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BELLATOR PFL2021#10 Special クリス・ウェード ブログ モヴリッド・ハイブラエフ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:10月─その参─ハイブラエフ✖ウェード「嘆いてもしょうがない」

【写真】ハイブラエフの強さ──をどれだけ国内にいて、海外と口にする関係者が理解しているのか (C)PFL

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年10月の一番、第三弾は10月27日に行われたPFL2021Championshipからフェザー級決勝=モヴィット・ハイブラエフ✖クリス・ウェード戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ10月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「ハイブラエフ✖クリス・ウェードですね」

──青木選手がかなり注目していたPFLの最終戦でした。

「思ったよりもハイブラエフが強かったです。クリス・ウェードの打撃も押し切ってしまって。レスリングで打撃を押し切る試合って、久しぶりに見ました。ヌルマゴメドフと同じ路線ですよね」

──パンチがテイクダウンの一部に感じます。

「というか押し切っちゃう。ショーン・シャークですよね。あの打撃なしに、テイクダウンもない。チェール・ソネンの文脈です。そこにMMAっぽさがあります。僕はウェードが技術、器用さで誤魔化してしまうと思っていたのですが、偏にテイクダウンとコントロール力でウェードを圧倒しました。

1Rを圧倒し、2Rもそう。5Rあったけど3Rになった時点で、もうウェードが勝てる気はしなかったです」

──一か八かの一発逆もない?

「ハイ。バックで終結していて、危なげなく戦っています。ああなると、もうウェードはきついです」

──以前はダギ(ザイード・フセイン・アサラナリエフ)のような荒々しさとフィニッシュ力もあったのが、ファイトスタイルが少し変わってきました。

「やっぱりATTに行っているからじゃないですかね」

──ATTなのですか。てっきりダゲスタンでやっているものだと思っていました。

「確かパフンピーニャがOur WarriorってSNSでやっていて。そういうことなんだろうなって、僕は思っています」

──あの勝ち方を見ると、どこまで強いのか。楽しみです。

「とはいってもUFCってなるとクリス・ウェードは中堅だったし、そんなに甘い話ではないでしょう」

──PFLで優勝して100万ドルを手にできた。一財を得たわけですし、今後はどういう風になっていくのか。

「でも税金でドンと取られるから、そうでもないと思いますよ。半分取られて、2回勝って1億円が残ったとしてもソレだけでやっていくのは……。僕、最近思うのは、いくら持っていたら安泰っていう考えは無理で。どれだけ自分に価値がつくという考えでないと、しんどいと思います」

──2連覇してUFC行きを画策してならなかったランス・パーマーが今シーズンはまるで精彩を欠きました。ウェルター級で2連覇を達成したブラダボーイに、試合前に2連覇したあとのことを尋ねると『UFCやBellatorと統一戦をしたい』という風には言っていましたが……。

「それって実現しないですよね。UFCはまず絶対にない。そこは選手それぞれのライフスタイルによってくるでしょうね。PFLのフォーマットだから注目される。Bellatorだからプッシュしてもらえて遣り甲斐を感じるという選手もいるだろうし」

──UFCからBellatorやPFLという選手と、UFCを経ていないBellatorやPFLで戦う20代の選手のマインドセットは違うのではないかと。

「あぁ、そこは考えたことがなかったです。もうPFLではやることないなって。それなら1億円がなくても、UFCで戦いたいと。そういうのはあるかもしれないですね」

──日本の選手たちも海外=UFCだとか、RIZINとの関係でBellatorとか、あるいはアジアのONEなのか。海外と口にしても、これだけプロモーションが存在し、それぞれの立ち位置があるなかでUFCを最終目標としていても、いろいろとアプローチの方法があるので理解度を高めないといけないと感じます。

「国内で勝ってもUFCはないし、そこは抑えないといけないですよね。でも国内のフェザー級以上のチャンピオンがPFLで行っても、勝てない。そこら辺はもう憂うことすらなくなってしまいました。

UFCに行きたいとか──発言するのは分かります。ただし色々と見ていなくて、そういうのは……違いますよね。僕は一応、向うでぶっ飛ばされているし、何も知らずに海外って言われても困る……ということすら、最近は思わなくなったかもしれないです。そういうところに達観しつつあります」

──現状の青木選手と20代の日本の選手は立場が違いますしね。彼らがUFCで戦うようになれる日本のMMA界になっていくのか。

「でも、本気に言っているのかってことですよね。話が戻ってしまいますけど、PFLを見ていなくて、LFAが何か知らなくてUFCって言っているけど、僕は本気にしていないです。本気ならもっと知っているはずで。だから、そういう言葉にはまともに向き合っていない。

そこを模索しないことを嘆いてもしょうがないですよ。仮にUFCが無理でもPFLで成功するんだっていうほど格闘技が好きな人は今、どれだけいるのかなって。いないです」

──そうですか……厳しいですね。

「ハイ。そこまで好きな人間はいない。それは仕方ないです。僕はPFLは面白かったけど、当たりはずれのあるフォーマットだと思っているし、これからも面白いモノは追っていきたいです。そんなところです」

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PFL PFL2021#10 Report クリス・ウェード ブログ モヴリッド・ハイブラエフ

【PFL2021#10】打撃もレスリングの一部。ハイブラエフがウェードを完全コントロールしフェザー級の頂点に

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
クリス・ウェード(米国)

スイッチを見せるウェードに対し、ハイブラエフが左オーバーハンドも距離が合わない。右のパンチを振りが大きいハイブラエフにウェードが前蹴りを放つ。右から左ロングを当てたハイブラエフが、左オーバーハンドを入れる。さらにフックを耳の辺りに受けたウェードが姿勢を乱し、ハイブラエフが組んでケージに押し込む。右腕を差したハイブラエフはバックを伺うが、ウェードが対応。大内刈りも反応したウェードだったが、直後に左右のフックを受けて組みつかれケージを背負わされる。

組みの圧力が、打撃に生きるハイブラエフに対し、すぐに立ち上がったウェードがクリンチにヒザを返すも、再び前方に送り出されワキを潜られるとバックを許す。ハイブラエフは両足をフックしてバックグラブを完成し初回を取った。

2R、右ローを蹴ったハイブラエフが、ウェードのハイをかわしてフックからボディロック、ここもケージに押し込んでいく。ウェードは組み勝てず、ヒザを返す展開が続く。残り3分30秒でレフェリーがブレイクを命じ、ハイブラエフが左をヒットさせる。続いて右も入れたハイブラエフは、ウェードの右を被弾してもさらに右を打ち返す。続いて右を振ってからのディロックでバックに回ったハイブラエフが、正対したウェードをケージに押し込む。

体を入れ替えたウェードだが、左を良い形で差せずケージに押し込み返される。ハイブラエフがヒザを打った直後に離れたウェード、ヒザでカットし流血が目立ち小手を決めた内股でテイクダウンを取られるとバックを許して2Rも失った。

3R、ローを蹴り合った両者。飛び込んでの左のフックからハイブラエフが組みつき、ボディロックでテイクダウン狙いからバックへ。正対して起き上ったウェードに対し、ワキを潜ったハイブラエフがまたもバックに回る。正対してオーバーフックのウェードは、金網を背負う展開が続く。右腕を差して体を入れ替えたウェードは、シングルレッグ~アンクルピック狙いも、手首を掴まれテイクダウンを取れない。

ハイブラエフが右を差し返し、体を入れ替えるもレフェリーがここもブレイクを命じる。打撃戦でハイブラエフの圧負けするウェードが、直ぐに組まれバックを取られる。キムラ取れず、スイッチもできないウェードが組み負けた展開を強いられる。片ヒザをついたウェードは、簡単に両足のフックを許して3連続でラウンドを落とした。

4R、右オーバーハンドを見せてからのダブルレッグテイクダウンを早々に決めたハイブラエフは、リバーサルを潰してトップを維持する。ウェードはガードを取りキムラクラッチもバックを許して両足をフックされる。上って腰をずらそうとするウェードを制するハイブラエフは、胸を合わせに来られると自ら立ち上がって先手を打ちトップをキープ。スクランブルでバックを取られ返したウェードは、組みで完全に封じ込まれる。

それでもウェードが何とか胸を合わせたと思った直後に、ハイブラエフはレッスルアップからシングルレッグで譲らず、ギロチンも防いでトップのままラウンド終了──最後の5分を迎えることとなった。

最終回、チェーンレスリングでウェードを制し続けてきたハイブラエフは、ウェードの跳びヒザに左右のフック、そしてダブルレッグでケージに押し込みテイクダウンを決める。蛇に睨まれた蛙状態でハイブラエフの動きを止めることが一切できないウェードは、バックを制され時間が過ぎていく。

無理をする必要はないハイブラエフのケージ際でのバックコントロールが続き、試合は残り2分を切る。キムラの仕掛けも功を奏さず背中に張り付かれたままのウェードは前転から足関節を狙う。足をクロスしてディフェンスしたハイブラエフが後方から殴り、ヒザを畳もうとする。爪先に鉄槌という原始的な動きで足を取ろうしたウェードだが、結局思い通りにいかない25分が終わり──、ジャッジ3者が50-45をつける大勝で、ハイブラエフが2021年ウェルター級ウィナーとなった。


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BELLATOR MMA PFL PFL2021#10 UFC   アンテ・デリア オマリ・アクメドフ クラレッサ・シールズ クリス・ウェード ケイラ・ハリソン ジュリア・バッド テイラー・ゴールダード ドン・マッジ ハウシュ・マンフィオ ブルーノ・カッペローザ ボクシング マゴメド・マゴメドカリモフ マールシン・ハムレット レイ・クーパー3世

【PFL2021#10】計量終了 2021年決勝。ウェード✖ハイブラエフ、クーバー✖マゴメドカリモフ。新顔も

【写真】短髪にしたことで、父レイ・クーパーに風貌がそっくりになったブラダボーイ(C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#10 「Championships 」の計量が26日(火・同)に行われた。

2021年PFLのシーズンファイナル=チャンピオンシップスは5階級のシーズン決勝=世界選手権試合と3試合のフューチャーバウトが組まれている。


優勝賞金100万ドルを前に、誰一人として体重オーバーは見られなかった。そしてライト級とライトヘビー級ファイナルをアンダーカードに追いやった──ロンドン&リオ五輪女子ボクシング金メダリストで、ボクシング世界8冠のクラレッサ・シールズはMMA2戦目の計量を 155.8ポンドで終えている。

メインカード第1試合のフェザー級ファイナル=モヴィッド・ハイブラエフとクリス・ウェードはともに145ポンドでパスし、フェイスオフ後にはしっかりとハグをして健闘を称え合った。

コメインのウェルター級ファイナル、レイ・クーパー3世は父親ブラダを短髪で登壇し、頭一つ大きなマゴメド・マゴメドカリモフを見上げるようにフェイスオフ。

「3年前と変わっていない。同じ相手、同じ試合、結果も同じだ。サブミッションでまた勝てる? そこについては何もいえない。打撃もグラップリングも、レスリングも交えたスペクタルな試合になるだろう」とマゴメドカリモフが話すと、ブラダボーイは「ただケージに入って、顔を殴りつける。シンプルに戦う」とコメントした。

メインではケイラ・ハリソンとテイラー・ゴールダードが女子ライト級決勝を戦うが、賭け率は驚異の+3500とハリソンが圧倒的に優位と予想されている。

ゴールダードはインタビュアーのショーン・オコネルの「誰も勝利を期待していない」という問いかけにも、「とても落ち着いている。あとはやるだけ。私の好きなことをして、良い時間にしたい」と返答するのみで、最後まで勝つという言葉を発しなかった。

対してケイラは余裕の表情で「ベストを尽くして、殺やられる前に殺るだけ。ライオンでも、虎でも、熊が相手でも私が殺す」と話した。

また今大会ではアンダーの3試合で2022年の展望が見える3人の選手が出場する。

ライトヘビー級ではUFCミドル級で9勝5敗1分だったオマリ・アクメドフ、女子ライト級には元Bellator世界フェザー級王者のジュリア・バッド、そしてライト級では南アフリカン・ショータイム──ドン・マッジがPFL初戦を迎える。

3者は2020年シーズンを睨んでのお披露目的なファイトでありながら、気の抜けない対戦相手が用意され査定試合のようになっている。

また同大会にはフェザー級で日本のプロモーションでベルトを持つファイターへオファーもあったが、契約締結には時間が足らなかったという話も伝わってくる。

来るべき022年シーズンに3年振りの日本人ファイターの出場はあるのか──という期待も募るが、まずは2022年シーズンウィナーが誰になるのか──特にフェザー級&ウェルター級の行方──を楽しみたい。

■視聴方法(予定)
10月28日(木・日本時間)
午前5時30分~Official Facebook

■ 対戦カード
<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン: 153.8ポンド(69.76キロ)
テイラー・ゴールダード: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドカリモフ: 170ポンド(77.11キロ)
レイ・クーパー3世: 169.8ポンド(77.01キロ)

<女子ライト級/5分3R>
クラレッサ・シールズ: 155.8ポンド(70.66キロ)
アビゲイル・モンテス: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
ブルーノ・カッペローザ: 236.4ポンド(107.22キロ)
アンテ・デリア: 243ポンド(110.22キロ)

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 145ポンド(65.77キロ)
クリス・ウェード: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 204.4ポンド(92.7キロ)
マールシン・ハムレット: 205ポンド(92.99キロ)

<ライト級決勝/5分5R>
ロイック・ラジャポフ: 155ポンド(70.31キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョーダン・ヤング: 206ポンド(93.44キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ジュリア・バッド: 154.6ポンド(70.12キロ)
ケイトリン・ヤング: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
ドン・マッジ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイサン・ウィリアムス: 155.4ポンド(70.48キロ)

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MMA PFL PFL2021#10 UFC アンテ・デリア カーティス・ミランダー クリス・ウェード ケイラ・ハリソン サディボウ・シ テイラー・ゴールダード ニコライ・アレクサヒン ハウシュ・マンフィオ ブルーノ・カッペローザ マゴメド・マゴメドカリモフ マールシン・ハムレット レイ・クーパー3世 ローリー・マクドナルド

【PFL2021#10】ウェルター級2連覇へ、レイ・クーパー3世「豪華な設備は必要ない。練習はガレージで十分」

【写真】取材後にハワイからフロリダへ。同じ米国内でも6時間も時差がある(C)Zuffa/UFC

27日(水・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノでPFLのシーズンファイナル=PFL2021#10 「Championships 」が開催される。

5階級のファイナルが行われるPFLのシーズン掉尾を飾る大会で、ブラダボーイことレイ・クーパー3世が、2018年シーズンファイナルで敗れたマゴメド・マゴメドカリモフとウェルター級二連覇を掛かったリベンジマッチに挑む。

父はハワイアンMMAのパイオニア=レイ・ブラダ・クーパー、その父と弟2人の計4人で、ガレージでトレーニングをブラダボーイはローリー・マクドナルドを完封するなど、ワイルド一辺倒から高いステイビリティを誇る成熟したファイターに成長した。

シンプル・イズ・ザ・ベスト、ハワイアン・ロコを代表してブラダボーイがデカゴンに足を踏み入れる。


──6日後にマゴメド・マゴメドカリモフとPFL2021シーズンファイナルを戦います。(※取材は10月22日に行われた)今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。もう準備はできている」

──今シーズはレギュラーシーズン2戦目が計量失敗で、勝ってもマイナス1点。負けてボーナスポイントを対戦相手のニコライ・アレクサヒンに与えるケース、または勝っても獲得ポイントは5Pで終了し、サディボウ・シとカーティス・ミランダーが強豪ロシアンをフィニッシュするような事態になれば、プレーオフ進出ができないという危機的状態に陥りました。

「とにかく試合に勝つことに集中したよ。神経質になることもなかった。対戦相手のニコライ・アレクサヒンに勝ち点3もボーナスPも与えないこと、他の選手は僕よりポイントが低かったし、目の前にある試合に勝つことに集中していたんだ」

──あの試合内容を見ると、体調不良でないことは分かりました。なぜ、大切な時に減量失敗というミスを犯してしまったのでしょうか。

「水抜きを早くし過ぎてしまった。そして水分補給も早過ぎた。タイミングを間違い、突然、全く水が抜けなくなってしまったんだ。僕のミスだよ。体は水分を欲しがるから、早く水抜きをするような間違いはもう絶対にしない。減量方法は変えてはいなかった。ただ、早く水抜きをしたことで、水分補給がいつもと違ってしまって。もう、あんなことはしない」

──結果的にプレーオフ進出を果たし、準決勝ではキャリア最高のビッグネームと言って良いローリー・マクドナルドを完封しました。

「ローリーはこのスポーツのレジェンドだから、勝てた意味は凄く大きい。何よりも彼は今もトップの1人だ。その彼を完全に支配できた。ローリーはスタンドでも手がでないし、レスリングでも僕が圧倒した。結果、僕がウェルター級の世界のトップだと証明できる試合になった。自分の力を信じていたし、勝つと思っていたけど、やり切ったという気持ちが大きなファイトだったね。大きな意味を持つ勝利だ」

──決勝で戦うマゴメドカリモフには3年前のファイナルで敗れ、2年前はプレーオフの準決勝を彼が棄権をしました。このような過去があり、ブラダボーイは常に彼との対戦を望んできました。

「2年前、プレーオフの2試合目で戦うはずだったけど、初戦で消耗していたから彼は勝てないと判断したんだろうね。僕との試合を避けた。今回はファイナルだし、そういうことは起きない。シーズンファイナル、最後の試合、最高の舞台だ。あの負けを払拭する勝利を手にする」

──3度目とはいえ目の前に100万ドルがあると、精神的に何か影響はないでしょうか。

「3年前より大人になった。自分のエゴに従って、パンチを大振りするようなことはなくなったよ。ミスをしないよう戦う、それがファイターとして成長した点だと思う。状況判断をしてパンチを放つようになったし、よりテクニカルになっているよ」

──今は3年前より100万ドルの賞金を気にせず戦えるということでしょうか。

「賞金のことは考えていないよ。ファイトに集中している。この階級のベストファイターと戦うんだから、とにかく自分をプッシュすること。いつの日か、ウェルター級のベストファイターになるためにもね」

──2年前に100万ドルを手にしても、その考えは変わらなかったということですね。

「100万ドルを獲得して、練習に身に入らなくなるとか、戦うモチベーションが落ちたとかは一切ないよ。100万ドルが手に入ったことは家族と生きていくことを考えると、もちろん嬉しかったよ。だからって僕の生活スタイルが変わるわけじゃない。派手な生活なんて一切送って来なかったし、何も変っていないよ。

人としてハンブルなままでいたいんだ。時間を無駄に使う様なことだけはしたくない。練習もガレージで続けているし、父の練習方法も一切変わっていない。豪華な練習設備なんて要らないし、走るのは家の外で十分だ。ガレージのマットでレスリングのスパーリングをして、打撃の練習をし、ウェイトを挙げる。科学的なトレーニングは僕には必要ない。

結局、ハードなランニングとハードなスパーリングをするにことに変わりはない。マシーンで使って行うことは、マシーンなしでやり切れるんだよ」

──ガレージで行う父、そして弟との練習で、マゴメドカリモフ戦への対策練習はできるのですか。

「父と2人の弟、それで十分。誰も僕らの練習に来てもらっていない。ジム内で身内だけでやる練習が好きなんだ。僕はそうやって生まれ育った。他の選手たちと練習しようとは思わない」

──マゴメドカリモフのようなサイズが弟たちはあるのでしょうか。

「ノー。2人は僕より小さいよ。でも対戦相手じゃないないんだよね、試合は。僕がどう戦うか、だから。ハードな練習をして、グッドシェイプでいること。そして戦う。自分をしっかりと創り込むことができれば、相手が何をしてこようが関係ない。関係してくるのは僕が何をするのか、だよ」

──その考えはもちろん、ブラダボーイの信条だと思いますが、皆に共通することだと思いますか。

「それは分からないよ。僕は僕のことを考えて、こうしているんだから。大きなジムより、ガレージで練習する方が好きなんだ。だから他の人がどうかっていう問いに対して、答を持たない。ただ自分らしくやっているだけだよ。

普段も家族と一緒にいるし、友人も多くない。家族が一緒にいる──それ以上のことを望むことはないからね」

──では、そうやって自分を貫いてきたブラボ―イはマゴメドカリモフのことをどのようなファイターだと考えていますか。

「前に戦った時と何も変わっていない。同じファイターだ。ひたすらレスリングを仕掛けてくるだろう。レスリング勝負がお望みなら、レッスルするよ。どの局面でも僕は戦うことができるから」

──ブラダボーイ自身は2018年の大晦日にマゴメドケリモフと戦って以来、どこが一番成長したと思いますか。

「ラッシュをしないで、パンチを打つことに対して我慢できるようになったこと。もう少し我慢強く戦うことができていれば、前回の試合も勝つことができていた。それなのにフラストレーションがたまってミスを犯してしまった。もっと我慢強く、成熟した試合を見せる。そうすることで、試合は楽になるんだ。自分のアグレッシブな性格をコントロールして戦えば、勝機は確実に広がって来るからね」

──シーズン2連覇、それともリベンジ。どちらにより比重がありますか。

「タイトルを獲ることだけを考えて戦うよ。2021年のウェルター級世界チャンピオンという称号を得るために、マゴメドカリモフと試合をする。今年の4試合目で、最後の試合だ。ここまで本当に調子よく戦えた。これを続けるだけだよ。それが一番大切なことだよ」

──仮にPFLウェルター級2連覇を成し遂げた場合、3連覇を目指しますか。それともUFCのドアを叩くのでしょうか。

「まだ、そこまでは考えていない。そうなった時には父やマネージャーと話をする。今はそこを考える時じゃないし、試合に集中するよ。とにかく時が来れば、自分にとって正しいと思われる選択をすることだけは確かだよ」

──ブラダボーイ、今日はインタビューを受けてもらいありがとうございました。

「こちらこそありがとう。僕はルミナ・サトーやタカノリ・ゴミの試合を見て育った。父は彼らとレスリングの練習をしたこともある。僕にとって父のように日本で戦うことが夢なんだ。さいたまスーパーアリーナで戦いたいと思っている。サンキュー」

■視聴方法(予定)
10月28日(木・日本時間)
午前5時30分~Official Facebook

■ PFL2021#10対戦カード
<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン(米国)
テイラー・ゴールダード(米国)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
レイ・クーパー3世(米国)

<女子ライト級/5分3R>
チェルシー・シールズ(米国)
アビゲイル・モンテス(メキシコ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
アンテ・デリア(クロアチア)

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
クリス・ウェード(米国)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<ライト級決勝/5分5R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ジョーダン・ヤング(米国)

<女子ライト級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ケイトリン・ヤング(米国)

<ライト級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ネイサン・ウィリアムス(米国)

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ACA ACA127 BELLATOR Brave CF LFA MMA ONE PFL Special UFC YouTube アザマット・カレフォフ キム・テキュン クリス・ウェード ナルザン・アキシェフ モヴリッド・ハイブラエフ ラスル・アルバスカノフ 松嶋こよみ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その参─カレフォフ ✖アルバスカノフ「春日井、強かった」

【写真】2017年12月23日に春日井たけしと戦った時の──現ACAフライ級王者アザマット・カレフォフ (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第三弾は8月28日に行われたACA127 からACAフライ級選手権試合=アズマット・カレフォフ✖ラスル・アルバスカノフ戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「カレフォフ ✖アルバスカノフですね。カレフォフって、HEATで春日井たけし選手、寒天とやっていて。ロシア人あるあるなんですけど、前のACAフライ級王者で今はUFCのアスカル・アルカロフって選手がいるじゃないですか。彼がバックマウントからのツイスターとか、アナコンダチョークという今のMMAでは王道でないサブミッションを使います。

カレフォフもアナコンダで勝っていて。ロシア人のあの階級って、背が高くてスタイルが似通っていますよね」

──柔術でなく、レスリング&サブミッションという風にも見えます。

「そうですね、絞めのあるサンボっぽさもあるし。そこに今のMMAにあるモノを取り入れているような」

──アルバスカノフが途中で下から左足でフックして、左側にカレフォフを跳ねてギロチンを取り直した。

「サンボですよね。米国やブラジルでは見ない。アルバスカノフは初回と2Rを取っている。あの選手も相当に強いけど、カレフォフが押し切りました」

──アルバスカノフはこれでフロント系のチョークで負けるのが4度目になります。

「だって非効率な試合をしているから、疲れますよ」

──非効率とは?

「思い切り倒して、思い切り極めに行く。パンチも全力で5R持たないだろうっていう試合をする選手、ACAには多いじゃないですか」

──確かにその通りです。そこをカレフォフは待っていたということでしょうか。

「チャンスは伺っていたと思います。初回に下から腕十字とか取りに行っていますし。ゆっくりと腰を切って、抱えるようにして……渡辺直由さんみたいな腕十字ですよね。ジワッときて。アレで腕を取られていると、アルバスカノフは消耗したと思います。

打撃は効かせていましてけど、2Rと3Rにテイクダウンを取ってもスクランブルで上を取り返されてしまって。もうスタミナがなくなっていましたね」

──あれだけの猛攻をしのいで極める。カレフォフは逆境に強いですね。それこそHEATでも本戦で勝ったと思われたのですが、延長になり気持ちが切れるかと思いきや勝ち切った。

「大内刈りでポイントを取ってしまう。タフですよね。これで15連勝、スプリットもあって……負けかけた試合も取り返している。いや、強いですよ」

──フライ級はBellatorとPFLに王座がなく、ACAもそうですがLFA、BRAVE、ONE、日本と人材がまだ散らばっているように感じます。

「UFCが一度、フライ級を閉じる方向で選手を手放したのもあるし……ただ一見散らばっているようでいて、フライ級は他の階級と比較すると、タレントはもともと少ないですよ。アスカロフもUFCで王座まで行っていない。それでもUFCがフライ級を続けることになって、また吸い上げていく。

ただBRAVEに出ている中央アジア勢とかもいるし、日本の56キロの選手はACAやBRAVE CFを見ていないと厳しいですね。そこで戦えとは言わないですけど、チェックはしておこうねってこと。見ている方が良いというか、見ていないと世界、世界っていっても取り残されます」

──でも、見ないですよねぇ。

「そうなんですよね。そもそも、コレを見楽しめるのか。僕なんて、コレを見てドキドキできるから……楽しいですよ。カレフォフを見ていると、この選手とやり合っていた春日井ってあの時、強かったんだなって思えるし。

ヘルベウチ・バーンズにONEで勝っているモヴリッド・ハイブラエフ、今はPFLで戦っているけど『やっぱり、コイツ強かったんだ』って思えるし。

あとからアイツが強かったんだっていうのがあるというのは、試合を見てきたうえでの結果論です。見ていないと、ただ知らないで終わっているということで。そういうことを最近、PFLでクリス・ウェードやハイブラエフ、このACAでアザマット・カレフォフを見て思いました。

もっと試合は見た方が良いです。僕もYouTubeに落ちている試合なんかは、TRIBEの選手は投げるようにしているんですけど」

──それでいうと先日のBRAVE CFのキム・テキュンとナルザン・アキシェフの試合を、松嶋こよみ選手がチェックしていて驚きました。

「確かに……。松嶋選手はBRAVEをチェックしていたのですね。いや、選手がどういう試合をチェックしておくのか、そういう部分でもその選手がどういう風に考えているのかが見えてきますしね。本人が気づかないケースもあるだろうから、周囲にそういうことを気付く人がいてくれるのもありで。そういう環境は必要です」

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BELLATOR Interview PFL2021#09 Special クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その弐─ウェード ✖ジェンキンス「ハイブリット無限ループ」

【写真】 攻められ、返しがクリス・ウェードのハイブリットレスリング無限ループ(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第二弾は8月27日に行われたPFL2021#09 からクリス・ウェード✖バッバ・ジェンキンス戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、2試合目は何になりますか。

「ウェード✖ジェンキンスですね。前にウェードがアルマン・オスパノフに勝った時、僕はウェードが来ると言ったけど高島さんは『ウェードはジェンキンスに勝てないだろう』っていう見立てだったじゃないですか」

──二の句が継げないです……いや、あれには理由がありました。ウェードがUFC時代にルスタン・ハビロフ戦イスラム・マカチェフ戦というチェチェンやダゲスタン、カーフカスのレスラーにレスリングで負けていたからで。

「いや普通に考えて、あのロシア人はめっちゃ強いですよ(笑)。それにあの時MMAレスリングだからって、僕が話したじゃないですか。覚えていますか」

──もちろん、覚えています。

「で、まさにその展開になったなって」

──いやぁMMAレスリングだからこそ、コーカサスのレスラーに勝てなかったウェードが、フォークスタイルレスリングでNCAAを制し、2度ランナーアップだったジェンキンスに勝てないと思ったわけです。

「MMAレスリングはとにかく上にいれば勝ちです。バックを取らせても、落とせば良い。ウェードはそこで上を取り返している。エドゥアルド・タレスって覚えています? 亀カードの」

──ハイ。タートルガードで極めさせない。ポジションも譲らない。でも、上になってもスイープ・ポイントが取れない柔術家です。

「あれと同じですよ、ウェードは。柔術ではポイントにならないけど、MMAならOKじゃないですか。中井さんが昔、柔術はひっくり返して点が入るけど、MMAは起こったこと……上を取れば点数。バックから落としても、ブリッジ返しでも。それをずっと言っていて、概念を指導するのが上手かったなぁって思います。

もう佐山さんですよね、その辺りも。ウェードに関しては、そのMMAの概念に則した動きを綺麗にしっかりとやり遂げたことが凄いと思いました」

──それをスクランブルというのであれば、それこそフォークスタイルの覇者が強いという風に捉えていました。そこは柔道出身ながら裸でケージレスリングを進化させ、実践してきた青木選手の臭覚と、ただ結果論を並べている自分の差ですね。

「いやぁ……あのギロチンを引っかけてリバーサルしたり、何だかんだと上を取るのはMMAにおけるレスリングですからね。ただ、こんなことをいうとウェードを上げて落としているのかってなりますけど、体格というのもあると思います。

ウェードはライト級から落としてきたのが、合っていた。そしてハブロフやマカチェフと比較すると、ジェンキンスはパワーがなかった。それで、あのハイブリットのループができるというのはあるかなと」

──ハイブリットのループ……ですか。

「ほら、北岡さんの試合を無限ループって呼んでいたじゃないですか。あれの動き合うバージョン。北岡さんは自分が無限に攻め続けるけど、ウェードはそのハイブリットレスリング・バージョンです。お互いに攻めて、動き続ける。攻められているようで、実はウェードのペースなのかもしれないです。

そういう意味いうとウェードが本当に嫌な相手は、昔でいうとシャオリンのようなバックコントロールがしっかりと強い選手でしょうね。ピタッと止められてしまう」

──そのシャオリンと同門だったマルコ・ロウロがノヴァウニオンを離れた後、ウェードと同じロングアイランドMMAに所属していたのも興味深いです。

「あぁ、マルコ・ロウロがしっかりと教えていたということですね。柔術も根づいていて。対して、ジェンキンスは良い形で入れないと、その力も半減するような感じでしたね。それにウェードは打撃が伸びている。これ、決勝が楽しみです」

──モヴィッド・ハイブラエフ、強いですねぇ。

「でも今回の試合と同じで、ウェードは抜群に相性が良いんじゃないかと思います。ハイブラエフはブレンダン・ラウネーンを相手にコントロール以上はなかった。ただラウネーンの打撃が強かったというところを見ないといけないですけど」

──この試合もそうだし、PFLの決勝とかもっと多くの日本のMMAファンに見てほしいですね。

「あんまり視てないのかな。そういえばPFLとBellatorが重なった時、選手なんかも『Bellatorを視ていました』っていう人が多かったです。試合が今、良いのはPFLなんだけどなぁ。決勝も女子ライト級は乗れないけど、ウェルター級とフェザー級は抜群に面白いと思います」

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MMA PFL PFL2021#09 クリス・ウェード ブレンダン・ラウネーン

【PFL2021#09】盤石のテイクダウン&コントロール、意味不明のスプリット判定もハイブラエフが決勝へ

<フェザー級準決勝/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ブレンダン・ラウネーン(英国)

ジリジリと前に出るラウネーンが右ロー、ハイブラエフがここにテイクダウンを合わせて上を取る。クローズドでパンチを下から打つラウネーンに対し、ハイブラエフもワキ腹と顔面を殴っていく。ラウネーンは体を起こしてパンチを続けるが、この姿勢が長くなると自然の摂理で上のハイブラエフが優位になる。

鉄槌、振りかぶったパンチを落とすハイブラエフに対し、ラウネーンはついに頭を抱えにいく。ケージ中央での試合は続き、ラウネーンは残り10秒で蹴り上げからスクランブルへ。ハイブラエフはダブルレッグでリフトアップしてスラム──ラウンドを明確に取った。

2R、ジャブから右ローを蹴ったハイブラエフだが、ラウネーンも得意のローを返す。ハイブラエフは左右のフックを空振りし、ラウネーンが左インサイドローを2度蹴る。ハイブラエフは右をヒットし、ダブルレッグのフェイクを見せる。さらにステップインして左フックを当てると、ラウネーンが目を気にしながらワンツーを返す。

ハイブラエフはダブルレッグでケージに押し込み、シングル、さらにアンクルピックからバックに回る。後方からヒザを腿に入れたハイブラエフは両足をフックも、すぐに着地する。続いてワンフックの状態で。ラウネーンが立ち上がりかかるとハイブラエフは左のパンチを入れる。引き込んだラウネーンに対し、強烈な勢いの左のパウンドを落としたハイブラエフがこの回も取った。

3R、ローにワンツーを入れたハイブラエフが、左に回り後ろ回し蹴りをかわす。ラウネーンはシングルレッグのフェイクに反応しつつ、右を伸ばす。ハイブラエフは左リードフック、左インサイドローを蹴られて、アッパーを打たれで動きが止まるシーンも。ラウネーンは、ここでラッシュををかけない。鼻から大量の流血が見えるハイブラエフは、再び右を被弾する。

ハイブラエフは左を当て、組みとの連携で右をラウネーンを顔面を打ちつけた直後にテイクダウンを決める。ケージを背負ってスクランブルに持ち込みたいラウネーンだが、ハイブラエフは強烈ボディロックからバックに回る。終了直前に前転したラウネーンだったが、ここから何も繋げることはできず時間に。

信じられないことにジャッジ1人がラウネーンにつけるが、ハイブラエフがスプリット判定勝ちで、クリス・ウェードとフェザー級ファイナルを戦うことが決まった。


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PFL PFL2021#09 Report クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ブログ

【PFL2021#09】クリス・ウェードという名のケージレスリング。上を取り切り、ジェンキンスを支配し快勝

<フェザー級準決勝/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
バッバ・ジェンキンス(米国)

いきなり跳びヒザを見せたジェンキンスが、シングルレッグに出てボディロロックからテイクダウンを奪う。スクランブルをさせないジェンキンスは、バックに回りワンフックへ。ウェードが立ち上がり、ジェンキンスのバックコントロールが続く。ジェンキンスは正対するとシングルレッグで再び倒す。

ウェードのマルセロチンに対し、ジェンキンスは背中を自らつけてスピンアウト。立ち上がったところでウェードがダブルレッグでケージに押し込む。ヒザ裏に腕を通しリバーサル狙いのジェンキンスだが、ウェードはヒザをつけてシングル持ち上げ、前方に落とすと足を捌いてリバーサルに成功する。

結果、上四方で抑えたウェードがバックを伺うと、ジェンキンスは前方に落としつつサイドバックへ。ここでウェードが見事なクレイドルで上を奪い切り、レッグドラックで抑えパンチを落とした。

2R、サウスポーの構えから左ロー、オーソに戻して右ハイから後ろ回し蹴りを見せたウェードに対し、ジェンキンスが左ローを繰り出す。蹴りを多用するウェードに右を当てたジェンキンスがワンツーからダブルレッグへ。ボディロックにキムラ狙いのウェードが、がぶりからギロチンへスイッチする。さらにアナコンダに入ったウェードは下にならず、そのまま絞めていく。

腰をずらそうとするジェンキンスが、ヒザ立ちに。ギロチンにスイッチしたウェードは、ここもスピンアウトのジェンキンスのバックに回る。ワンフックでチョークに入ったウェードは、ジェンキンスの背中を伸ばしにかかる。ハーフと3/4マウント、そしてバックの中間にあるポジションでコントロールしたウェードが2Rも取った。

最終回、スイッチを繰り返すウェードがバック・ヒールキック、ジェンキンスは右を当てて組むとバックに回る。アンクルを取るウェードは、前方にジェンキンスを落とし足を捌きにかかる。結果、上を取りサイドで抑えたウェードがクルスフィックからパンチ、上四方に回りノースサウスチョークを狙う。

察知して動いた──いや、動かされたジェンキンスはバックを取られヒザを打たれる。ウェードは正対しダブルレッグへ。切ったジェンキンスがバックを伺う。ここで両足をフックしたジェンキンスだが、わきの下から後頭部を抱えたウェードが腰を上げて、前方に落としにかかる。背中をマットに着けるのは嫌がったジェンキンスだが、結果的にウェードにバックを取られる。

背中を伸ばされないよう、また腹ばいになるのも避けるジェンキンスは後方から殴られ、ケージを背負って前を向く。アームインギロチンで抱えたウェードは、背中を反って絞める。ジェンキンスはサムアップも、ウェードは左手のクラッチを解いて勝利をアピールし時間に。

ジャッジの1人が29-28をつけたが、ジェンキンスをドミネイトして完勝のウェードは「彼はD1オールアメリカンで、僕は州王者と皆に言われた。でも僕のD2のオールアメリカンなんだ。僕は世界中の誰ともレスリングできる。MMAでのスクランブルに僕のレスリングは使える。彼はクラシックならレスラーだから。フックヒールキックで、彼はダウン状態だったよね。145ポンドは最高だよ。あと一つ、レッツゴー!!」と話した。


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【PFL2021#09】計量終了 ラウネーン「レガシーを残す」。ハイブラエフは亡き師ヌルマゴ父に勝利を誓う

【写真】結果を残しているラウネーン。ただし、実力未知数という評価はついて回っており、ハイブラエフ戦で力を示したいところだ (C)PFL

27日(金・現地時間)にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#09の計量が、26日(木・同)に行われた。

フェザー級とライトヘビー級のプレーオフ=準決勝が行われる同大会。100万ドルまであと2勝となった選手に計量オーバーはなかった。メインで戦うブレンダン・ラウネーンとモヴィッド・ハイブラエフは、セレモニアル・フェイスオフで互いに頷きながら視線を譲らず、握手をすることなく壇上でインタビューを受けた。


レギュラーシーズンでは1位、しかし掛け率ではアンダードックのラウネーンは「シェイモン・モラエス戦で何が起こったか。ハイブラエフは素晴らしいレスラーだ。でも、僕はグレートMMAファイターなんだ。明日はウォーになる。3R戦うことを恐れていない。3Rが必要なら3Rを戦う。秒殺も3R判定勝ちも僕のキャリアにはある。ただ100万ドルを手にするんだよ。僕はレガシーを残す。イギリスとアイルランドを代表して。レッツゴー!!」と話した。

対してハイブラエフは「レガシーを残すことは、僕にとっても重要だと思っている。僕らはアブドゥルマナプ(ヌルマゴメドフ)を失った。でも彼は今でもダゲスタンにとって欠かせない。MMAの世界でダゲスタンが如何に力を持っているかを示す」と今は亡き師に勝利を誓った。

打撃が強いウェルラウンダーのラウネーンの総合力が、レスリング主体とはいえKOパワーも一本を取る力を持つハイブラエフの破壊力と圧力を制御することができるのか。その辺りが鍵となる準決勝第2試合だ。

フェザー級、もう1つの準決勝はバッバ・ジェンキンスとクリス・ウェードの同い年アメリカン・レスラー対決だ。フェースオフで、上を向いて何やら呟くジェンキンスに対し、冷めた表情でウェードが何から話しかける。

その後、正面を向いてのフォトセッションからエキサイトし始めたジェンキンスは、インタビューで「クリス・ウェードが俺より少しばかり大きいのは確かだ。この数日間、さらに自分を大きく見せようとしてきたけど、中身は俺の方が大きいことを知っている。コイツ、今も『神様は俺を助けない』って言ったんだ。お前が俺の何を知っている? そんなことをいうのはマナーがなっていない」と激しい口調で対戦相手を罵倒した。

対してウェードは冷笑を浮かべながら、「彼はね、昨日も同じことをしていた。上を向いて空を眺めて、ステアダウンが終わらない。だから『何の助けにもならないよ』って伝えたんだ。明日はただ僕と彼だけがケージの中にいる。それだけだよ」とインタビュアーに向けて返答していたが、ここでジェンキンスの方に視線を送る。

そして「僕と君しかいないんだ。ドアが閉められ、鍵がかけられる。君は僕と立ち合うんだよ。ここまでの努力をぶつけるから、ちゃんと受け止めなよ。明日は僕の方をちゃんと見ろ」と伝える表情は、非常に硬いモノに変わっていた。

フォークスタイルレスリングで磨いたテイクダウン防御力と、ジャブや蹴りで突き放すファイトから、一転突破のダブルレッグ──これがNCAA D1を制し、2度ランナーアップとなっているジェンキンスのMMAだ。

対してウェードはインタビューで話していたようにグレコや柔道を取り入れたテイクダウンを仕掛ける。とはいえ、その攻撃力とジェンキンスの防御力では後者の方が上回るだろう。そうなると、ウェードは結果を残してきた打撃の有効活用が欠かせない。正統派のソレではないが、間隙を突くウェードの打撃が効果的な攻撃になり得るか。打撃へのカウンターのテイクダウンに秀でているジェンキンスとの、距離とタイミング合戦になる。

■視聴方法(予定)
8月28日(土・日本時間)
午前7時30分~Official Facebook

■PFL2021#09計量結果

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 145.8ポンド(66.13キロ)
モヴィッド・ハイブラエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
クリス・ウェード: 145.6ポンド(66.04キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
セザー・フェレイラ(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)
ラジャー・ストヤディノビッチ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
コリー・ヘンドリックス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アントニー・ディジー: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェシー・スターン: 144.6ポンド(65.58キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェイソン・ナイト: 145.8ポンド(66.13キロ)
ボビー・モフェット: 148.2ポンド(67.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フロレス: 145.6ポンド(66.04キロ)
カール・ディートン3世: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・キルボーム: 154.4ポンド(70.03キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 156ポンド(70.76キロ)

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【PFL2021#09】フェザー級SF出場、クリス・ウェード─02─「ダナ・ホワイトはレスラーが嫌い」

【写真】試合当日でも、相当にしぼれている感があるクリス・ウェードだ(C)MMAPLANET

27日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#09で、バッバ・ジェンキンスと対戦するクリス・ウェード・インタビュー後編。

PFL2021年シーズン・プレーオフ、フェザー級準決勝を前に初めてウェードのインタビューをお紺った。フェザー級戦線で台風の目となったウェードは、独特なレスリング技術の持ち主ながら打撃を多用するスタイルで勝ち星を重ねている。

なぜ打撃を主武器に戦うことになったのか。そこには5勝2敗と大きく勝ち越しながら、契約を更新しなかったUFCとの決別が大きく関係していた。

<クリス・ウェード・インタビューPart.01はコチラから>


──フォークスタイル・レスリングを身につけたうえで、グレコや柔道と腕を差した状態での投げを身につけたということですね

「カレッジスタイルは子供の頃からやってきたけど、ずっと投げが好きだったんだよ。それにフリーやグレコの練習もしていたしね」

──その投げを多用し、またしっかりと上を取るリバーサルなどねちっこい展開の組技より、打撃を多用するスタイルに変化してきました。特にPFLで戦うようになってから、その傾向が強く見られます。

「UFCで5勝2敗という戦績だったにも拘わらず、契約更新の交渉は凄く難航した。まぁダナ・ホワイトはレスラーが嫌いで、グラップリングを多く使う選手は要らないんだと思ったよ。僕は勝つために全力で戦っていたけど、ああいう類の人たちを納得させることはできなかった。

対価として正しい評価を得られるのであれば、別にスタンドで殴り合ったって構わない。全く問題ないよ。でも、結局のところ僕はレスラーなんだ。相手を倒して、コントロールできる。相手がそれを許すわけさ。でも、多くの人はそんな戦い方はお気に召さないんだ。

大抵の人はレスリングではエキサイトしない。でも、レスリングほど支配力のあるマーシャルアーツはこの世にないんだよ。そしてレスラーは『退屈だ』という烙印を押される。でも、僕の運動神経をもってすれば別にキックボクシングで戦うことだってできる。なら、相手をボコボコにすれば良いんだろうって契約問題がこじれた時に考えるようになったんだ」

──フリーランスになった時に、日本、もしくはアジアのプロモーションと契約して日本人選手との試合が組まれないかと期待していました。打撃戦が好まれる傾向は、日本にもありますが、ケージレスリングを楽しめるファンの割合は米国より多いと思います。

「ONEに関しては、マネージャーとは話したよ。アジアで戦うことを視野に入れてね。米国のファンは血生臭い、決闘が見たいんだ。でも日本のファンはもっとMMAを見る目が肥えていて、ファイトIQが高いことも知っていた」

──少なくとも一生懸命戦っている選手にブーイングをすることはないと思います。個人的には青木真也選手や安藤晃司選手と戦えばどうなるのかと楽しみでした。

「シンヤ・アオキと戦えるようなことになっていたら、最高だっただろうね」

──ただクリスはPFLを選択しました。そして今、PFLのフェザー級の頂点に立つ可能性を持っています。

「その準備はできているよ。バッバに勝つ自信もある。痛めつけてフィニッシュしている自分の姿を想い描くことができるんだ。そうしたら、多くの人間がこう言うようになるだろう……『コイツは金になる』ってね(笑)。

ホントにここからだと思っている。バッバはNCAAでも優勝しているし、多くの栄光を手にしてきた。でも、今の彼に僕を止める力はない」

──アルマン・オスパノフにあの勝ち方をした時、クリス・ウェードは一皮むけたと感じました。アルマンが勝つと断言はしなかったですが、正直クリスにとって厳しい試合になるとは思っていました。それがレスリングでなく、ハイキックから追い打ちのパンチでKOです。

「あの試合は自信になったよ。

アルマンはコンバットサンボの世界チャンピオンで、KOアーチストでもある。スピードが速く、決定力もある相手だった。そのアルマンをKOできた。ならバッバだってKOできる。できない根拠がないだろう?」

──では決勝に進んだという仮定の話ですが、ブレンダン・ラウネーンとモヴィッド・ハイブラエフ、どちらと戦いたいですか。

「そうだね、イギリス人と戦いたいな。彼の方がMMA界全般で名前が知れ渡っているから。彼のファンも多い。そういう相手と戦いたい。ロシア人とはもう何度も戦ってきたからね。個人的な嗜好でいえば、スペシャリスト的な選手と戦いたいんだ。ブレンダンは打撃のスペシャリスト、特にローキックが素晴らしい。対してモヴィッドはオールラウンダーだ。スペシャリストのブレンダンに勝ちたい」

──こういうことを聞くべきじゃないかもしれないですが、100万ドルの使い道など考えることはありますか。

「少し、ワイフと話しているよ。家族と一緒に、ちょっと贅沢な欧州旅行をしたいね、と(笑)。家族の心にずっと残る時を刻みたいんだよね」

──クリス、良い感じですね。

「もちろん、少し贅沢をすると残りの優勝賞金は、投資をしたり有効活用するつもりだけどね(笑)。とにかく、そういう実用的なことの前に、家族と一緒に良い時間を過ごしたいと思っている」

──では、さらにその先のことを聞いてしまいますね。今のクリスはUFC時代より、試合内容でも評価をされるでしょうし、強さも再評価される。PFLでファイナルを制したあとのキャリアアップはどのように考えていますか。

「どうなるかな。楽しみにしてくれよ。アジアに行くこともあるから、その時はサポートをお願いするよ(笑)」

──クリス、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本のMMAファンの皆が、僕のインスタグラムをフォローしてくれると嬉しいよ。僕はアジアのMMA社会を凄く尊敬している。アジアで色々な経験をしたいと思っているんだ。その日がやって来ることを願っている。そして日本やアジアのMMAファンと交流できることを楽しみしているよ」

■視聴方法(予定)
8月28日(土・日本時間)
午前7時30分~Official Facebook

■ PFL2021#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)

<フェザー級準決勝/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
セザー・フェレイラ(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ラジャー・ストヤディノビッチ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
コリー・ヘンドリックス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アントニー・ディジー(フランス)
ジェシー・スターン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジェイソン・ナイト(米国)
ボビー・モフェット(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フロレス(メキシコ)
カール・ディートン3世(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・キルボーム(米国)
ブランドン・ジェンキンス(米国)

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