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Interview J-CAGE Special The Fight Must Go On ブログ 内藤頌貴 岩﨑達也 渡辺健太郎

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。内藤頌貴✖渡辺健太郎 「効かせて、一旦外す」

Nobutaka Naito【写真】常に左を狙い、質量も高かった内藤(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──内藤頌貴✖渡辺健太郎とは?!


──内藤選手はサウスポー、渡辺選手はオーソで一発のある選手です。

「序盤は様子見ではあるのですが、質量が高いのは内藤選手です。渡辺選手のように飛び跳ねように小刻みに動くと、どうしても質量は下がります。その動きで相手を翻弄できるなら良いのですが、あの試合では翻弄はできていなかったですね。TJ・ディラショーやドミニク・クルーズ、フランキー・エドガーの小刻みな動きはパンチを打つため、蹴りを蹴るため、テイクダウンを仕掛けるため。そういうことができる選手もいます。

ただし、この時の渡辺選手はこの動きから、パンチを出すような状態ではなかったで。パンチを出す時には足が止まってしまっていたので、そこは明白でした。パンチを打とうとすると、足の動きは止まる。ただし、戦っている内藤選手がそこまで観えているかどうかは分かりません。後から映像で見たり、セコンドでいると観えるのですが。だからこそ、セコンドはその状態が観えることが必要になってくると私は思っています」

──では内藤選手の動きはどうだったのでしょうか。

「内藤選手は逆に動きは多くないですが、常に左を狙っていました。質量も良いです。渡辺選手のパンチは届かない、遠くに感じていますよね。ただし、内藤選手も結果論ですが……左を狙い過ぎている感じです」

──質量が高く、圧力も掛けている。だけど狙い過ぎになる。

「戦いで勝つことでいえば内藤選手はこれで良いんです、本来は。内容で圧倒していますから。でもMMAは試合タイムが限定されているので。3回の5分間で勝つ、ジャッジがいる競技で勝つには蹴りを出す、右も使う。そういうことが必要になるのが、競技格闘技の難しいところなんです」

──そこにもまた競技と武術の違いあるわけですね。

Naito vs Watanabe 01「と同時に蹴りを鍛える、右を鍛えるということが、左のパンチをより有効にするために必要なのに、一歩間違えると蹴りのために蹴りの練習をし、右を強くなるための右の練習になり、左の良さをスポイルする可能性もあります」

──あぁ……。

「いや、競技って難しいですよ。ホントに。だから、この局面でも左が生きる攻撃があれば、より5分間を取る効果的な試合ができるのではないかと思います」

──内藤選手はローでもミドルでも、左の蹴りは持っているのですが、序盤は使っていなかったですね。

「攻撃が途切れると感じたのか、内藤選手がそう思って動いていたのでしょうね。様子見の段階でもあったし。3分前後の動きで、左ローのフェイントをかけた時に渡辺選手が反応した。そこに左を出せれば最高ですよね。そういう意識をもって蹴りとパンチの稽古をしていると、それが自然にできますし。その直後の左ストレートを当てて、右フックにつなげた動きなどは本当に良かったです。アレは左の威力で、右につなげているというコンビネーションでした」

──内藤選手は削り合う、厳しい展開になる覚悟で試合の臨んでいたと試合後に話していました。

「でも一方的でしたよ。質量は全然違っていて。こうなってくると、途中から渡辺選手は序盤に見せた小刻みな動きがなくなっていました。あの動きが効果的でなかったから、劣性になると続けることはできなくなる。と同時に、内藤選手も自分が攻勢になると、どうしても隙ができる。いや、戦いってそういうものなんです。

効かすと、隙ができることがある。だから、この局面は渡辺選手が流れを変えることも可能でした。左ミドルとか、渡辺選手は右を合わせることができた。そういうビジョンをチームとして持っていたのかも重要な点かと思います。自分の攻撃と、相手の攻撃をかわす。この2つを連動させた稽古は、MMAには欠かせないと考えています」

──そして試合は終盤に入ります。

Naito vs Watanabe 02「最後の30秒で渡辺選手が前に出た時、内藤選手が左で迎え撃った。パンチは当たらなかったですが、後の先で良かったです。ダウンを奪ったワンツーもそうですね。下がって打てている、非常に良い攻撃でした。ただし、渡辺選手はここからがチャンスであったんです」

──えっ、そうなのですか!! 最後の抵抗、一か八かの殴り合いに持ち込もうとしてパンチを被弾したように見えたのですが。

「ハイ、だからなんです。ダウンを奪ったあと、勝負をつけるために内藤選手は打ちにいっています。ずっと良く戦っていた内藤選手でしたが、最後の最後の距離の詰め方は危なかったです。勝っているなかで、あれだけ打ちにいくことで渡辺選手が一か八かで打ち返したパンチがドンピシャで当たり、逆転される可能性が出てしまった。

Naito vs Watanabe 03最後の詰め方だけ、間は渡辺選手になっていました。殴られて倒れた渡辺選手ですが、その前の左と右、あれは良かったです。逆を言えば打ち勝った内藤選手ですが、最後の方のパンチは打ち方も乱れて何が起こるか分からない間でした。

特に内藤選手は右の空振りが増えた。この間は渡辺選手の間で。ただし、戦っている選手はそうなります。残り10秒、あそこで仕留めようと。セコンドもそうなる。そして、隙が生まれる。でも渡辺選手も気付かないで戦う。そうですね……そこにピンチがある、そこにチャンスがあるということを意識することも稽古でできます。

以前、松嶋こよみがそうやってロランド・ディにフィリピンで負けました。効かせたと思った時、一度外せる選手。それはもう強い、盤石です。かつてのミルコ・クロコップがそうでした。

効かされた選手は考え無しに出てくる。ならば効かせた方が同じ考え無しの土俵で戦う必要はないんです。一度、外せば観えていない、考えられない相手にはパンチは当てやすくなっているはず。

間が渡辺選手でも、勝ったのは内藤選手。それはあくまでも「間」を軸においてMMAを見た場合です。でも、そんなことばっかり言っているとMMAも面白く見られないですよ(笑)。それは理想論で──人間同士の戦いで、感情があるからこそ、競技は色々なことがおきる。そこで逆転があるから、皆が喜んでMMAを見る。

と同時に武術は見ている人間はいない。感動させる必要もなく、ただ我を護るのみ。その要素が入ると、逆転負けも減る。そこが競技と武術の融合かと考えています」

──なるほどぉ。人前で戦うことで、もう差があるけど共通点もあると。

「そうですね。それに渡辺選手も最後に彼の良さが本当は出ていた。負けた直後は自分を全否定してしまうかもしれないですが、良いところもあった。最後の負ける直前にあの左と右が出せる。その自分の力を認めて、次に挑んで欲しいです。あのカウンターが打てるなら、渡辺選手はカウンターを打てる状況作り、そこができればもっと勝てる選手です。

あの最後の打ち合いは、渡辺選手からすると一度倒されたから偶発的に起こりました。打ち合いのなかでも、手は出しても倒すつもりで出せていたのか。倒すつもりのパンチだと質量も変わります。ピンチはチャンス、そこは私も研究し続けているところです」

──勝った内藤選手とすれば、課題も見つかった勝利でそれも素晴らしいことかと思います。

「ハイ。序盤の素晴らしい戦い、あれを殴る気でいる相手に見せることができるのか。内藤選手はストライカーですから、あの戦いを海外のストライカーともできるようにならないといけない。殴る気のある相手に、殴ることができるのか。パンチが交錯する前後の創りから、それ以前の創りを練る。それは永遠のテーマです。そこを想定した稽古が、試合に出る選手は必要になるかと思います」

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Interview ONE ONE90 Special The Fight Must Go On エディ・アルバレス チャトリ・シットヨートン ティモフィ・ナシューヒン ブログ

【The Fight Must Go On】Must Watch !! チャトリのおススメ、ONEを知るための5番勝負─02─

Eddie vs Timofey【写真】まさかというシーンが、初めてライブでONEを観戦する日本のファンの目の前で起こった(C)MMAPLANET

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第18弾はMust Watch!!  このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

前回に続き、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長が「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」から2試合目を。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれません。


Eddie vs Timofey 02チャトリが選んだ「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」、2試合目は2019年3月31日、ONE90=初の日本大会で行われたライト級ワールドGP準々決勝、ティモフィ・ナシューヒン✖エディ・アルバレスの一戦だ。

チャトリのMust Watch 02、ナシューヒン✖アルバレスの選択理由は以下の通りだ。

チャトリ・シットヨートン
「この試合の前に多くの人がONEチャンピオンシップのレベルは、UFCと比べてどうなんだろうという風に見ていたと思う。私はずっと同じだと言い続けてきた。だからONEとUFC、世界王者対決が見たいと言ってきたんだ。UFCファイターがONEで戦うようになり、その初戦は皆が大苦戦を強いられている。

デメトリウス・ジョンソンですらそうで。セイジ・ノースカット、エディ・アルバレス、ユーシン・オカミ達は敗れている。ONEでの高いでダメージを皆が受けている。私にとって世界のベストオーガナイゼーションはUFCとONEチャンピオンシップであり、西のベストと東のベストが雌雄を決するクロスプロモーションができる日が来ることを望んでいる。それはきっと、世界中のMMAファンが目にしたい試合だと思うよ」

ONEオフィシャルホームページで視られる──この試合の動画はコチラ(2時間20分より)から

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 宮田和幸 田中路教

【Road to ONE02】田中路教とグラップリング戦、宮田和幸「今は失うモノがないので、極めたいです」

Kazuyuki Miyata【写真】昨年3月にはBrave FightとGrachanの合同興行で引退式も行ったが、そのヘラクレスボディに変わりはない(C)MMAPLANET

4月17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、田中路教とグラップリングマッチで戦う宮田和幸。

一昨年大晦日にMMAを引退した宮田だが、Quintetに出場するなど組み技では実戦をこなしてきた。それでもBraveというジムを持ち、選手のマネージメントばかりか大会を開催するなど多忙な宮田が、新型コロナウィルス感染拡大で、今も大会を行う姿勢を持ち続けている同大会で田中と戦う。

なぜ、今、ここで五輪レスラーの肩書を持つ宮田が戦う必要があるのか。そして、田中とのグラップリングでは何を見せたいのかを訪ねた。


──いきなり失礼な話なのですが、世の中がこのような状況ですし宮田さんは、今大会欠場するのではないかと思っていました。引退した選手が、試合も練習も社会的に何を言われるか分からないという時ですし。

「正直、大会は中止か延期で試合がなくなると思っていました。ただ……現役の時にサステインの坂本一弘さんと口約束的だったんですけど、修斗に出場すると言っていたことがあったんです」

──そんなことがあったのですね。

「ハイ。2012年の年末ですかね。それが三崎和雄選手の引退大会をHEALEOがDEEPとやることになり、僕がメインで戦うことになって(※キム・ジェウンに勝利)、日程がかぶってしまったんです。相手は誰だったか……若手の強い選手と戦う約束していた大会に出られなくなって。その時は坂本さんにもお詫びにもいきました。

だから今回、坂本さんから話をもらって……Road to ONEという大会ですけど、これであの時の約束を果たせる。そこに尽きますね、今回試合に出るのは一番はそこです」

──では、オファーがあった時に気持ち的に楽になりましたか。

「そうですね。グラップリングは練習していますし、これからも機会があれば試合に出ようと思っていたので。あの時の約束を果たせます。それにこの大会を開くということは色々と大変なことがあるでしょうし、総合だったらアレですけど出ないとは言えないです」

──階級はONEのフェザー級、70.3キロです。当日計量ですが、MMAを戦っていた時の事実上1階級上の体重で戦うというのは?

「現役の時と体は変わっていないですし、普段から太らないようには心がけています。体重も70キロから71キロなので、朝ごはん食べないで出れば大丈夫です」

──そこまでシェイプを保っているのですね。では対戦相手の田中選手については、どのような印象を持っていますか。

「本来は1階級下の選手ですよね。ただ僕は筋肉があるからデカく見られますけど、そうでもないですし……レスリングの時と同じで、引退するときは若い強い選手とやりたかったんです。田中選手も30歳になるかというところですけど、世代の違う強い選手と戦いたかったので良い相手だと思います」

──グラップリング練習はどのぐらいの頻度で行ってきたのでしょうか。

control「ほぼ毎日やってきましたよ。出稽古はしないので、Braveの芦田(崇宏)だとか、武田(光司)とかと」

──単純に気になってしまうのですが、DEEPライト級チャンピオンで同じくレスリング出身の武田選手とグラップリングの練習をして、どちらが強いのでしょうか。

「グラップリングだけだったら、まだ内弟子達に負けることはなないですね。大丈夫だと思います」

──!! 宮田さん、えげつないですね(笑)。

「まだ練習しているんで、そこは(笑)」

──2016年3月のGrandslamで宮田さんが先ごろ引退した金原正徳選手とグラップリングマッチをした時、試合早々に肉離れを起こしてしまったことが、今も残念でならないんです。レスリング五輪代表とケージレスリングも猛者の対決として、凄く楽しみにしていたので。

「DJ taikiと試合をしたときに太腿を肉離れして、あれからずっと調子が悪い時だったんです。で開始早々にタックルを切った時に、ブチっといってしまって。あの時は寝技よりもレスリングをやろうと思っていたのに、それができなくて……ディフェンシブな試合になってしまい、見てくれている人達に申し訳なかったです」

──その状態で金原選手の攻撃を切り続けたのは、逆にとんでもないことかと思います。

「いや、あの試合は金原君が僕のケガに気付いていなかったから、凄く慎重になっていたと思います。彼が気付いていたら、やられていました」

──気付かせなかったのも化け物ですね。あの試合があるからこそ、今回はという意気込みはありますか。

「そうですね……あの試合もそうですが、DREAMで戦っている時にフェザー級は日本人が多くて、1試合でも負けたら干されるというのがあり、極めよりも勝ちに走っていました。

今は失うモノは何もないですし、とにかく極めたいなと思っています」

──このルールは宮田さんが最も得意とする部分かと。

「そうだと思います。絞って65キロ、当日計量の70キロなら凄く自信があります。出稽古は殆どいかないのですが、たまに他のジムの選手が来てくれて手を合わせても、まだやられることはないですし」

──田中選手が『テイクダウンできる』と言っていましたが。

「レスリングに関しては正直、僕も最近はやっていないから……最近というかずっとやっていないので何ともいえないです」

──えっ?

「でも、そう簡単には倒れないとは思います」

──日本ではレスリングはいつまでもテイクダウンという風に見られがちですが、この試合に注目する目の肥えたファンは宮田さんのコントロールと、田中選手のスクランブルに注目しているかと思います。

haedrock「ホントはレスリングは散々やってきたので極めを見せたいんですけどね。でも田中選手は完全なMMAファイターだし、寝技を見たい人がいるのかなってところで、正直迷っています(笑)」

──いや、もうそれは勝利を目指してどのような戦い方でもしてください(笑)。

「そうですね。レスリングで勝負するのか、寝技に持っていくのか。下からもできなくはないので。何がきても対応できるようにしたいです」

──ケージレスリングに関しては、どのように捉えられていますか。

「ケージレスリングはそんなに得意じゃないです」

──え~っ!!

「レスラーはケージは嫌いだと思います。ケージがないと無敵ですけど、ケージには特殊な技術が必要になってくるので、僕はそんなに得意じゃないです。でもレスリング技術の差で補っちゃっています」

──ジムにもケージは置かれているじゃないですか。

「内弟子は使っていますけど、僕はそんなに使わないです(笑)」

──なるほど。まだまだ予断は許さないかもしれないですが、この試合を楽しみにしているファンに一言、お願いします。

「最近、グラップリングが世界的に流行してきて、僕も得意な分野なので楽しんでもらえればと思います」

──もちろんコロナ収束後になるかと思うのですが、またグラップリングで戦う意向は持たれていますか。

「ハイ、アブダビに出たいです。前から出たかったんです。良いルールだし。足関節の対処は重要になってきますが、指導もしていかないといけないので、僕も足関節は採り入れているんです。そういうところで戦っていくのも楽しみです」

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ブログ 総合格闘家

四代目タイガーマスクがシークレットだったヒクソン・グレイシーの山籠もりの場所を明かす「軽井沢だったんです」

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1: 名無しさん@恐縮です 2020/04/09(木) 11:55:53.31 ID:E6wE0zNO9
  新日本プロレスのタイガーマスクが8日、インスタグラムを更新。

“400戦無敗”の格闘家、ヒクソン・グレイシーとのツーショットを公開した。

タイガーは「これは27年前、自分がタイガーマスクになる前のシューティング時代に、ヒクソン・グレイシーが日本に来日した時に山籠りに連れて行った時の写真!!」と披露した上で、「ヒクソンは来日すると必ず山籠りをしていて、毎回場所はシークレットだったのですが、軽井沢だったんです」と明かした。 (全文は以下リンク先参照)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00010006-encount-fight

画像
https://encount.press/archives/37874/2/

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UFC ブログ

【悲報】4月18日に無観客で開催予定だった「UFC249」が延期に

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320: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/04/10(金) 07:19:45.34 ID:tBPk3B640
UFC249結局キャンセルかよ 
UFCは4月9日、ホームページ上にて以下の通り4.18『UFC249』の延期を発表した。

「UFCはUFC 249開催に向けて万全の準備を進めていたものの、ESPNより新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を考慮し、別途通知があるまで当該イベントならびに以後の試合を延期するよう要請がありました。

UFCは可能な限り早いタイミングで完全なるライブイベントを再開できることを楽しみにしています」  

当初、同大会は米国ニューヨーク州ニューヨークのMSGバークレーセンターで開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により同地での開催を断念。

 UFCのホームであるラスベガスに新しく建設した会場『The UFC Apex』での開催も検討されたが、ネバダ州のアスレチックコミッションが開催を許可せず、ダナ・ホワイトUFC代表は、自身が保有するプライベート・アイランドで開催するプラン、さらにコミッションの管理が及ばない先住民居留地区であるカリフォルニア州リムーアのタチパレスでの開催が決定と報じられていた。 (中略)

 ダナ代表は、今大会を断念した経緯について、ESPNのブレット・オカモトのインタビュー動画で、UFCとパートナーシップを締結しているESPNとディズニーの「トップレベルから連絡があった」ことを明かしている。 (全文は以下リンク先参照)


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200410-00010000-gkakutogi-fight


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Interview ONE ONE73 Special The Fight Must Go On オンラ・ンサン チャトリ・シットヨートン ブログ 長谷川賢

【The Fight Must Go On】Must Watch !! チャトリのおススメ、ONEを知るための5番勝負─01─

N Sang vs Ken Hasegawa【写真】灼熱の館内。熱気と熱さで、両者は体力とともに精神力が削られながら戦い続けた(C)MMAPLANET

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第17弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

ここではONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長が「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」から最初の一番を。

※ここで紹介する試合はオフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれません。


チャトリが選んだ「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」、最初の試合は2018年6月29日、ONE73で行われたONE世界ミドル級選手権試合=王者オンラ・ンサン✖チャレンジャー長谷川賢の一戦だ。

チャトリのMust Watch 01、ンサン✖長谷川の選択理由は以下の通りだ。

チャトリ・シットヨートン
「オンラ・ンサンとケン・ハセガワの試合は、2人の精神力の強さが見られた試合だった。2人とも疲れて、ボロボロになりながらファイティング・スピリッツ、武道道精神を見せてくれた。最終回までもの凄くエキサイティングな試合だったよ。一進一退の接戦で、本当に大好きな試合だ。

あの時点でオンラにとって、ケン・ハセガワとの試合は最も過酷な試練だったんだ。そして、この試合に勝つことでさらに精神的にも肉体的にも成長したオンラは、リマッチでケン・ハセガワに完勝することになったんだ」

ONEオフィシャルホームページで視られる──この試合の動画はコチラから

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News UFC UFC249 ブログ

【UFC249】ついにUFCが──UFC249の延期を発表!!!

9日(木・現地時間)、UFCがホームページ上においてUFC249の延期を発表した。

日本語サイトにおける説明は以下のようになっている。

「UFCはUFC 249開催に向けて万全の準備を進めていたものの、ESPNより新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大を考慮し、別途通知があるまで当該イベントならびに以後の試合を延期するよう要請がありました。UFCは可能な限り早いタイミングで完全なるライブイベントを再開できることを楽しみにしています」


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ブログ 国内格闘技

政府の緊急事態宣言を受け後楽園ホールが5月6日まで休館/DEEP、RISEらが開催中止

【DEEP】5.6大会が中止、王者・弥益ドミネーターはコロナ禍で返上覚悟の欠場考えるも「佐伯代表のご英断に感謝」(イーファイト)
 5月6日(水・祝)東京・後楽園ホールにて開催される『skyticket Presents DEEP 95 IMPACT』が、新型コロナウイルスの影響により中止となった。4月7日、DEEP事務局が発表した。


【DEEP JEWELS】川村虹花、前澤智、KINGレイナ参戦の5.6後楽園ホール大会が中止(イーファイト)
 5月6日(水・祝)東京・後楽園ホールにて開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 29』が、新型コロナウイルスの影響により中止となった。4月7日、DEEP事務局が発表した。


【RISE】4.29後楽園大会の開催中止が決定、工藤政英や小林愛三ら参戦(イーファイト)
 4月29日(水・祝)東京・後楽園ホールにて開催を予定していた『RISE139』が、新型コロナウイルス感染拡大の状況を協議した結果、大会中止となることが7日、主催者より発表された。

 今回の中止は、観客の安全と選手のコンディションを第一優先して決定されたもの。


後楽園ホールが休館、格闘技興行は5月6日まで中止に=緊急事態宣言受け(イーファイト)
 東京ドームシティは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府、及び東京都の方針を受け、4月8日(水)より当面の間、薬局やコンビニ等の一部店舗を除く全域で臨時休業することを発表した。

 これに伴い、東京ドームシティの敷地内にある格闘技の聖地・後楽園ホールも当面は休館となる。
 5月6日に予定されていた『DEEP』と『DEEP JEWELS』は、この休館を受けて大会中止を発表した。4月25日に予定されていたK-1グループの『Krush』からは、まだ発表はないが後ほど対応が発表されると思われる。

 以前も書きましたが、3月まではプロレス含めて割と大会は開催されていました。中には無観客試合にした団体もありましたが、5月6日まではそれすらも出来なくなります。続きを読む・・・
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Special The Fight Must Go On イワン・ゴメス インジオ エリオ・グレイシー オズワウド・ファダ カーウソン・グレイシー カーロス・グレイシー ジョアォン・アルベウト・バヘット ジョルジ・グレイシー ブログ ペドロ・エメテリオ.ルイージ・フランサ・フィリョ 前田光世 矢野武雄

【The Fight Must Go On】MMA歴史探訪。伝えられなかったマスター・ファダとスブービオ柔術─02─

01【写真】1956年当時のオズワウド・ファダ、ブラジル北部ではバーリトゥードが頻繁に行われた時代──ファダはグレイシー・アカデミーに対抗戦を持ちかけていた(C) MMAPLANET

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第16弾は歴史探訪、もう1つのブラジリアン柔術=ファダ柔術を振り返るPart.02をお送りします。

世界に伝わらなかったもう一つの──前田光世からブラジルに伝わった柔術とは……。

<MMA歴史探訪。伝えられなかったもう一つのコンデ・コマから伝わった柔術─01─はコチラから>


右からカーウソン、エリオ、カーロス、1人おいてジョアォン・アルベウト・バヘット

右からカーウソン、エリオ、カーロス、1人おいてジョアォン・アルベウト・バヘット

グレイシー・アカデミーがリオブランカ通りに開かれる5年前、1920年にオズワウド・バチスタ・ファダはこの世に生を受けた。

ファダが柔術に出会ったのは、1937年のこと。当時17歳だったファダは、ブラジル海軍でボクシングの練習をしていた折り、海兵が見たこともない格闘技の訓練をしているのを目にした。

それこそが前田光世の格闘術を学んだルイージ・フランサ・フィリョが指導する柔術だった。何もコンデ・コマはベレンでグレイシー兄弟だけに指導したわけでなく、またカーロスのように前田から授かった柔術を他の人間に教える立場になる人間がいてもおかしくない。さらにいえば日本からブラジルに渡り、そのままブラジルに骨をうずめた柔道家もコンデ・コマ一人ではない。

インジオのバーリトゥード

インジオのバーリトゥード

関口流柔術から講道館に入門し、第日本武徳会柔道教授となった磯貝一十段の教え子といわれる矢野武雄。

彼の下からは柔術家ではなくイワン・ゴメス、フランシスコ・ペレイラ・ダ・シウバ=インジオという1950年代を代表するバーリトゥード・ファイターが育ち、ビニシウス・フアス~マルコ・フアスというルタリーブリに通じる人脈に、サタケ(佐竹信四郎か?)という講道館柔道が関係しているという話もある。

ペドロ・エメテリオ✖ヴァウデマウ・サンタナの柔術マッチ

ペドロ・エメテリオ✖ヴァウデマウ・サンタナの柔術マッチ

ホリオン・グレイシー編纂の柔術&バーリトゥード史における1950年代とは木村政彦✖エリオ・グレイシー、エリオ・グレイシー✖ヴァウデマウ・サンタナ、カーウソン・グレイシー✖ヴァウデマウ・サンタナが重大出来事だ。

しかし、実際にはジョアォン・アルベウト・バヘッド、ペドロ・エメテリオらも含めグレイシーアカデミーの精鋭が活躍したリオやサンパウロよりも、バーリトゥードはブラジル北部・東北部で盛んだった。

ここでトップとして活躍していたファイターのルーツを辿ると、必ずといって良いほどパラ州ベレンの前田、リオグランデノルチ州の矢野、そしてバイーア州のカズオ・ヨシダなる日本の柔道家を源流としていたという。

ジョルジ・グレイシー

ジョルジ・グレイシー

その前田光世をルーツし、リオデジャネイロに伝わった柔術はカーロス・グレイシーとエリオ・グレイシーは今も昔も変わらず、裕福な人が住むリオ南部に広め、彼らと確執した四男ジョルジ・グレイシーはサンパウロへ。

ブラジルの商都にはカーロス&エリオ派からガスタォンJrがアカデミーを出し、カーロスが見出しエリオが育てた小兵エメテリオがグレイシー柔術を広めていた。

リオ北部で柔術の普及にファダは務めた

リオ北部で柔術の普及にファダは務めた

そんなかルイージ・フランサ・フィリョの下で柔術を学んだファダは、南リオのヒキーニョ(金持ち)がスブービオと蔑むリオデジャネイロの北部地区で柔術の普及に生涯を捧げていた。

その一方で、リオを離れたルイージ・フランサ・フィリョの足跡を知る者はいない……。

Jiu-jitsu e a queda de compexos=ジウジツ・イ・ア・ケダ・ジ・コンプレクソス(誰にでもできる柔術)──という想いとともに、人生を柔術に捧げたマスター・ファダとスブービオ柔術の歴史を振り返りたい。

──ここからは2005年9月発売のGONG Grapple #03、「スブービオ柔術よ、永遠に。PARA SEMPRE JIU-JITSU do SUBURBIO」を再録及び加筆してお送りします──

コパカバーナ、イパネマ、巨大なキリスト像が1年中夏の暖かい陽射しを浴びるコルコバートの丘。日本人にとってリオデジャネイロとは、これらの観光スポットを指すだろう。 
一般の人よりも、ずっとずっとリオに詳しいブラジリアン柔術家、あるいは愛好家なら、レブロン、ラゴア、バッハなど有名柔術アカデミーがある街の名前もインプットされるに違いない。

ここに挙げた街の名前は、遥か頭上で両手を広げているキリスト像の眼が届く範囲、つまりリオの一部でしかない。日本でも購入できるガイドブックに地図が掲載され、明るく楽しいイメージを持つ(実際には数々のファベイラがあり危険度は年々高まっている)、リオの表の顔だ。

リオデジャネイロにはキリスト像が背を向けた裏側が存在する。ベントヒベイロ、ヴィラダペーニャ、カスカドゥラ、ハモス、マドレーラら日本人にはまるで聞き覚えなない名を持つリオの北側の地域。バッハやイパネマに住むカリオカは、それらの街の名を一つ、一つ挙げることはない。

彼らは「スブービオ(郊外)」という総称で、リオの北側の街々を呼ぶだけだ。本当のところはどうか分からないが、スブービオには蔑称に近い響きが感じられる。きっと意識外のところで、南側の人間はスブービオに住む人々を蔑んでいるはずだ。例外はあるとしても一般的に南は裕福な地域で、スブービオは貧しい――。スブービオの住民は南の住民のことをヒキーニョ(金持ち)と呼んでいる。

スブービオの人間の前で、ヒキーニョが「スブービオは道がごちゃごちゃで、どこに危険が転がっているか分からないから、車で行きたくない」と、平気な顔をして言ってのけたことがあった。この2人は柔術やMMAを通じて信頼しあった友人関係があるとしか、第三者であり外国人の自分には見えなかったのだが。 

この時スブービオの人間は、少し困ったような笑顔を浮かべていた。ヴィラダペーニャ出身のM・Dは、ヒクソン・グレイシーとウゴ・デュアルチがストリートファイトを行なった──バッハのぺぺビーチに行くときに、何度も同じ場所を行ったり着たりしたことがある。

M・Dは、ヒキーニョのM・Aとは対照的に、高級住宅街を走り慣れていなかった。ようやくビーチに辿り着くと、「こっちの連中は毎日、ビーチバレーとサーフィン、パーティだ。親が金持ちで良かったよな」と眩しいばかりの陽の光から視線をずらして呟いていた。その言葉の響きには、確かにビーチで遊ぶ人々に対して怒気が感じられた。

話が横道に逸れすぎたかもしれない。オズワウド・ファダと彼らの柔術が世に伝わってこなかったのは、つまりは……こういうことだ。地球の裏側に住む、我々には想像もつかない、同じリオデジャネイロという都市の住人の感情の持ち方。貧富の差が生んだ地域格差は、言うまでもなく簡単にカタがつくような問題ではない。グレイシーはヒキーニョで、オズワウド・ファダはスブービオの人間だった――。

<この項、続く>

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ブログ ラーメンは地球を救う

麺亭しま田@恵比寿

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暖かい日が増えてきた今日この頃。醤油がキリッと効いたつけ麺が食べたくなって向かったのが恵比寿にある麺亭しま田です。駅から程近い商店街の一角。明るくて清潔感のある外観からは仕事が出来る雰囲気が漂ってきます。

注文したのはもちろんつけ麺。運ばれてくるなり、店員さんから「昆布水はご存知でしょうか?」の一言。こ、こんぶすい??当然ながら知りません。どうやら半分くらい食べたら麺に掛けて食べると味変するという魔法の小瓶だそうです。否応なしに期待が高まります。

まずはそのままいただくと、つけ汁は期待通りの醤油がキリッと効いた淡麗系。そこに鶏の旨みと脂身が閉じ込められていて口の中に広がります。大山鶏をふんだんに使ってるからそりゃ旨いわけだ。つけ汁に多めに浮かんだネギが脂分をうまく中和してくれて良い仕事をしてくれます。
麺はつけ麺の中では細めのストレート麺。なんともきれいに盛り付けられている事。舌触りはつるんとしてモチモチした食感は言うことなしです。

途中まで食べ進めた後で満を持して昆布水を投入。麺にかけてよく絡ませてからつけ汁につけていただきます。一気に存在感を増した昆布の香り。でも逆に鶏の香りや旨みが際立つから面白い。まさかの味変まですっかり堪能させてもらいました。これはラーメンも期待出来そう。また行ってみましょう。