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【Pancrase340】粕谷優介とライト級挑戦者決定戦、雑賀ヤン坊達也「勝てば業界内で評価される相手」

【写真】フィジカルトレで自信をつけた組み技。トータルファイトで勝負するのか。それとも、やはり打撃勝負か (C)MMAPLANET

24日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase340で、雑賀“ヤン坊”達也が粕谷優介とライト級KOPアキラへの挑戦権を賭けて戦う。
Text by Manabu Takashima

4月のRIZIN LANDMARKでアリ・アブドゥルカリコフに1R3分30秒KO負けを喫して以来の再起戦で、ヤン坊は一般層でなく業界内での評価を高めるという腹積もりでいた。


──4月29日、アリ・アブドゥルカリコフに1R3分30秒KO負けを喫して以来の再起戦がアキラ選手への挑戦権を懸けて、粕谷優介選手と戦うこととなりました。あの敗北後、どのようなキャリアの再生について考えていたのでしょうか。

「僕自身、世界に挑戦したいという話をしていたじゃないですか。でも、ああいう試合をしてしまって力の差を正直感じました。パンチの一発の重さが全然違う。試合後は自分もフィジカル面を強化しようとトレーナーを探して、後輩に良いトレーナーがいたので指導をしてもらっています。どういう動きでどこの筋肉を使っているのかとか、見てもらうようになりました。あとはこれまで通り、全体的に強化してきました」

──ショートノーティスで試合を受けた時、たまたま雑賀選手の練習を見ている某氏と話す機会があって、「試合は受けるしかないとは思います。ただし練習でも被弾しているので、ちょっと不安です」と言われていたんです。

「〇〇さんですよね? 実際に森山(壱成)君とか関(鉄矢)君とやると、パンチを貰っていました。ただ、あの2人とやることで目が慣れてきて、他の人との練習では見えていて。アブドゥルカリコフと戦った時も、最初はパンチが見えていました。それが、一気にギアをあげてきて。入ってきたのも分かったんでジャブを突いたのですが、プレスが強かったです。ジャブを突いても、パンチを出されて。あの時もパンチは見えていて……『ヤベェ』っと思った時には被弾して、体がビーンと。見えているパンチで、あそこまで効くっていうのは、正直驚かされました」

──しかも、ギアを上げたのは雑賀選手のパンチが当たってからだったかと。

「ハイ、右に凄く手ごたえがあって。やったぁとなり行こうと思ったのですが、カウンターを狙っているのが分かって……。しっかりと効かせきれていないと感じ、あそこで行くことができなかったです。たられば──ですが、あそこで行っていたら結果は違っていたかもしれないです。ただ、あそこで行くとカウンター一発でやられていたかもしれない。やっぱり恐ろしいモノを持っていましたね。

当たれば行けると思っていたのですが、当たっても怯まない。ちょっと世界の壁の高さを見せられた思いです。狂気が……殺気がありました。野獣と戦っている感覚で。何かフゥフゥ言っていて、普通じゃないです。ムサエフとかも、フウフウ言っていて。鬼神かよって」

――その鬼神のような選手に勝つためにフィジカルをやりこみ、そこで創ることができたモノはありますか。

「組みとレスリングは、自分のなかでも結構やれるようになってきたかと思います。そこは強化することができています」

――では、組みに自信がついてきたなかでの粕谷選手との戦いというのは?

「粕谷選手はUFC帰りで、パンクラスに来た時から見てきました。そしてフェザー級からライト級に上げた時には『うわぁ』って思って(笑)。来ちゃったんだって……。強いじゃないですか、世界最強のアレックス・ヴォルカノフスキーとも手を合わせていて。その経験は絶対に生きいてきますし、打倒極の全てができる厄介な人だと思っていました。

格闘技界には名前が売れていない実力者がいます。粕谷選手は一般の人が知らなくても、業界の人間は皆が認めている。そういう実力者です。それに試合後はいつもお子さんと写真を撮っていて、見ていてもほっこりするんです。良い人だなぁって……だから、戦い辛いです。

僕も子供がいるんですけど、自分のことばっか考えて格闘技ばかりをやってきました。だから粕谷さんを見ると、良い父親だなって」

――その良き父親に優っているところは、どこだと思っていますか。

「ベルトへの想いは絶対に負けないです。パンクラスの看板を背負って世界に行きたいとか言っておきながら、無様に負けて……。その悔しさもぶつけたいです。正直、33歳になったので、あと何年できるのか分からない。そのなかで世界にもまだ挑みたいですし、そのためにまずはベルトだと」

――世界もBellatorが、こういうことになってしまいました。

「なのでベルトを取ってからは、とりあえず強い人と戦っていきたいと思っています。戦っていければ――と、今のところは思っています。ベルトを獲ると、どんな景色が見えるのかは分からないですけど。正直、焦りもあります。ジムの若い選手がどんどん育ってきて、ちょっと前まで中学生だったのに……。

17歳の子とかいますしね。そういう世代を見ると焦っちゃってきたのはあります。なので、世界といっても最高峰でなくても、興味があるところもありますし。そこに行くためにも、とにかく目の前に来たチャンスを掴むしかない。それが僕の現状です」

――では粕谷選手との挑戦者決定戦に向け、意気込みをお願いします。

「粕谷選手は本当に強い選手です。僕はRIZINで勝てなかったですけど、そこだけで実力評価をされたくない。そういう意味でも、粕谷選手に勝てば業界内で評価される。そんな強い相手なので必ず勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
2023年12月24日(日)
午後1時15分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

■ 対戦カード

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 林源平(日本)
[挑戦者] 住村竜市朗(日本)

<フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
伊藤盛一郎(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
河村泰博(日本)
透暉鷹(日本)

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
粕谷優介(日本)
雑賀“ヤン坊”達也(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子(日本)
V.V Mei(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
ジェニー・ファン(台湾)
SARAMI(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
平田直樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
栁川唯人(日本)

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)
松井斗輝(日本)

<71.5キロ契約/5分3R>
近藤有己(日本)
美木航(日本)

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
川中孝浩(日本)
佐藤生虎(日本)

<フライ級/5分3R>
眞藤源太(日本)
梅原規祥(日本)

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【Pancrase340】5戦目の栁川唯人「RYO選手、平田選手も亀井選手も皆強い。でも今後倒させて貰おうかと」

【写真】(C) MMAPLANET

10月31日(火)に東京都新宿区のサンエービルで12月24日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase340の対戦5カードの発表と、出場決定10選手の共同記者会見が行われた。
Text by Manabu Takashima

30周年記念大会第2弾となる今大会の会見で発表されたカードは女子アトム級王座決定トーナメント準決勝=沙弥子✖V.V Mei、ジェニー・ファン✖SARAMIの2試合とライト級次期挑戦者決定戦=粕谷優介✖雑賀ヤン坊達也というタイトルに直結する3試合とフェザー級の亀井晨介✖平田直樹、Ryo✖栁川唯人の5試合だ。


出場各選手が抱負を述べ、オフィシャルの質問、メディアの質疑応答、最後に再び選手が意気込みを話すという会見のなかでMMAPLANETが尋ねた2つの質問に対する5選手の返答をここではお届けしたい。

まず女子アトム級王座決定トーナメント出場4選手に、決勝で誰と戦いたいのか。その理由と共に尋ねると、以下のような答えが返ってきた。

V.V Mei
「凄い難しい──両選手とも対戦経験がありますし、本当にトーナメントはどうなるのか全然分からないので、何ともいえないですけど……。言えるのはどちらが上がって来ても、前回とは全く変わってくると思うので、しっかりと準備をして覚悟を決めて臨めるようにしたいと思います。その前に、しっかりと勝ち上がらないといけないのですけど」

沙弥子
「SARAMI選手とは普段から交流があるので、できれば試合はしたくない気持ちでいっぱいです。ジェニー選手には去年、負けているのでリベンジしたいとは思っています」

SARAMI
「私はどちらと戦いたいというのは本当になくて。Vさんが来たらリベンジになりますし、沙弥子選手が来たら非常に戦いづらいなという気持ちです。勝ちあがってきた人と最高の試合をするだけなんで。ハイ」

ジェニー・ファン
「この質問は私にとっても難しいです。皆、毎日のようにハードなトレーニングをしているので、毎日のように成長しています。でも、もし選ぶのならMeiさんともう1度戦いたいです。理由は以前に2度戦っていて──戦えるようになったら勝ってベルトを手にしたいです」

さらに今回の会見出席者のなかで最もキャリアが少なく、知名度が低いと思われる栁川にアピールしてもらうと、非常に威勢の良い言葉が訊かれた。

栁川唯人
「自分はプロでまだ4試合しかしていなくて、4戦4勝一応4フィニッシュ、全部決着をつけて勝っていて。でネオブラッドTに出してもらってシード枠みたいな形で2回しか試合をしていないんですけど、2試合合わせて2分半ぐらいしか試合をしていなくて──何て言うのか、本当に経験を積もうと思ったのに──みたいな。もっと試合をしたいし、強いヤツとやらせてくれよって思ったんで。

まぁランカーになれたことは強い人と試合をできるチャンスがいっぱい増えたんで、まぁRYO選手も強いし、隣にいる平田選手も亀井選手も皆、強いフェザー級の人達なんで。喧嘩を売るんじゃないですけど、その人達を倒していかないと世界はないんで。まぁ今後、倒させてもらおうかなって思っています。

これから? これからは──Bellatorに出たかったんですけど、買収されちゃうみたいなんで(笑)。まぁとりあえず本場、米国に行って──しっかりとパンクラスで経験を積んで米国に行って、米国でもしっかりと勝てる強い日本人がいるっていうのを自分が体現しようと思っているので。それまで頑張るだけです」

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【Pancrase340】アトム級T、ラストピースはV.V Meiのラストバトル?!「良いモノを残して終われるように」

【写真】いつもながら、しっかりと自分の想いを語っていたV.V Meiだった(C) MMAPLANET

2日(月)、東京都新宿区サンエービル会議室で、12月24日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase340「30周年記念大会02」で出場するV.V Meiの記者会見が開かれた。
Text by Manabu Takashima

V.V Meiは同大会でスタートし、ジェニー・ファン、沙弥子、SARAMIの出場が決まっていたアトム級女王決定4人制トーナメントの最後の出場枠を得たことになる。

当初、最後の1人は米国か韓国人選手とパンクラス・サイドは考えていたが、先の3選手の参戦会見後にV.V Meiのマネージャーより出場したいという連絡が入り、ラストピースが誰になるのかは一旦保留となっていた。

V.V Mei にとってパンクラスは2011年4月2日、ウェンディ智美(現レフェリー)戦をメインで組み、女子MMAをどこよりも先に認めてくれたプロモーションであり、同大会は東日本大震災の3週間後で、元気とパワーを人々に伝える場を与えてくれた場所だったという。

結果、その後の女子MMAが普及した間に、経験してきた全てを「出し切りたい」というV.V Meiの想いを受け止めて、今回の決定が決まった。会見でV.V Meiからは「ベルトを取って防衛をするつもりですが、1回戦でも負けたらそこで引退しようと思う。そのつもりで挑まないとベルトを取れない」という発言が聞かれた。

トーナメントに出場するジェニー・ファンには2017年6月と2019年10月の日本大会とONEで2度戦っており2勝、SARAMIとは2015年5月にDEEP JEWELSで対戦しTKO勝ちを収めている。とはいえ現在はONEとRIZINで4連敗中、現役生活を賭けた最後の勝負に挑むV.V Mei、質疑応答中のMMAPLANETの質問に対する返答をここでお届けしたい。


──負けたら引退ということですが、そこを明確に決めた時期。そして、朧気に引退を考えだしてからなぜ、そのタイミングで決断をすることになったのでしょうか。

「ハッキリ意識をした時期は覚えていないんですけど、ずっと海外でやってきて良い思い出もあれば、苦しかったこともあって。そういったことを乗り越えながら戦ってきたけれども、嬉しいこともあったけど苦しいことの方が遥かに多くて。そういうことを続けるよりも、最後に有終の美を飾ってスパッと辞めるほうが自分を大切にできるのかなって思って」

──2度に渡り激闘を繰り広げたアンジェラ・リーがあの若さ(27歳)で、あのような理由で引退をしました。そのことに関して、どのように思っていますか。

「人それぞれ本当に続けるか、続けないのは個人の自由なので。本人の気持ちを一番尊重して辞めることになったのは、それはそれで良いんじゃないかなと思いますね。なんか色々と分からないですけど。続けて欲しいとファン、見る側は思うかもしれないですけど──。どこまで言って良いか分からないですけど、団体を背負ってあそこまでやってきたことにはもの凄いプレッシャーがあったと思いますし、お互い立場が違うなかで背負って来た葛藤というのは凄いと思います。

私的にはアンジェラは凄く良い待遇を受けて、家族で一緒になって(戦っていて)素晴らしいな、羨ましいなと思わないこともなかったです。でもその裏には凄い葛藤があって、もしかしたらアンジェラにとっては『Mei、良いなぁ。チャレンジャーとして、ああやっていて良いなぁ』と思っていたかもしれないし。お互い、一つの時代を戦ってきて『色々なことがあったんだろうな、お疲れ様。アンジェラ』という風に──、私は素直に自分がやりたいことをやった方が良いよって思います」

──昨日(※1日)、RIZIN LANDMARK06で4戦目の万智選手と5戦目の渡辺彩華選手があれだけの試合をしました。女子MMAの黎明期から戦ってきたMei選手としては。この1年、2年でデビューをして力も勢いのある選手に対し、負けたら最後の戦いで何かを見せたいと思うことはありますか。

「今、DJ Meiとして遠い親戚という設定でリングアナをして、色々な大会で、特等席で繰り広げられる激闘を毎週のように見せてもらっています。やっぱり若い選手がどんどん上手くなっています。それはそれで良いのですが、お客さんは上手いのよりも下手くそでも、グチャグチャになってガムシャラに行く方が見たいんだよっていうことを伝えたいです。

なぜフィニッシュできるのに、行かないのか。そういう試合もたくさんあります。でも『なんで、行かないの?』とは自分がそういう試合を見せていなかったら言えないなと思いまして。引退しても、いつの時代でも若手の子を励ますことができるというか、『もっとガムシャラで良いんだよ』とか、逆に経験がついてきたら『もっと技術で行ったら良いんじゃない』ということを自信を持って言えるように──自分でちゃんと精いっぱいやり切って終わりたいと思います。

後は……若手の選手は練習だけしている子とかたくさんいます。私と同じ時代を戦ってきた選手は皆、働きながら練習して。それでも格闘技が好きだから続けていたわけです。そういう環境のことを考えたら、練習だけをしている選手なんてアッという間に私達のことを抜かないといけない。そんなことは当たり前だと思うんですよね。今、若手の選手が凄く良いパフォーマンスをしていますけど、あれが『凄いね』ではなくて当たり前にしないといけないし、本人達もそのつもりで──こんな40歳のオバサン達をアッという間に越えて行ってくれないと……。日本の格闘技がもっと凄いモノにならないといけないので。

それでも、そこを踏ん張って頑張っている自分より年上の先輩達もいるので。同世代にとって凄く刺激になりますし、見ている人もメチャクチャ感動すると思うので、そういった選手達に頑張っていただいて──自分は最後にしっかりと良いモノを残して終われるように精いっぱい尽くす感じですね」

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS MMA o ONE PANCRASE RIZIN SARAMI Shooto V.V mei YouTube   アンジェラ・リー ジェニー・ファン パンクラス 浅倉カンナ

【パンクラス】V.V Mei 初代アトム級女王決定トーナメント参戦!

12月24日に横浜武道館で開催されるPANCRASE 340~パンクラス30周年記念大会2~。同大会で初代・アトム級女王決定4人トーナメントが行われる事は発表されていますが、出場選手の最後の1枠にDEEP JEWELSONEで活躍してきたV.V Mei(フリー)が参戦する事が発表されました。

DEEP JEWELSで王座を戴冠。後にONE女子アトム級絶対女王になるアンジェラ・リーと2度の激闘を繰り広げてきたMeiが引退を賭けてのパンクラス参戦。これは面白くなってきました。

現在は4連敗中ながら、今回のトーナメントに出場するジェニー・ファンSARAMIに勝利している大物中の大物。ピークは過ぎているかもしれませんが、立っても寝ても勝負出来るオールラウンダーが新天地で再ブレイクする可能性は十分にあり得ます。

Meiを象徴する試合と言えば、ONEでのアンジェラ戦を思い出しますが、個人的にはDEEP JEWELSでのMIYOKO戦。膝蹴り一発でMIYOKOが悶絶して会場にうめき声が響き渡るシーンは今だに脳裏に焼き付きて離れません。大井洋一さん制作の煽り映像でフィーチャーされているので見た事がない方はぜひぜひ。

RIZIN浅倉カンナに完敗して崖っぷちの状態ですが、アスリートとして最終局面に入ったMeiがどんな動きを見せてくれるか。好敵手だったアンジェラも引退を表明した直後だけに余計に感慨深いものを感じてしまいます。ご武運あれ。
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BELLATOR IMMAF KAREN MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase337 RIZIN UFC V.V mei   ブログ ムハンマド・サロハイディノフ 井村塁 住村竜市朗 八田亮 川中孝浩 平田樹 平田直樹 河村泰博

【Pancrase337】計量終了 カルバン・クライン派は5名。平田直樹のセコンドは平田樹。計量会場よもやま話

【写真】住村竜市朗、八田亮、川中孝浩、河村泰博の共通点は(C) MMAPLANET

23日(土)、明日24日(日)に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337の計量が新宿区サンエービル会議室で行われた。
Text by Manabu Takashima

正午に第8試合からメインまで7試合、14名の出場選手。続いて午後12時50分からオープニング~第7試合までの14選手が計量を行った。計28人中3選手が再計量が必要となったが、3人揃って時間内までパスしている。そんな計量会場がきかれたよもやま話をお届けしたい。


■パンクラスの計量は本計量をメディアに公開して行われるもの。セレモニアル計量を用いるプロモーションも存在するが、そのパブリック計量では実際に戦う時に着用するものとは違っても、ファイターはファイトギアを着用することが一般的だ。対して本計量ではUFCのような公式ウェアが無い場合は、少しでも体重を軽くするために私物の下着姿で計量台に乗る選手もまま見られる。

もちろん、写真を撮影されるわけで、普段から文字通り下着として使用しているモノではなく、計量用に下着を購入する選手がほとんどだろう。そんなアンダーウェア派のなかでオシャレ&セレブ感があるのがカルバン・クライン着用の選手だ。今日の計量では、確認できる範囲で上位カード出場選手から4名、前半戦出場選手は1人のカルバン・クラインの下着着用が認められた。

■今やMMAPLANETでその名が見られるのが、兄・平田直樹の計量時限定ともいえる平田樹は、1月の試合復帰に向けて練習環境を整えつつある模様で、「足がアザだらけです」と笑顔を見せていた。その平田樹はロータス世田谷の八隅孝平がRIZINで金原正徳と中島太一のコーナーに就くため、明日は兄・直樹のセコンドに就くという。

その平田兄妹、セコンド業に向けてタオルの投げ方を話し合う――いや、そこじゃないでしょうという――一幕が計量会場で見られた。

■コメインで藤田大と戦う住村竜市朗は、意気込みで「久しぶりの青コーナー」と発言していたが、本人に確かめると2019年12月のBellator Japan、ジョン・タック戦以来3年9カ月ぶりとなるそうだ。

■地元立川大会に連続出場の井村塁。ALMA FIGHT GYM PUGNUS所属として河村泰博と対戦。その井村が計量台に乗った瞬間、明らかに雰囲気が以前と違う。本人か確認してしまうほどの違いは、髪の毛を下ろして額が隠れていたから。新たな気持ちで、ヘアスタイルも変えてNEXUS王者を迎え撃つ――と思いきや、「髪の毛を切る時間が取れなくて、伸びてしまっただけで。これからカットしにいきます」とのことだった。

■秋葉太樹とプロデビュー戦を戦うIMMAF世界王者のムハンマド・サロハイディノフ。明日の試合に向けての抱負を話すと、コーチが英語に訳す。その英語を日本語に通訳をするなど、タジキスタン勢のサポートをしていたのがV.V Meiだった。

■パンクラス30周年記念大会、海外勢はそのサロハイディノフ1人。対して、12月24日の記念大会は外国人ファイターの来日も増える見込みだ。某アジア系のフェザー級強豪がサインをしたという話も伝わってきており、正式発表が待たれる。

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 V.V mei キック 浅倉カンナ

【RIZIN LANDMARK05】浅倉が終始TDからバックテイクへ、V.V Meiのスイープを防いで判定勝利

<女子アトム級/5分3R>
浅倉カンナ(日本)
Def.3-0
V.V Mei(日本)

サウスポーの浅倉に対し、V.V Meiがジャブを叩き左に回る。浅倉はワンツーを見せ、レベルチェンジのフェイクから左オーバーハンドを繰り出す。ショートのコンビで距離を詰めようとしたV.V Mei、外した浅倉は近距離での2度目のクリンチの攻防でケージに押し込む。入れ替えたV.V Mei、2度と3度と体を入れ替えるなかV.V Meiが細かいパンチを入れ、頭をしっかりとつけていく。上体が伸びた浅倉が、頭を巻いて投げる。V.V Meiのバック狙いを許さず、浅倉がトップへ。腕をしぼってのスイープ狙いも、浅倉はブリッジからスクランブルに持ち込み、バックへ。

ボディロックで前方に崩し、正面に回るとシングル&ダブル、さらに首投げを決めた刹那、腰を切ってトップを浅倉が取りきる。腕十字にも腕を抜きつつ、スクランブルの浅倉がヒザを顔面に入れる。ここから倒してバックに回った浅倉が、バックグラブまで持ち込み初回をリードした。

2R、右を打ち合った両者。V.V Meiが右を振るって前に出る。ジャブにダブルレッグの浅倉、切ったV.V Meiがヒザを狙う。右にダブルを合わせて、上を取った浅倉はハーフから肩固めを狙う。下から首を刈って耐えるV.V Meiに対し、浅倉がしっかりハーフで抑える。足を戻したV.V Meiがクローズドガードも、すぐに割れ浅倉がパンチを入れ――スクランブルでバックを取る。

後方に自ら倒れ込むように小外掛けを決め、上を取った浅倉はパスからV.V Meiの体を飛び越えて逆サイドで抑える。背中を見せたV.V Mei。ボディトライアングルの浅倉は、嫌がって半身のV.V Meiにパンチを入れてバックを取り切る。ここにステイせず上を取って殴った浅倉が、さらにリードを広げた。

最終回、レベルチェンジのフェイクから左フックを当て、ダブルレッグ。さらにパンチに切り替えた浅倉が、V.V Meiが打ち返してきたところでダブルレッグを決める。左腕をしぼってスイープ狙いのV.V Meiは、シングルレッグでレッスルアップへ。リバーサルには至らず、浅倉がケージに追い込みボディロックでテイクダウンを決める。

懸命に足を利かせようとするV.V Meiだが、ケージを蹴った浅倉が側転するように逆側に回って抑えられる。スクランブルから立ち上がったV.V Meiは、シングルにエルボーを打つ。離れて立った浅倉はアッパー、右をヒットさせ足を止めての打ち合いに。ここから組んでバックを制した浅倉が、ここも上を取り切り肩固めへ。

V.V Meiは耐えるが、腕を狙われる。右足で頭を押さえ腕十字に入った浅倉は、サッカーボールキックにも耐えて腕十字を続け、V.V Meiが右を抜いてトップ。パンチを落とそうとしたところでタイムアップに。終了と同時に浅倉は叫び声を挙げ、両手で覆った。

勝利コールに目深くかぶっていたキャップを外した浅倉は、V.V Meiサイドに挨拶。浅倉はキャップをかぶり直し、笑顔を見せてマイクを握ると、「Meiさんが相手だからこそ、自分も強くなれました。ありがとうございました。たくさんの方の前で試合をすることが、勇気と自信が必要でしたが、自分には応援してサポートしてくれる人がいてくれて、勝つことができました。お祖母ちゃんが誕生日で会場に来てくれて。どこにいるか分からないけど、バァバ勝ったよ。ありがとう」と話した。


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【RIZIN LANDMARK05】計量終了 バスローブで登壇の平本蓮は、そのままバスローブ姿で会場を去る

【写真】とにかく、明日 (C)MMAPLANET

明日29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05のセレモニアル計量がメディア及びファンクラブ当選者限定/会場非公開で行われている。

9試合、18出場選手は全て計量をクリアしており、メインとコメインに出場する4選手がステージ上でマイクで意気込みを話した。

なお公開計量のスタートが遅れた原因となった平本蓮はグリーンのバスローブでセレモニアル計量に姿を現し、出場選手全員の撮影終了後はそのままの姿でエレベーター乗り、計量会場を後にしている。

4選手のコメントは以下の通りだ。


牛久絢太郎
「お互いコンディション、バッチリなので明日、最高の試合期待してください」

朝倉未来
「明日は俺の試合楽しんでください。PPVを購入していない方は購入して。必ずKOします」

斎藤裕
「試合──1年振り凄く良い練習というか準備ができて、自分でも凄く良いと思っているので。明日は期待してもらって良いかなと。会場に来れない方はPPVお願いします」

平本蓮
「明日から僕の時代です」

■視聴方法(予定)
4月29日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

■RIZINLANDMARK05計量結果
※赤字の選手はクリックすると、事前インタビューに跳びます

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎:65.8キロ
朝倉未来:65.85キロ

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕:65.85キロ
平本蓮:65.75キロ

<バンタム級/5分3R>
倉本一真:60.8キロ
太田忍:60.9キロ

<ライト級/5分3R>
武田光司:キ70.85ロ
ルイス・グスタボ:71.0キロ

<女子アトム級/5分3R>
浅倉カンナ:48.8キロ
V.V Mei:48.8キロ

<51キロ契約/5分3R>
RENA:50.9キロ
クレア・ロペス:50.75キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:117.2キロ
ロッキー・マルチネス:115.2キロ

<フェザー級/5分3R>
金原正徳:65.85キロ
山本空良:65.75キロ

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也:70.8キロ
アリ・アブドゥルカリコフ:70.9キロ

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【RIZIN LANDMARK05】RENAと対戦、知性と野生の融合クレア・ロペス「最後は私がRENAをKOしている」

【写真】キャリア7勝4敗、34歳で9歳の息子がいるというクレア・ロペスの話を聞いている間中、脳内でシルヴィ・バルタンのIrrésistiblement が流れまくっていました……(C)MMAPLANET

明日29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05に、クレア・ロペスがRENAと対戦する。

フランスで幼少期から器械体操を続け、南米は仏領ギアナでは指導者に。同時にムエタイを始めると、出産を経て柔術を嗜むようになる。「人生に次のレベルに行くことが必要」というロペスは、フランスに戻りMMAファイターとなる。

その後、英国に移り住みロンドンでブラッド・ピケット門下のMMAファイターとして、アグレッシブな打撃の展開が世界一多いといっても過言でないコンバテ・グローバルで活躍すると、適正体重階級のあるRIZINで戦うことを実現させた。

器械体操を続けてきた選手のコーディネーションとアジリティに関しては、GSPが真っ先に認め、このスポーツ経験者では猿田洋祐や猿飛流などが、国内外MMAシーズンで結果を残してきた。

完璧な動きを求める姿勢と、自在に肉体を操る能力が空いての動きを察知し、抜群のタイミングを生み出す。それでいて喧嘩ファイト上等──人生を謳歌するロペスはRENAとの体格差を越えてKO勝ちする気満々だ。


RENAが50.9キロ、クレア・ロペスが50.75キロで計量を終えている

──RIZINのクレアのプロフィールを見て、とてもユニークだと感じました。器械体操をやっていて、ムエタイからMMAに転向。しかも仏領ギアナに10年も住んでいてブラジルでMMAを見たのがきっかけとか。

「私はニースで生まれて、今もフランスの南部に家はあるけどMMAの練習のためにロンドンに住んで3年になるの。ずっと器械体操をやっていて17歳で競技活動をやめ、両親をはじめ一族の多くが住んでいる仏領ギアナに私も移り、器械体操のジムを創って指導を始めた。その2年後にムエタイの練習をするようになったわ」

──フランスではなくて仏領ギアナで?

「そうよ」

──欧州ではオランダが一番のキック王国ではありますが、ムエタイでいえばフランスという風に1990年代の終わり頃に思っていました。

「デニー・ビル、シャルル・スカボロスキーっていう素晴らしい選手が90年代のフランスにはいたし。私のコーチはパリから仏領ギアナに移り住んだ人で、ムエタイをフランスから持ち込んだ人だった。だから、しっかりとフレンチ・ムエタイを教わることができたわ。

アマチュアだったけど仏領ギアナ、ブラジルやスリナム、フランス領のマルティニークやグアドループというカリブの島々、パリでも試合をして。タイに行ってアマ世界大会にも出場したわ。でも、息子ができて試合に出ることは控えるようになって──」

──お子さんがいるのですか。

「えぇ、もう9歳よ(笑)。ムエタイは辞めたけど、すぐに柔術を習うようになったわ。ムエタイ、そして柔術をやっていると──もうMMAをするしかないじゃない?」

──そうとも限らないかと思いますが(笑)。クレアの場合はそうだったのですね。

「ブラジルのマカパやベレンでバーリトゥードを見て本当に凄かった。私はムエタイの試合をしたんだけど、もう会場の雰囲気も凄くて。そこでバーリトゥードが始まって。大興奮したわ。『クレイジー!! 血まみれじゃない』って。

目力が強い

でも、『やってみたい』って思った。

なぜ、そういう風に思ったのか自分でも分からないけど、またムエタイのようにファイトしたくなったの。本当にあの日々は楽しくて充実していたから。そんな私にとって柔術は十分じゃなかったみたいで。柔術ではアドレナリンが分泌されなかったわ(笑)」

──アハハハハ。クレアは殴る女だと。

「ファイターでいたかったのかも。バーリトゥードを見た時、見た目は残酷で怖そうだったけど、私にとってはそれだけではなかった。何より、生きるうえで次のレベルに進みたいし(笑)。

10年間、仏領ギアナで生活をしていて、新しいことがしたくなった。それが一番ね。24歳で子供ができ、3歳の時にMMAを始めようと思った。でも、仏領ギアナではMMAの練習は十分にできないから5年前にフランスに戻って」

──その時のファミリーの反応は?

「ムエタイや柔術の時は、そうでもなかったけどMMAに関しては母を怖いと思っていたけど、私がやろうと思ったことに反対はしなかった。母は私の性格が分かっているから。とても協力的で、練習をする私に代わって息子の面倒を見てくれるようになって。でもフランスでも思ったようにMMAのトレーニングをすることは無理だと分かり、ロンドンに拠点を置くようにしたの」

──フランスは長い間、パウンドが認められていなかったですが、強い選手も輩出されています。それでもクレアは十分だと思えなかったのですね。

「それとフルMMAルールの試合も許されてなかったから、試合は他の国で戦わないといけない。やっぱりフランスのMMAは米国や日本ほど発展していないわ。空手やムエタイのようにトップの国と同じような規模にはなっていない。私は今、34歳でもう若くない。だから自分のキャリアを考えて、3年前にフランスを離れることにしたの。

MMAって打撃とレスリング、柔術をそれぞれやれば良いってものじゃないから。その繋ぎが大切で。ケージっていう要素も忘れてはいけないし。そこがフランスの練習では欠けていると感じて……。だからロンドンに行き、ブラッド・ピケットの下でMMAのトレーニングをするようになった。ブラッドはMMAとして、全てを融合している。ムエタイと柔術、レスリングじゃない、全てが混ざったファイトを習うことができた」

──別々で考えると、戦い方も別々になりますね。ただ組みと打撃では、基本的に体の使い方が違う。全てを混ぜて戦うということが頭で分かっても、体に馴染ませることはまた別だと思うのですが、その辺りに苦労はなかったでしょうか。

「そこは器械体操の経験が生きた部分ね。器械体操で敏捷性がついていて、頭で思ったことはスムーズに体を動かせることができたの。それに寝技になっても、自分の位置、相手との距離を体で察知すること可能で。それにレスリングに関しては、器械体操の動きと類似点があってすんなり動けるという利点もあったわ。

加えて器械体操をやってきたことで、フィジカル的にMMAを戦うことで対して体を創る必要がなかったの。器械体操の経験があったおかげで、MMAを始めるスタート時点で随分と恩恵を受けることになったのは間違いないわ」

──クレアのMMAの試合を見て、ハッとさせられたことがありました。それはパンチを打つ姿勢と、ダブルレッグを仕掛ける姿勢が同じだったことです。打撃から組みにタイムラグがない。

「それも器械体操のおかげよ。器械体操では全く妥協が許されず、パーフェクトな動きが求められる。MMAを技術的に理解したうえで、パーフェクトな動きをするには距離、タイミング、角度を考慮した動きが必要で。ブレの無い動きをするために、そこを見極めることが自然とできたみたい。もちろん、そのための練習は必要だけどね」

──ムエタイ、レスリング、柔術は全てリズムが違いますからね。

「そう、MMAで一番重要なのはタイミング。全てはタイミングに掛かっていて、そのために同じリズムを刻むのが一番。そこに関しては、とにかく練習するしかなくて。ただ、器械体操で創られた体は、しっかりとフィットできたわ。結果的に私と戦う相手は、私が何をするのか読めなくて、混乱する。色々と余計なことを考えないといけなくなる。結果、防御のことばかりに頭がいって、向うから私が攻撃する機会を与えてくれるようになるの」

──すでにMMA IQの高さが伺えます。

「ありがとう(笑)」

──そんなクレアですが、正直、器械体操がベースなのだから体が大きいわけがない。これまでコンバテ・グローバルではストロー級で戦っていましたが、体格のことがあって──今回は51キロとはいえ49キロのアトム級が盛んなことでRIZINをターゲットにしたということはありますか。

「RIZINはアトム級、スーパーアトム級で良い選手がいるから常に頭にあったわ。私がMMAファイターになろうと思ったのは、人生を謳歌したいから。それにはファイトだけで生活できないといけない。なるべく長く、この生活がしたい。だからストロー級までのUFCや、フライ級までのBellatorで活躍することは私のゴールにはなりえない。

RIZINって、仕掛けも凄くてファイト以外でも楽しめるし。あの環境はより、ファイターの気持ちを盛り上げてくれると思う。だから……できればRIZINで戦い続けたい。そうなれば、最高ね。日本で戦い、息子と生きていけるようになりたいと思っている。

まだ昨日の夕方に東京に着いたばかりで(※取材は27日に行われた)、日本がどういう感じか分かっていないけど……とにかくホテルにいて、RIZINの人々とメディアデーを過ごすことで、皆がどれだけ礼儀正しくて誠実かが伝わって来たわ」

(C)COMBATE GLOBAL

──そんなRIZINで戦う以前の主戦場コンバテは、その対極にあるファイトが全てのようなイベントでした。

打撃も組み技も、とにかく荒々しい。あのなかでは喧嘩に強くないと、勝ち残れないという空気があります。テクニック重視、ファイトIQの高さを誇るクレアは、コンバテの戦いは何をもたらしましたか。

「コンバテではトーナメント、一晩で3試合戦ったこともあった。そういう戦いのなかで、3人を相手にすることはMMAを戦う上でパズルの組み立てがとても困難で。しかも、対戦相手が誰になるのか分からないなかで戦うわけだし。

そういうなかで落ち着いて、自分の試合をやり切る。あの経験は私を本当に強くしてくれた。でもコンバテでは52キロで戦っていたの。48キロのアトム級では対戦相手が見つからなかった。だからノーマルウェイトに近いストロー級で戦うしかなかった。そこも含めて、コンバテの経験で私は強くなった」

──今回は51キロということは、通常体重に近いわけですね。

「そうね、私は普段は53キロぐらいで契約体重まで、もう1キロぐらい落とせば良いだけ。だから明日の計量までしっかりと創って、ファイトに向かいたい。サウナに入る必要もないから」

──ではRENA選手の印象を教えてください。

「実はRENAとは3年……コロナ前に一度、戦う話があったけど実現しなかったの。だから、ずっと彼女とは戦いたいと思っていた。今回、こうやって戦う機会が巡って来て凄く嬉しい。彼女はRIZINのスーパースターだし、良いファイターだわ。ただ、私の方がウェルラウンディットで穴がない。だから彼女がシュートボクシングのチャンピンだったとしても、打撃でも私の方が思い切りアグレッシブに戦える。

きっとRENAは私のようなパワフルで何でもできるファイターと戦った経験がないはず。彼女を驚かせる準備はできているわ。例え51キロでもね。私はフィニッシュする。彼女が戦う気持ちを持ち続ける限り、攻撃を止めない。そして心を折るわ。

(C)COMBATE GLOBAL

寝技になっても私がコントロールする。

ただのグラップリングじゃない。どの位置からパウンドを落とせば一番効かせることができるのか……そういうことが理解できているから。それにRIZINは寝技でのヒザ蹴り、それにサッカーボールキックが認められているでしょ。これまで未体験だけど、だからこそしっかりと練習してきたわ」

──人の頭を寝技で蹴ってきたわけですね。

「もちろん、パートナーの頭を蹴ったり、踏みつけることはできないけど(笑)。そういうことがデキるよう準備してきた。このルールは最高、私の戦いを完璧なモノにするわ。ノックダウンを奪ってバックを制してチョークも良いけど、倒れた相手の顔面を蹴り上げることができるって最高!! もちろん、私もそうされる可能性はあるわけだけど、MMAは危険なスポーツ。勝つために相手がケガをするかもしれないアタックをしないといけない。

だからこそ、チャレンジのしがいがあるわけで。RENAが私の顔を踏みつけてきても平気、そうするのがMMAだから。だから、私も彼女の顔にサッカーボールキックできる場面が訪れることを楽しみにしているわ」

──そんな戦いを前にしてエキサイト気味ですが、同時に凄くリラックスしていますね。

「戦いの前はいつもリラックスできる。ドクターにも『本当にいつも通りだ。落ち着いているね』って言われるの(笑)。だって、こんなに楽しいことができるのに。ナーバスになるわけがないし」

──母は強し、です。

「その通りね。きっと負けることを恐れていないからだと思う。負けても、私のMMAが終わるわけじゃない。今、RIZINで戦うために日本に来ていることが楽しいし。土曜日にケージの中に入ることを想像すると、楽しくてしょうがないわ。好きでやっていることだし、とにかくエンジョイしたいの」

──押忍。では試合では、ファンに何を見せたいですか。

「良い試合をしたい。退屈な試合は絶対にしたくない。判定まで行かない、動きの多い楽しい戦いをしたい。そして、私が戦っている時の気持ちをファンの皆に伝えたいの。そのためにベストを尽くす。そして、最後は私がRENAをKOしているわ」

■視聴方法(予定)
4月29日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

■RIZINLANDMARK05対戦カード

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎:65.8キロ
朝倉未来:65.85キロ

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕:65.85キロ
平本蓮:65.75キロ

<バンタム級/5分3R>
倉本一真:60.8キロ
太田忍:60.9キロ

<ライト級/5分3R>
武田光司:キ70.85ロ
ルイス・グスタボ:71.0キロ

<女子アトム級/5分3R>
浅倉カンナ:48.8キロ
V.V Mei:48.8キロ

<51キロ契約/5分3R>
RENA:50.9キロ
クレア・ロペス:50.75キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:117.2キロ
ロッキー・マルチネス:115.2キロ

<フェザー級/5分3R>
金原正徳:65.85キロ
山本空良:65.75キロ

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也:70.8キロ
アリ・アブドゥルカリコフ:70.9キロ

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【RIZIN】RENA、浅倉カンナら女子選手が鍛え上げた肉体美披露 ハプニングも発生!? 『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』公開計量

あす29日に開催される格闘技『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』(国立代々木競技場第一体育館)の前日公開計量が行われた。

◆『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』対戦カード
牛久絢太郎 VS 朝倉未来
斎藤裕 VS 平本蓮
倉本一真 VS 太田忍
武田光司 VS ルイス・グスタボ
浅倉カンナ VS V.V Mei
RENA VS クレア・ロペス
スダリオ剛 VS ロッキー・マルティネス
金原正徳 VS 山本空良
雑賀“ヤン坊”達也 VS アリ・アブドゥルカリコフ

◆『FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI 』ABEMA PPVで全試合完全生中継!
4/29 (土) ごご2時30分〜配信開始 / ごご4時〜試合開始
PPV購入・詳細はこちらから▶https://abe.ma/41gTfNK

#RENA #浅倉カンナ #RIZIN #RIZINLANDMARK5

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【RIZIN LANDMARK05】V.V Mei戦へ、浅倉カンナ─02─「この試合だけは絶対に勝つ」

【写真】何があっても練習だけをしてきた。逆に試合がない状態での練習により、技量が上がっているという見方は十分にできる(C)MMAPLANET

29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05で、V.V Meiと対戦する浅倉カンナ・インタビュー後編。

突き抜けられない現状との戦いに、自信を失う場面もあった浅倉だが、ヴァレンチーナ・シェフチェンコとの出会いと、V.V Meiという対戦相手を得たことで──再び戦いの場に戻る。

これがキャリアの剣が峰、乗り越えることで大きなステップとなる一戦へ、その覚悟と不安と自信の程とは。

<浅倉カンナ・インタビューPart.01はコチラから>


──それはかけがえのない経験となりましたね。

「プレイベートはジムのパーティで一緒したぐらいなんですけど、練習中の行い、雰囲気から本当に人として尊敬できて。全く偉ぶったことがないし」

──カンナ選手に関しては、RIZINで活躍をしてきたのですが、海外に行きたいという気持ちがないのかと疑問に感じていました。世界を目指す人がジムに多いですし。ヴァレンチーナと触れ合って、海外で戦うということを再考するきっかけにはならなかったですか。

「う~ん、本当の本当、正直に言って良いですか」

──もちろんです。

「こんなに強い人が世の中にいるのかって思いました。世界って広くて、厳しいと。練習を見てもらったので分かると思いますが、本当に何もできずぶっ飛ばされていたじゃないですか(苦笑)」

──まぁ2階級違いますし。

「それはそうなのですが……気持ち良いぐらい吹っ飛ばされたので、世界の厳しさを感じて……。目指そうっていうよりも、『こんなに強い人がいっぱいいるんだ』という感覚になって。同じ場所に行きたいという想いにはならなかったです。本当に今、自分は自信がなくて。試合までに自信をつけないといけないんです」

──RIZINにもパク・シウ、伊澤星花という選手がいます。強いです。

「強いですね。ただMei選手と試合をするということは、そこまでいくという覚悟をして決めたことなので。後のことは分からないですけど、この試合だけは絶対に勝つ。この試合の結果で、自分の今後が変わる気がします。周りもそうなんですけど、自分の気持ちがそうなると思います。

また『無理なのか』って思うことになるのと、勝って上を目指すことができるのでは大分違ってくると思うので。それぐらいの覚悟をして、臨みたいです」

──対戦相手としてMei選手のことを、どのように捉えていますか。

「Meiさんは打撃も寝技もできるし、経験が凄い。国内のトップファイターで、海外でもタイトル戦まで行った。なので簡単な相手ではないです」

──とはいえ2度に渡るアンジェラ・リー戦の頃と、ONEの終盤ではパフォーマンスは違う……下がったという印象は拭えないです。

「そうですかねぇ……MeiさんがMMAを余り戦えていないのが、関係しているのか。ただ、自分はアンジェラ・リー戦の印象が強いです。絶対に諦めないし、『Meiさん、凄い』って思っていました。自分より前に女子格闘技を盛り上げてくれていた選手と戦うことが、凄く嬉しいです。

もちろん、若くて力をつけてきた選手との戦いも自分にとって良い経験になるのですが、嬉しさでいうとMeiさんと戦える方が大きいです。実際、練習もしたことがあるし、やっぱりそういう過去とも関係してきます。戦わせてもらえるなら上の世代の選手とも戦っていきたいです」

──今日は対戦相手のMei選手と顔を合わせて、いかがでしたか。

「ちょっと気まずかったです(笑)。試合が決まってからは、当然練習をすることもないですし、連絡とかも取り合わないですけど。Meiさんを目の当たりにすると気まずさもありつつ、やっぱり気合いも入ります。もうやるしかないので、自分は会見があるとよりスイッチが入ります」

──自分のなかで、ここは譲りたくないという部分はありますか。

「試合が決まっていない時の練習って楽しいです。自由に色々と試すことができて。そういう期間が長かったので、何かその自分をケージのなかで出すことができれば、結構良い動きができるという気持ちでいます。そういう部分には自信があって──どうなんですかね、一本取れると思っています」

──これだけ自信がないと連呼して、結果的に自信はあると(笑)。カンナ選手、食えないですね(笑)。ところで今回は世代が上のトップ選手と戦いますが、今、DEEP JEWELSを見ていると過去2年ぐらいでデビューした選手が、キャリア10戦以上の選手を越えていく勢いを見せています。この現状はどのように見ていますか。

「刺激になります。凄く勢いがあります。そこに怖いモノしらずっていう部分もあるので。まだ何か怖くなる壁に当たっていない。だから本当に勢いがあります。万智ちゃんが柏に練習に来てくれていて、めちゃくちゃ強いです。万智ちゃんとスパーリングをしていると、負けたくないっていう想いになりますし、そこが良い刺激になっていますね。

何か昔の自分を思い出します。『こういう時、自分も凄く楽しかったな』って(笑)。そういう感覚で見つつも、自分はもうその場所にいない。違うところで、前に進んでいくしかないので」

──リングでなくケージです。ケージの方がカンナ選手は自分に粘りがあるし、相手の嫌なことも数多く仕掛けることができるように感じます。

「ハイ(笑)。あると思います。自分の中ではリングもケージも変わらないと思っているのですが、ケージで戦うとやりやすさは感じます。ケージ際の攻防は、リングと全然違うのでそこは強味になってきます」

──では、最後にファンにどのような自分を見て欲しいですか。

「負けて……この葛藤って人には伝わらない部分があると思います。悩みではないのですが、この感情が皆に伝わっていないだろうし、いい加減ファンの人たちには呆れられていると思っています。なので、ケージでしっかりと良い勝ち方をして──自分のなかで、今いる状況、立ち位置を全て変えていきたい。ケージの中で暴れている自分の試合を楽しんでほしいです」

■視聴方法(予定)
4月29日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

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