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o UFC カーティス・ブレイズ ボクシング

UFC on ESPN+82:メインイベント・トム・アスピナル vs. マルチン・ティブラ

ヘビー級5分5R。アスピナル5位、ティブラ10位。

地元のアスピナルは、昨年7月のロンドン大会でメインに登場し、カーティス・ブレイズと対戦したが、開始直後に放ったローをカットされ膝を負傷。わずか15秒でTKO負けを喫してからの、1年ぶりの再起戦。勝てばタイトル戦線に入っていける状態からの、手痛い停滞となった。父の道場で学んだ柔術と、タイソン・フューリーのスパーリングパートナーを務めるボクシング技術が武器。30歳。

ポーランドのティブラはUFC11勝6敗。直近8試合では7勝1敗と大きく勝ち越している。ただし、勝った相手のうち、上位ランカーはウォルト・ハリスのみで、あとはランク外の中堅や下位ランカー相手の勝利。21年に組まれたヴォルコフ戦は、タックルを切られる展開で判定負けしている。テイクダウンからの押さえ込みが武器。37歳。

ハイを放ったアスピナル。パンチで出たティブラにアスピナルがコンビネーションを入れる。ティブラの大振りのパンチは距離を取ってかわした。飛び込んで肘。さらに右を打ち込むとティブラ後方にダウン!すかさずパウンド連打!KO!

アスピナル、地元で復活の勝利。

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MMA o ONE UFC   カーティス・ブレイズ セルゲイ・パブロビッチ

『UFC Fight Night 222』セルゲイ・パブロビッチ vs. カーティス・ブレイズを見たファイター・関係者の反応


 『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』セルゲイ・パブロビッチ vs. カーティス・ブレイズを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN222 アラテンヘイリ ウィリアム・ゴミス カリーネ・シウバ カーティス・ブレイズ クリストス・ギアゴス ジェレマイア・ウェルス ジャレッド・ゴードン ジュニオール・タファ ハニ・ヤヒーラ バットゲレル・ダナー ブラッド・タヴァレス ブルーノ・シウバ ブレディ・ヒースタンド ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ ボクシング ボビー・グリーン モハメド・ウスマン モンテル・ジャクソン 倉本一真 海外

【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA o UFC カマル・ウスマン カーティス・ブレイズ

UFC on ESPN+77:セミファイナル・ジョーダン・ライト vs. ザック・パウガ

ライトヘビー級。

ドラゴンボールZを見て格闘技を始めたライト。幼少から空手・ムエタイを学び、高校卒業後にジャクソン・ウィンクMMAのトライアウトを受けてMMAを始めた。大卒後にプロデビューし、無敗でコンテンダーシリーズに出場したがKO負け(相手のマリファナ使用でノーコンテスト)。その後、欠場選手の代役として、試合3日前に本来より上のライトヘビー級でUFCデビュー。それ以降はミドル級に戻したが、1勝4敗で3連敗中と後がない。今回はまたライトヘビー級に上げての試合となる。ここまでキャリア17戦がすべてがフィニッシュ決着。なぜこの戦績でセミかというと、相手がTUF準優勝のパウガのUFCデビュー戦のため。

パウガは昨年のTUFに出場し、決勝でカマル・ウスマンの弟モハメド・ウスマンに敗れMMA初黒星を喫した。大学ではアメフトをプレーし、NFLヒューストン・テキサンズと契約。しかし結果を残せず、その後5、6年はプロのラグビープレイヤーに転向するが、ラグビーのプロでは稼げずに警察官に転向した。そこで護身術としてMMAを学び、アリスターやカーティス・ブレイズのスパーリングパートナーを務めるうちに、プロで試合をしたいと思うようになり、32歳でプロデビュー。今回がUFC本戦デビューとなるが、来週には35歳となる。TUFではヘビー級で試合をしていたが、今回から本来のライトヘビー級に戻す。

詰めていくパウガ。組んでケージに押し込んだ。肘を入れる。ライト押し込まれて体が伸びている。膝を出して抵抗。パウガも膝を返す。膝の打ち合いでパウガにローブローがありタイムストップ。押し込んだ状態での膝がローブローになったので離れた状態での再開かと思ったが、また押し込んだ状態から再開。パウガ押し込んで肘・膝を続ける。ライトは腕をオーバーフックして押し込まれるまま。肘で顔面をカット。終盤ようやく離れたがホーン。

終わった瞬間に両手を上げてアピールするライトだが、1Rはパウガ。押し込まれた体勢から逃れようとする動きがなかった。

2R。パウガが右オーバーハンドから組み付いてまたケージ押し込み。押し込まれたライト、押し込まれたままパンチを入れる。入れ替えた。投げを狙ったが倒せず離れた。じわじわ詰めるパウガ。パウガ左から右アッパーで出てまた組み付くと、ライトはまた差された腕をオーバーフックして押し込まれた体勢に。パウガ放して肘を入れる。連続で入れてまた押し込み。ライトバック肘を狙ったがすぐまた押し込まれる。残り1分。パウガがダブルレッグに切り替えようとすると肘で抵抗した。四つでクラッチして入れ替えるとようやく離れた。しかしパウガがタックルに入りまたケージ押し込み。至近距離での肘連打。ホーン。

またガッツポーズを見せたライトだがポイントはパウガ。

3R。出てくるパウガにパンチを入れたライト。蹴りを放っていくが、パウガがまたパンチでプレッシャーをかけると下がり気味になる。ミドルを入れるパウガ。パウガの右オーバーハンドがヒットしライトダウン気味に手をつく。すぐ立ったが、パウガがパンチを入れていく。攻めるしかないライトだが、パウガが蹴りをキャッチして組み付くとまたケージ押し込み。ライト入れ替えて離れた。パンチで先手を取るパウガ。ライトも入ってくるところにパンチを合わせるが後手。残り1分。ライト、自分から手が出ないまま時間が過ぎていく。パウガがミドルをキャッチしてテイクダウンを狙ったところでタイムアップ。

またガッツポーズするライト。

判定30-27×2、29-28の3-0でパウガ勝利。

勝ったが押し込み主体の盛り上がらない内容。

ライトは勝たなければリリースの可能性が高い試合で、1R押し込まれたままむざむざ落とした。3Rにようやくそこから逃れて打ち返していくようになったが時すでに遅し。どういう気持ちでラウンド後にガッツポーズしていたのか。

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MMA o PFL UFC カマル・ウスマン カーティス・ブレイズ

UFC on ESPN40:第8試合・モハメド・ウスマン vs. ザック・パウガ

TUF30ヘビー級トーナメント決勝戦

再来週にタイトルマッチを行うウェルター級王者で現P4P1位カマル・ウスマンの弟モハメド。大学時代はアメフトの選手だったが、兄を追うようにMMAの道へ。ローカル時代に現UFCファイターのドンテイル・メイエスに判定負け、昨年はPFLに出場したが、初戦で2Rチョークで一本負け。以降は負傷欠場している。TUFではチーム・ペーニャにヘビー級のドラフト1位で指名されると、2試合連続判定勝ちで決勝に進出した。UFCデビューとしては遅めの33歳。打撃にやや難あり。

パウガはさらに年長の34歳だが、MMAは2年前にデビューしてからここまで5戦全勝。ウスマン同様、アメフトの選手だったが、卒業後にNFLヒューストン・テキサンズの練習生になっていたことがある。所属のエヴェレーション・ファイト・チームではUFCヘビー級ランカーのカーティス・ブレイズもチームメイト。TUFでは初戦判定勝ち、準決勝は2R30秒でKO勝ち。ウスマンと同じチーム・ペーニャで、ウスマンとは番組前から一緒にトレーニングをしたことがある仲。

 

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Column MMA o ONE Report UFC   カーティス・ブレイズ コナー・マクレガー トム・アスピナル

デイナ・ホワイト「パディ・ピンブレットにはコナー・マクレガーの雰囲気を感じる」「次はPPV大会に出場させたい」


 『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でジョーダン・レヴィットに2Rリアネイキドチョークで勝利したパディ・ピンブレットが「ジョン・アニク、ジョー・ローガン、ダニエル・コーミエが、次の僕の試合はPPV大会になるだろうと言ってることは知っている」「もう僕がTheO2アリーナで戦うことはないと思う。僕には小さすぎる」「アンフィールド(リバプールのサッカースタジアム)でやりたい」とコメント。なお、今大会の観衆・ゲート収入は主催者発表で1万7813人・432万679ドルでした。


 デイナ・ホワイトがパディ・ピンブレットについて以下のコメント。

「タイトルマッチについて話すのは少し気が早すぎるが、彼はコナー・マクレガーの雰囲気を持っている。入場する時、アリーナにいる時、ファンの彼への見方、メディアの報道の仕方、みんなが彼を検索する時などいろいろある」

「これは私のインスタグラムのみの数字で、メインイベントのカーティス・ブレイズ vs. トム・アスピナルのフェイスオフの動画再生数が20万3000回だったのに対し、パディ・ピンブレットは170万回だった。クレイジーじゃないか? モリー・マッカンがカツラを被ってウィスキーを飲んだ動画なんて200万回再生だぞ。この二人が組んだらとんでもなく強力だ」

「次に我々がするべきことは、彼をボストンかニューヨークのどちらかのPPV大会に出場させることだと思う。その次はラスベガスだ」

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MMA o UFC   カーティス・ブレイズ キック タイ・ツイバサ トム・アスピナル

カーティス・ブレイズ「トム・アスピナルと再戦する気はない」「シリル・ガーン vs. タイ・ツイバサの勝者と対戦したい」


 『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でトム・アスピナルの右膝負傷により1R TKO勝ちしたカーティス・ブレイズが以下のコメント。

「何が起きたのか分からない。彼がキックをしてきたので俺はカウンターを狙った。そしたら彼は倒れていた。それが俺の知ってることの全てだ」

「フラストレーションが溜まってるよ。誰だってこんな勝ち方は望んじゃいない。試合には勝ったしランキングはキープできたし、金も手に入る。だが何の見せ場もなかった。試合はあったのか? という感じだ」

「再戦を受けてまたランキングが下がるリスクを犯す必要はない。俺は試合に勝ったら(9.3パリ大会で行われる)シリル・ガーン vs. タイ・ツイバサの勝者と対戦することを想定していた。だからトム・アスピナルの回復を待って再戦するよりも、彼らと対戦するチャンスを逃したくはない」
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MMA MMAPLANET o UFC UFN208 カーティス・ブレイズ トム・アスピナル

【UFN208】開始僅か15秒、右ローを蹴ったアスピナルが右ヒザ負傷でブレイズがTKO勝ち

<ヘビー/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
Def.1R0分15秒by TKO
トム・アスピナル(英国)

開始直後に跳びヒザで距離を詰めたアスピナルに対し、ブレイズが右ローを蹴る。ワンツーの応酬からアスピナルが右ロー、続くブレイズの右に再び右ローを蹴る。と、着地直後にアスピナルが右ヒザを抱えて後方に倒れ込む。苦悶の表情を浮かべるアスピナル──最高の盛り上がり方を見せていたUFCロンドン大会で、メインで主役になるべきアスピナルが無念のTKO負け──。

繰り返し映像が流されても、ヒザを捻ったわけでもないが、とにかくアスピナルは歩くことも困難で車イスで退場となった。これもMMA、静まり返った英国のファンもブレイズに拍手を送った。


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Brave CF Cage Warriors IMMAF LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN208   カーティス・ブレイズ キック クリス・カーティス コディ・ダーデン ジェイ・ハーバート ジャック・ヘルマンソン ジョーダン・ラヴィット チャールズ・ジョンソン トム・アスピナル パディ・ピンプレット マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン ルドヴィット・クライン

【UFN208】計量終了 注目は英国MMA界の隣のお兄ちゃんパディ・ピンブレットとモカエフ✖ラヴィット

【写真】人を食ったような態度をフェイスオフで取ったザ・バディだが、ラヴィットもこの仕草で応えた(C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)に英国はロンドンのThe O2アリーナで開催されるUFN208:UFN on ESPN+66「Blaydes vs Aspinall」の計量が22日(金・同)に行われている。

今年3月に続くロンドンのUFCはトム・アスピナルがカーティス・ブレイズを迎え撃つメインのヘビー級マッチを筆頭に、英国及び欧州勢と北米、そして欧州内の顔合わせで構成された純粋ヨーロッパ・ショー──欧州MMAの現在の力が伺えるラインナップとなっている。

全14試合、欧州以外のファイターは米国が8名、カナダとブラジル人選手が1人ずつ、この10選手以外は英国が9名で最多、以下デンマークとスウェーデンが2人、ドイツ、フィンランド、スイス、スロバキア、ウクライナが各1人で構成されている。


地元英国の注目は、英国MMA界の隣のお兄ちゃん=ザ・バディことパディ・ピンプレットだ。27歳とは思えない童顔、この日の計量もそうだが試合の時も笑顔を振りまくピンブレットはリバプール──しかもマーシーサイド生まれで、MMA戦績は18勝3敗を誇る。

自身でファイターとしての武器を気持ち、アゴと精神力の強さというピンブレットだが、柔術は黒帯でCage Warriorsではフェザー級王座を獲得している。ハイキックでKOする一方で、跳びつき三角という得意技持つピンブレットは基本に忠実ながら、アグレッシブな飛び道具を持つ印象に残る選手だ。

そして、劣勢になっても諦めないファイトでローカルショー自体からファンを虜にして来た。

対するジョーダン・ラヴィットも同じ27歳でキャリア10勝1敗、2020年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしオクタゴンでは3勝1敗と勝ち越しているグラップラーだ。UFC初戦でスラムでKO勝ちするなど、ラヴィットもまた派手なインパクトを残したが、世界最高峰ではランク外で生き残り兼育成的なマッチメイクで戦ってきた。

つまり、そのラヴィットと上から3番目の位置で戦うピンブレットもUFCが少し長い目で見ているファイターといえるだろう。フェイスオフ後に自ら差し出した握手に、ラヴィットが答えようとすると急いで手を引き頭を掻く仕草を見せ、ファンを大喜びさせたピンブレット。

その彼とネクストジェネレーションMMAの同門モリー・マッキャンも会場を沸かす試合をハンナ・ゴールディとやってのけるに違いない。

プレリミではムハマド・モカエフがやはり気になる存在だ。

2度のIMMAF世界王者からBRAVE CFと中東メインストリームでプロMMAデビューを果たすと、2年7カ月後の今年3月には5勝0敗のレコードを引っ提げてUFCへ。コディ・ダーデンを58秒、ギロチンで一蹴した。

とはいえダーデンは世界最高峰の最も底辺にある選手といっても間違っていない。特にフライ級はまだ層も薄く、そういう意味ではLFAフライ級王者からステップアップを果たしてきたチャールズ・ジョンソンとの試合は、モカエフにとっても北米基準で現状の力が浮き彫りになるマッチアップといえる。

レスリングとフロント系及びバックチョークを得意とするモカエフは打撃面では左の蹴り、跳びヒザを多用するがパンチの交換はほぼ見せていない。蹴りから組んでテイクダウンという流れに対し、ジョンソンは前蹴りで突き放し、接近戦でもヒザ蹴り、組みにはギロチンという対抗手段を持つ。

モカエフはフェイスオフで拳を胸板にぶつけるほど勢いに乗っていた。対してジョンソンは指をさして何やら叫んでエキサイト。31歳LFAでタイトル戦を3度経験した末に世界最高峰に辿り着いた雑草ジョンソンが、中東のエリート街道まっしぐら、21歳でUFCに飛び込んだモカエフに、どう意地を見せるか見ものだ。

■視聴方法(予定)
7月24日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN208計量結果

<ヘビー/5分5R>
カーティス・ブレイズ: 260ポンド(117.93キロ)
トム・アスピナル: 251ポンド(113.85キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 156ポンド(70.76キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 204ポンド(92.53キロ)
アレキサンダー・グスタフソン: 205ポンド(92.99キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ハンナ・ゴールディ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)
ヴォルカン・オズデミア: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
メイソン・ジョーンズ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー: 156ポンド(70.76キロ)
ダミア・ハゾヴィッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジョナサン・ピレース: 145ポンド(65.77キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)
チャールズ・ジョンソン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
カイル・ネルソン: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マンディ・ブーム: 125ポンド(56.7キロ)
ヴィクトリア・レオナード: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー: 170ポンド(77.11キロ)
クラウジオ・シウバ: 170.5ポンド(77.34キロ)

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LFA o UFC カーティス・ブレイズ クリス・カーティス タイ・ツイバサ チャールズ・ジョンソン デリック・ルイス トム・アスピナル マクワン・アミルカーニ 堀内佑馬 平良達郎

UFC on ESPN+66:オッズ/予想と展望

カーティス・ブレイズ 2.10
トム・アスピナル 1.77
ジャック・ハーマンソン 1.87
クリス・カーティス 1.95
パディ・ピンブレット 1.41
ジョーダン・レビット 3.05
ニキータ・クリロフ 1.50
アレクサンダー・グスタフソン 2.70
モリー・マッキャン 1.26
ハンナ・ゴールディ 4.20
ポール・クレイグ 2.35
ヴォルカン・オーズデミア 1.65
メイソン・ジョーンズ 1.29
ルドビド・クライン 3.85
マーク・ディアキーシー 1.30
ダミア・ハゾヴィッチ 3.75
ナザニエル・ウッド 1.18
チャールズ・ロサ 5.30
マクワン・アミルカーニ 2.70
ジャナサン・ピアース 1.50
ムハマド・モカエフ 1.22
チャールズ・ジョンソン 4.70
ジャイ・ハーバード 1.36
カイル・ネルソン 3.30
マンディ・ブーム 1.77
ビクトリア・レオナルド 2.10
クラウディオ・シウバ 3.10
ニコラス・ダルビー 1.40

3月以来今年2度目のロンドン大会。先週のUFC on ABC3ニューヨーク大会、来週のUFC277と合わせて、3週連続の客入れイベント(その次はまたApexでの開催)。

メインはヘビー級4位ブレイズ vs. 6位でホームのアスピナルの対戦。UFCデビュー以来5連勝・全フィニッシュのアスピナルは、前回のロンドン大会でアレクサンダー・ヴォルコフを1RKOしてトップランカーの仲間入り。試合後にタイ・ツイバサとの対戦をアピールしたが、ツイバサは1位のシリル・ガーンと9月のパリ大会で対戦が決定しており、1位と3位の対戦だけに、次期タイトル挑戦権争いでは一歩劣る。

しかし、王者ガヌーはUFCとの契約内容に不満を持ち、契約がまとまらない場合は年内に契約が切れFAとなると見られている。そうなれば、この試合の勝者と9月の試合の勝者で王座決定戦が組まれてもおかしくない。

対するは、王者ガヌー以外だとデリック・ルイスにしか敗れていないブレイズ。テイクダウン&パウンドが武器で、アスピナルの過去の相手ではセルゲイ・スピヴァクがこのタイプだったが、スピヴァク戦はグラウンドに持ち込まれる前にKO勝ちした。

アスピナルの唯一の負け(反則負け以外)はプロ2年目・デビュー2戦目で、テイクダウンを許す展開から、最後は抜け出してパウンドラッシュでKO寸前まで追い込んだところでヒールを極められての逆転負け。時期的に参考にはならないし、UFCに来てからのテイクダウンディフェンス率は100%だが、ブレイズほどのレスラー相手にどれだけできるかも不明。オッズも割りと拮抗している。

アスピナルKO勝ち。

ランカーを差し置いて今回もセミ前に組まれているのは期待の新星パティ・ピンブレット。ここまで2戦はいずれもUFC1勝2敗の相手で、1Rフィニッシュしたものの実力はまだ不透明。今回は3勝1敗のレビットとの対戦。勝ち越してはいるが、前座戦線での成績で、こちらもセミ前に出てくるレベルではない。ピンブレットありきのカードだと思うが、このレベル相手にも圧勝できるか。

プレリムではフライ級でプロアマ通算30連勝中のモカエフが登場。いずれ平良達郎との無敗対決が実現する可能性があるかも気になる存在。相手はLFAで堀内佑馬との暫定王座決定戦で対戦しスプリット判定勝ちしたチャールズ・ジョンソンで、これがUFCデビュー戦。

ロンドン開催のため、第1試合開始は24日午前1時(23日25時)。速報します。