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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:8月―その弐―:リネケル✖キム・ジェウンからの日本✖世界

【写真】風間とともにオクタゴンへ向かう大沢氏(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は大沢ケンジが選んだ2023年8月の一番、8月5日(日・現地時間)にONE FN13で行われたジョン・リネケル×キム・ジェウン戦から考える――日本と海外の違いについて語らう。さらに風間敏臣に同行し、現地シンガポールで目撃したUFC ESPN52とRoad to UFCから、日本MMAの問題点を提起してくれた。


――韓国や中国のファイターが、北米のファイターと打ち合い、勝利する試合も少なくない。そこで同じアジア人である日本人ファイターだけが「フィジカル差が……」「パンチ力や耐久力が……」とは言えなくなるわけですね。

「韓国はもちろん、中国人選手も至近距離が強いですよね。それはRoad to UFCでも明らかで。ONEを視ていると、フィリピンや他のアジア選手も前に出て、至近距離でも戦える。遠い距離だけで戦おうとしているのは、もう日本人だけじゃないですか。その理由にフィジカル差を挙げるのなら、それは違うと思います。日本人選手でも世界で通用するフィジカルをつくり上げている選手は多いので。

あとは組みや打撃の技術力の問題もあります。ひとつ思うのは――日本国内だと、一芸に秀でていたら勝てる場合が多いんですよ。寝技が強い、打撃が強いというだけで勝てることがあるから」

――寝技ができないストライカーも、身体能力があれば国内ではテイクダウンディフェンスができて、パンチで倒せることもある。その逆もまた然り、ですね。

「そうして勝ち続けていくと、綺麗な戦績であればUFCとかから声が掛かりやすいじゃないですか。でも世界に出てみると、みんな全ての要素が強いから、一芸に秀でているだけの選手は勝てない。本当にね……ストライカーのキム・ジェウンやサンドハーゲンが、あれだけテイクダウンも寝技も強いわけですよ。一芸に秀でているだけの選手って、相手からすれば怖さがないんです。何をやってくるかが分かるから」

――前回の取材では、「フィニッシュを狙わず、トップをキープするだけの相手は怖くない」と仰っていましたね。

「それと同じなんです。たとえば至近距離の打撃が強い選手にとっては、距離が近くなったら組むだけ――それが分かる選手が相手だと怖くない。だから自分は、もっと強くパンチを振るうことができる。至近距離で打ち合うこともできれば相手も下がるし、組みやすくなるんですけどね」

――経験という意味では、中村倫也選手がプロ3試合目で修斗ブラジル王者のアリアンドロ・カエタノと対戦し、大苦戦しながらも勝利した経験は大きかったように思います。

「あの経験は大きい。もともとレスリングの力があって、打撃も身につけたうえに、あの経験を得たのは大きいです。そういえば佐藤将光選手はキム・ジェウンに勝っていますよね(今年1月に判定勝ち)。リネケルとあれだけの試合をしたキム・ジェウンに佐藤選手が勝っている――佐藤選手だって、それまでにどれだけ苦しい道を通ってきたかっていうことですよ」

――だとすれば、世界で戦う前に国内でもっと鎬を削るべきということですか。

「それもありますけど、実際に試合だけじゃなくて練習や戦術の面も考えていかないといけませんよ。2006年のサッカーW杯で、日本はアジア予選を圧倒的な強さで1位通過したのに、本戦では1回も勝てなかったんです。2敗1分という結果で――ジーコが監督、チームには中田英寿や中村俊輔とか錚々たるメンバーがいたのに」

――……はい。

「あの時はアジアで勝てる戦術を重視していて、いざ本戦のW杯では世界との差が出てしまったと言われているんです。その後はアジアで勝つ戦術と世界で勝つ戦術を分けて考え、結果も残してきていますけどね。MMAでも、国内で勝てたからといってアジアで勝てるとは限らない。アジアで勝ったからといって世界で勝てるとは限らないわけです」

――サッカーの例でいえば、日本代表チームは国内でアジアだけでなく欧州や南米の代表チームとの試合経験を積むことができる。同様にMMAでも世界で勝つためには、まず国内で海外選手の試合経験を経る必要があるのか。国内のイベントでもっともっと海外選手を招聘してほしいと思いますか。

「そこでプロモーターに頼りきってはいけないですよ。言い方は悪いかもしれないけど、他人の金で強くなって海外へ――というのは、あまり好きじゃなくて。まずはジムで、選手と指導者がするべきことがある。ジムで選手を強くして初めて、選手にはチャンスが与えられるものなので」

――なるほど。まずはジムでの練習……まさにスタートラインが重要となりますね。

「スタートラインは本当に重要です。見据える先がUFC、Bellator、ONE、国内でいえばRIZINでも同じですよ。どこを、そして何を見据えて練習するのか。キャリアの積み方も大切ですよね。勝ち続けて、綺麗な戦績だからって声が掛かっても、ちゃんと選手のキャリアのことを考えていかないといけない。今回はシンガポールでUFCとRTUを見て、『日本人は海外の選手に勝てない』とは思わなかったです。まだまだ日本のMMAもやるべきことが多いけど、やるべきことをやれば――必ず勝てると信じています」

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ROAD FC Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep05 Special TOP FC UFC UFC ESPN52 URCC アレアンドロ・カエタノ イー・チャア キム・サンウォン ショーン・オマリー ジャマール・ヒル ジャン・ウェイリ チャンネル パンクラス ファーニー・ガルシア マックス・ザ・ボディ ライカ リー・カイウェン 上久保周哉 中村倫也 修斗 原口伸 安藤達也

【Special】UFC ESPN52とRoad to UFCを見て。「UFCで勝つために、国内タイトルって必要なのか?」

【写真】相手の攻撃を見て、殴る。殴られても、次の一手がある。後者でイー・チャアが、キム・サンウォンを上回った。組みをこなして、打で攻める。この両者のように戦う日本人セミファイナリストはいなかった (C)MMAPLANET

26&27日の両日にシンガポールでUFC ESPN52、Road to UFC2023の準決勝大会が行われた。両大会を取材したシンガポール滞在6日間でMMAPLANETが試合レポートとして速報を掲載させてもらったイベントは、Road to UFCを形式に則り2大会と計算すると9イベントだった。
Text by Manabu Takashima

Dana White’s Contender Series、Professional Fight League、ONE Friday Fights(立ち技のみの掲載)、Road FC、UFC ESPN、WKG&M-1 Global、UAE Warriors、そしてRoad to UFC2023Ep05&Ep06。このなかでMMAに限ってカウントすると週末のアジアと中東で開催された6大会に13選手(マックス・ザ・ボディを含む)がJ-MMA界から挑み、結果は5勝8敗だった。

結論からいうと、このままでは日本は中国に引き離され続ける。そしてUFCでトップになること、世界最強を目指すという前提でMMAを戦うのであれば、国内のタイトルよりも、どのような戦いを経験するのか。その方が、より重要になってくる。そう強く思った次第だ。


MMAには色々な向き合い方がある。UFCでトップになることだけが全てでない。日頃の練習の成果をプロ興行のなかで披露し、生活のアクセントにすることもMMAに取り組む正当な理由になる。

ここではUFCで活躍する日本人選手を増やしたいという一点に集中して、我々がどうあるべきか──想ったことを書き記したい。UFCをMMA界の軸にするのであれば、頭に入れないといけない現実がある。それは──日本はアジア3位ということだ。中国にはジャン・ウェイリというUFC世界チャンピオンが存在している。男子に限れば、中国と韓国がアジアの二強で日本は両国に遅れを取っている。

UFCはいわば、ふるい落としの場だ。ビッグネーム以外、救いの論理は存在しない。正しくはビッグネームであるなら、それは救済処置でなく、互いの利益を生むWIN WINの関係となり、共存共栄のマッチメイクが実施される。

そうでないファイターは、今や世界中のプロモーションのチャンピオンがコンテンダーシリーズでふるいに掛けられる。「フィニッシュに行け」という公然の指針が存在するコンテンダーシリーズは、あたかも「身を守ることにプライオリティを置いているファイターは必要ない」といわんばかりのファイトが続く。

いみじくも日曜日のRoad to UFCライト級準決勝で原口伸が勝利者インタビューで口にした「勝つことに集中した。面白い試合は、UFCと契約してから」という考えは、コンテンダーシリーズには存在しない。打撃戦、スクランブル戦、その二つが融合し、火花が散るようなバチバチのファイトが必要とされる。

あんなファイトをしているとダメージは蓄積するし、防御能力も最高峰のオクタゴンで、安定して勝利を手にすることは難しいだろう。毎年20人、30人と契約者を生み出しているコンテンダーシリーズだが、7年目を迎えた今年まで、同シリーズからチャンピオンに辿り着いたのはタイトル戦線混迷のライトヘビー級でジャマール・ヒル、群雄割拠のバンタム級のショーン・オマリーの2人だけだ。

弱肉強食の食物連鎖の頂点を争う前に、その多くがカットの対象になる。にも拘わらず、コンテンダーシリーズでは防御力でなく、攻撃力が試される。つまりは豊富な人材が集まってくることで、ふるい落としの理論が成り立っているわけだ。

一方で日本は少子化が進み、競技人口の増加がさほど望めない。加えて国内プロモーションの数が多い。一時期韓国で見られたようなクロスプロモーションも存在しない。結果、ふるい落としの理論と真逆の救いの理論がJ-MMA界には存在している。

老舗3プロモーションもフィーダーショー化され、選手は王座奪取を機に海外かRIZINに戦場を移していく。チャンピオンに勝利して、次のチャンピオンが生まれるケースは少なくなり、暫定王座の昇格が圧倒的に増えてきた。

層が薄くなったタイトル戦線は、コンペティティブさという面において、質の低下はどのプロモーションも否めない。ベルトを巻くために、本当に激しい潰し合いが繰り広げられ、質と量の低下を防いでいるのはDEEPフライ級戦線以外にピンとこないのが現状だ。

底上げのタイトル戦線は、チャンピオンの質も下げている。ただし、興行というビジネスの上で競技が確立しているMMAにあって、この現実は受け入れるしかない。同時にRoad to UFCに行くための肩書を得るのも必要だが、勝ち抜かないとUFCで戦うというスタートラインにつけない。そのためにはベルトだけでなく、如何に国内で経験を積むのかが重要になってくるのではないだろうか。

鶴屋怜や原口伸、上久保周哉がテイクダウンを切られ、危ない打撃を被弾する可能性のある戦いを国内で経験していれば、Road to UFCでの戦い方も違っていた可能性もある。

神田コウヤは既に多くを経験してきたファイターだ。今回の敗北については、リー・カイウェンが暴力的な空気こそ醸し出していたが、前に出てこなかった。ある意味、最初のテイクダウンがズバリと決まり過ぎたことで、前に出る雰囲気だけで前に出て来なくさせた。ただし神田も前に出てこないリー・カイウェンに対し、足を使って誘う展開が多くなりすぎた。何かをされたわけでないが、判定負けは致し方ない。

自分から仕掛ける。テイクダウン防御が絶対のMMAだが、やはり組み技出身で打撃を身につけている選手と、打撃の経験が十分な選手では瞬時にして、危険なパンチとそうでないパンチの見分けがつくと点において違いがある。天性のストライカーは見て、反応することができる。MMAの完成度の高さはそれぞれだが、鈴木千裕、平本蓮、萩原京平らはその手のストライカーで、組みを消化することでそのセンスが生きてくる。

現状、日本では組みを消化して持ち味を発揮できる打撃系の選手より、組み技勝負のファイターの方が多い。ただし、UFCになると打撃戦を制さないで組み勝つケースは減少している。ほとんど不可能といえるほど、技術力は上がった。その一歩手前にあるRoad to UFCで勝ち残っている中国勢、韓国勢は打ち合える強さがある。Road to UFCとの契約に跳びつくのでなく、UFCとの契約を勝ち取るだけの力を何とか国内で養成できないものか。

そんななか昨年のRoad to UFCを制し、UFCデビューを先週末に果たした中村倫也は、国内でベルトは巻いていない。その代わりといっては何だが、キャリア3戦目で修斗ブラジル王者のアレアンドロ・カエタノと対戦している。あの3R、15分の戦いはRoad to UFCの3試合よりも、ファーニー・ガルシア戦に役立っているはずだ。

現状、日本のMMAビジネスではRIZIN以外のプロモーションが、はカエタノのような選手を投入することは難しい。それでも──DEEPが元UFCファイターのブラジル人を来日させようとしたように。パンクラスがキルギス人、南アフリカ人選手を呼び、グラジエイターがモンゴルやフィリピンを発掘しているように、日本人選手強化のための企業努力をするプロモーションも見られる。その姿勢は本当に有難い。

一番の理想はRIZINで活躍することが必要な選手ではなく、RIZINが必要とする選手が、UFCのみならずRoad to UFCで契約できた場合、リリースする一文を契約書に加えてもらえること。まぁ、あれだけ投資を行っているプロモーションに対し、余りにも都合が良い話だ。それは理解している。

では、それ以外のプロモーションに関して、チャンピオンがRoad to UFCで戦う前に国内で競り合いを求めた場合。プロモーションの垣根を越えたファイトを、実現させる協力関係を築くことも夢物語なのか。契約違反でなく、人間関係だけに非常に困難であっても、ひっくり返すことはできるだろう当然、チャンピオンの敗北はリスキーだ。ただし、RIZINでは見られる。デメリットだけでなく、そこにメリットがあるからだ。リスクと利益を各団体が共有する。それがJ-MMAの共生方法になり得ないものか。

例えば、だ。原口伸が雑賀ヤン坊達也と、鶴屋怜が福田龍彌と、上久保周哉が安藤達也とRoad to UFCに参戦する前に対戦していれば──。海外勢でなくとも、このような経験ができていれば韓国、中国勢と相対したときに「初めて」というケースが減っていたと考えるのは暴論だろうか。

あるいは韓国のRoad FC、Double GFC、Angel’s FC、復活が噂されるTOP FC、フィリピンのURCC、グアムのBrawl、モンゴルのMGL-1FCなどでチャンピオンを目指す。

少なくとも選手サイド、指導者サイドは今後、強くなるために現状と違う選手強化のチャンネルを持つことが欠かせない。そうでなければ凄まじい選手層を誇り、そこから選抜された面々が上海のPIで最高の体調管理がなされたうえで、上質のトレーニングを積む中国勢とタメを張るなんて、どだい無理な話になってくる。

救いの理論のJ-MMAにあって、UFCで結果を残すだけの実力を身につけるには、上手くやるのではなく──自らをふるいに掛けて、生き残るしかない。その意気込みこそ、「加油(ヂャーヨ~)」や「テ~ハミング」という掛け声に負けない、『ニッポン!!』、『 ニッポン!!』という大合唱を起こす熱を生み、比較にならない物量を誇る大国を打ち破る──超ハイテク高性能竹槍を創る第一歩となる。

加えて我々メディアも、団体間のレベルの優劣や順序という問題は避けてきた現実に向かい合う必要があるだろ。ケージの中を見て、どのタイトルも横一戦というのはおかしい。もちろん階級によって違いはあるが、各プロモーションの階級別毎だろうが、技術力を基準とした優劣は誌面や記事数に影響させることが、MMAを強くするための我々専門メディアの役割でないのか。同様にメディアに経済力がないが故の、東京偏向という問題に目を瞑ってはならない。金原正徳が減量問題において「選手だけでなく、団体もリスクを」という話をしてくれたが、格闘技界の出来事を伝えるという点において、メディアも同じことがいええるはずだ。我々も格闘技界の一員として、リスクを背負うべきだ。もしくは偏向取材とならないだけの努力と工夫をしなければならない。

なんてことをシンガポール最終日、日本に帰国してから考えていました。




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MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC ESPN52 キック ジョン・チャンソン マックス・ホロウェイ

【UFC ESPN52】ホロウェイが右ストレートで強烈KO勝ち。打ち合いで散ったコリアンゾンビは引退表明

【写真】ホロウェイの右を食らったあと、コリアンゾンビは左を振りながら倒れ、引退を表明した(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
Def.3R0分23秒 by KO
ジョン・チャンソン(韓国)

ジョン・チャンソンの右ローをかわしたホロウェイが距離を詰める。しかしジョン・チャンソンがプレスをかけて左ジャブをボディに伸ばした。ホロウェイは右カーフキックを当てる。ジャブの差し合いで勝るホロウェイ。ジョン・チャンソンも右を返す。ジョン・チャンソンが首相撲を狙ったがホロウェイが離れた。ジョン・チャンソンの左ジャブが当たり、ヨロめいたホロウェイを追う。しかしホロウェイの左がヒットして、ジョン・チャンソンがグラついた。動きが落ちたジョン・チャンソンの顔面を、ホロウェイのパンチが捉える。

左ジャブをボディに伸ばすホロウェイは、十分に距離を取りながら一気に詰めて左フックを伸ばす。ジョン・チャンソンもアッパー気味の左を当てた。ホロウェイが左フック、ワンツーを当てると、ジョン・チャンソンはダブルレッグで飛び込むも届かず。サウスポーにスイッチしたジョン・チャンソンの右フックがヒットする。ジョン・チャンソンのパンチが当たるたびに会場から大声援が飛ぶ。ラウンド終了間際には、前に出て来たジョン・チャンソンに対し、ホロウェイが左フックのカウンターを見舞った。

2R、ジョン・チャンソンがファイトショーツで両手をふく仕草を見せる。ホロウェイのワンツーでジョン・チャンソンがグラついた。尻もちを着いたジョン・チャンソンを見てKOをアピールするホロウェイだが、試合が止まらないとみるやジョン・チャンソンの首を取ってアナコンダで絞め上げる。ここでもストップをアピールするホロウェイだが、ジョン・チャンソンは落ちていない。立ち上がり、ケージ際の差試合のあと両者が打ち合いに戻る。ホロウェイがワンツー、右ボディストレートから返しの左フックを当てた。

ダメージが残っているか、ジョン・チャンソンの手数が減る。ホロウェイは左フックのカウンターでジョン・チャンソンの動きを止めたあと、右クロスで下がらせた。ジョン・チャンソンが前に出てくると左フックで止め、右ストレートを浴びせるホロウェイ。右カーフ、左ボディから右ストレートへと繋げ、右ミドルのカウンターを叩き込む。さらにサウスポーにスイッチして左ミドルを当てた。

3R開始早々、ジョン・チャンソンが左右フックを振るいながら前に出る。しかしホロウェイが右のカウンターでジョン・チャンソンの顔面を打ち抜き、KO勝利を収めた。試合後、ジョン・チャンソンは引退を表明し、涙とともにケージを後にした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 アレックス・カサレス キック

【UFC ESPN52】カサレスのパンチと蹴りに右を合わせ続けたチガゼがフルマークの判定勝利

【写真】チガゼの右、右、右でカサレスの打撃も届かなくなった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ(ジョージア)
Def-30:30-27.30-27.30-27.
アレックス・カサレス(米国)

サウスポーのカサレスが右を伸ばす。右サイドキック、左ローから左ストレートを繰り出したが、右の関節蹴りをチガゼにキャッチされた。チガゼは右ミドルから距離を詰める。カサレスが左ストレートから右フックへ。フェイントをかけながら近づいたカサレスが左ストレートを当てる。右スピニングバックフィストを当てたカサレスは、そのままチガゼにケージを背負わせる。チガゼの右ハイをかわしたカサレスは、チガゼの右ストレートをブロックして右アッパー、左ストレートへと繋げた。

チガゼも強烈な右ミドルハイを繰り出す。左インロー、右サイドキックを放つカサレスは完全にチガゼの右ハイを読んでいる。チガゼのパンチもブロックしたカサレスだが、右カーフキックを受けた。飛び込んでくるカサレスに、チガゼが右ストレートを合わせる。チガゼはカサレスの左ストレートをダッキングし、残り10秒で右を当ててカサレスを追い立てた。

2R、カサレスが右ジャブと右サイドキックで詰めていく。チガゼはカサレスの右ミドルをキャッチした。前後の動きでチガゼを揺さぶるカサレスが、左ストレートをインサイドから当てた。チガゼの左ジャブ、右ストレートもクリーンヒットしたが、カサレスの攻撃に対しチガゼが下がる。ケージ中央に戻したチガゼが右ストレートを当てていく。

右ハイとボディストレートを繰り出したチガゼに対し、カサレスが攻め立てるもチガゼがクリーンヒットを許さない。右スピニングバックキックから右ローに繋げるカサレスだが、攻撃は届かず。チガゼの右ストレートがカサレスの顔面を捉えた。さらに左フックを当てたチガゼは、蹴りも散らしながらカサレスのローに右ストレートを合わせる。ラウンド終了間際には右ハイを連打した。

最終回、チガゼが右ハイで先制する。さらに右ストレートを狙いつつ右ローを連打していく。カサレスの蹴りに右を合わせるチガゼが左ジャブも当てる。カサレスも頭を下げるチガゼの左ハイを見舞った。右ボディから組みついたカサレス。しかしチガゼが離れて左右のコンビネーションを浴びせた。

カサレスは右ボディは当たるも、左ストレートが大振りになって届かず。チガゼが右でカサレスを下がらせる。さらに左ローを連打したチガゼは、右の蹴りを上下に散らしてカサレスを近づけさせない。カサレスも左ストレートを当てるが、後が続かない。最後は蹴り合いのなか、チガゼが胴廻し回転蹴りを見せた。

裁定はジャッジ3者がフルマークでチガゼの勝利を支持した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 キック ファーニー・ガルシア 中村倫也

【UFC ESPN52】フィニッシュを狙い続けてドミネイト。中村倫也がガルシアを下してUFC勝利デビュー

【写真】残念ながらフィニッシュには至らずも、UFCデビュー戦を明白な勝利で飾った(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
ファーニー・ガルシア(メキシコ)

サウスポーの中村が、サークリングするガルシアを追う。ガルシアはスイッチしながらローを見せた。ボディへ右ジャブを伸ばした中村は、低い左ローでガルシアを下がらせる。左ミドルを放った中村は頭を振りながら近づき、ダブルレッグで組んでからシングルレッグに切り替えて尻もちを着かせる。ガルシアの足を殺した中村は、立ち上がったガルシアのバックをうかがいつつ、ボディロックから投げてグラウンドに持ち込んだ。

ハーフガードを取るガルシアに対し、中村は右腕を枕にして左のパンチで削りながらパスを狙う。そしてしっかりと腰を切った中村がノースサウスへ。胸を合わせて押さえ込む中村は、ガルシアの右腕を自身の右足で抑えながらノースサウスチョークで絞め上げていく。極められないとみたかチョークの形を解いた中村は、ガルシアのボディにヒジを叩き込み、ガルシアが体を起こすと腕十字を狙う。サイドポジションに移行した中村は、残り5秒で左ヒジを連打していった。

2R、中村が右ジャブを突きながら回る。ガルシアがパンチを振りながら距離を詰めてきた。サウスポーにスイッチしたガルシアに右インローを当てる。さらにローを当てていくと、明らかにガルシアが嫌がるように。中村もスイッチしながら距離を測り、左ジャンピングハイキックを繰り出した。さらに左ハイを見せた中村は、両手を広げてガルシアを挑発する。左ストレートから中に入る中村は、右ジャブを当てながらガルシアを追い込んでいく。

中村の左インローでガルシアの体が流れた。ガルシアの左に対し、中村も左をカウンターで当てた。中村がダブルレッグで飛び込むと、ガルシアがカウンターでギロチンに捕え、動く中村に対してヴァンフルーチョークも狙うか。しかし頭を抜いた中村が1Rと同様にノースサウスへ。一度ガードに戻しかけたガルシアに対し、中村がノースサウスウからサイドへ。ガルシアの左腕を抑えてアメリカーナを狙うも極まらず。そのままヒジを落としつつ、ストレートアームバーを仕掛けたが逃げられてしまう。中村はそのまま上をキープし続けた。

最終回、中村のローに対してガルシアはパンチを合わせにいく。ガルシアの右をブロックした中村は、左ミドルを突き刺した。右のガードを固めたガルシアは、左ミドルを受けて効いているのか--中村はローもチラシつつ、ガルシアのパンチをヘッドスリップでかわし、ガルシアを追い詰めていく。中村が左ストレート、右ハイを見せ、足を滑らせたガルシアをクリーンテイクダウンする。すぐにサイドを奪った中村がガルシアの右腕を取り、キムラを狙うが形に入ることはできず。

体を起こすガルシアに対し、ニーインザベリーからバックを狙う中村が、正対したガルシアに左のパンチを落とし続けていく。そして最後はバックを狙いながらガルシアの右腕を取って腕十字へ。しかしガルシアもディフェンス。そのまま逃げようとするガルシアをケージに押し込みながら、離れると左ハイを見せた。

UFCデビュー戦で、ジャッジ1人が4ポイント差をつけるフルマークの判定勝ちを収めた中村。「次の試合こそフィニッシュしたい。15人のランカーと誰とでも戦う」と語った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 エリン・ブランクフィールド タイラ・サントス

【UFC ESPN52】TD狙いでサントスを削ったブランクフィールドが最後は打ち勝ってUFC6連勝

【写真】6連勝で次の王座挑戦者はブランクフィールドか(C)MMAPLANET

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
タイラ・サントス(ブラジル)

サントスが右ローを当てる。ブランクフィールドも左インローを返した。サントスの右カーフでブランクフィールドの体が流れる。さらにサントスが右クロスを当てた。ブランクフィールドが距離を詰めてくると、サントスがパンチで迎え撃つ。ブランクフィールドがボディロックで組んで来ると、サントスが首相撲からヒザを突き上げた。離れたブランクフィールドの顔面にサントスの右が届く。ブランクフィールドは、またもサントスの右ローでバランスを崩した。顔面から出血が見られるブランクフィールドに対し、サントスが右のカウンターを当てる。

ブランクフィールドの組みに対して、ここも首相撲で対応しようとしたサントスだが、ブランクフィールドにボディロックのままケージに押し込まれてしまう。ウィザーで耐えるサントスが、左ヒジの連打でブランクフィールドを引きはがした。ケージ中央でブランクフィールドがボディロックから首投げに移行するも、サントスは背中を着けさせずバックを狙う。互いに立ち上がりパンチを繰り出し合うなか、やはりサントスのヒット数が多い。サントスのパンチを受けながら組み付くブランクフィールドがケージに押し込んでいくも、サントスがウィザーで守った。

2R、ブランクフィールドが足を使って回る。サントスはローで足を詰めながら、距離を詰めてきたらパンチで迎え撃る。ブランクフィールドが組みつくも倒すことはできず。サントスの右ローで体が流れた。ダブルレッグをスプロールしきれなかったサントスを、ブランクフィールドがボディロックでケージに押し込んでいく。ウィザーと首相撲で守るサントスが、ブランクフィールドの顔を引きはがして右ヒジを打ち込む。さらに両腕を差し入れたサントスが一気に押し返すも、ブランクフィールドに潰されてボトムへ。

下から足を上げていくサントス。ブランクフィールドは右腕を差し上げて押さえ込み、左腕を枕にしてパスした。亀になったサントスのバックに回ったブランクフィールドは、立ち上がった相手をケージに押し込み続ける。ダブルレッグから、ボディロックに切り替えて左足を掛けていく。ブランクフィールドが離れて、すぐに組みついていった。

最終回、サントスが右を強振した。距離を取ったブランクフィールドが左ハイを繰り出したあと、ダブルレッグからドライブする。しかし四つからサントスが押し返して打撃戦に戻る。サントスの右カーフを受けながら組んだブランクフィールドは、またもサントスをケージに押し込んだ。ダブルレッグからハイクロッチに切り替えたブランクフィールドは、一旦離れて再びダブルレッグで飛び込む。ボディロックでサントスを揺さぶるブランクフィールド。サントスはヒジでブランクフィールドの顔面を突き放した。

またもブランクフィールドが組みついてケージに押し込んでいく。サントスは首相撲からシングルレッグへ。これをスプロールしたブランクフィールドがサントスをケージに押し込むも、両者はケージ中央へ。ブランクフィールドのワンツーがサントスの顔面を捉える。さらにダブルレッグでサントスをケージに押し込んだブランクフィールドが、ボディロックでサントスの手をマットに着かせた。立ち上がったサントスに対し両腕を差し上げるブランクフィールド。離れると打撃戦に戻るが、明らかに打撃の勢いが置いたサントスに対しパンチとハイを繰り出し、最後はブランクフィールドがサントスのシングルレッグを切って試合を終えた。

裁定はジャッジ3者とも29-28でブランクフィールドの勝利に。これでUFC6連勝となったブランクフィールドがタイトル挑戦を希望した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ギャレット・アームフィールド 風間敏臣

【UFC ESPN52】風間はアームフィールドの右→追撃パウンドでTKO負け――オクタゴン初戦を勝利で飾れず

【写真】アームフィールドは徹底的なスタンド勝負。これも風間の寝技を警戒しての作戦か……(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
ギャレット・アームフィールド(米国)
Def.1R4分16秒 by TKO
風間敏臣(日本)

アームフィールドが低い体勢で距離を詰め、風間にワンツーを浴びせる。風間も蹴りを返したが、そこにアームフィールドが右ストレートを合わせた。アームフィールドの右ストレートが風間の顔面を捕らえる。さらに連打を受けた風間が下がった。風間はダブルレッグで飛び込むもスプロールされてしまう。両者の右スイングが交錯したあと、アームフィールドが左ヒジで飛び込んだ。ケージ中央に戻った風間はシングルレッグへ。これを切ったアームフィールドは右クロスを浴びせる。

風間の左ジャブに対し、インサイドから右を打ち込むアームフィールド。風間の右ストレートがアームフィールドの顔面をかすめた。しかしアームフィールドが風間にケージを背負わせ、右ボディストレートを突き刺す。さらに左を効かせてダウンを奪ったアームフィールドが連打を浴びせる。亀になった風間が、アームフィールドの足を狙うも取ることはできず。立ち上がったアームフィールドがスタンドを要求し、レフェリーもブレイクをかけた。

スタンドに戻ると、アームフィールドのパンチを受けた風間が下がってしまう。出血が見られる風間の顔面にアームフィールドの右ストレートが決まり、風間はダウン。アームフィールドが追撃の右パウンドを浴びせると、レフェリーが割って入った。風間はストップに不満げな表情で立ち上がったが、ストップは致し方なかった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ビリー・ゴフ 木下憂朔

【UFC ESPN52】木下がゴフにTDを許さずも、右ボディーブローでマットに沈みオクタゴン2連敗

【写真】まさか--としか言い様がない内容と結果だ(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
ビリー・ゴフ(米国)
Def.1R3分49秒 by TKO
木下憂朔(日本)

距離を詰めてきたゴフに対し、木下が左ハイを見せる。さらに左ストレートを打ち下す木下。ゴフは右インローをコツコツと打ち込む。ボディブローを見せるゴフだが、中に入ったところで木下の左ショートがヒットした。左右へのステップで回る木下が右フックから左ストレートをクリーンヒットさせた。組みつくゴフを引き離した木下は、ゴフの右ストレートをかわす。ゴフも右フックから飛び込むも、木下の左ストレートが当たる。

ゴフは木下の左ストレートをかわしてニータップで組みつくも、これは木下が押し返した。木下の左ストレートが何度もゴフの顔面を捕らえる。ゴフの右ボディブローも突き刺さ木下が跳びヒザ、右ミドルハイを当てるがゴフの動きは止まらない。ケージを背負った木下が、ゴフの右ボディストレートを受けてダウン。ゴフはうずくまった木下に鉄槌の連打を浴びせ、レフェリーストップを呼び込んだ。


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JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 アレックス・カサレス アンソニー・スミス ギャレット・アームフィールド ジュニオール・タファ ジョン・チャンソン ソン・ケナン タイラ・サントス チェ・スンウ チディ・ンジョグアニ パーカー・ポーター ビリー・ゴフ ファーニー・ガルシア マックス・ホロウェイ ヤルノ・エレンズ ワルド・コルテスアコスタ 中村倫也 佐藤天 木下憂朔 河名マスト 風間敏臣

【UFC ESPN52】中村倫也、Tシャツを脱ぎ忘れる……。「さぁ、おっぱじめようぜ」(ホロウェイ)

【写真】何か意味があったのかと思われた中村倫也初の公開計量with Tシャツ―― (C)MMAPLANET

25日(金・現時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで明日26日(土・同)に開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」のセレモニアル計量&フェイスオフが行なわれた。
Text by Manabu Takashima

中村倫也と風間敏臣のデビュー戦&木下憂朔のオクタゴン2戦目が組まれた今大会。シンガポールの熱心なファン、そして韓国系のファンの声援が会場内で多く聞かれた。


そんななか日本人の先陣を切り、佐藤天を帯同してステージに登壇した木下。

満面の笑みを浮かべて計量台の上で両手を広げると、フェイスオフでもビリー・ゴフを相手にゴンタ顔の笑顔を見せた。

木下とは対照的に厳しい表情でステージに現れた風間は、向き合ったギャレット・アームフィールドが叫び声を挙げると、さらに険しい顔に変わり――なんと額をぶつけるという行動に出る。ここまでのケンカ腰の風間は過去に見たことはない。

額をぶつける行為は褒められたものではないが、オクラゴンで何をする必要があるのが伝わってくる風間だった。

風間と同じく初めての公開計量に中村は目を輝かせ、会場を見上げるように姿を見せる。と――Tシャツを着たままスケールに乗り、フェイスオフになるとようやく脱いでファーニー・ガルシアと向き合った。

なぜ中村はTシャツを着たままだったのか。「何かハワイに対して、思うところがあったのかもしれないです。そういうところがあるので……分からないですけど」とは盟友・河名マストの弁。ただし、本人に確認すると「脱ぎ忘れましたっ!!」とのことだった。

会場一番人気のコリアンゾンビことジョン・チャンソンはマックス・ホロウェイとのフェイスオフを終えると、「たくさんの韓国人ファンの姿が見えた。コリアンゾンビの初めてのシンガポールでの試合を見に来てくれて感謝している。ホロウェイとハワイの人々の身に起こった惨事が、ここまでだと知らなくて申し訳ないと思っている。でもこのスポーツのパワーは、ハワイが立ち上がることを助けられると思っている」と話すと、ホロウェイは「シンガポールに戻ってこられて、アジアのレジェンドと戦えることは素晴らしいよ。今は何かをいうより、ファイトをするだけ。ラハイナの皆のため、アジアのために――さぁ、おっぱじめようぜ!!」と颯爽とした言葉を残した。

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後6時~UFC FIGHT PASS
午後5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・チャンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ: 146ポンド(66.22キロ)
アレックス・カサレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也: 135ポンド(61.24キロ)
ファーニー・ガルシア: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド: 125.5ポンド(56.92キロ)
タイラ・サントス: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 255.5ポンド(115.89キロ)
パーカー・ポーター: 256ポンド(116.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 264 ポンド(119.74キロ)
ウーカシュ・プジェスキ: 265 ポンド(120.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
ギャレット・アームフィールド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 170ポンド(77.11キロ)
ロランド・ベドヤ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
ビリー・ゴフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 145ポンド(65.77キロ)

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Grachan JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52   アレックス・カサレス アンソニー・スミス ギャレット・アームフィールド ショーン・オマリー ショーン・シェルビー ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ジュニオール・タファ ジョン・チャンソン ソン・ケナン タイラ・サントス チェ・スンウ チディ・ンジョグアニ パーカー・ポーター ビリー・ゴフ ファーニー・ガルシア マックス・ホロウェイ ヤルノ・エレンズ ワルド・コルテスアコスタ 中村倫也 木下憂朔 河名マスト 鈴木崇矢 風間敏臣 髙谷裕之

【UFC ESPN52】計量終了「1人の出現で全ては変わる」by ショーン・シェルビー。UFC計量よもやま話

【写真】かなり削っているホロウェイとジョン・チャンソン (C)MMAPLANET

25日(金・現時間)午前9時から午後11時まで、シンガポールはセントーサ島にあるリゾートワールド・コンベンションセンターで明日26日(土・同)に同地カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」の本計量が行なわれた。
Text by Manabu Takashima

出場26選手、全員が一発クリアした優良な計量会場で見られ、聞かれた――よもやま話をここでお伝えしたい。


まずUFCでは取材や、公開計量、ファイト時にオフィシャル・ウェアであるヴェノムのコスチュームの着用が義務付けられているのはご存じの方も多いだろう。これは本計量のアンダーウェアも同じで、何セットも支給されるという。

中村倫也、木下憂朔の両名は計量直前に履き替えたというが、普段から着用しそのまま計量に臨む選手もいるそうだ。

また計量直後にはUFCからリカバリー用の補給水も支給され、体重によって量が調節され、補給する時間も伝えられる――という徹底した安全管理がなされていた。仮にこの補給水を飲み、嘔吐するようなことがあれば試合出場にレッドカードが提示されることに――。

そんな計量会場に髙谷裕之の姿が見られた。髙谷は河名マスト、鈴木崇矢と共に中村のコーナーマンを務める。昨年8月にフリーランスとなり袂を分かった両者だが、3月のGrachanの会場などで顔を合わせ、挨拶から徐々に言葉を交わすようになっていったという。

そして今回のUFCにデビューに向けて、中村は勝利に向けて髙谷という存在が欠かせないことを再確認。冷静かつ、闘魂を注入できる髙谷は中村の勝利に向けて、マスターピースとなるか。

今大会は日本人選手が3名出場するが、「ようなく日本から、このスポーツを代表する選手になれる人材が現れた」と話したUFCタレントリレーションズのトップ=ショーン・シェルビーは「本当に長い時間がかかった。1人で良いんだ。1人の出現で、他の選手の認識が変わり、あとを続く選手が現れる。そう中国でも長らく中国のMMA界の型にはまったファイターばかりだったなかで、ジャン・ウェイリという違った思考の持ち主が現れたことで全てが変わったんだ。リンヤは昨日の会見では英語で受け答えをしたんだろう?  いいかい、重ねていうけど1人の出現で日本のMMA界は変わるんだよ」と言葉を続けた。

ジャン・ウェイリが現れ中国のMMA界が変わった――これは2013年から2014年にかけてUFCではTUF Chinaを開き、中国市場進出への起爆剤となるよう多くの資金投入を行った。結果、中国の格闘技市場は人材の流出を恐れ、これから育つ層に多額のファイトマネーを支払うようになり、UFCを目指す選手が途絶えたことを指している。

ばかりか、TUF Chinaで知名度が上がったジャン・リーポン、ワン・サイらも国内大会に戻ることになった。UFCでは魔の5年間と呼ばれる空白の期間を世界最大の市場で経験し、ジャン・ウェイリの活躍と王座奪取により、一気に中国人選手の思考と志向が変化した。

果たして中村倫也がジャン・ウェイリのような存在になれるのか。その保証は0パーセントで、果てしない茨の道が彼を待っている。と同時に、昨日のメディアデーで「僕が挑戦できるときまで3年、ショーン・オマリーに待ってほしい」と発言していた中村へのUFCの期待度の高さもまた、過去の日本人ファイターの例には当てはまらない。そのようにシェルビーの言葉から感じられた。

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・チャンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ: 146ポンド(66.22キロ)
アレックス・カサレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也: 135ポンド(61.24キロ)
ファーニー・ガルシア: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド: 125.5ポンド(56.92キロ)
タイラ・サントス: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 255.5ポンド(115.89キロ)
パーカー・ポーター: 256ポンド(116.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 264 ポンド(119.74キロ)
ウーカシュ・プジェスキ: 265 ポンド(120.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
ギャレット・アームフィールド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 170ポンド(77.11キロ)
ロランド・ベドヤ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
ビリー・ゴフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 145ポンド(65.77キロ)

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