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【GRACHAN52】Grachan初陣、大搗汰晟戦へ。高須将大─02─「格闘技だけは最後までやり遂げたい」

【写真】試合まで3日──Grachanで高須はどのような生き様を見せるられるか(C)GRACHAN

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、大搗汰晟と対戦する高須将大のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ZSTでデビュー後に発覚したステージ4の肝臓がん。それは肺にまで転移し、抗がん剤治療や化学療法を繰り返しながら、高須はZSTの試合に臨んでいた。結果、遂に手術ができる状態になり、この2年間は再発していないという。

そんななかで迎えるGrachan第1戦への意気込みを訊いた。

<高須将大インタビューPart.01はコチラから>


――肝臓がんの治療を進めていくうえで、お医者さんにはMMAの試合について、どのように伝えていたのですか。

「僕がそこまでガッツリと格闘技をやっている――プロの試合に出ていることは、病院側には伝えていませんでした。化学療法から始まって、治療していくなかで『運動とかしていいんですか?』と聞いたら、大丈夫ですよと言われていたんです。だから治療の合間に格闘技を続けていくっていう状態でした」

――運動はできるといっても、まさか選手として試合に出ているとは、お医者さんも考えていなかったでしょうね。

「はい、そうは思っていなかったと思います(苦笑)。自分のなかでも『お医者さんから止められてしまうかもしれない』という気持ちもあったので、そこまで詳細は伝えていませんでした」

――治療はうまく進み、並行して練習することはできたのですか。

「最初の頃は入退院を繰り返していて、抗がん剤治療の期間は練習できませんでした。その抗がん剤治療がうまくいって、一度様子を見る期間があったんですね。錠剤を服用していたんですけど、それ以外の治療はしない状態で、その期間に練習して1試合だけ、試合をさせていただきました」

――抗がん剤治療後の、様子を見ている期間に試合ですか!?

「それが3試合目の須貝戦(2018年8月、須貝秋彦に判定勝ち)ですね。その翌月に手術をしました」

――えっ……。

「試合をすることについては、すごく悩みました。病状が落ち着いているとはいえ、まだ体の中に腫瘍がある状態で、自分でも試合をするべきではないと思っていたんです。闘病中に試合に出ることによって、同じ病気の人に伝わるのかなと思ったので、その時は試合に出ました」

――そして、試合後に手術を受けたと。

「抗がん剤治療がうまくいっていて、手術ができる状態になっていたので、肺と肝臓の腫瘍を取る手術をしました。まず手術ができると言われた時は、すごく嬉しかったです。当時は手術ができるとも思っていなかったし、そのため自分のなかでは長く生きられると考えていなかったので」

――その後、2019年5月に萩原一貴戦で判定勝ち、8月に木下尚祐戦でTKO勝利を収めています。

「はい。特に8月は目標だったZST本戦で勝つことができてうれしかったです。その後にまた肺と肝臓に再発してしまったんですが、それも抗がん剤治療が2019年に終わって、以降は再発や手術もなく、ここまで来られています」

――まだ根治や寛解という状態ではないわけですね。

「まだ根治とはいえないです。2年間、再発がないので良い状態なのかなとは思っているんですけど。今も3カ月に一度、定期検査に行っています」

――このような言い方をして良いものかどうか分かりませんが、もしかすると再発する可能性もあるわけですよね。練習や試合に出るなかで、いつ再発するのか……そんな恐怖はないですか。

「もちろん、今もまだ恐怖はあります。3カ月に一度の定期検査では、診察で検査結果を聞くまでは体が震えてしまうぐらいで」

――それでも格闘技を辞めようとは思わなかったのですね。

「そうですね。中途半端な状態で終わらせたくないっていう気持ちが、自分のなかにあります。格闘技だけは最後までやり遂げたいなっていう気持ちはあります」

――最後まで……というのは?

「今までの目標は、ずっとお世話になっていたZSTでベルトを獲ることでした。今回からGrachanで試合をさせてもらうことになって、そこで結果を残したいです」

――では対戦相手、大搗汰晟選手の印象を教えてください。

「そんなに試合映像がなくて……柔道を経験してきた選手ということで、今は組みへの対策をしています。こちらは柔術メインの道場で、さらに打撃も結構やっているので、どんな展開になっても戦えると思います」

――Grachan初参戦、どんな試合を見せたいですか。

「初参戦なので、自分のことを知らないお客さんもいると思います。そこで『この選手は凄いな』って、見てくれる人の印象に残る試合をしたいですね」

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

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【GRACHAN52】禅道会対決?! 伊藤空也に挑戦、手塚基伸─02─「伊藤選手は、金太郎戦で過大評価された」

【写真】伊藤への厳しい評価がトラッシュぽくなく、淡々と話しているのは自信の表れか(C)MMAPLANET

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、同バンタム級王者の伊藤空也に挑む手塚基伸のインタビュー後編。
Text Shojiro Kameike

伊藤のことを「眼中になかった」と斬って捨てた手塚。練習仲間である獅庵や金太郎と対戦経験のある伊藤に対し――いや、それがあるからこそ言える、手塚の回答ともいえる。

王者について訊くごとに辛辣な言葉が手塚の口から飛び出すなか、彼が発した、この試合に挑むモチベーションとは?

<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>


――手塚選手と伊藤選手の一戦は、元・禅道会対決となっています。

「元・禅道会! そうやって煽ってもらうぶんには構わないんですけどね(笑)。ただ、自分も禅道会を離れてから、もう14~15年は経っているので」

――これで喜ぶのはカットマンやラッピングマン、お寿司屋さんなどたくさんの肩書気を持つ某氏ぐらいですね(笑)。手塚選手が禅道会松本支部に所属していたのは、もうそれほど前になりますか。

「はい。僕は今34歳で、禅道会に所属していたのは19歳ぐらいまでやと思うんで」

――伊藤空也選手は禅道会の中信支部出身……つまり同じ長野県ですが、世代的にもそこで伊藤選手と絡むことはなかったですか。

「年齢も離れているので、禅道会での絡みは無いですね」

――Grachan時代も伊藤選手のことは眼中になかったということですが、今回の試合へのモチベーションは、やはりベルトへの意識が強いでしょうか。

「Grachanに復帰するとなった時、伊藤選手がベルトを持っているので、伊藤選手と試合することになるんかなとは思っていました。あとは伊藤選手がRIZINに出て金太郎と戦って、あぁ頑張ったな……それぐらいの感じです」

――伊藤空也選手は2021年6月、RIZINバンタム級トーナメント1回戦で、金太郎選手と対戦して判定負けを喫しています。手塚選手にとっては、金太郎選手は練習仲間なのですよね。

「はい、金太郎とは一緒に練習しています。RIZINで伊藤選手と試合する時も練習していました」

――そこで金太郎選手に対して、仮想・伊藤空也のような練習は……。

「ないですね。頼まれたら、そういう対策をやる時もありますけど、基本的には普通にスパーリングをやっています」

――あの時は、会場で試合を見ていたのですか。

「会場にはいましたけど、そんなに試合は見ていなかったですね。その時は獅庵君のセコンドに就いていたので」

――それでいえば獅庵選手もGrachanのバンタム級王座決定戦で伊藤選手と対戦していますね。

「そういえば、周辺には伊藤選手と対戦している仲間が多いですね。不思議な縁です(笑)」

――RIZINでの金太郎×伊藤空也戦は、当日のベストバウトと謳われました。

「あぁ、あれはね……あの試合が上出来だった、と思うだけです。あの試合を見て、果たしてレベルが高いのかって言われたら、違うのかなって。伊藤選手は、あの試合で過大評価されたと思っています。自分にとっては、良い試合したよなっていうぐらいの感じですね」

――辛辣ですね。

「そんなに散らしが上手いわけでもないし、テイクダウンが上手いわけでもないし、ディフェンスが上手いわけでもない。ボチボチの選手かなって思います。一発を持っているわけでもないですし」

――それだけ自分とは差がある、と。

「正直、ここ2戦の相手――土肥選手や竹本選手と戦って勝てるかって言ったら、たぶん勝てないんちゃうかな。金太郎が打撃の選手やから、ああいう試合になったんやと思います。伊藤選手は組みの選手と対戦したら、どうなるのか。自分も実際に組んでみないと分からないですけど、そんなにどうこう……っていうのは無いですよね」

――ご自身とは、戦っているステージが違いますか。

「はい、それは本当に違うと思いますよ。戦ってきたフィールドも違いますし、試合の場数も違うし、もう全然ちゃう」

――では手塚選手にとって、この試合へのモチベーションというのは……。

「今のモチベーションは、ベルトですよ。ベルトに挑戦できる機会なんて、そんなに多いわけじゃないし、これから何回挑戦できるか。ベルトは獲れるうちに獲りたいです」

――インタビューの冒頭にもありましたが、やはり3年前の堀戦でベルトを獲り返せなかったことが、心残りになっているのでしょうか。

「堀戦の時は、ベルトを獲れると思っていました。あの試合で勝ったら続けるし、負けたら引退しようと考えていたんですけど、結果は負けて。そのあとパーソナルジムに就職して、現役には一区切りつけようと思ったんです」

――しかし、手塚選手はケージに戻ってきました。

「堀選手と試合した時は子供が生まれていて、その時にベルトを獲りたかったけど獲れなかった。それで今回、こういうベルト挑戦のお話を頂いたので、良いなぁって思いました。ベルトは形ですから。自分の子供もそうですし、ジムの会員さんや応援してくれている人たちに、またベルトを巻いている姿を見せたいです」

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

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【GRACHAN51&52】グラチャン放送局、発進。岩﨑ヒロユキ代表に訊く─01─「選手をより知ってもらう」

【写真】他団体と歩を合わせるところは合わせ、一歩前を目指すグラチャン岩﨑ヒロユキ代表(C)MMAPLANET

19日(日)に千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナでGRACHAN51&52が開催される。2021年のグラチャン最終興行=2部制大会を前にGRACHAN放送局が立ち上げられた。

大会ライブ配信、アーカイブ配信は当然として、グラチャン岩﨑ヒロユキ代表が自らインタビュアーを務め選手の内面に触れ、また試合の予想も行う。サブスクリプション時代の先駆けを目指す岩﨑代表に話を訊いた。


──今回、Grachan放送局を立ち上げられました。どういう意図をもって、開局されたのでしょうか。

「オンライン・サロンっぽくもあるのですが、これまでYouTubeも含めてジェネラルの人達に発信してきたものから、サブスクっぽくファンの囲い込みが日本のMMA界でも始まって来ると思うんです。その先駆けを自分でやってしまおうと思って。コアのファンとグラチャン、出場選手の距離感を近くする。そういう場所や機会を創りたくて。その一つがこのサイトになります」

──コンテンツを見させていただいたのですが、岩﨑代表がより忙しくなりますね。

「忙しくなる……暇より良いですよね(笑)。RIZINさんのおかげで新しいファンも増えてきました。YouTubeで発信するのも一つの手です。ただ、皆さんがやっていることを俺はやりたくないっていうのがあって。月額1500円のなかで試合を視聴してもらい、選手のことをより知ってもらえる環境にしたいと考えています」

──月額1500円という金額設定は、お手頃かつ少し良い感じのランチぐらいの価格ですね。

「あまり高額にすると、やはり来てもらえなくなります。僕なりのマーケティングをし、他とのバランスをみた結果で1500円になりました」

──コロナ禍において日本のMMA大会もチケット収入に変わる手段として、PPV配信が定着しました。そして1大会で2000円から3500円、4000円という価格が一般的です。

「そうですね」

──UFC Fight Passのプレミアム会員だとPV大会を含め年間2万7000円程度、月額に換算すると2300円ほど。私の場合はFlo Grapplingが年間1万7000円で、月に換算すると1400円強になります。加えてTITE.TVの単独イベントが10ドル前後の大会、ACA.TVは月300円から400円程度だったか、BRAVE.TVはフリー。コアファンの定義が、MMA全般を視聴するのか、あるいはグラチャンの固定ファンを差してくるのかといいうことになってくるかと。

「あぁ、なるほど。その通りですね。それだけ視聴するとお金は掛かってきますね。実は他団体さんにカップリングでUFCファイトパスの日本MMA版のようなモノができなかと話したこともありました。そうなれば理想で、どこも分かっていますが…… 」

──実現するには乗り越えないといけないハードルがいくつも存在すると。

「その通りです」

──そのなかで配信となると、競合相手はMMAに留まらない。我が家の場合はNetflixが月額1490円、Disney +は990円、ここにU-NEXTとDAZNが加わります。他にHulu、Amazonプライム、AMEBAプレミアム等も存在しています。

「今、挙げられた配信関連のなかからグラチャンも実は話をもらったことがあります。格闘技に力を入れたいということで。ただし人的リソースもあって、諦めたというのが事実です。何より、うちが放送局をたちあげたなかにPPV配信に変わる伝え方を考えてのこともありました。

PPV配信は実況解説をつけたり、テロップが必要になり機材費もかかります。放送局は会場内で流すスクリーンと同じ定点カメラでライブ中継をします。そっちに振り切りました。そしてアーカイブとして、完全に編集された動画を放送局内でイベントから10日後までを目途にアップしていく予定です」

──なるほど。YouTubeから完全に切り替えた形なのですね。

「今後はアーカイブも放送局でしか開示しないです。YouTubeはダイジェストになります。完全にグラチャンが好きな人に焦点を当てています。間口が狭くなるという意見も当然のように聞かれるかと思いますが、13年やってきた経験値からそこの影響はさほどないと考えています」

──というのは?

「チケット代もそうですが、高額になったから来なくなるということはほぼないんです。来ない人は低価格でも来ないです。そうでなくても、来てくれる人は観に来てくれます」

──招待券でも同じだと聞きました。招待券だから来る人は一握りで。来る人は来る。来ない人は来ない。それが格闘技興行だと。

「そうなんです。そういうことが分かってきました。なので会員になる人はなってくれる」

──と同時に大会がバッティングすると、両方視聴したいファンがどちらかを選択しないといけなくなる。19日に関してはNEXUSや修斗大阪大会、そしてEXFIGHTと被ります。

「ネクサスの山田峻平代表とは、ファン層は被っていないということで見解が一致しています。修斗さんは大阪だから……あと、EXFIGHTもあるのですね。まぁ会場にくるファン、放送局に入会してくれるファンは被らないかと。それは問題ないと思います。

グラチャンに関しては、ライブ配信は違う形の話を頂いていて、ひょっとすると来年の2月から違う形も選択できるようになるかもしれないです。そういう2つの軸がPPVに関してはできてくることもあり得ます。それでもどっちも視たいのにと言ってくれる方がいてくれるでしょうし、そうなると他に負けない魅力的な大会創りが必要になってきます」

──という言葉を頂いたことで、グラチャン51と52から岩﨑代表の見所紹介に移らせていただきます(笑)。

「グラチャン52のメイン、バンタム級タイトル戦は勝負論で勝たれるファイトですね。僕には代表の顔とファンの顔があって、ファン目線になると……これは久しぶりに勝負論のある対戦カードです」

──久しぶり……と言っちゃいますか(笑)。

「アハハハ。伊藤空也が成長した。その証が、今回の勝負論で盛り上がるカードに繋がったかと思っています」

<この項、続く>

16分20秒

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

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Grachan52 Interview J-CAGE ブログ 大搗汰晟 高須将大

【GRACHAN52】Grachan初陣、高須将大─01─「毛色の違うGrachanで戦ってみたいと」

【写真】1993年7月生まれの28歳。MMAファイターはケージの中が全て──そのケージの中は、ケージの外のできごとが全て反映される場所だ(C)SHOTA TAKASU

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、高須将大が大搗汰晟と対戦する。

高須は2016年11月のプロデビュー以来、ZSTで8戦を経験してきた(戦績は5勝2敗1分)。しかし、そのキャリアはデビュー後に発覚した肝臓がんとの闘いでもあった。
肝臓がんが発覚した時は、すでにステージ4まで進行していたという。そんな高須が語る、肝臓がんの闘病生活と、格闘技を続けることへの想いとは。


――高須選手は2016年11月のプロデビュー以来、ZSTで戦ってきました。今回のGrachan初参戦にあたり、まずはGrachanに対してどのようなイメージを持っているか教えてください。

「Grachanは粗削りな選手がいるイメージがあって、ZSTとは全く違う雰囲気を持っている団体だと思います。ずっとZSTで戦ってきたのですが、自分の中でも何か変えたいなという気持ちがあったので、それだけ毛色の違うGrachanで戦ってみたいと思いました」

――自分の中で何か変えたかった……と思ったキッカケがあるのでしょうか。

「プロデビュー以来ずっと連勝できていたんですけど、ここ最近は2連敗しています。これを機に、自分の中で何か変えないといけないなと思ったんです」

――高須選手はプロデビュー戦こそドローでしたが、その後は5連勝。しかし現在は2連敗を喫していますが、その要因は何だったと思いますか。

「守りに入っていたんじゃないかな、と自分では思います。そんな状態を変えていきたいです」

――なるほど。高須選手は、もともと野球をやっていたのですよね。

「高校まで硬式野球部に所属していて、卒業して就職しました。でも、野球以外で熱くなれるものが欲しいという気持ちになったんです。そこで、以前から山本KID徳郁さんに憧れていたこともあったので、当時住んでいるところの近くにあったストライプル茨城で格闘技を始めました」

――高校を卒業しても野球を続けていこうとは考えていなかったのですか。

「茨城の霞ヶ浦高校というところで野球をやっていて、自分たちの代は県予選の決勝まで行きました。そこで野球は一区切りにしたいと思ったんです。でも、自分は高校でレギュラーになれず……野球で頑張り切ることができなかった、っていう気持ちが残っていました。そこで、野球とは違うことをやり切りたいと思って」

――憧れていたというKIDさんの試合を初めて見たのは、いつ頃でしょうか。

「自分が小学校、中学校の時ですかね。MMAではないんですけど魔裟斗さんとの試合を見て、凄いなって思いました」

――ただ、KIDさんと魔裟斗さんの試合を見た時は、格闘技を始めようとは思わなかったのですね。

「そうですね。当時は野球少年で、夢はプロ野球選手でした(苦笑)。そこまで真剣に格闘技を見ていたわけではないです。選手とか詳しいわけでもなくて。ただ、野球を辞めたあと、何か熱中できるものが欲しくて、そのなかで格闘技をやっていたら楽しくなって――。そして格闘技をやっていくうちに、選手として試合もしたくなったんです」

――そんななかで、プロデビュー後に肝臓がんが見つかったそうですね。

「プロデビュー2戦目で勝った直後、肝臓にがんが見つかりました」

――それまでは、体調など何か兆候はなかったのですか。突然、肝臓にがん細胞があることが分かったのですか。

「突然といえば突然ですね。いま思えば、何か疲れやすいなっていうような症状はありました。でも、そこまでの病気とは思っていなくて」

――肝臓がんが見つかった時の経緯を教えていただけますか。

「試合に向けて激しいスパーリングをしていた時でした。スパーで蹴りがお腹に入り、2日ぐらい痛みが引かなかったんです。アバラが折れているのかな? そう思って病院に行ったら『肝臓に大きな腫瘍があります』と言われて……。

最初に触診をされた時、アバラを触られても全然痛くなくて、骨ではなく肉の部分を触られた時に痛みがありました。お医者さんも『これはおかしい』と思って、エコーを撮ってもらったら『お腹に大きな影があります』と」

――そう言われた時、ご自身が置かれている状況は理解できましたか。

「いや、もう頭が真っ白になりました。影が大きくて、10センチ以上あったんですよ。お医者さんからは『すごく危ない状態だから、このまま仕事に行かず帰宅してください』と言われました。そこで紹介状を書いてもらって、次の日に大きな病院で再検査をしたところ、腫瘍が大きくて悪性の可能性が高いと言われ、検査の2週間後には手術をしました」

――その手術で腫瘍を取り除くことができたのですか。

「一応、全て取り除くことはできました。でも、見えないがん細胞が肝臓の中に残っていて……。手術の2カ月後に最初の定期検診を受けた時、肝臓の中に5箇所から7箇所ぐらい、がんが再発していました」

――えっ……。高須選手のデビュー2戦目は2017年3月です。次の試合は2018年8月ですから、その間は闘病生活に入っていたのでしょうか。

「はい。再発してから、セカンドオピニオンを受けに東京の病院へ行ったんです。そこで検査した時には肝臓の腫瘍も大きくなっていて、肺にも2箇所転移していました。治療が始まった時にステージ4と宣告されました」

――ステージ4ということは、余命宣告などは……。

「これは後で分かったことなんですけど、余命3カ月の状態だったそうです」

――そんななかで、がんの治療を受けながら試合も行っていたのですか。

「再発したばかりの頃は、闘病生活の中で一番ツラい時でした。でも自分の中では格闘技をやり遂げることができていない、中途半端な状態でした。病気を治して格闘技をやりたいという気持ちが強かったんです」

<この項、続く>

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

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