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【PFC31】平井総一朗とフライ級王座決定戦、黒石大資─01─「組み技は相当頑張りました」

【写真】平井は首都圏から。黒石は青森から札幌へ(C)MMAPLANET

19日(日)、北海道は札幌市北区のPODアリーナで行われるPFC31のメイン=PFCフライ級王座決定戦で、黒石大資が平井総一朗と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

青森県のスカーフィストでMMAを始めた黒石は2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビュー。その後は修斗から地元の青森県で開催されるGFC、ネクサスでも戦い、そして現在はPFCが主戦場となっている。そのPFCのベルトに挑戦する黒石に、ここまでの歩みを訊いた。


――本日はよろしくお願いします。次の試合に関するお話の前にお聞きしたいことが一つあります。黒石選手は2017年10月、WLF(武林風)に出場されていますよね。

「はい。あの時は8月に試合をする予定だったんですけど、大地震(シルツァデグ地震)で大会自体がなくなって……。本来は8月にやるはずだった試合が10月にスライドされるはずだったのですが、仕方ないですけど『8月なら出られるけど10月は出られない』という選手もいました。ウチの小倉卓也代表もそのパターンでしたね」

――そうだったのですね! これまで当時のことについては中西テツオ選手、新井丈選手から当時の話を聞いていました。その大会の話こそしていないものの木内SKINNY ZOMBIE崇雅選手にもインタビューしており、ここで黒石選手の取材になるとは何か不思議な縁だと思いました。

【参考】シルツァデグ地震とWLFについて
中西テツオ・インタビュー 
新井丈インタビュー 

「あぁ、なるほど! しかも中西選手と木内選手も今回、同じ大会で試合をするんですよね(※木内は早坂優留とストロー級王座戦、中西は澤口悠之介と対戦する)。すごく懐かしいいです。いろいろありすぎて、今となっては『楽しかったなぁ』と思います。

他の選手とは住んでいる場所も違うし、あの大会以降は会っていないのですが、今回の大会で懐かしい話になるかもしれません(笑)。久しぶりにお会いするので、自分も楽しみにしています」

――黒石選手にとっては、あの中国遠征がプロ4試合目になります。まずはMMAを始めた経緯から教えていただけますか。

「もともと僕はボクシングが好きで。ボクシングの経験がある友人がサークルのような形でボクシングを教えていて、僕もその練習に参加していたんです」

――最初はプロボクサーを目指していたのですか。

「いえ、プロになろうという意識はなかったです。ただ体を動かしたいっていう気持ちのほうが強かったです」

――そこからスカーフィストに入ったのも、運動目的だったのでしょうか。

「そうですね。ボクシングサークルの友人がスカーフィストの先輩たちと知り合いだったんですよ。僕も『総合格闘技をやってみないか?』と誘われて、行ってみてハマッたのがMMAを始めたキッカケです。あれは22歳ぐらいの頃で」

――それはまだスカーフィストが常設道場になる前ですか。

「今の常設道場に移る前――青森市スポーツ会館のレスリング場で練習していた頃ですね。スカーフィストの常設道場が出来たのが6年ぐらい前だったと思います」

――スカーフィストに入る以前は、MMAは観ていなかったのでしょうか。

「ほとんど観たことはなかったです。ボクシングやK-1のほうが好きでした。MMAが好きになったのは、小倉代表と会ってからですね」

――22歳の時ということは2015年ごろかと思いますが、2015年12月にはパンクラス札幌大会でプロデビューし、翌年7月には修斗でも戦っています。プロで試合をするまでのスピードは速かったのですね。

「先ほども言ったとおり、もともとプロを目指していたわけではないんですよ。でも練習しているうちに、アマチュア修斗の試合に出たくなって。出ていたら全日本アマ修斗で優勝したくなり――でも、その時もまだプロで試合をすることは視野に入っていなかったです。

段階を踏んでいった結果、2度目の全日本アマ修斗に出た時(2015年9月、バンタム級3位)、『やっぱりプロでやりたい』と思うようになりました(笑)。プロのライセンスも貰えたし、年齢も年齢だったので『ここはプロで試合をしてみよう』と」

――ボクシングから始めたということは、組みの練習を始めたのはスカーフィストに入ってからですか。

「はい。スカーフィストに入った頃は全く組み技の経験がなくて、アマ修斗に出始めた当初も打撃主体で戦っていました」

――当時のスカーフィストの選手といえば、「組み技を前提とした打撃」でガンガン行くというイメージが強かったです。しかも当時は組み技といえば柔術をベースにする選手が多いなか、スカーフィストの選手はレスリングベースだったと思います。ただ、黒石選手の場合は組み技の前提がなく……。

「そうなんですよ。すごく難しかったです。だから組み技は相当頑張りました。ジムでも『とにかくやれ!』という感じで(笑)。仰るとおり、僕が入った頃は組み技の練習といえばレスリングが中心でした。でも常設道場が出来てからは柔術クラスも始まって、今は柔術もしっかり練習できています」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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【PFC31】19日は地方の日!! PFC31でフライ級王座決定戦、平井総一朗「何かピークを創っている選手に」

【写真】豪州のフィーダーショーも、北のJ-MMAも今の自分を出すことには変わりはない(C)MMAPLANET

19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFCが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは札幌市北区のPOD アリーナで行われるPFC31のメイン=PFCフライ級王座決定戦で黒石大資と対戦する平井聡一朗のインタビューをお届けしたい。
text by Takumi Nakamura。

今年2月に豪州#01フィーダーショー=ETERNAL MMAに参戦し、現UFCフライ級の注目株スティーブ・アーセグと対戦するという貴重な経験を積んだ平井。7月のPFC30では黒石に判定負けを喫したものの、当初予定されていた黒石×ザ・タイガー石井の王座決定戦がタイガーの怪我の回復が遅れてキャンセルとなり、ダイレクトリマッチという形で王座決定戦のチャンスが巡ってきた。

「これでいいのかなという葛藤もありました。ただその葛藤よりも前戦の自分へのリベンジもしたい」とオファーを受けた平井。アーセグ戦の経験、そして前回の黒石戦での悔しさをどう形にしてきたのか。王座戦を控える平井に話を訊いた。


――今回は黒石大資選手とダイレクトリマッチという形での王座決定戦が決まりました。平井選手にとってはリベンジもかかった一戦ですが、オファーを受けた時はどのような心境でしたか。

「負けたあとのオファーで、これでいいのかなという葛藤もありました。ただその葛藤よりも前戦の自分へのリベンジもしたいと思って試合を受けました」

──7月の黒石戦は振り返ってみて平井選手にとって、どのような試合だったと思いますか。

「黒石戦の前に豪州で試合をやって(※2月のETERNAL MMA73でスティーブ・アーセグに一本負け)、そこで感じた壁や差を少しでもなくすための準備をやってきて、それを出すんだという気持ちで乗り込んだ試合だったんです。でも思った通り自分の体が動いてくれない、イメージしていた試合ができなかったですね」

──その思うようにできなかったのは、自分の中では何が原因だったって感じていますか。

「ただ単に気負いがひどかったですし、勝って当たり前、当然のように勝つ、自分が何かしらでフィニッシュするというイメージでやりすぎてしまって、相手が自分に対してどう戦ってくるかのイメージが不足していたからだと思います」

──対戦相手よりも自分自身に対して課題があったということですね。

「もちろん相手の黒石選手が徹底して組み技の場面を作らせない作戦遂行力があったし、全体的にある程度レベルが高い選手というのも要因だと思います。ただ自分としては準備段階を含め、相手のことを想定した準備ができていなかったことが反省点ですね」

──今回はそこを踏まえて、何を意識して練習されてきましたか。

「その反省ももちろん活かしつつ、5分5Rやる可能性がある試合なので、いつも所英男会長が言っている『やりきる』をイメージして練習をしています。今まで5分2Rで決着をつけていたところが5分5Rで伸びることを考えると、陸上競技で言えば短距離。中距離種目から一気にフルマラソンになるぐらいの違いがあると思いますし、そのなかで『やりきる』ことを意識しながら取り組むことが出来たと思います。底上げを含めた総合力、打・倒・極全て繋がるような動き、そこを徹底的にやってきました」

──やはりラウンド数は試合展開に影響するでしょうね。

「5分2Rであれば、僕の場合は組めればなんとかなってきたところがあるんですけど、5分5Rになるということはスタンドや立った姿勢でどの程度イニシアチブを取れるか、前に出られるか、プレッシャーをかけられるかというのがポイントになると思います」

──しかも5分5R&ダイレクトリマッチというシチュエーションもなかなか経験できるものではないと思います。

「相手選手に対して一度対戦しているから『ここは大丈夫だ』、『ここはダメだ』というのはなく、僕の中では一度まっさらな状態にしました。ざっくりとしたイメージは持ちつつ、最終的には自分自身だと思っているので、今自分が持っているものを5分5Rの中でどれだけ出せるか。相手選手に対してというよりは、自分自身という感じですね」

──先ほど話にも出ましたが、2月のETERNAL MMA73では、のちにUFCに参戦するスティーブ・アーセグとの対戦でした。結果は一本負けでしたが、UFCレベルの選手と海外で戦うことは貴重な経験です。あの試合は平井選手に何をもたらしましたか。

「本当に自分にとってターニングポイントになったと思います。やはり海外遠征だけあって、スケジューリングもアバウトだったんですけど、そのなかでも割と平常心でいられたというか、そこまで動揺することなく、試合には臨めました。相手選手に対しても試合前にフェイスオフで向かい合った瞬間は『こいつなら勝てるぞ』と思って当日を迎えて、いざケージの中に入って相手と向かい合っている瞬間も、気持ち的にビビることがなかったんです。そのぐらい精神的・肉体的にいい状態でできた試合だったのですが、その上で何もさせてもらえないまま終わってしまったことが凄く悔しい部分で……。今はそこ(海外)を自分の目標、モチベーションとして、もう一回、ここからやり直すんだというきっかけになりましたね」

──あの試合をきっかけに格闘技に対する考え方や取り組み方は変わりましたか。

「変わりましたね。世界と視野が広がった感じです。それまでは国内での自分の立ち位置しか見えてなくて。大した立ち位置ではないんですけど、世界にはこういう戦いの場があるということを体感しただけでも、格闘技家としても人としても成長させてもらえました」

──それも踏まえて、平井選手は今どんな目標を持っていますか。

「先日もPFCのYouTubeライブでもお話させてもらったのですが、目の前の試合を一つ一つ勝つことですね。ただ、昨年末から一貫していることがあって、それは所会長を選手としてではなくて、コーチ・セコンドとしてRIZINに連れて行くこと。所プラスも選手が増えてきたのですが、自分の中では自分が最初に(所をRIZINに)連れて行くんだという想いがあります」

──先日所選手を取材した際、プロ選手&プロ志望の選手が増えてきてプロ練の時間を設けるようになったと話していました。

「僕がジム入った当初はプロの先輩が一人、プロ志望の選手が一人いただけで、基本的にプロ志向のジムではなかったんです。僕ももともと柔道をやっていたんですけど、プロを目指すというよりも、格闘技を楽しみたいと思って入会しましたし」

──そこからなぜプロを目指すようになったのですか。

「さっき話したプロ志望の選手=長野将大選手がデビューするかしないかのタイミングでジムに入って、僕が階級も近い&柔道経験者ということで一緒に練習させてもらう機会が多かったんです。それから練習だけじゃなく、セコンドにも入るようになって……そういうことの積み重ねと周りの期待もあって、自分も試合に出ようと思いました」

──そういったジムの歴史を知っているからこそ、所選手を“会長”としてRIZINのリングに立たせることには特別な想いがありそうですね。

「今までジムを引っ張り、担っていくのは僕じゃなくて、自分より先にジムに入っていた2人だったり、僕より下の世代の選手だと思っていたんです。もともと僕はプロ志望じゃなかったですし、僕より若い選手たちがドンドン上のステージに上っていってくれた方が、ジムが盛り上がるだろうなと考えていた時期もあります。でも自分の役割や役目を改めて考えた時に、今は自分がやらなきゃいけないなって発想が変わってきて。それであえて『所会長をRIZINに連れていきたい』と口に出して言うようにしました」

──その目標を達成するためにも、ベルトを巻くことが大きな前進になると思います。そのタイトルマッチに向けた意気込みを最後にいただけますか。

「まだまだ僕は目立つ選手でもないですし、特別何かを残した選手でもないんですけど、本当にこれから先、何かピークを創っていける選手になっていくので、是非注目していただけたらなと思います」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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GFC GFC10 MMA MMAPLANET o Wardog キム・テフン 中務修良

【GFC10】中務が代役キム・テフンを速攻テイクダウン&パウンドアウト。王者ウ・ジウォンと向かい合う

【写真】勝ち名乗りを受ける中務。ケージを下りるキム・テフンのダメージは深そうだ(C)WARDOG

<フライ級/5分3R>
中務修良(日本)
Def.1R by TKO
キム・テフン(韓国)

サウスポーの中務が左インローを当てる。キム・テフンのワンツーを交わした中務は奥足にシングルレッグで組みついか。テイクダウンを奪い、そのままトップからパウンドを連打。キム・テフンがガードを固めて防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップした。秒殺勝利となった中務は、スクランブル出場で試合を受けたキム・テフンに駆け寄り言葉を掛けた。試合後は当初対戦予定であったウ・ジウォンがケージインし、挨拶後に中務と写真に収まった。次こそ対戦=タイトルマッチが実現するか。


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GFC GFC10 MMA MMAPLANET o Wardog ヨ・ドンジュ 倉岡寿美津

【GFC10】右クロスでダウンを奪った倉岡が、バックマウントからパンチ連打でヨ・ドンジュにTKO勝ち

【写真】KO勝利後、ケージ内でインタビューを受ける倉岡(C)WARDOG

<ミドル級/5分3R>
倉岡寿美津(日本)
Def.1R by TKO
ヨ・ドンジュ(韓国)

サウスポーに構えた倉岡が距離を取る。ケージを背負った倉岡がオーソドックスにスイッチ。右ローから追ってくるヨ・ドンジュに対し、右クロスのカウンターを浴びせた。この一撃でヨ・ドンジュがダウン。そのままバックマウントを奪った倉岡がパンチを連打し、ヨ・ドンジュが動けなくなるとレフェリーが試合をストップした。


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AB ABEMA GFC MMA MMAPLANET o RIZIN Wardog YouTube キム・テフン チャンネル ブログ 中務修良

【GFC10】WADROG王者の中務修良、直前で対戦相手変更&王座変更も「今後は海外&フライ級も視野に」

【写真】チームWARDOGとともに韓国へ!(C)WARDOG

4日(土)、韓国クミ市で開催されるGFC10で、WARDOGストロー級王者の中務修良がフライ級でキム・テフンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年3月にグラジエーターでフィリピンのエイドリアン・バトト・シェマーと対戦し、ヒールで斬って落とした中務が韓国GFC(Gentleman Flower Fighting Championship)のフライ級王座に挑戦する――はずだったが、直前で同級王者ウ・ジウォンが負傷欠場となり、代わりにキム・テフンとのノンタイトル戦に臨むことに。現地で試合前日、午前中に本計量を終えて17時から始まる公開計量(セレモニアル計量)を待つ中務に、海外の試合に挑む理由と今後の抱負について訊いた。


――本計量を終え、公開計量を待つ間にインタビューを受けていただき、ありがとうございます(※取材は11月3日に行われた)。

「こちらこそ、タイトルマッチではなくなったのに――ありがとうございます! 計量はプラスマイナス500グラムまで認められていたので、57キロでパスしてきました。キム・テフン選手も直前のオファーだったと思いますが、計量はクリアしていました」

――当初はウ・ジウォンの持つGFCフライ級王座に挑む予定でしたが、王者が練習中の怪我で試合ができなくなり、代わりにキム・テフンとのノンタイトル戦に臨むこととなりました。

「もともとタイトルマッチだから試合を受けた、というところもあって。それだけに僕もモチベーションは高かったです。王者が負傷欠場で対戦相手が変わると聞いたのは、本当に数日前でした。最初は『タイトルマッチとして試合を行うことは変わらない』と言われていたのですが、それがノンタイトル戦になると聞き、正直モチベーションも下がったんです」

――国内ではなく海外で戦うのですから、尚更ですね。

「間に入ってくれているワードッグの柿原勇気代表からも、『タイトルマッチだから受けた試合だし、出場自体を断ってもいいよ』と言われました。で、どうしようかな……と考えた末に、僕にとっては今後のキャリアを考えた時に、海外での試合経験は重要だと思ったんですよ」

――今後は海外での試合を優先させていきたいのでしょうか。

「そうですね。国内の団体とも交渉しながら、決まらないことが続いていて。一方で柿原さんからは『海外からのオファーが多い』と聞いています。特に韓国からのオファーが多いそうで、それなら海外に出ていくのもアリなのかなと思いました」

――結果、ノンタイトル戦でも出場することにしたわけですね。代わりに中務選手と対戦することになったキム・テフンはほぼ情報がありません。

「そうなんですよ。せっかくインタビューしていただくのに、あまり試合の話ができずに……すみません」

――いえいえ、まさに状況が状況ですから。格闘技サイトの戦績を見るとMMA2戦2敗です。プロモーターとしては、どうしても中務選手に出場してもらいたい。そのためにこの短期間でフライ級に落とせる選手を探したものの、戦績から考えてタイトルマッチにはできない……という判断だったのかもしれません。

「まぁ、そういうことなんだと思います。まずウ・ジウォン選手が出られないと確定してから2日後に、柿原さんを通じてキム・テフン選手の話が来ました。でも情報が全くないし、他の方が試合映像を探してくれたのですが、レガースを着けた試合が一つ見つかったぐらいで……。もう考えようがないから『分かりました。受けます!』と返事をしました(苦笑)」

――試合を受けるか受けないかを判断する材料もないですからね。

「僕も今回はフライ級で――通常のストロー級よりも減量がないし、それで良いかなと思いました。相手が直前のオファーで体重を落とせず、かなり体重差のあるキャッチウェイトになるのでは……という心配もなかったわけではないです。でもキム・テフン選手も計量をクリアしてくれたので、まずは感謝したいですね」

――今年3月にはグラジエーターに出場し、フライ級戦でエイドリアン・バトト・シェマーに一本勝ちしています。同フライ級王者のニャムジャルガルが王座を返上しているので、大きな動きがあるかもしれません。

「僕も年齢が年齢なので、もうストロー級まで落とすのはキツくなってきました。そのためにフライ級の体をつくっていたところですし、ちょうど良いと思っています。まずは今回の試合に勝って、フライ級も視野に入れていきたいと思います。よろしくお願いします!」

■視聴方法
11月4日(土)午後5時00分~
Gentleman Flower Fighting Championship公式Youtubeチャンネル

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