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【RIZIN44】「頭をつけてのパスは、吉岡大さんがきっかけ」。金原正徳がクレベル戦を振り返る─02─

【写真】写真は3Rに仕掛けたパス。この圧で背中を見せたクレベルからバックを取った(C)RIZIN FF

9月24日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN44のメインベント=クレベル・コイケ戦の勝利を金原正徳自らが振り返るインタビュー後編。
Text by Takumi Nakamura

インタビュー前編ではスタンドの打撃におけるリズムの重要性、ギロチンや足関節の防御を対策練習でなく日々、何年も繰り返してきたと金原は話していた。練り上げという部分において、後編ではパスガード、スクランブルについて振り返った彼は、試合が決まってから対策を始める選手たちに対して。「一緒にすんなって話です」と言い切った。

<金原正徳インタビューPart.01はコチラから>


――そして2Rに金原選手が相手のワキの下に頭を置くパスガードを仕掛けていきます。これは金原選手の必殺技と言ってもいい形ですよね。あれはいつ頃から使うようになったのですか。

「それも北岡さんと練習していて、首を抱える相手に対するパスガードとしてやり始めたんですよ。具体的にいつからっていうのは分からないですけど、あれでバレット・ヨシダ選手をパスガードしたことがあったんです。その時にこの技に自信を持っていいんだなと思って、それが一つのターニングポイントになりましたね」

――クレベル戦後にUFCでの金原選手の試合を見返したのですが、すべてあのパスガードを仕掛けていますよね。

「そうなんです。全部あれなんですよ。ずっと自分の強い部分はトップキープとパスガードだと思っているんで、それで勝てなかったら俺は勝てないよねって開き直りも多少あります」

――まさに必殺技ですね。

「必殺技はどんなに研究されようが、どんなに対応されようが決まるものじゃないですか。あれはそういう必殺技なんですよ。だからクレベルが相手でも自信を持っていきました」

――あのパスガードは誰かに教わったものなのですか。

「自分なりに色々試行錯誤して、最終的にあの形にたどり着きました。僕のパスガードはグラップリングじゃなくて、MMAグラップリングなんです。だからパスガードしきれなくても殴れてヒジが落とせる。逆に殴ってヒジを落としてパスガードもできる。そういう技なんですよね。でも原点という意味で言うなら、数年前に亡くなられた吉岡大さんと柔術の練習をしたときに、吉岡さんが絶望的に強かったんです。

その吉岡さんが僕みたいに頭をマットにつける形ではなかったんですけどフックガード潰しが上手くて、そこで色々と教えてもらっていたんですよね。その時に『これはMMAでも使えるな』と思ったので、そういう導きになったのは吉岡さんがきっかけですね」

――MMAでも使えるという意味で、あのパスガードを仕掛けることで相手を体力的に削ることもできるのかなと。

「クレベルは下になっても強いんですけど、練習仲間から『パスガードの攻防でも削ることはできるから』と言ってもらっていて。だったら完全にパスガードできなくてもハーフガードまで持っていて、パウンドとヒジを入れて相手にダメージを与えて消耗させようと思いました」

――それがまさに2Rの最後でしたね。

「クレベルは2Rが終わってかなり消耗していましたけど、あれは僕がパスガードの攻防で削ることができたんだなと思います」

――そして3Rにはバックを巡る攻防があり、そこでも金原選手が競り勝ってトップポジションをキープします。あれは2Rの攻防でクレベル選手が消耗していたことも影響していたように見えました。

「それはあったと思います。バックからのスクランブルの時、僕は絶対に下になりたくなかったんですけど、クレベルは多少下になってもいいやって考えもあっただろうし。あと試合を見返してもらえれば分かりますけど、3R序盤のレスリングの展開でクレベルはロープを掴んだり、途中で背中を見せて立ち上がろうとしているんですよ。これが僕以外の相手だったらクレベルは引き込んでいたと思うんですよね。

でも僕が相手だとそれをやらずにレスリングで頑張った。僕はここに勝機を見出したんですよね。グラウンドで下になっても自信があるクレベルが下になるのを嫌がっているじゃんって。それが分かったから3Rを頑張れたんですよね」

――なるほど。

「あんなにグラウンドで背中をマットにつけることを気にしないクレベルが、背中をつけたくないからバックを取らせるわけですよ。そんな場面が今までありましたか?と。そのぐらい僕にトップキープされるのが嫌なんだなと思ったから、むちゃくちゃ元気になれたんですよ。ここでトップキープしたらいけるって」

――また金原選手のYouTubeチャンネルを見させていただいて、組手の重要さを説いていましたよね。あの試合でも組手は重要な部分だったのですか。

「あまり細かい部分は言えないんですけど、ちゃんと組手を理解しているならば対応できるってことなんですよ」

――個人的には「組手」というワードを使って試合を振り返る選手があまりいなかったので、そこがすごく興味深かったです。

「はっきり言って、みんな浅いんですよね。三角をとられる・ギロチンをとられるとなった時に、その形になってからどう対処するかを考えるじゃないですか。でも実際は技の形に入る前に組手があって、そこから段階を踏んで技の形に入るわけですよ。だから一番最初の組手の時点で対処できていれば、相手がゴールまでたどり着くことはない。そういうことを考えずに技の逃げ方がどうとか言ってるやつらとはね………一緒にすんなって話です。これちゃんと書いておいてください」

――はい、しっかり書いておきます。

「もちろん技の形になった時の対処法や対応策はありますよ。でも僕のなかで【1】→【2】→【3】くらいの段階があって、まずは【1】でしっかり潰す、【1】で対処することが大事なんですよ。それでも試合だから【2】・【3】まで持っていかれることはあるし、それはもうしょうがない。だからそうなった時の対処法は持っておかないといけない。僕からするとみんなは【2】・【3】の対処ばっかりなんです」

――【1】で対処しておけば逃げられるものでも、【2】・【3】になればなるほどリスクは高くなりますよね。

「そうです。今回で言えばクレベルのレベルまでいくと【2】・【3】の段階まで持っていかれると逃げられないんです。だからそうなる前に対処しようって話で、何も難しいことはないです。簡単です」

――横着せずにやるべきことをやれ、と。

「ただ【1】で対処するという話になったとき、そればっかりになってしまうと他のサブミッションをかけたられたり、スイープされてしまったりする。だから他の技にも対応できるベースを作っておいて、相手が狙っている技を【1】で対処するわけです」

――こうして話を聞いていても、金原選手が色々な経験を積んでMMAの技術を練り上げてきたことが分かります。まさに年季が違うMMAだな、と。

「今まで三角絞めが得意な選手とは何人も戦ってきたし、その時に三角絞め対策を何度もやってきました。そういう経験値があるから、僕ぐらいのキャリアになれば対戦相手用の対策はそこまでやらなくてもいいところはありますよね」

――それだけ経験値がある金原選手が先ほどのパスガードのように、一つの技を練り上げてそれで勝負しているというのがMMAの面白さですね。

「その通りです。みなさんもこれからMMAを勉強していきましょう(笑)」

――僕も引き続き勉強させていただきます(笑)。次の試合は大晦日が期待されていると思いますが、そこに向けては準備を始めているのですか。

「筋肉痛くらいしかなかったので、すぐに練習は再開しました。ヴガール・ケラモフ×鈴木千裕次第になりますけど、大晦日に試合をやってほしいという話もいただきましたし、いつでもいける準備はしています」


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【RIZIN44】金原正徳がクレベル戦を振り返る─01─「何年、北岡(悟)さんに首絞められていると(笑)」

【写真】サブミッションへの耐久力、その裏にある日々(C)RIZIN FF

9月24日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN44のメインベントでクレベル・コイケと対戦して金原正徳は、これまで培ったMMA技術をフル稼働させクレベルから判定勝利を収めた。
Text by Takumi Nakamura

スタンドの打撃におけるリズムの重要性、ギロチンや足関節を対策練習でなく日々、何年も繰り返してきた──金原による「技の解説」にとどまらないMMAの奥深さに迫ったインタビューをお届けしたい。


――RIZIN44のメインイベントでクレベル・コイケ選手に判定勝利した金原選手です。非常に話題になった一戦ですが、金原選手自身はどのような試合だったと感じていますか。

「細かい部分では覚えてないところもありますけど、すごくいいイメージのまま試合を終えることができたと思います」

――金原選手のYouTubeチャンネルでも試合を振り返っていましたが、スタンドでは蹴らずにパンチでいくことを考えていたようですね。

「クレベルは体形的に胴が長くてガードも高いので、下から崩そうという考えがあって、トレーナーとミットをやっていくなかでボディから入っていこうよと話はしていました。それで試合直前に動いているときに、今日はこれでいこうと自分の中で決め事を設けたんです」

――事前の作戦というよりも当日に決めたことだったのですか。

「そうです。当日ミットをやっていて、右ボディからの左フックが調子良かったんですよ。それで試合の時に『これから入ろう!』と言い聞かせていました」

――選手は試合に向けて色んな準備や練習をすると思いますが、当日動いてみたときのフィーリングだったり、しっくり来る動き・来ない動きがありますよね。

「全然あります。僕はあまり対策練習ってしないんですよ。こういうコンビネーションが入るだろうなくらいのニュアンスは持ちつつ、当日の体調や実際に動いた時の感覚で『今日はこれがいいな』って技があるんです。それがクレベル戦では右ボディからの左フックだったということですね」

――金原選手は試合前のインタビューでも「現場合わせ」という言葉を使いますが、そこにはちゃんと意味があるわけですね。

「僕らも人間なんで、その時の気分ってあるじゃないですか。今日はこれやると調子いい、みたいな。僕はそれを大事にしているし、当日の体調や気分で『これだ!』と思うことをやろうと思っています」

――金原さんはボディブローからMMAの打撃を組み立てることが多いですよね。

「やっぱり組んでくる相手に対するボディ打ちは右も左も有効なんですよ。クレベルが組んでくるとは思っていなかったんですけど、最初に話した通り、下から崩していこうとは思っていました。で、いつもの僕だったらローキックやカーフキックを蹴るんですけど、今回は蹴らずにパンチオンリーでいこうと思って、それを決めたのも試合直前なんですよ」

――実際に向かわないと距離感も分からないですし、どう試合に入るかも分からないからですか。

「それもありますし、僕は向かい合ったときの実際の距離感と当日の気持ちで入りを決めます」

――これもお聞きしたかったことですが、金原選手はステップを踏むわけではなく、小刻みに動いてリズムを取っていますよね。あれは意図してやっているのですか。

「僕はハンドスピードが速いわけでもないし、反応がいいわけでもないので、リズムを大事にしているんです。向かい合った時に自分と相手とリズム・波長が合うか合わないか。そこが合えば相手のリズムを崩すことができるし、合わないと後手後手になってしまう。だから立ち合いのスタートの時点で一番大事にしているのはリズムと距離感ですね」

――小刻みに動いているのにはそういう理由があったんですね。

「はい。相手のリズムを崩せばフェイントにも引っかかってくれるし、フェイントに引っかかってくれればパンチが当たる。そこは自分のなかで確信しているところがありますね」

――金原選手の「現場合わせ」や「試合当日に考える」は行き当たりばったりということではなく、金原選手が距離感・リズムを大事にしていて、それは実際に向き合わないと分からないものだからなんですね。

「そうなんですよ。むしろ当日の現場合わせは大事なことで、試合の時の相手のリズムは試合が始まらない限り分からないですからね」

――例えばゆっくりのリズムで想定していても、相手があえてそれを崩して来る場合もあるでしょうし。

「今回で言えばクレベルが先に打撃でプレッシャーをかけたり、組みにきていたりしたら、僕がそれに飲み込まれていたかもしれないし、クレベルはスタートがあまりよくない印象があったので、自分が先手を取ることで15分の中でのリズムを取れるとは思っていました」

――1Rはクレベル選手にギロチンにとらえられる場面もありましたが、あれはしっかり対処できていたのですか。

「何年北岡(悟)さんに首絞められていると思ってるんですか(笑)。僕、北岡さんほどギロチンが上手い人に出会ったことないですよ。それは海外でもそう。海外ではギロチンをやる選手が多いですけど、北岡さんより上手い人はいなかったです。だからそこらへんの選手にギロチンを極められるわけがないです。

それは足関節も同じで今成(正和)さんとか所(英男)さんと何年一緒に練習してるんだって話で。

僕はサブミッションの免疫力はすさまじくあると思っているから、多少苦しいなと思うことはあっても対処できる自信はあります」

<この項、続く>


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【RIZIN44】堀江圭功、ライト級転向初戦=カーライル戦を振り返る。「大切なことは、普段通りに動けるか」

【写真】組みがある故の打撃、その感覚も人それぞれということが分かる堀江の言葉だった(C)RIZIN FF

9月24日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN44にてスパイク・カーライルから判定勝利を収めた堀江圭功。
Text by Takumi Nakamura

ライト級に階級を上げての初陣で難敵カーライルに挑んだ一戦は、3Rにバックキープを許したものの、それ以外ではクリーンテイクダウンを許さず、スタンドの打撃でポイントを取って勝利を引き寄せた。破天荒なキャラクターがクローズアップされる堀江だが、今回のインタビューでは本人も「格闘技に関しては頭がいいと言われます(笑)」という頭脳派の一面を見せつつ、試合を振り返った。


――RIZIN44ではライト級転向初戦で スパイク・カーライル選手に判定勝利しました。まず試合の印象を教えていただけますか。

「試合直後よりも日が経つに連れて、カーライル選手は強かったなと思いますね」

――具体的にどこにカーライル選手の強さを感じたのですか。

「テイクダウンに来られた時の押し込む力もそうなんですけど、自分の足を腕で引っ張る力がむちゃくちゃ強かったです。しかもラウンドが進むにつれて力が強くなるんですよ。外からはカーライル選手がバテているように見えたかもしれませんが、実際はそうじゃなかったです」

――それは意外でした。カーライル選手は後半になればなるほど消耗しているように見えたので。

「逆でしたね。カーライル選手がヒザに手をついてあからさまに疲れているような素振りを見せたじゃないですか。あれはこっちを油断させるためにわざとやってるんじゃないの?と思うくらい、実際に組んだ時の力は最後まで強いままでした」

――そこは想定外でしたか。

「組まれる、力が強いというのは想定内で、自分が試合前に気を付けていたのはカーライル選手のセオリーにないガチャガチャにパンチを振り回してくるところ、組んだ時にスクランブルに持ち込んでくるところに気をつけていました。あと意外と過去の映像を見てみるとカーライル選手は自分から組みに行くことが少なかったんです。ただ✖自分ということを考えて、自分が打撃で行けばカーライル選手は組んでくるだろうと思ったので、組んでくることを想定して練習をしていました」

――カーライル選手はスクランブルの強さも含めて、きれいに動くというよりもゴチャゴチャに動くことで強さを発揮するタイプだと思います。

「まさにそこを一番警戒してたんですよ。例えば相手がパンチを振り回してきたら、こっちはそれに乗らずにカウンターを当てるとか。あの試合では出していないものも含めて色んな技は用意していました。テイクダウンディフェンスに関してはもともと自信があるところなので、そこは丁寧に一つ一つ対処していこうと思いました」

――テイクダウンディフェンスが試合のキーポイントだったと思うのですが、堀江選手は背中を見せつつ。体をコーナーに預けてクリーンテイクダウンを許しませんでした。あれはこの試合に向けて練習していたものなのですか。

「そこは今回の試合に向けてではなく、ずっと自分が練習を続けているところなので、自信はありました。ただカーライル選手は力も強いし、テクニックもあるのでかなり手強かったですね」

――カーライル選手もしつこく組み付いて押し込む→足を束ねて倒す→バックを狙うを何度何度も繰り返してきました。あそこはどちらが先に諦めるかの根競べだったと思います。

「自分も試合が進むにつれて体力的にはかなりしんどくなっていましたけど『ここで根負けしてテイクダウンされたら負ける。でもここでテイクダウンされずに打撃になったら勝つ』と思いながら必死にやってましたね。カーライル選手も最後まで諦めなかったので、本当に気持ちと削り合いでしたね」

――あれだけテイクダウンを切り続けられた要因はなんだと思いますか。

「なんだろうな…細かいテクニックはたくさんあるんですけど、自分の中では絶対テイクダウンされないっていう自信ですかね」

――その自信は最近身についたものですか。

「ちょっとずつ練習を重ねて身についてきたものですね。これは自分の意見なんですけど、日本のジムは海外に比べると狭いから壁レスになることが多いと思うんですよ。だから壁レスを意識しなくても、自然に壁レスの練習をしていることが多いと思うんですね。もしかしたらそういうことも影響しているのかなと思います」

――練習ではどういったことを意識しているのですか。

「専門の技術とかアドバイスをもらうのは当然なんですけど、あとは日々の練習で考えることですね。『今日はあそこでやられたから、明日はこれをやってみよう』とか、それの繰り返しですね」

――堀江選手の中で「ここを押さえておけばテイクダウンされない」というポイントがあるように思うのですがいかがでしょうか。

「そうなんですよ。自分なりのポイントがあって、それは練習と自分の感覚で覚えたポイントです。だから他の人が真似すると若干リスキーなところもあって、自分が指導やアドバイスするときは『あくまでこれは絶対的なディフェンスじゃないですよ』と言うんです。独学とまでは言わないですけど、練習を重ねて自分の中で培った技術だと思いますね」

――スタンドではカーライル選手に組ませない距離で打撃を出していたと思います。距離設定はどう考えていたのですか。

「強くジャブを打てる距離、蹴りを出せる距離があるので、そこをキープしようとは思っていました。でもカーライル選手のプレッシャーが予想以上だったので、自分の思っているほど打撃は出せなかったです。欲を言えばカーライル選手をガチャガチャ動かさせずに、自分の攻撃のターンを増やしたかったです」

――そこはギリギリのラインですよね。おそらくもう一歩踏み込んでいればカーライル選手に組まれていたと思うし、そうならないように戦っているように思いました。

「カーライル選手の打撃は若干組みに来るようなフェイントを入れた打撃なんですよ。例えばカーライル選手のパンチにカウンターを合わせた時、こちらの読み通りにパンチだったらいいんですけど、それがテイクダウン狙いの場合があるんですね。それが頭にあったので、カウンターを狙えると思ってもバックステップして距離を取るようにしていました」

――それは実際に対面してみないと分からないことですね。

「カーライル選手は打撃そのもののフォームはキレイじゃないのにKO勝ちも多いのはそこですね。見ている人からすると『なんでそんなパンチもらうの?』と思うかもしれませんが、実際に向かい合ってみるとタックルかパンチか分かりにくいんですよね。自分も何発かもらっちゃいましたし、本当はもっと手数を出したかったんですけど、距離を詰めると何が来るか分からないという警戒心がありました。しかも最初に話したように後半になってもプレッシャーや圧力が変わらなくて、こちらが疲れてきてもカーライル選手はそういう動きが出来るので……本当に強かったです」

――ローブローと判断されましたが、堀江選手の三日月蹴りが入る場面もありました。三日月蹴りは狙っていたのですか。

「あれも練習していました。ファールカップをかすった感じもあったので、ローブローと判断されても仕方ないんですけど、あれは確実にボディが効いていたと思います。ただカーライル選手がタフなことは分かっていたので、あれで倒せなくても慌てることはなかったです」

――3R通じて一番危なかったのは3Rにスタンドでバックを許したところですか。

「はい。カーライル選手はバックをコントロールが上手かったし、前に煽って崩されそうになった時は本当に危なかったです。もうあそこは根性でしたね」

――今回はライト級で初めての試合でした。試合に向けた仕上がりやコンディションはいかがでしたか。

「減量幅が5キロ減った分、普段通りの練習や動きが出来ました。ただあまりにも普段通り過ぎて、試合直前になってもこれから試合するんだって実感が沸かなかったんですよね。そこが不安だったんですけど、試合前になったらバチっと気持ちのスイッチが入ったのでよかったです」

――減量がない方が動きが良いと感じましたか。

「自分としては普段通りの動きだったんですけど、周りからはライト級の方が動きが良いと言われました。逆にフェザー級時代は普段と同じ動きをしているつもりでも、試合中に力が入らなくなったり、身体に乳酸がたまりやすくなる感覚があったんです。映像を客観的に見ても、今の方が明らかにパフォーマンスがいいので、これからはライト級で戦っていきます」

――とはいえライト級初戦の相手がカーライル選手というのはかなり厳しい相手だったと思いますが、試合を受けるときに迷いはなかったですか。

「最初にオファーを受けた時は『やります!』って感じで、あんまりカーライル選手のことを知らなかったんですよ。実績があるんだろうな、くらいで。いざ試合が決まって色々とカーライル選手のことを調べていくうちに『この選手、強いじゃん!』みたいな。で、試合が終わったあとは『予想以上に強かった!』と思ったので……カーライル選手は本当に強かったです(笑)」

――そこで競り勝てたことは自信になりますよね。

「そうですね。カーライル選手に競り勝てたことは大きな自信になりました」

――これからライト級で戦っていくうえで、どんな目標をもっていますか。

「RIZINのライト級は日本人選手が少ないので、日本人選手同士でやるよりも、日本人みんなで海外の強い選手たちに勝っていきたいです」

――特に外国人選手との戦いが厳しい階級だと思いますが、外国人選手に勝つためには何が必要だと思いますか。

「相手のこともあるんですけど、一番大事なことは試合当日にベストコンディションを創って、普段通りに動けるかどうかだと思います」

――技術的にはどういった部分を伸ばしていきたいですか。

「レスリング力もそうですし、立たせないようにコントロールして殴る。パッと思いつくのはそこですね。カビブ・ヌルマゴメドフみたいにグラウンドでボコボコにして、そのままフィニッシュするか、スタンドになってもKOする。そういう試合をしたいです」

――スタンドの印象が強い堀江選手ですが、グラウンドゲームも好きなのですか。

「好きなのは立ち技なんですけど、MMAはそこをやっておかないと勝っていけないと思うんですよ。試合でやるかどうかは別にして、練習ではテイクダウンやグラウンドコントロールを学んで、自分のスキルとして手元に持っておく。それがMMAファイターとしての強さにつながると思います」

――「できない」と「やらない」のは違う、と。

「はい。それに自分がテイクダウンやグラウンドコントロールを覚えれば、相手に何をされたら嫌かも分かるので、自分のディフェンス能力も上がると思います」

――今日初めて堀江選手を取材させてもらって、ここまで細かく考えて練習・試合しているというのが意外でした。もっと本能系のファイターだと思っていたので…。

「格闘技に関しては頭がいいと言われます(笑)」

――間違いなく頭がいいと思います(笑)! RIZINの大会スケジュール的に次戦は大晦日を目指す形になると思いますが、そこについてはいかがでしょうか。

「実際に試合がどうなるかは分からないですが、先ほど話した通り、自分は強い外国人選手と戦いたいので、そういうオファーがあってもいいように準備しておきます!」

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UFC294:第4試合・マイク・ブリーデン vs. アンシュル・ジュブリ

ライト級だったがブリーデンが3.5ポンドオーバー。

ブリーデンはここまでUFC3連敗。8月にランド・バンナータと対戦予定だったが、バンナータ欠場により急遽1Rフィニッシャーのテランス・マッキニーに変更。すぐにケージに詰められ打撃を打ち込まれると、心が折れて頭を抱えたまま殴られ続けて秒殺KO負け。見どころもないしてっきりリリースと思われたが、わずか2ヶ月で、Road To UFCウィナージュブリの相手としてラストチャンスを与えられた。34歳。

UFC2人目のインド人ファイター*1のジュブリにとっては、地元に最も近い場所での試合。インドローカルで5戦全勝だったが、相手のレベルもよく分からず、Road To UFCでは色物枠と思われていた。トーナメント初戦は相手の宇佐美正パトリックの体重オーバーにより不戦勝。準決勝では、後にRIZINに出場し宇佐美に1R一本勝ちしているHEAT王者キム・ギョンピョ相手に、意外な打撃のレベルの高さを見せ判定勝ち。決勝はこれも大穴のインドネシアのジェカ・サラギのグラウンドの穴をついて、バックマウントからのパウンド連打でKO勝ち。トーナメント2戦のみで、決勝のサラギのレベルが低すぎたため、まだUFCレベルかはわからない。28歳。

パンチで攻めるジュブリ。ブリーデンが詰めてくると、距離を取りながらカーフキック。右ボディ。パンチから四つになると膝を入れて離れる。ワンツー。ブリーデンアッパーを返す。前蹴りをボディに入れるジュブリ。パンチから膝。右がヒットしブリーデン効いたか。前蹴りから右。右ハイ。ボディを入れた樹ぶりに右を返したブリーデン。ブリーデンタックル。切ったジュブリ。またボディを入れるジュブリ。さらに左右のパンチ連打。左右のパンチがヒット。ブリーデンのパンチに首相撲から膝。膝から右を入れたジュブリ。ブリーデンパンチで出る。下がりながらパンチを返すジュブリ。ホーン。

1R手数でジュブリ。

2R。ジュブリいきなりシングルレッグ。切ったブリーデンだが右をもらい効いた!ケージ際まで後退。ボディ・前蹴りを打ち込むジュブリだがタックルに。逆にタックルを狙うブリーデンだが切られた。パンチをもらっているブリーデンだが出ていく。しかし右をもらった。引かないブリーデン。ブリーデンの右がヒット。ジュブリラッシュで少し疲れたか。いいパンチが当たっているがブリーデン下がらない。右を入れたジュブリ。ブリーデンのワンツーはブロック。右フックがヒット。しかしブリーデン効いてないとアピール。ジュブリのワンツーがヒットしているが効かせられない。打ってこいとアピールするブリーデン。飛び膝を放った。ジュブリのワンツーに連打を返したブリーデン。ホーン。

2Rジュブリ。しかし序盤効かせた後のラッシュでやや失速気味。ブリーデンは逆に動きが良くなってきた。

3R。パンチで出るブリーデン。ジュブリ後退。右を入れたブリーデン。ジャブ。さらに右を当てる。ジャブもヒット。もらっているジュブリ。カーフを蹴るがパンチをもらったジュブリ。ケージに詰めてブリーデンラッシュ。タックルでしのごうとしたが切られた。ワンツーを入れるブリーデン。右を入れるジュブリだがブリーデンも右を返す。ジュブリ手数が少ない。パンチで出るブリーデン。右が入りジュブリダウン!KO!

3連敗のブリーデン、逆転KO勝利。2R序盤に効かせられた時はもう終わったかと思ったが、ラッシュを凌いでひっくり返した。

Road to UFCウィナージュブリはUFC初戦で0勝3敗の相手に敗れる。ブリーデンが大幅計量オーバーしているという事情もあったが、これは今後のアジア勢の評価にも影響しそうな敗戦。

*1:1人目は2017年のソン・ヤドンデビュー戦の相手を務めたバラット・カンダレで、ヤドンに1R一本負けした後は試合をしていない。巌流島の参戦経験もある

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【UFC294】初インド人UFC勝者へ──。アンシュル・ジュビリ「人々の代表として責任感を持って戦わないと」

【写真】受け答えが、表情に比例してソフトなジュビリ(C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナでUFC 294「Makchachev vs Volkanovski 2」が開催される。実は同国の労働力は外国からの出稼ぎの人々によって支えられており、彼の地に住む人々の人口比ではインド人は35パーセントを数えるといわれている(※UAE政府は数値を公開していない)。
Text by Manabu Takashima

そんなアブダビ大会で、2人目のインド人UFCファイター=アンシュル・ジュビリが、同国のMMAファイターとして初めての勝利を目指し、マイク・ブリーデンと対戦する。Road to UFC2021ライト級優勝ジュビリは、準決勝でHEATやAngel’s FCでライト級王者となり、今ではRIZINと主戦場とするキム・ギョンピョを破り、一躍注目されるようになったファイターだ。

テイクダウンにも対応した確かなボクシング技術の持ち主に、Road to UFC優勝からの人生の変化について尋ねた。


──アンシュル、今日はインタビューを受けていただきありがとうございます。

「UFCファイトウィーク、初のインタビューをRoad to UFC前にインタビューをしてもらった日本の記者の人とできて凄く嬉しいよ」(※同インタビューのあと、ジュビリは1時間以上のインド・メディアとの取材スケジュールが入っていた)

──ただ、あの時の自分はインド人選手が珍しくてインタビューをさせていただいた次第で。まさかRoad to UFCで優勝するとは思っていなかったです。特にキム・ギョンピョというアジア最強クラスのファイターが出場していたので。

「準決勝のキム・ギョンピョ戦はとにかく、彼の前に立って思い切り戦う。それだけを考えていたんだ。知っての通り、彼の評価の方が高かった。彼は僕より才能もあっただろう。でも、とにかく勝って決勝にいきたいと思っていた」

──結果、番狂わせのスプリット判定勝ちを収め。決勝のジェカ・サラギ戦は予想通りのフィニッシュ勝利でした。Road to UFCで優勝した時の達成感はいかほどのものだったでしょうか。

「Road to UFCの決勝で優勝した時は、自分のなかで『やるべきことをやった』というぐらいの嬉しさだったんだ。どの試合でも感じていたのと同じで、『勝てて良かった』と。でもインドに帰国すると、自分の世界が確実に変わっていた。大騒ぎになっている周囲を見て、『あぁ、何かを僕はやり遂げたんだな』という気持ちが初めてわいてきた。

と同時に、インドの人々の代表として責任感を持って戦わないといけないと思うようになったよ。彼らの夢を、僕が実現するんだって」

──その変化に戸惑うことはなかったですか。

「UFCファイターになって、メディアからの注目という点では全く変わったよ。そして、賞賛されることが増えた。本当にそこは変化したけど、僕はRoad to UFCに出場した際に『優勝する』とただ口にしていたわけじゃない。本当にそのつもりだったから、UFCと契約したら、自分の生活が変化する準備もしていた。だから、戸惑うことはなかったよ」

──なるほど、勝てたら……というような想いではなく、そこまで強い意志を持っていたのですね。アンシュルが契約したことで、インドにおけるUFC人気が高まっていると感じることは?

「そうかもしない……僕がRoad to UFCと契約し、そしてUFCと契約を結べたことでUFCを知った人も確かにいる。同時に僕のことを応援してくれても、あまりUFCのことを知らない人達も結構いるんだ。ただ単に僕がインドを代表して、国際的な舞台で戦うということで応援をしてくれて」

──では、変化という部分ですが練習環境など。UFCとサインしてから変わったことはないですか。

「今回のUFCデビュー戦に向けて、バリのSOMA FIGHT CLUBで練習してきた。ロシアからボクシング・コーチ、キックのコーチはニュージーランドから来ていて、凄くレベルの高いトレーニングができたよ。グラップリングもそうだし、いつか米国に行って練習をするようになりたいと考えているけど、今はその必要がない。現状ではSOMA FIGHT CLUBとインドのニューデリーにあるクロストレイン・ファイトクラブを行き来していて、十分なトレーニングを積むことができている」

──ところで今回はアブダビでUFCデビュー戦を戦いますが、UAEには300万人以上のインド人労働者の人が住んでいて、UAEで一番多い人口らしいですね。

「まず、この素晴らしいカードが並んだイベントでUFCデビューできることを本当に感謝している。そして、アブダビにやってきてインドの人々からも熱烈な歓迎を受けているよ」

──では対戦相手のブリーデンについて、どのような印象を持っていますか。現状、UFCでは3連敗の選手です。

「UFCに弱い相手はいないよ。でないと、UFCで戦うことはできない。Road to UFCで僕が戦ったキム・ギョンピョのことをアジア最強クラスと言っていたけど、つまりそういうことだよ。僕は彼に準決勝で勝って、UFCファイターになった。UFCとは、そういうレベルにある舞台だ。対戦相手が3敗だからといって絶対的に軽視することはないし、勝利を手にするために本当に厳しい練習をしてきた。UFCデビュー戦は、僕にとっては世界戦に等しく重要な試合で、ここで勝ってさらに前進するために負けられない。ブリーデンは打撃もグラップリングも強い。ただし、僕はどの局面でも彼より優れている。初回で倒すつもりでいるよ。

見ている人々が退屈な想いをするような試合だけはしたくない。ケージのなかで、皆に喜んでもらえる試合をする。もちろん、日本のUFCファンの皆のためにも、ね」

──ありがとうございます。

「バリで日本の人達と触れ合うこともあった。凄く良い感じの人たちばかりで。なんといっても僕は日本食が大好きだから、いつか日本で戦いたいと思っている。日曜日の試合はアーリープレリミだけど、アーリープレリムのメインだ(笑)。日本の皆にもチェックして、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
10月21日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午後10時30分~U-NEXT
10月22日午前3時~PPV

■UFC294対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<ミドル級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
カムザット・チマエフ(UAE)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ヴァレリー・アウベス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(ロシア)
ムハマド・モカエフ(英国)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
トレヴァー・ピーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
マイク・ブリーデン米国)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユフレイ(米国)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)

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【RIZIN LANDMARK7】トフィックムサエフvs武田光司の勝敗予想

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目次/チャプター
00:00 はじめに
03:12 武田光司のDJチャート
07:29 トフィックムサエフのDJチャート
11:48 試合展開予想
14:16 勝敗予想

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BELLATOR Bellator301 ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN アレクサンデル・シャブリー イーブ・ランジュ ジェイソン・ジャクソン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ ピオトル・ニジェルスキー ヤーソラフ・アモソフ ライカ ラフェオン・スタッツ 上迫博仁 中島太一

【Bellator301】ISAOの再チャレンジ初戦が決定! オールスター戦でイーブ・ランジュと激突

【写真】ようやく決定!(C)MMAPLANET

19日(水・現地時間)、11月17日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301にて、元フェザー級KOPのISAOがイーブ・ランジュと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike


既報どおりBellator301ではヤーソラフ・アモソフ×ジェイソン・ジャクソンの世界ウェルター級選手権試合、セルジオ・ペティス×パッチー・ミックスによる世界バンタム級王座統一戦、さらにライト級GHP出場中のパトリッキー・フレイレがアレクサンデル・シャブリーと戦い、ダニー・サバテーロ×ラフェオン・スタッツも行われるなど、Bellatorオールスター戦ともいえるラインナップに日本からISAOが加わった。

ISAOがBellatorとの契約――2度目の参戦を発表したのは今年2月のこと。8カ月の時を経てようやく決まった初戦の相手は、RIZINにも参戦経験のあるランジュだ。イーブ・ランジュのMMA戦績は19勝9敗で、2019年8月にRIZINで上迫博仁に判定負けを喫した後、Bellatorに連続参戦している。現在は3連勝中で、直近では今年5月にピオトル・ニジェルスキーを判定で下した。

ランジュはスイッチしながらサークリングし、相手と距離を取りながらジャブとローを繰り出す、典型的なMMAストライカーだ。その一方で自身の打撃が当たると一気に距離を詰め、テイクダウンやトップキープからグラウンドの展開になることも厭わない。しかし、グラウンドの精度については、ISAOとは大きな開きがあるように感じられる。


中島戦は大激闘となったが、内容的にはISAOの完勝だった

ISAOにとっては2021年5月、中島太一を判定で破りフェザー級KOPの防衛に成功して以来の実戦となる。中島戦は5Rに渡り激しいテイクダウン&スクランブルの攻防を繰り広げた末、ISAOが勝利した。単純比較はできないものの、それでもISAOがランジュを下がらせ続けるか、あるいはランジュが距離を詰めてきたところでISAOがテイクダウンに成功する可能性は十分高い。

気になるのはISAOのブランクと――Bellatorの経営状態だ。かねてから売却の噂が絶えないBellatorだが、現体制下のイベントは今大会が最後という話も伝わってくる。もし売却された場合、現在の契約は引き継がれるのか。それとも一旦白紙となって新たな契約が求められるのか……。いずれにせよ今後も北米に挑み続けたいISAOにとっては、明確な勝利が求められるランジュ戦だ。

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MAGISA MMA MMAPLANET NEXUS o RIZIN Wardog Wardog44 しゅんすけ 柿原勇気 海外

【Wardog44】関西フィーダーショー=ワードッグ柿原勇気代表─02─「選手を囲い込んでも強くなれない」

【写真】今大会のメインはMAGISA×しゅんすけのフライ級選手権試合(C)WARDOG

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT44を開催する、柿原勇気代表のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

立ち上げから来年で10年目を迎えるワードッグから、他団体に出場する選手も増えてきた。柿原代表はワードッグに出場している選手を囲い込むようなことはしないという。「チャンピオンになったら、どこに出ても良い。他でワードッグの名前を広めてほしい」と語る、柿原代表とワードッグにとっての選手育成とは?

<柿原勇気代表インタビューPart.01はコチラから>


――ワードッグがスタートした時、地下格闘技の方面から反発はなかったのですか。

「当時は良く思われていなかったんじゃないですか。でも今は選手を囲うようなことをしたら選手のほうから離れていく。それは地下格闘技の主催者やチームも分かってきていて、ちゃんとMMAをやりたい選手をワードッグに出してくれるようになりました。

選手も選手で、コンプライアンスというものが分かってきましたよね。細かい法律の内容はともかく、『こんなんしたらアカンな』ということは知るようになってきました。みんな変わらざるをえなかったんです。主催者もチームも、行儀が悪い連中は切らざるをえない。そういう選手がいると、格闘技を続けていかれへんから」

――ワードッグが継続されるなかで、練習面でも意識は変わってきたのでしょうか。

「技術的な面もそうです。たとえば地下格闘技で腕に覚えがある子が、ウチのジムへ練習しに来るじゃないですか。まずスパーでウチの選手が完全に漬けて、『このレベルではワードッグに出ても勝たれへんよ』と教えます。地下格闘技は、寝かされたら立てない場合が多いです。でも、やる気のある子たちは一度やられたら、寝技を学ぼうと自分で柔術の道場を探したり、レスリングの練習をするようになる。ちゃんとMMAを勉強したうえで、さらに自分の良いところを伸ばそうとする――そうやって変わっていかざるをえなくなりますね」

――本当にイチから、ということなのですね。そうして選手を育成しているワードッグにとって、新生グラジエーターはどのような存在だったのでしょうか。

「共存共栄という言葉があるじゃないですか。別に共存するつもりはありません。存在するには各々が頑張っていれば良いことやから。でも共栄――共に栄えるために、一緒に何か考えていきましょう、という話をグラジエーターの櫻井(雄一郎代表)さんとしています。

グラジやRIZINにも出場経験のあるストロー級王者、中務 修良が11月4日、韓国でGFCフライ級王座ウ・ジウォンに挑戦する。

結局、考えて辿り着くところは同じなんですよ。先ほどお話したとおり、登っているのは格闘技……MMAという同じ山やから。たとえば今、グラジエーターさんは海外から強豪を呼んでいますよね。我々は以前から韓国に選手を派遣してきました。もう日本人選手だけで試合を組んでいても強くなれない。国によって、いろんなMMAのやり方がある。それを知ることも選手の今後にとって、大きな財産になると思います。今や一つの団体が囲い込んでいては、選手も強くなれないわけで」

――はい。

「自分の中に『日本なら、この団体で華を咲かせよう』と決めることは大切です。一つの団体で強くなれないのに、他の団体に行って勝てるかどうかは分かりません。でもWARDOGとしてはチャンピオンになったら、次にどこで試合しても良いです。ただ、他の大会に出る時も僕が窓口になっています。それはワードッグが選手を囲みたいわけじゃなくて――契約とか、そういうことも分からない子たちばかりなんですよ(苦笑)。ウチのチャンピオンになって、○○に出てみたいけど、どうやって交渉すればいいのか分からない。だったら僕が話を聞いてみるよ、というだけで。そのほうが選手も、他の団体さんも楽やと思うんです」

――他団体との契約方法まで含めて、イチから育てていくということですか。

「海外の大会へ派遣するのも、海外への行き方も学んでほしいという気持ちもあるんです。昔の話ですけど、韓国の試合が決まって飛行機も決まった選手が『15分前集合で良いですか?』と言ってきて。『良いわけないやろ! 飛行機に乗ったことないんか!?』と(笑)」

――アハハハ! そう考えると、MMAをやっていなければ人生で経験しなかったかもしれない、ということも多いかもしれません。

「そうなんですよ。だから、いろんなことを経験してほしいし、学んでいってほしい。極論すると、ワードッグを経験したあとに何をしようと別に構わないんです。そのままプロになってMMAを続けるでも良いし、ブレイキングダウンに出たければ出ても良い。全く違う仕事に就いても良いです。何であっても、ここで教わることは格闘技だけじゃなく、その後の人生にとっても絶対に必要なことやから」

――初期ワードッグで印象深かったのが、アマチュアの試合で韓国人選手や日系ブラジリアン選手と対戦できていたことです。アマチュア時代に、あの経験はとても大きい。

「今はアマチュアを止めてNGFに移行していますね。日系ブラジリアンの場合も、地下の選手と同じパターンなんですよ。彼らは柔術以外の試合に出場する方法が分からなくて。あと韓国からも、やっぱりMMAの経験を積みたいという話が結構来るんです」

――本当にイチから育てる、まさに日本版フィーダーショーですね。

「フィーダーショーという言い方をすれば、NEXUSさんはコンセプトも同じで、代表の山田さんとは話が合いますね。今はNEXUSさんと選手の行き来はないけど、いずれフィーダーショーとして何かしら協力関係をつくっていくことがあるかもしれないです」

――では次の大会について見どころをお願いします。

「まずはメインですね。MAGISAはレスリングの実績もあるベテランで、しゅんすけは初めて見た時に『コイツは強くなるな』と思った新鋭です。そういう分かりやすい試合ですね。このタイトルマッチで勝った選手に、ワードッグ王者として海外の試合を経験させたいです。あとはライト級のマッチメイクが多くなっていますが、この階級は来年のタイトルマッチに向けて挑戦者を決めていきたいと思っています。あとはぜひNGF枠で選手がイチから育って羽ばたいていく過程を、ぜひ見てください。よろしくお願いします!」

■WARDOG44対戦カード

<WARDOGフライ級タイトルマッチ/5分5R>
[王者]MAGISA(日本)
[挑戦者]しゅんすけ(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
そのまんまたなか(日本)

<ライト級/5分2R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ユン・チュル(韓国)

<フェザー級/5分2R>
DAIGO(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
前田慶次(日本)
SAIDER(日本)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
カーレッジユウキ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
よしひと(日本)

<グラップリングマッチ ウェルター級/5分1R>
坂本オーズ昌良(日本)
ジャンジュオン(韓国)

<グラップリングマッチ ライト級/5分1R>
白樫忍者(日本)
ユ・エンホ(韓国)

<NGFライト級/5分1R>
だいち(日本)
REN(日本)

<NGFフェザー級/5分1R>
RYUSHI(日本)
淳平

<NGFバンタム級/5分1R>
アダチコウキ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGFバンタム級/5分1R>
涼河(日本)
将太(日本)

<NGFフライ級/5分1>R
小西澄斗(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)

<NGFフライ級/5分1R>
太一(日本)
真鍋陸(日本)

<NGF女子ストロー級/5分1R>
プリンセス☆サアヤ(日本)
チャッキー☆ルビ(日本)

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F1 o RIZIN

【RIZIN_LANDMARK7】アゼルバイジャン大会、追加5カードが決定

168: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/10/20(金) 12:05:09.69 ID:sN7Elx2N0


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KTT MMA o RENA RIZIN

RIZIN LANDMARK7:アゼルバイジャン大会追加5カード発表

RIZIN MMAルール:5分3R(51.0kg)
アナスタシア・スヴェッキスカ vs. ファリダ・アブドゥエバ

RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
ホアレス・ディア vs. イルホム・ノジモフ

RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
イリヤール・アスカノフ vs. ヴラディスラヴ・ルドニエフ

RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
クエンティン・ドミンゴス vs. ショータ・ベトレミドゥゼ

RIZIN MMAルール:5分3R(93.0kg)
ハサン・メジエフ vs. コンスタンティン・メルクロフ

事前にRIZINアゼルバイジャンのInstagramで発表されていたカードから一部変更。昨年の女子スーパーアトム級GPに出場し一回戦でRENAに惜敗、RENA負傷で敗者復活で勝ち上がった準決勝では王者伊澤に一本負けしたスヴェッキスカ以外全員初参戦。中央アジア・アフリカ・中東・ヨーロッパ周辺の選手が多いが、地元アゼルバイジャンの選手はゼロ。今大会はアゼルバイジャン vs. 世界選抜ということだったが、そのテーマはすでに発表済みのメインカードのみということか。