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【ONE156】「この試合はベルトの掛かっていない世界戦」ジャレッド・ブルックス戦へ─ボカン・マスンヤネ

【写真】ボカンはこれまで中東経由で22時間かかっていたシンガポール行が、直行便ができたため14時間になったことを歓迎していた (C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」でボカン・マスンヤネがジャレッド・ブルックスと対戦する。

2020年12月のハイキック秒殺KOから、1年5カ月振りの実戦復帰が過去最強の相手=ブルックスに。それでもボカンはクールさを失わず、自身のクイックさで世界王座挑戦へ最後の一里塚を越えようとしている。


(C)ONE

──ボカン、お久しぶりです。ONEでの試合も1年5カ月振りになります。あのハイキック秒殺KO劇から、ファンももっと早く試合が見たかったはずです。

「全てはパンデミックの影響だよ。南アフリカは国境を閉じられ、欧州にも中東にもアジアへも渡航できなくなった。前回の試合からの後からの方が、締め付けが強くなったんだ。

でもビジネスに関してだけボーダーが開かると、すぐにONEは多くの作業が伴う僕のシンガポール行きを実現させるために動いてくれた。本当に感謝しているよ」

──では練習環境も厳しいままだったのですか。

「それがね、国内はいくらでも移動できる。練習もできた。ただし、練習では食べていくことはできない。スポンサーもない。だから練習するためには、他に仕事をしないといけない状況だった。僕はこの間にスタントの勉強をして、スタントマンとして試合以外の副収入を得るようになったよ。スタントが終わって、すぐにジムにいって練習してね」

──えっ、スタントマンですか。危ない仕事ではないですか。

「そんなことはないよ。パンチ、キックで戦いの真似をド派手にするんだから。ジャンプしたり、危険なスタントもあるけど僕はレスリングができて、ファイトができるからそういうシーンの撮影ばかりで。まぁ、手慣れたものだよ」

──なるほど高い所から落ちたり、車から飛び降りるとかをしているのかと思いました。

「アハハハ、そんなことはしないよ。カースタンスも絶対にしない。そんな危ないことはしない(笑)。ファイティングスタントだよ。良い経験になっている。もちろん、もっと試合がしたいけど……将来は試合の合間にスタントではなくて、ムービーに出られるようになると最高だね」

──確かにその通りですね。とはいえ、まずはキャリア最強の相手がシンガポールで待っています(※取材は4月14日に行われた)。

「ジャレッドは間違いなく、この階級で最強の1人だ。パンチも強く、レスリングも強い。ただし、僕のスキルセットは彼を上回っている。僕の方が速い。いつも、僕の対戦相手は僕のスタイルを過小評価してくる。そういうなかで、僕は世界チャンピオンになる。パンデミックが起こっていなければ、もうとっくになっていたはずさ。チャンピオンになるために、ジャレッド・ブルックスに勝つ。そしてタイトルショットを手にする」

──日本ではボカンが過小評価されることは一切ないですよ。この試合はタイトルショットでなくても、ストロー級最強決定戦と見ている日本のファンや関係者もいます。

「ありがとう。イエス、その意見の通りだと思っている。ジョシュア・パシオのことをリスペクトしているけど、僕とジャレッド・ブルックスの試合の勝者は彼に勝ってチャンピオンになれる。それだけブルックスの能力は高くて、僕の能力も高い。この試合はベルトが懸かってないチャンピオンシップだ。もちろん、ジョシュア・パシオとの試合が簡単になるはずはないけどね。

ONEストロー級は世界で最もコンペティティブな階級だ。なんせ、他のプロモーションにはタイトルがなくて試合も組まれていない。世界中のトップがONEに集まってくるんだから。これから、この階級はもっと光り輝くよ」

──猿田洋祐選手は、ストロー級GPが開かれる時期が来たと勝ってアピールするそうです。

「素晴らしいアイデアだよ。ユースケは良いことを言うね。チャトリもこの意見に耳を傾けてほしいね。ストロー級はGPが開かれるにふさわしい階級だよ。年内にぜひとも実現してほしい。例え、その時に僕が世界チャンピオンになっていてもストロー級の良さを皆に知ってもらうためにトーナメントに出たいと思っている」

──その前にブルックス戦という大切な試合があります。

「この試合はこれまでの試合とは違うモチベーションがある。僕はこれまでアフリカの人々に影響を与える試合をしたいと思って来たけど、この試合は世界中をインスパイアできる。僕の戦いで、世界にエネルギーを送りたい。人生には思いもしないことが起こることを、この2年で世界中の人が知った。

でも自分の目指すゴールにたどり着くために、絶対に諦めることはない。簡単なことじゃないし、時間もかかる。でも、夢を実現するためには絶対に諦めないこと。こんなに試合前からエキサイトしているファイトもなかったよ。諦めないこと──その大切さを世界中の人々に僕の試合を見て、知って欲しい」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE156】川原波輝と戦うダニエル・ウィリアムス「ナミキはTDがあるし、あの距離にならない」

【写真】まさに未知……グラップリングへの対応力が想定以上なら、すでにトップ3の実力があるかもしれない (C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」で川原波輝とダニエル・ウィリアムスが戦う。

K-1に来日経験のあるムエタイファイターは、昨年4月にロッタンとムエタイで真っ向からやりあい、今年の2月には初代ONE世界ストロー級王者デェダムロンをボディに倒し、引退を決意させた。

MMAはまだ6戦目だが、ムエタイ以前に空手、テコンドー、忍術、そしてハップキドーの経験があるウィリアムスは、自らをライフタイム・マーシャルアーチストと呼ぶ。柔術の練習をし、MMAに挑むウィリアムス──近距離ファイトでの強さはもう誰もが認めている。ではMMAでの打撃はどうなるのか。注目の川原波輝とのサバイバルゲーム前に、その心境を尋ねた。

本来、両者の試合は2月11日に行われる予定だったが、現地入りした猿田がコロナ陽性となり流れた。王座返り咲きよりも、自身のキャリアをやり切るというマインドになった猿田は、盛り上がるONEストロー級戦線にあって強豪バラルトをフィニッシュし、ストロー級ワールドGPの開催をアピールすると断言した。


──2週間後にONEで川原波輝選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は4月9日に行われた)。

「良い感じだよ。キャンプも上々のデキで、タフなカワハラと戦えることが楽しみだ。彼は僕とは違うタイプのストライカーで、ファンに楽しんでもらえるストライキングMMAになるだろうね」

──キャンプは所属するスクラッピーMMAで行っているのですか。

「そうだね、80パーセントはスクラッピーMMAで練習し、残り20パーセントはカオ・ソク・ムエタイジムでトレーニングしてきた。ムエタイの試合の時はカオ・ソクで練習しているんだ。この2年間は海外で練習できない状態だったから、常にパースにあるこの2つのジムで練習してきたよ。

ただ、この間の厳しい状況は僕を強くしてくれたと思う。どんな時でも強くなるという自分の意志が確認できた期間でもあったよ」

──ところでダニエルはタイで生まれて、生後7カ月で豪州パースに移り住んだにも関わらず、ムエタイ選手を目指していたと。タイ人の血のなせる業でしょうか。

「母がタイ人で、叔父がムエタイ選手だったんだ。それに曾祖父もね。僕自身、6歳の時にタイの村祭りでムエタイを見てムエタイ選手になりたいと思った。それに兄の影響も大きかったよ。兄はマーシャルアーツが好きで空手を習っていて、僕も兄に続いて空手の練習をしていた。10歳か11歳の時に自分の街にムエタイのジムがオープンして、悩むことなくムエタイの練習を始めた。そうだね、僕に流れるタイ人の血のせいかもね(笑)。

2013年から2015年にかけて大学に通っていたけど、年の半分はタイでムエタイの練習をし、試合に出ていた。この3年間がキャリアのなかでも一番試合数が多かった時期だよ」

──だからK-1の資料ではチェンマイからやってきたことになっているのですね。

「そうだね、ジムはチェンマイにあった。生まれたのはチェンライで。よく混同されるんだ(笑)」

──立ち技は色々なルールがありますが、やはりムエタイが好きだったのですか。

「そうだね、エルボーが使えるしね。ずっと練習してきたことが出せるからね。ただし、一番好きなのはケージで、MMAグローブで戦うことなんだ。なんかリアルじゃん? 空手、テコンドー、忍術、ハップキドーと多くのスタイルのトレーニングをしてきて、これからもマーシャルアーツとともに生きようと思っている。だから、全てを生かして戦えるMMAが今では一番好きな戦いだよ」

──ケージ・ムエタイの王者にもなっていますが、リングで戦う時と首相撲でのブレイクは同じタイミングです。ケージのムエタイでは、ケージを背負ってのクリンチを無制限にしてほしいと思ってしまいます。

「その通りだ。ムエタイを戦っていて、MMAに転じると違うことが多い。まずはグローブがそうだし。ただしケージ・ムエタイで戦っていたときは、ケージを背負って戦うということはなかった。リングと変わらず中央で戦っていたよ。それでもケージ・ムエタイはMMAグローブだったから、ブロッキングで防御しようものならパンチを被弾してしまっていた。

今はMMAグローブでのガードの仕方も覚えた。MMAを戦うようになるとケージ・コントロールはとても大切になってくる。そうだね、ちょうどDJがロッタンとミックスファイトを戦った際、ケージを背負ってそれほどパンチを出さなかった。凄く戦略的に戦っていた。ああいうことなんだよ。ムエタイとMMAの違いって」

──そんなダニエルは、なぜMMAに興味を持ったのですか。

「ずっと見ていたからだよ。色々なマーシャルアーツの練習をして、ムエタイを始めてからも将来的にはMMAを戦うと決めていたんだ。ムエタイで2つの世界王座を取り、K-1で負けた時に……MMAに転向する時が来たと思った。もう6、7年前だよ。

ムエタイの経験も生きてくるけど、とにかく柔術が必要だった。今も寝技で足のきかせ方は勉強中だ。上半身のクリンチは慣れているけど、寝技で足の使い方はマスター中なんだ」

──柔術歴は?

「7年だよ。ただ、ケガの治療なんかで間が空いてしまっているのは事実だよ。ムエタイを戦ってきたことで、自分の体がどれだけくたびれているのか知ることがデキた。負傷もいえ、本格的に柔術の練習をするようになってからまだ2年なんだ。柔術は青帯だからね」

──おお川原選手と同じではないですか。

「そうなの? 試合の映像を視ると足をきかせるのが上手くて、もっと上の帯を巻いているんだと思っていた。チョークも上手いからね」

──ところで前回の試合では、立ち技の展開が多くデェダムロンに引退を決意させる完勝でした。

「ONEでデェダムロンと戦う、一つの夢がかなった試合だった。僕はずっとデェダムロンの試合を見続けてきたから。彼は僕の元コーチとフィリピンで戦って勝っている。その彼がMMAを始めて世界王者にもなった。デェダムロンのMMAの活躍を見て、MMAに本格的に挑戦しようと思うようになったんだ。年を重ねていたけど、彼のこの年まで現役を続けてくれ、僕の挑戦を受けてくれたことは凄くハッピーだったよ」

──デェダムロンからダニエルにバトンが渡された試合にも感じました。

「あぁ、素敵な考え方だね。そう……僕はムエタイ出身のMMAファイターとして、デェダムロンに続き世界王者になるつもりだよ」

──とはいえ、あの試合はMMAとしては相当に近い距離で戦っていました。

「アハハハ。デェダムロンが相手だからだよ。今はレスリングとグラップリングに時間を割いてはいるけど、あの試合はデェダムロンが相手だからこそムエタイで勝負しようと思っていたんだよ。

ナミキはテイクダウンがあるし、あの距離にはならない。でも、僕だって彼にテイクダウンを仕掛けることもある。今も打撃の方が自信はあるけど、どれだけ自分が組み技の展開になっても対抗できるか、寝技とテイクダウンもデキるということを見せたい」

──ストロー級の序列が大きく変わるかもしれない大会です。

「あらゆるスタイルのファイターが、同じ夜に戦うね。ファンはストロー級で誰が最も強くて、エキサイティングな試合ができるかを判断できる。この大会を終えてファンはダニエルとボカンが見たい。ジャレッドとグスタボが見たい。いやサルタ×ボカンだ──とか、きっと話しはじめるよ。トップ5が揃った大会で、僕はナミキに勝つ自信は100パーセントある。もし、そうでなければアリーナに行くべきじゃない。

全ての試合が最もハードな試合だよ。ただし、ナミキ・カワハラとの試合は僕のキャリアのなかで最もハードなチャレンジになる。それでも僕のようなスタイルの持ち主で、アグレッシブなファイターと彼は戦ったことがない。そしてファンが喜ぶようにアグレッシブな試合をする。判定にはならないよ。あと……K-1では結果を残すことがデキなかった──今後はONEとともに日本に行き、勝利を手にしたいと思っている。だからナミキに負けてなんかいられないんだ」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE156】難敵、仕切り直しのバラルト戦へ。猿田洋祐「フィニッシュしてフェザーGP開催をアピール!!」

【写真】改めてストロー級でこの身長差は、まずないだろう……と思ってしまう(C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」で猿田洋祐がグスタボ・バラルトと対戦する。

本来、両者の試合は2月11日に行われる予定だったが、現地入りした猿田がコロナ陽性となり流れた。王座返り咲きよりも、自身のキャリアをやり切るというマインドになった猿田は、盛り上がるONEストロー級戦線にあって強豪バラルトをフィニッシュし、ストロー級ワールドGPの開催をアピールすると断言した。


──前回インタビューをさせてもらった分が、実はお蔵入りになった状態で猿田洋祐選手インタビューTAKE2となります。2月11日のバラルト戦──オフィシャルの発表前に猿田選手がシンガポールに到着後、検査で陽性になったという情報が入り記事のアップを控えた次第でした。誰もが可能性がある世の中ですが……いやぁ、猿田選手の心境を察すると……。

「シンガポールに行くのに48時間前のPCRテストで陰性証明を取り、シンガポールの空港のPCR検査で陽性でした。まさかでしたね。日本でクリアできれば、試合はできると安心はしていました。検査後にスパーリングはしなかったのですが、ジムで少し動いたので……今回は、もう検査後は自宅で1人でいようと思います。奥さんは子供が生まれて大変なので、シンガポールに出る1週間ほど前から実家に戻っているので(※取材は4月12日行われた)。

あのときは特に症状もなくて擬陽性かなという気持ちもあったのですが、再テストで陰性なら試合はできるので……ずっとホテルの部屋から出られない状況でしたけど、体は動かしていました。体重も創って」

──体重も落としていたのですね。

「ハイ。練習はできなくても、試合はやってやろうと。検査の結果を待って計量はできる状況だったので。試合前日の再テストでも陽性だったので、もう戦うことはできなくなりました」

──ケガがコロナ以外の体調不良なら、試合がなくなると日本に戻れます。

「そこなんですよ。最初の検査から1週間ホテルの部屋から出ることができずに、そこから1週間はホテルの中は移動できましたが、外には出られない。最初の検査から2週間過ぎれば誰かにうつす確率はとても低くなるということでしが、陰性になるまで外に出ることはできなくて」

──いやぁ……辛いです。

「ハイ。試合を終えてすぐに帰国するつもりだったので、PCも持っていなかったですし。ただ部屋から出られるようになってからはセコンドの新井丈とは会えるようになりました」

──新井選手も陽性だったのですね。

「ハイ。だから彼とプールサイドで軽く打ち込みをした時は、久しぶりに人に触れて感動しました(笑)」

──アハハハ、それも分かります。

「2人とも症状がなかったわけですし、ただ僕の方が陰性になったのが1日早くて。自分が先に帰国することになって、いやぁ本当に申し訳なかったです(苦笑)。セコンドに来てくれて17日間ぐらい隔離されてしまったわけで。もう本当にこりごりですね」

──改めて2カ月遅れで対戦することになったバラルトの印象を教えてください。

「グレコの五輪レスラーですから、組み力が強くてテイクダウン能力が高い。背の低さが武器になっています。リーチが短くて打撃の距離も短いのですが、組みがあるので警戒していると右オーバーハンドを持っています。当たらなくても組みにくる。自分の体格を生かした戦い方をする選手だと思います」

──対して猿田選手のすべきことは?

「気を付けないといけないことはたくさんあります。ただ、前回の試合で色々とやろうと戦略を立てて上手くいなかったので、今回は考えずに。もう、たくさんやってきたので。試合では何をやるのかを意識せずに真っ向勝負してやろうと思います。

雑にやるわけじゃないです。時間をかけて、戦略も立ててやってきたので。自然に出るものだろうと思っています。それが出ないようであれば、練習が足らなかったということで。自分を信じて戦います」

──2月に話を伺ったとき、チャンピオン云々より自分をやり切る。そのフェーズに入っているということを猿田選手は言われていました。

「2月との違いは、あれからストロー級の試合がたくさん組まれたことですよね。凄く面白いことになっています。ちょっとずつ、新しい世代やランキングに入っていない選手が強くなってきています。そういう選手たちと戦ってみたいという気持ちが強くなりました。

なので今回勝てば、ストローGPの開催をアピールしたいと思います」

──おお、それは面白いですね!!

「ストロー級GPはONEにしかできないグランプリです。世界中から強い選手が集まって、アレックス・シウバが負けたり、箕輪選手も負けてしまいました。デェダムロンは引退し、1年後には今のランキングが総入れ替えになっている可能性もあります」

──そういうなかで今大会はストロー級の品評会の様相を呈しています。

「他の試合より圧倒的な強さや良いモノを見せることができれば、自分の発言が通る可能性が出てきます。簡単じゃないのは分かっていますけど……彼をKOすることは難しい。そのなかで、しっかりとフィニッシュすれば良いアピールになり、自分の強さを証明することになります。なので、ここでしっかりと勝ってグランプリを戦いたいという気持ちを伝えます」

──その発言、猿田洋祐の最終章宣言のように聞こえます。

「そうですね……それを自分のゴールにしたいという気持ちが強いです。バラルトはアグレッシブな試合をします。激しい試合をしたいのではなく、激しい試合になります」

──本来は気にしないで良い部分ですが、頭突きが怖いです。

「そこは頭を下げて攻めてくることを想定して練習してきたので、頭が試合中に当たることはないと思っています」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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