カテゴリー
ABEMA KAREN MMA MMAPLANET NØRI o ONE ONE FF01 PANCRASE Pancrase333 RIZIN YouTube アキラ エジナ・トラキナス コルトン・キエルバサ ジェイク・ムラタ ソルト デニス・ザンボアンガ ヌルジャノフ・ルスタムベック パンクラス パン・ジェヒョク ボクシング ルンピニー 中島太一 久米鷹介 亀井晨佑 井村塁 岡野裕城 平田直樹 有川直毅 松岡嵩志 松本光史 田中路教 田嶋椋 石井逸人 端貴代 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤沢彰博 藤野恵実

【Pancrase333】ヤバいのが来ちゃったんじゃないの? コルトン・キエルバサ「僕の戦い方は何も秘密はない」

【写真】戦績は5勝1敗。この手のファイターは、日本にはいてなかなか戦う機会はないはず。有川にとっては試練──だけに、勝てば大きな自信を手にできるファイトになる(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333でコルトン・キエルバサが有川直毅と対戦する。

(C)ONE

キエルバサは1月20日のONE FF01で藤沢彰博と対戦

ベリートゥベリー・スープレックスからポジション奪取──RNCで秒殺した。ONEフライ級戦線に面白い選手が現れたと思っていると、今回のパンクラスでのファイトが決まった。

藤沢戦では投げ、ポジション、極めという流れのなかで力強さを見せつけたキエルバサとは、どのようなファイターなのだろうか。タイを拠点に戦う、アメリカン・レスラーのファイター人生に迫った。


──コルトン、日曜日の試合に向けて東京には今朝、入ったそうですね(※取材は26日に行われた)。

「バンコクを昨日の夜の10時に出て、午前6時に着いた。これからワークアウトだけど、ホテルにチェックインしてからは昼寝をしていたよ。時差が2時間なのは楽だし、体重も落ちてきている。とても良い感じだよ」

──初来日、日本のファンにはまだ馴染のないコルトンですが、1月20日のONE FF01で藤沢彰博選手を下し、ベリートゥベリーのような投げからポジションを奪取してRNCで一蹴。インパクトのある勝利でした。ただONEのルンピニー大会だったので、コルトンの目標はONEで戦っていくことかと思っていました。

「理由はないもないんだ。あの試合は1試合の単発契約だったから。そして、日本で戦う機会を得られたんだから、ここで戦うよ。もともとアメリカ海兵隊で日本に住んでいたことがあったから、日本で試合をすることは特別だよ」

──おお、どこのベースで生活していたのですか。

「横須賀だよ」

──すぐ近くじゃないですか!!

「2016年に5カ月間、横須賀にいて。その時はMMAのジムで練習することはなかったけど、軍でもレスリングを続けていた。元々、米国ではフォークスタイルとグレコをやっていて。フォークスタイルはMMAに転向するには、一番適したスタイルだと思う。ハイスクールを卒業し、カレッジに進んでレスリングをするという選択もあったけど……。僕はパーティー野郎だったから、カレッジに行くとそういう生活に浸りそうだって思ったんだ。きっとレスリングに集中できないって。それもあって海兵隊に入隊した。軍ではグレコを続けたよ。

セコンドのクリスはフランクフルトで、ディン・トーマスの指導を受けていた時期があるそうだ

海兵隊には4年いて、MMAファイターになることを決めた。

そして除隊後は米国に戻らず、打撃を学ぼうとタイへ向かったんだ。チェンマイのチーム・クエスト・タイランドで練習している時に、今回コーナーマンをしてくれるクリス・カーシュに会った。クリスはドイツからやってきたんだけど、彼のように良い選手がチェンマイにはたくさんいた」

──MMAを学ぶには米国の方がより充実した環境があり、戦う機会も多いかと思うのですが。

「僕にはレスリングのベースがあり、グラップリングよりもムエタイを学ぶべきだと思ったんだ。でも、ずっと住む予定ではなかった。それがもう5年も住んでいる(笑)」

──ずっとチェンマイで?

「チェンマイに2年間、それからバンコクに2年少し住んだ。バンコクではマロック・ジムに所属していたよ。グラップリング中心で、良いチームだった。今はプーケットのサウスサイドMMAで練習しているんだ。まだ新しいけど、凄く良いジムだよ」

──この間、コロナが起こりタイでは公にはジムは閉鎖状態だった時期も長かったと思います。その時も帰国しなかったのですね。

「それは考えた。でも、米国の方が酷い状態だったから。タイの方がリラックスしているし、皆が普段から用心していた。ただし試合の機会がなかったから米国やヨーロッパで戦うことも模索している時に、タイがオープンになったからそのままタイで戦ってきたんだ。

ONE FFでアキヒロと戦った時は、もっとONEで戦いたいと思っていた。ルンピニーショーは、今やタイで一番大きなショーでアジア在住のムエタイファイターは、誰もがこぞってあの場で戦いたいと思っているからね。ただ、さっきも言ったようにパンクラスで戦う機会を得た。だからパンクラスで僕は戦う」

──ところでマロック・ジムは一時期、有望な選手が集まり注目されていましたが、多くの選手がジムを離れたとデニス・ザンボアンガから聞きました。

「僕はマロックに残っていた最終メンバーの1人だよ。デニスやドレックスより後に、チームを離れた。今、マロックに残っているのはジェレミー(ミヤド)だけじゃないかな。チーム・クエスト・タイランドもバラバラになり、その時も僕は最後まで残った1人だった(笑)。クリスは今もバンコクにいて、この試合のために再合流したんだよ」

──色々あってもタイを拠点にするのは変わりないのですね。

「ガールフレンドもいるし、現時点で米国に戻ることは考えていないよ。もし、試合があるなら喜んで米国でも戦うけどね。それにパンクラス、日本で戦えることが凄く嬉しい。パンクラスの過去のショー、対戦相手に関してもリサーチはしっかりしてきたよ」

──ところでムエタイを学ぶために始まったタイでの生活ですが、試合ではレスリング&グラップリングで圧倒的な強さを見せていますね。

「打撃に関しては、十分に使える。モノにしたと思っている。素晴しいボクシング・コーチとずっと練習してきたからね。ただファイトはよりイージーに、そしてケガをしないように戦うべきだ。その局面になったら打撃でやりあうけど、必要がないならテイクダウンからサブミットする」

──では有川選手の印象を教えてください。

「う~ん、まぁ試合に関して対戦相手云々ではないから。僕の戦い方はシンプルで何も秘密にすることはない。テイクダウンして戦う」

──押忍。パンクラスのファンはテイクダウン、コントロール、そして極めを堪能できるはずです。

(C)ONE

「そうだと嬉しいよ(笑)。

そうなって欲しい。これから体重をしっかりと落として、そんなファンの前で戦うことが楽しみでならないよ。僕のやることは変わらない。ゴールは勝利を掴むこと。打撃をより使うような試合になるのは、それが必要になるから。僕のスタイル、戦い方は変わらない。ゲームプランは、テイクダウンして戦うこと。同じだよ」

──では、ここからのキャリアアップをどのように考えていますか。

「分からない。できればRIZINで戦いたいけど、どうなるのか。僕がMMAファイターになったのは、110パーセント集中した自分がどれだけ強いのか、どれだけやれるのか。それを知りたかったから。今もその想いは変わりないよ」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333対戦カード

<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介(日本)
[暫定王者] アキラ(日本)

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一(日本)
[暫定王者] 田嶋椋(日本)

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN(日本)
[挑戦者]ソルト(日本)

<フライ級QOPC/5分5R>
[王者] 端貴代(日本)
[挑戦者] NØRI(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
石井逸人(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
笹晋久(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
エジナ・トラキナス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
ヌルジャノフ・ルスタムベック(キルギス)

<フライ級/5分3R>
有川直毅(日本)
コルトン・キエルバサ(米国)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
葛西和希(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
岡野裕城(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ(日本)
矢澤諒(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代(日本)
重田ホノカ(日本)

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明(日本)
平田直樹(日本)

The post 【Pancrase333】ヤバいのが来ちゃったんじゃないの? コルトン・キエルバサ「僕の戦い方は何も秘密はない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA DEEP KAREN MMA MMAPLANET NØRI o ONE PANCRASE Pancrase332 Pancrase333 アキラ エジナ・トラキナス コルトン・キエルバサ ソルト ヌルジャノフ・ルスタムベック パンクラス パン・ジェヒョク 中島太一 久米鷹介 亀井晨佑 井村塁 修斗 岡野裕城 平田直樹 有川直毅 松岡嵩志 松本光史 海外 田島椋 石井逸人 秋葉太樹 端貴代 粕谷優介 葛西和希 藤沢彰博 藤野恵実 谷村泰嘉 透暉鷹

【Pancrase333】平田直樹が初出場、続々とガチガチ&ゴリゴリのカードの発表続く

【写真】平田の試合のリリースには、プレリミ出場と明記されている。この真意は──(C)MMAPLANET

4月30日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で4階級のタイトルマッチに続くカードが、次々とアナウンスされている。

バンタム級王座統一戦=中島太一×田島椋戦、ライト級王座統一戦=久米鷹介✖アキラ、ストロー級クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ=王者KAREN×挑戦者ソルト、フライ級クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ=チャンピオン端貴代✖チャレンジャーNØRI──以外にこの9日間で10試合が明らかとなっている。

最新、本日18日(土)のリリースでは平田直樹のパンクラス初出場と渡辺譲明戦が発表されたばかりだ。


それ以前には10日(金)にフェザー級の亀井晨佑✖パン・ジェヒョク、11日(土)にライト級の松岡嵩志✖岡野裕城、12日(日)に同じくライト級の粕谷優介✖葛西和希、13日(月)にはフライ級の秋葉太樹✖谷村泰嘉、14日(火)にはバンタム級で石井逸人✖井村塁、15日(水)はライト級の松本光史✖ヌルジャノフ・ルスタムベックと女子ストロー級=藤野恵実✖エジナ・トラキナス、16日(木)にフライ級の有川直毅✖コルトン・キエルバサ、17日(金)は女子ストロー級の高本千代✖重田ホノカ、そして本日の平田✖渡辺が正式発表となった。

DEEPでデビューした平田は所属ジムと活動拠点を変え、米国MMA界の登竜門CFFCに挑むも敗北──。キャリアの仕切り直しはフェザー級に戻し、パンクラスに新天地を求めた。

藤野✖エジナは3月26日のPancrase332で組まれていたが、エジナの負傷でスライドされ、立川大会のカードに……結果的に厚みを加えることとなった。

亀井は一時期ONE FF出場の話も聞かれたが、日本とアジアを行き来するキャリアアップは困難だったのか。それでも暫定フェザー級KOP透暉鷹を相手に、しっかりと力を見せつけたパン・ジェヒョクとの対戦は確実にタフな戦いが予想され、実のあるマッチアップといえよう。

そのONE FFで藤沢彰博をRNCで一蹴したキエルバサが来日し、有川と戦うというのも興味深い。さらには海外勢では、中央アジア=キルギスから、松本と戦うルスタムベックに要注目だ。

加えてクリスマス大会からの仕切り直しの粕谷✖葛西戦、そのPanrcrase321で葛西の代役を買って出た岡野は松岡との試合が決まった。

さらに修斗で環太平洋を取り、世界を取り逃した石井のパンクラス再参戦=井村との顔合わせもトピックな一番だ。

高本✖重田のティーンエイジャー女子デビュー戦、高本&井村の出場は何気に立川色も加えておりながら、決して数合わせでない。そんなカードが並ぶPancrase333──MMAPLANET調べでは、『えっ、ここに来たのか』となるファイターの出場も決まっており正式発表が待たれる。

The post 【Pancrase333】平田直樹が初出場、続々とガチガチ&ゴリゴリのカードの発表続く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan Grachan60 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ハシモト・ブランドン 大宮優 岩崎正寛 海外 清水俊一 荒東英貴 藤沢彰博

【Grachan60】ハシモト・ブランドンと無差別級T決勝、荒東英貴─02─「『負けたらもっと悔やめ』って」

【写真】まずはトーナメント決勝。その後も気になる怪獣キラーだ (C)GRACHAN

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGRACHAN60で、ハシモト・ブランドンと無差別級トーナメント決勝を争う荒東‟怪獣キラー“英貴のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

タイから帰国してからはパラエストラ大阪を拠点に、チーム吉鷹やカルペディエム芦屋などでも練習を行っているという荒東。その大きな体に秘められたMMAへの熱い想いと、無差別級トーナメントから将来の目標を語ってくれた。

<荒東‟怪獣キラー“英貴インタビューPart.01はコチラから>


――ヨーキーMMAということは、ONEに出場している藤沢彰博選手とも一緒に練習していたのですか。

「そうです。先日タイに行ったのも、彼の試合を見に行ったんですよ。セコンドにも就かせてもらうことになって。その時にプーケットで練習してきました」

――おぉ、そうだったのですね。タイでMMAを始めて、そのままタイでやっていこうとは思っていなかったのでしょうか。

「当時はタイでやっていきたかったです。実はタイにいる時、フルメタル・ドージョーでウィル・チョープと試合が決まったんですよ」

――えっ、それはMMAですか? ウィル・チョープとは体重差がありすぎでは……。

「大会の新鋭とベテランをぶつけるっていうノリだったと思います。するとニックが『ウィル・チョープに勝ったら次はRIZINに出られるよ』と言い始めて。いま考えると、ニックにそんなツテがあるわけもないのに(笑)。その言葉を信じて、僕はタイで仕事も辞めました。すると試合が発表された直後に、コロナ禍になったんですよね。試合もないし、仕事を辞めたためにビザの関係で一時帰国して。その時、MMAをやるなら日本のほうが環境は良いんじゃないかと思いました」

――そこで清水俊一選手に相談して、パラエストラ大阪で練習し始めたわけですね。

「はい。最初は一時帰国だったので『3週間ぐらいしか日本にいないと思うんですけど……』と言って行き始めたのに、もう2年いますね(笑)。そこから格闘技専業でやらせてもらっています」

――コロナ禍のなかで帰国し、格闘技専業でやっていくことに不安はなかったのですか。

「タイにいて専業でやるよりは――と思いました。もともと現地ではビザの規定がコロコロ変わるし、ビザも無くなったので日本でやっていくほうが良かったです」

――なるほど。もう1点、ヘビー級の体でMMAをやっていくうえで、日本以外は選択肢になかったのでしょうか。日本国内では練習相手を探すのも難しいかと思います。

「その点は、なくはないです。でも結果が出ているから良いかなと思っています。大阪にも強い選手はたくさんいるし、僕が力を使って勝負するタイプではないですからね。僕は自分自身について、体が強いほうではないことが分かっています。だから体や力でぶつからないように戦っていることも、結果につながっているんじゃないですか。それに力の強さでいえば、岩崎さんほど力の強い人はいないですよ」

――カルペディエム芦屋の岩崎正寛代表ですか。

「あの人、バケモンですよ! 僕がヘビー級で戦っていくために、もっと筋力が必要だと言う人もいます。でも僕自身としては、必要なのは岩崎さんのようにフレームや骨格を使う攻撃やと思っています。それは吉鷹先生が教えていただいている、体重移動で打撃の力を生むのも同じですよね。確かにヘビー級やから、ヘビー級の人と練習しないといけないっていう考えも分かります。でも結果が出ているし、『これからも自分が勝つから見といて』っていう気持ちです。アハハハ。

僕が一番気にしているのは、身長差があるために自分のパンチが相手の顔面に届くかで。吉鷹先生は現役の時、身長差のある外国人選手にアッパーを突き上げていましたよね。結局はそういうことで――結局は自分が踏み込むかどうかの話じゃないですか。今のところ困ってはいないし、これからも自分のパンチは当たると思います。

岩崎さんも、そうなんですよね。柔術で海外の強い選手と対戦してきた経験があるから、僕の質問に対してバシッと的確な答えをくれる。僕は今、最高の環境で練習できています」

――同じグラチャンに出ている大宮優選手にインタビューした時、「ライト級では体格が小さいのでフェザー級やバンタム級に転向するつもりはないか」と聞きました。すると「その階級に自分より体格の大きな相手しかいないことが分かっていれば、そのほうがやりやすい」という答えが返ってきました。

「あぁ、その考えはすごく分かります。今回の無差別級トーナメントもそうですけど、自分より背が高い相手がいて、自分より背が低い相手もいたりするほうが困るんですよ(苦笑)。僕はデブのわりには動けるし、バテないほうやと思うので大丈夫です!」

――いわゆる「動けるデブ」というわけですね(笑)。一方、次の試合で対戦するハシモト・ブランドン選手は、身長もリーチもあるヘビー級体型の選手です。

「体格差については、向き合ってみないと分からないところも多いです。でも僕は、ここで足踏みしているわけにはいかないので、持っているものを全部――丁寧に出していきます。丁寧に試合をしながら、行けるところで行きます。いっぱい蹴って、削ったところで相手が組んで来たら潰して、上を取ってから殴ります。それが理想です。ちゃんとMMAをやりますよ。あの……コレは言っていいですかね?」

――はい、もう何でも仰ってください。

「最近、薄い試合をする選手が多くないですか」

――薄い!? どういうことでしょうか。

「僕のプロとしての考え方で、『もっと一つの勝利や一つの敗北に一喜一憂してくれよ』って思います。特に『負けたらもっと悔やめ』って。負けても良い勝負なんて絶対にない。試合に負けてペラペラ言い訳するぐらいやったら、最初から薄い試合するなって思います。

強いか弱いかは結果として、まず試合に対して頑張れよって言いたい。僕はそんな薄い試合はしません。まだそこまで強くないかもしれないけど、ファイターとしての気持ちは誰にも負けていないので。このトーナメントで優勝して、ゆくゆくはONEで試合したいです」

――昨年8月のグラチャン大阪大会で勝利したあと、RIZIN出場をアピールしていましたが、現在の目標はONEなのですか。

「RIZINに出たくない、というわけじゃないんですよ。これは完全に願望ですけど、アジアで日本人の強さを見せたいなと思っています。藤沢の試合で帯同して雰囲気も分かりましたし、何より自分にとって身近なタイやアジアで開催されている大会に出たいです。

やっぱりグラチャンの大阪大会で試合をすると、ずっと応援してくれている人たちが多く見に来てくれるんですよ。その人たちに僕の試合を見せられることが嬉しいです。同じように、ONEタイ大会でバケモノのような選手と戦っている姿を――タイで僕にMMAを始める機会を与えてくれた人たちに見せたいです」

The post 【Grachan60】ハシモト・ブランドンと無差別級T決勝、荒東英貴─02─「『負けたらもっと悔やめ』って」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FF01 コルトン・キエルバサ ルンピニー 藤沢彰博

【ONE FF01】ルンピニー登場、藤沢彰博──反り投げからRNCでキエルバサに下る

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
コルトン・キエルバサ(米国)
Def.1R0分57秒by RNC
藤沢彰博(日本)

サウスポーの藤沢にワンツーから右を当てた藤沢に対し、キエルバサは左の蹴りを連続で見せて組むと、そのままベリートゥベリーでテイクダウン。マウントからバックグラブへ。そのままRNCに入ったキエルバサ、うつ伏せから仰向けにされた藤沢はタップを強いられた。


The post 【ONE FF01】ルンピニー登場、藤沢彰博──反り投げからRNCでキエルバサに下る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF01   コルトン・キエルバサ チャンネル ライカ ルンピニー 藤沢彰博

【ONE FF01】ルンピニー改めて金曜ファイトに出場、藤沢彰博「ルンピニーが聖地であることは変わりない」

【写真】この間に積み上げ来たものを、豆タンクのようなキエルバサにぶつけることはできるか(C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONEルンピニー改めONE Friday Fight01。全12試合、前半戦の6試合にMMAが2試合組まれ、うち1試合にタイ在住の藤沢彰博が出場し、コルトン・キエルバサと戦う。

2020年7月、中国のHERO Seriesに続き、パンデミック下で開催されたONEタイ大会でキャリア・ハイといえるKO勝ちを収めた藤沢だが、その試合以降にONEのサークルケイジで彼の姿を見ることはなかった。

2年6カ月を経て、ONE Friday Fightという場で戦うことになった藤沢にタイのMMA普及度合、そして自らの試合について尋ねた。


──ご無沙汰しています。金曜日に試合が迫ってきましたが、今はまだご自宅なのですか(※取材は17日(火)に行われた)。

「今は自宅で、明日からホテルに行ってメディカル、木曜日に計量。金曜日に試合という流れです」

──ONEの通常シリーズのバンコク大会の時のホテル入りは?

「僕はコロナの時のバンコク大会でしたが、あの時は通常の大会と同じで月曜日入りなので5日前でした。このシリーズはONE Worrier Seriesの時のように別部隊のような形ですね。地元開催なので、自分自身は家にいられるほうが有難いです。撮影とかスケジュールがたくさんあるならホテルの方が良いと思いますけど、調整とかは家にいた方がしやすいという選手もいるでしょうね」

──インパクトアリーナ大会の前に泊るホテルも、前の道を東にまっすぐ行くとルンピニーでしたが、同じ場所で宿泊になるのでしょうか。

「同じ系列ですけど、ドンムアンとなっていたのでより近い場所だと思います」

──なるほどぉ。インパクトアリーナの先ということですね。そして、藤沢選手にとって2020年7月のコロナ禍のタイ大会、ポンシリ・ミートサティートを相手にキャリア最高といっても過言でないKO勝ちを収めて以来の試合となります。

「あの時は1階級下の相手でしたけど、綺麗に勝てました。ストライカーを相手に打撃で勝てたのは自信にもなりましたね」

──その後、ONEからオファーは無かったのでしょうか。

「1カ月後のタイ大会で、もう1度オファーはあったんです。ただ仕事もあるし、連続で戦うことはできなくて。そのオファーを断ってから、声は掛からなくなりました。勝った試合が6試合目で契約の切れ目で、呼ばれないということは契約更新はないという理解でいました。反面、いつ呼ばれても戦えるように練習はしていました」

──では2年以上、契約がない状態で日本や他のプロモーションで試合をしようとは思わなかったですか。

「ちょっとありました。周囲からも試合をしないのは勿体ないと言われていましたし。日本に限らずタイもちょこちょこ活動が再開されていますし、実際にLegend FCという大会からオファーもあったはありました。でも、そこに出てしまうと完全にONEで戦う道も絶たれてしまう可能性もあるので。やっぱりONEで戦いたいと思っていたので、断りました」

──こういうと失礼なのですが、40歳を過ぎてそれほど時間も残されていないと思います。それでもONEに拘ったというのは?

「そうですね。正直、日本で日本人選手と戦いたいという気持ちがなかったです。同じ試合をするなら、国際試合を戦いたい。外国人選手と戦うには、現状でONEが一番近いので。

このONEルンピニーもタイ在住の日本人を探しているという話があって、今は自分たちでやっている新しいチームに日本人で成長している選手もいますし、自分も出たいと返答したんです。『なら、ぜひ』ということで今回の試合が決まりました」

──ということはONEルンピニーとの契約ということなのですね。

「そうですね。ファイトマネーも違っていますし。いずれにして年齢も年齢ですので自分が納得できないパフォーマンスしか出せないようなら、区切りをつけようという気持ちはいつも持っています」

──さきほど新しいチームでやっていると言われていましたが、いつ頃から?

「前の試合が終わってコロナでゴタゴタしている間に、コーチがやる気がなくなったのか……あまり指導をしてくれなくなりました。元々コロナでジムを閉めないといけなかった時期にチームメイト、新しく参加する有志が集まって誰かの家のガレージにマットを敷いて練習をしたりしていた流れですね。常設ジムがあるわけではなくて、プロ選手が集まってフィットネスジムの会員になり、そこにあるリングを使って練習しています。そうなると以前のジムの名前で試合に出るのもおかしいし、ストレイーキャット・ファイトチームというチーム名を考えました」

──迷子の子猫ちゃんファイトチームですか(笑)。

「野良猫みたいな感じですね。常設ジムもないし、気儘にやっている(笑)。そこで日本人、2018年11月に試合をしたフィリピン人のロッキー・バクトルと僕の3人を中心に、あとは出稽古で来る選手とやるみたいな感じです。特にコーチはいないので、他のジムの技術練習に参加することもありますが、基本的には自分たちでやっています」

──今回ONEルンピニーがスタートを切りますが、去年の1月にフェアテックスがルンピニーで一足先にMMAの試合を組んでいます。今は再びムエタイだけになったようですが、このところのタイでのMMA人気はどのような状態なのでしょうか。

「MMAはタイ国内に、いくつかの団体もあります。プロ興行も増えて、徐々に盛り上がっているかと思いますが、如何せん選手がそれほど多くないです。プーケットにはいますけど、常駐している形でもないですし。僕のところに選手を探しているという話があるということは、毎週試合を組んでいくにはタイ国内では選手不足なんじゃないかと思います。

これは僕の個人的な感覚ですけど、タイ人でMMAや柔術に興味を持ったり、練習をする人って基本的にはアッパーミドル層です。裕福なセレブ的な人が多く、ガチで選手を目指すのはまだまだ少ないのではないかと感じます。会費もそれなりの値段になりますしね。他はタイ在住の外国人が練習するという形なので。

僕が一緒に練習しているタイ人の子で、センスのある子もいます。その子は言うと、お坊ちゃんで家がもの凄いお金持ちです。一生懸命練習していますし、アマチュアのトーナメントにも出る予定なんですけど、親御さんはよくは思っていないかと……そういう雰囲気はあります。心技道場時代の同門だったタイ人が、MMAの指導をしているジムもあるのですが、やっぱり通っているタイ人の子は育ちが良いですね。皆、英語を話しますし。やはりムエタイのジムにいるタイ人の子とは違います」

──心技道場にかなり前に寄らせていただいた時、ふっくらしたタイ人の子が多かったです。

「アハハハ。ギラギラはしてないです(笑)」

──スミマセン、試合と関係ない話をしていただいて。では藤沢選手の対戦相手コルトン・キエルバサですが、この試合が決まるまで知らない選手でした。

「彼もバンコク在住で、ザンボアンガ兄妹がいたモロック・ジムの所属米国人レスラーですね。アメリカン・レスラーっていう感じです。打撃で倒せればと思いますけど、寝技もやってきているんで。相手がいくらレスリングが強くても、普通にグラウンドで極めたいと思います」

──ところで今回はリングでの試合になります。

「腕で出たり、体が外に出ることは想定しています。ただ今、ジムにはリングしかないのでケージや壁でなくてリングで練習していますし。そういうこともあって、これまでとあまり変わらず戦えると思います」

──ズバリ、藤沢選手はルンピニーのリングにMMAファイターとして上がる最初の日本人になります。

「ルンピニーで試合がしたい。それも第1回大会。そういうことがあって、条件が下がっても名乗りを挙げたところはあります。新しく移転したとはいえ、ルンピニーが聖地であることは変わりないと思っているので。ここで良い勝ち方をして、次に繋げたいと思います」

──押忍。では改めて日本で試合を視聴するファンに一言お願いします。

「久しぶりの試合で年齢も年齢ですけど、積み重ねてきたものをちゃんと見せてフィニッシュして勝てるよう気合入れていきます。応援宜しくお願いします」

■放送予定
1月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF MMA対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ヒカルド・ゴドイ(ブラジル)
アレクシー・リャプノフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
藤沢彰博(日本)
コルトン・キエルバサ(米国)

The post 【ONE FF01】ルンピニー改めて金曜ファイトに出場、藤沢彰博「ルンピニーが聖地であることは変わりない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Interview ONE ブログ ポンシリ・ミートサティート 大沢ケンジ 未分類 藤沢彰博

【ONE】7&8月度・大沢ケンジの気になるONE MMAアスリート─1人目─藤沢彰博「なかなかある話じゃない」

【写真】40代男子が、惚れる40代の漢。藤沢彰博 (C)

MMAPLANETでは昨年11月ONE Championship非公認・大沢ケンジ監修非公式ランキングと勝手に月間・三賞というインタビューを掲載してきた。その後4月にONEがオフィシャルランキングを制定したことで──大沢氏による月間・三賞のみの連載に切り替えようとした矢先のコロナ禍による、ONEの大会延期となり、同企画も棚上げ状態となってしまった。

そしてONEが7月31日のタイはバンコクのNo Surrender大会より、国際大会の本格活動再開への一歩を踏み出した。そこでNo Surrender1~3と、8月28日に開かれたA New Breed第1大会・計4大会から、同企画が仕切り直されることに。

ただしムエタイ王国のイベントはムエタイ中心なので、今回は7月31日から8月28日にかけて行われた9試合から、大沢親分が気になった3選手について語ってもらうこととした。

題して「大沢ケンジの気になるONE MMAアスリート」7月&8月度の1人目は、ポンシリ・ミートサティーを破った藤沢彰博だ!!


──いよいよ、タイからONEが再始動を始めました。MMAは試合数が少なかったですが、大沢さんの気になった選手をお願いします。

「それはもう、一番は藤沢選手ですよ。すげぇ頑張っていましたね。40歳で格闘技を始めたのも遅い、ポンシリ・ミートサティートって最近はそこそこやれるようになってきた選手だと思うんです。修斗でいえばランキングの下位に入るぐらいは。

藤沢選手はまだ、そこに来ていないと見ていたのですが……来ていましたね。凄いですね。ポンシリを相手にしっかりと打撃で勝負して、最初はもらっていたけどテイクダウンをして。とにかく気持ちで引かない、そこは本当に大切だと思いました」

──ポンシリのハイとか、嫌ですしね。

「あそこで勝負できるのは良いですよ。しかもMMAらしい試合だったじゃないですか。スクランブルに対しては、がぶってヒザをいれたり。立ちあがられてハイを蹴ってきたポンシリに右を入れてダウンを奪った。その後のパウンドも良かったです。

気持ちの部分もあるのでしょうかね。3連敗中で、ポンシリというそこそこの相手と戦って。藤沢選手からすると格上だし、『やることやってやれ』って開き直ることができたのかもしれないですね。

40歳になっても、続けていればできる。それを藤沢選手は見せてくれました。モチベーションも違うでしょうね」

──コロナ禍だから回ってきたチャンスというのも藤沢選手自身が理解していたでしょうし。

「ハイ、そうですね。タイ在住の日本人で、このチャンスを掴みました。完全に想像を上回る姿を見せてくれましたね。解説を一緒にしていた(若松)佑弥がポンシリが立ち上がった時に『藤沢さんはボコボコにされる』と中継の時に言っていましたからね。ソレ、生で話すかって(笑)。佑弥は何でも思ったことを口に出すから」

──アハハハ。若松選手は置いておいて(笑)。今後の藤沢選手への期待感を。

「ハイ、とにかく頑張って欲しいです。やっぱね、40歳って僕のなかでは結構デカいんです。これまでトップになっていない状況で、一つのスポーツを40歳で続けていて。それでレベルを上げたって、なかなかない話ですよ」

──実はかつてトイカツ道場にいた時代を知る選手は、藤沢選手がONEで戦うのは危ないということをデビュー戦前に話してくれたことがありました。

「本当にそうだったんだと思います。それがちゃんとタイで強くなっている。周りの評価を覆す選手って時々いますけど、それをタイで40歳でやってのけた。自分がやっている競技で、そこまで熱をあげてくれる人間がいる。世間的に見たら『何をやっているんだ?』って思われることだと思うんです。でも、人生を捧げてMMAをやっている。

なんか……普通の大人が口にする言葉じゃないかもしれないですけど、僕にとって藤沢選手は格好良い存在です。自分の好きなことを、同じような熱量を持ってやってくれる人がいるのは凄く嬉しいです。人生賭けていますよね。凄く応援したいです」

──40歳過ぎて好きなことをする。もう人生勝ち組だと思っています。

「その通りですね。素晴らしいです」

カテゴリー
ONE Result ONE110 No Surrender II ブログ ヨッカイカー・フェアテックス 藤沢彰博

【ONE110「No Surrender II」】試合結果 バンコクフォーマットPart.02で藤沢彰博が1年8カ月振りの勝ち名乗り!!

【写真】今回もMMAは2試合、藤沢とヨッカイカーがともにKO勝ちしている(C)ONE

14日(金)、タイはバンコクのインパクトアリーナで収録されていたONE110「No Surrender II」が世界発信・中継された。

7月31日のライブ大会=No Surrender Iと同じくリング、スーパーシリーズ4試合、MMAが2試合のバンコク・フォーマットで今大会も行われた。

そのMMAでは鋭い打撃が持ち味のポンシリ・ミートサティートに左フックを決め、藤沢彰博がKO勝ち──1年8カ月振りの勝ち名乗りを受けた。

もう1試合組まれたMMA戦ではヨッカイカー・フェアテックスが、タイガームエタイ所属の英国人選手ジョン・シンクをこれもKO。バンコク・フォーマット第2弾=A New Breedでも彼らのMMAが見られるか、楽しみだ。

ONE110「No Surrender II」
<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
○セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)3R
判定
×ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)
<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
○メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)3R
判定
×レオ・ピント(フランス)
<59.5キロ契約/5分3R>
○藤沢彰博(日本)1R4分55秒
KO
詳細はコチラ
×ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
○ソーグラオ・ペッティンディーアカデミー(タイ)3R
判定
×ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
○ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)2R1分11秒
KO
詳細はコチラ
×ジョン・シンク(英国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
○ファディ・カレッド(チュニジア)3R
判定
×ファン・ディン(中国)
カテゴリー
ONE ONE110 No Surrender II Report ブログ ポンシリ・ミートサティート 藤沢彰博

【ONE110 No Surrender II】藤沢彰博、競り負けず─初回終了間際に左でポンシリを完全ノックアウト!!

<59.5キロ契約/5分3R>
藤沢彰博(日本)
Def.1R by KO
ポンシリ・ミートサティート(タイ)

階級は上の藤沢だが、上背は変わらない。ポンシリの右ミドルに、藤沢がショートのワンツーを放つ。アッパーを見せて距離を詰めたポンシリが細かいパンチ、離れてハイを蹴っていく。ポンシリの前進に左のカウンターを当てた藤沢だが、左ヒジを被弾。前蹴り、ローのポンシリに対し、藤沢がワンツーからシングルレッグを決める。

背中をつけたポンシリの足を払いつつ、再びガードのなかに収まった藤沢がパンチを振るう。ポンシリは下からヒジを入れるものの、スクランブルには持ち込まない。藤沢は足を捌いて左のパウンド、ハーフから立ち上がろうとしたポンシリの体を跨いでマウントに移行する。自らサイドに回った藤沢は左のエルボー、スクランブルにはがぶってヒザを入れる。

ここで離れた藤沢にポンシリが右ハイ、直後に藤沢の右が入りダウンを奪う。パウンドからパス、左のヒザを蹴り込む藤沢は、スクランブルから立ち上がった直後に左フックを打ち抜く。ポンシリが腰から崩れ落ち、藤沢がタフファイトで嬉しいKO勝ちを決めた。


カテゴリー
News ONE ONE110 No Surrender II ジョン・シンク ブログ ポンシリ・ミートサティート ヨッカイカー・フェアテックス 藤沢彰博

【ONE110 No Surrender II】最終計量結果 ヨッカイカー・フェアテックス──尿比重1.0005!!!!

【写真】素晴らしいミドルの防御、メインに出場のセーマーペッチ・フェアテックスら12選手が体重、尿比重のいずれもクリアしている
(C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)に中継される無観客大会=ONE110「No Surrender II」の計量及びハイドレーション結果が発表された。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


今夜の中継で戦う12人のファイターの計量とハイドレーションテストの結果は以下の通りだ。尿比重に関してはロドレックP.K.センチャイムエタイジムとレオ・ピントが上限に近く、逆にヨッカイカー・フェアテックスの1.0005は水分過剰摂取ともとれる低い数字だ。尿比重は水分摂取、食事制限、運動負荷ばかりか発汗状況でも数値が変わってくるので、この数値を見る限り非常に上手くコントロールできる陣営が出てきたといえるだろう。

■ONE No Surrender II計量結果

※赤字の選手の名前をクリックすると、インタビューページに移動します。

<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.3キロ/1.0040
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム:65.65キロ/1.0244

<キックボクシング・バンタム級/3分5R>
レオ・ピント:65.65キロ/1.0241
メヂ・ザッツプッツ:65.75キロ/1.0218

<59.5キロ契約/5分3R>
ポンシリ・ミートサティート:58.3キロ/1.0112
藤沢彰博:59.25キロ/1.0095

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ソーグラオ・ペッティンディーアカデミー:69.8キロ/1.0018
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム:70.3キロ/1.0183

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス:61.0キロ/1.0005
ジョン・シンク:60.3キロ/1.0061

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン:60.9キロ/1.0083
ファディ・カレッド:60.852キロ/1.0074

カテゴリー
Interview ONE ONE110 No Surrender II ブログ ポンシリ・ミートサティート 藤沢彰博

【ONE110 No Surrender II】ポンシリと対戦、タイ在住=藤沢彰博─02─「しっかりと自分の仕事をしたい」

【写真】理路整然と話すことができる。だからこそ、ここまでたどり着けたのだろう。ここは、ぜひとも結果が欲しい (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)、ONE110「No Surrender II」におけるポンシリ・ミートサティートとのキャッチウエイト戦が中継される藤沢彰博インタビュー後編。

コロナ禍のバンコクの様子を伝えてくれた藤沢にとって、この試合はそのコロナの時代により得たチャンスでもある。ONEデビューから2年4カ月、連勝後に3連敗を喫した藤沢は、この状況で得た機会だからこそ結果を残すという強い意志を持っている。

<藤沢彰博インタビューPart.01はコチラから>


このタイミングでタイにいたことは自分にとって本当に良かったです

──タイ国内で感染者がゼロという状態が続いたということは、試合前の練習も普段通りに行えていたということですか。

「そうですね、僕らは普通にやっていました」

──ムエタイのジムも、もう普通に動いていますか。

「ムエタイはどうなんでしょうね……。でも、僕の友人が8月にMXムエタイ(MMAグローブ使用のムエタイイベント)に出ると言っていました。MMAではフルメタル・ドージョーも8月にはイベントがあると聞いています(※8月23日)」

──タイもいよいよ動き出しましたね。今回の試合、いわばコロナ禍で巡ってきたチャンスともいえます。

「本当にそうですね。運を引き寄せることができたので、そこを生かして良いパフォーマンスを見せ、しっかりとフィニッシュして勝たないといけないです」

──ポンシリは内藤のび太選手と戦っています。

「のび太選手は普通に勝っていますね。ムエタイ出身で首相撲からヒザが得意かと思います。そこは上手なので気を付けたいです」

──対して藤沢選手のやるべきことは?

「普通のMMA、自分のMMAをやるだけです。引き出しは向うより多いと思っています。ムエタイのリズムに付き合うつもりは全くないです。ポンシリもかなりMMAにアジャストしてはいるのでそういうリズムではないしょうが、相手のやりたいことには付き合わず、自分の持ち味を出せれば普通に勝てると思っています」

──現在、3連敗。期するものがあるかと思います。

「下の階級の選手だし、仕留めて勝って──次は自分の階級で戦えるようにアピールしたいです」

──ムエタイマッチでは同じくタイ在住のLittle Tiger選手が出場します。同じ日本人同士、交流はあるのですか。

「彼女のジムにもたまに練習に行ったりして、普通に仲は良いです。ただTigerの相手も交流があって……(苦笑)。エストニア人選手で、背が高くて細いけど……やっぱり大きいです。Tigerはアトムより小さいけど、そこがONEで一番軽い階級だから体を大きくしていかないといけない」

──バンコクでのライブ&収録シリーズはもう1度予定されています。タイ在住の外国人選手もONEに出場できる機会を虎視眈々と狙っているのではないでしょうか。

「何人か候補がいて、うちのコーチも推している選手がいます。僕もここを勝ってつなげたいですが、フライ級の相手がいるのかどうかと……」

──仮に外国人選手の渡航とファイトが許されても、2週間の隔離とかがあると、いつから入国すれば良いのかという話になってしまいます。

「そうですね、僕なら2週間隔離があって調整できないで試合というのは難しいです。それは選手の立場として、厳しいです」

──しかし、PCRを3度やってホテルはセコンドとも別室、この状況でMMAを戦うって普通はない経験ですね。

「PCR検査を受けるのもそうですし……日本でもやっているとは聞いていますけど、このタイミングでタイにいたことは自分にとって本当に良かったです。しっかりと自分の仕事をしたいですし、色々と想います」

──ここを浮上のきっかけに。

「しないといけないですね。良いところを見せて、勝ちたいと思います」

──では試合前、今の気持ちをファンに一言お願いします。

「数少ない日本人ファイターとして、タイ人ばかりの大会で日本人として強さを見せたいです。バンコクはホームですけど、アウェイで戦うつもりでMMAの魅力をタイの人にも伝えたいと思っています」

■ONE No Surrender II対戦カード

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<キックボクシング・バンタム級/3分5R>
レオ・ピント(フランス)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<59.5キロ契約/5分3R>
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
藤沢彰博(日本)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ソーグラオ・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ジョン・シンク(英国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン(中国)
ファディ・カレッド(チュニジア)