カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto UFC UFC ESPN09 クリス・グティエレス ブログ 岡田遼

【Special】修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ─序章─「叶うことなら」

【写真】5教科7科目をこなすチャンピオンが、UFCのプレリミについてどのようにメスを入れるのか?! 写真はクリス・グティエレス✖ヴィンス・モラレス (C)MMAPLANET

5月31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されたProfessional Shooto2020 #03で修斗暫定世界バンタム級チャンピオンになった岡田遼。

試合後の共同会見でMMAPLANETから『今日UFCのプレリミで勝利した同じバンタム級のケイシー・ケニーと戦うと、どうなると思いますか』という質問をし、新王者が「いや、あの試合を見て──自分が試合をして、俺はまだまだなって。前に高島さんが『修斗のベルトを獲ったからなんや?』って言っていたのが分かります(笑)」というやり取りがあったのだが、これは試合前に岡田とUFCのプレリミの話をする機会があったことで、行った質問であった。

そして、ならば修斗のチャンピオンにUFCのプレリミ、そして軽量級に特化した──いわば、誰も触らない試合について語ってもらうという企画がスタートした。

まずは序章として、新チャンピオンの現在の心境とこれからについて尋ねた。


──チャンピオンになって3日が過ぎました。改めてどのような気持ちですか。

「試合後は凄くハイテンションになっていましたが、だいぶ落ち着いてきました。でも嬉しい気持ちはそのままです。『良い試合だった』という風に試合内容を誉められたことも嬉しかったです。

ジムの仲間たちもほぼ全員が試合を視聴していてくれて、試合後はLINEが300件ぐらいたまっていました。でも、もう今日からパーソナル・トレーニングの指導も再開しましたし、日常が再開しています」

──修斗でチャンピオンになった。これから先はどのように見ていますか。

「倉本選手との試合は、僕がこれからを考えると一つのバロメーターになると思っていました。彼には申し訳ないですが、倉本選手に苦戦してダメダメな試合をするようだったら、僕は世界では通用しない。そういう風に感じていたので、ひとまず自分のなかでは合格点を挙げられるぐらいにはクリアできた試合になったので……、これから上を目指したいと発言する資格を得ることができたのかなと」

──修斗内でいえば佐藤将光選手が正規王者です。統一戦を視野に入れていますか。

「これは言って良いのか……決まれば戦います。でも佐藤選手からすればONEでビビアーノ・フェルナンデスの首を狙っている。そこで岡田遼が出てきても、なぜ戦う必要があるのかって正直思うはずです。僕が逆の立場ならそう思いますし」

──ただしONEもスケジュール再開の正式発表はまだないです。そのなかで佐藤選手には日本で試合をするという選択があるのか。

「う~ん、もうそこは僕には分からないですよね。僕に関していえば今まで通りの世の中になるなら、やっぱり出たいです」

──あのう……多くの選手が、そこで固有名詞を出さないケースが多い。そういう抽象的な言い方をするのですよね。

「ハッキリ言えと?(笑)。 ハイ。UFCに行きたいです。叶うモノならUFCに行きたい」

──ダハハハ。今回、実は試合前に会場の通路ですれ違った時に自分が軽い気持ちで『今日のUFCのプレリミであった軽量級の試合と比べさせてもらうので』って話すと、岡田選手が滅茶苦茶食いついてきて、凄く驚かされたんです。なぜ、夜にタイトル戦がある選手がUFCをプレリミから見ているんだと、本当に思いました(笑)。

「アハハハハ。逆に試合があるから、プレリミの最初の3試合を視ていたんです。コロナ感染が始まり、こういう世界になってから単純に、僕はUFCに感謝しています。今、UFCがMMAをやってくれていることに、すごく有難みを感じるようになっちゃたんです。

正直、これまでそんな風に思っていなかったです。でも、今やってくれることは本当に有難くて。MMAを視ることって当たり前じゃない──そういう世界になったじゃないですか。

それを認識してからは、毎大会見ています。まぁ自分の試合の前に、他の大会を視るなんてことは今まではなかったです。でも今回は、試合に行く準備を始める前にプレリミを見て『スゲェなっ!』て興奮してしまって。なんかパワーもらえたなっていう気持ちだったんです。それで廊下ですれ違った時にUFCの話題になって、夢中になって話してしまったんです(笑)」

(C)Zuffa/UFC

──なるほど、そういうことだったのですね。

「1試合目と2試合目がバンタム級で、最初の試合からえげつかなかったですよね。

クリス・グティエレスが、左右のローで勝つという。もう凄かったというしかないです。でも2試合目のケイシー・ケニーと3試合目のブランドン・ロイヴァン、この2人の試合はさらに凄まじくて」

──まさかタイトル戦を控えた選手がそのような心境とは思えなかったのでチャンピオンになった岡田選手に、その2試合について寸評をもらいたいと思ってインタビューをお願いしました。

「ハイ。本当に凄い試合でしたね。ケイシー・ケニーには、試合前なの興奮させられましたよ(笑)」

<この項、続く>

カテゴリー
ABEMA J-CAGE News Shooto ブログ

【Shooto】31日の無観客大会は、通常より1階級上の体重& 当日計量。セコンドは1人の特例マッチに

Disinfection【写真】プロ修斗公式戦でも、このようなシーンが見られることになる (C)MMAPLANET

3日(日)、サステインより5月31日(日)に東京都文京区の後楽園オールで開催予定だったプロ修斗公式戦が、会場非公開でABEMAテレビマッチとして行われるという発表があった。

サステイン主催のプロ修斗公式戦は3月29日に開催予定だったShooto2020#03が無観客大会から一転、大会2日前に中止されており、5月31日に後楽園ホールが抑えられていた大会については、公式ホームページでも大会名も明示されていない状態だった。

ここに来ての会場非公開、無観客でのABEMAテレビマッチでの大会開催はリリースで『コロナウイルス感染防止対策に関しては先日4月17に開催された”Road to ONE:2nd”に協力したことで得た経験を生かし、さらに安全面を強化するように協議を重ねてきました』と書き記されているように、Road to ONE02の協力という形で参加したサステインの経験が生かされることでの決定と思われる。


今大会は修斗公式戦としては、かつてなかった取り組みとして──出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除した「通常階級より1階級上」で試合が組まれる──キャッチウェイト扱いとなるのか──ということが決定している。

それに伴い、大会前日の移動が強いられる前日計量が実施されず、同大会は当日計量が用いられることとなった。また選手権試合に関しては当日計量と1階級上での試合は行わず、女子スーパーアトム級王座決定トーナメント、インフィニティリーグは全選手の確認が取れた場合のみ試合が組まれるとのことだ。

出場選手は試合の1週間前、3日前、さらに前日と試合当日、試合後は2週間の検温結果の提出が義務化され、主催者は来場関係者全員の前日の体温の把握し、大会当日はサーモグラフィーと体温計で検温を行い、選手と同様に大会後は2週間に渡り検温の報告も義務付けされる。

また修斗での公式レギュレーションとしてセコンドは通常3名まで認められているが、今大会では各選手につき1名のみという特例処置がなされる。会場内の消毒に関しても、ケージ内を次亜塩素酸水で噴霧、腰下の壁面(コンセントなど電気関係箇所除く)を次亜塩素酸で噴霧、テーブルや埃が積もる箇所も次亜塩素酸水で拭き上げ、ドアノブや手摺りやスイッチなどアルコールで除菌するとのこと。

Road to ONEではオフィシャル扱いのメディア以外には非公開であったが、今回はメディアにも公開されることとなった。とはいってもケージサイドでの撮影、試合後のコメントなどはソーシャルディスタンスを取ることを徹底するため、人数制限が設けられるようだ。

まだ対戦カードの発表はないが、通常大会よりは試合数は少なくなることが予想される。いずれにせよ、緊急事態宣言の延期が確定している今、今回の大会開催はRoad to ONE02の経験を活かしたうえで、より慎重さが要求され、慣れは絶対に許されない。

カテゴリー
J-CAGE News Shooto ブログ

【Shooto】5月31日の後楽園ホール大会は、会場非公開でABEMAテレビマッチの無観客大会に変更

3日(日)、サステインより5月31日(日)に東京都文京区の後楽園オールで開催予定だったプロ修斗公式戦が、会場非公開でABEMAテレビマッチとして行われるという発表があった。

※詳細はコチラから。