせで格闘技的にも興味深い局面はいくつも考えられる。とはいっても、勝負の鍵を握るのはルール設定──以前にムエタイとMMAのどちらを先に持って来るのかという点に尽きる。

MMAグローブ着用で行われるようだが、ラウンド数や1Rが何分になるなどは明らかになっていない。重ねてルール設定がまず鍵となる一戦だけに正式発表を待ちたい。

またONE世界バンタム級選手権試合=王者ビビアーノ・フェルナンデス✖ジョン・リネケル、そしてONE世界フェザー級選手権試合=王者タン・リー✖ゲイリー・トノンという2試合もアナウンスされた。

前者は柔術✖ボクシングのブラジリアン同朋対決、後者はテコンドー系トータルファイターと至宝のグラップラーのマッチアップ、異種格闘技の香りがするMMA世界戦も要注目だ。

なおONE Xはさらに複数の世界が予定され、ONE10年の歴史を彩ったファイター、これからの10年を創っていく選手が勢揃いするという話も伝わってくる。そうなれば、「試合のオファーがあった」とSNSで発したあの人の参戦も十分に有り得る。出場メンバー、対戦カードの続報が気になる10周年記念興行だ。

■ONE「Revolution」視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
トーマス・ナルモ(ノルウェー)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

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Bu et Sports de combat ONE タン・リー ブログ マーチン・ウェン 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。タン・リー✖ウェン「MMAの妙、武の妙」

【写真】タン・リーに見るべきものがなかった──その真意は(C)ONE

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──ONE113におけるタン・リー✖マーチン・ウェンとは?!


──空手を指導している松嶋こよみ選手にも関係してくるタン・リー✖マーチン・ウェン戦ですが、どのように見られましたか。

「青木選手の解説を聞かせて頂きながら視ていました。そして青木選手の話していることで非常に勉強させてもらったのと同時に、自分はMMAの妙味が分かっていないことが本当に痛感させられています」

──MMAの妙味ですか……。

「質量と競技の違いというのですか……、同じ試合を見ていてもここまで見方が違ってくるのかという部分でも、本当に勉強になりました。というのも、私からすればタン・リーに見るべきものがなかったからです」

──!! えっ? そんなことはあり得ますか!!

「言ってみると期待外れだったんです。それだけビビっていたということなんです。これまでONEで見せていた2試合からすれば、どれだけ凄まじい試合をするのかと楽しみにしていましが、期待外れでした。

タン・リーは完全に蹴りの選手で、ウェンはボクシング……パンチの人です。そして、この試合でのウェンは素敵、男だね。惚れちゃうねって。やっぱり腹が据わっているというか、男の中の男ですよ。

MMAでは前に出てやれる選手はいくらでもいますが、この人の前への出方は良いです。送り足で前に出て追い詰めることができた。それだけタン・リーがビビっていたということです」

──タン・リーがビビッていたと見ている人は少ないかと思います。

「ウェンのパンチにビビっていて、タン・リー良いところが一つもなかった」

──しかし、KO勝ちをしているのはタン・リーです。

「それはウェンの自滅です」

──タン・リーはペースを持っていかれそうだという時になると、しっかりと腹を蹴ることができウェンの間合いにならないように戦うことはできていなかったでしょうか。

「そんなモノはウェンは何も思っていないですよ。気合と根性があったから」

──いや気合と根性だけで勝負が決まるなら、MMAは面白くないですよ。気が弱くても勝てる。距離を取っても勝てる。真っ向勝負でなくて、工夫で勝てるのがMMAという競技なはずです。

「ビビり合戦なんです、試合って。どっちが嫌か、どっちが怖いか。どっちが強いのかで勝負は語られがちですが、戦いはどっちが怖がっているのかということになります。実際、2Rのタン・リーは、後半は試合を投げかけていました。攻撃をするために射程距離を作るために下がるのではなくて、避けるために下がっています。そしてウェンが追い込んでいく。

ただし、ウェンはカウンターの選手なのに3Rになって打ちに行った。後の先が取れる選手なのに、なぜか3Rはそれをしなかったです。カウンターを取れることは、全く悪いことではないのに、『カウンターだけだろ。待っているときは良いけど、自分から詰めることはできない』というような批判に対して、自分から詰めることを練習してきたのでしょう。

実際に1Rからウェンの質量が高かったです。でも本当に漢人なところで、自分が一番強いところを出さなかった。武器として、あの3Rは絶対的にカウンターを使うべきだったのに。前に出るから勇気があるということではないです。早く仕留めてしまおうと焦っていた。それは勇気ではないです」

──確かに、焦っていたようには見えました。

「だから3Rになって、ウェンも心の弱さがでました。「判定でも勝ちゃ良いじゃないか」って──私がセコンドなら言います。ウェンはちょっと勝ち急いでしまった。初回も2Rもウェンの試合でした。そして5Rあるのに、なぜ3Rでとどめを刺しに行ったのか。打ち方も悪くなってしました。中が残って、外が先に出てしまっていましたからね」

──??

「一番良いのは中……内面が先に動き、外面が後からついてくること。これは難しい話なのですが……例え話を用いると、内面という名の機関車が、外面である3両ぐらいの客車や貨車を同時に引っ張って走る形ですね。一番前の機関車だけで前に進み後ろの車両がついてきていないと、カウンターを被弾します。対して、機関車が車両を引っ張り同時に動いていると、カウンターを貰うことはありません。

加えていうと前進しながらのフックは、質量が下がりやすいです。前進は縦方向の動き、フックは横回転なので」

──力の方向性が一致していないわけですね。

「そうなんです。前蹴りからストレート系のワンツーと、前蹴り&左右のフックだと、カウンターを食らうのは後者が圧倒的に多いということなんです。前進しながらのフックは、少し沈み込むような動きから左フックを放つとか、相手の右に対して──左側に沈み込みながら右オーバーハンドという動きならまだしも、下がる相手に左右のフックは、カウンターを当ててくださいと機会を与えているようなものになります」

──そこを3Rにウェンがしてしまったと。

「彼は基本に忠実なボクシングをする選手だと思うのですが、あの動きはボクシングのセオリーからも外れていたかと感じました。結果、あまりストレート系のパンチに自信がないのかと思いましたね。カウンターでも倒しているのは右クロスか、オーバーハンドで直突き……ストレートでダメージを与えるという攻撃がない。それで倒す確信が拳(けん)にないのでしょうね。いずれにせよ、顔から突っ込んでいきました。カウンターのフックではなく、前に出てフック&フックですから……これは良くなかったと思います。

対してタン・リーはボクシングでない、直突きです。前進して回し蹴りをして、直突き。彼のパンチはボクシング的なリズムには落とし込めていない。だからボクシングだとウェンだし、タン・リーの遠間からの攻撃がどういう風に見られるのかというのに着眼していたました。結果、全くウェンがその動きをさせなかった。そして自ら質量を下げていきました。質量の高いウェンに対して、いつものようなミドルを出すこともできなくなっていた。

どっちが強いのかいう点でなく、どっちが退くのか。そういう風に見ると、タン・リーはこれまでとは違い──見るべきものがない動きになりました。自分の動きを駆使するのではなく、相手の武器は使わせない戦いをしていたんです。

武術的にMMAを見る場合──、自分の戦いができると勝てます。自分より弱い相手だと、それができる。ただし強い相手を戦った時にどうなるのか。タン・リーはマーチン・ウェンを相手にして、自分の戦いができなかった。強い相手に対し、自分の戦いを見せることはなかったです」

──なのにウェンは3Rに前に出て、フック&フックで顔面を晒してしまった。

「焦りなのだとしたら、やはり怖かったのでしょう。タン・リーも一発が絶対的にありますからね。そして、それがMMAです。ウェンの自滅だろうが、自分の持ち味など関係ないけど、勝ちが起こる。自分の強さは出せなくても、勝てることがある。それはMMAの妙で、武術の妙は自分より強い相手にいかに自分を出すか──なのです」

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Interview ONE Special タン・リー ブログ マーチン・ウェン 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:10月─その参─タン・リー×ウェン「モザイクを外すようなこと」

【写真】タン・リーという北米フィーダーショーの王者が、ONEの世界王者になったことで、その世界観にどのような変化が起こるのか楽しみだ (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年10月の一番、第3 弾は30日に開催されたONE113 Inside the MatrixからONE世界フェザー級選手権試合=タン・リー✖マーチン・ウェンの一戦を語らおう。


──10月の青木真也が選ぶ、この一番。3試合目は?

「タン・リーとマーチン・ウェンですね。この試合は語り口がいっぱいありますよ。何より、本気でショックでした」

──というのは?

「タン・リーはLFAの暫定王者で──見せ方としてウェンは世界チャンピオンじゃないですか。その世界王者が北米のフィーダーショーのチャンピオンにいかれる……タン・リーに勝ったことがある選手は決してUFCではトップになく、プレリミだという現実が、かなり来ちゃいましたね」

──えっ、でもそういうモノじゃないですか。MMAの世界は。

「それはそうなんです。だから世界王者というモザイクを外すようなことをして、NEというプロモーションにあったのかって。なんで、こういうことするんだろうなっていうことで来ちゃったんです」

──なるほどONEの世界王者が、LFAのフィーダーショーの王者に負けたことでなく、この方法論ではONEの現実が見えてしまいますよ、ということなのですね。

「ONEは北米のフィーダーショーを掘ったらダメなんです。背を向け続けないと。UFCのトップ経験者が天下りするのは構わないけど」

──ハイ。MLBの元首位打者が阪神に来るのは良いけど、4番は米国では3Aなのか──というのは見えない方が良いと。

「そうなんですよ。これで、見えちゃうから。僕なんか騙されておけば良いっていう見方をするんですけど、このモザイクを外す必要ねぇよって。僕は若い頃に北米でぶっとばされているから世界一とか言っていないし、グラップリングでもやられていますからね。そこは弁えてきたんです。

それが今は弁えていない子、分かっていないヤツが増えて、この結果に絶望しているんじゃないかなって。凄く嫌な気持ちになって帰宅したんです。これ、辛いなぁって」

──強くなれば良いじゃないですか。

「それはそうですよ、強くなれば。でもウェンが世界一だという世界観を潰す必要はあるのかなって……」

──えっ、思いますか? マーチンは素晴らしいファイターです。日本人で誰がマーチンに勝てるんだろうと思えるぐらい。でもMMAに世界的な競技連盟があれば、UFC以外の団体は世界を名乗ることはできないかと。

「それは勿論そうです。と同時に、そのUFCや強さをスルーして見なくなっているなって思うことがあるんです」

──マーチンが負けたことで、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、ベトナムの若い選手たちはショック療法かもしれないですが、これでさらに強くなれると思った次第です。上には上がいるんだって分かって。

「あぁ、なんだ。そういうことか……。高島さんは東南アジアというかONEのマーケットを対象にしているわけですよ。僕は日本のことを言っていたんです」

──あっ、スミマセン。噛み合わなかったはずですね(笑)。

「世界、海外といって、ソレが分かっていないと……。もちろん、分かっている選手もいると思いますけど」

──口にはしなくても、そこを狙っている選手もいるだろうし。ド同時に北米は機会がないから、ONEで戦いたいと思っている選手もいるでしょうし。

「色々な生き方や選択があることは、もちろん否定はしないです。でも、世界で戦いたいとかいってONEで戦う人がいるじゃないですか。いや、ならお前、一回、北米でぶっ飛ばされてみろって思っちゃうんです。僕は一応、ぶっ飛ばされたうえで語っているから。

でも、アジアで考えると強くなるっていう見方はありますね。そこは北米と交わった方がフィリピンとか、強くなるでしょうね」

──それだけレベルの高い試合が、ONEで行われたわけですし。

「ハイ、素晴らしかったです。ホントに。技術的なことでいえば、日本人がやらないといけないことをタン・リーがやっていました。マインドというか、必ず打ったあとに回るじゃないですか」

──ハイ。攻撃すると、もうそこに留まっていなかったです。

「解説でも言っていたのですが、外の取り合いでした。打ったら外に出る。インサイドになったら、なんとか外して。最後の右フックを打った時だけ、タン・リーは左に回っているんです。あそこは打ったら、右に抜けていないとおかしいのに。最後だけ左に回ったのは、効かされていたからだと思います。それまではずっと左に回って外を取っていたのに、だから最後の一発だけはマグレだったと僕は思います」

──興味深い見方です。

「最後以外は完璧でした。あそこはウェンの流れになっていて。効かされていたんでしょうね」

──それまでもペースの取り合いで、ウェンが圧力をかけるとタン・リーが腹を蹴っていました。

「一度、急所に入ったけどタイミングは抜群でしたよね。急所に当たったということは、ウェンが当たる距離にいたからで。あれは下腹部だったけど、少し上だったらノックアウトです。そんな蹴りが当たる距離にウェンはいたということで」

──MMAでフィーダーショーのチャンピオンに、ONEで戦績を積んだ選手があそこまで戦える。それはONEのレベルが上がっているからだと私は思ったんです。

「その見方かぁ。そう言われると、そうですよね。佐藤天がサンフォードMMAではマーチン・ウェンは目立たないって言っていました。でもONEで積んできた選手が、タン・リーに勝てるかもという試合をしたということですね」

──私はそう思っています。と同時に仮にラカイのフェザー級にダニー・キンガドやジョシュア・パシオのような若い選手がいれば、めちゃくちゃ面白いのに──と。

「あぁ、あのBrave CFでやっているスティーブン・ローマン、アイツはめっちゃ強いけど……バンタム級なんですよね。間違いなくONEのレベルはあの一戦で上がったのは確かです」

──ハイ。だから日本で戦っているより、日本人選手もONEで結果を残していれば、強くなれるのではないかと。あの試合を見て、そう思えました。

「まぁ、もう日本でやっていては……ってことじゃないですか、正直。その点、ONEだとロシアや中央アジアの選手、ブラジル人と戦えるわけですし。最初に言ったモザイクを外すっていう部分ではビジネスで、回り道になるかもしれないですけど、東南アジアが強くなるっていう面白い状況が生まれてきそうですね。

ONEの功績の一つは東南アジアにMMAを普及させたことだし。で、ここでタン・リーみたいな北米の選手がいると、東南アジアが強くなって、そのうちにUFCを目指すっていう選手が出てくるかもしれない。それこそ中国、韓国、日本のようになってくるかも。それは面白い──良い話ですね」

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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report タン・リー ブログ マーチン・ウェン

【ONE113】ONE史上最高の打撃戦!! ウェン得意の右に右を合わせたリーが新世界フェザー級王者に

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
タン・リー(米国)
Def.3R2分19秒by KO
マーチン・ウェン(豪州)

サウスポーのリーが右ジャブを伸ばす。センターに立ち、アウトに立つウェンは右ローを蹴る。右を当てたウェンがバランスを崩す。リーのハイをガードしたウェンが、勢いのある右を振るう。右フックから左ハイを蹴ったリーは、ガードの上でも有効な蹴りだ。左フックを空振りしたリーに対し、右をウェンが狙う。

リーが左ロングから右スピニングバックフィスト、直後の左ミドルが急所に入り、試合が中断する。再開後、ウェンの前進にリーが左を合わせていく。左ストレートから左ハイを蹴ったリーが右フックを伸ばす。右の三日月気味の蹴りを見せたウェンに、最後にリーが右を当てた。

2R、左右に左を振って前に出るリー、続いて右の空振りから一回転というトリッキーな動きを見せる。右のサイドキックで関節を蹴ったリーは、オーソに構え右を2発打ち込む。リーは左ミドルを入れ、ウェンもスイッチを見せる。オーソに戻し右を当てたウェンだが、左ミドルを受ける。

さらに左ボディを見せたリーは右フックを振るっていく。ウェンのダブルレッグを切ったリー、直後のウェンのヒザが急所に当たり、試合が中断する。十分に時間を取ったリーは再開後、オーソから右を見せ、左に戻して左を伸ばす。右フックから左ストレートを狙われたウェンだが、ここは察知して距離を外す。ここから圧力を高めたウェンに対し、リーは左ハイで前進を許さず時間となった。

3R、すぐに詰めたウェンが右を伸ばし、リーはオーソからサウスポーに戻し左ハイを狙う。
ボディから右を当てたウェンはリーの組みを切り、右を再びヒットさせる。ウェンは右を顔面、腹、そして顔面と当て効かせる。

決めに出たウェンだが、右に右を合わされて腰が落ちる。組みながら立ち上がろうしたウェンに左右のパンチを入れたリーがKO勝ちで、新ONE世界フェザー級王者となった。「凄くエモーショナルだ。でもマーチンに礼を言いたい。彼は前に出て圧力を掛けてきた。でも、あれでKOはできない。僕だって殴るからね」と、ONE史上最高の打撃戦をリーは振り返った。


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【ONE113】計量&ハイドレーション結果 国際大会再開、12選手がサークルケージへ

【写真】タイトル戦以外でエドゥアルド・フォラヤン、そしてリトゥ・フォーガットが出場する。フォラヤンの相手=カルーゾがデカい!!(C)MMAPLANET

本日30日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE113「Inside the Matrix」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


本格的なイベントの再開となった今大会。4つのタイトル戦とフィリピン、インドという最重要マーケットを意識したといっても過言でない──6試合がライブ中継される。

従来のONEのハイドレーション・チェックの際は、計量ルームで小便が出るのを待つ選手が複数名見られる。ところが今大会は新型コロナウィルス感染予防のため、文字通り三密を避けるためにハイドレーション・チェックの時間がずらされるなど、ニューノーマル仕様が見られた。

そんななか数字から見て取れるのは、ライト級王者クリスチャン・リーの体重がリミットより1.4キロ軽く、対して挑戦者のユーリ・ラピクスはリミット丁度の77.1キロであること。その一方で、チャンピオンのハイドレーションは1.0005で、チャレンジャーは1.0248という上限ギリギリの数値だ。

クリスチャンにしても水分を多めにとっての数字であることが予想されるが、ラピクスは汗をかいて水分補給したことも十分にありえる。今夜のケージで両者がどのような体で現れるのか、見ものだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■ONE 113 Inside the Matrix計量及&ハイドレーション結果

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン:92.7キロ/ 1.0112
[挑戦者]ライニア・デリダー:92.65キロ/ 1.0044

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー:75.7キロ/ 1.0005
[挑戦者]ユーリ・ラピクス:77.1キロ/ 1.0248

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン:70.25キロ/ 1.0061
[挑戦者]タン・リー:69.55キロ/ 1.0049

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン:56.25キロ/ 1.0014
[挑戦者]ティファニー・テオ:56.6キロ/ 1.0168

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン:76.5キロ/ 1.008
アントニオ・カルーゾ:76.2キロ/ 1.0061

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット:52.05キロ/ 1.0183
ノウ・スレイ・ポブ:52.0キロ/ 1.0103

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Interview ONE ONE Inside the Matrix ONE113 タン・リー ブログ マーチン・ウェン 青木真也

【ONE113】いきなり青木真也が予想したONE世界フェザー級選手権試合──勝者:タン・リー「UFCの……」

【写真】フェザー級世界戦について、意気揚々と青木は話し始めた (C)ONE & MMAPLANET

いよいよ本日、 30日(金・現地時間)にイベント開催となるONE113「Inside the Matrix」。

4大タイトルが組まれた今大会、同階級で戦う選手に世界戦を予想してもらう──ということで、ONE世界ライト級選手権試合の行方を占ってもらった青木真也が「でも……僕はこの試合より面白いなぁって思っている試合があるんです」と発言。青木が気になる試合はONE世界フェザー級選手権試合、その気になり方もまた青木らしかった。

<青木真也のONE世界ライト級選手権試合の予想はコチラから>


青木真也の予想
勝者:タン・リー
理由
「僕、ライト級よりもフェザー級のタイトル戦の方が興味深いんです。タン・リーはLFAで暫定チャンピオンだった。彼に勝った選手も負けた選手もUFCで戦っています。彼に勝ったケヴィン・アギラーはUFCでは2勝3敗で。だからタン・リーってUFCのプレリミの選手だと思うんです。

その選手がONEの世界チャンピオンとやるっていうのは興味深いですね。結構、もつれるんじゃないかと思っています。サイズ的にタン・リーは少し大きいし。僕的にはウェン有利とは思えないです。逆にコンディション云々はあるんですけど、タン・リーじゃないでしょうか。

それに2人ともベトナムって言っているけど、ベトナムを離れた人ですよね。あの黄色に赤線3本の旗の方が大切な。そういうことか見ていると、このカードが4つの世界戦のなかで一番興味深いですね」

■ONE 113 Inside the Matrix対戦カード

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アントニオ・カルーゾ(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

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Interview ONE ONE Inside the Matrix ONE113 タン・リー ブログ マーチン・ウェン 松嶋こよみ

【ONE113】松嶋こよみが予想するONE世界フェザー級選手権試合──勝者:マーチン・ウェン

【写真】松嶋もウェン勝利で、これまでの4人全員がチャンピオンの防衛と予想したことになる (C)ONE & MMAPLANET

いよいよ本日、 30日(金・現地時間)にイベント開催となるONE113「Inside the Matrix」。

4大タイトルが組まれた今大会、同階級で戦う選手に世界戦を予想してもらう──シリーズ第4回目は、松嶋こよみがONE世界フェザー級選手権試合、王者マーチン・ウェン✖挑戦者タン・リーの勝利者予想とその理由を語った。


松嶋こよみの予想
勝者:マーチン・ウェン
理由
「ウェンだと思います。中間距離はウェンの方が強いです。対して遠い距離はタン・リーだと思います。でも5Rを戦ううえでウェンの中間距離でのプレッシャーを最後までかけ続けられると、タン・リーも足が止まるかと思います。

5Rの長丁場で、あの距離は保てない。それとタン・リーはKOが目立っていますが、単発の攻撃が多くて。対してウェンは幅広く餌を撒いてパンチを当てることができます。そういう部分でも5Rの勝負ではウェンが有利だと思います。

高橋選手とタン・リーの試合では、高橋選手が蹴らせて取るという良い創りをしていました。コンテンダーシリーズでも、タン・リーは蹴っても相手が下がらないで距離を詰められていました。結果はハイで勝ちましたけど、プレッシャーを掛けられて苦戦を強いられていたんです。

プレッシャーを掛けることができない選手は、タン・リーに蹴られてしまいます。そこからの追い突きも怖いですけど、あの距離でウェンは蹴りを貰わない。蹴りも警戒しているので、あの距離にならないと思います。

自分も戦ったことがあるうえで、タン・リーという暫定LFA王者と戦うことでマーチンのレベルが分かるのも楽しみです。下手した方と僕がやる可能性も十二分にありますし。本音をいえばタン・リーが勝ってくれた方が僕は面白くなるのですが……全体的に見ると、ウェンが距離の取り方もあってKOはなくても、最後まで頑張れると思います。

クリスチャン・リーとの試合をみても、ウェンは劣性を挽回できますし、逆にタン・リーは早めに勝負を賭ける選手で長いラウンドは未知数で。でも、一瞬たりとも目が離せない試合になるのは絶対です」

■ONE 113 Inside the Matrix対戦カード

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アントニオ・カルーゾ(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

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Interview ONE ONE Inside the Matrix ONE113 タン・リー ブログ マーチン・ウェン 高橋遼伍

【ONE113】高橋遼伍が予想するONE世界フェザー級選手権試合──勝者:マーチン・ウェン

【写真】高橋の予想も王者ウェン、これでウェンが3票、タン・リーは0票だ(C)ONE & MMAPLANET

いよいよ本日、 30日(金・現地時間)にイベント開催となるONE113「Inside the Matrix」。

4大タイトルが組まれた今大会、同階級で戦う選手に世界戦を予想してもらう──シリーズ第3回目は、高橋遼伍がONE世界フェザー級選手権試合、王者マーチン・ウェン✖挑戦者タン・リーの勝利者予想とその理由を語った。


高橋遼伍の予想
勝者:マーチン・ウェン
理由
「マーチン・ウェン君が勝つと思っています。サンフォードMMAでマイケル・チャンドラーとかレスリングが強いヤツと多分やっていると思うので。

タン・リーって試合だと打撃しかやっていないんですよね。寝かされたら柔術っぽい寝技になって。マーチン・ウェンの方がレスリングという武器が一つ多い。

過去の試合を見ても、マラット・ガフロフにテイクダウンをされてもしっかりと立ち上がっています。体つきを見ていると、そんなに力が強そうには見えないですけど、エスケープが上手いですよね。力は相当に強いと思います。

それでもタン・リーのサウスポーの距離に合わせるのは、少し時間が掛かると思います。タン・リーが勝てば、『チャンピンになった男に負けたから仕方ない』と僕も思われるかもしれないです。でもチョット冷静に考えて、マーチン・ウェンの方が練習で鎬を削っている相手がワンランク上やと思いますね」

■ONE 113 Inside the Matrix対戦カード

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アントニオ・カルーゾ(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

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