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ABEMA EXFIGHT03 MMA WJJC2021 ジョアオ・ペドロ ブラジリアン柔術 マルセリーニョ・ガウッシア 嶋田裕太

【WJJC2021】レポート受けの強さを見せて、嶋田裕太がアドバン勝利で初戦突破

【写真】柔術はコンバットスポーツで例を見ない防御力が評価される競技。アドバン勝利で勝てる能力が欠かせない(C)NARITA SATOSHI

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。
Text Isamu Horiuchi

2年半ぶりに開催された、道着着用柔術の世界最高峰の大舞台。レポート第3弾はNYのMGからライトフェザー級に挑んだ嶋田裕太の初戦の模様をレポートしたい。

LA入りしていた師マルセリーニョ・ガウッシアが体調不良で会場を訪れることが難しいという状況から一転、体調回復した師のバックアップを得て嶋田は初戦に臨んだ。


<ライトフェザー級2回戦/10分1R>
嶋田裕太(日本)
0-0 アドバンテージ1-0
ジョアオ・ペドロ(ブラジル)

NYのマルセリーニョ道場で練習を積んできた嶋田の初戦の相手は、本人も事前に「メッチャ強い」と警戒していたジョアオ・ペドロ。これまでは一階級上で戦い、19年のヨーロピアンでも3位入賞を果たしている強豪だ。

試合開始後、ペドロはすぐに近づいて引き込もうとするが、嶋田に伸ばした手を払われて失敗。ペドロは再び引き込み狙い。今回は、嶋田は同時に腰を落としてからペドロのクローズドガードの中へ。これで上を選択した形になり、嶋田がアドバンテージを先行した。

ペドロは嶋田の両手首を掴んでガードを開くと、両側でスパイダーに。そこから素早く三角を狙うが、嶋田は背筋を伸ばして対処。再びペドロは長い手足でスパイダーの形を作ろうとするが、嶋田はヒジと肩を使って上腕に足を当てさせない。時折り嶋田はペドロのグリップを切ろうとするが、ペドロはそこは許さず、また三角を狙う。

やがてペドロは嶋田の右足にデラヒーバで絡んでの崩しへ。が、嶋田が体勢を戻すとクローズドガードを取った。ここからペドロは襟を取り、再びガードを開いて前に嶋田を崩すが、嶋田はバランスを保つ。ここまで4分。強烈なペドロの崩しに対し、嶋田はやや守勢に回りながらも、上半身の動きで足の絡みを巧みに切り、また機敏なフットワークを用いて確実に対処している。

その後もペドロは嶋田を前に崩してからのシットアップや、スパイダーからの仕掛けを狙う。が、嶋田もバランスを保ちつつ逆にグリップを切ってプレッシャーをかけにゆく。両者譲らない攻防が続き、試合終了まで行けば嶋田は最初に得たアドバンテージを守り切っての勝利となる。

残り2分。ペドロは素早く小手絞りを仕掛けるが、嶋田もすぐに抜く。レフェリーを見るペドロだが、アドバンテージは与えられない。嶋田はヒジと肩を使ってスパイダーを作らせずにプレッシャーをかけてペドロを押してゆき、両者の体は場外に出た。

中央からのスタンド再開後、再び引き込んだペドロは一度立ってから勢いをつけての引き込みスイープ狙いや、片襟を引いての仕掛けを見せるが、嶋田のバランスは崩れない。

いよいよ残り時間が少なくなり、立ち上がったペドロは嶋田の奥襟を掴んで足を飛ばしてのテイクダウン狙い。嶋田は腰を引いて堪える。最後、ペドロは再び立ち上がってからの引き込み返しを狙うがこれも通じず、試合終了に。

ペドロの下攻めを上から受けて立った嶋田が、その仕掛けをことごとく凌いで初戦を突破した。確かに攻勢より守勢に回る場面が多かったのは事実だが、ガードを取る側が有利なことが圧倒的に多い軽量級最高峰の舞台にて、相手の下からの仕掛けの全てに対応、ポイントもアドバンテージも失わなかったのは見事だ。

世界レベルの実力を改めて証明した嶋田は、さらなる大物にして優勝候補筆頭ジエゴ・オリヴェイラが待ち受ける準々決勝に駒を進めた。

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MMA WJJC2021 ケヴィン・カラスコ ブラジリアン柔術 加古拓渡

【WJJC2021】レポート加古拓渡、常に自己最高を目指した柔術家のラスト・ムンジアル

【写真】加古は敗戦後、帯を畳に置き座して一礼した(C)NARITA SATOSHI

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。
Text Isamu Horiuchi

2年半ぶりに開催された、道着着用柔術の世界最高峰の大舞台。レポート第2弾はライトフェザー級に挑んだベテラン=加古拓渡のラストムンジアルの模様をレポートしたい。


<ライトフェザー級1回戦/10分1R>
ケヴィン・カラスコ(米国)
Def. 1分03秒by 腕十字
加古拓渡(日本)

競技柔術が大きな変革期を迎えたゼロ年代後半、いち早くその技術を吸収し「日本のベリンボロ・マスター」と呼ばれた加古の相手は13歳年下、22歳のケヴィン・カラスコは昨年のパン大会の茶帯の部を制し、師匠のケイシーニョことオズワウド・モイジーニョから黒帯を与えられた新鋭だ。

試合開始と同時に引き込む加古だが、同時にカラスコも足を左足を飛ばしており、これがテイクダウンと判定され2点が宣告された。

片襟の加古に対して、カラスコは素早く左に回ってのパスを仕掛ける。上四方につかれたかに見えた加古だが、ここはヒザを入れて隙間を作り体勢を戻す。するとカラスコは、左手で加古の右のズボンを掴んで大きな動作のレッグドラッグへ。

カラスコはそのままサイドに回ると、間髪入れず腕十字を仕掛ける。

完全に右腕を伸ばされながらもなんとか動いて脱出を試みる加古だが、腰を浮かせたカラスコに強烈に極められてしまい万事休す。僅か1分3秒の出来事だった。

敗れた加古は、試合後自らのSNSにて10年に及ぶムンジアル挑戦からの撤退を表明した。

日本における競技柔術新時代を牽引し、2016年には優勝したパウロ・ミヤオの失格もあったが、ライトフェザー級で3位を獲得。ライトヘビー級で戦うための過酷な減量、ムンジアル出場ポイントを得るために豪州遠征など、競技柔術家として自己ベストを目指す姿勢を貫き、その名を柔術史に刻んだ。

今回も最後まで妥協せず勝利の可能性が最も大きいライトフェザー級に出場した加古拓渡。新鋭に真っ向勝負を挑んだ上での潔くも見事な散り際だった。

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MMA WJJC2021 ブラジリアン柔術 橋本知之

【WJJC2021】レポート橋本知之、初戦は貫禄の86秒──袖車でマンセーボから一本勝ち

【写真】淡々とし勝ってしまうのが、頼もしい(C)SATOSHI NARITA

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。
Text Isamu Horiuchi

実に2年半ぶりに開催された、道着着用柔術の世界最高峰の大舞台。まずは、大激戦区ルースター級に参戦した世界一に最も近い日本人選手、橋本知之の初戦の模様をレポートしたい。


<ルースター級1回戦/10分1R>
橋本知之(日本)
Def.1分26秒 by 袖車絞め
イゴール・マンセーボ(ブラジル)

14人参加のこの階級、第4シードの橋本の初戦の相手は第14シードのマンセーボだ。試合開始早々に座った橋本は、早速右足に絡んでのベリンボロでマンセーボを崩す。

さらにエビをして距離を取ろうとするマンセーボの両足を自分の両足で挟み込み、相手の両足に乗るマウントの形で上に。

ここから橋本は、マンセーボの右ワキに頭を差し込みながらせり上がって完全にマウントを奪取する。この時点でスイープの2点に加えて合計6点を獲得した。

そのまま相手の右ワキを上げさせたまま肩固めの要領で圧力をかけた橋本が、さらに左手を相手の喉元に食い込ませての袖車に移行すると、マンセーボがタップ。わずか1分26秒、相手に何もさせずに完勝した橋本が、日曜日の準々決勝=ジョナス・アンドラージ戦に駒を進めた。

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MMA WJJC2021   ブラジリアン柔術 マルセリーニョ・ガウッシア 嶋田裕太

【WJJC2021】ムンジアルへ、嶋田裕太─02─「マルセリーニョの前で、教えてもらったことを実践」

【写真】このパッチも嶋田の人間性を表している。群れがあるのが社会だが、群れない繋がりも存在している(C)YUTA SHIMADA

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターで開催中のIBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権の黒帯ライトフェザー級に出場する嶋田裕太インタビュー後編。

切磋琢磨する練習仲間がいなくなったMGで、嶋田が強くなり続けていると実感できるのは全てマルセリーニョ・ガウッシアの存在だった。マルセリーニョ・メソッドをもってムンジアウに挑む嶋田が自らの階級を第3者的に観察、そして自身の立ち位置を語った。

<嶋田裕太インタビューPart.01はコチラから>


──ムンジアル直前、NYを離れた昨年4月、NYに戻った今年の9月、そして今。嶋田選手自身の技量は、どのような力関係でしょうか。

「全然、今の方が強いです。2020年の4月より、今の方が全然強いです。試合をした感じ、問題はなかったです。コンペクラスの強い選手がいなくなったので、体格と実力の近い選手と切磋琢磨できる機会は減ってしまったのですが、試合に出てみた感じで自分が思っていた以上に動けました。

2試合目で負けたのですが、マルセリーニョに凄く褒められました。マルセリーニョって戦い方がシンプルじゃないですか?  引き込んだらスイープして、パスしてバック取って絞めるというような。王道の横綱相撲で戦うのですが、実は凄い戦略家なんです。

2年前にソレを教わってMGに合流してからは、そう戦うように心掛けています。その戦略という部分でミスらしいミスはなくて褒められました。マルセリーニョが重要視しているのは、平常心で戦うこと。言ってみれば、それだけなんです。でも、平常心で戦うために必要なことが色々とあります。それをほぼ守ることができていました。

ただ残り1分になった時点で、ポイント0-0でアドバンもなかった。レフェリー判定になると負けるなっていう感じで、アタックするしかないというマインドになった時に、リスクを背負って攻めないといけないのですが、そこで隙ができてアドバンテージを与えてしまいました。残り1分になってからも、無暗に感情的になって攻めたわけではなくて、自分なりに状況を理解してアグレッシブになったので──自分が招いた結果ではありますが、思った以上に褒められました」

──嶋田選手は同じ技を食らう時が過去にありました。あれはムキになって、同じ仕掛けをして同じカウンターを受けるということだったのでしょうか。

「この間も同じ技を何度か食らっています(笑)。でも試合中にムキになるわけでなく、気付いてないことが多いです。試合中に気付けることもあるのですが、同じ技が来ているけど気付かないこともある。だから対処できる時と、できない時があるんだと思います」

──ではムンジアルではマルセリーニョが見て気付いてくれることも十分にあるのでは?

「今回、初めて見てもらえます。ムンジアルに来るみたいで」

──チームメイトなしで、戦ったこともあったことを振り返ると百人力ですね。

「マルセリーニョの前で、教えてもらったことを実践しようと思っていることも本人には伝えています。口にしたことと違うことはできないです。目の前で、しっかりと有言実行しマルセリーニョの教えを守って戦いたいです。それができれば、誰と戦ってもチャンスがあると思っているので」

──そういうなかでトーナメント枠も発表されています。見慣れない名前が増えた。そう感じました。

「ミヤオが2人ともいないですからね(笑)。それでも最初の相手、ATOSのジョアオ・ペドロはメッチャ強いですよ。フェザー級で戦ってきた人で、パンやムンジを取ってはいないですけど、優勝者と良い試合ができる選手です。組み合わせ次第では表彰台レベルの選手なので、いきなり山です。凄くアグレッシブな選手で、どう戦うのかで自分の幅が試されるなと思います」

──目指すところは一番で、山がいきなりあると。

「僕も年を取ったからか、何度も挑戦しているからか──自分の立ち位置は分かっています。優勝すると口で言っても、現実味はない。でも、誰と戦っても勝つチャンスはある。それを1試合ずつ繰り返して、上手くやることができれば結果として優勝になる。でも茶帯の時のように『絶対優勝します』とか口にする勢いはないです」

──第3者としてみれば、優勝候補は誰になりますか。

「シセロ・コスタのジエゴ・パト(オリヴェイラ)、アリアンシから抜けたイザッキ・バイエンスがいるドリーム・アート所属のメイラン・マキニ・アウベスですかね。アウベスはかなり攻撃的な選手です」

──どちらも後半の山で準決勝までに当たる可能性があります。

「確かに反対の山って、メチャクチャ落ちますね」

──それででも誰とやっても勝つチャンスはある、と。

「ハイ。そうです。僕も毎年、取材してもらって──いつも自信満々なことを言っていても、前回の2019年とか1回戦負けでした。でも、試合を視てもらった人にはこれからも期待してもらえるような動きを……柔術を見せたいです。自分では見せられると思っています。時差もありますが、僕の試合を見てもらえると嬉しいです」

■視聴方法(予定)
12月9日(金・日本時間)~13日(月・同)
午前2時30分~Flo Grappling

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Interview JJ Globo WJJC2021 ブログ 丹羽怜音 丹羽飛龍

【WJJC2021】丹羽兄弟は茶帯LF級に怜音、R級に飛龍が参戦「日に日に成長を感じられた」

【写真】今年5月にAOJに戻ってきた2人。飛龍(左)はムンジアル紫帯3位が最高位。兄弟で成長を見せられるか (C)NIWA BROS

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。
Text by Satoshi Narita

オレンジ郡コスタメサのAOJに所属する丹羽兄弟、兄・怜音は茶帯ライトフェザー級に、弟・飛龍は茶帯ルースター級に参戦する。コロナ禍での一時帰国を経て今年5月に再び渡米した2人は、IBJJF主催のアメリカン・ナショナルやパン選手権に参戦し、飛龍はその2大会で優勝。ムンジアルと合わせて目標に掲げていたパン優勝を遂げている。ムンジアルの開催週、調整も大詰めを迎えた2人に意気込みを聞いた。


――今日は大会が始まる週の月曜日です。どのような1日を?

怜音 朝、練習をして。1時間のドリルとクラスでもう終わりです。激しい練習は先週で終わって、今週は調整という感じで、技の確認とか疲れが残らないような練習をしています。明日もそんな感じで、水・木曜は完全に休んで試合です。

――ムンジアルに向けた練習メニューは?

怜音 毎日同じことを続けてきました。まず朝に3つのクラスで練習があって。6時から7時のクラス、7時から8時のコンプトレーニング、8時から9時はギィのファンダメンタルに出て、その3つが終わったら残りの何人かで特訓というか、シチュエーションスパーやドリルを30分から1時間くらいやります。で、帰ってごはんを食べて少し休んで、昼の1時から2時でドリルをしたら1日の練習は終わりです。

飛龍 クラス後の居残りのメニューは、マテウス・ホドリゲスが率先して人を集めていて。最初は僕らと3人でやっていたんですけど、ムンジアルが近づくにつれて人が増えてきて、多いと7、8人で休みの日曜以外は毎日やっています。

――パン選手権以降、練習で何か意識して取り組んだことはありますか。

怜音 僕はパンナムで負けた相手(セバスチャン・セルパ)とこれまで4回戦っていて、パンナムで負けてしまって1勝3敗なんです。

――負け越しているわけですね。

怜音 ムンジアルでも同じ階級で当たると思っていたので、彼の対策を中心にやっていました。あとは今まで何回も試合に出てキープ力が課題だと思ったので、そこを特に集中して練習していました。もちろんギィやチームメイトから、いろいろアドバイスももらって。

飛龍 「パンナムでの課題を修正して」ということももちろんあったんですけど、今までのスタイルから攻撃パターンが増えたというか、ベリンボロとかロングステップにつなげるパターンを増やすことに集中しました。攻撃の選択肢をより増やすためのドリルをたくさんして、はじめはスパーに生かすことは難しかったけど、最近は実践でも十分モノにできるようになったと思っています。それがパンナム後から練習して良くなったところです。

怜音 ずっと一緒に練習しているので、自分もそうだけど日に日に飛龍の成長を感じられました。パンナムで優勝したけれど、そのときより強くなったと思います。

――直前に迫ったムンジアルについて、ブラケットを見て思うところはありますか。

怜音 僕はカルペディエムの橋本淳選手と日本人対決になったけど、青帯の全日本で同じディビジョンにいたときは当たらなくて、今回が初対決になるのですごい楽しみです。そのあとは予想だとこの数カ月で負けた相手と当たるので、良い意味でチャンスと捉えています。毎回負ける度に研究して原因を考えて練習してきたので、リベンジできるチャンスが一気に来た。準決勝はパンナムで負けた相手が来るだろうし、そこで勝って優勝したいです。

飛龍 僕はパンナムやアメリカン・ナショナルで優勝して、今回のトーナメントはけっこう良い場所にいるので、自分的には油断しなければ大丈夫だろうと。いつも通りに自分の力を発揮できれば、いけるだろうと思っています。

■視聴方法(予定)
12月9日(金・日本時間)~13日(月・同)
午前2時30分~Flo Grappling

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MMA WJJC2021 ジアニ・グリッポ ブラジリアン柔術 マルセリーニョ・ガウッシア 嶋田裕太

【WJJC2021】NYに戻って3カ月、嶋田裕太─01─「ユータは強くなる」マルセリーニョとの絆

【写真】NYで結ばれた師弟関係(C)YUTA SHIMADA

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。

2年振りの開催されるムンジアルに黒帯ライトフェザー級にNYに戻って3カ月が過ぎた嶋田裕太が出場する。2019年に5年の予定でNYに移り住んだ嶋田だが、コロナパンデミックという運命のいたずらに左右され昨年4月に帰国。1年5カ月ぶりにNY、MGでの生活を再開させた彼に、盟友ジアニ・グリッポの不在という現実が待ち構えていた。

それでもMGでの稽古に励む嶋田が、身も心もMGの一員となった背景には、マルセリーニョ・ガウッシアの言葉と人間性に触れたという事実が存在していた。


──NYに戻って3カ月、ムンジアルが今週末に迫ってきました。9月の渡米以降、充実した日々を送ることができていますか。

「1日、3クラス、4クラスに出てタイトに練習してきました。3週間前に1年9カ月ぶりに試合に出て、体重もそのままキープできています。ライトフェザー級まで体重を落としたのが2019年のムンジアル以来だったんですよ。日本にいる間は特に大きくなっていたのですが、2カ月ほどでライトフェザー級の体重を創れました。

体重が大丈夫ということで、練習に集中して取り組めているので、体調的にも精神的にも充実している感じです」

──NYにいることが、自分の人生なんだということでしょうか。

「う~ん、思っていた通りで──自分に一番足りなかったのは練習量なんですよね。これは2年前に来た時も感じていたのですが、日本でも自分のなかではやれるだけやって、体力的にも限界に近いことをやっていたとしても、NYに来て指導をしないで自分のための練習をしていると、練習量は倍ぐらい増えます。結果、自分の成長を凄く感じることできました。

今回もNYに来て3カ月だったのですが、週に5日、土曜日は2週間に1度の練習で20クラスぐらいは出ているので練習量の違いは明白です。いわゆるコンペティション的な練習はパンデミックを経て、減っています。そういう意味では2年前よりも強度は落ちて、ボコられる時間が減ったので、練習量を確保できるようになったんです。そこは前回との一番の違いです」

──強度が弱くなったことは、良いように捉えて良いのでしょうか。

「う~ん、まずジアニ・グリッポが今はいません」

──嶋田選手の一番の練習仲間だったじゃないですか!!

「ジアニは今もニュージャージーに住んでいるのですが、自分自身の練習コミュニティを創ったんです。僕もジアニに誘ってもらって2度ほど、練習に参加したこともあります」

──2度だけというのは?

「それは来た当初だったのですが、ミヤオ兄弟が2人揃っていたり、凄くレベルは高いです。ジアニはスタイル的にもマルセリーニョより、ああいうスタイルの方が良いのでしょうね。正直、ジアニがMGの練習に出ていないのは大きな誤算でした。まぁジアニは僕にも練習に誘ってくれるのですが、マルセリーニョとジアニの仲が微妙で……。それで僕はマルセリーニョと練習することを選択したんです」

──難しい判断ですね。

「2003年にアリアンシがBRASAと分裂した時、マルセリーニョだけがファービオ・グージェウの下に残ったじゃないですか」

──ハイ。ヴィエイラ兄弟、コンプリード、ジャカレ、テレレ、ガルヴァォン、テレス、主だった選手は皆アリアンシを抜け、残ったのはマルセリーニョとタルシス・フンフェリーだけだったと記憶しています。

「ただタルシスは、昼はBRASAで練習していたらしくて、本当の意味でファービオから離れなかったのはマルセリーニョだけだったんです。その時の話を今回してくれて。夜になるまで練習仲間がいなかったそうなんです。『そういう状況でもチャンピオンになれたし、ユータはこのアカデミーだけで練習していても十分に強くなれる』と言ってくれたんです」

──それは……ホロリと来ますね。

「僕も感動しました。マルセリーニョが、アカデミーの生徒に厳しいのって今に始まったことじゃないんです。先生を大切にして、アカデミーに忠誠心を持つ。それがマルセリーニョの原点だったんだなって、改めて理解できたというか……分かったような気がしました。その時にマルセリーニョが話してくれたなかで、『トーナメント前にキャンプに行く人間の気が知れない』という言葉も凄く心に刺さったんです」

──それはつまりムンジアル前などのアリアンシのキャンプですね。

「ハイ。マルセリーニョも1度参加したらしくて、それを『二度とやらない』と凄く後悔しているんです。その理由はトーナメント直前に優勝を狙う選手が、ガンガンとぶつかり合うのは良くないという現役としての考えもあるのですが、何よりも大きな理由があったんです」

──それは?

「マルセリーニョも既にNYにアカデミーを開いていて、自分が指導しているアカデミーの教え子も試合に出るのに、彼らを放っておいて自分のためにキャンプするのはおかしいっていうことで。生徒をおきざりにして、普段と違うメンバーと練習するなんて許されることじゃないと……」

──バシバシ、突き刺さりますね。話してくれているのがマルセリーニョなら。

「ハイ……そうなんです。試合が終わってからも、すぐにアカデミーに戻って練習しないといけないとも言っていました。それは試合で犯したエラーを確認するためではなくて、自分の練習相手になってくれた人たちの練習相手になるために、練習に戻らないといけないんだって」

──いやぁ、それこそアカデミーの姿なのでしょうね。

「そういう話をマルセリーニョと10月に入る前後にして、そこからはもうMGでしか練習してないです。もともとマルセリーニョと練習したいからNYまで来て、ジアニとの練習を選択することはないですよね(笑)」

──身も心もMGの一員ですね。今回、嶋田選手はアリアンシのメンバーで、アリアンシ・インターナショナルではないですね。

「トーナメントではアリアンシ系の選手は2名まではアリアンシ所属になり、そこに入らない選手はアリアンシ・インターナショナルになります。判断はファービオなんでしょうけど、今回はライトフェザー級には僕ともう1人だけのエントリーなので自動的にアリアンシになっただけだと思います(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月9日(金・日本時間)~13日(月・同)
午前2時30分~Flo Grappling

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MMA WJJC2021 アンディ・ムラサキ ケネディ・マシエル ジアニ・グリッポ ジョナタ・アウヴェス タイナン・ダウプラ ブラジリアン柔術 マイケル・リエラJr マテウス・ガブリエル リーヴァイ・ジョーンズレアリー

【WJJC2021】アンディ・ムラサキ✖ジョナタ・アウベス✖マテ・ガブ。BJJ界のカズ=54歳メガトンも

【写真】2試合目を越えれば、表彰台。やってくれそうなアンディ・ムラサキ (C)MMAPLANET

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

2014年から2019年まで6連覇を果たしている絶対王者、ルーカス・レプリの名前が見当たらない今年のライト級。が、レプリに代わって頂点の座を付け狙う新世代の有望選手が多数出場し、見逃せない階級となっている。

そのなかでも最注目は、日本のインパクトBJJでティーン時代を過ごしたアンディ・ムラサキのムンジアル黒帯初挑戦だ。


ムラサキは今年の4月、EUGプロモーションズが主催する道着着用160パウンド以下トーナメントで黒帯初戦を迎えた。1回戦と準決勝ではケネディ・マシエル、ジアニ・グリッポという世界トップクラスの強豪のガードを強烈なプレッシャーで封じ込めてペースを支配し、グリッポ戦に至ってはパスガードで完全制圧した後に上から仕掛けた三角絞めで衝撃の一本勝ちを収めた。

決勝でムラサキは2019年フェザー級世界王者のマテウス・ガブリエルの切れ味抜群のオープンガードに対し、それに劣らぬ切れ味のトップゲームで真っ向勝負を展開した。結果、両者譲らない一進一退のままタイムアップを迎え、ムラサキはレフェリー判定で勝利を収め──世界超一流の黒帯3人を連破するという衝撃の黒帯デビューを果たした。

日系ブラジル人の両親を持つこの若者が、EUGトーナメントに次いで、世界大会でも初出場初優勝の偉業を成し遂げることができるのか。期待とともに見守りたい。

そのムラサキを10月のパン大会で下したのが、こちらも世界大会初出場となるジョナタ・アウヴェスだ。この試合でムラサキ相手に50/50戦に持ち込んだアウヴェスは、終盤に上を取って逆転すると、そのまま背を向けて守りに徹して勝利、その勢いで優勝をさらってみせた。

2019年の世界大会にて茶帯の部を制した直後に、師匠のギィ・メンデスによって黒帯を授けられたアウヴェス。前述のEUG160パウンド級トーナメントでは優勝候補筆頭に挙げられながら、マテウス・ガブリエルのベリンボロでポイントを奪われ、まさかの初戦敗退を喫している。

翌月には、雪辱を期して階級上のEUG170パウンド級トーナメントに参戦し、50/50を有効利用して決勝まで勝ち上がる。そこで待ち受けていたのが、チームメイトのタイナン・ダウプラを倒した柔術の神の子ことミカ・ガルバォンだった。

天才の繰り出す凄まじい攻撃を耐え抜き、なりふり構わず文字通りマットに這いつくばりながら上をキープ、執念の優勝を果たしている。1アドバンテージを競い合う現代柔術にあって、ガブリエルは師匠のメンデス兄弟譲りの戦略を実行して勝ち切る力が際立つ選手だ。

前述のように、そのアウヴェス相手に1回戦でベリンボロを決めて勝利しつつ、決勝でムラサキに惜敗したのが、2019年フェザー級世界王者のガブリエルだ。

ムラサキ戦にしても、終盤ベリンボロで崩して見せ場を作るなど、ガブリエル勝利を支持する声も多かったほどの接戦だった。そしてガブリエルは、ムラサキ以降はブラジレイロを全試合で制するなど無敗街道を走っている。

21歳のムラサキとアウヴェス、24歳のガブリエル。今年に入って戦績も三つ巴で1勝1敗の若手3人は、全員横並びの優勝候補と言えるだろう。

さらに今回もう一人、この3人に並ぶ優勝候補の新世代戦士が参戦している。豪州出身の24歳、リーヴァイ・ジョーンズレアリーだ。2019年のヨーロピアン決勝にて絶対王者レプリ相手にデラヒーバガードを作ると、レプリ必殺のニースライス・パスに素早く対処し、旗判定こそ2-1だったが完勝して世界を驚かせてみせた。

この強力極まりないオープンガードに、ムラサキやアウヴェスはどう対処するのか、そして劣らぬキレのガードゲームの持ち主であるガブリエルとはどういう試合になるのか、興味は尽きない。

またこの同階級には、2018年世界3位の北欧のベリンボロ使いエスペン・マティエセン、2016年フェザー級世界準優勝のマーシオ・アンドレ、さらには2018年世界準優勝のヘナート・カヌートらの強豪選手も出場している。

ムラサキは初戦でギルヘルミ・ボルゲスと対戦し、ここを勝ち上がると、ジョナタ・アウベスが待ち受けている。向かいの山にはAJ・アガザーム、ジョーンズレアリー、マティエセン、カヌートという名前のある柔術家がひしめいている。

前半のブラケットにはマテウス・ガブリエルとマイケル・リエラJrの勝者が、アンドレが勝ち上がり候補筆頭の反対側のセミファイナリストと相対することになる。

この前半の枠には、なんと54歳のメガトンことウェリントン・ディアスが出場している。1996年に世界柔術準優勝を果たしてから、25年経過してなお世界大会に挑む──柔術界のカズ、鉄人の戦いは無謀とも思えるが注目せずにはいられない。

■視聴方法(予定)
12月9日(金・日本時間)~13日(月・同)
午前2時30分~Flo Grappling

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MMA WJJC2021 ブログ 平田孝士朗

【WJJC2021】茶帯フェザー参戦の平田孝士朗「ワールドプロで経験値を上げられて良かった」

【写真】アブダビからロサンゼルスに直行。アイザック・ドーダラインとコブリーニャのもとで最終調整に打ち込む平田 (C)KOSHIRO HIRATA

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。
Text by Satoshi Narita

2年振りの開催されるムンジアルに──青・紫・茶帯の全日本王者、青・紫帯のアジア王者という実績を持ち、茶・黒帯混合トーナメントKIT03優勝も記憶に新しい平田孝士朗は、茶帯フェザー級に参戦する。

MMA好きの友人に誘われて高校1年で柔術を始めた当初は、「MMAを磨いて総合をやろう」というプランだったが、柔術が「普通に楽しかった」から、それに専念する道へと進路を変えた平田。鹿児島生まれ、カルペディエム所属の21歳に、これまでを振り返ってもらいつつ、目前に控えた大一番について話してもらった。


――MMA好きの幼なじみと一緒にDVDでノゲイラを見ていた平田少年は、その友人と高校1年で生田堅固氏率いるトラスト柔術アカデミー鹿児島に入会するわけですね。柔術のどんなところに惹かれたのでしょう。

「道場の雰囲気も好きだったし、周りの人がよくしてくれたので。最初は練習自体がよくわからなくて、ただみんなが教えてくれるようにやっていました」

――フルタイムで専念しようと思ったのは?

「柔術を始めて1、2年後に橋本知之さんのセミナーに行って、そこで橋本さんと仲良くなったことが大きいです。柔術だけで生活している人だし、だから『カルペに柔術だけ練習しに行きたいです』ということも、橋本さんに最初に言いました。許可を得て、夏休みとかに練習に来て。もしここに入れるなら、ここで柔術をしていたいと思うようになって」

――カルペディエムに移籍したのは高校を卒業した2018年、ムンジアルに初めて参戦したのは、その前年ですね。

「イゴール(・タナベ)と九州の大会で初めて会って。いきなり『世界大会に出ない?』って言われたのがきっかけです。当時は青帯で、九州でしか試合したことなかったけど」

――九州を出て初めて参戦した大会がムンジアルだった。

「そうです。青帯ライトフェザーで出て、2回戦で負けました。結局その相手が優勝したんですけど、アドバン1差くらいで負けて。もっとボコられると思っていたから、意外とそんなことはないのかなと思って。……そのあとの全日本とグランドスラム東京、アジアは獲れました。でも、2018年は青帯で全部獲れなかったですね」

――ムンジアルは2回戦負けで、全日本は3位。一転して2019年はムンジアル参戦はなく、全日本(JBJJFとSJJJF)、グランドスラム東京、アジアで優勝。そこからはマリアマスオープンの日本予選を除いて負けなしだったと思います。ただ、満を持して臨んだように見えた11月のワールドプロでは2回戦で敗退(1回戦はシード)、敗者復活トーナメントでも上位に食い込めませんでした。

「あの時は初戦が山場だと思っていて、相手はブラジル予選の優勝者だし、強いやつが出てくると思っていました。相手にめっちゃゴリ推しされる感じじゃなかったし、最後は1-1になって、引き込めれば勝てると思ったんですけど。……何でか知らないけどミスってタックルにいってしまったのを投げられて、1-3で負けました」

――敗者復活トーナメント、結果的に3位に入賞したロシア人選手との試合はどう振り返りますか。

「めっちゃベースが固いなというか、“ザ・ロシア”みたいなパワーを感じました。レスリングが強い感じの人で。……でも海外で試合をしたのは久しぶりなので、それは良かったと思っています。経験値を上げられて良かったと」

2021年はJBJJF全日本選手権で階級別&無差別優勝。茶・黒帯混合トーナメントのKIT03ではグラント・ボグダノフ、大塚博明、森戸新士を下して優勝した平田(C)SATOSHI NARITA

――ワールドプロ後は帰国せず、ロサンゼルスのアイザック・ドーダラインとコブリーニャのジムで事前合宿を行っています。

「基本的にはアイザックのジムに行っています。なぜ2人のところなのかは、スタイルが好きっていうのがありますね。フェザー級で活躍しているし、アイザックはアグレッシブでテクニカルだし、コブリーニャはベースがめっちゃ強くて、使う技がシンプルなのに強い。

10月21日に着いて、それからは練習だけです。メンタルはボコボコですね(笑)。昼はコブリーニャのところで、スパーリングの相手が基本的にアイザックやケネディ、ハファ(ハファエル・ドス・アンジョス)とかトップに食い込むような選手で、茶帯は自分だけなんですよね。

『7分10本』って感じで、アイザックとやることがけっこう多くて。ボコされるわけじゃないですけど、自分で『これはいい』『これはできた』っていうのがなくて、ディフェンスで精一杯というか。やられているシーンしか頭に入ってないから、試合で『こういうかたちでいこう』とか、イメージが今は湧かないです。でも、良い環境でやれています。アイザックもコブリーニャもアドバイスをしてくれますし」

――エントリーリストはもう見ましたか?

「あ、もう出たんですね?(インタビューはエントリーリスト公開直後に実施)……ワールドプロもそうだったんですけど、弱い人はエントリーしていないと思うので、エントリーリストはあんまり見ないですね。結局誰が相手でも、自分の実力は同じなので、あまり気にしても変わらないし。一回戦の相手は試合を見ることもあるけれど、それも『どんな人なんだろう?』って感じで」

――では目標は?

「目標は、そうですね。全日本では茶帯で良い成績を残せたと思うので、ここも獲りたいっていうのはあります」

■視聴方法(予定)
12月9日(木・日本時間)~13日(月・同)
午前2時30分~Flo Grappling

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