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Brave CF DWCS DWCS S07 Ep10 LFA MMA MMAPLANET o UFC アンドレ・リマ イゴール・タイロン イッサ・イサコフ ヒクソン・ゼニジン ラモン・タヴェラス

【DWCS S07Ep10】世界規模で豊作、2023年コンテンダーシリーズ最終週注目はフライ級のヒクソン

【写真】写真はLFA162の計量でイゴール・タイロンと相対した時のアンドレ・リマ(C)MMAPLANET

10日(火・現地時間)、今年のコンテンダーシリーズ最終戦=Dana White’s Contender Seriesシーズン10第10週がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される。
Text by Manabu Takashima

アジア以外の地域が選手が出場し、特に南米勢の躍進が目立った今シーズンは30代、さらには敗者の契約も複数見られた。そんな2023年のコンテンダーシリーズの最終戦は5戦のフォーマットを崩し、6試合が組まれている。


そんななかコメインのフライ級に注目したい。アンドレ・リマと対戦するヒクソン・ゼニジンは本来、第1週に出場予定だったがビザが間に合わず米国入りができなかった。そのゼニジンが、ギリギリのタイミングでUFC行きを賭けた戦いを同胞のリマと行う。

14勝1敗のゼニジンと6勝0敗のリマ。キング、タイなど複数のニックネームを持つゼニジンはキッズの頃からムエタイに出場していたが、14の勝利中一本勝ちが10度ありKOは2度だ。ただし、戦いは距離を取ってジャブを出し、近距離で圧を掛けるというタイプではない。

ここぞという時のラッシュは、暴力的なまでにアグレッシブなゼニジンに対し、リマはカーフから右オーバーハンドを繰り出し、接近戦上等の選手だ。加えてテイクダウンも強くスクランブルのなかでバック奪取という、MMAの王道で競り勝つ。

一方でゼニジンといえば、べったりと背中をつけつつ意外にも驚速の腰切りが腕十字を極めるなど、そのファイティングスタイルは現代MMAとは一線を画している。ハマれば強いファイトで14度も勝ち星を得ているのだから、ゼニジンはいかなる状況にも対応できて自分の戦いができる――という見方もできる。

そんなゼニジンと相対して、リマが真っ向勝負で押し切ることはできるのか。この試合で勝利しUFCと契約を果たせば、フライ級戦線にすぐに影響を与える可能性もあるマッチアップだ。この他、シーズン2度目の出場となるラモン・タヴェラス、BRAVE CFで5勝1敗――今も珍しいルクセンブルク人ファイターのイッサ・イサコフらも気になる存在だ。

■視聴方法(予定)
10月11日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S07 Ep10対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ラモン・タヴェラス(米国)
コーテヴィアス・ロミアス(米国)

<フライ級/5分3R>
ヒクソン・ゼニジン(ブラジル)
アンドレ・リマ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コナー・マシューズ(米国)
ジャイウ・ファリアス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
トーレス・フィニー(米国)
ユーリ・パンフェロフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
イッサ・イサコフ(ルクセンブルク)
マルケル・メデロス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
ダヴィ・ビテンコート(ブラジル)
ルカス・ホシャ(ブラジル)

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DWCS MMA MMAPLANET o UFN UFN229 アブドゥル・ラザク キック ジョセフ・パイファー ダナ・ホワイト

【UFN229】DWCSから4連続フィニッシュ。パイファーがラザクのカーフキックを凌ぎ、肩固めで仕留める

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー(米国)
Def.2R2分05秒 by 肩固め
アブドゥル・ラザク(米国)

開始早々、パイファーがダブルレッグで飛び込んだ。尻もちを着かされたラザクがすぐに立ち上がるも、スタンドで肩固めを狙われる。ここは凌いだラザクがプレスをかけ、パイファーにケージを背負わせてパンチを振るう。しかしパイファーも蹴りを突き刺したあと、パンチを振ってからボディロックでグラウンドへ。ラザクはパイファーの首を抱えるも足をロックできずに立たれた。

パイファーが左手を伸ばしてケージを背負わせる。ラザクは左ミドルの連打で押し戻し、右カーフキックを当てる。パイファーはロングフックを上下に散らしてラザクにケージを背負わせた。パイファーの右ストレートが、ガードの間からラザクの顔面に突き刺さった。ラザクの動きが止まると、パイファーはパンチとミドルで攻め立てる。ラザクが距離を詰めてくると組んで体勢を入れ替え、左右フックと左ジャブでラザクの動きを止めた。

2R、ケージ中央で見合うなかラザクが前に出た。パイファーはラザクの右をかわしてボディロックで組みつく。ここら無理に倒しに行かず、距離と取って左ジャブを突く。ラザクは右カーフキックのダブルを効かせた。明らかにカーフキックを嫌がっているパイファーは、ラザクの右ストレートをかわしてクリーンテイクダウンに成功した。そのままラザクの左側に回って肩固めへ。レフェリーはラザクの右手の動きをタップではなくパンチと見たのか。そのままラザクが絞め落とされた。

これでDWCS再チャレンジから4連続のフィニッシュとなったパイファーが、試合直後ダナ・ホワイトに声をかけると、ダナも嬉しそうな声で応えた。


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DWCS MMA MMAPLANET o UFC ダナ・ホワイト ホセ・メディーナ ホドルフォ・ベラート ムルタザ・タルハ

【DWCS S07Ep09】ベラート、タルハをTKO。ルフィ&ウゴとジヤスロフ、まさかのメディーナと共にUFCへ

【写真】積極的、タフネス、フィニッシュ。コンテンダーシリーズに欠かせない三大要素の全てを見せたベラート、文句なしの契約だ(C)Zuffa/UFC

<ライトヘビー級/5分3R>
ホドルフォ・ベラート(ブラジル)
Def.2R4分46秒by TKO
ムルタザ・タルハ・アリ(バーレーン)

ベラートが圧を掛け、右カーフを2発入れる。タルハは引き続き左足を蹴られ、右を振るって組みへ。押し返したベラートは右カーフを続け、左ハイ。かわしてワンツーで前に出たタルハはダーティーボクシングでパンチを打ちこむ。カーフに体が回ったタルハだが、右を当ててダブルレッグへ。スプロールし、スタンドに戻ったベラートが右カーフ、タルハは距離を詰めるが捕まえることができない。

ベラートはカーフを引き続き蹴り、ダーティーボクシングでアッパーを受けても首相撲からヒザを返す。ケージに押し込まれたタルハはヒザを突き上げられ、アッパーを返す。左フックから右アッパーを入れたタルハは、右をヒットさせ逆に首相撲&ヒザを繰り出す。ベラートはケージにタルハを押し込むが、首相撲からタルハが右エルボーを打ち込む。さらにアッパーを決めたタルハは、再度ダーティーボクシングでアッパーを突き上げる。ベラートはカーフで流れを変えたいが、再び組まれてアッパーで殴られ、自らはヒジを返した。

2R、まずベラートがカーフを効かせストレートを伸ばす。ダブルレッグに出たタルハ、ギロチンにもシングルを仕掛けるもベラートが振り払う。ケージ中央の殴り合いでリードしたのはタルハ、嫌がったベラートが組んでいく。ケージにタルハを押し込み、ヒザ狙いのベラートは腹を殴り、ヒザを入れる。縦ヒジも見せたベラートがヒザ蹴りからパンチを纏めるが、タルハの勢いのある右フックで手が止まる。それでも押し込んでヒザをヒットさせたベラート。タルハは驚異的なタフネスぶりを見せ、右フックを打ち返す。

頬をカットしたタルハはヒジ、ヒザを纏められ、ダブルレッグはスプロールされアナコンダをセットされる。リリースしてヒザ狙いのベラートがボディにショートを連打する。タルハは腹をかばいながらアッパーも、ヒザを続けられる。顔をグローブで覆ってこれまでと思われたタルハは、それでもパンチを返す。ベラートはヒザをボディに入れ、テイクダウン狙いを切って腰にヒザを入れる。ヒザをついて動きを止めたタルハ、連打を見せたベラートがTKO勝ちを決めた。

DWCS第9週、マウリシオ・ルフィ、マゴメド・ガジヤスロフ──そして敗者ホセ・メディーナ、ヴィクトル・ウゴ・シウバ、ホドルフォ・ベラートという5選手のUFCとの契約がダナ・ホワイトの口から発表された。

第2試合を戦ったマゴメド・ガジヤスロフとホセ・メディーナが、揃ってサインできたというのは過去の試合内容と比較しても意外でしかない。さらに言及をしておけばルフィ、メディーナ、ウゴの3選手はオーバー30だ。


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DWCS DWCS S07 Ep09 MMA MMAPLANET o UFC エドゥアルド・マチアス・トレス キック パンクラス ヴィクトル・ウゴ・シウバ

【DWCS S07 Ep09】テイクダウン狙いを潰して、見事なヒザ十字でヴィクトル・ウゴがトレスを破る

【写真】パンクラス・ベテランが、UFCとの契約に大きく近づいた(C)Zuffa/UFC

<バンタム級/5分3R>
ヴィクトル・ウゴ・シウバ(ブラジル)
Def.2R2分16秒by ヒザ十字
エドゥアルド・マチアス・トレス(チリ)

ウゴのスピニングバックキックに背中を取ったトレスが、テイクダウンを狙う。ウゴは反転しながら左を差して、逆にボディロックからシングルレッグテイクダウンを決める。サイドで抑えたウゴはハーフ、フルガードに戻されるが三角絞めを防ぐ。ガードから立ち上がって鉄槌を狙ったウゴに対し、トレスがヒールフックへ。逆に足を取られて反転して逃れようとしたトレスは、バックを取られてカーフスライサーに捕えられる。腰を上げて足を抜いたトレスだが、スクランブルで下にされた。

残り50秒を切り、ウゴが立ち上がったのを機に試合がスタンドへ。トレスの後ろ回し蹴りは空振り、ウゴの二段蹴り、手をマットについての下段後ろ回し蹴りも距離が合わなかった。

2R、トレスの跳び前蹴りは距離が合わず、ウゴが右ローを蹴る。ハイをかわしたウゴは、カーフを蹴られた直後に距離をつめて左か右を伸ばす。カーフを決め、トレスの右に合わせて組んだウゴがケージに押し込む。

小手&内股で投げられず、ケージに押し込まれたウゴはボディロックテイクダウン狙いに、足をかけて尻もちをつかせる。ここからトーレスの右足をヒザ十字に捕えたウゴ、右足が伸びたトレスは観念したようにタップした。


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DWCS MMA MMAPLANET o UFC キック ホセ・メディーナ マゴメド・ガジヤスロフ

【DWCS S07Ep09】マゴメド・ガジヤスロフ、スーパータフなホセ・メディーナに完勝も物足りない内容に

【写真】試合の組み立てからは素晴らしい。ただ──この相手でなく、UFCライトヘビー級で勝てるという試合を見せてほしかった(C)Zuffa/UFC

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ホセ・メディーナ(ボリビア)

ジャブをボディに伸ばし、勢いのある右ローを蹴ったガジヤスロフ。さらにローからジャブを伸ばし、メディーナのローをかわして逆にローを蹴る。続いて右ハイ、前に出てきたメディーナの顔面を殴り、ボディを蹴り、さらに顔にパンチを入れる。メディーナはサイドキックで突き放され、ローでバランスを崩す。一方的流れのなかで、距離を詰めたいメディーナはミドルだけでなく、ボディショットも被弾して厳しい顔を見せる。

両者のステップインで頭が当たり、クリンチへ。離れ際にケージを蹴ってのショータイムキックまで見せたガジヤスロフは左インロー、続いて左ハイ、サイドキックとメディーナに手を出させない。ガジヤスロフはメディーナのステップインにも左フックを合わせようとし、すかさずスピニングバックフィストを繰り出す。

ローでバランスを崩すメディーナは、それでも右オーバーハンドを振るいながら前に出る。ガジヤスロフは余裕の跳び蹴りを再び蹴るが、直後にメディーナが突進から左を当ててクリンチへ。ケージに押し込まれながらエルボーを被弾したメディーナは、最後に後ろ回し蹴り&ハイキックをかわして笑みを見せた。

2R、ローからサイドキックでメディーナを突き放したガジヤスロフが、左ミドルを決める。蹴り中心だが左右のフックも入れるガジヤスロフが、前蹴りをボディに突き刺す。それでも前に出るメディーナが腹を殴られ、顔面に拳を受けて流血の量が増える。次に左ミドルで動きが止まったメディーナだが、ここで渾身のクリンチへ。付き合って押し込みかえしたガジヤスロフが離れて右を当てる。スピニングエルボーを放ち、離れて左ハイをガードの上から蹴ったガジヤスロフが、ここでケージに押し込まれる。すぐにポジションを入れ替えたガジヤスロフは離れてスピニングバックエルボーを2度繰り出す。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたガジヤスロフはハーフ、ニーシールドのメディーナを殴るが、それほど威力はない。メディーナはクローズドガードに戻すと、ガジヤスロフは立ち上がってロー。足を払ってのパウンドは空振りに。パウンドをよけるために亀になったメディーナはバックを取られる。一度は立ち上がったメディーナは、崩されて後方から殴られる。ガジヤスロフはスタンドにメディーナを逃し、試合は3Rにもつれ込んだ。

最終回、ガジヤスロフは一方的だがピリっとしたところが欠けるファイトとなっており、フィニッシュができるかが焦点だ。メディーナのステップインに組んでテイクダウンを奪ったガジヤスロフは、スクランブルで胸を合わされる。ここでもスピニングバックエルボーを見せたが右ストレートも、メディーナが右を返してまたも笑みを見せる。ガジヤスロフはテイクダウンを決めてバックコントロールも、これをコンテンダーシリーズの最終回に見せるなら。絶対的にフィニッシュが必要だ。

と、離れたガジヤスロフは後ろ回し蹴りが外れ、メディーナがどこを蹴っているんだ?というポーズを見せる。ここでもガジヤスロフの手段は、ダブルレッグでのテイクダウン──MMAとして、全く間違ってないがコンテンダーシリーズは違う。こうなるとパウンドアウトが求められるガジヤスロフは、頭を胸につけてのパンチから立ち上がる。再度、パウンドにいったガジヤスロフはメディーナの腕十字を防ぎ、スクランブルでバックへ。残り30秒でクリンチをやめたガジヤスロフはスピニングバックエルボー、そしてテイクダウンを決めて文句なしの完勝も、もっとできるはずと思われるパフォーマンスと試合内容だった。


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DWCS MMA MMAPLANET o UFC キック マウリシオ・ルフィ ライモンド・マゴメダリエフ

【DWCS S07Ep09】マゴメダリエフに拳の圧力なし。マウリシオ・ルフィがパウンドアウト

【写真】打撃を被弾するシーンが増え、最後はテイクダウン狙いにスピニングバックエルボーを合わされ、パウンドアウトされたマゴメダリエフ(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
Def.3R4分45秒by TKO
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

左ハイから左サイドキックを繰り出したマゴメダリエフが、右ローを蹴る。右ローを続けたマゴメダリエフが右ハイ、ルフィがかわす。マゴメダリエフは左ミドルを蹴り、右ロー、蹴りのやり取りが続き、ルフィが右カーフを蹴った。スイッチしたルフィにハイと後ろ回し蹴りのコンビを繰り出したマゴメダリエフだが、拳の交換は2分間ない。

と、ルフィが右オーバーハンドを振るい、マゴメダリエフが組みにいったが失敗に。ミドルを決めたルフィ、マゴメダリエフは後ろ回し蹴りと蹴り技を続ける。マゴメダリエフも左から右、そして左のコンビをついに見せる。ルフィのステップインに、クリンチからヒザを入れたマゴメダリエフが右前蹴りを顔面に伸ばす。残り1分、ワンツーからスリーが届かなかったマゴメダリエフが右を被弾する。残り30秒のクリンチ合戦、離れたルフィにマゴメダリエフが右を当てるが、最後も右カーフだった。

2R、ルフィのセコンドは「ヤツは怖がっている」と話しかけていたが、開始早々に右カーフを蹴る。モロに前足を蹴られたマゴメダリエフはここもすぐに手を出さない。ようやくワンツーで前に出るが、クリーンヒットのないマゴメダリエフはオクタゴン中央、やや遠目の距離で右フックを当てた。ルフィは後ろ回し蹴りをかわされ、右ボディを打たれる。蹴りに右を打っていったルフィに対し、マゴメダリエフが右ミドルを決めるが、続くハイは空振りに。ルフィはワンツー、右カーフを決め左ジャブを伸ばす。

残り2分、距離を詰めたマゴメダリエフだがルフィを追い切れず、サークリングでパンチを外される。ルフィの右に組んだマゴメダリエフが、崩してヒザをつかすも立ち上がり際の右は空振りに。立ち上がったルフィは、マゴメダリエフのコンビを頭を振ってかわしてクリンチへ。右を入れたマゴメダリエフがここから距離を詰めて、ワンツー。クリンチでケージに押し込まれたマゴメダリエフは、スピニングバックエルボーを狙って時間となった。

最終回、カーフの蹴り合いはマゴメダリエフが効かされる。パンチを振るいながら前に出るマゴメダリエフだが、カーフに表情が変わる。ルフィは左、右を当ててカーフを続ける。マゴメダリエフも右ローを返す。ここは勝負の賭けるタイミングだったが、逆にルフィが右をヒットさせる。足を蹴られて組んだマゴメダリエフは、逆にケージに押し込まれてしまう。

離れたルフィは右フック、右アッパーをヒットさせる。さらにスピニングバックエルボーを繰り出したルフィは、マゴメダリエフを流血に追い込む。前に出たマゴメダリエフに再び右アッパーを被弾する。ここでマゴメダリエフはテイクダウン狙いで組みつくも、ケージに押し込み続ける力がない。ローから右フックを決めたマゴメダリエフは、ダブルレッグのタイミングでスピニングバックエルボーの直撃を受ける。バックを取ったまま、崩れて下になったマゴメダリエフから、ルフィがマウントを奪う。

パンチの連打に下を向き、頭を抱えたマゴメダリエフは動きを止めて殴られ続け、レフェリーが試合を止めた。


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Brave CF DWCS IMMAF LFA MMA MMAPLANET o ONE PFL UFC インパ・カサンガネイ ジェイムス・ナカシマ パンクラス ホドルフォ・ベラート マゴメド・ガジヤスロフ ムルタザ・タルハ ライモンド・マゴメダリエフ ヴィクトル・ウゴ・シウバ 亀井晨佑

【DWCS S07Ep09】LFA王者、BRAVE CF&ONEの王者級ファイター、パンクラス出場選手が出場!!

【写真】アリとベラート。BRAVE CF5連勝のロシア人(バーレーン国籍)とLFA暫定王者のブラジル人対決(C) Zuffa/UFC

3日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDana White’s Contender Series第9週が開催される。
Text by Manabu Takashima

先週は史上初となる敗者が2人サインとなったコンテンダーシリーズ。今大会はフライ級でダビ・ビテンコートと対戦予定だったルカス・ホシャが体重オーバーで試合が成立せず、全4試合で実施されることとなった。

しかも米国人ファイターの出場が無く、北米フィーダーショーからの挑戦者は見られない。それでもブラジル、チリ、ボリビア、ロシア、バーレーンからLFA、BRAVE CF、パンクラス、Eagle FCに加えてONEで活躍してきたファイターが集結、間違いなく数年前なら直接UFCで契約できているであろう猛者が集まることとなった。


メインのライトヘビー級で相対するのはホドルフォ・ベラートとムルタザ・タルハ・アリの2人だ。

前者はLFA暫定ライトヘビー級王者のブラジル人で、後者はロシアから帰化したバーレーン人ファイター。2019年のIMMAF世界王者で、バーレーン王族が所有するKHK MMAジムに所属しているアリは、BRAVE CFでは5連勝中、Octagonの1勝と加え全試合でフィニッシュ勝利を挙げており、2Rを戦ったのは1度だけだ。

北米だけでなく今やブラジルでもナンバーワン・フィーダーショーの座にあるLFAのチャンピオンと、世界を股に掛けて活動する独立王国BRAVE CFの箱入り息子の対戦は、両プロモーションの潜在能力を直接比較できるスケールとなる一戦といえる。

コメインのバンタム級マッチはチリ人ファイターのエドゥアルド・マチアス・トレスが、ブラジルのヴィクトル・ウゴ・シウバと戦う。トレスは16勝1敗のキャリアを誇り、シウバは23勝4敗と最近のコンテンダーシリーズ出場選手のなかでも頭抜けた経験値を誇るファイターといえる。

そのシウバ、2019年12月にビクトル・ウゴの名でパンクラスに来日しており、フェザー級で亀井晨佑に判定勝ちを収めている選手だ。

第2試合で、今でも珍しいボリビア人ファイターのホセ・ダニエル・メディーナと戦うマゴメド・ガジヤスロフも、ロシアからバーレーンに帰化し、KHKジムに属している選手だ。

メイン出場のアリと同門──というだけでなく、アリが優勝したIMMAF世界大会でトーナメントを勝ち上がっていたが、決勝戦をキャンセルし、優勝を譲っている形となっている。

Eagle FCやBRAVE CFで戦績を積んできたガジヤスロフの戦績は7勝0敗で、そのBRAVEではタイトルコンテンダーのモハメド・サイド・マーレムを3-0の判定で破っており、1度しか戦っていないがBRAVE CFでベルトを狙う位置にいた。

第1試合のウェルター級マッチは、マウリシオ・ルフィ✖ライモンド・マゴメダリエフのブラジル✖ロシア対決だ。戦績8勝1敗、全ての試合がフィニッシュ勝利のルフィに対し、メゴメダリエフは10勝1敗、唯一の敗北はONEでジェイムス・ナカシマに敗れたもの。ただし、それ以外のONEでの3試合は勝利しており、タイトル挑戦経験のあるテイラー・マクガイアーにも3-0で勝利している。

ばかりかマゴメダリエフは昨年3月にEagle FCでインパ・カサンガネイからスプリットながら勝利を手にしている。カンガネイは11月24日にファイナルが組まれているPFLライトヘビー級で、その決勝戦進出を決めているファイターだ。

つまりはONEやPFLで王座を争う力を有しているファイターが、コンテンダーシリーズで人生を賭けた一戦で潰し合いが必要になっているということ。UFCの頂が、他のMMAプロモーションの山頂から見上げるべき場所にあることが、改めて認識できるマゴメダリエフのコンテンダーシリーズ出場だ。

■視聴方法(予定)
10月3日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■ DWCS S07Ep09対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ホドルフォ・ベラート(ブラジル)
ムルタザ・タルハ・アリ(バーレーン)

<バンタム級/5分3R>
エドゥアルド・マチアス・トレス(チリ)
ヴィクトル・ウゴ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)
ホセ・ダニエル・メディーナ(ボリビア)

<ウェルター級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

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DWCS MMA MMAPLANET o UFC エルネスタ・カレクカイト エンジェル・パチェコ. カーリー・ジュディシー ダニー・シルバ ダニー・バーロウ ブログ ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ

【DWCS S08Ep08】ビッグKOのバーロウ、第1試合のオリヴェイラ──そして第2&第3試合は敗者もUFCへ!!

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
Def.1R1分19秒by TKO
ラヒム・フォレスト(米国)

テネシー州メンフィス在住フィター同士の一戦。左ハイを見せたバーロウが、左オーバーハンドを伸ばす。フォレストがステップインして右ジャブ、前蹴りへ。バーロウは左ストレートを入れるなど、インパクトの強い打撃を両者が繰り出す。右フックでバランスを崩したバーロウだが、続き右に左を合わせる。

完全に足が泳いだフォレストをダーティーボクシングで削り、リリースするとケージにつまったところで左ストレート、左アッパーから左ボディを2発打ち込んだバーロウが、勝負を決めた。

勝ち名乗りを受けるとバック宙を見せ、運動神経の良さを見せたバーロウが「友人と戦うことはタフだけど、これが仕事だから」とインタビューに答えた。

ビッグKOと激闘、そして反則決着があった第8週──ダナ・ホワイトはヴィニシウス・オリヴェイラを絶賛し契約、エルネスタ・カレクカイトに対しては「この試合に敗者はいない」とカーリー・ジュディシーと共にUFCへ。

さらにダニー・シルバとエンジェル・パチェコ、両者が病院にいる状況で2人揃ってサインすることを明言。そして第4試合をほぼスルーし、バーロウに契約が告げられた。


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DWCS DWCS S07 Ep08 MMA MMAPLANET o アレキサンダー・ゾルダットキン マリオ・ピアゾン

【DWCS S07 Ep08】バックコントロールを10分続けたピアゾンが、最後はゾルダッキンから反則勝ち

<ヘビー級/5分3R>
マリオ・ピアゾン(ブラジル)
DQ.3R0分20秒
アレキサンダー・ゾルダットキン(ドイツ)

開始直後にピアゾンが組みつき、小外刈りでテイクダウンを奪う。ゾルダットキンはケージを使って立ち上がり、もう一度小外で倒される。と同時にフリップを狙ったゾルダットキンだが、すかしたピアゾンがバックへ。背中を譲ったままゾルダットキンは立ち上がるが、前方に崩される。ピアゾンのコントロールが続き、ゾルダットキンはケージを掴んで注意される。

残り80秒でゾルダットキンが正対し、クリンチの攻防はケージ中央へ。ピアゾンはケージに押しこみ返すも、ゾルダットキンが反対側のケージまで歩いて押し込む。ピアゾンの小手投げは決まらず、最後の最後に離れた両者。有効な打撃はなく時間に。

2R、右オーバーハンドを振るったピアゾンが、ダブルレッグへ。クリンチの攻防から初回とは違いゾルダットキンが投げを打ち、ヒザをついたピアゾンのバックに回る。立ち上がって胸を合わせたピアゾンに対し、ゾルダットキンが離れて左ハイを蹴っていく。同時に組んだピアゾンがワキを潜ってバックに。このままコントロールが続き、残り1分へ。勝負として有りだが、コンテンダーシリーズとしてはNGファイトは、最後にゾルダットキンが引き込みピアゾンがパンチを振り下ろしてラウンド終了を迎えた。

最終回、パンチの交換からピアゾンがシングルに出る。切ったゾルダットキンは、微妙なタイミングだったが右手の掌をキャンバスにつけているピアゾンの頭部にヒザを入れ、試合が中断。右目を押さえるピアゾンは続行不可能となり、反則勝ちとなった。


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DWCS MMA MMAPLANET o UFC ダナ・ホワイト ダニー・シルバ

【DWCS S07Ep08】どこまで続く、壮絶な打撃戦。諦めないパチェコをシルバがフルマークの判定で下す

<フェザー級/5分3R>
ダニー・シルバ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エンジェル・パチェコ(ブラジル)

シルバが右カーフを蹴り、ケージを背負ったパチェコが右に回るところに左をヒットさせダウンを奪う。立ち上がったパチェコにエルボーを入れ、さらに右、ヒジを打ちつけるシウバがヒザ蹴りへ。勝負が決まってもおかしくない局面で、パチェコが左を振るって前に出る。意外にもダメージが残っていないのか──普通にパンチを繰り出すパチェコだが、シルバがワンツー、右をヒットさせる。

パチェコも右を当てるが、カーフからパンチを纏められる。ボディを返したパチェコは、顔面にワンツーを受け厳しい局面は変わらない。それでも──なぜか勝負を決められそうな気配がないなかで、接近戦でパチェコの手数が増えボディからヒジを見舞う。シルバもボディからフックと攻撃を重ねるが、ボディに表情を浮かべる。ボディとエルボーのコンビネーションでどんどん前に出るパチェコが、左を被弾しても前に出る。組みからバックを伺ったシルバ、正対したパチェコが跳びヒザを繰り出す。完全なドッグファイト、シルバが右エルボー、パチェコもボディから左右のフックへ。当然のように足を止めてのフックの応酬にシルバが応え、初回が終わった時点でダナ・ホワイトは立ち上がって拍手を送った。

2R、カーフからボディを決めたパチェコ。ボディを守るようになったシルバの顔面にショートフックのコンビを決める。シルバはワンツーを返すが、動きが落ちてきている。ジャブの差し合い、手数が優るパチェコは左ストレートを被弾した右ボディショット、ヒザを繰り出す。右エルボーを返したシルバがワンツー、左ボディを決める。さらに左ボディを続け、今度はパチェコが腹を守るように。

そこで右を決めたシルバだが。ボディを受ける。と、左ボディで腰をかがめて下がったパチェコ。シルバは左フック、右エルボー、右ストレートと猛攻を仕掛ける。懸命に戦う姿勢を維持するパチェコに対し、ミドル&ボディショットを入れたシルバが、右で腹を抉る。ヒザを受けた下がったパチェコは、右ストレートを顔面に被弾。腹から顔を殴られるパチェコが、手を出し続ける。シルバはスピニングバックエルボーを決め、右ストレート、さらにボディへのコンビで追い打ちをかける。それでもパチェコがボディから反撃に出て、右をヒットする。シルバはここで組んで、テイクダウンを決め──またもダナはスタンディングを両者に送った。

最終回、飛び込んで右ストレート、左ボディを入れたシルバ。スイッチしたシルバの蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、右フックを入れたパチェコがパンチを被弾しても、ボディに拳を入れる。顔面、ボディ、パンチ、ヒジ、ヒザと果てしない打ち合いのなかで、シルバがボディを打ち抜く。パチェコも右ボディを返し、右エルボー&右フックを入れる。

残り半分、シルバが左ミドルを決めるとパチェコが大きく息をする。ここで右フックを顔面に入れ、ボディへの攻撃を続けるシルバ。いよいよパチェコの動きが止まる。シルバはダブルレッグでテイクダウンを奪い、グラウンドポジションでもヒザをボディに決めてスタンドへ。パチェコも拳を振るい続け、ボディと顔面を打っていく。最後まで打ち合いを続け、ついにはパチェコがマウスピースを吐き出すという壮絶な試合が終了。さらにダナの拍手は大きくなった消耗戦は、シルバがフルマークの判定勝ちを手にした。

「本当に疲れた。でもハッピーだよ。ベストを尽くした。パチェコは1Rを終えて、目を覚ましたようだ。こんなタフな相手は見たことがない。UFCのドアを叩くために、全てをかけてきた」と勝者はバックステージで語った。


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