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MMA MMAPLANET o UFC   アミール・アルバジ アルマン・ツァルキャン アレックス・カサレス アレックス・ペレス サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ ジェイク・マシューズ ジャレッド・キャノニア ジュリアン・エロサ セルゲイ・モロゾフ ダナ・ホワイト ダミール・イスマグロフ ダヴィッド・ドヴォルザーク ドリュー・ドバー ブライアン・バトル ブランドン・ロイヴァル ボビー・グリーン マァフゥシャトゥ マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ ラファ・ガルシア

【UFN216】計量終了 2022年UFC最終戦は、2023年を睨みアルバジ✖コスタ&ドヴォルザーク✖ケイプに注目

【写真】ダナ・ホワイトが激怒した今年のコンテンダーシリーズ第1週の勝者コスタは、ローカルショーの1勝を積む上げUFCと契約が成った (C)Zuffa/UFC

2022年のUFC最終大会=UFN216:UFN on ESPN+74「Cannonier vs Strickland」が17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催され、16日(金・同)に計量が行われた。

今年のUFC最後の試合、つまり今大会のメインはジャレッド・キャノニアー✖ショーン・スティックランドのミドル級の一番だ。とはいえ日本のファン目線でいえば、メインカードのアミール・アルバジ✖サレッサンドロ・コスタ、プレリミのダヴィッド・ドヴォルザーク✖マネル・ケイプ──フライ級の2試合が気になるところだろう。


イラクからスウェーデンに政治亡命し英国で暮らすアルバジ、ブラジルのコスタ、チェコのドヴォルザーク、そしてポルトガルのケイプと非米国人ファイターばかりなのも、フライ級らしいといえる。

UFCで3勝0敗のアルバジはアレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルという米国人トップランカーとの対戦が流れ、オクタゴン初陣のコスタとの対戦になった。絶対に星を落とすわけにはいかないばかりか、次こそトップ5とのファイトを絶対的にするためのインパクトを残す必要がある状況だ。

とはいえアルバジは究極の勝利至上主義ファイターで、決して熱くなることなく、自身のやるべきこと淡々とこなし、対戦相手の傷口を冷静につく──強すぎる心臓の持ち主だ。ファンの期待とは別のところで、勝つために通じる手段をコスタにぶつけ続けるだろう。

ケイプとドヴォルザークはプレリミ、しかも第2試合で組まれることが信じられない一戦だ。ケイプはUFCに慣れるまでやや時間を要したが、2試合連続で印象的な初回KO勝利を挙げて巻き返した2021年から、今年は自らテストで陽性になったこともあり、2試合連続試合が流れ、今回が最初で最後の2022年の実戦となる。

対するドボルザークは3月にマテウス・ニコラウに敗れて以来、8カ月振りの再起戦となる。この両者の戦いは、一瞬の隙、少しの間が命取りになろう。

格闘技の経験がなくチェスからMMAファイターを志したドボルザークの強味は相手のミスをつく状況判断と洞察力。対してケイプは慎重さと爆発力という対照的なエレメントが融合しているファイターだ。

2023年フィナーレ大会に出場するフライ級4選手のいずれかが、2023年に平良と戦う可能性は決して低くない。そういう意味でもマスト・ウォッチの2試合だ。

■視聴方法(予定)
12月18日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN216計量結果

<ミドル級/5分5R>
ジャレッド・キャノニア―: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・スティックランド: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
アルマン・ツァルキャン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ダミール・イスマグロフ: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
アミール・アルバジ: 125.5ポンド(56.92キロ)
サレッサンドロ・コスタ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 145ポンド(65.77キロ)
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185ポンド(83.91キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイアン・ヴリスマス: 115.5ポンド(52.38キロ)
コリー・マッケナ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170ポンド(77.11キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155ポンド(70.31キロ)
ラファ・ガルシア: 158.5ポンド(71.89キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル: 170ポンド(77.11キロ)
リナット・ファクレトディノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 125.5ポンド(56.92キロ)
マネル・ケイプ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
セルゲイ・モロゾフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジャーニー・ニューソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

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o UFC アレックス・カサレス アーノルド・アレン ギガ・チカゼ

UFC on ESPN+69:第8試合・ソディック・ユサフ vs. ドン・シェイニス

フェザー級。ユサフ12位。

ナイジェリア出身のアフリカンパワー・ユサフ。UFC5勝1敗。UFCデビューから4連勝していたが、UFCデビューから7連所していたアーノルド・アレンと対戦し、接戦の展開から最後はケージに押し込まれる展開で判定負け。今年3月の前戦では、ベテランアレックス・カサレスにタックルからバックに回られる展開が続いたものの、後半は引き剥がしてパンチを入れ判定勝ち。当初は2週間前にギガ・チカゼとのカードが組まれていたが、チカゼ負傷欠場により、UFCデビュー戦のシェイニスとのカードに変更となった。

12勝3敗で31歳のシェイニス。デビュー戦でいきなりランカーとの対戦に。Cage Titans FCというよくわからないプロモーションの王者。12勝の内、判定は2試合だけで、8KO2一本勝ちとフィニッシュ率が高い。当然ながら、オッズは大差でアンダードッグ。

いきなり首相撲に捕らえたユサフ。膝連打。シェイニスパンチを打ち込むが膝をもらっている。ケージに詰めてタックルに入るが、ユサフギロチンで引き込んだ。クローズドで絞める。シェイニスタップ!

ユサフ完勝。デビュー戦の相手には厳しすぎた。

 

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o UFC アレックス・カサレス ジュリアン・エロサ

UFC275:第6試合・チェ・スンウ vs. ジョシュ・クリバオ

フェザー級

スンウは189cmの長いリーチを持つストライカー。UFCデビューから2連敗したが、そこから3連勝。ジュリアン・エロサには1RKO勝ちした。しかし、前戦はベテランのアレックス・カサレスと対戦し、1Rにパンチでダウンを奪ったが、そこで膝をついた状態のカサレスの顔面に膝を入れてしまい、反則ブレイクで仕留められず。2Rにバックを取られてのチョークで逆転負けした。

オーストラリアのクリバオは、地元大会で欠場選手の代役としてUFCと契約。初戦は階級上のライト級だったこともあり、いいところなくKO負け。2戦目は1Rにダウンを奪ったが後半盛り返されドロー。前戦は中国のヌアダンビク相手に1Rテイクダウンで攻められたが、2R以降は打撃をヒットさせUFC初勝利。その試合から1年以上のブランク明け。

間合いに入れないクリバオ。リーチで勝るスンウが牽制の打撃を放つ。クリバオが飛び込んでパンチを放つがバックステップされ空振り。見合いが続いてブーイング。左で飛び込むクリバオにカウンターを合わせようとするスンウ。スンウの連打をかわしたクリバオ。左ハイがヒット。間合いが詰まってきた。クリバオのワンツーがヒット。飛び込んでのパンチでスンウ効いた!スンウはパンチを放つことでしのごうとするがまたもらった。ダウン気味に膝を着いた。組んで凌ぐスンウにパンチを入れるクリバオ。離れたところでスンウがパンチ連打で出ていく。ラッシュ。距離を取りかわすクリバオ。ホーン。

1Rクリバオ。

2R。クリバオがパンチをヒットさせていく。飛び込んで右。スンウもムキになって打ち返していくが空振りが多い。右が顎を打抜きダウン!後転して近づいてきたクリバオにタックルに入るがスンウ切った。クリバオの右がまたヒット。スイッチを繰り返すクリバオ。スンウの左右のハイは空振り。クリバオの右がまたヒット。残り1分。またパンチで出るスンウ。終盤出ていくスンウだが、打ち終わりにクリバオが打ち返す。ホーン。

2Rクリバオ。

3R。スンウ出ていく。クリバオ下がる。逃げ切り気味で手数が少ない。クリバオ飛び込んでアッパー。さらにワンツー。右がヒット。スンウの打撃はブロックの上。出てきたスンウにクリバオボディロック。ケージでこらえるスンウ。スンウ逆にボディロックからテイクダウン。亀になったクリバオに両足フックしてバックマウント。四の字バックへ。残り90秒。チョークを狙うが防いだ。逃げ切ろうとするクリバオ。脇に腕を挟んでディフェンス。残り20秒でパウンドに切り替えたスンウ。立ったクリバオ。タイムアップ。

29-28クリバオ、29-28スンウ、29-28クリバオ。スプリットでクリバオ勝利。

スンウに入れるとしたら1Rか。でも効いた打撃はクリバオだったし、スンウはない。

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MMA MMAPLANET o UFN203 アレックス・カサレス キック

【UFN203】ソディック・ユースウが右インローでカサレスを削り、ユナニマス判定でランカー対決を制す

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
アレックス・カサレス(米国)

サウスポーのカサレスが右腕を伸ばしながら近づくも、ユースウはグローブタッチをしない。左クロスを当てたカサレスが組みつきボディロックでグラウンドに持ち込んだ。バックに回るカサレス、しかしユースウもしのいで立ち上がる。スタンドではプレッシャーをかけ続けるユースウが、カサレスの左ミドルをキャッチしてグラウンドに持ち込んだ。相手の足を捌いてパスを狙うユースウに対し、カサレスは立ち上がるもバックを狙われる。ケージ際の差し合いからカサレスが離れてケージ中央へ。ユースウが右ハイを2発、カサレスはブロックするもバランスは崩れる。

サークリングしながら打撃を放つカサレスに組みついたユースウが、ケージ際でバックに回った。右足を差し入れるユースウ、持ち上げて引き倒そうと試みるが、カサレスも耐えて離れる。両者のローが交錯したあと、ユースウがプレッシャーをかけながら、カサレスの右フックをかわしてボディロックで組みつき、カサレスをケージに押し込む。ユースウがバックに回るが、切り返したカサレスが反対にバックを奪う。しかしユースウも正対して右腕を差し上げてカサレスをケージに押し込んだ。

2R、カサレスが大きな左ロー。ユースウはコンパクトな右ストレートで攻める。右サイドキックで相手を突き放すカサレスだが、ユースウの前進は止まらない。ユースウのパンチをもらってグラついたカサレス、下がりながら左アッパーを突き上げるも空を切る。右ストレートから右ミドル、そして相手が入ってきたところに右ストレートをカウンターで合わせたユースウ。カサレスは左ボディストレートからサークリングする。ユースウの左フックをもらったカサレスが一瞬マットに手を着いた。ローを受けたカサレスの手数が増えるも、ペースを握り返すには至らない。

ユースウのローを受けてバランスを崩すカサレス。しかし崩れながらもユースウをこかすなど仕掛けは多い。ユースウは細かい蹴りでカサレスを中に入れさせず、ケージを背負わせる。左ストレートでケージ中央まで押し返すカサレスだが、蹴りをすくわれて尻もちを着いた。立ち上がり、左ボディを突き刺すカサレス。ユースウはガードを固めて相手を見ながら、右インローでカサレスを追い込んでいく。カサレスの足が流れ、バランスが崩れることが多くなった2Rだった。

最終回、右サイドキックで入るカサレス。ユースウはガードを固めて右インロー、カサレスの右サイドキックをキャッチしたがテイクダウンは成らなかった。しかしユースウの右インローがクリーンヒット。ユースウは右ショート、カサレスは左ストレートを返す。カサレスの左ボディが当たると、ユースウが下がるように。見合いながら右バックスピンキックを相手の腹に突き刺したカサレス。ユースウも右インローを当てるも、カサレスが前に出ていく。相手にケージを背負わせて左ストレートで攻め立てるカサレス、ユースウが前に出て来ると組みついてテイクダウンを仕掛ける。

これを凌いだユースウは右ハイ、そして右ショートを当ててカサレスをグラつかせた。さらに右ローで追い込むユースウ。カサレスの左右フックをダッキングでかわすユースウ、右インローを効かせる。カサレスは組みつくもユースウが両腕を差し上げて倒れず。ユースウが右ローから、組みついてきたカサレスをガブって試合を終えた。

裁定はユナニマスで、右インローを効かせたユースウが勝利した。


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F1 o UFC アレックス・カサレス カイラー・フィリップス キック ジョゼ・アルド ジョニー・ウォーカー ジリアン・ロバートソン ブルーノ・シウバ マルロン・モラエス

UFC on ESPN+61:オッズ/予想と展望

アゴ・サントス 5.40
マゴメド・アンカラエフ 1.16
マルロン・モラエス 2.95
ソン・ヤドン 1.42
ソディック・ユサフ 1.43
アレックス・カサレス 2.90
カリル・ラウントリーJr 2.15
カール・ロバーソン 1.74
ドリュー・ドーバー 1.61
テランス・マッキニー 2.45
アレックス・ペレイラ 1.56
ブルーノ・シウバ 2.55
マシュー・セメルスバーガー 1.53
AJ・フレッチャ2.60
JJ・アルドリッチ 2.10
ジリアン・ロバートソン 1.77
トレヴィン・ジョーンズ 2.30
ジャビッド・バシャラート 1.67
デイモン・ジャクソン 1.87
カムエラ・カーク 1.95
サビーナ・マゾ 3.50
ミランダ・マーヴェリック 1.31
ダルチャ・ルンギアムブーラ 1.80
コーディ・ブランデージ 2.05
クリス・モウティーニョ 1.69
ギド・カネッティ 2.25
テフォン・チュクウィ 2.55
アザマト・ムルザカノフ 1.54

メインはライトヘビー級5位サントスと6位アンカラエフの対戦だが、オッズは圧倒的大差でアンカラエフがフェイバリット。3連続KO勝ちでジョン・ジョーンズのタイトルに挑戦し、JJ相手に唯一スプリット判定まで持ち込んだサントスだが、そこから連敗。前戦はジョニー・ウォーカー戦で、両者ともに勝負に行かない退屈な展開で、判定勝ちしたものの評価は上がらず。次戦でジャマール・ヒルがウォーカーを豪快にKOしているだけに、サントスにも不甲斐なさを感じた。38歳ともう下り坂。

対するアンカラエフはロシア・ダゲスタン共和国出身のコンバットサンビスト。UFC初戦でポール・クレイグ相手にリードしていたが、残り1秒で三角絞めで敗れたのがキャリア唯一の敗戦で、そこから7連勝中。一本勝ちがなく、勝った試合はKOか判定。今回が初のメイン。

ストライカー対決だが、勢いの差でアンカラエフKO勝ち。

セミはWSOF王者マルロン・モラエスライジングスターのソン・ヤドンが挑む。モラエスはセフードのタイトルに挑戦しKO負けすると、バンタム級転向初戦のジョゼ・アルドに僅差の判定勝ちをしたが、負けたアルドがタイトルに挑戦し、モラエスはそこから3連続KO負け。最近はダメージの蓄積を感じさせる倒れ方を見せるようになってきた。

UFCデビューから連勝していたヤドンはテイクダウンディフェンスとリカバリーに難があり、カイラー・フィリップスに敗れて初黒星を喫したが、そこから2連勝中。オッズでもヤドンが優勢。

メインカードに出場するテランス・マッキニーは2週間前に1Rチョークで一本勝ちしたばかり。リック・グレンの代役として先週急遽出場が決まった。前回はキック王者のファレス・ジアム相手にアンダードッグだったが、グラウンドに持ち込みチョークで一本勝ち。今回の相手は元ランカーのドリュー・ドーバーで、またもアンダードッグとなっている。下馬評を覆すことはできるか。

メインカード第1試合はGloty王者のアレックス・ペレイラがUFC2戦目を行う。初戦はUFC1勝1敗の相手に組み付かれる展開で苦戦する展開から、2Rに飛び膝で逆転KO勝ち。今回の相手ブルーノ・シウバは昨年6月のUFCデビューから半年で3連続KO勝ちしたストライカーで、22勝中19KOで一本勝ちはないが、柔術は黒帯。ペレイラの初戦を見る限り、オッズほどに楽な試合にはならないか。

第1試合開始は13日朝6時。速報します。

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MMA UFN196   アレックス・カサレス チェ・スンウ ボクシング

【UFN196】反則のヒザ蹴りで流れが変った? チェ・スンウ、カサレスのRNCで一本負け。4連勝ならず

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
Def.2R3 分31秒by RNC
チェ・スンウ(韓国)

サウスポーのカサレスがハイをかわして、左ハイを蹴っていく。チェ・スンウはその蹴りをブロック、そして捌くが左ミドルを蹴られる。左ショートフック、右ハイを見せたチェ・スンウは、右ハイから右ストレートを被弾する。右クロスを打ち返し、前に出たチェ・スンウが笑顔を浮かべる。さらに右を当てたチェ・スンウは左ミドルにワンツーを打つ込みダウンを奪う。

パウンドの追撃を受けながら起き上ったカサレス。チェ・スンウはここでヒザをマットについている状態でヒザ蹴りを顔面に蹴り込んでしまう。カサレスは腰から崩れたが、すぐに立ち上がりブレイク中も戦意を保ちづづける。チェ・スンウは1点減点、全く必要な反則攻撃だ。

再開後、カサレスは左ミドルハイを蹴り、右ロー。そこにチェ・スンウは右を合わせ、右の蹴りを続ける。カサレスが左ミドルを入れ、チェ・スンウはボディフックにヒザを突き上げる。カサレスは左オーバーハンドから組んでダーティボクシング、離れ際のチェ・スンウの蹴りをかわす。チェ・スンウは踏み込んで右をヒットさせると、右ミドルハイを近距離で蹴る。ローにワンツーを当てたチェ・スンウ、カサレスが再び腰が落ちる。ここで時間となり、本来は10-9でチェ・スンウのラウンドだったが反則の減点で9-9となった。

2R、左を当て右ミドルハイから前に出るチェ・スンウ。カサレスも左を打ち返し、続く左ハイでスリップもすぐに立ち上がる。カサレスがケージに押し込むが、離れたチェ・スンウは続くクリンチにもヒザを入れ、ケージを背負って倒れない。押し返しハイを見せながら離れたチェ・スンウの右ハイをカサレスがスウェイでかわす。右を振って距離を詰めつつ右ハイを繰り出したチェ・スンウは、右ジャブを被弾。右ミドルを蹴り、パンチにつないだチェ・スンウ。ここでダックダウンから組んでバックに回ったカサレスはスタンドで両足をフックする。

RNCをセットされ両ヒザをつかされたチェ・スンウが力なくタップし、オクタゴン4連勝を逃した。

「グラウンドでのヒザ蹴り? 何が起こったか分かっていなかったよ。その前に倒されていたし、フラッシュ状態だった。RNCはオプションの一つ。入り方が良かったから、すぐに極めることができた」とカサレスは勝利を振り返った。

チェ・スンウとしては、やはり反則のヒザ蹴りで流れが止まったことは痛かったが、本人のミスだけに勿体ないが致し方ない。


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MMA UFC UFN196 アレックス・カサレス イケ・ビジャヌエバ グレゴリー・ホドリゲス ジェイ・ハーバート ジョン・チャンソン ズヴァイアド・ラジシュビリ タバタ・ヒッチ チェ・スンウ パウロ・コスタ パク・ジュンヨン ボクシング マーヴィン・ヴェットーリ

【UFN196】カサレス戦で4連勝なるか。シン韓国MMAの担い手チェ・スンウ「正しい防御、正しい攻撃」

【写真】水抜きも成功、145.5ポンドで計量を終えたチェ・スンウ (C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」が開催される現在オクタゴン3連勝中、UFC戦績3勝2敗のチェ・スンウがアレックス・カサレスと戦う。

長身、自身のサイズを有効に使った打撃は、精度が高く、相手の攻撃を被弾せずに自身攻撃を当てるという韓国バチバチスタイルとは一線を画している。

それでそれでいて倒すファイトを展開するチェ・スンウの水抜き前に初インタビューを行った。


──土曜日にオクタゴン4連勝を掛けてアレックス・カサレスと戦います。今の気持ちを教えてください。

「これから計量までバスルームに籠るので気は重いです。ただ仕上がりは問題ないですし、水抜きを除けば精神的も全く問題ありません。

アレックス・カサレスは動きの速い選手です。パンチもそうだし、移動もですね。彼のその良さを出させないで戦えるよう準備をしてきました」

──今、試合前のベガスに来てUFC PIで挑戦する選手もいますが、チェ・スンウ選手の場合は?

「自分はソウルで準備して来ました。ソウルにはたくさんのジムがありますし、ボクシング、レスリング、MMAと今回の試合に必要な技術を身につけてきました」

──TOP FCフェザー級王者からUFCにステップアップし最初の2試合で敗れ、そこから3連勝中です。技術なのか、気構えなのか連敗後に何か変化があったのでしょうか。

「全ての瞬間が、モチベーションに関係してきます。連敗後、もし次も負けていればUFCは自分を追い出していたでしょう。絶対に信頼を取り戻す必要がありました。とにかくポジティブにモノゴトを捉えるようにし、素早い行動をとるよう心掛けました」

──その後、3連勝を果たしました。チェ・ドゥホなどは、真っ向勝負で日本人をKOしてきた戦いが、UFCではファンが絶賛する試合にこそなりますが、結果に結びついていません。対してチェ・スンウ選手は韓国MMAの真正面、近距離で殴り合いという試合でなく、レンジを取って無暗に被弾しないファイトをします。

「何か特別ファイト哲学があって戦っているわけではありません。ただ、クリアなディフェンスとクリアなオフェンスを考えて戦っています。肉弾戦を恐れているわけではないです。ただし、正しい防御と正しい攻撃ということを常に考えています」

──だから精度の高い攻撃が可能なのですね。

「この考えがあると、効果的な攻撃ができると思っています」

──チェ・スンウ選手のようなレンジに立つ場合、MMAファイターのなかには手打ちのパンチを繰り返すことも少なくないです。この場合でもチェ・スンウ選手はしっかりと踏み込んで、パンチを打ち抜いていますね。

「う~ん、それは対戦相手によると思います。まず対戦相手によってアゴの位置、ボディの位置関係が違ってきます。そして狙いも変わってきます。だから、踏み込んでパンチを打ち抜くことを意図するするのも、対戦相手によって変わってきます。

何よりもノーリスク、ノーリターンという考えでいます。テイクダウンされるリスクを冒さないと、KOパンチを打ち込むことはできないです」

──アレックス・カサレス戦でも、そのようなファイトを心掛けるということですね。

「彼は基本的に何でもできます。なので、常にプレッシャーを与えて彼の動きをさせないよう戦います。それが作戦ですね」

──韓国のフェザー級といえばジョン・チャンソン、そしてチェ・ドゥホという2人が日本では常にビッグネームです。チェ・スンウという新しいファイターの存在を日本のファンにアピールしてもらえないでしょうか。

「とにかくベストを尽くします(苦笑)。そして、見てくれるファンが楽しめる動きを多く試合で使いたいと思っています。日本のファンの人達も、自分のアクションの多い試合を楽しみにしてください」

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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Interview Special UFC UFC250 アレックス・カサレス チェイス・フーパー ブログ

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─04─アレックス・カサレス✖チェイス・フーバー

【写真】ジャブで突き放し、試合を支配したカサレス (C)Zuffa/UFC

修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が語りたいUFCプレリミマッチ。

第4回からは6日(土・現地時間)のUFC250で行われたフェザー級戦=>アレックス・カサレス✖チェイス・フーパー戦について話してもらった──流れで、田丸匠に対し、強烈な発言が聞かれた……。


──過去1カ月、岡田選手が気になるプレリミ2試合目は?

「カサレス✖フーパーです」

──!?

「アレっ? ピンとこないですか?(笑)」

──カサレスが完封した。う~ん、その記憶しかないですね。

「ハイ、完封でした。チェイス・フーパーって20歳で、勢いがある。UFCも将来性を買っているような感じがする選手だったのですが、カサレスが引き出しの多さと、経験値からなるMMAとしての完成度の高さで完封したというのが凄く印象に残ったんです。僕はメチャクチャ好きな試合内容です」

──その完成度の高さはとは、どういうものだったのでしょうか。

「多分、距離を取るという戦術だったと思うのですが、近づいてきたら出鼻をジャブで潰し、ステップを踏んでの空間支配能力の高さに僕は痺れました。

結果、距離をしっかりと取ってフーパーのやりたいことを何もさせませんでした。凄かったのが、初回に前に出たフーパーに右アッパーを合わせてダウンを奪ったのに、そこで攻めなかったことですね」

──あぁ、ありましたね。立たせて迎え撃つという。

「『なんで追撃しないの?』と思ったのですが、それができるのが凄いなぁと」

──う~ん、仕留めにいかないスタイルでしたね。

「ハイ。ダウンを取っても、パンチを当てていても必要以上に近づかない。勝ちに徹する姿は美しいとさえ思いました」

──なるほどぉ。そういう見方もファイターならではなのですね。しかし、岡田選手は北米MMAに毒されていますね(笑)。

「あっ、タッチ・キックボクシングMMAだけは嫌いなんですよね(笑)」

──特に倒せる時に倒しに行かない。まさにカサレスの初回ですよね(苦笑)。倒せない相手、凄くテイクダウンや寝技が強い相手にソレをするのもMMAなのですが、倒せそうな時には倒せよ……いや、倒しに行けよとは思ってしまうんです。昭和のMMAファンですね(笑)。

「戦いという部分では、その意見も分かります。ただ、僕にアレができるかというと……あのゲームはできないんです。僕なら倒しに行く」

──まさにレスリングの強い倉本選手にパンチを効かせたとき、距離を取って待つようなことはなかったです。

「そうッスね。自分なら行っちゃいます。でも、カサレスはいかずに待った。なんかMMAだからこそ、許される戦い方だし……僕は凄く惹かれました。もちろん仕留めにいくのもMMAだし、いかないカサレスの戦い方もMMAならではだと思います。

ああやって待つことができるのも、自分の技量に自信があるからだろうし……怖いから行くっていう選手は意外と多いはずです。でもカサレスはそれを天秤に掛けて、いかない方が勝率が上がると判断して、実行できている。彼の強さだと思います」

──前に出るとジャブで突き放される。テイクダウンを狙っても、スプロールされる。そういう展開になった時、岡田選手ならどういう風に試合を動かしますか。

「自分の距離が取れないときは、もうブラジル人と同じで玉砕覚悟で組みつくという選択をすると思います。パンチを貰って良いからいく。フーパーは途中から諦めて、下になっていましたね」

──アレはポイント的には。北米MMAで一番勝てない選択ですね。

「ハイ、ソレです。あの時は期待の若手も、こういうモンなんだなって。まぁ、下になるのも面白いですけどね」

──自分は酷評覚悟で、そして判定負けがまだ決まっていない時点なら見てみたい反応があるんです。

「どういう反応ですか?」

──前に出ない。待つという戦いです。

「えっ? アハハハハ。前に出るから殴られる。なら、待ってみると。それは考えなかったですねぇ。それもMMAですね。他の格闘技にはない」

──まぁ、それで負けるとリリースかもしれないですが(笑)。

「確かに(笑)。そこで出ないと……厳しい評価が待っていますね。いやぁ相当な図太さが必要です、それは。でも、全然ありですよ。

それなら無観客の方がやりやすいですね。カサレスも客がいてブーイングが起きたら、もっとレフェリーが攻めるように言われ自分から前に出てしまったかもしれないですしね」

──最終ラウンドを取っても判定で勝てないから、出るしかないですけどね。

「いやぁ、でも選択肢としてありですよ。それがMMAなので」

──やはり毒されていますね(笑)。

「アハハハ。僕もカサレスのように当てて、待って、当てて。そういう側の人間になりたいです。フィニッシュに行けるのに、ニヤニヤ笑って待ってなぶり殺しにするような試合がしたいですね(笑)。そのまま5R、そういう風に戦いたい。それも本当の強さだと思っています」

──奇しくも5Rという言葉が出てきたので……敢えて振らせていただきますが、田丸匠選手が『ランクが2位になった』とSNSで発言していたのは……これは含みがある発言だなと感じたのですが。

「あのガキ……。MMAPLANETのインタビューでアイツ、俺のことを『ボコボコにする』って言いやがって」

──アハハハ。でもボコボコじゃなくて、パカパカだったかと……。

「いや、どっちでも良いですよ。あのクソガキ……。別にやる必要あるとは思っていないですけど、やるようなことがあれば絶対に仕留めないでボコボコにしてなぶり殺しにしてやりますよ」

──そこもインタビューで生かさせていただきます(笑)。

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【UFC250】アレックス・カサレスがチェイス・フーパーを寄せ付けずフルマーク判定で完勝

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
チェイス・フーパー(米国)

サウスポーから右リードフック、ジャブを伸ばすカサレス。フーパーも左を返し、右を振る。その右にアッパーを合わされ、ヒザを着いたフーパーは立ち上がって前に出るが、カサレスが右をヒットさせる。さらに左を入れたカサレスは、組まれるとバックを伺い、反応されてもヒザを突き上げて離れる。フーパーは左を振るって組みつくとバックへ。スタンドで両足をフックしたフーパーは、着地して胸を合わされそうになると離れる。

カサレスは右ジャブ、右ハイ、右フックを振るう。フーパーは常に前出るが、そこにジャブや左フックを受けることが多い。右から左を当てたカサレスは左ジャブに組んでバックへ。前転についていくとフーパーが足関節へ。ロールして逃れたカサレスが初回を取った。

2R、ワンツーからスリーで前に出るフーパー、カサレスが左に左を合わせる。組まれたカサレは押し返し、ケージに詰めてから離れる。右に回りつつ、フーパーを迎え撃つカサレスがワンツー、スイッチしてきたフーパーにボディを決め、左を入れる。直後に組みついたフーバーがバック残り切れず、前方に落とされる。フーパーは立ち上がり左をヒット。すぐにクリンチ戦となり、ヒザを見せたカサレスが離れる。左ハイの空振りにバランスを崩したフーパーが立ち上がると、カサレスが左フックをヒット。組んだフーパーはジャンピングガ―ドから引き込んでハイガード、体重を預けてから下がったカサレスがスタンドに戻る。

再び引き込んだフーパーに対し、殴って立ち上がったカサレスがローを蹴っていく。前に出てきたカサレスに、草刈りスイープを決めたフーパーがトップから左のパンチを落とす。腹を蹴ったカサレスがスタンドに戻り2Rが終わった。

最終回、ワンツーで前に出るフーパー。左で迎え撃つカサレスは右ボディ、そして左フックへ。右フックを被せ、直後に右ボディを打ち抜くカサレスは、まっすぐ突っ込んでくるフーパーに組まれバックを許す。カサレスはクラッチを剥がして離れると、右ジャブ。直後にフーパーの蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、左を入れたカサレスが変わらず攻勢をキープする。

残り半分で引き込んだフーパー、カサレスは付き合わずスタンドへ。近距離でエルボー、反れて右フックを当てたカサレスが組んでボディロックへ。ガードを取って引き込んだフーパーだが、カサレスは立ったままなのでスタンドに戻る。そこで左を被弾したフーパーは近距離で組まれると、すぐにガードを取るのでカサレスは怖さを感じる戦うことができる。サブミッションだけ気をつけて殴るカサレスが、立ち上がったところで残り10秒。レフェリーのブレイク後、両者の拳が交錯したところでタイムアップに──結果は当然のようにカサレスに凱歌が挙がった。