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【Special】J-MMA2023─2024、平本蓮「僕は喧嘩四つの“幅”が好き。自分のMMAの勝ち筋が見えてきた」

【写真】取材相手や場面によって様々な顔を見せる平本。MMAPLANETではとことん格闘技オタクとして語ってもらった。(C)TAKUMI NAKAMURA

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Takumi Nakamura

J-MMA2023-2024、第八弾は平本蓮に話を訊いた。2023年の戦績は1勝1敗に終わった平本だが、試合内容を見ればサウスポーへの開眼をはじめ、自身の打撃力を活かしたMMAの戦い方を確立した1年になった。平本だからこそ見えるMMAにおける打撃の世界観をお届けしよう。

■2023年平本蓮戦績
4月29日 RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI
×1-2 斎藤裕(日本)

12月31日 RIZIN.45
○3-0 YA-MAN(日本)


――大晦日のYA-MAN戦、おつかれさまでした。試合から10日経ちましたが、映像映像などはチェックしましたか。

「はい。試合直後にもそんなに攻撃をもらってないのは分かっていたんですけど、映像を見返しても全然もらってなかったですね。あれだけ近い距離で打ち合っても、自分の打撃の能力だったらもらわないんだなって思いました」

――かなり打ち合っているように見えましたが、クリーンヒットはなかったわけですね。

「もちろん自分の動きが止まっていて、相手のパンチが直撃すればダメージがありますけど、ボクシング的な避け方っていうんですかね。身体全体を使ってパンチを流す技術はMMAグローブでもできるなと思って。YA-MAN戦が決まるまで、ずっとボクシングの練習を強化してたんですけど、それがいい具合にハマりましたね。やっぱりMMAの練習をやると、どうしても純粋な打撃の技術は下手になっちゃうんで、一時期ボクシングをやり込んだのがよかったです」

――今回の取材に向けて斎藤裕戦も見直して、すでにあの試合からサウスポーに構えて距離を取るスタイルになっていましたよね。

「そうなんですよ。僕はサウスポーに構える・相手と喧嘩四つで戦うのが好きで、喧嘩四つになると少し間合いが遠くなるじゃないですか。その“幅”が好きなんですよね。斎藤戦はテイクダウンディフェンスを意識して、腰を重くした構えになってしまって、あれだとテイクダウンはディフェンスできるけど、打撃と連動しづらいんですよ。逆にアップライトで構えると強い打撃を出せる。自分のファイトスタイル的に、ある程度テイクダウンをディフェンスができるようになってきたので、最近はアップライト気味に構えることが多くなりました。実際それでやってみると、変にテイクダウンディフェンスを意識しすぎない方が結果的に距離も上手く使えるし、テイクダウンされにくいんですよね」

――テイクダウンディフェンスを想定した構えになると、自分が受ける前提になってしまいますし、相手にとっては距離を詰める・組みやすくなるのかもしれないですね。MMAは喧嘩四つの方がやりやすいですか。

「僕はもともとサウスポーでも出来るし、いい意味で喧嘩四つはやることが限定されるというか、技の差し合いが複雑じゃないんですよね。もちろん相四つでも全然できるし、それもやれる上で、自分は喧嘩四つが好きです」

――こうして話を聞いているとK-1・キックルールよりもMMAの方が打撃の引き出しを使えるようですね。

「実はそうなんです(笑)。キックは良くも悪くも無視していい攻撃があるけど、MMAだとそういう攻撃でも効かされるリスクがある。MMAはキックよりももらっちゃいけない打撃が多い分、一つの一つの細かいフェイントや駆け引きがキックよりも大事になるんです。そういう部分でMMAの方が自分が持っている打撃のスキルを出せる気がします。あとはなんだかんだでMMAグローブの打撃に慣れてきたことも大きいですね。MMAグローブの打撃のもらい方や逃がし方が分かってきたというか。やっぱりヘッドギアつけて16オンスのグローブでやる打撃の練習はMMAとは全く別競技ですよ。もちろんそういうガチスパーをやるのも必要だけど、怪我のリスクもあるし、ダメージも溜まるし、体力・技術差があると一方的になっちゃう。ああいう練習は強い選手はどんどん強くなるけど、弱い選手が淘汰されていく練習方法なので、僕らの練習ではあまりやらないようにしていますね」

――それはボクシンググローブとMMAグローブをどちらも経験している平本選手だからこそ分かることですね。

「(篠塚)辰樹も僕らとずっとMMAグローブで練習して、キックのディフェンスをMMAグローブでも使えるようにしていたから、それが試合に出てたと思います」

――篠塚選手が試合後のコメントで「MMAグローブの打撃がどんなものかあえて喰らってみた」と言っていたのですが、決してリップサービスではなく、そういう意味もあったんですね。

「そこはホントにあったと思いますよ。実際にMMAグローブのパンチを受けてみて、どんなものかを理解しておくことは大事なんで」

――YA-MAN戦は平本選手のこれまでの取り組みが形になった試合だと思うのですが、ご自身の感覚ではいかがですか。

「それまでは試合中に『どうしよう?どうしよう?』と困ることもあったのが、そういう混乱がなくなりました。MMAの経験を重ねて、自分がこうやって勝つという自分の勝ち筋が見えてきた試合でしたね」

――今お話を聞いていても、2023年は斎藤裕・YA-MANと全くタイプが異なる選手と戦いましたが、平本選手は同じことを継続して練習しているのだなと思います。

「僕もそう思います。YA-MAN戦が決まった時、これから海外の選手とやることを考えたら、近い距離でガンガン打ち合ってくる打撃が強い選手なんてたくさんいるわけじゃないですか。今後そういう相手と対峙したときに落ち着いていられる自信が必要だと思ったから、YA-MAN戦を乗り越えたことは結構デカいんです。あのタイプの相手とやっても、自分にやれることが多いんだなと分かって、そこは後々大きなプラスになるかもしれないです」

――MMAにおけるストライカーの形は色々なタイプがあると思います。パンチ主体でテイクダウンを混ぜるタイプだったり、テイクダウンされないようにアウトボクシングしながら効かせるタイプだったり。キックからMMAに転向する選手はどのタイプを目指すかが重要だと思うのですが、平本選手の場合はどちらかと言えば後者、喧嘩四つに構える・距離を大事に戦うスタイルが一番しっくり来ていますか。

「僕はボクシング主体で前に出るよりも、そっちの方が合っている気がしましたね。コナー・マクレガーみたいに左の蹴りでリードをとって、前手で距離を把握しながら、相手が入ってくるところに左ストレートを合わせる、みたいな。あれはムエタイでいったらゲーオ・ウィラサクレックの戦い方だし、ボクシングでも喧嘩四つの試合を中心に見ていて、それは蹴りも交えたボクシングの技術として見ていますね。さすがに(ガーボンタ・)デービスは真似できないし(笑)。逆にボクシング的に見るポイントは相四つの時のノニト・ドネアの左フックを合わせるタイミングとか、いざとなった時の打ち合う技術です。アレックス・ペレイラもそんな感じじゃないですか。そうやって自分の戦い方やスタイル、試合のシチュエーションに合うものを見ています」

――分かりやすい例えをありがとうございます。平本選手の中にも色んな打撃のスタイルがあって、それを相手や状況に使い分けているということですね。

「ようやく自分の打撃の使い分けが分かってきて、打撃そのものが安定してきた感じはありますよね。あと打撃で両方構えられるからだと思うんですけど、自分からタックルに入る時も右構え・左構え、どちらからでも入れるんですよ。一度、筋力のバランスを測ってもらった時に左右比がほぼ同じという結果が出て、筋力的に右構え・左構えで差がないらしいんです。だから組み技でもどちらが得意というのがないんですよ」

――打撃のスタイルが思わぬところにも影響が出ていたんですね。

「逆にMMAをやるようになってからも野杁正明選手の試合はめっちゃ見ます。野杁選手はK-1の距離ですけど、オーソドックス・サウスポーどちらも構えられるし、使う技や威力も構えに関係なく同じじゃないですか。よく右でも左でも同じように倒せるなと思うし、野杁選手の試合を見ていると、MMAでも活かせる技術がたくさんあります」

――MMAに転向して野杁選手の凄さを再確認したというのは面白いです。

「MMAは時間がかかる競技なんで、今から野杁選手がMMAをやることはないと思うんですけど、仮にMMAをやっても強いと思います。相手の動きに対する反応もいいし、腰も強そうなので」

――またこれも是非聞きたかったのですが、剛毅會、平本選手のチームに大塚隆史選手がいることが大きいのではないかなと。

「ホントそれっす! 大塚さんの存在はデカいっす!」

――以前、剛毅會の練習を見学したときに、大塚選手が岩﨑達也さんとは違うポジションで上手く練習をマネジメントしているなと思ったんです。

「大塚さんは基本的にはレスラーだけど、ストライカーの目線でもMMAを見ているから、大塚さんと話すとめちゃくちゃ面白いんですよね。で、僕らも大塚さんもMMAオタクだから、UFCが終わったあとはみんなでオタクな話をしてます」

――ピュアレスリングではなくレスリングができるMMAコーチというポジションですよね。

「僕も組み技の基礎、エスケープ、ディフェンス…を大塚さんに教わって、今からMMAを始めようと思っている人は大塚さんに教わった方がいいですよ。MMAでやるべきことをしっかり学べるんで。リアルにオススメします(笑)」

――決して宣伝ではなく(笑)。

「今回はチーム力がすごく上がったと思いますね。岩﨑先生と大塚さんがいて、みんなで相手のことを研究して試合に臨む。ATTとかああいう規模ではないけど、チームとして相手を攻略する。そういう形が出来てきたと思います」

――新たにヒジ打ち・首相撲を教えられる梅野源治選手もコーチとして加入して、各ジャンルのスペシャリストがいるなかで、大塚選手のようにそれらをミックスしてMMAに変換できる存在がいるのはバランスがいいと思います。

「だから(芦澤)竜誠くんも絶対強くなると思いますよ。今回は負けちゃいましたけど、練習していて強くなっている姿を僕は近くで見てきたし。竜誠くんはキックの頃から距離とか間合いを大事にするタイプだから、MMAにも向いていて、実際にMMAスパーをやるとパンチをもらっちゃいますからね。あと辰樹もMMAに興味があるみたいなんで、アイツにもMMAやらせようかなと思ってます(笑)」

――さて2024年はいつくらいに試合をしたい、どんな相手と試合をしたいと思っていますか。

「やっぱり朝倉未来とは戦いたいし、それまでに試合をやるんだったらやるし、これから(RIZINと)話していく感じです」

――昔から平本選手は対戦相手や試合の意味を考えて、それがしっくり来た時に戦うスイッチが入るタイプじゃないですか。そういう意味ではスイッチが入る相手や試合が決まるタイミングを待ちたいと思います。

「ですね。ただ次の試合ではもっと強くなった平本蓮になっているので楽しみにしていください!」

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【17勝15KO】バンタム級 アルマハン🇰🇿RIZINで見たい! Almakhan 17-1 (15KO, 1Sub) 61Kg Octagon

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【RIZIN】RIZIN.45 新井丈×ヒロヤのあとがき


堀口恭司×神龍誠、朝倉海×ファン・アーチュレッタ、平本蓮×YA-MANなどが注目を集めたRIZIN.45。その前半戦でわりとひっそりと行われた新井丈×ヒロヤの一戦に注目していた格闘技マニアは何気に多いのではないでしょうか。

新井は修斗でストロー級とフライ級の2階級を同時に制覇した唯一の選手。そして9連敗から11連勝して成り上がった破天荒な経歴。さらにはケンカのような間合いで衝撃的なKOを量産するファイトスタイルが相まって2023年最も修斗で輝いた選手と言っても過言ではないでしょう。

そんな修斗の象徴が初めてのRIZINで対戦したのは朝倉未来門下生のヒロヤ。DEEPでの戦績は勝ったり負けたりと平凡なものの、朝倉のプッシュもあって今年RIZIN初参戦。結果0勝2敗と1度も勝っていませんが、ブレイキングダウンで得た人気をバックに大晦日にも出場。そればかりか修斗の顔と言うべき新井とぶつかる事になったから、修斗マニアの心中は穏やかではなかったはずです。

その裏側では実績と勢いに勝る新井が成敗してくれるだろうと期待していたのも束の間、得意のはずの打撃戦で相次いでパンチを被弾。最後はハイキックを効かされ、追撃のパンチを浴びてTKO負けを喫しました。

負ける事が想像出来なかった新井のよもやの敗戦。現実を受け止める事が出来ず、落胆したフォンがどれだけいた事か。でも、両者のファイトスタイル、試合までの流れを見ると、あながちヒロヤのまぐれ当たりではなく、ある種必然だったようにも思えます。

まずはファイトスタイル。戦前の展開予想でも触れた通り、連勝中に新井が対峙してきたのはストライカーが中心。真っ向から打ち合ってくれたからこそ、新井の強みでもある打撃が十二分に活かされ、KOの山を築いてこれたのは紛れもない事実です。

対するヒロヤはテイクダウンにこだわり、グラウンドでガッチリ固めてコントロールするファイトスタイル。新井はこの手のコテコテのタイプとの対戦経験はほとんどなく、手を焼くであろうと予想していました。

現に試合では、テイクダウンこそ許さなかったものの、再々タックルで組み付かれて間合いを潰され、スタンドでの打撃に集中し切れなかった様子が見て取れます。

そして組み一辺倒のイメージが強いヒロヤですが、スタンドの打撃が着実に上達している事も番狂せを起こした要因のひとつ。タックルの合間を縫って的確にパンチを入れた場面が印象的。さらに序盤から狙っていたハイキックをクリーンヒットさせるあたりは、しっかりと新井対策を講じてスキルアップしてきた所以ではないでしょうか。

現にヒロヤと同じJAPAN TOP TEAM所属の西谷大成も11月のFIGHT CLUBで初めてのキックルールに挑戦。ここでも本職のキックボクサー山口裕人から3度のダウンを奪ってKO勝ちを収めました。ヒロヤが勝利した瞬間、西谷の勝利がオーバーラップしてきたのは私だけでしょうか。日本、海外問わず名コーチを招聘してメガジム化してきたJTTの成果がこの2試合に表れ始めた気がします。

さらに言うと新井のフィジカル(体調)も引っかかるポイント。元々ストロー級を主戦場にしてきた新井にとって1階級重いフライ級は若干背伸びした感は否めません。リング上でヒロヤと並んだ時にも一回り小さく見えたし、普段よりも大きい相手をプレスし切れなかったように見てました。

そして、新井の体調が万全だったかと言えばこれもまた疑問。直近では11月19日に修斗の世界フライ級王座を賭けて山内渉と対戦。身長、リーチ、フィジカルで上回る山内が前蹴りで新井の動きを止めて、左右のフック、ハイをヒットさせてKO寸前に追い込まれました。

結果的には逆転のKO勝ちを飾ったものの、新井のダメージは相当大きかった。しかも、この試合は修斗初の2階級同時制覇がかかった大一番。全てのモチベーションを集中させていただろうから、試合の1ヶ月後の大晦日にRIZINでビッグマッチと言われてもモチベーションも上がり切らず、ダメージも回復し切れなかった事は想像に難くありません。

とはいえ、そんな事は新井本人もトレーナーを務める大沢ケンジも百も象徴でしょう。リスクを背負ってでもRIZINに参戦して、名前を売る、より高みを目指す事を優先したわけだから、その決断は決して責められません。

それでも、この敗戦はぶっちゃけ本当に痛い。全てがフイになる事はないとしても、11連勝も修斗2階級同時制覇も、手にしていたものが、1回の敗戦でヒロヤに総取りされました。修斗を見続けて新井の勝利に胸を震わされた1人のファンとして正直残念だし、悔しい気持ちで一杯です。

しかし、酷な事を言うようですが、これもまた格闘技。これもまた人生。いい事ばかり続かないし、チャンスを掴むためにリスクを負って勝負しなきゃならない事だってありますもん。それでこそ新井丈なのかなと。

でも、このままでは終われない。今回の敗戦を受けて新井はどう動くのか。敗戦を無かった事にして修斗で防衛戦を重ねるのは避けてもらいたい。目線の先にはRIZIN再上陸を見据えてリベンジのチャンスを伺ってほしいというのが無責任な外野のファンの願いです。

そして、現役の二冠王者の首を獲られた修斗。新井陣営が負った責任なのかもしれませんが、このまま引き下がっていいものか。フライ級なら山内渉、関口祐冬、体重を調整出来るなら、バンタム級の藤井伸樹や竹中大地あたりがヒットマンとして送り込まれたら、因縁があってストーリー的にも面白くなりますが。。。果たしてどうなりますか。

でも、よく考えたら9連敗しても現役にこだわり続けて結果を出した新井丈。今回の1敗なんてわけないんじゃないかと。2024年もまた何か大きな事をやってくれる予感がしています。ご武運あれ。
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【RIZIN45】MMAルール戦でなく、MMA。回転力のYA-MANに対して、軸と止める突きの平本が競り勝つ

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
Def.3-0
YA-MAN(日本)

タッチグローブをしなかった両者。いきなり左の蹴りでスリップした平本に対し、YA-MANが左右のフックを振るう。右を当てた平本がボディロックからテイクダウン、YA-MANはウィザーで立ち上がる。コーナーに詰めてヒジを入れた平本は、キック畑で育ったYA-MANに対し、ムエタイの組みで勝負する。右を差したYA-MANが、左も差してコーナーに平本を押し込む。

ここでYA-MANもエルボーも見せ、平本は崩しからヒザを狙う。やはりタイクリンチ狙いの平本、YA-MANは胸を合わせて離れ際のエルボーを狙う。ワンツー、左を当てたYA-MANに対し、平本も左を返していく。ここでクリンチのYA-MANがコーナーに平本を押し込んで、エルボーで離れる。YA-MANが右ロー、スイッチした平本が左ロー。YA-MANのコンビに平本が右を返し、左ミドルを蹴る。拳だけでなく神経戦のなか、ローに平本がパンチを合わせる。接近した打撃戦で一歩も譲らない両者、YA-MANが首相撲に取られもコーナーに押し込みレフェリーがブレイクを命じる。再びローに右を合わせた平本、YA-MANも右を打ち返し時間となった。

2R、平本が左インロー。さらに左から組んでバックに回る。崩されたYA-MANも立ち上がって胸をあわせ、コーナーへ。YA-MANが再三見せたようにエルボーで離れると、平本がワンツー。組まれても離れるYA-MANが右ボディを突き刺す。前に出たYA-MANに左ストレートから返しの右を決めた平本が、ボディロックテイクダウンに成功する。

ハーフから足を抜きにかかる平本が、ヒザを繰り出す。半身のYA-MANが背中を預けて立ち上がると、コーナーに押し込んだ平本は胸を合わされ逆にコーナーを背負う。すぐにブレイクが掛かり、残り105秒に。左に回った平本はYA-MANの左に右から左としっかりとパンチを入れる。とテンカオを受けたYA-MANがクリンチへ。離れ際の右をかわした平本が組んで、ここもテイクダウンを決める。平本はヒジを入れ、そのままトップからパンチを時折落としリードを広げた。

最終回、まず左を入れた平本に対し、YA-MANがフックを返す。さらに右を決めたYA-MANに対し、平本は組んでテイクダウンン狙いへ。ウィザーにも平本は対応して、バックに回ると前方に崩していく。YA-MANも胸を合わせるが、ここで右目をカットしているYA-MANにドクターチェックが入る。残り3分9秒でリスタートとなり、平本は左ハイ。離れた平本がボディロックからドライブも、YA-MANが体を入れ替える。

時間を使った平本は、離れたYA-MANにワンツー。動きが落ち、軸が乱れたYA-MANに対し平本はしっかりと止める突き、いわゆる当てるだけのパンチからクリンチへ。残り90秒、YA-MANは腰の回転のパンチを続け、消耗しながらも組んでヒザ蹴りへ。と、ヘッドスリップも駆使した平本はコーナーに押し込まれヒザを繰り出す。

空手からボクシングの平本だが、YA-MANが思い切り左右のフックを振るって時間に。キャリア6戦目と2戦目とは思えない戦いを見せた両者――結果は、平本に三票が集まり判定勝ち――。勝って無表情の平本は、むせび泣くYA-MANの横に座り、手を掛けてノーサイドに。

しっかりとMMAをやり込んでいる者同士の激闘を制した平本は「MMAは甘くないから。YA-MAN、アマチュア修斗からやりなおして――冗談は置いといて、YA-MANが強くてちょっとしょぼい勝ち方になったけど。朝倉未来、お前がぶっとばされるから俺が普通にぶっ飛ばしたわ。最強になって戻ってきます。サヨナラ」と話し、リングをあとにした。



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