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【IRE06】今成正和戦へ、柔術家 石黒翔也─02─「足関を極めちゃうところを見届けてください」

【写真】12月26日に柔術マッチで米倉に一本勝ちしている石黒(C)ASJJF ROLLING TOUR

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるIRE06のメインで今成正和と戦う石黒翔也インタビュー後編。

未知の体験となるコンバット柔術挑戦の2週間前に、石黒はプロ柔術大会=ART01で米倉大貴と戦っていた。この無茶ともとれる試合間隔で、なぜ彼は今成正和とこのルールで戦うことを決めたのか──。

全ては柔術家として強くなるためだった。

<石黒翔也インタビューPart.01はコチラから>


──ヒールに関しては、課題を克服することができたという感覚でしょうか。

「ハイ。そこを試合で出せるか。自分の中では柔術とグラップリングを両立させるということが面白くて。どちらかしか勝てない選手が多いなかで、自分自身もほぼグラップリングをやってこなかったので、柔術ではない未知の部分に侵攻していって強い人を倒すということを想像すると、凄くワクワクしてきます。

ヒール無しで高橋Submission選手に勝てたことも結構自信につながっていて、今成さんを相手にしても自分の柔術のスキルを生かせば勝てなくないんじゃないかなって。そういう自分への期待があります」

──例えばノーギだと今成選手のヒールを警戒してハーフガードなどで足を組まず、ニーシールドやZガードを取ることができると思います。ただし、コンバットでは密着しないと腹や顔を叩かれるかもしれないです。

「ガードに関しては色々と考えました。シッティングガード、オープンガード、ハーフガード……デラヒーバガードは足が結構取られやすいです。ハーフで足を組むとサドルや、外掛け、ヒザ十字を創られたりして。デラヒーバもバックステップからサドルとか……。シッティングでも足回しをしていると、足を取られるじゃないですか。

さらにそこに掌底が加わるので、打撃に意識がいっていると足の警戒心が疎かになりますよね。特に今成さんが相手ですからね。

でもガードポジションって何も攻撃をされないということはないので、今あるガードで叩かれない態勢を創りながら、かつ足関に意識をいかせる……そういう戦いをしないといけないです」

──加えて今回は、広いマットとは違いケージの中で試合が行われます。

「ケージに関しては1度も入ったことがなく、練習でも体感したことがないんです」

──それは厳しい……。

「三田と田町は近いので、場所借りをして1度体感しにいこうかと思っていたのですが、今週はスケジュールが立て込んでいて……それができるか分からないんです(苦笑)。

ケージとマットの違いは回転して逃げられないこと。ヒールなんかも詰まって、アジャストされる。あとはプレッシャーパスで、三角絞めも潰されます」

──ケージに押し込まれると、お尻も持ち挙げられやすいですしね。

「そういうところを意識して、壁を使って練習してきました。ヒール、掌底、ケージ、そこに今成さんとIREで戦うというのは、自分には絶体絶命の状況です。でも、そこでも自信があります。結果を出して、エクスタシーを感じたいなと思います」

──そのような戦いの前に、12月26日にART01は米倉大貴選手と柔術マッチを戦い送り襟しめで一本勝ちを収めています。この三重苦の試合前に柔術のワンマッチを戦う時、練習に対しても、どのような気持ちで臨んでいたのでしょうか。

「今成選手と戦うことが決まったのは12月の頭ぐらいでした。それで……グラップリングの練習をし始めたのは、試合まで1カ月を切ってからぐらいで。その10日後には米倉選手との試合が控えていました。

もちろん僕は柔術家ですし、普段から柔術をメインに練習しています。そんななかで米倉選手との柔術の試合があっても、12月の半ばからはグラップリングの練習をしないといけなかったのです。ただ、何があっても一番落としたくないのは柔術の試合なんです」

──……。

「そういう気持ちは自分の中にあります。自分、2020年から柔術の試合に負けていなくて。このまま連勝を続けて、海外のトーナメントに出たい。ここは絶対に守りたいところなんです。なのでグラップリングの試合が決まって、そっちの練習をして柔術で負けるようなことがあったら、自分自身もコンバット柔術のオファーを受けたことに対して、ネガティブな感情が起こっていたと思いますし、皆の期待を裏切ることになってしまいます。

今成さんとの試合が近づいてくるのに、柔術で負けたとばかり考えるようになっていたはずです。だから米倉選手との試合前は、ほぼ100パーセント意識をあの試合に向けていました」

──それでも、この時期にコンバット柔術で戦う必要はあったのでしょうか。

「それは今成選手が相手だからです」

──素晴らしいです。では道着で──ムンジアルで勝ちたい選手にとって、この試合を経験することは自身の強化につながると石黒選手は考えていますか。

「もちろんです。グラップリングの練習をすることは柔術にとってもポジティブになります。グラップリングでも結果を残し、自分はどっちでも強いという自信をもって柔術で思い切りに試合に臨めるようになりたい。そういう風に自分を高めるためにも、今回の試合は大切だと思っています」

──ホイス・グレイシーのUFCがあったから、今のMMAがあります。MMAが急激に進化しても、根っこに柔術があった事実は変わりありません。MMAPLANETはMMAのサイトですが、コンバット柔術に出場することで、読者が石黒選手の道着の試合にも興味を持ってもらえると嬉しいです。そんなMMAやグラップリング・ファンの読者の方に、最後に一言アピールお願いできますか。

「MMAファンの皆さん、柔術家の石黒翔也です。今成正和選手を極めるところ……足関を極めちゃうところをぜひ見届けてください。宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<68キロ契約/7分1R>
今成正和(日本)
石黒翔也(日本)

<63キロ契約/7分1R>
倉本一真(日本)
寒河江寿泰(日本)

<65キロ契約/7分1R>
魚井フルスイング(日本)
村田卓見(日本)

<51.5キロ契約/7分1R>
杉内由紀(日本)
石黒遥希(日本)

<無差別級/7分1R>
ジェイク・ムラタ(日本)
清水俊一(日本)

<65キロ契約/7分1R>
福山祐平(日本)
大嶋聡承(日本)

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【IRE06】掌+踵+金網=三重苦の今成正和戦に挑む、石黒翔也─01─「掌底があることをチャンスに変える」

【写真】指導を終え、自宅に戻った午後11時にインタビューに応じてくれた(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるIRE06のメインで、2021年のJBJJF全日本選手権黒帯ライトフェザー級を制した石黒翔也が今成正和と戦う。

2020年から柔術で負け知らずの石黒だが、ノーギの経験は今大会のプロデューサーを務める高橋SUBMISSION雄己と戦った昨年7月のQUINTETのみ。当然、掌底有りのコンバット柔術ルール、さらにいえばケージも初体験という石黒は未知の領域で、この手の戦いの国内トップファイターと掌を合わせることになった。

ヘレン・ケラー・ファイト、三重苦に立ち向かう石黒にインタビューを行った。


──来週月曜日にIREのコンバット柔術ルールで今成選手と戦う石黒選手ですが、ファイトウィークになっても指導などお忙しそうですね。

「実は今日と明日、KIDSキャンプという冬休みのキャンプをやっていまして。それが午後1時から4時まで、通常の指導時間以外に入っているのと、午前中はIREに向けてのグラップリングの練習とプライベートレッスンがありました」

──なので終日、取材時間が取れずと。いやぁ、お疲れ様ですという一方で4日後に試合を控えていて(※取材は1月6日に行われた)、そのハードスケジュールで体を休めることができますか。

「インストラクターが僕の仕事で、試合に出ること……選手として生きているわけではないので、試合前なので自分の仕事を減らすことはないです。それでも道場の人は色々と気に掛けてくれていますし、今回の試合の前々日まで普通に仕事をして、日曜日はインストラクター仲間がKIT04に出場するので、計量後にセコンドに就きに行きます(笑)」

──いやはや……。

「タイトではあるのですが、それがキツイということはないです。僕にとって柔術の指導は楽しいことなので、精神的なストレスも本当になくて。だから試合に影響することもないですね」

──前日計量の68キロだと、柔術でライトフェザー級の石黒選手は減量が必要なのでしょうか。

「全然ないです。普段から66キロなので、減量もないですし何もストレスがない。道着抜きで62キロにしないといけないライトフェザー級の試合の時は、5キロほど落とす必要があるのですが、その時でも仕事に影響をすることはなく同じようにやっています」

──とはいえ、今回の試合は石黒選手にとって自分はヘレン・ケラー、三重苦マッチと呼んでいるんです。

「ヘレン・ケラー? どういうことですか」

──掌底、ヒールフック、そしてケージです。

「あぁ……なるほど(笑)」

──まず打撃を使った格闘技経験はありますか。

「1度もないです(笑)」

──それでも胸ぐらをつかんで取っ組み合いをしながら殴るという子供時代の喧嘩や、付き合っていた女性に頬を張られるとかあるかと思います。でも、グラウンドで掌底っていうのは経験するはずないですよね……。

「アハハハハ。今回の試合に関しては高橋Submission選手にルールを確認して、実際に練習もやってみました。打撃って練習しないと、目が追いつかなかったです。柔術は掴む競技なので、相手の動きをコントロールできるのに対し、打撃は腕が浮いているのでどこから飛んでくるか分からない。

あっ、打撃の1度もないと言いましたが、体験でキックをやったことがありました。元々はMMAをやりたくて12歳の時から柔術を始めて……。PRIDEやDREAMを見て、MMAで勝つことを目標にしていたので、その時に(笑)。でもすぐに柔術にどっぷりとハマったので、それ以来人を蹴ったり殴ったりしたことはなかったです。

ただ元々の気持ちがそこだったので、打撃有りをやってみたいという気持ちはどこかに残っていたんだと思います。その点、コンバット柔術はグラップリング主体で掌底があるというルールなので、今の僕でもやっても良いかと思ってオファーを受けたんです」

──MMAではないと。

「そうですね。MMAを近々に出たいという気持ちはないです。柔術のインストラクターとして生活を成り立たせているので、打撃とか他の分野の練習量を増やすことは難しいですし。コンバット柔術も十分に危ないとは思いますが(笑)、MMAより寝技が生きるルールで自分に勝機もあるので、楽しみです」

──柔術やグラップリングよりも、下になるとダメージを受ける危険性が増します。今成選手の上攻めもあまり想像できないのですが、コンバット柔術に出ることで試合スタイルを変えることはありますか。

「結構、掌底があることをチャンスに変えることができると思います。腕が伸びるし、その分態勢も崩れます。グラップリングはガンガン動く試合がある一方で、もの凄く膠着する試合も存在します。それって腕を引いて、アタックしてこない選手の試合ですよね。でもコンバットは掌底があって、手を伸ばすということはアグレッシブに攻めてくることなので。そういうアグレッシブな試合が得意なんです」

──しかし、ノーギでヒールもあります。

「ハイ。僕はこれまでノーギをやってこなくて、QUINTETの高橋選手との試合が初めてのノーギでした。でも、あのルールはヒールがない。実はこれまでもグラップリングの試合に何度かオファーを貰っていたのですが、ヒールがあるから断って来ていたんです。

でもグラップリングはヒールがないとダメだと感じるようになり、QUINTETが終わってからグラップリングの練習をする時はヒールをガンガン仕掛けてもらうように変わりました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月10日(日)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<68キロ契約/7分1R>
今成正和(日本)
石黒翔也(日本)

<63キロ契約/7分1R>
倉本一真(日本)
寒河江寿泰(日本)

<65キロ契約/7分1R>
魚井フルスイング(日本)
村田卓見(日本)

<51.5キロ契約/7分1R>
杉内由紀(日本)
石黒遥希(日本)

<無差別級/7分1R>
ジェイク・ムラタ(日本)
清水俊一(日本)

<65キロ契約/7分1R>
福山祐平(日本)
大嶋聡承(日本)

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【IRE06】寒河江寿泰と対戦、投神=倉本一真「グローブより効く。顔、ぺっちゃんこになりますよ」

【写真】投神が叩神(こうしん)となるか。大注目の寒河江戦だ(C)KEISUKE TAKAZAWA

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオでIRE06 が開催される。掌底有りのグラップリング=コンバット柔術で、投神=倉本一真が寒河江寿泰と対戦する。

投げて、殴るスタイルでMMAを戦ってきたグレコ戦士が、寝転び、座って来るグラップラーを相手にどのような試合を見せるのか。今大会随一の異種格闘技感覚のある試合に向けて倉本に話を訊いた。


──倉本選手の今大会の出場は、まず驚いた。そういうファンも多いと思います。なぜ、出場を決めたのでしょうか。

「ケガの影響もあってMMAの試合もずっとなかった時に、高橋Submissionさんから声を掛けていただいて。正直、コンバット柔術が何かも分かっていなかったのでとりあえず映像をチェックさせてもらいました。

柔術かグラップリングなのかと思っていたのが、掌底を使えるっていうことが分かって……しかも真っ直ぐ突く掌底もOKなら出てみようかと。もともと試合がないし、グラップリングでも機会があればとは考えないこともなかったので」

──対戦相手は生粋のグラップラーで、MMAとはスタイルとは違う選手です。

「自分はレスリング力があり、ケージという要素は大きいです。追い詰めることができます。座ってきてもガードの中に入って、ヒザをつくようなことはしないです。それは寒河江選手の土俵なので。そんなところで、掌底を使っても寒河江さんの領域に入ることになりますからね。

ただし、そこでも掌底は使えます。尺骨っていうんですか? 手の付け根で殴ることができたら、グローブをはめたパウンドより効きますし、危ないことになりますよ。顔、ぺっちゃんこになりますよ。

それに僕もリバーサルジム新宿Me,Weで8割、9割がた練習させてもらっていて山崎(剛)さん、米倉(大貴)君や岩本(健汰)君に足関節も教えてもらっています。そこもあって、試合を受けました。掌底を使って足関節を逃げるなんてこと絶対にしないですけど、グラップリングとして戦っても、足関節を簡単に取られることはないという練習を普段からしてきました。

Me,Weで練習をするようになって柔術もやっていますし。グラップリング・ルールなら寒河江選手に勝てないですけど、僕はレスラーのMMAファイターです。掌底有りなら座ってきてもパウンドを得意としているMMAファイターらしく戦います」

──パウンドと掌底で違いもあるかと思います。掌底の経験など皆無だったでしょうし。

「パンチと比べると、手を伸ばしきるので腕を取られないよう気をつけないといけないかと思っていたのですが、練習で試してみてそんなことはないことが分かりました」

──なるほどぉ。では1R✖7分間という試合タイムについては?

「キツイっすよね(笑)。僕、バカなんでいつも最初からぶっ飛ばして戦うので。これまでレスリングでもなかった時間ですし、未知ですよね……7分って。それこそ寒河江選手がゴロゴロ回るような試合をすると、向うは疲れなくて僕だけバテます。相手のペースにさせないためにも、最初からゴリゴリいって──自分のペースで戦おうと思います」

──前日計量の63キロという体重に関しては? MMAファイターがグラップリングに出る場合は減量をせず、通常体重で戦うケースが多いですが。

「それは僕から提案させてもらいました。互いに了承するなら何キロでもOKということだったのですが、寒河江選手の体重が分からないですし、65キロは重いかもしれない。それに僕もMMAの試合に近い感じで体重を落とすこともしておいたほうが良いなって思って、63キロにさせてほしいと伝えたんです」

──そこはMMAも踏まえてというのが、今回の出場なのですね。

「寒河江選手のような一流のグラップラーと、このルールで戦うことはMMAに役立つと思っています。

もちろん、掌底有りだし勝つしかない試合です。殴られたくなくて寒河江選手が立ち上がってくると、投げまくりたいですね。最近やっていない、僕らしい戦いを掌底と投げで見せて……MMAの次の試合に繋げたいです。

完全に異種格闘技戦のような感じの試合ですけど、だからこそインパクトを残して勝つことが絶対的な使命です」

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お蔵入り厳禁!!【IRE05】10日のコンバット柔術イベントのガイドラインに――寒河江寿泰✖杉本孝─02─

【写真】会津藩お留流――御式内?! こんな間合い、格闘技にあるのか? グラップラー同士のコンバット柔術創世記に見られた史実(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオでIRE06 が開催される。そこで倉本一真とコンバット柔術で対戦することが発表された寒河江寿泰が昨年7月のIRE05 =コンバット柔術70キロ級Tで優勝した直後に準決勝で対戦した盟友・杉本孝とともにコンバット柔術の魅力と課題について語り合った対談後編。

お蔵入り厳禁――6日後の日本初といっても過言でないコンバット柔術ワンマッチ大会を前にして、ガイドブックとなる両者の話をお届けしたい。

<寒河江寿泰×杉本孝対談Part.01はコチラから>


――グラップリングとレスリングの違いは、立ち技が続くとグラップリングはアクションが少ない。コンバット柔術も同様でした。

杉本 ハイ。立ち膠着が起こるぐらいなら、どちらかが下になって極めを狙う。それがこの競技の本質だと思います。

寒河江 立ち技が60秒続いた結果がじゃんけんでサドルだと、勝っても……有利すぎるだろうと思います。

ここはヒザ立ちから仕切り直しとかでも良いので、違う形になってほしいですね。じゃんけんで有利・不利があそこまでハッキリしてしまうのは……やはり気になります。

杉本 それまで攻勢だった方をレフェリーが選び、下か上かを選択させて寝技で再開とか。

寒河江 ただ同時にサドルや50/50を普段からやっている選手なら、そこまで危ういポジションでもないんですけどね。

――MMAとグラップリングの接点ということを考えると、あまりにもグラップリング側が有利で。しかも、その決定がジャンケンだと博打的になってしまいます。

寒河江 MMAの選手は、そこの練習に時間を割いていないでしょうしね。

杉本 柔術家もやっていないですよ。

寒河江 今成柔術が優位になりますね(苦笑)。

――今大会の雰囲気としては掌底が見られると、笑い声が挙がっていたのは気になりました。

寒河江 危ないんですけどね。痛いし、笑いごとじゃないって。

杉本 それがパンチと掌底の差なのでしょうか。掌底は音がパーンっていう感じで出て。効いているのか効いていないのか分からないけど、音は凄い。そういう空気が笑いを誘っていたのかもしれないですね。

――それは杉本選手がお尻とか太ももをパチパチと叩くからですよ(笑)。

杉本 完全にヒールですね(笑)。でも、こればっかりは経験がないので、掌底の距離感も分かっていなかったので、やってみないとどうなるのか想像がつかなかったです。

寒河江 自分の手も痛いことが分かりました。

杉本 顔と腹は効くかもしれないですけど、足とかはダメージを与えることはできないですよね。ただ掌底を使って意識を散らすとか、そういうことができるのかと思ってトライしてみました。

――今回は今成柔術、もしくはトイカツ東中野周辺の選手の出場が多かったですが、本場のコンバット柔術ではロベルト・ヒメネスとういIBJJF柔術の猛者が優勝したりもしています。IBJJFルールで戦っている柔術家の出場は期待できるでしょうか。

寒河江 どうですかね……見ていると笑い声が起こっていましたが、やると怖いですからね。

杉本 やはり練習で掌底を試すのと、試合になると感覚が全く違っていました。痛いし、それだけ怖い。

寒河江 長野(将大)選手の掌底なんて、本当にやばいですよ。あとカルペ芦屋のタツノスケ選手の掌底も……村田(卓実)さんが相当に効かされていました。

杉本 タツノスケ選手は途中で打つのを止めてスタミナ・セーブをしたように見えましたけど、セコンドがいれば打たせ続けてTKO勝ちしていたかもしれないです。

寒河江 生田(誠)さんも、相当に長野選手の掌底で頭を揺れていましたし。

――生田選手は掌底を効かされて取った手段がデラヒーバだったのは、本当に素敵でした。

杉本 ニーシールドでなく、デラヒーバ!! 

寒河江 そういうあたりもコンバット柔術が普及することで、Zガードを取るとかに変わってくるのでしょうね。近い距離のガードよりも、遠い距離を取るガードが増えるとか。

杉本 僕もクローズドに入れてしまうと思います。でも、そこから頭を引き寄せるとか柔術やグラップリングとは違う対処が必要になってきますね。

――そういう変化が起こる前が、また違った意味で醍醐味もありますし、コンバット柔術は誰もができるモノでない柔術として根付けば非常に面白そうです。

寒河江 マットでもやってみたいですね。ただ、広いから攻防が起こるかというのも実際のところは、それも試合が行われないと分からないでしょうね。

杉本 MMAの人はケージのほうが良いだろうし。マットとケージは絶対に違います。足関節にしても、ロールして逃げ続けることはできないですしね。

――今後もコンバット柔術に出場し続けたいという気になりましたか。

寒河江 顔を叩くのは得意じゃないとは、本当に思いました。スラップリングにグラップリングがあるのではなく、グラップリングをするためにスラッピングを使うぐらいでないと私は向いていないというのが正直なところです。

杉本 僕は知っている人間でも叩けるんだって分かりました(笑)。練習では一切叩けなかったのに、試合になると逆にできたので驚いています。掌底がないと取られるという心理状態が、叩くことを可能にしたんだと思います。だから初戦は叩いていないんですよね。倒せる……極めることができるという感覚で戦っていたので。

――それでも寒河江選手も決勝の村田選手との試合はかなり叩いていました。

寒河江 試合前に『殺しにいくからね』って卓実さんに言われ、これはいかないとやられると思って。でも10分を3試合はきついです(苦笑)。

杉本 柔術は止まることができますが、その態勢がコンバット柔術だと殴られるので体力も気持ちも休めるところがなくて……僕は2試合ですけど、しんどかったです。

寒河江 本場のコンバット柔術は優勝するまで4試合。こうやってトーナメントを戦って、あの過酷さが理解できました。尊敬します。

杉本 だからラバーなんでしょうね。完全に止まることできるので。

寒河江 それと今日のほうが本場より、掌底が多かったですよね。

杉本 柔術家、グラップラーよりもMMAの人とやってみたいです。コンバット柔術なら組み勝てるかとも思いますし。

寒河江 掌底をかい潜ってサブミッションにつなげるのが一番面白いので、次に出るときはそういう試合をしたいです。

杉本 ワンマッチでグラップラー×MMAファイター、レスラー×グラップラーとかの方が、グラップラー同士よりもコンバット柔術はもっと面白くなると思います。

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【IRE06】ついに水と油の異種格闘コンバット柔術実現。尺骨掌底=倉本一真×足関エントリー=寒河江寿泰

【写真】接点のない両者の接点は、互いの得意分野と危険地帯となる(C) MMAPLANET

2日(日)に弥益ドミネーター聡志YouTubeチャンネル及び、高橋Submission雄巳のSNSで10日(月・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催される今成柔術主催「IRE(imanari roll ecstasy)06」のプロマッチ=「IRE produced by 高橋SUBMISSION雄己」で寒河江寿泰×倉本一真が組まれることが発表されている。

これで68キロ契約(前日計量)の今成正和✖石黒翔也、51.5キロ契約(当日計量)の杉内由紀vs石黒遥希戦、65キロ契約(前日計量)=魚井フルスイング×村田卓実、無差別級(当日計量※体重記録のため)=ジェイク・ムラタ×清水俊一に続き、6試合目でついに水と油のマッチアップが決まった。


ここまで発表されたコンバット柔術5試合は柔術、グラップリング、MMAという3つのルールセットで双方あるいは一方が、相手の分野の試合経験を持つという顔合わせだった。

対して寒河江と倉本は違う。倉本は全日本3連覇&世界選手権出場のグレコローマンレスラーでこそあるが、柔術やグラップリングの色は全く感じられない。そして柔術とグラップリングを並行して戦う寒河江も、MMA色はない。

MMAとグラップリングで交わることがなかった両者は、スタイル的にも水と油の両者といえる。寒河江としては掌底も、バックスープレックスも受けたくない。ただし、倉本の掌が顔面に届く距離、背中を取られた態勢こそ、自らの攻撃へのエントリーを創ることができる間合いとなる。

と同時に掌で叩かれるビンタでなく、倉本が前腕の最先端部=尺骨を振り下ろす掌底を駆使すると、寒河江は経験したことがない痛み、意識が遠のく危険性を十分に秘めている。

倉本としては足関節のエントリーをさせないで、尺骨系の掌底を打つことができるか。掌底の距離こそ、MMAとグラップリングの接点――コンバット柔術の醍醐味といえる位置関係となる。

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お蔵入り厳禁!!【IRE05】掌底を叩き合った直後のコンバット柔術対談──寒河江寿泰✖杉本孝─01─

【写真】掲載の時期を逸していた対談、結果的にこのタイミングがベストという瞬間が訪れたような気がします。杉本選手、寒河江選手、長い間お待たせてしてスミマセンでした(C)MMAPLANET

長谷川賢によりPROGRESS計画が明らかになり、IRE06ではコンバット柔術の試合がABEMAで中継される。日本のグラップリング界の変革の時が、図らずとも訪れようとしている。

そんなタイミングだからこそ、8月に収録された寒河江寿泰と杉本孝の対談をお届けしたい。8月14日に開催されたIRE05 のコンバット柔術70キロ級Tの準決勝で相対した練習仲間の両者は、実際に掌を叩き合った後にコンバット柔術の課題、可能性、そして性格について話してくれた。

お蔵入り厳禁、古くて新しい──温故知新グラプリング=コンバット柔術について両者の掌底を交換した後の、意見交換に耳を傾けてほしい。


──正直な印象を述べさせていただくと、杉本選手は性格が悪い(笑)!!

杉本 なぜ、ですか!?

寒河江 そうなんですよ(笑)。

──ルールのギリギリをつく掌底が、グラウンドになる前や跳びつきガードから反則で出てしまったり(笑)。

杉本 アハハハハ。

寒河江 でも、何度も掌底を貰って出ることができなかったので、してやられた感はあります。

杉本 掌底がなければ2、3回取られていると思います。そういうエントリーがありましたけど、あのまま入られると取られていたなというのは練習を一緒にやっているので感覚的にありました。掌底があることで射程距離が変わるような形で取られずに済んだと思います。あと10分という試合時間は実力通りになることが多いと思います。5分だとジャイアントキリングが起こる可能性も増えるでしょうけど。そう考えると、掌底がないと僕はやられていたはずです。

──準決勝の直接対決に関しては、どのように試合を組み立てようと思っていましたか。

寒河江 杉本さんが練習で掌底を打つところを見たこともなかったので、柔術寄りの試合になると高を括っていました(笑)。そうしたら掌底がバンバン来たので、ちょっと面喰って試合は運びに影響が出ました。

──まだコンバット柔術のルールで戦ったことがある日本人選手は10人程度かと思われるのですが、実際に戦って技術的な部分で気付きはありましたか。

寒河江 距離をつめてパスをするとか、そういうタイトな技術が必要だと思いました。あとラバーガードとか杉本さんも狙っていたと思うし、僕もやりたかったですね。

──それこそエディ・ブラボーが、MMA用にパンチを受けないポジションとして編み出したのがラバーガードですからね。個人的に両者の対戦では見てみたかったです。

寒河江 それが今日の僕は掌底があることで、ラバーもクローズドガードも取れなかったです。壁があるからなおさらかと思いました。

杉本 力の差があればクローズドに入れて、頭を下げさせることも可能だったと思いますけど、ある程度の技術力と力が拮抗していると、それすら難しいということが分かりました。結果、MMAと同じで柔術は防御に使い、上の選手が掌底を落とすという展開が多かったと思います。それにクローズドでも、しっかりと取れないと掌底だからなんとかなったけど、グーなら終わっていた試合もあるかと思います。

──10thPlanet柔術家として、ラバーは狙っていたかと。

杉本 そこは本当に狙っていたのですが……。掌底有りだからこそ、バックを取れるのが一番ですね。

──掌底有りという部分では、下からの掌底が全般的に目立っていた。これが嫌がらせ程度で柔術らしさをスポイルしてしまう要因になったというのもあるかと思います。

杉本 僕らがMMAをやっていないからでしょうね。MMAをやっている選手の方が、下から掌底という手段はなかったかと思います。あとMMAの経験者は距離を測ったパウンド的な掌底が打てますね。

寒河江 そこを考えるとグレイシー柔術、護身としての柔術、その原点が必要になってくると思います。

杉本 一本を取らせない、殴らせない技術ですね。

──と同時に、皆が掌底の焦点を当てすぎたというか競技的には掌底のあるグラップリングというようよりも、組みのあるスラッピングという試合が多かったように感じました。

寒河江 その通りだと思います。

杉本 MMAの経験のある選手は、掌底があっても前に出ることができて、柔術の人間は下がってしまった。僕自身、パラエストラTBの廣瀬(貴行)先生から『ラバーや三角、オモプラッタは叩かれないように仕掛けることができても、他の技は殴られるつもりで振り切っていかないと』という風にアドバイスを受けていたのですが……。

寒河江 距離を潰さないと、入れないですからね。

杉本 1発、2発は叩かれても、グッと入るように戦わないといけなかったです。あと叩く方も、普段はやっていないことなので体力の消耗に繋がっていましたね。

寒河江 掌底があることで、入って来る情報が多くなって神経的にも疲れました。

杉本 打撃あることで気を付けることが増える。同時にもっと上手く掌底を使えることができれば、バックマウントだとかマウントから極めやすくなるのかとも思いました。

──28年も昔にサンパウロのベーリンギ柔術で見た練習は、掌底を入れて道着はパンツだけでやっていたのを思い出させる話ですね。原点かもしれないし、そこに最先端の技術をどうハメ込むことができるのか。とても楽しみなコンバット柔術ではあるのですが、優勝をして寒河江選手はどのように感じられましたか。

寒河江 優勝して嬉しいというのはないです。時間内に取っていないですし、オーバータイムになってのサドルと50/50は自分の得意なところなので。レスリングの練習もしてきたので、そういう勝負もしたかったです。

杉本 あとはグラップリングは極め合いなのに、立ちレスの膠着が続くのは違うかと思いました。

──1分の立ちが続くと、じゃんけんで勝った方が50/50かサドルを選ぶことができるというルールも見られました。

寒河江 実際、それで1回戦は勝ったのですが、申し訳なかったです。あの展開になって、極めないとそれは真剣勝負じゃなくなりますし。でも、ああならない試合をコンバット柔術としてする必要があったかと思います。

<この項、続く>

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IRE06 JJ Globo News ブログ 今成正和 杉内由紀 石黒翔也 石黒遥希 高橋SUBMISSION雄己

【IRE06】高橋SUBがプロデュース、ABEMAで生中継。コンバット柔術で石黒兄✖今成、石黒妹✖杉内!!

【写真】掌底有りの戦いにブラジリアン柔術全日本王者が見参!! 今成✖石黒兄、杉内✖石黒妹決定!!(C)

1月10日(月・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催される今成柔術主催IRE(imanari roll ecstasy)06がプロ&アマ制2部構成となり、プロの部のプロデューサーに高橋SUBMISSION雄己が就任。そのプロマッチは「IRE produced by 高橋SUBMISSION雄己」として午後7時よりライブ中継されることが、17日(金)にABEMAより発表された。

全7試合が予定さるプロ部門で、今回発表されたプロマッチはコンバット柔術2試合で68キロ契約の今成正和✖石黒翔也、51.5キロ契約の杉内由紀vs石黒遥希戦だ。


今成✖石黒は前日計量、杉内✖石黒は当日計量で、試合タイムはともに7分1RでOT制を用いる。IREのオーバータイムはシートベルトとスパイダーウェブでなく、50/50とサドルという特徴がある。

注目は掌底有り柔術、そして足関フリーのノーギサブミッションに石黒兄妹が参戦することだろう。今年のIBJJF全日本選手権で揃って黒帯ライトフェザー級を制している現役の道着柔術日本王者=最強兄妹が、打撃から身を守るという柔術の神髄をケージの中で見せることができるか。

2022年の日本のプロ格闘技はMMAより先にコンバット柔術で、戦初めが見られる。柔術とMMAの接点ともいえるコンバット柔術だけに、MMAファイターの出場もあるのか──他のカードの発表も待ちたい。

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IRE05 IRE06 MMA   今成正和 朴光哲

【IRE06】今成正和もスーパーファイトに出場。今成ロールエクスタシー、年明け1月10日に開催

【写真】昨年8月のIRE05 ではコンバット柔術スーパーファイトで朴光哲と対戦した今成は、下からの掌底を2発入れてヒール→トーホールドの鉄板コースで一本勝ちした(C)

2022年1月10日(月・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで今成柔術主催IRE(imanari roll ecstasy)06が開かれることが明らかとなった。

オーバータイムが50/50かサドルという独自性を持つノーポイント&サブオンリーと掌底有りのコンバット柔術ルールを用いた大会が、昨年8月に続き新年早々に開催される。


IRE(ノーポイント&サブオンリー)ルールはトーナメントとビギナーのシングルマッチ(※闘技歴1年未満初心者向け試合出場3戦以内の方 延長無し 見込み一本早め)、コンバット柔術ではビギナールールは用いられずワンマッチで実施され、それぞれ出場選手の募集も始まっている。

今大会の開催に関して、主催者の今成正和は以下のような抱負をリリースに寄せている。

今成正和
「この度はIRE01を主催する運びとなりました。

今回は世界的な潮流に則り足関節を全面的に解禁したIREルールでのトーナメントを行います。そして前回に続き世界的なイベントになっているCJJW(combat jiujitsu worlds)に採用されているエディブラボー氏提唱のcombat jiujitsuを下敷きに考案しました今成コンバット柔術の男女ワンマッチを開催いたします。

そしてコンバット柔術では私がお声がけさせて頂いた選手でスーパーファイトを行います。素晴らしい戦いをみせてくれるであろう精鋭にご期待ください。

私もいずれかのルールで試合をする予定です。
安全面、新型コロナウイルス感染対策に充分配慮した大会運営を行いたいと思います。2022年の幕開けにふさわしい大会にすべく皆様のご参加をお待ちしております。広く皆様のご参加をお待ちしております。
Let’s roll !!!」

上記にあるようにコンバット柔術で今成が声を掛ける選手は、誰になるのか。また今成はどのルールで、誰と戦うのか。正式発表を待ちたい。

なお実施階級、ルール、出場申し込みに関しては今成柔術HPを参照のほど。

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