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【Bellator x RIZIN02】AJ負傷欠場で、Bellatorの部メインはパトリッキー×サトシのライト級GP1回戦に変更

【写真】サトシがスクランブル発進。ケージでの試合は2018年11月のARZALET.4以来だ(C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN02』の記者会見が、26日(水)に東京都目黒区のウェスティンホテル東京で行われた。会見ではBellatorライト級GP1回戦でパトリッキー・フレイレと対戦予定であったAJ・マッキーの欠場が発表された。代わりにパトリッキーはRIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦する。

会見にはBellatorのスコット・コーカー代表、RIZINの榊原信行CEO、そしてパトリッキーとサトシが出席。ここでは主催者から発表された対戦カード変更の経緯と、出場選手のコメントを掲載したい。


まず榊原CEOがAJ・マッキーの欠場を発表。続いてスコット・コーカー代表がAJ欠場について「健康上の理由」と説明した。ここでパトリッキーとサトシが登壇した。榊原CEOによればAJ欠場が決まったのは先週日曜日で、スコット代表と相談してサトシにオファーしたという。パトリッキーとサトシのコメントは次のとおりだ。

パトリッキー・フレイレ
「このスポーツでは何かしら不幸なことも起こりうるが、それも普通のことだ。新しい対戦相手は、とてもハイレベルな選手だ。現RIZIN王者で、素晴らしい柔術テクニックを持っている。自分の中では、(昨年の大晦日は)AJに勝っていたと思っている。いつでも自分は準備万端で、GP優勝という目標は変わっていない」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「(今回の出場は)嬉しいです。以前からBellatorのトーナメントに出たいと思っていました。大会ギリギリで出場は決まったのは仕方ない。RIZINの代表、日本の代表として日曜日は良い試合を見せます」

なおパトリッキー×サトシは5分5R、161ポンド(73.0キロ)のキャッチウェイト契約で行われる。これは他のライト級GP出場者にも確認し、了承済であることをスコット・コーカー代表は明らかにした。さらにRIZINの部で鈴木千裕がBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレと対戦することが発表されている。

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BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN VTJ   イリマレイ・マクファーレン ライカ ヴェタ・アーティアガ 宇野薫 渡辺華奈

【Bellator x RIZIN02】渡辺華奈と対戦、ヴェタ・アーティアガ「殴られて当然。私は殴られることは怖くない」

【写真】とにかく明るく。フレンドリーな人でした (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。そして、5試合組まれたBellatorマッチでヴェタ・ヴェタ・アーティアガが渡辺華奈と対戦する。

元女子フライ級タイトルコンテンダーのアーティアガは、打撃で引かない喧嘩家のごときファイターだ。それでいて柔術で黒帯を巻き、ソフトなジェントルアーツかつ危険な技を駆使すると話す。

陽気で何事も動じない。そして一本を取らせない力の持ち主は、待望の日本での試合を前に既に気分が高揚しているような盛り上がりを見せていた。この勢いと前に出る力が合致すると、渡辺は母国で厳しい試合を強いられるかもしれない。


──今月末、渡辺華奈選手と日本で戦います。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は14日に行われた)。

「良い感じね。凄くエキサイティングしているわ。ずっと日本に行きたいと思っていたから」

──これまでマウンテンタイム・ゾーンで生活をしているヴェタはハワイを含め、時差は3時間という米国内で戦ってきました。対して日本とは15時間です。

「日本での試合に対しての準備は、自分のやるべきことやる。そこを第一にしているわ。もちろん時差のことは頭にいれているし、日本に到着して少しでも早く時差ボケをなくさないといけない。でも1日が過ぎることに楽になり、ファイトデーには関係なくなっているはずだから」

──既に体を動かす時間など、調整は始めていますか。

「私は午前、午後、夜と3度練習していて、それはいつも通りね。生活のリズムを崩して、いつも通りの練習ができないことの方が、時差ボケより良くないことだから。ところで今、ボイジーは午後1時45分だけど日本は何時なの?」

──午前4時45分です。

「えぇ!! ありがとう。こんな時間までインタビューをするのを待ってくれて!!」

──全然大丈夫です。日本のファンはヴェタのことを余り知らないのが現状で、こうやって米国にいるヴェタにインタビューできる機会をBellatorが与えてくれたわけですし。ヴェタはなぜMMAを戦うようになったのですか。

「20歳の時に本当に小さな町からボイジーに引っ越してきて、兄のフレディがMMAを戦っていたの。彼の練習を見に行って、楽しそうだったから習いたいと思って。それでクラスに出て、しばらくすると『1試合だけ経験しよう』っていう気持ちが芽生えてね。で、試合に出てみるると楽しくてしょうがなかった。あれからアマチュアの試合に出続けるようになったの。これを続けていると、私はどこに辿り着けるのかなって。で、15年が過ぎて日本で戦うことになったというわけ」

──まさにローング・ジャーニーですね。MMAを始める前に他に格闘技の経験はなかったのですか。

「ベースボールとバスケットボールをやっていただけで、マーシャルアーツの経験は全くなかったわ。逆にバックグラウンドがなかったから、打撃も寝技もできるファイターになれたと思う。パンチ力があり、プレッシャーをかけることができる。柔術は黒帯だしね」

──ところでプロで1試合をしただけで、Bellatorと契約しました。ビッグプロモーションとサインして、不安はなかったですか。

「ノー。心配なんてなかったわ。2試合目でBellatorで戦い、4試合目はTVカードだった。しかもサンノゼのSAPセンターなんていう大きな会場で!! Bellatorのような大きなプロモーションで戦い続けることができて、本当に感謝しているわ」

──柔術黒帯ということですが、柔術やノーギの試合も出ていたのでしょうか。

「MMAを始めたころ、もの凄く柔術の練習をしてグラップリングのトーナメントにも出ていたわ。柔術でもグラップリングでもメダルを取っているし。ただ、私の柔術はMMAのためにあって。柔術やグラップリングのためじゃないことは自分でも分かっている」

──対戦相手の渡辺選手は、柔道ベースで非常に力強い寝技の持ち主です。ヴェタとは違った類の寝技の使い手ですが、彼女のグラウンドでの攻撃力をどのように思っていますか。

「彼女は素晴らしい競技者よ。試合が寝技の展開になった時、良い攻防が見られるでしょうね。彼女の寝技はとてもパワフルで、私は柔術がベースだから、ソフトでジェントルアート。だけど危険なスタイルで戦うから。攻撃面だけでなく、ディフェンス面もキャンプで磨いてきたから準備はOKよ」

──過去に一本負けがない選手同士の対戦でもあります。

「カナの攻撃力は抜群よ。でも、大丈夫。私は自分の寝技に自信を持っているから。彼女が攻撃的だから、私がサブミットできる機会も巡ってくるんだし」

──渡辺選手は組でくることが予想できますが、そこでギロチンが勝負に影響を与えるかと。ヴェタのノーアームギロチンは、グリップの仕方に色々とバリエーションがあります。ギロチンが得意技と捉えて良いでしょうか。

「得意技の一つね。でもほかのサブミッションだって使えるし、RNC、ダース……も。ギロチンは頭を抱えた瞬間に、どれだけ深く入っているから感知できるの。グリップに関しては最初のグリップで極め切れそうにないなら、次を試す。練習で色々なパターンを試し続けてきたから、グリップの種類が多いことがギロチンの精度を高くするのは絶対よ。ギロチンには自信を持っているし、寝技全般に自信があるわ。

カナから打撃戦からテイクダウンを狙った来た時、どこの彼女の首があるのか。カナだって私にはギロチンがあることは分かって戦うわけだし。その状況を見て、自分のやるべきことをやるだけね。それに組む前に打撃の攻防があるわけだし、そこに関しては私の方が上。殴れば、彼女のミスを誘発できる。殴って勝つことが、私の勝利の方程式よ」

──ヴェタは渡辺選手より優れたストライカーというよりも、個人的には強いブロウラーという印象です。

「アハハハハハ。私は殴られることは怖くないから。だってファイトだから、殴られて当然。殴られても、前に出ていくわ。凄く痛いけどね(笑)」

──渡辺選手は4月にイリマレイ・マクファーレンに敗れましたが、試合内容で圧していたこともあり評価は落ちていないかと。ここで、彼女に勝つことでヴェタも2度目の王座挑戦が見えてくる。キャリアアップに向けて、この試合をどのように捉えていますか。

「私もハワイで負けた立場で、カナと戦えるチャンスを手にできた。彼女はランク3位だから、絶対に負けられないっていう気持ちでいるでしょうし。それに私はアンダードックよ。ただランキングもアンダードッグも気にしていない。日本に行って戦うだけ。カナのような強い相手と戦って勝利を続けることで、またタイトルショットを手にできると考えているから。それが私のやるべきことで、望んでいることよ」

──では日本での試合、楽しみにしています。確かに日本は渡辺選手のホームですが、ヴェタにブーイングが起こることは決してないはずなので。

「皆、私のことを愛してくれるってことよね(笑)。実は私をMMAに導いてくれた兄のフレディが日本で試合をしたことがあって」

──えっ、そうなのですか。

「そうよ、VTJで日本に行ってるの(※2014年2月のVTJ4th。フレディ・アルティーガの名前で来日し、カナ・ハイアットに判定負け)、コーチの一人もそうで(※ジェシー・ブロック。同大会で宇野薫と対戦)。この2人から、日本のMMAカルチャーのことは聞かされてきたから。2人とも『最高の経験ができた』って。凄くファイターをリスペクトしてくれて、歓迎してくれると聞いてきたから、私にもそうしてもらえると嬉しい。でもね、ブーイングがあっても平気よ(笑)。

とにかく日本で戦うことは凄く意味があって。この機会が訪れたことを、本当に素晴らしいと感じていて。私の精神も、日本での戦いを経験することで違う面が芽生えると信じている。そして日本のファンの皆に、私の持っている力の全てを見てもらいたいと思っているわ」

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN   キック パトリッキー・フレイレ 朝倉未来

【Bellator X RIZIN02】パトリッキーと対戦、AJ・マッキー「ライト級の俺は大きくて、速くて、強い」

【写真】しゃべりが上手い。これこそ米国カルチャーだ (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。サークルケージのBellatorとスクエアリングのRIZINのファイトが観られる同大会、Bellatorのとりを飾るのはライト級ワールドGP準々決勝最後の1試合=AJ・マッキー×パトリッキー・フレイレの一戦だ。

今回Bellatorが12日(水・現地時間)と13日(木・同)の両日に、契約配下選手のワン・オン・バン・インタビューを実施し、日本からリモート取材ができた。ここでは日本時間の14日(金)の午前7時半前後にインタビューしたAJ・マッキーの言葉を伝えたい。

日本で戦うことをこよなく愛するAJは、特別仕様でない普段着のサークルケージを舞台にどのような戦いを日本のファンに披露しようといているのか。


──スミマセン、食事中でしたか。

「いや、弟がバーガーを食べていて。それでチョット、フレンチフライをつまみ食いしただけだよ(笑)」

──試合の3週間前にフレンチフライやバーガーを食べるのですね。

「そりゃそうさ。俺は食べたいモノを食べているよ」

──了解しました。ところで月末の試合に向けて、調子は如何ですか。

「最高だよ。今日も6分5Rのスパーリングをやってきたばかりだよ」

──5分でなく、6分なのですか。

「3分毎にフレッシュな相手とスパーするためにね、3分で区切っているんだ。そして俺の頭もリフレッシュする。状況に応じて、臨機応変に戦うためのスパーリングだよ。そういうのってキャンプのなかでも、どちらかというメンタル的にも楽しい部類になるからね」

──6分✖5Rのスパーリングが楽しいと……凄まじい話です。ところで大晦日にサトシ・ソソウザ選手に勝利した時に、また7カ月後に日本で戦うことになると思っていましたか。

「ノー、思いもしなかった。また必ず日本で戦うことになる。そういう気持ちはでいたよ。でも、それは大晦日だろうと思っていた。結果、今回はパトリッキーと日本のファンの前で戦うことになった。世界で最もファイターを尊敬してくれる皆の前でね。

大晦日にサトシと試合をした時、本当に会場が静かでコーナーの声が聞こえた。あのファンの存在があれば、ベストなファイトができる」

──前回はRIZIN×Bellatorの対抗戦というRIZINのイベントでした。今回は1日でBellatorとRIZINの2つのショーを観ることができる大会になります。ファンは家路につきながら、どちらのショーが面白かったのか話すことになるはずです。そういう意味での対決をどのように考えていますか。

「この状況は、よりやる気が出るね。ケージでのMMAと、PRIDEスタイルの試合が一晩で観られるなんて、このスポーツにはなかったことだ。そんな大きなショーのなかで、メインイベントを任されるなんて光栄だよ。なんて言えば分からないぐらい、大きなことだ。面白いファイトになるだろう。その日が来るのを待ち切れない状態だ」

──前回の日本での試合は、AJ自身がRIZINルールで戦うことを楽しんでいたように思いました。何よりサッカーボールキックや四点ヒザは、観客にも伝わりやすい攻撃手段です。対して、今回の試合ではユニファイドルールでの試合で如何にファンにインパクトを与えたいと思っていますか。

「日本で戦うことに、凄くエモーショナルになっていたことは認めるよ。俺はPRIDEルール、日本のカルチャーといえるルールが大好きだから。ただし、俺の戦い方がルールによって制限などされない。ルールに邪魔をされることはないよ。PRIDEルールでもユニファイドでも、根底にあるのはダメージを与えて勝つこと。相手のバックに回り、ホールドして勝とうなんて思っていない。そんなことをしても、どちらが優れたファイターかは分からないじゃないか。

どれだけ相手をコントロールしても、レフェリーが試合を止めることはない。俺はレフェリーが止めに入るよう戦う。それはPRIDEルールでも、ユニファイドでも同じことだ。動きを止められることが嫌なんだ。大晦日にサトシと戦う前には、バックを取られてコントロールされないように対策練習を何度も繰り返した。そして、試合では大きな問題にはならなかった。これからも、同じように問題にならないだろう」

──RIZINルールで戦うことは、ちょっとしたスペシャルギフトかと思うのですが、今回は通常のルールセットでもライト級ワールドGPの準々決勝戦で、とても大切な試合になります。

「そういう試合を日本で、コーナーの声が聞こえる状況……つまりに日本のカルチャーの下でできることが凄く嬉しい。ケージの外が、あんな状態で戦ったことはなかった。父とコーチの声がしっかりと俺の耳に届くのは、まま大切なことだからね。子供の頃から日本に行ってPRIDEルールで戦うことが夢だった。今度はサークルケージで北米のルールで戦うけど、日本の皆に良い試合を見せたいという気持ちは何も変わらない。

ワールドGPはとても大切な戦いだ。日本のファンはトラッシュトークだとか、対戦相手を尊重しない行為を嫌っていることは分かっている。ただ、俺が生きてきたファイトワールドはそういうものなんだ。違いがある。そういうことをして、ヒートアップさせるのが米国流だからね。パトリッキーも、それは分かっている。しっかりとやるべきことやって、最高の試合をしようと思っているはずだよ」

──日本のファンがトラッシュトークを忌み嫌うということはないと思います。嫌うファンもいますが、ケージの中が最高の試合であれば構わない。ファイトをおざなりにして、そういうことばかりをすることが嫌いなコアファンの数は絶対的に他の国よりも多いかとは思いますが、全否定はしないはずです。

「そうかい? なら、そういうこともあると認識して楽しんでほしい」

──AJ、ところで前回のサトシ戦で来日した際に、日本のファイトウィークの過ごし方で気になるようなことはなかったですか。

「やるべきことは同じだよ。体重を落として、計量にパスして体重を戻す。それにリングで戦うこと以上に大きな違いはないからね(笑)。俺のようなレスラーはケージでできることが、リングではできないことがあるから」

──時差のボケなどは?

「ファイトウィークに関しては時差も問題なかったし、ちゃんとそこを考慮して体を創っていたから。1、2日でボディは米国にいるときと同じ状態になる」

──では既にパトリッキーが日本に到着しており、最後の調整を朝倉未来選手たちと行うことは特に彼に有利に働くことではないと?

「そりゃあ、早目に入ればそれだけ体調管理はしやすいだろう。でも、俺がやるべきことはケージに入ってアイツの顔を殴りつけること。日本に早く到着して、最後の調整を行うことでパトリッキーが顔面にパンチを受けても平気でいられるなら、それはアドバンテージになるだろう。とにかく、ケージのドアが閉められて鍵をロックされると、もう逃げ場はない。戦いが始まるってことだよ」

──ではパトリッキーはどのようなMMAファイターだと思っていますか。

「元世界チャンピオンだし、尊敬しているよ。世界ライト級チャンピオンになるという俺の目標を既に成し遂げている。そして戦い方は弟のパトリシオにとても似ている。ガードが固いのはパトリッキーの方で、パトリシオは少しルーズだけどね。ただし、俺がやるべきことはこれまで通り戦うだよ」

──5月にパトリッキーにインタビューをした時、ライト級のAJ・マッキーはフェザー級のAJ・マッキーとは違うと言っていました。

「正しいよ。フェザー級の俺とライト級の俺は違う。ライト級のAJ・マッキーはより大きく、より速く、より強い。フェザー級の時よりも優れている」

──なるほど(笑)。パトリッキーは読み違えていると。

「とにかくケージに入った時、ヤツは俺にフェザー級で戦い続けて欲しかったと思うことになるだろう。ライト級の俺は大きくて、速くて、強い」

──押忍。ではBellatorのイベントが、RIZINのイベントより良い大会になる自信は?

「メーンッ!! それだけは分からない。ただ入場から選手紹介まで、日本ではベストなショーをファンに提供していることは確かだ。大晦日に戦うまで、あんなエントランスは経験したことがなかった。だからこそ、俺らが普段からどういう戦いをしているのかを、日本のファンにRIZINの試合とともに見てもらえる機会が素晴らしいと思っている。

地球の別サイドにあるMMAショーの空気を皆にも味わってもらい、楽しんでほしい。そういうコラボレーションになるよう、俺自身も楽しみにしている」

──AJ、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「皆の応援に本当に感謝している。7月30日には皆にショーを楽しんでほしい。記憶に残るKO勝ちをするよ」

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BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN スコット・コーカー 中村倫也 元谷友貴 堀口恭司 牛久絢太郎 神龍誠

【Bellator X RIZIN02】Bellatorフライ級王座決定戦=神龍誠戦へ、堀口恭司「わざわざ出入りする必要もない」

【写真】リモート・メディアデー、連続した取材にもいつも通りの雰囲気で即答インタビューで対応してくれた堀口 (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。サークルケージのBellatorとスクエアリングのRIZINのファイトが観られる同大会で、堀口恭司が神龍誠と初代Bellator世界フライ級王座決定戦を戦う。

そしてBellatorが12日(水・現地時間)、13日(木・同)に契約配下選手のワン・オン・バン・インタビューを実施し、日本からもリモート取材ができる機会が設けられた。

ここでは同メディアデーから堀口元気が、日本時間の13日(木)の午前10時前後に話したインタビューを掲載したい。


──宜しくお願いします。今月末にBellatorとRIZINの共同イベント、ケージとリングのMMAが1日にして観戦、視聴できる大会が実現します。堀口選手は今回の大会に対して、どのように思っていますか。

「まぁ、良い時代になったんじゃないかって。自分が若い頃にはなかったじゃないですか。DREAMとかも消えたりして、戦極もなくなった。格闘技は続いていても、TVとかで取り扱われることがなくて。それが違う形ですけど、PPVで配信されて皆に見てもらえる。良い時代になったなぁと思います」

──そこにRIZINの試合ではなく、Bellatorの試合に出場することに関しては?

「凄く評価してもらっていて、凄く嬉しいなと思います。あっ、そうか。RIZINと関係なくてBellatorだから、これインタビューしているんですね(笑)」

──いや、そんなことないですよ。

「ちょっと笑っているじゃないですか。アハハハハ」

──いやいや、ケージの大会はRIZINも取材させてもらっていますし。雑誌から取材要請があれば、リングの大会も取材させていただいていますので。ただ今回はこの大会が決まった際にRIZINのN広報からは「Bellatorが終わったからって、帰ったらダメですよ」という一言は貰っています(笑)。何、笑っているのですか。

「和解したんだなと思って(笑)」

──喧嘩をしていたわけではないので、和解も何も(笑)。国内ではリングとケージの線引きをしているということですが、要はキャパの問題ですから。堀口選手がスポンサーを紹介してくれて、ライターさんを雇えるようになったらリングの大会もMMAPLANETで取材できるようになるのでお願いします。

「いやいやいや。何、言っているんですか(笑)」

──本当に。インタビュー時間が15分しかないのにしょうもないことに時間を使わせないでください(笑)。

「アハハハハハ」

──Bellatorが取材機会を与えてくれたのですが、ぶっちゃけて言うとこのフライ級王座決定戦、今回のイベントを盛り上げるためのタイトル創設かと勘繰ってしまう点がありました。まだフライ級の選手との契約が進んでいないようなので。もともと堀口選手がフライ級に落とすという話をした時に、タイトルを創るという話はあったのですか。

「スコット・コーカーは『創るように動く』という話をしていたので、徐々に選手も契約していくんじゃないかと。タイトルが創られるということは、もうやるしかないじゃないですか。創っちゃったんで、今後はどんどんフライ級の選手と契約をしてますますデカくなっていくんじゃないかなって思っています」

──つまりはチャンピオンになって、しばらくはBellatorで戦っていくということですか。

「そこは契約の問題で。きっと、前回の契約がまだ引き継がれていると思うんですよ。だから、どうなるのかはまだ分からない形です」

──押忍。では神龍誠選手が王座決定戦の相手になりました。Bellatorで実績を残している選手ではないです。

「まぁ若手で勢いがあって良い選手ではあるので、タイトルマッチで出てきても──まぁ良いんじゃないかなぁとは思いますけどね」

──Bellatorでもフライ級で戦っていくと決めた時に、視界に入っている選手でしたか。

「いや、どうですかね。彼の場合はRIZINとの契約で、この試合に出てきているだろうし」

──5月にスコットをインタビューした時も、「勝てばBellatorと契約することになる」と言っていました。

「うんうんうんうん」

──つまり、スコットやBellatorサイドとしても「キョージ、勝てよ」という想いの王座決定戦ではないかと。

「まぁ、そうですよね」

──では神龍選手の印象を教えてください。

「良い選手ですけど、口が悪いので。ぶちのめしてやろうかと思っています」

──口が悪い……。確かに神龍選手は、取材の時などもぶっきらぼうなところはあるかと思います(笑)。ただ悪気はないかと。

「多分、盛り上げようとしているんだろうけど……自分から言わせてもらうと、ズレている」

──堀口選手が、そういう風に対戦相手のことに触れるのは珍しいですね。

「う~ん、あんまり言わないですけど、ちょっとぶっ飛ばそうと思ったから言っただけです。アハハハハ」

──神龍選手のどういう発言が、堀口恭司をそういう気持ちにさせたのですか。

「細かくは分からないですけど、言葉選びが下手だなと思います。『殺してやるよ』とか、殺してやるっていうのは煽りで使うには、ちょっと違わなくないかと思ってしまうじゃないですか」

──ハイ。確かに。

「だから、そういうところですよね。クソガキ、舐めるなよって」

──クラスにいた、決して目立っているわけでないけどイラっとするヤツのような……。

「そうそう。なんかズレちゃっている人って、いるじゃないですか。そういうタイプだと思います」

──ではMMAファイターとして、神龍選手の動きなどはどのように感じていますか。

「グラップラーで、フィジカルも強い。良いファイターではないですか」

──動きが連動していて、色々な選択肢を持っている。それを矢継ぎ早に繰り出す。そういう強味があるかと。

「まぁ、自分の長所を知っているというか。それが良いところですよね」

──対して堀口恭司の見せるべきところは?

「見せるべきところ、まぁ完封ですよ」

──その完封方法とは?

「組まれても対処できるし、得意技に入らせない。そういうところですね」

──巷では軽い選手ほど、年齢を重ねると動きが落ちるのが早いという風に見られています。30歳を越えて、堀口選手も戦い方が変わってきました。運動量が減った部分もあるかと。

「あんまり前の自分と比べることがないので。減ったところがある……う~ん、そういう風には考えていないですね。全てがプラスになっているので」

──単刀直入にいうと出入りの部分が以前より少なくなり、距離が近くなった。それも成長過程にある変化ということでしょうか。

「そうですね、出入りだけじゃない動きができるので。わざわざ出入りをする必要もないのかと。そういう感じですね。だから近い距離でも戦える」

──近い距離で戦う必要が高まっているMMAですが、組みとの連携という部分で堀口選手にも今の距離は利点があるかと思います。その一方で、やはり被弾する確率も上がる。

「そうっスね。ただ、そこまで近いことはないと思います。普通の選手よりは、遠い」

──なるほど、以前と比較しているからそういう風に思ってしまうのですね。

「そうだと思います」

──それと今、ATTは堀口選手だけでなく元谷友貴選手、牛久絢太郎選手が所属ファイターとなりました。

「良いじゃないですかね。日本人も外に出ないと勝てないというのが、徐々に分かってきたんじゃないかと思いますけどね」

──中村倫也選手が「凄く堀口選手にお世話になった」と言っていました。

「別に世話をしたつもりはないです。アドバイスをしただけで。それとデカい車を買ったので、乗せて飯とか食いにいっているだけです」

──その中村選手は1カ月間の短期での練習でした。今後は日本と米国を行き来するようになるだろうということですが、堀口選手は以前「短期でも来ても、ジムの人間も本当のところは教えない」という話をされていました。中村選手は特別なコミュニケーション能力があるように感じるのですが、やはり短期は短期ということでしょうか。

「まぁ、あくまでも人なので。やっぱり1カ月ぐらいじゃ人って、そんなに信用しない。しっかりとジムに入って、少しずつ信用されていくもので。だから1カ月だと、ビジターで終わりかなっていう感じですね。英語ができようが、できまいが──そこは変わらないです。現に自分は英語なんてできなかったし、今でも『フ〇ッ〇ユー』とかぐらいしか言っていないですからね(笑)」

──堀口選手は日本語の時も、言葉でない部分で語っていることが多いかと。

「アハハハハ、そうっスよ。そんなもんで。だからチームの一員にならないと、信用は得られない。全部は教えてくれないスよ」

──押忍、そこはしっかりと書かせていただきます。では改めて、30日の試合に向けてMMAPLANETの読者の皆さんに一言お願いできますか。

「しっかりと潰しに行くんで。楽しみにしていてください」

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