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MIKE MMA o ONE UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー エメリヤーエンコ・ヒョードル

EA SPORTS『UFC 5』にエメリヤーエンコ・ヒョードル、モハメド・アリ、マイク・タイソンが登場

PlayStation 5(CFI-1200A01)


EA SPORTS『UFC 5』カバーアスリートはアレックス・ヴォルカノフスキーとヴァレンティーナ・シェフチェンコ/デラックス版はイスラエル・アデサニヤ(2023年09月06日)

 こちらの続報。




 年内発売予定のEA SPORTS『UFC 5』の登場キャラクターにエメリヤーエンコ・ヒョードル、モハメド・アリ、マイク・タイソンがいるのことです。続きを読む・・・
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ABEMA BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC アレックス・ヴォルカノフスキー ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ

【Bellator x RIZIN02】サバテーロ戦へ、マゴメド・マゴメドフ「退屈な想いをさせたら、ゴメンナサイ」

【写真】サービス精神旺盛ではないが、凄く丁寧な対応をしてくれたマゴメドフ(C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「超RIZIN02」で本場直輸入というべき、Bellatorバンタム級戦線で要注目のカード=マゴメド・マゴメドフ×ダニー・サバテーロ戦が組まれている。

バンタム級ワールドGPベスト4同士の顔合わせは、世界トップクラスのテイクダウン&スクランブルの展開が期待されている。ダゲスタン・グラップリング×アメリカン・グラップリングの激突という期待感に対し、会見で「僕はベースは散打で、あとからレスリングを学んだ。それにサバテーロは米国を代表するレスラーじゃない」と淡々と話したマゴメドフに──その会見終了直後に、個別取材を行った。


──メディアデーの記者会見を終えたばかりですが、日本滞在は如何ですか。

「全てが順調だよ。気候も凄くダゲスタンと似ていて、快適に過ごせている」

──ダゲスタンも今の東京のように暑くて、湿度が高いのですか。

「そうさ、ダゲスタンの夏はこんな風だよ。カスピ海があるから、凄い湿気で。10日前に日本に入り、気候も食事も問題ないし時差も解消した。KRAZYBEEを借りて、最終調整もできている。僕はストリートで育った。ホームレスじゃないよ(笑)。でも、街に出てこの目で色々と見て成長した。だから、大抵の環境に順応できる。ここまでダゲスタンと気候が似ている東京はノープロブレム、しっかりと対応できているよ。試合後も、少し日本に残って観光を楽しみたいと思っているんだ(笑)」

──ところで会見ではマゴメド・ヌルマゴメドフのところで練習してきたと言っていましたが、コーナーマンのザビット・マゴメドシャリポフは彼のチームの一員ではないですよね。

「サビットと僕は小学6年生からの友人で、この関係は永遠に続くだろう。そしてザビットはアブドゥルマナプ・スクールでは練習をしていない。でも、僕はしている。ただダゲスタンでの人間関係は所属ジムに垣根はなくて、皆が助けあっているんだ。確かにサビットとはジムでは練習していない。他の選手と練習してきた。でも、セコンドはサビット。何も問題はい」

──親友とはいえ、コーナーマンは選手の練習内容を熟知する人間が就く方が良くないでしょうか。

「スクールのキャンプでは一緒に練習しなかっただけで、他ではずっと一緒にやってきたから大丈夫だよ。それに戦うのはザビットでなく、僕だ。ザビットの役割は僕の動きをみて修正すべき点を指示すること。彼は僕がやれることを理解している。だからガイドできる。でも、戦うのは僕自身だ。彼がコーナーマンであること、そしてコーナーマンでないことも大きな問題ではないんだ。大切なことは、如何に僕が戦うのかだから」

──ところでサビッドが、キャリアのピーク前に引退を決意したことは、友人としてどのように思っていますか。

「僕だってザビッドのUFCタイトル挑戦を待ちわびていた。サビットとアレックス・ヴォルカノフスキーは素晴らしい戦いになっていたはずだから。彼はフェザー級ではスバ抜けて身長が高い。だから、いつも背の低い選手と練習し圧倒的に強かった。もしザビットがヴォルカノフスキーに挑戦していたら、間違いなくベルトを巻いていたはずだ。でも彼は僕の兄弟だからどのような決断をしても、彼を支持するだけだよ。

多くの政治的な問題があり、とても残念な結果となった。まぁ、サビットが引退を決めたなら僕はそれを見守るだけ。そして、今はこうやって僕と一緒に戦ってくれている。そこはとても嬉しいね」

──ダニー・サバテーロ戦ですが、サバテーロの打撃をどのように思っていますか。

「テクニカルではない。でも彼のスタイルに合わせた打撃だ。打撃を見せて近づき、テイクダウンをするためにね。凄く上手く戦っている。彼は自分に合った戦いができているよ」

──とはいえ散打がベースだと、組んで倒すための打撃には慣れているのではないでしょうか。

「もちろん散打の経験は役に立つ。MMAファイターは皆が、パンチを見せてから組んでくるからね。サバテーロがクリンチに来るなら、クリンチで対応する。レッスルするならレッスルだ。ファイトならファイトで立ち向かうよ。同時に、相手のことばかり考えて動くことはない。そんなことをしていると、すぐにファイトは終わってしまう。僕は自分がやりたいように戦う。そして彼が何か仕掛けてくると、そこに反応するだけさ」

──日本のファンに、どのような試合を見せたいと考えていますか。

「日曜日はファンを退屈させない。これがMMAだというファイトをしたいと思っている。ただし、退屈な想いをさせるようなことがあればゴメンナサイ。それでもベストは尽くすから分かって欲しい(苦笑)」

──日本のファンはテイクダウンもスクランブルも、しっかりと見てくれるはずです。

「最高だ。絶対に良い試合をするよ」

■視聴方法(予定)
7月30日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

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F1 MMA o ONE UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー イクラム・アリスケロフ イスラム・マカチェフ カムザット・チマエフ クリス・カーティス ケビン・ホランド ティム・エリオット パウロ・コスタ フィル・ホーズ ムハマド・モカエフ

10.21『UFC 294』でイスラム・マカチェフ vs. チャールズ・オリヴェイラ2、パウロ・コスタ vs. カムザット・チマエフ、ナッソーディン・イマヴォフ vs. イクラム・アリスケロフ

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 UFCが10月21日にアラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催する『UFC 294』でイスラム・マカチェフ vs. チャールズ・オリヴェイラのライト級タイトルマッチ、パウロ・コスタ vs. カムザット・チマエフのミドル級マッチ、ナッソーディン・イマヴォフ vs. イクラム・アリスケロフのミドル級マッチを行うことを発表。

 マカチェフは2月の『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』でアレックス・ヴォルカノフスキーに判定勝ちして以来の試合で今回が2度目の防衛戦。オリヴェイラは6月の『UFC 289: Nunes vs. Aldana』でベニール・ダリウシュに1R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCライト級ランキング1位。両者は昨年10月の『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』で行われたライト級王座決定戦で対戦しており、この時はマカチェフが2R肩固めで勝利しています。

 コスタは昨年8月の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』でルーク・ロックホールドに判定勝ちして以来1年2ヶ月ぶりの試合。現在UFCミドル級ランキング7位。チマエフは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』でケビン・ホランドに1Rダースチョークで勝利して以来の試合でMMAデビュー以来12連勝中。現在UFCウェルター級ランキング4位。

 イマヴォフは6月の『UFC 289: Nunes vs. Aldana』で行われたクリス・カーティス戦が2R偶発的なバッティングでノーコンテストになって以来の試合。現在UFCミドル級ランキング13位。アリスケロフは5月の『UFC 288: Sterling vs. Cejudo』で行われたUFCデビュー戦でフィル・ホーズに1R KO勝ちして以来の試合で6連勝中。


 また、同大会ではティム・エリオット vs. ムハマド・モカエフのフライ級マッチも確認されています。

 エリオットは6月の『UFC on ESPN 46: Kara-France vs. Albazi』でビクター・アルタミラノに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFCフライ級ランキング10位。モカエフは3月の『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でジャフェル・フィリョに3Rネッククランクで勝利して以来の試合でMMAデビュー以来1つの無効試合を挟んで10連勝中(UFC戦績4勝0敗)。現在UFCフライ級ランキング11位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アレックス・ヴォルカノフスキー ジャイー・ロドリゲス

【UFC290】右ミドルに右フックを合わせたヴォルカノフスキーがTDからロドリゲスをパウンドアウト!!

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.4R4分19秒by TKO
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)

スイッチして前に出るヴォルカノフスキーに対し、ロドリゲスはスイッチして左に回る。関節蹴りから右ジャブを伸ばすロドリゲスの右ハイが、ヴォルカノフスキーの頭部をかすめる。左ローが空を切ったヴォルカノフスキーは、スッと距離を詰めるが離れる。と、やや距離が近づきロドリゲスの右の蹴りを掴んだヴォルカノフスキーがテイクダウンを決める。金網に押し込みパウンドを落とすヴォルカノフスキーに対し、ロドリゲスは一瞬バタフライガードもクローズドに戻し、背中をつけた状態に。一瞬のスイープ狙いでスペースを創ったロドリゲスが立ち上がるが、ヴォルカノフスキーは落ち着ついてボディロック&小外でテイクダウンを決め、スクランブルでバックを制して殴っていく。

ロドリゲスの前転にも、トップをキープしたヴォルカノフスキーが殴って肩固めへ。ロドリゲスもここはディフェンスしたが、継続的に殴られ勢いのあるパウンドを受けるなどラウンドを落とした。

2R、左ローを蹴り合った両者。ロドリゲスが左の蹴りから、パンチで前に出て跳び蹴り。さらに後ろ回し蹴りとヴォルカノフスキーを動かせる。続いて右ロー&右ハイのコンビを見せたロドリゲスが、パンチを見せてカーフを決める。ヴォルカノフスキーがワンツーで前に出たが、カウンターを被弾して腰が落ちる。ここでテイクダウン狙いに切り替え、スクランブルでバックに回ったヴォルカノフスキーが小外掛け上を取り切る。

ハーフのロドリゲスを殴り、腰を切って来ても捌いたヴォルカノフスキーは、またもスクランブルでバックに。ヴォルカノフスキーはキムラを許さず、後方から殴る。嫌がったロドリゲスが自ら背中をつけると、左のパウンドをヴォルカノフスキーが続ける。足を戻し三角狙いのロドリゲス。仕掛けが分かりやすく、事前に防いだチャンピオンがパウンドを続ける。振りかぶった右のパウンドを打ち込んだヴォルカノフスキー、ロドリゲスは左眉をカットして流血に追い込まれた。

3R開始前にケージ掴みとグローブ掴みを注意されたロドリゲスが右前蹴りから、左右のハイを繰り出す。さらに左ボディから右を当てるが、ヴォルカノフスキーは気にせず右を打ち返す。鋭い左ミドルハイもブロックしたヴォルカノフスキーが、ジャブを当てる。と、ロドリゲスが右ミドルから右ストレートをヒットさせる。

左右に回るロドリゲスはパンチと蹴りのコンビを見せ、さらに右ストレートにつなげる。ジャブを差すロドリゲスは右を被弾した直後、頭突きがあったと中断を要求する。かなりの勢いで頭を打ちつけられたロドリゲスは再開に応じると、間合いを詰めつつ二段蹴りに。さらに右を当て、ハイを入れたロドリゲスだったが、直後に右ミドルに右を合わされケージに下がる。首相撲からヒザ蹴り、ボディで動きを止められたホドリゲスがダブルレッグでテイクダウンを奪われる。

ここから左右のパウンドをまとめたヴォルカノフスキー。ロドリゲスは動かず、パンチを被弾するばかりとなりレフェリーが試合を止めた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アルジャメイン・ステーリング アレックス・ペレス アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ カイ・カラフランス ジャイー・ロドリゲス ティム・エリオット デイヴィソン・フィゲイレド ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル 佐々木憂流迦 扇久保博正

【UFC290】UFC世界フライ級選手権、展望。3度目の正直=モレノ✖2度あることは3度ある=パントージャ

【写真】この小憎らしい笑みが、板についてきた王者モレノ (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

メインでは正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるフェザー級タイトル統一戦が行われるこの豪華大会のコメインは、王者ブランドン・モレノにアレッシャンドリ・パントージャが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。


この両者は、揃って扇久保博正も参加した16年のTUF 24「Tournament of Champions」というMMA歴史上唯一にして無二の世界中のフィーダーショーから同階級の王者が集まり、生き残りと世界王座挑戦権を賭けて戦いが繰り広げられたシリーズに出演していた。

当時第1シード(=優勝候補筆頭)だったパントージャと第16シード(参加者中最下位)のモレノは初戦で激突し、予想をはるかに上回る大激闘の末、パントージャが2Rチョークで一本勝ちを収めている。

が、そのパントージャは次戦でカイ・カラフランスを倒すものの、準決勝では扇久保に2R3-0の判定負け。決勝で扇久保を破ったティム・エリオットがシーズン優勝を飾った。そして当時の絶対王者DJへの挑戦権を得たエリオットに加え、パントージャもカラフランスもパントージャもその後UFCとの契約を獲得。後者3人は現在UFCフライ級のトップに君臨している。

そう考えると、当時UFCが準優勝の扇久保に一度も本戦出場のチャンスを与えなかった仕打ちが、いかに格闘技の道理に反するものだったか──今更ながら実感できるというものだ。

とまれ、UFCで頭角を現した二人は2018年5月に再戦。この時もパントージャが判定3-0で完勝している。が、モレノはこの敗戦後に引き分けを一つ挟んで4連勝を記録し、2020年12月にはフライ級王者デイヴィソン・フィゲイレドへの挑戦を実現した。この試合は大激闘の末ドローに終わったが、翌年の再戦では3Rチョークで見事勝利、最軽量級の頂点に輝いたのだった。

その後モレノはフィゲイレドに惜敗して王座を明け渡すも、昨年の暫定王者戴冠を経て今年1月、元王者の地元リオにて4度目の対戦。4RTKOで勝利し、バンタム級転向を宣言をしたフィゲイレドとの名勝負数え歌に終止符を打ったのだった。

ちなみに王座防衛を果たした舞台裏でモレノを待っていたのが、ここのところ3連勝を記録しているパントージャだ。ハグする際に「次(の挑戦者)は君だね!」とモレノが言うと、「いつ、どこでだ?」とパントージャ。モレノが「まあ(挑戦を受けると)約束するよ」と返答すると、パントージャがさらに「だからいつやるんだ?」と迫り、モレノは「いやいや、今は分からないよブラザー」と苦笑。ここでモレノのセコンドが介入し「おいおい、試合直後の今は許してやってくれよ!」と笑顔でパントージャをなだめるという一幕が見られた。

そうして今回3度目の対決に至った両者だが、過去2戦はいずれもパントージャが完勝。5年以上前のことなので、「パントージャはまだブランドン・モレノのベストヴァージョンとは戦ったことがないのさ!」と持ち前の満面の笑みを見せるモレノだが、今回期するところは大きいだろう。

7年前の第1戦では、 1Rから大振りの右フックで強引に迫るパントージャに対して、コンパクトな打撃で主導権を握ったのはモレノの方だった。が、2Rに失速。なんとかテイクダウンを奪うものの、パントージャの強固なフレーム&ニーシールドの前に有効な攻撃ができずに終わったモレノは、逆にパントージャのテイクダウンへの反応が遅れてスプロウルに失敗。そのままバックを許しチョークで敗れた。

5年前の第2戦では、前回の勝者パントージャの方が優れたアジャストメントを発揮。前戦の1Rの荒く不用意な打撃とはうって変わって、モレノの動きをよく見て鋭いジャブやカウンターを当てて主導権を握ると、倒れながらハイをかわしたモレノの上になり、強烈なパウンドからバックを奪取。さらに強烈なパウンドを入れて圧倒的優勢に1ラウンドを終えると、以後も鋭いジャブとカウンターを駆使してモレノを寄せ付けずに完勝した。

この2試合ともパントージャのバックテイクが決定打となったことを考えると、今回の試合の焦点の一つが、バックポジションをめぐる攻防であるのは間違い無いだろう。実際、過去に在籍していたノヴァウニオン・スペシャルともいえるバック奪取とそこからの絞めはパントージャの無二の必殺技で、UFCでも2018年11月の佐々木憂流迦戦や、直近のブランドン・ロイヴァル戦アレックス・ペレス戦でもこれで仕留めている。

佐々木戦では下からインヴァーテッドガードのように回転し、股下をくぐってバックに回るという現代柔術的な動きも見せたパントージャは、UFCでは一階級上の王者アルジャメイン・ステーリングと並ぶバック取りの名手であり、さらに下になっても強固なフレーム&シールドですぐに距離を作り立ち上がる卓越した柔術流スクランブル力の持ち主だ。ピュアレスリングでは上を行くと思われるモレノが、パントージャをグラウンドでいかにコントロールし、バックを許さないかはこの試合の大きな鍵となりそうだ。

とはいえ現在のモレノの打撃技術の洗練度は当時とはまるで別人だ。顔面もボディもしっかりガードした構えから、多彩な左を中心に鋭くコンパクトな打撃を放つ現在のモレノが、第2戦で猛威を振るったパントージャの鋭いジャブをどう切り崩すか、そして時にパントージャが見せる強引なラッシュにいかに対応するかもまた、この試合の見所だろう。そこでモレノがカウンターのテイクダウンを合わせた時には、上述のように興味深い組技の攻防が展開されることになる。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ シリル・ガンヌ ジャイー・ロドリゲス ジョシュ・エメット ジョン・ジョーンズ ブラッド・ダイアモンド ボクシング マックス・ホロウェイ ライカ 平良達郎

【UFC290】勝負勘と当て勘の交錯!! UFC世界フェザー級王座統一戦=ヴォルカノフスキー✖ロドリゲス戦展望

【写真】この身長差こそ、実はヴォルカノフスキーの得意とするところ。ロドリゲスのレンジは、実は正規王者の距離でもある (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

日本から平良達郎も出場するこの大会のメインイベントは、正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるUFC世界フェザー級タイトル統一戦だ。


ヴォルカノフスキーは2019年12月にマックス・ホロウェイからタイトルを奪取して以来、4度の防衛に成功しているこの階級の絶対王者だ。今年の2月には階級を上げてイスラム・マカチェフの持つライト級王座に挑戦。この試合は、当時パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキング1位のヴォルカノフスキーと同2位のマカチェフによる究極の頂上対決と言えた。

階級上にして世界一のMMAレスラー・マカチェフにも容易にテイクダウン&コントロールを許さなかったヴォルカノフスキーは、無尽蔵のスタミナと武器に回を重ねるごとに勢いを増してゆく。5Rにはなんとスタンドレスリングでも組み勝ち、さらにパンチを当てて上のポジションを奪取、マカチェフを防戦一方に追い込んで試合を終えた。結局僅差の判定で敗れたものの、底知れぬ強さを見せつけたヴォルカノフスキーは試合後もPFP1位の座を保持したのだった。(※その後、シリル・ガンヌに圧勝してヘビー級王座に就いたジョン・ジョーンズにその座を譲り現在は2位)

そのヴォルカノフスキーがライト級に挑む間に、暫定王座を獲得したのがジャイー・ロドリゲスだった。ジョシュ・エメットとの決定戦では、遠い間合いから繰り出す強烈な左右の蹴りで圧倒。2R、飛びヒザを当てた後に下のポジションになったものの、そこからエメットのパウンドをニーシールドとフレームで対処し、腕狙いから三角絞めを極めてみせた。

今回の王座統一戦の最大の鍵は、両者の最大の武器であるスタンドの攻防でどちらが主導権を握るかだろう。

ロドリゲスは、言わずと知れたMMA界屈指の変幻自在の打撃の使い手。幼少時にはじめたテコンドー仕込みの回転系の足技、そしてコリアンゾンビをKOした下を向いて突き上げるエルボー等、数々の変則にして精度の高い武器を繰り出す。が、派手な技だけが得意なわけではない。エメット戦ではハイをブロックさせてからの正確にして強烈無比なミドルやヒザを食い込ませ、常にスピード溢れるパンチのフォローアップを入れる等、ストライカーとしての総合的完成度の高さを見せつけている。

今回の大勝負に向けても「アレックスが偉大なファイターなのはよく分かっている。でも僕のスタイルは、彼にとってもきわめて対処が難しいものだと思うよ。僕は今まで攻略されたこともあったけど、その度に自分の弱点を克服して強さに変えてきた。今回も判定をジャッジに委ねるのではなく、4RにTKOで仕留めたいと思っている」とロドリゲスは自信をのぞかせている。

対するヴォルカノフスキーも「僕が前回ライト級でイスラム相手にあれだけの戦いをしたもんだから、次のフェザー級の試合は楽勝だと思っている人も多いけど、そんなことはない。ジャイーは非常に予測しにくい打撃の持ち主だし、きわめて危険な相手だよ」と、全く油断はしていない様子だ。

「僕がいつだって試合に向けて万全の準備をすることはみんな知っているだろう?」と語るヴォルカノフスキー。以前マックス・ホロウェイとの3戦目では、無数のフェイントとフットワークを駆使し、常に優位な位置とアングルを確保しホロウェイのパンチを誘い出しては避け、強烈な左右のパンチとローを浴びせ続けて完勝。MMAボクシングの達人を、相手の土俵で完全コントロールするという驚愕のパフォーマンスを見せた。168センチの身長とは不均等に長い180センチのリーチから繰り出されるスピードと破壊力とボリュームを兼ね備えた拳、天性の距離感覚と勝負勘に加えて、ゲームプランの緻密さと卓越した実行力こそ、ヴォルカノフスキーを絶対王者たらしめている大きな要因だ。

陣営は今回の試合に向けて、ニュージーランドのシティボクシングにおけるチームメイトにして、派手な蹴りを得意とするブラッド・ダイアモンドことマイク・マセサ、はたまたITFテコンドーの世界大会で数々の優勝を飾り、殿堂入りを果たした超アクロバティック・ストライカーのカール・ヴァン・ルーンも招聘。彼らにロドリゲスの戦い方を研究、模倣してもらうことで対策に余念がない。

ヴァン・ルーンからテコンドー流の後ろ回し蹴りも伝授されたヴォルカノフスキーは「僕は敵の本領でも上回るのが好きなんだ。今回の試合では、テコンドー・ヴォルクがみんなの前に姿を現すかもしれないぞ!」とジョークも飛ばす余裕も見せている。

「僕はエメットのように、彼の正面に立って前に出るような戦い方はしない」、「ジャイーがやるようなリスキーな動きは、同時に隙を生むんだ。いつでもそこにつけ込む準備ができているよ」と絶対王者が話せば、対する暫定王者も「僕のスタイルは、他の人が考えているものとは違う。みんなケージで僕と向き合って初めて分かるんだよ」と語る。

当代随一のダイナミック・ストライカー、ロドリゲスが遠間から繰り出す多彩な足技を、稀代の戦略家ヴォルカノフスキーはいかなる位置取りから攻略にかかるのか。世界の頂点に君臨するヴォルカノフスキーの想像すら上回る打撃をロドリゲスは炸裂させられるのか。試合開始直後から目の離せない王座統一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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F1 MMA o ONE UFC UFC290 YouTube   アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ エドガー・チャイレス ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ニコ・プライス ブランドン・モレノ ロビー・ローラー 平良達郎

『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量動画/ジャック・デラ・マッダレナ vs. ジョサイア・ハレル中止により平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーに昇格

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Alexander Volkanovski (144.5) vs. interim champ Yair Rodriguez (145) – featherweight title unification fight
・Champ Brandon Moreno (125) vs. Alexandre Pantoja (125) – for flyweight title
・Dricus Du Plessis (186) vs. Robert Whittaker (185.5)
・Dan Hooker (155.5) vs. Jalin Turner (158)*
・Bo Nickal (186) vs. Val Woodburn (185.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Robbie Lawler (170.5) vs. Niko Price (171)
・Josiah Harrell (170.5) vs. Jack Della Maddalena (171)
・Denise Gomes (115.5) vs. Yazmin Jauregui (115.5)
・Jimmy Crute (205) vs. Alonzo Menifield (205.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Edgar Chairez (129) vs. Tatsuro Taira (130) – 130-pound contract weight
・Vitor Petrino (206) vs. Marcin Prachnio (206)
・Terrence Mitchell (135) vs. Cameron Saaiman (135)
・Jesus Aguilar (126) vs. Shannon Ross (126)
・Kamuela Kirk (155.5) vs. Esteban Ribovics (156)

 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量結果。ダン・フッカーと対戦するジェイリン・ターナーが158ポンドと2ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。


 また、ジャック・デラ・マッダレナと対戦予定だったジョサイア・ハレルがMRI検査の結果もやもや病と診断され近いうちに脳の手術を受けるとのこと。試合は中止となります。


 その結果、平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーカードに昇格するとのこと。ロビー・ローラー vs. ニコ・プライスの前に行われるので7試合目、日本時間午前10時ごろになります。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスはヴォルカノフスキー支持8人、ロドリゲス支持3人。

・ブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャはモレノ支持10人、パントージャ支持1人。

・ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシスはウィテカー支持10人、プレシス支持1人。

・ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカーはターナー支持9人、フッカー支持2人。

・ボー・ニッカル vs. ヴァル・ウッドバーンは11人全員ニッカル支持。続きを読む・・・
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F1 MMA o ONE Road to UFC UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アーノルド・アレン ジョン・チャンソン フェルナンド マックス・ホロウェイ 中村倫也

8.26 UFCシンガポール大会のメインイベントはマックス・ホロウェイ vs. ジョン・チャンソン/8.27『ROAD TO UFC』シーズン2準決勝も開催

るるぶ シンガポール '24


8.26 UFCはシンガポールか上海で開催/中村倫也 vs. フェルナンド・ガルシア、『ROAD TO UFC』シーズン2準決勝も実施(2023年05月27日)

 こちらの続報。



 UFCが8月26日にシンガポール・インドアスタジアムでFight Nightシリーズを開催することと、メインイベントがマックス・ホロウェイ vs. ジョン・チャンソンのフェザー級マッチになることを発表。上海説もありましたが、結局シンガポールに落ち着きました。中村倫也 vs. フェルナンド・ガルシアも行われます。

 ホロウェイは4月の『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でアーノルド・アレンに判定勝ちして以来の試合。現在UFCフェザー級ランキング2位。ジョンは昨年4月の『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』でアレックス・ヴォルカノフスキーのフェザー級王座に挑戦し4R TKO負けして以来の試合。現在UFCフェザー級ランキング7位。


 また、ワルド・コルテス・アコスタ vs. ルーカス・ブジェスキのヘビー級マッチも確認されています。

 アコスタは4月の『UFC on ESPN 45: Song vs. Simon』でマルコス・ホジェリオ・デ・リマに判定負けして以来の試合。ブジェスキは3月の『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でカール・ウィリアムズに判定負けして以来の試合で2連敗中。


 さらに、翌日の8月27日には『ROAD TO UFC』準決勝も開催されます。続きを読む・・・
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MMA o ONE RYO UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アレッシャンドリ・パントージャ ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ニコ・プライス ブランドン・モレノ ロビー・ローラー ローリー・マクドナルド

UFCが7.8『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』のメインカードを発表/デイナ・ホワイト「ロビー・ローラーはニコ・プライス戦が引退試合になる」

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7.8『UFC 290』でアレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスのフェザー級王座統一戦(2023年04月07日)

『UFC 189』ロビー・ローラー vs. ローリー・マクドナルド2がUFCホール・オブ・フェーム入り(動画)(2023年04月10日)

7.8『UFC 290』でブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャのフライ級タイトルマッチ(2023年04月13日)

7.8『UFC 290』でトレシアン・ゴアとボー・ニッカルが対戦(2023年04月13日)

7.8『UFC 290』でロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシス、ロビー・ローラー vs. ニコ・プライス、ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカー(2023年04月22日)

 こちらの続報。




MAIN EVENT: Alexander Volkanovski vs. Yair Rodríguez

Brandon Moreno vs. Alexandre Pantoja

Robert Whittaker vs. Dricus Du Plessis

Jalin Turner vs. Dan Hooker

Bo Nickal vs. Tresean Gore

 UFCが7月8日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 290』のメインカードを発表。全て当サイトでは既報ですが、メインイベントはアレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスのフェザー級王座統一戦。セミファイナルはブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャのフライ級タイトルマッチ、以下、ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシス、ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカー、ボー・ニッカル vs. トレシアン・ゴアが続きます。

 また、プレリミナリーカードの最後に行われるロビー・ローラー vs. ニコ・プライスについてデイナ・ホワイトは「私はロビー・ローラーを19歳の時に見つけたが、『UFC 290』は彼の素晴らしい22年間のキャリア最後の試合になるだろう」とコメントしています。

 ローラーは『UFC 189』で行われたローリー・マクドナルド戦のホール・オブ・フェーム入りがすでに発表されており、『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』の週に授賞式が行われます。続きを読む・・・
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F1 MMA o ONE UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アーノルド・アレン カルヴィン・ケイター ジョン・チャンソン マックス・ホロウェイ

マックス・ホロウェイ「ライト級再挑戦の可能性は除外しない」「コリアンゾンビと対戦したい」



 『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でアーノルド・アレンに判定勝ちしたマックス・ホロウェイが以下のコメント。

「(アレックス・ヴォルカノフスキーとの3度目の対戦の時は)前回から何も進化していないと言われ、カルヴィン・ケイター戦の時も同じようなことを言われたが、今回もアーノルドにアゴを折られるとか、引退するとか、老いぼれとか色々言われた。だから俺はそうじゃないことを証明しないといけなかった。笑うしかないよ。そういうことを言ってるヤツの大半は人生で一度も戦ったことがないから分からないんだろう。俺はこのスポーツ、このゲームの世界で生きている」

「今後についてはいずれ分かるだろう。ライト級再挑戦は絶対にないとは言えない。UFCと話し合って、彼らがそうしたいのかどうか確認する。ベルトを獲ったら何でもできるわけだから、今はそれが一番の目標だよ」

「歳上のトップファイターで唯一対戦してないのがコリアンゾンビだ。是非対戦したい。オーストラリアは俺のエージェントの祖国だし、いずれはオーストラリア大会があるだろう。彼にやる気があればやれるし、ずっと見てきた選手の一人だ。何で今まで対戦しなかったのか不思議なくらいだ」



 これに対しジョン・チャンソンは「ホロウェイよ! 俺と対戦したいのならいつでもどこでも構わない! レッツゴー!」とコメントしています。続きを読む・・・