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【Gladiator021】三重発、防衛戦&国際戦へ。&中務「芝生の上で」&NavE「作戦はメッチャ頑張ること」

【写真】三重コンビは腕試しのタイトル防衛戦及び、初の国際戦へ(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator021で、同フライ級王者NavEがモンゴルのニャムジャルガル・トゥメンデムベレルを挑戦者に迎え、ベルトの防衛戦を行う。さらにWARDOGストロー級王者の中務修良が、フィリピンのエイドリアン・バトト・ジェマーと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年1月大会から新機軸を打ち出したGladiatorは、今大会も多数のアジア人外国人選手を招聘。三重県在住のMMA王者であるNavEと中務が国際戦に挑むこととなった。モンゴルのMMA大会MGL-1FC王者のニャムジャルガル、フィリピン・トライアウトからの参戦となるバトトを迎え撃つ2人に、三重県MMA事情と試合について語り合ってもらった。


――今回は三重県在住のMMA王者であるお二人に、三重県のMMA事情と次の国際戦についてお聞きしたいと思います。

NavE 三重県には格闘技をやる環境が本当に少ないです。実質的にプロMMAファイターとして活動しているのは、僕とNOV(中務)さん。あとウチのジムにいる伊賀GORIとか……。

中務 あとは伊勢市に、DEEPに出場している小川道的君がいます。ただ、小川君の場合は三重ではなく愛知で練習しているんですよね。

――三重県在住の選手は、大阪にも愛知にも行くことができるのですね。

NavE それも場所によりますね。名張市から名古屋までは遠いので、僕は奈良や大阪へ行っていました。以前は大阪の布施にあるパラエストラ東大阪へ練習しに通っていて。そのあと、ここから車で1時間ほど行った奈良県橿原市に、正道会館がキックベースのジム(GRAND SQUARE)を出して、まずそこで練習させてもらうようになりました。

それから数年が経ってMIKEさん――藤田宗弘さんが、奈良の中でも名張に近い桜井市にM3A FITというジムを出したので、そこへ練習に行くようになったんです。ただ、やっぱり通うには遠いし、MIKEさんにジム運営のことを教わっていたので、地元にこのジムを出すことになりました。

中務 僕は津市の出身で、もともとボクシングとレスリングをやっていました。高校を卒業したあとに諸事情で東京へ行くことになって、キラービーに入ったんです。でも1年半ぐらいで怪我をして、三重に帰ってきました。それが21歳か22歳の頃、もう15年ぐらい前のことです。当時の三重県では「総合格闘技って何なん?」という状態でした。だから練習場所がなかったので、公園の原っぱで練習していましたね(笑)。

NavE 僕もそうです。地元の公園で、一人で練習していました。東京とかに住んでいると、公園で練習しようという発想には至らないですよね。たくさんジムがあって、どこかジムに入れば練習できるので。

――昔々は東京でも、キックボクシングでジムがなく公園で練習していた例は聞きます。しかし現在、都心でも駒沢公園のような大きな場所で走ったりするぐらいかもしれません。

NavE 津市のことは分からないけど、名張にはそんな大きな公園もないですからね(笑)。僕が練習していたのは、子供たちが遊んでいる普通の公園ですよ。鉄棒とか雲梯で懸垂したりとか。

中務 僕は芝生がある場所でグラップリングの練習をしていましたよ。当時はミクシィが流行っていて、ミクシィで『どこどこの公園で何時から練習するので参加してください』と告知するんです。するとミクシィを見た――空手をやっていた人、レスリングをやっていた人とかが集まってくれて。そこから「もっと練習したい」という後輩が出てきたんです。僕は先輩に社会人レスリングクラブを運営している方がいたので、その場所を借りて練習するようになりました。

NavE 僕は学生時代に柔道をやっていたので、柔道時代の先輩や後輩が来てくれていました。名張は柔道や空手が盛んなんです。逆に、柔道と空手しかない街ですけど(苦笑)。空手家の人に来てもらって打撃を練習して、組み技は――みんな首投げしかしない(笑)。寝技になっても、そこは柔道の寝技になります。あとはYouTubeで見たものを真似たりとか。

ちゃんとMMAの練習ができ始めたのは、最近のことですよ。ジムを出すと、結構強い子が集まってくれて。MMAの選手はいないけど、空手や柔道、レスリングをやっていた人たち――しかも三重県大会で優勝している選手たちも来てくれました。

――一方、中務選手は津市で、どのような環境で練習しているのでしょうか。

中務 津市のマットスペースのあるジムで、週に1回インストラクターとしてMMAを指導させてもらっています。練習自体は愛知と滋賀のジムへ出稽古に行っています。以前よりは練習環境が良くなっているんですよ。RIZINで砂辺さんに勝ったあと(昨年7月、砂辺光久にKO勝ち)、メインスポンサーの会社さんから「もっと練習して、もっと強くなってほしい」と言ってもらえて。そこに勤務しながら週2回は仕事が午前のみで、午後からは練習に充てられるようになりました。おかげで練習量はずいぶん増えています。

NavE NOVさんはウチのジムにも、ちょくちょく練習に来てくれるんです。もっと来てくださいよ。

中務 曜日が合わへんねん……。○曜日の昼は練習できる?

NavE できますよ。ぜひ来てください。ウチには伊賀GORIもいますし、あとは夜勤の会員さんが昼に来てくれたりして、2部練もやっていますし。

中務 ホンマに!? 愛知や滋賀と名張やったら、移動が1時間ぐらい違うでなぁ。

NavE 僕もグラジエイターに出る前……パンクラスで試合をしていた当時は、練習も週2回ぐらいで。いま考えると、それでよく試合に出ていたなって思いますよ。

中務 昔は何をどれくらい練習すればいいのか、それすらも分かっていなかったんですよ。練習環境もなかったし、どうやって試合に出れば良いのかも分かりませんでした(笑)。自分からプロモーターさんに連絡し、試合を組んでもらって。だから、まずオファーを頂いた時に「どうしようかな?」と悩むことはなかったです。

NavE 確かに。来たオファーは全部受けていました。

中務 そうやってNavE君が三重でMMAをやる道筋をつくってくれたんですよ。最近はこの周りにも柔術やキックのジムも出来てきています。ただ、以前は関東の大会に出て目立たないと、次のチャンスは来なかって。でも新生グラジエイターが始まって、三重から関西の大会に出て目立つことができるようになって。自分がRIZINに出られたり、三重から近い場所で海外の選手と対戦できるようになったのは嬉しいです。

NavE 最近、グラジエイターが呼ぶ選手は凄いですね。関東からも選手が来るし、海外からもバンバン呼んできていて。

中務 1月の大会も観ていて、『未知強の選手って、たくさんおるんやな』って思いましたよ。僕はパラエストラ柏さんで練習させてもらうこともあって、フィリピンのジョン・オルニドと対戦した笹晋久選手が強いことも知っていました。でも、その笹選手が攻め込まれて……(結果は2R、笹の反則勝ち)。そんななかで今回、海外の選手と対戦できるのは楽しみです。

NavE 実際に組んでみると、想像していたものとは違う力があるんでしょうね。海外の選手はどれだけ強いんやろうか。僕もキャリアを重ねてきて、その違いを体験してみたいと思っていました。

――NavE選手は当初、韓国Double GFC王者チェ・ドンフンとの対戦する予定でした。しかしこの取材直前(取材は2月28日に行われた)、相手がモンゴルのMGL-1FC王者ニャムジャルガル・トゥメンデムベレルに変更されたようですね。

NavE ちょうどチェ・ドンフンの試合映像を見始めた頃に、対戦相手変更の連絡が来ました。もともと僕は相手の対策をするほうではないので、特に影響はないです。過去にも直前で対戦相手が変更になったことはありますし。それと試合前に対策していて、「相手がそのとおりの動きをしてこなかったらどうしよう」とか思っちゃうんですよね。作戦はいつもどおり、メッチャ頑張ることです(笑)。

――ここでザワンの公式動画で、ニャムジャルガルの練習動画を見ていただき、感想を教えていただければと思います。

NavE (動画を見たあと)僕、これまで国際戦は4試合やっていて、全て韓国人選手が相手だったんですよ。みんな「ホンマに同じ階級か!?」と思うぐらい体がデカくて。試合で組んだ時も「重いし硬い」と感じました。普段なら組み伏せられるような体勢でも、相手を動かすことができない。打撃も良いのが入っているのに、相手の顔色が一切変わらず前に出て来る。次のモンゴル人選手も、そういうタイプだと思います。さらにサイズも大きいし、リーチも長くて。

<この項、続く

■視聴方法(予定)
3月26日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator021対戦カード

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
木村旬志(日本)

<バンタム/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
秋田良隆(日本)

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]NavE(日本)
[挑戦者]ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<55キロ契約/5分3R>
中務修良(日本)
エイドリアン・バトト・ジェマー(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ゆうと(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
中西テツオ(日本)
宮川日向((日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
藤岡陸(日本)

<ウェルター級/5分2R>
橋本健吾(日本)
阿部光太(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
平本丈(日本)
飴山聖也(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
佐藤フミヤ(日本)
北原蓮(日本)

<バンタム級/5分1R>
藤井丈(日本)
吉田開威(日本)

<5分1R>
武田純忠(日本)
有田一貴(ブラジル)

<フライ級/5分1R>
古賀珠楠(日本)
那須裕次郎

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【Gladiator021】ゆうと✖キム・ウィジョンの日韓戦。アマMMAに平本蓮の弟、平本丈が出場!!

【写真】1年11カ月ぶりの実戦、19歳になった平本丈がどのようなMMAを見せるのか (C)MMAPLANET

26(日)、豊中市の176BOXで開催されるGladiator021の追加カードとして、新たなる国際戦とアマMMA2試合等が発表され、MMAマッチ全15試合が出揃った。

GLADIATORフライ級選手権試合、NavE✖ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル、バンタム級3回戦=神田T-800✖テムーレン・アルギルマーの日本✖モンゴル戦、そして55キロ契約=中務修良✖エイドリアン・バトト・ジェマーの日本✖フィリピン戦に続き日韓対決、ゆうと✖キム・ウィジョンのバンタム級3回戦が行われることが明らかとなった。


リリースによると、昨年10月にWARDOGバンタム級王座を獲得したゆうとは、4度目のGLADIATOR参戦に当たり「強い相手と組んで欲しい」と主催者側が交渉した日本人選手との対戦を2度に渡り固辞したという。Gladiatorの櫻井雄一郎代表はその意気に応えるために韓国からキム・ウィジョンを招聘する運びとなった。

キム・ウィジョンは柔道ベースで、中国のICKFフェザー級チャンピオンでもある。MMA戦績は4勝3敗だが、黒星を喫した相手は現Doubule GFC暫定フェザー級パク・チャンス、ヒョンデやサムスンの工場がありロシア、中央アジアからの出稼ぎ外国人チームに所属するカザフスタン人のセルゲイ・イム選手など自力のある選手だ。いわばK-MMA的な綺麗なレコードでない実力者──キム・ウィジョンはそのようなファイターで、ゆうとは厳しいが戦いが予想される。

また今大会ではアマMMA戦2試合が組まれ、平本蓮の実弟・平本丈選手と剛毅會空手の練習パートナーである佐藤フミヤが、関西アマMMAシーンから出場となる飴山聖也、北原蓮と戦うことも明らかなとなっている。

2021年4月の格闘DREAMERSの最終選考試合で鈴木崇矢と対戦して敗れた平本丈が、1年11カ月の沈黙を破りアマMMA戦績2勝1敗の飴山と再スタートの一歩を踏み出す。19歳にしてキック歴14年の丈は、海外MMA通の兄・蓮の知恵袋、情報源といっても過言でないほど世界のMMAファイターに精通しており、その場に向かうため仕切り直しの戦いに挑むこととなった。

一方、平本兄弟の稽古仲間である佐藤はキックボクシング3年で2戦2勝0敗のレコードを持ち、今回がMMA初陣となる。

CAVEで練習をしていた時期もあるという佐藤は現在、丈とともに剛毅會空手で平本と稽古を積んでおり、キックからMMAに対応した打撃を習得中。その打撃力に関してはプロ級という評判だけに、実戦でどれだけのパフォーマンスを見せることができるか注目だ。

今回の発表でMMAのラインナップは出揃ったGLADIATOR021、今──来ているグラップリング、プログレス提供試合の発表も待たれるところだ。

■ Gladiator020対戦カード

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]NavE(日本)
[挑戦者]ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<55キロ契約/5分3R>
中務修良(日本)
エイドリアン・バトト・ジェマ―(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ゆうと(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
秋田良隆(日本)

<フライ級/5分2R>
中西テツオ(日本)
宮川日向((日本)

<バンタム/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
藤岡陸(日本)

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
木村旬志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
橋本健吾(日本)
阿部光太(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
平本丈(日本)
飴山聖也(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
佐藤フミヤ(日本)
北原蓮(日本)

<バンタム級/5分1R>
藤井丈(日本)
吉田開威(日本)

<5分1R>
武田純忠(日本)
有田一貴(ブラジル)

<フライ級/5分1R>
古賀珠楠(日本)
那須裕次郎

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【Gladiator018】笹晋久を迎え撃つ元バンタム級王者の竹本啓哉「ストライカーに使う道具は決めている」

【写真】計量後に並ぶ両雄。グラップラーの竹本とストライカーの笹、好対照の勝負は果たして……(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)に大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018のセミファイナルで、元バンタム級王者の竹本啓哉が、初参戦の笹晋久を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

竹本啓哉は25日に行われた計量で、1回目は50グラムオーバー。計量失敗で王座を手放したこともあるだけに不穏な空気も漂ったが、2回目にしっかりとリミットをパスしている。ここ数年はグラジエーターを中心に戦い、一度はベルトを巻いている竹本にとって、これまで修斗やDEEPで試合を行ってきた笹はどのような存在なのだろうか。計量直後、笹戦への意気込みを訊いた。


――先ほど計量が行われ、2回目でクリアしました。今回は減量がキツかったのでしょうか。

「いえっ、そんなことはないです(汗)。体重に関しては前にやらかしてしまっていたので、ずっと気を付けています。今回はたまたま、というか……」

――試合前にお聞きすることではないかもしれませんが、コンディション面も含めてバンタム級ではなくフェザー級で戦うという選択肢はないのですか。

「はい、バンタム級でやりたい相手がいます。僕は結構、一度負けた相手に対して根に持つタイプなので(苦笑)」

――一度負けた相手というと……。

「具体的に言うと渡部修斗君や土肥“聖帝”潤選手、手塚基伸選手は機会があれば、もう一回やりたいと思っています」

――今回の減量を通じてコンディションには何か影響はありますか。

「コンディションはいつもと変わらないですね。最終的に計量をクリアできれば、それほど影響はないです」

――ここ2試合の内容については、いかがですか。

「出力しきれていなかったように思います。前回の江田戦は、想定より江田選手のグラップリング力が高くて。あとは調子に乗ったスイープを仕掛けて失敗したとか、戦略的なミスがありました。

ケージ際で潜りスイープを狙いまして、完全にいらんことしたなと思いました(苦笑)。途中までは完全に優位に進めていたのですが、潜りスイープ失敗からの江田選手のトップコントロールが巧くて。僕は二重絡みで動きを止めてしまって、そこから試合が止まってしまったのは良くなかったです」

――最近は竹本選手スタイルも研究されているのでしょうか。

「あぁ、そうかもしれないです。だからケージ際で余計なことしちゃったのかな……」

――竹本選手が目指す試合とは、どんなスタイルなのですか。

「組み勝つ試合ですね。ドミネイトしつつ。コントロールしながら最後は一本を取りたい。リスクを冒して取りにいくよりは、詰めて詰めて取りにいくという試合です」

――では今回の対戦相手、笹選手の印象を教えてください。

「力が強いですね。試合映像を見ると、だいぶ力が強い相手だと思いました。僕もあれだけ打撃でガツガツやってくる選手と試合をしたかったんです。打撃が強い相手を組み伏せる試合をやりたくて。組みが強い選手同士が戦ったら、それは組みが強いほうが勝つんですよ。組みが強い選手と打撃が強い選手でどっちが勝つのか、っていう。PRIDE世代なので(笑)」

――江田選手のようなグラップラーと、笹選手のようなストライカーとでは、試合プランも変わってきますか。

「ストライカー対策も準備してきています。もともとストライカーとは、こう戦うというプランを持っているんです。使う道具を決めているというか、その中で相手のスタイルによって使う道具を決めます」

――一方、笹選手は打撃中心のファイターではありますが、組みの強さもあります。

「組みの強さはどうなのか、それは気になっています。正直それが分からないし、楽しみですね。笹選手はこれまで、いかにもグラップラーっていう選手とは対戦していないじゃないですか。僕のように偏っているグラップラーとは試合していないので、どうなるのか僕自身も楽しみです」

――これまで竹本選手は首都圏以外、特にここ数年はグラジエーターを中心に戦い、一度はベルトも巻きました。対する笹選手は修斗とDEEPで戦ってきた選手ですが、ここで竹本選手に勝てば、いきなりベルト挑戦もありうるカードだと思います。

「そうですよね。僕もこの試合に勝ったら、次はタイトルマッチをやりたいです。もう一度ベルトを巻きたい。前回は不手際でベルトを失ってしまい、悲しい気持ちになりました。神田(T-800周一)君も、僕とまた試合がしたいと言ってくれていて……」

――MMAPLANETのインタビューでも、神田選手から竹本選手へのメッセージが続いています。

「アハハハ、本当に嬉しいです。僕も神田選手のことは戦友だと思っているので」

――では今回、どんな試合をしたいですか。

「Fist or Twist(拳か関節技か)です! よろしくお願いいたします」


■Gladiator018計量結果

<フェザー級/5分2R>
原口央(日本):65.65キロ
中川皓貴(日本):65.85キロ → 65.80キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本):63.55キロ → 63.50キロ
笹晋久(日本):63.10キロ

<フォークスタイルグラップリング72キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本):71.30キロ
河名マスト(日本):71.15キロ

<コンバット柔術バンタム級/10分1R>
松本一郎(日本):59.75キロ
江木伸成(日本):60.00キロ

<フェザー級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本):66.60キロ → 66.05キロ(250グラムオーバー)
島村裕(日本):65.55キロ

<フェザー級/5分2R>
左海清之(日本):65.60キロ
TATUMI(日本):65.65キロ

<バンタム級/5分2R>
ゆうと(日本):59.80キロ
丸山幹太(日本):60.15キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本):56.00キロ
御代川敏志(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本):69.50キロ
中園優太(日本):69.35キロ

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル):61.15キロ
秋田良隆(日本):61.10キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本):76.80キロ
成田佑希(日本):75.65キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本):65.95キロ → 65.40キロ
入江一輝(日本):65.20キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本):56.40キロ
秋元強真(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本):69.85キロ
前田啓伍(日本):69.40キロ

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Gladiator014 MMA N.O.V ゆうと 井上啓太 八木敬志 木村旬志

【Gladiator014】予想だにしない事態勃発。DJマルコが敵前逃亡。ケージのドアが開き、選手が転落──NCに

【写真】DJマルコの不出場、天草には気の毒な限りだ (C)MMAPLANET

27日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR014が開催された。

人材育成という開催目的を持つ同大会だが、予想もしなかったハプニングに見舞われた。まず当日計量が実施された今大会、計量開始時間になっても天草ストロンガーの対戦相手であるDJマルコが姿を見せず、主催者からの連絡に「今、起きました。これから向います」と返答した後に音信不通に。

所属ジムの内川代表の意向により、間に合えば試合をするという方向になり、動揺することを防ぐためにストロンガーには伏せられていたが、結果としてDJマルコは会場に姿を現すことなく、公式試合結果には敵前逃亡と記され試合は不成立に終わった。

また第1試合の宋鬼子×谷口軍曹戦では宋が谷口をケージに押し込むと、扉が開いて両者揃って転落し、肩を打撲した谷口が試合続行不能となりノーコンテストとなった。

施錠はされていたが、ボルトごと外れて扉が開いてしまったという今回の事態。大会運営陣の1人によると、3つあった施錠のうち、機能していた1本が破損したとのこと。まさかという事態だが、あってはならない事故だし。イベント運営陣は選手の安全を考慮し、今回の件を真摯に受けてとめてほしい。

なお、試合結果は以下の通りだ。

※詳細は後程アップします。

■GLADIATOR014対戦カード

<フェザー級/5分2R>
土井”聖帝”潤(日本)
Def.2R1分54秒by RNC
中村公彦(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
Def.3-0
ゆうと(日本)

<バンタム級/5分2R>
井口翔太(日本)
Def.3-0
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
木村旬志(日本)
Def.1R0分05秒by KO
N.O.V(日本)

<ライト級/5分2R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
Def.1R4分24秒by 三角締め
稲葉祥真(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
Def.3-0
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
井上啓太(日本)
Def.1R1分46秒 by ヒールフック
八木敬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
延命そら(日本)
Def.3-0
木村総一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
宋鬼子(日本)
NC.1R0分50秒
谷口軍曹(日本)


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Gladiator014 MMA N.O.V RIZIN ゆうと ブログ 櫻井雄一郎

【Gladiator014】「上を目指す選手たちに試合機会を」、「悔いなく戦ってほしい」櫻井雄一郎グラジ代表

【写真】関西にGladiatorあり、長引くコロナ禍でそういう認識が根付いたかのような今大会だ(C)MMAPLANET

明日27日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR014が開催される。今大会にはLDHとの契約を掛かったオーディション番組=「格闘DREAMERS」に出演していた八木敬志が出場し、井上啓太と対戦対戦する。

柔術黒帯、MMAでも活躍する井上戦を前にDREAMERS後の八木はどのような想いでいるのかと──尋ねた。


──2月大会から4カ月。まさかRIZIN大阪大会と重なりました。

「やはり客足には影響が出たと思います。ただ日程を変えるとか、そういうことは考えていなかったです。選手はこの日を目指して練習してくれていますからね。特に今回大会は戦績がそれほど多くない選手、いってみれば3年後、5年後を考えたマッチメイクでもあったので。

これまでタイトルマッチを1試合でも組もうというところがあったのですが、アマチュアからプロになり、そして上を目指す選手たちに試合機会を与えるべき、人材育成大会も開くべきだと思いました。

そういう選手を応援してくれる人たちもいますし。そんなところから関西のMMAを盛り上げていきたいです」

──Gladiatorといえば関西以外の選手の出場も多かったですが、今大会は関西勢かつ老舗ジム所属選手の名前が目立ちます。

「MMAという競技にあって、頑張っている選手。ただ、そこだけなんです。そういう選手に試合機会を与えるのもGladiatorの役割であると思っています。

もちろん関西以外の選手も、これからも出てもらいます。今回は年間で4大会を開催するうえで、今回のような大会がたまたまこのタイミングになったということですね。

9月大会はまた他の地方の選手、Gladiatorを必要としてくれるジム、選手たちの期待にできる限り応えたいと思います。次回大会はタイトルマッチも組む予定ですし、大会ごとにメリハリをつけることも大切かと思います」

──ところで8月にGrachanが初の大阪単独興行を行う。そこにバンタム級王者の竹本啓哉選手、ウェルター級王者のレッツ豪太選手が出場します。

「他団体でもしっかりと勝ってほしい。そういうつもりで、送り出しています。今回、Grchanさんからは関西大会だからこそGladiatorのチャンピオンを出場してほしいということで声を掛けていただいたと思っているので、しっかりとGrachanを盛り上げる試合をして、強さを見せて勝利してほしいです。ベルトを巻いている選手なので、差を見せて勝ってほしい。それぐらいの気持ちです」

──今回、このような試みだからこそ目立つことができる。そういう状況です。だからこそ、今大会に出場する選手に求めることはないですか。

「プロモーターとして、えこひいきなしにカードを組んでいます。だからこそ、うちの道場の選手にも言っているのですが、余力を残さず戦ってほしいです。そして、やはり決着をつけるという意気込みで戦ってもらいたいです。

その結果、判定になることもあるでしょうし、それが勝負です。だけど選手たちには格闘技として戦ってほしいですね。もちろん防御も大切です。そのうえで、攻撃する姿勢を持って戦う。そこを求めます。練習してきたことを全力で出し、悔いなく戦ってほしいですね」

■GLADIATOR014対戦カード

<フェザー級/5分2R>
土井”聖帝”潤(日本)
中村公彦(日本)

<ライト級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
DJマルコ(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
ゆうと(日本)

<バンタム級/5分2R>
井口翔太(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
N.O.V(日本)
木村旬志(日本)

<ライト級/5分2R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
稲葉祥真(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
井上啓太(日本)
八木敬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
延命そら(日本)
木村総一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

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Gladiator014 MMA N.O.V ONE UFC ゆうと 井上啓太 八木敬志 天草ストロンガー四郎 木村旬志

【Gladiator014】格闘DREAMERS卒業生=八木敬志、井上啓太戦へ。「昔、井上選手に寝技を習っていました」

【写真】大会2日前の夜もジムで練習をしていた八木。練習後にインタビューした (C)MMAPLANET

明日27日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR014が開催される。今大会にはLDHとの契約を掛かったオーディション番組=「格闘DREAMERS」に出演していた八木敬志が出場し、井上啓太と対戦対戦する。

柔術黒帯、MMAでも活躍する井上戦を前にDREAMERS後の八木はどのような想いでいるのかと──尋ねた。


──八木選手は格闘DREAMERS出演で、すっかりとこちらが知ったような気持ちになってしまっているのですが、初めましてということで宜しくお願いします。

「アハハハ。こちらこそ、宜しくお願いします」

──その格闘DREAMERSで、LDHとの契約はならずとも仮契約という話もありましたが、固辞しました。改めて、その理由を教えていただけますか。

「そうですね……。仮契約という評価は頂けたのですが、実力はまだ全然です。理想は皆に納得してもらって契約という結果が欲しかったので、仮契約という評価に甘えたくないというのはありました」

──京都に基盤があるということも影響しましたか。

「いずれは行きたいという気持ちもありますが、このタイミングで東京で生活する基盤を築くには引っ越しから仕事から、色々と準備が必要ですし、そうなると練習にも影響が出るというのも考えました。今は関西で力をつけようという想いがありました。

格闘技を始めて7年ぐらいですけど、半年間の格闘DREAMERSは本当に大きなことで、貴重な体験をさせてもらったと……終わってから色々と気付くことが多いです。

LDHという大きな組織が、世界で戦う目標を持つ選手たちをサポートしてくれる。ガチでUFCやONEで戦う選手を育成している。そういう環境があり、少しの間でも皆と時間を共有できた。本当に大きな経験です」

──八木選手はUFCで世界一になると口を揃えるオーディション参加者のなかで、カラーが違うのかなと見ていて感じました。実際、髙谷さんとも話した時に『八木は頑張っていたけど、UFCとかじゃないような気がしました』と言っていましたし。

「そうですかぁ……髙谷さん、お見通しですね。DREAMERSの皆にとって世界はUFCだったのですが、僕は個人的にはONEが目標だったんです。僕は母親がフィリピン人で、小学校の時から日本で育っているのですが、大学卒業後に13年振りに母に会うためにフィピンに行ったんです。

それから毎年会おうと思っていたら、2年後にコロナになってしまって実際は2回しか会えていないのですが、マニラに滞在している時に友達とかと話していると、本当にONEが浸透していました。

だからONEが夢だったし、また渡航が可能になったらバギオのチーム・ラカイに行きたいと思っています」

──なるほどぉ、人それぞれですからね。DREAMERSに参加した選手たちは、修斗などでプロデビューが決まっている選手も複数名見られます。外敵も含めるとパンクラス、DEEPとDREAMERSに関係した選手のデビューラッシュという感じですが、八木選手はGLADIATORを選びました。そして対戦相手はGROUND COREの井上啓太選手です。

「実は井上選手は、僕が以前にGROUND COREに通わせてもらっている時に寝技を教えてくれていた選手なんです。

まさか戦うことになるとは……複雑といえば複雑です」

──とはいえDREAMERSでやってきたことが何だったのか、その答が出る試合でもあります。

「DREAMERSのシーズン1は終わりましたが、最終選考の時の(中村)倫也君の『この試合で負けたら、今のポジションは返上する』という覚悟とか……傍で見てきました。

僕自身、負けて格闘技を辞めるということはなかったと思いますけど、(高木)オーディン(祥多)に勝てて格闘技だけでなく、人生の分岐点になったと思います。

これからも僕はDREAMERSの八木だって絶対に言われると思うんです。そこで情けない姿は見せられないです。DREAMERSのほとんどが関東で練習しているので、僕も関西でやっているんだっていうことを見せていきたいです」

──将来的にはDREAMERSという言葉なく、八木敬志という名前で独り立ちしないとけないです。

「そうですね、ONEに行くためにGLADIATORで勝ち続けて修斗やRoad to ONEで成長した姿を見てもらえるようになりたいです」

──ではその一歩となる日曜日の試合に向けて、改めて意気込みほどをお願いします。

「寝技では井上選手の方が強いかもしれないですけど、打撃で攻め続けて、スタミナを削ります。この半年間、寝技の防御力も上がりました。ただ井上選手は身長も高いですし、ぶっちゃけKOよりも印象を良くして判定で勝てればと思っています」

■GLADIATOR014対戦カード

<フェザー級/5分2R>
土井”聖帝”潤(日本)
中村公彦(日本)

<ライト級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
DJマルコ(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
ゆうと(日本)

<バンタム級/5分2R>
井口翔太(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
N.O.V(日本)
木村旬志(日本)

<ライト級/5分2R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
稲葉祥真(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
井上啓太(日本)
八木敬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
延命そら(日本)
木村総一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

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【Gladiator014】三重県・津在住、波乱万丈MMAファイター人生N.O.V「何もさせずに勝ちたいです」

【写真】1986年7月20日生まれ、35歳になるN.O.V 。ここから加速度を増して、活躍したい(C)MMAPLANET

27日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR014が開催され、Gladiator初陣のWARDOGストロー級王者N.O.Vが木村旬志と戦う

三重県、津市で活動するN.O.Vに初インタビューを試みた。


──WARDOGストロー級王者N.O.V選手、2月大会でGladiator初陣が決まっていましたが、負傷欠場となり4カ月を経て木村旬志戦を今度の日曜日に戦うことになりました。

「2月の試合は練習中にケガをして、それで欠場になりました。でも今回、試合をさせてしてもらうことになって凄く嬉しいです」

──あの大会終了後にNavE選手の取材を名張のジムでさせていただいた時に、一緒に練習していてケガをしてしまって申し訳なかったと何度も言っていました。

「いえ、それは練習中ですからしょうがないことです」

──その時にNavE選手からN.O.V選手が同じ三重県の津在住で、MMAの練習をしていると伺いました。それまで存じあげていなく申し訳なかったです。三重県在住の選手は今も相当に少ないです。N.O.V選手がMMAファイターを目指したのは、どういうきっかけだったのですか。

「僕はもともと久居高校でレスリングをやっていました」

──久居高校といえば吉田沙保里選手の母校ですよね。

「ハイ、そうなんです。当時、山本KID徳郁選手に憧れていて卒業後に上京し、白金高輪にあったKiller beeに入会して練習していました。山本篤さんや朴(光哲)さんによくしていただいいたのですが、2年ぐらいたった時にヒザの前十字靭帯を切り、半月板損傷というケガをしてしまったんです」

──それこそ選手生命を脅かす負傷ですね。

「ハイ、それで手術のために津に戻ってきました。その時、自分の実家は榊原温泉で旅館をしていのたすが、経営が傾いていて……兄は東京で仕事を持っていたので、自分はそのまま津に残ることを決めたんです。結局、旅館は畳むことになったのですが、父の体調のこととかもあり津から離れることはなかったです。

津には全くMMAの練習場所もなくて。それでも、続けたかったのでクシィで格闘技に興味のある子を呼び掛けて、久居駅の自衛隊の駐屯地の横にある芝生で練習していました(笑)」

──まさに青空MMAですね。

「ハイ、空手をやったり、テコンドーをやっている人が集まって、まぁMMAの真似っこですね(笑)。もう13年ぐらい前です。その後はレスリングの先輩がやっていた松阪レスリングクラブの一部を間借りして練習していました。ようやくまともな練習ができるようになった感じです。

でも僕、本当にバカだったので靭帯が切れる、半月板が潰れてヒザが抜けるってことが分かっていなくて、何度も練習中に激痛に見舞われていたんです。その頃ですね、NavE君がMMAを始めた直後で練習に来てくれて」

──名張&津コネクションが、松阪で生まれたと。試合や仕事はどのようにされていたのですか。

「MMAの試合は全くなくて、毎年ゴールデンウィークにSAWが大阪でトーナメントを開いていたので、そこに出たりして……グラップリングの試合にちょこちょこ出ていました」

──柔術の練習環境もなかったですか。

「バルボーザ柔術が確か鈴鹿にはありました。ただ、日系ブラジル人の人たちが集まっている感じで、日本人がぶらりと練習させてもらう雰囲気ではなかったです。

DEEPの名古屋大会とか出たいと思っている時に、また別の個所を練習中にケガをしてしまって……1年ぐらい練習もできなくなりました。その後も違う方の足のACLと半月板のケガをし、片方のヒザは再建手術をしました。そういうことがあって、ようやく練習できるようになりDEEPのアマチュア大会でMMAに出たんです。東京から戻って、もう6年とか経っていました」

──まさに苦節という言葉が当てはまりますね。

「MMAの試合は本当に出る機会がなかったです。でもグラップリングは名古屋とかのグラップリングツアーに出たりしていました。その間もNavE君は練習に来てくれていて、今パンクラスに出ている平岡将英選手も、僕らと一緒にやっていました」

──そうだったのですね。練習環境の方は、変わりはありましたか。

「ハイ。自分のチームを持っていたのですが、人も少ないし解散して……。でも知り合いのボディビルダーの方がエンジョイ・ジムというジムを出された時に、1階の半分を貸すから指導しないかと誘われて。今は場所をお借りする形で活動しています。エンジョイ・ジムには、ジムを開く前のNavE君もエクササイズを教えていたんです」

──MMAを練習できる箱が、ようやくできたのですね。

「でも……全然、プロ志望の人は来なかったですね。だから一般会員さんに付き合ってもらったり、ダミー人形が練習パートナーです。それでも僕や格闘技をバックアップしてくださる建築関係の会社で仕事をさせてもらいながら、MMAを続けることができて恵まれていると思います。

試合前も都合をつけてくれて、休みをくれるので愛知で木部(亮)さんがされているSPLASHさん、滋賀の米原で潤鎮魂歌さんがやっているハーヴェストさんで出稽古をさせてもらったりしています。あとマッチョ・ザ・バタフライ選手が三重県出身なのでコブラ会に出稽古に誘ってくれますし、大阪にも練習に行きたいですね」

──練習環境としては、依然として厳しいモノがありますね。

「そうですね……今は朝倉未来選手効果で、若い子が興味を持ってくれているのですが、彼らへの指導と自分の練習という部分で難しいところはあります」

──WARDOGはMMAプロモーション・カーストの最下層であることは否定できないです。そのWARDOGの王者として、ZSTに出て、今回GLADIATORという舞台で戦います。

「WARDOGでベルトを持たしてもらって、他の団体で戦う。インディの選手が、規模の大きい大会の選手に勝つことに意義があると思います。DEEPやパンクラスからも試合の話は頂きましたけど、僕はインディMMAの代表として有名団体のチャンピオンに勝っていきたい。それがまずZSTやGLADIATORというつもりでいます。だからストロー級の王座が創られるぐらいまで、盛り上げていけるようにしたいです。

WARDOGの選手、こういうとアレですけど、他の団体に出て負けているじゃないですか。だから防衛もしないといけないのですが、僕はインディMMAの代表として、どんどん噛みついて他団体で勝っていきたいです。GRACHANはWARDOGとの合同興行に出た時に勝って、東京の大会でも声をかけてもらいました。

その話は流れたのですが、GRACHANでもDEEPでもパンクラスでも戦っていきたいですし、今はGLADIATORで櫻井代表がチャンスをくれたので、必ず結果を残したいと思っています」

──N.O.V選手のことをまだ知らないMMAPLANETの読者の皆さんに、どういう選手なのかアピールをお願いします。

「僕は殴り合う選手ではないです。でも、尊敬しているのがヌルマゴなんです(笑)。ストロー級ではフィジカルが強いですし、ポジションを取ってパウンドで勝っていきたいです。まぁ下になっても怖くないですけど、トップキープでヒジとエルボーを打ち込んでからバックチョークで勝っていきたいです。

──結果を残すという想いの裏で、三重でもっとMMAを盛んにしたいという想いもお持ちですか。

「もちろんです。三重県在住者として、三重でMMAを盛り上げていきたいです。名張にNavE君がいて、僕が津、伊勢に小川道的選手がいます。同じ三重でも、なかなか距離があって3人一緒になれることは少ないのですが、別々の街でも頑張ってMMAを盛り上げたいと思っています。

あと僕、以前に津でIMPACTっていう興行を開いたこともあるんです」

──あぁ、覚えています。では、またいつの日かIMPACTで三重✖他県の対抗戦が行われることを楽しみにしています。

「そうですね、NavE君、小川君、僕、尾鷲にも飲食店やりながら練習をしている選手もいます。それにマッチョ・ザ・バタフライ選手、あとパンクラスで活躍している山北(渓人)君も、三重県いなべ市出身ですし。三重県のファイターが集まるような機会ができれば良いですね」

──三重トップチームが実現する日を期待しています。そんな将来のためにも日曜日の木村選手との試合、何を魅せたいですか。

「圧倒します。何もさせずに勝ちたいです」

■GLADIATOR014対戦カード

<フェザー級/5分2R>
土井”聖帝”潤(日本)
中村公彦(日本)

<ライト級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
DJマルコ(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
ゆうと(日本)

<バンタム級/5分2R>
井口翔太(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
N.O.V(日本)
木村旬志(日本)

<ライト級/5分2R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
稲葉祥真(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
井上啓太(日本)
八木敬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
延命そら(日本)
木村総一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

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Gladiator013 J-CAGE MIKE NavE News NOV ゆうと ブログ 佐々木信治 原口央 植田豊 清水俊一 竹本啓哉 鈴木一史

【Gladiator013】J-MMA史上初?  メインの佐々木信治✖植田豊が第1試合。セミの竹本✖清水は第2試合

【写真】格上ファイトから試合が組まれていくのはJ-MMA史上初か(C)MMAPLANET

13日(水)、Gladiatorより2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013の対戦順とコロナ感染予防安全対策が発表されている。


Gladiator暫定ライト級王座決定戦=佐々木信治✖植田豊、同バンタム級選手権試合=王者・竹本啓哉✖挑戦者・清水俊一、同フェザー級選手権試合=王者MIKE✖挑戦者・原口央という3つのタイトル戦。

フライ級王者NavEの再起戦、そしてWardogから鈴木一史、ゆうと、NOVという3階級の王者が参戦する1年振りのグラジエイター。

今日の発表によると、コロナウィルス感染予防を考慮しタイトル戦は前日非公開計量、その他の試合は当日計量となるだけでなく、メインイベントの佐々木✖植田を第1試合として、通常大会とは逆にグレードの高いマッチアップを先に行うというJ-MMA史上例の見ない流れが逆となるイベント形式が採用されることが分かった。

また出場選手、セコンド、マネージャー、スタッフ、メディアという会場に足を運ぶ関係者には主催者より、コロナウィルス抗原検査キットが2回分郵送され、大会10日前と前日に検査結果の報告が義務付けられることとなっている。

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