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Kombat04 MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 上久保周哉 寒河江寿泰 日沖発 森戸新士 竹浦正起 高橋サブミッション雄己

【Kombat04】国内でグラップリングが盛り上がる気配のなか、高橋Submissionはフィラデルフィアで戦う

【写真】ここで米国、しかもFLOGrapplingで配信される試合に出場する、それが高橋雄己(C)MMAPLANET

2月26日(日・現地時間)にペンシルバニア州フィラデルフィアのルクソール・フィラデルフィアで開催されるKonbat04のサブオンリー・グラップリング戦に高橋サブミッション雄己が出場し、ラミロ・ヒメネスと対戦する。

コンバットはFinishers Subonlyが主宰する3つの大会=Kombat、Open、そしてSurvivor Seriesの一つ。トーナメント戦でなく、スーパーファイトとタイトル戦というワンマッチ形式でイベントが実施されている。


高橋はEBIルールのバンタム級戦でヒメネスと対戦するが、同プロモーションの発表によるとランキング5位の相手だという。現状、6試合が明らかとなっている同イベント。恥ずかしながら、対戦相手もイベント自体はMMAPLANETでは全くもって情報を持ち得ていない。

そんななか国内では、1月22日のGladiator内で実現したジョゼフ・チェン✖森戸新士のフォークスタイルグラップリング・ウェルター級タイトル戦に続き、2月26日のUnrivaled02にはタケット兄弟、ジェイコブ・カウチの来日が決まっている。さらには3月5日には森戸、寒河江寿泰、白木大輔、日沖発、上久保周哉、竹浦正起、大嶋聡承らが出場するのFINISH10が開かれ、同月26日にはGladiator021でプログレス提供の組み技戦がマッチメイクされることも間違いない。

国内でグラップリングが盛り上がる気配を見せるなか、高橋がフィラデルフィアの──少なくとも日本国内では──名前が知られていない大会に出場するのが、彼らしく非常に興味深い。

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ADCC2022 MMA MMAPLANET o ONE UNRIVALED UNRIVALED02 イゴール・タナベ ウィリアム・タケット ロベルト・ヒメネス 伊藤盛一郎 岩本健汰 森戸新士 河名マスト 海外 猿田洋祐 石黒翔也 須藤拓真

【UNRIVALED02】アンライバルド再始動はウィリアム・タケット×岩本健汰から。カウチも初来日

【写真】ポイント有り、アグレッシブかつギリギリのポイントメイクが見られるか(C)CLAYTON JONES & SATOSHI NARITA

26日(木)、UNRIVALED実行委員会から2月26日(日)に東京都世田谷区のiTSCOM STUDIO & HALL 二子玉ライズでUNRIVALED02の開催とカード発表があった。

テイクダウンP有り、引き込み減点の全局面グラップリング・イベント=UNRIVALEDの第2回大会が2021年11月以来、1年3カ月ぶりにスケールアップ――いや、当初の予定通りコロナの入国制限の撤廃を受けて海外大物グラップラーを招聘して行われる。

その海外大物グラップラーとはウィリアム・タケット、アンドリュー・タケット、そしてジェイコブ・カウチの3選手だ。


ウィリアム・タケットは10代の頃からFight to Winで注目され、2021年3月にはマニュエル・ヒバマーをヒールで粉砕。同大会10勝目を挙げると、Third Coast Grappling、WNOと戦うステージを上げ、ADCC2022米国西海外予選のウィナーとなった。

しかし、世界大会ではマテウス・シュゼシンスキの前にまさかのストレートフットロックで1回戦負けに。そのタケットの再起戦の相手は、同じくADCC世界大会77キロ級にエントリーし、初戦で大健闘の末JTトレスに敗れた岩本健汰だ。

B-teamで出稽古を行い、MMAからグラップリング一本に原点回帰した岩本。先のGladitoar020で組まれたプログレス・フォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦で森戸新士を圧倒し、腕十字で王者に就いたジョゼフ・チェンを昨年のADCCオセアニア&アジア予選準決勝で、延長戦で下していることで、岩本は新ためて国内では頭抜けた存在であることを印象付けた。

気になるのは両者の試合がミドル級(83.9キロ)で実施される点だ。1年前までMMAでは65キロで戦っていた岩本が、この体重設定では何キロに調整するのか。いずれにせよタケットと岩本は新・足関時代からレッスルアップ&パスの時代へ移った史上最強の世界標準グラップリングを見せてくれることは間違いないだろう。

この他、石黒翔也×猿田洋祐、野村優眞×伊藤盛一郎という柔術家×MMAファイター対決なども決定しているUNRIVALED02にはムリーロ・タケシ・ソウザ、須藤拓真、吉岡崇人、河名マスト、イゴール・タナベ、矢野トミーらが出場することも明らかとなっている。

一番の注目はやはりジェイコブ・カウチだろう。カウチは廃コインランドリーの建物にマットを敷いた道場に寝泊りし、練習漬けの日々を送っていた組技集団=デイジー・フレッシュことペディゴ・サブミッション・ファイティングに所属している。ホドリゴ・バギの黒帯ヒース・ペディゴの指導の下、茶帯時代にWNOミドル級Tに出場し、ロベルト・ヒメネスをヒールで下し一躍注目を集めるようになった。

昨年のノーギワールズを制して、黒帯になったカウチの対戦相手が誰になるのか。続報が気になるUNRIVALED02は、FITE TVでの中継が決まっており、当日にはアマチュア大会=ALTANAも開かれる。

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Gladiator019 MAGISA MMA MMAPLANET NavE o UNRIVALED YouTube カウアン・タニノ グスタヴォ・ウーリッツァー チャンネル ヤックル真吾 ライダーHIRO 中川皓貴 中西テツオ 久保健太 井上啓太 修斗 南出剛 吉村友菊 小谷直之 島村裕 有川直毅 森戸新士 江木伸成 河名マスト 須藤拓真

【Gladiator019】森戸新士とプログレス組み技戦、須藤拓真「なぜ試合を受けてくれたのか不思議(笑)」

【写真】プログレスは金網から指を防御する目的でMMAグローブが使用されているので、このMMAの時とあまり外見的には変わらないかもしれない (C)MMAPLANET

明日25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、森戸新士とプログレス・フォークスタイルグラップリング戦で戦う須藤拓真。

道着、ノーギ、MMAを同時進行でキャリアップ中の須藤は、上下の入れ替わりにポイントが入るプログレスの試合で日本を代表する柔術家とどのように戦うつもりでいるのか――を尋ねた。


――グラジエイター初出場。プログレス提供グラップリングマッチで、森戸新士選手と対戦します。まず71キロという体重というのは?

「ほぼナチュラルです。減量は全くしないです。ジャンクフードを控えると、これぐらいの体重ですね」

――コンペティションで動くとすれば、この体重というのは?

「普段に近い体重で試合をしたのは、去年の11月のUnrivaledぐらいですね。正直にいうと、脂肪が乗り切らないで減量疲れもない68キロぐらいがベストです。ノーギのフェザー級だと67.5キロで、当日計量で柔術だと直前ですから。今回は当日計量でも5時間ぐらいは時間が空きそうなので、水を少し抜いたほうが動きは良かったかもしれないですね。

ただ森戸選手が68キロにするのは、難しいでしょうし。柔術でも階級が1階級違いますしね。でも森戸選手のような格上の人を食えると美味しいです」

――おお。柔術的には紫帯と黒帯の対戦となります。

「柔術の黒帯といってもピンキリがあると思っています。そのなかで、本当に森戸選手はトップで。レベルが違うんじゃいかと実は思っています。何より森戸選手からすると僕は全然格下の相手なので、なぜ試合を受けてくれたのか不思議です(笑)」

――ノーギでも、ですか。

「まぁ柔術が強い人は、ノーギをやらせても強いので。ただ道着だとほぼ100パーセントをやられるでしょうが、ノーギなら可能性は全然あるかと思っています」

――おお、スクランブルやリバーサルでポイントが挽回ができる。上下の入れ替わりは全てポイントというルールに関して、どのような印象を持っていますか。

「柔術だとマウントを返されたり、バックで落とされて下になってもポイントにならないので『そこはまぁ、良いかな』っていうぐらいで下になることもあります。でも、このルールでは気を付けないといけないですね。それに森戸選手が河名マスト選手と戦った試合を映像で見たのですが、立ちの強い相手にも意外と立ちで戦っていました。2P献上して下から攻めるのかと僕は思っていたので」

――ケージという環境も合わせて、このルールではどのようなグラップリング戦を戦いたいと思っていますか。

「やっぱり立ちが想像以上にできますし、森戸さん相手に戦うんだから引き込んでポイントを失って負けてもしょうがない。そういうつもりで戦うと思います」

――パウンド有りでも下になるので、2P献上ぐらいなら――と。

「そうですね。MMAの時と比べると、そこまできつくないんじゃないかと」

――森戸選手はMMAファイターのグラップリングにおける柔術技への防御力が、それほど高くないことを試合で立証してきました。須藤選手はMMAを戦っている柔術家として、ディフェンスという部分で、他の選手と違いを見せたいというのは?

「う~ん、そこまで深く考えていなかったです(苦笑)。でも……普段から練習でボコスカやられているので、逃げる能力はあるんじゃないかと思います」

――では、どのような試合をしたいと考えていますか。

「自分の色が出せるような。それとMMAファンが見ている試合なので、グラップリングは面白くないと思っている人も多いと思います。そんなMMAファンをグラップリングに引き込めるような試合ができたら良いな、と」

――ところで修斗の11月大会に出場が決まっていますが、グラジエイターでMMAを戦うということは考えていますか。

「いえ。グラップリングだとグラジエイターも他のグラップリングの大会も出ようと思いますが、MMAは修斗からつながるような上の団体なら出ることもありますが、当分は修斗で戦っていこうと考えています」

――師匠の柳澤哲裕エクストリーム・エビナ代表からは『たこ焼きの美味しい店を知りませんか。試合が終わって、須藤に食べさせてやりたいんです』という連絡がありました(笑)。

「アハハハハ。試合の話ではなくて(笑)。柳澤さんらしいです。そうですね、あまり関西の方では僕は知名度はないと思うのですが、自分の試合で喜んでもらえればと思います」


■視聴方法(予定)
9月25日(日)
午後1時~ Gladiator MMA YouTubeチャンネル

■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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Brave CF Gladiator018 LFA MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC UFC UNRIVALED YouTube 中村倫也 修斗 山本健斗デリカット 森戸新士 河名マスト 海外

【Gladiator018】森戸新士とグラップリング戦、河名マスト「5分✖2R、空調の音が聞こえるような試合に」

【写真】こんな攻防も見られないかもしれない……かも (C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、河名マストが森戸新士とPROGRESS提供フォークスタイルグラップリング戦で激突する。

グレコのU23世界王者から、MMAに転向し9カ月で5勝1敗の戦績を残し、グラップリングでも1勝を挙げている河名は、海外でのキャリアアップを模索しており、ひょっとすると国内で彼の雄姿を見る機会は今後、あまりないかもしれない。

MMAでなく、グラップリングだから受けたという森戸との一戦だが、グレコ✖柔術の手に汗握る攻防を期待しているファンは肩透かしを食らうかもしれない。だからこそ、一瞬・一瞬が見逃せない試合になる──かも。そんな森戸との試合について、河名に尋ねた。


──3日後にGladiator内Progress提供のフォークスタイルグラップリング戦で森戸新士選手と戦います(※取材は6月23日に行われた)。72キロという契約体重に関しては?

「前日計量ですけど、ほぼ通常体重で減量もなく試合に出ることができます」

──4月のPOUNDSTORMではキャリア6戦目、まだデビューから9カ月ですが、修斗のランク1位である山本健斗デリカット選手に勝利しました。その後、MMAでの照準はどこに当てていたのでしょうか。

「国内である程度の選手は倒せたので、可能であれば海外で試合をしたいという方向性でいました。いましたというか……います」

──では国内でベルトを狙うとかではなく、日本での活動は一区切りすると?

「ハイ。それぐらいの気持ちでいます。できることなら、早く海外で試合をしたいです。簡単ではないのですが、最終的にはUFCでやりたいと思っているので、LFAとかこよみさんと話してBRAVE CFなどで戦ってみたいです。先につながる場所で試合ができればと」

──となると、国内で河名選手の試合を見ることがデキたのはデビュー初年度だけだったのいかもしれないです。

「あぁ……そうかもしれないです」

──先日、Road to UFCが開催され、その松嶋選手や盟友の中村倫也選手が初戦を勝ち抜いています。倫也選手はデビューの日が同じで戦績は倍ありますが。

「さすがに、まだ僕に機会が巡っているタイミングではないと思っているので、自分ごととしては捉えていなかったです。まだ早い、やるべきことはあります」

──ではそのタイミングで組み技の試合のオファーがきて、受けたというのは?

「断る理由はなかったです。これまでハイペースで試合をしてきて、やっぱり試合がある方が練習にも身が入ります。生活も滾るので。MMAは海外で戦いたいのですが、グラップリングだったので即、受けました。試合を受けるのは当然の感覚のようになっていますし」

──ではクラップリングで森戸選手と戦うことに関して、どのように思っていますか。

「本当に戦う機会がある選手とは思っていなかったです。試合を受けてからプログレスの同じルールの試合をチェックすると……、ケージレスリングもちゃんとできて引き込むとしっかりと極める。強い……完成度の高い良い選手ですね」

──ケージで戦うポイント制のグラップリングルール。引き込みはテイクダウンと同様の2Pで、ひっくり返すと2P。立ち上がって離れると、1P挽回というルールに関してはどのように思いますか。

「ケージだと逃げ場がないですよね。危ないシーンで、注意を受けようが場外に出るという手段がとれないので、ケージの存在は僕にとってアドバンテージではないです。ポイントに関しては森戸選手もインタビューで言っていましたけど、レスリングに付き合うことはないでしょうね。付き合っても森戸選手に得はなくて、自分にとってはその方が得だけになるので。

だから引き込んでくることは間違いないでしょうね。そういうことを考えると、引き込まれた時に自分がどう捌くことができるか。言ってみると、そこだけが勝負だと思います」

──プログレスのフォークスタイルグラップリングは、MMAファイター同士だと打撃のないMMA、フォークスタイルレスリングにサブミッションが加わったモノになるかと思います。ただし、レスリング出身のMMAファイターと柔術家が戦うと、まさに接点は河名選手が言われたその一点になるかと。

「ハイ。上を取って優位になるのはMMAだからであって。グラップリングではそうではないです。森戸選手からすれば上を取られていても、関係なくて心理的な余裕があるはずです」

──では河名選手の勝ち方とは?

「僕が勝つとすると、言い方は悪いですけどつまらない試合。森戸選手に何もさせないことです。何か起こると負けだと思っています。如何に極めに入れる状況を創らせないで、捌ききってガードの中に入らない。それが僕の勝利への道です」

──河名選手、ぶっちゃけて言ってしまいます。この試合、グレコMMAファイター✖柔術家の試合として注目を集めていますが、世間一般に言われている良い試合どころか、グラップリングに理解がある人が見ても面白いモノにならない。しょうもない試合を楽しめる人しか、楽しめない。そういうしょうもない試合になると自分は思っています。

「……。そこは自分もめっちゃ思っています(苦笑)。やっぱり、Unrivaledの時もそうなのですが、寝ころがっている相手に対して何もしないでいると、何もしない方が勝ってしまう。そういうルールです。噛み合うようで、噛み合わないです」

──おっしゃる通りかと。この試合が面白くなるのは、少しでも深く森戸選手が密着できるか。付き合わない河名選手にひっつき、ポジションやサブミッションの仕掛けをセットできるのか、その一点のみかと。そうでないと2-0が続くか、森戸選手が立ち上がって2-1に挽回。それからまた、引き込んで2点献上。さらに起き上って1点挽回という悪夢のループに陥る勝負になりそうです。

「そうなんです。2-1をずっと積みかさねていく。そうでないと2-0が続く(笑)」

──やはり、めっちゃしょうもない試合になる(爆)。

「アハハハハハ。如何に仕掛けさせないか。過去2試合で森戸選手は三角絞めと腕十字を極めて勝っています。やはりMMAファイターのサブミッションの防御力って、パウンドがあることが加味されています。打撃なしで下になって押し込まれるのと、殴られる状態になるのでは心理状態が全然に違います。打撃がないから濱村(健)選手も、長田(拓也)選手も極められたと思います。だから、ガードの中に入らないように戦います」

──結果、面白くない試合になると(笑)。

「僕がすべきことはいかに跳ねない試合をするか、です」

──アハハハハ。指導者によっては「プロだから、リスクをおかしても取りに行こう。お客さんを納得させよう」という指示を出すかもしれないです。ただし、八隅さんは全くそんなことはないでしょうね。勝てば良い、と。

「そこも2人で『5分✖2R、空調の音が聞こえるような試合にしよう』と言っています(笑)」

──やはり(笑)。

「同時に僕としてはMMAだったら、森戸選手という日本最強の柔術家の技を体感できることはなかったと思っています。特に練習でなく、試合という緊張感があるなかで触れあうのは違いますし。今後あるかどうかも分からない。森戸選手と肌を合わすことができるのは凄く良い経験、貴重な経験になると思っています」

──ハイ。だからこそ、一瞬でも河名選手の頭が下がったり、おかしなところに手をつく。引き込まれた瞬間に河名選手の足がどの位置にあるのか。そういうポイントが、実はもの凄く楽しみです。

「そうなんです。さっきも言いましたが、危ない場面を創ると、そこはもう手遅れになるので。際の動きが大切で。本当にガードの中に入ると、僕はもう詰んだ状態です。だから、その状態に絶対に入られないよう気を強く持つ必要があります。ヤバくなる前に逃げる。どれだけ5分2Rの間にそうできるか。この試合に向けての練習も、練習相手のことを考えないで自分のことを考えると、近づかないという動きに終始します。練習相手の人に申し訳ないなって思いながらやっています」

──ケージで良かったです。河名選手が最初に言われたように、マットよりも逃げる場所がないので。と同時にUnrivaledの村山大介選手との試合では、強烈なウィザー……オーバーフックで動きを制していました。あそこも実は不思議で。グレコはアンダーフックを取らせない争いが続くレスリングだと思うのですが、あの試合では言うと簡単に取らせていました。

「スタンドだと差されると、互いが立っているのでマット際に押し込まれる危険性が出てきます。だから、差させないように戦います。でもグラップリングで、背中をつけた相手が差してきても自分の後ろは天井まで空間が広がっているので危なくないです。天井まで押し込まれることは絶対にないですから」

──あっ、ではケージがあるからスタンドでは差させないということですね。一つ、楽しみが増えました。そんな森戸選手との一戦、見てくれるファンにどこを楽しんで欲しいでしょうか(笑)。

「う~ん、多分レスリングの場面、寝技の場面というより際ですね。レスリングは完全に僕が有利で、寝技は完全に森戸選手が有利です。その完全に有利なゾーンに入る際──倒れ際、立ち上がり際の一瞬、一瞬を見逃さないで見て欲しいです」

──そして、この試合が終わると海外のMMAへ舵を切ると。

「ハイ。早く良い話が発表できるようになりたいです」


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Gladiator018 MMA MMAPLANET o Progress UNRIVALED   コンバット柔術 ジェイク・ウィルキンス パンクラス 中川皓貴 修斗 原口央 天草ストロンガー四郎 山本健斗デリカット 島村裕 森戸新士 河名マスト 濱村健 狩野優 長田拓也

【Gladiator018】来たぁ!! グラジで森戸新士×河名マストのフォースタイルグラップリング戦決定!!

【写真】一体どのような攻防が見られるのか!!(C)MMAPLANET

1日(木)、PROGRESS事務局より6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018で、フォークスタイルグラップリング72キロ契約5分2Rで、森戸新士×河名マストが組まれることを発表した。

今年の1月からグラジエイター、そしてHEATでスクランブルを考慮したポイント制のフォークスタイルグラップリング戦、掌底有りのコンバット柔術戦、サブオンリーグラップリング戦を行ってきたプログレスが、大注目の組み技戦をグラジに提供した。


昨年のIBJJF全日本黒帯ライト級優勝、自ら主宰する岩国のレオス柔術アカデミーではMMAファイターとの技術交流も盛んな森戸は、これまでフォークスタイルグラップリングマッチでは1月にグラジエイター016で組まれた濱村健戦、4月のグラジ017では長田拓也と対戦し、それぞれ三角絞めと腕十字で一本勝ちを手にしている。

下になると2Pを献上するルールのなかでも、森戸はケージ際でオーバーハンドから跳びつくという動きを見出し、柔術家らしくガードからMMAファイターをフィニッシュしてきた。

対して同ルールに初めて挑む河名はU23世界を制したグレコローマンレスラーで、昨年7月にMMA初戦を戦った。ジェイク・ウィルキンスのハイでTKO負けを喫したが、その後はハイペースで試合を続け5連勝中、2月のEX FIGHTでは狩野優、4月のPOUNDSTROMでは山本健斗デリカットとパンクラスと修斗のランカーを連破している。

とはいえ今回の森戸と河名のマッチアップでは、河名はMMAファイターというよりもグレコローマンレスラーとして注目したい。柔術後グレコ、両競技とも密着が前提で如何に自分の形で組めるかが試合の優勢を決定づける。

河名は昨年11月にこれもポイント有りのグラップリング大会=Unrivaledに出場し、最強のアマMMAファイターで柔術でも活躍してきた村山大介を相手に、強烈なオーバーフックの強さを見せている。

ワキの差し合が圧倒的に強いグレコレスラーの河名が、オーバーフックでの頑強さも見せて下になることがなかった。

が、プログレスのフォークスタイルグラップリングは、米国カレッジレスリングと同様に、グラウンド状態では腕を組んでのクラッチは絞め技を仕掛ける際は認められない。

果たして河名は胸や大腿部を駆使し、リストコントロールやアンダーフックで得意のバックコントロールができるのか。この状態になると、森戸は引き込み上等──背中を見せるのではなく、背中をつけて勝負をかけてくるに違いない。

そうなるとハーフやディープハーフから仕掛けに対し、河名にどれだけの耐久性があるのか。MMAでは見られない局面も出てきそうだ。

グレコのボディコントロールは、体の幹を支配すること。対して柔術のコントロールとは、先端を利用して相手をひっくり返す、もしくはサブミッションに入る術だ。幹と枝の制圧合戦、森戸×河名がどのようなコントロールを見せるのか。そこにケージというファクターが影響を与えることがあるのか。楽しみでならない広島✖広島の組み技マッチだ。

なお同大会では、メインでグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、コメインで天草ストロンガー四郎×島村裕というパンチがあるなかで組み比重の高い、MMAマッチが組まれている。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE UNRIVALED パンクラス プロレス 修斗 平山学 漆間將生 田嶋椋 鶴屋怜

【Pancrase NEO BLOOD !】第28回ネオブラッドT出場リスト、公開。芳賀ビラルがライト級に参戦!!

【写真】仕切り直しのビラルだ(C)MMAPLANET

13 日(水)、パンクラスより5月22日(日)に東京都港区の品川インターシティホールで開催される第28回ネオブラッドトーナメント及びワンマッチ大会=「NEO BLOOD !」から実施されるネオブラッドトーナメント出場選手が発表された。

ネオブラを制すと、既にタイトルが視野に入る位置にくる傾向にあるステップアップ・トーナメントのエントリーはストロー級からライト級の5階級で26名、うち25選手の名前が公表となった。


まず目に留まるのが、フライ級だ。6人の出場選手中、大野友哉、伊藤まこと、濱田巧の三名がパラエストラ千葉ネットワークの所属の選手達だ。今月29日の立川大会でパンクラス初陣を迎える鶴屋怜に続き、パレ千葉勢のパンクラス・インベーションが始まったか。

バンタム級は田嶋椋、漆間將生、矢澤諒という面々が連続参戦、10人参加の最激戦区で再度頂点を目指す。また同階級には修斗からパンクラスに戦場を移した鬼神光司も出場するなど、30歳前後のネオブラッドも多くみられる。

なかでもフェザー級に出場するFUMAは今年で36歳を迎えるプロレスラーだ。UNRIVALED00でもMMAにチャレンジしたFUMAが挑む同階級は、後日追加発表選手がある模様だ。

最重量級となったライト級(※4人参加)でひと際目を引くのが、芳賀ビラル海だ。2月のEXFIGHTでプロデビューも平山学の維持のグラウンドコントロールの前に黒星を喫し、POUNDSTORM出場というミッションを実行できなくなった。投げを得意とする日本拳法時代から、ウェルラウンダーへ進化の過程にあるビラルの仕切り直しに要注目だ。

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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET ONE PANCRASE Pancrase326 RIZIN UNRIVALED 中島太一 井村塁 藤野恵実

【Pancrase326】藤野恵実、KARENと23歳年の差──選手権試合で、2年3カ月振りのパンクラス参戦

【写真】藤野は戦い続ける(C)MMAPLANET

18日(火)、パンクラスが3月21日(木・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326のカード第二弾としてストロー級QOPC=藤野恵実×KAREN戦を発表した。

女王・藤野にとって2019年12月にチャン・ヒョンジを破り同級王座に就いて以来のデカゴン、2年3カ月振りのパンクラス参戦となる。


王座奪取時点から国内外、他のプロモーションでの試合が容認されていた藤野だが、ONEなどアプローチをかけたプロモーションと契約はならず。UNRIVALEDやQUITETでの組み技戦を経て、昨年9月に盟友・浜崎朱加とRIZINで戦い──判定負けを喫した。

半年ぶりの実戦復帰を前に41歳を迎えた藤野に対しKARENは18歳、キャリア5戦目で王座挑戦となる。KARENが生まれた翌年にMMAデビューを果たした藤野は、23歳の年の差タイトルマッチが38戦目となる。

KARENは4勝中3試合がフィニッシュ勝利だが、対戦相手の経験値は藤野とは比較にならない。藤野としては自身の歩んできた道に傷をつけないために、女子版の中島太一×井村塁戦にするしかないパンクラス復帰戦だ。

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MMA MMAPLANET NEXUS26 UNRIVALED 佐藤将光 森山壱政 河村泰博 須藤拓真

【NEXUS26】川村泰博×須藤拓真=バンタム級選手権試合決定。見られるか──MMAでダブルガード

【写真】昨年12月19日、既に両者は対戦に合意していたが──楽しみな一戦だ (C)MMAPLANET

2月13日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS26の対戦カードが発表されている。

メインではNEXUSバンタム級選手権試合=チャンピオン河村泰博×須藤拓真の一戦が組まれた。


昨年12月大会で森山壱政を破り、ケージの中から王座挑戦をアピールした須藤に対し、河村が了承していたタイトル戦が正式発表となった。

柔術紫帯ながら須藤は、ノーギではエキスパートの全日本王者、ワンマッチではUNRIVALEDで北田俊亮を破っている。レッグハンターの異名を持ちMMAで5戦5勝、5つの一本勝ちの内訳はヒザ十字、トーホールド、ヒールで全て足関でタップを奪っている。

対するチャンピオンの河村は11月のVJTで佐藤将光と対戦し、実力差が見られたパウンドアウト負け。後がない状況での新進気鋭のグラップラーの挑戦を受けることとなる。

河村もグラップリングベースで下になることを厭わない。まだトップの展開で課題がある須藤との対戦……足関節を防ぐことを念頭に置くと、MMAで見られることがないダブルガードの攻防が発生するかもしれない。

またセミでは同じバンタム級で荒井真人×浜本キャッチ雄大が組まれている。この2試合のみ従来のバンタム級のリミットで組まれ、当日計量でもないことを考えると──荒井×浜本は、タイトル戦に何かが起こった時の場合のバックアップマッチと考えて良さそうだ。

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MMA ONE UNRIVALED WNO12   リーヴァイ・ジョーンズレアリー

【WNO12】お蔵入り厳禁 リーヴァイ・ジョーンズレアリー、脱いでも強い→ノーギに本格的に参戦??

【写真】魅力的な柔術家が、WNOウェルター級戦線に参入してきた(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

10月20日(水・現地時間)、テキサス州オースチンでWNO12「Return of Gordon Ryan」が開催され、リーヴァイ・ジョーンズレアリーが出場し、Unrivaledが招聘を模索していたオリヴァー・タザと対戦している。
Text by Isamu Horiuchi

パンデミック後はF2W系のSubversivに出場して以来、実に1年2カ月振りの実戦、そしてWNO初参戦となったジョーンズレアリー、本格的のノーギ戦線に参戦してくるのか。お蔵入り厳禁、注目の一番をお伝えしたい。


<ウェルター級/15分1R>
リーヴァイ・ジョーンズレアリー(豪州)
Def. 3-0
オリヴァー・タザ(カナダ)

一昨年のヨーロピアン決勝にて、絶対王者ルーカス・レプリを下して世界を驚かせた新世代のベリンボロの名手リーヴァイは、試合開始後すぐにシッティング。そのまま前に出てゆく。

対するタザは上からステップを踏みつつ、足を絡めてインサイドサンカクの形を狙う。

が、リーヴァイはここで素早く横回転。タザの背中とマットの間に体を潜り込ませてのバック狙いへ。エビの要領で懸命に距離を取ろうとするタザだが、リーヴァイはその体を引き寄せて4の字ロックを完成。たった1分でバックを奪ってみせた。

そこからチョークを狙うリーヴァイだが、エスケープ力は天下一品のタザは体をずらし続ける。リーヴァイはマウントに移行するが、タザはさらに動いて隙間を作って距離を取ることに成功する。

立ち上がったタザに対し、リーヴァイは再びオープンガードを作った。

タザはパスのフェイントから必殺のヒールを狙ってゆくが、その狙いを十分に承知しているリーヴァイは素早く距離をとってニーラインをクリアし、足を絡ませない。さらに横にパスを仕掛けるタザだが、リーヴァイはインヴァーテッドを作って対応。逆に再び下からバックを狙いのそぶりをみせると、タザは警戒して距離を取る。

リードしているリーヴァイは、鉄壁のオープンガードと必殺のベリンボロの脅しを使って安全運転の様子だ。

逆に序盤にビッグポイントを奪われてしまったタザとしては、なんとか挽回したいところ。が、その後も攻めあぐねる展開──タザが上から足を絡めようと試みるがリーヴァイの素早い反応に防がれ、またリーヴァイの下からのバック狙いを警戒してパスも仕掛けきれない──が延々と続き、試合は終盤に。

残り40秒。インヴァーテッドを作ったリーヴァイに対し、攻めなくてはならないタザは体重を低くかけてのボディロックを試みる。が、柔軟性を誇るリーヴァイは右足をタザの腰にこじ入れて、左足と交差させる。

そのまま勢いを作って煽り、タザのバランスを崩しながらシットアップしてマウント奪取に成功した。すかさず動いて脱出してみせたタザたが、最後に決定的な攻勢点を許して試合が終了した。

3-0で文句なしの判定勝利を得たリーヴァイは「バックを取ったのに極められなかったのは残念だ。タザのディフェンスは見事だった。最初にバックを取った時に力を使ってしまい、その後はスタミナを温存せざるを得なくなったんだ」とコメント。

これまでもっぱら道着着用ルールで戦ってきたリーヴァイだが、足関節への高い対応能力があること、そして必殺のベリンボロの切れ味はノーギの世界でも脅威であることを今回まざまざと見せつけた。まだ王座が設けられていないウェルター級、ルオトロ兄弟やミカ・ガルヴァオンとの新世代対決もぜひ見てみたいところだ。

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【Shooto2021#07】結城大樹戦へ。レーダーチャートばらつきまくりの岩本健汰「打撃もチョットできるぞ」

【写真】まるで個性派俳優のような岩本。別に俳優などつけなくても、個性派ということで良いのだが…… (C)MMAPLANET

6日(土)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるShooto2021#07で、グラップリング国内最強と言われるようになり久しい岩本健汰が、9月に続きMMA2戦目を結城大樹相手に行う。

初陣=椿飛鳥戦では打撃を被弾することなく、ケージに押し込みテイクダウン。組みの展開になると圧倒的な力の差を見せた。とはいえ今回戦う結城は、環太平洋王者だった仲山貴志と7月に分け、修斗戦績は4勝1敗3分とMMAの経験値は岩本とは明白に差がある。

打撃はルーキー、寝技は国内最強。ケージレスリングの強さを折り紙付きという──レーダーチャートが極端にばらつくルーキーは、MMAとしてどのような打・倒・極の回転を見せることができるのか。MMA初戦を振り返り、結城戦について自信のほどを尋ねた。


──修斗2戦目というか、MMAの2試合目が今週末に迫ってきました(※取材は11月2日に行われた)。デビュー戦後に話を聞かせてもらおうと思ったら、さっさと帰宅されてしまったようで(笑)。

「試合は最後まで見たのですが、すぐに帰りました(笑)」

──もう40日前ですが、初めてのMMAの手応えは?

「自分で思っていたよりもスムーズにいきました。もう少し、打撃の洗礼とか受けるかと思っていたので。ケガもなくて終わったので良かったといえば良かったですが、経験という点では本当のMMAの打撃の攻防がなかったので、そこは足らなかったかと思います」

──スタンドで殴られることなく組んでケージへ。その前に蹴りを使っていましたね。

「対峙した時の緊張感が、こういうものかと感触があって。それほど恐怖心はなかったです」

──岩本選手の組みの圧力が、椿選手の打の圧力より上だったかと。椿選手が振りまわす様な無軌道なパンチを振るってくる方が嫌だった?

「そこは……どうですかね。前に出てくる方が、組みやすいといえば組みやすいかもしれないです。凄くプレッシャーを掛けられていたら別ですけど。前にガムシャラに出てくるのなら、組みつくだけなので問題なかったと思います」

──実戦のなかでケージレスリングを初めて行ったかと。その辺りについては?

「グラップリングに関しては、ケージで試合をしたのも過去に1回で相手が引き込むという試合内容でした。でも、グラップリングやケージレスリングに関しては心配はなかったです」

──組みのなかの打撃も互いに少なかったです。

「一応、寝かしたときにチョコチョコ殴ったのですが、効かせたとかはなかったですね」

──それよりも鼻がもげるんじゃないかというチョークの仕掛けを見て、モッティはえげつない絞め方をすんだと思いました(笑)。

「えげつない……ハハハハ、ありがとうございます!! けっこう、無理やりに入れることが多いです」

──そして、すぐに今回の試合が決まりました。

「11月は実はUnrivaledが明日(※3日)にあるじゃないですが、そこに出る予定でいました。だけど1週間ほど考えて、MMAに出たいと伝えました。Unrivaledでは海外の選手を呼ぶと言ってくれていたのですが、それができない状態だったのでUnrivaled側もそこは理解してくれました。

僕自身、グラップリングで日本人選手と戦うなら、今はMMAの経験を積むべきだと考えました。練習もMMAが中心というか、MMAを優先していますし」

──前日計量の65.8キロというのは、2年前のアブダビの66キロ以下級以来ではないでしょうか。

「アブダビの時も水抜きをしましたけど、知識は今の方があるので大丈夫だと思います。前の試合の前から、ずっと試合があるかどうかということで体重を抑えてきて、それほど落とし幅もないですし」

──対戦相手の結城大樹についての印象は?

「試合映像を見ましたが、結城選手も打撃を振るうとすぐに組みつくタイプの選手だったので、僕と戦うときはどうするのかチョット楽しみです。もしかしたら打撃を続けるかもしれないけど、すぐにテイクダウンに来るかもしれないし」

──ジャブで突き放し、徹底して組みを拒否する戦いになると一番厄介でしょうか。

「そうしたら、僕が打撃でプレッシャーをかけます」

──おお!! 

「デビュー戦の時よりも、打撃も成長しています。前回の試合を比較すると、良くなっています。練習していた、どの部分が試合で出すことができるのか分からないですけど怖さも前よりないですし、良くなっていると思います。打撃でプレッシャーを掛けることもできるんじゃないかと思います」

──グラップリングのトップ選手として、西川大和選手のように下から殴って来る戦術をどのように思いますか。

「上を取ったから殴られないとか、危なくないというのは全くないと思います。上を取っても頭の位置とか気を付けないといけないし。だから上を取るだけでなく、ポジショニングが大事だと思います。だから、西川選手のようなスタイルの相手がいればまずは足を一本抜いてハーフに行きます。僕自身はパウンドとかは、ちゃんとポジションを取ってからの方が良いという考えです」

──西川選手ほど上手く使えなくても、あの試合を見て真似る選手は出てくるかと思います。

「下から殴る人は出てくるかもしれないですね。ただ、僕としては簡単に下になってくれる方が楽です」

──なるほど。では、今回の試合ではMMAファイターとして成長した姿を見せるとすると、どこに注目してほしいですか。

「戦い方は相手次第になると思います。ただ打撃もちょっとはできるぞというのは、見せられるんじゃないかと思います」

──不敵な笑みを浮かべていますね。

「アハハハ。打撃に関しては、ここ最近になって以前より見えるようになってきていますし、結城選手が打撃で突っ込んで来ても、見て距離を取る準備をしているので大丈夫だと思います。

それに打撃をもらったとしても気持ちが折れることはないと思います。とにかく負けたくないので、僕の気持ちを折ることはできないです」

■視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

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