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【Pancrase329】パラ千葉のフライ級ファイター達─03 ─鶴屋怜「粘り強さでも上田選手に負けない」

【写真】まず松井斗輝がグラチャンで勝利。怜と杉山が11日にそれぞれパンクラスとDEEPで大一番を迎える(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase329。同大会で鶴屋怜が上田将竜と対戦する。

デビューから1年半、パンクラス2戦目に挑むJ-MMAの未来はラスベガスのエクストリーム・クートゥアーでトレーニングをしてきた。米国で何を体験し、どのような印象を持ったのか。

鶴屋浩門下のフライ級の精鋭集中インタビュー、3人目は嫡男・鶴屋怜に話を訊いた。


──11日に上田将竜選手と戦う怜選手です。4月の秋葉戦の勝利後は次でタイトルマッチという気持ちがありましたが、1試合挟まれることになりました。

「前回、パンクラス初戦でランカーを倒しているのでタイトルマッチを戦いたいという気持ちはありました。でも自分より上の選手がいるので、その上田選手を倒してから挑戦しないとパンクラス・ストロー級のチャンピオンとは言えないかなとも思っています。そこを倒してから、チャンピオンになります」

──上田選手はパラエストラ柏に出稽古に来たことがあるという話でした。

「ハイ、1度だけ練習したことがあります。あくまでも練習ですけど、相性は良いんじゃないかと思います。ベテランでウェルラウンダー、良い選手です。2度、タイトルマッチを経験していて。その経験は自分にはないモノですし。そこの差があって負けることもあるかもしれないです。分からないですけど。そこは自分も油断をしないで、戦います。

でも練習と実戦のギャップも、そろそろなくさないといけない時期ですし。自分もそれだけMMAの実戦に慣れてきた面もあると思っています。そこを確かめる上でも、タイトルマッチの前に上田選手との試合が組まれたのは良かったかなと思っています。試合でまたMMAの実戦を経験できるので」

──練習と試合では「頑張り」に違いがあると思います。練習で頑張って、我慢してケガをしては元も子もない。でも、試合ではそういう部分が凄く影響してくる。そういう気持ちという部分こそ、上田選手の一番の武器ではないでしょうか。

「確かに試合で色々なことを経験しているだろうし、ここが勝負どころというところは粘り強いかもしれないです。でも自分は自分なりに高校のレスリングとか、日本で一番きつい練習を経験してきたと思うし、今も1日2部練を続けて5分5Rのスパーリングを一度も抜けることやっています。自分としては、粘り強さという部分でも上田選手に負けていないつもりです」

──それだけ練習をしているということですが、柔術から竹浦正起選手も参加されているのですね。

「ハイ、自分は今日はスパーをしなかったのですが、いつもやらせてもらっていて。色々な技術、自分にはない技術を持っているので凄く良い練習ができています。それとキッズ柔術時代に一緒にアブダビに行った石黒翔也選手も来てくれることがあって、本当に強い柔術家で良い練習になります。MMAの選手はやはりあれだけ足関節を仕掛けることはないですが、グラップリングの選手はどんどん仕掛けてくるので。そういうところはMMAとは違う練習ができていますね。

竹浦選手や石黒選手とパウンドがないことを想定にして、純粋にグラップリングのスパーでやりあえていると凄く良い練習になります」

──今日はスクランブルの攻防でビクトル投げから足関節を狙うという場面も見られました。

「自分の好きな動きなんですよね。あそこから展開を広げるというのは。足関節を極めることができなくても、最終的にあそこから自分が上になって攻めることができれば良いかと思っていつもやっています。立ちレスは絶対に負けないで、上を取る。そこをグラップリングの練習でも意識してスパーリングをしています。

あの流れ以外でも、練習だからこそ仕掛けることができるという動きもあるので。そこはどんどんチャレンジしてします。まだ試合ではできないことをスパーリングで試す。それはやってきています」

──今日の練習を見るだけで、最高の練習ができていると感じました。同じ階級で切磋琢磨できる練習パートナーがいて。現時点では、皆のターゲットが違う。

「ハイ、本当に良い練習になっています」

──そういうなかでラスベガスのエクストリーム・クートゥアで出稽古を経験してきました。ベガスの練習で、気付きのようなモノはありましたか。

「そうッスね。3週間ほどの滞在でしたけど、こっちの練習もあっちの練習も長所があります。ただ、あっちはこっちの練習と比較して、しっかりと打撃に時間を取っていました。そこが自分には足りないところだと実感できました。

それとどうしても自分より大きな選手が多くて、バンタム級の選手とスパーリングをすると力の差があるなと感じましたね」

──バンタム級の選手など、普段は70キロあって当然でしょうし。

「身長も180センチぐらいあって。やっぱり、今の自分はフライ級だなと。ただフライ級の選手とは普通にやれるというか、何ならUFCのランカーと練習をしても手応えがありました」

──おお、どのような選手と練習できたのでしょうか。

「アミール・アルバジとか、ですね」

──アルバジはスウェーデン国籍を持つイラン人で、UFCで3連勝中の選手ではないですか!! アルバジとやり合えたのですね。

「彼が試合前なのでケガをしないようにという感じでやっていたかもしれないですけど、正直、相性が良かったので全然余裕でした」

──ラスベガスで自信をつけることができた?

「ハイ。3週間はチョット短かったですけど、自分のなかで手応えを掴むことができたと思います」

<この項、続く>

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o YouTube 石黒翔也 米倉大貴

【柔術プリースト】# 496:ART.1 石黒翔也vs米倉大貴/ランジェル・ホドリゲスvs後藤悠司/レダ・メブトゥシュvs橋本貴【ブラジリアン柔術】Shoya Ishiguro

「ART.1」
12/26(日) GENスポーツパレス(東京・大久保)

■アダルト黒帯オープンクラス
レダ・メブトゥシュ(CARPE DIEM)
vs
橋本貴(パラエストラ吉祥寺)
2分26秒 キムラ

■マスター黒帯オープンクラス
ランジェル・ホドリゲス(RRT)
vs
後藤悠司(一心柔術)
5分32秒 腕十字

■アダルト黒帯フェザー
石黒翔也(CARPE DIEM)
vs
米倉大貴(IGLOO)
1分 送り襟絞め

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IRE06 MMA MMAPLANET ONE 今成正和 石黒翔也

【IRE06】掌打の連打も見せた石黒翔也、オーバータイムで今成正和の足関節から脱出して勝利

【写真】柔術全日本王者・石黒は勝利した瞬間、ケージ内を駆け回っていた(C)MMAPLANET

<68キロ契約/7分1R>
石黒翔也(日本)
Def. Overtime 47秒
今成正和(日本)



石黒が探りながら前に出て、カニ挟みで引き込んだ。しかし今成がディフェンスの体勢を取ると、すぐに離れた石黒。今成も立ち上がってスタンドの攻防に戻る。石黒が今成ロールでもぐり込むが、今成は足を掴ませない。石黒がシッティングガードをとると、今成はスタンドから掌打を浴びせる。石黒が下から足を取りに行く。取れないとみるや、立ち上がり掌内を連打する石黒。今成は立ち上がってケージを回り、今成ロールを見せるが、石黒は背中を着けて足でディフェンスする。



ケージ際でグラウンド勝負になったが、今成が立ち上がると石黒はシッティングガードへ。今成は掌打を放つ。石黒が立ち上がり今成をケージに追い込むが、石黒は再びシッティングへ。足を狙い続けるが取れない。すると立ち上がり、カニ挟みで引き込むも今成は付き合わず。石黒にケージへ押し込まれた今成が足を狙うも、石黒はディフェンス。反対に石黒も足を狙っていく。下になる石黒に掌打を狙う今成という展開のなか、残り30秒で足の取り合いへ。ここで石黒が掌打を放つ。さらに立ち上がって掌打を連打して本戦を終えた。


試合はオーバータイムへ。石黒が50/50を選択したが、今成もまずヒザを抜く。しかし石黒は足を離さず、再び今成に背中を着かせる。今成は苦悶の表情を見せながら、30秒間を凌いだ。
続いて今成がサドルを選択し、ヒールへ。クラッチして極まると思われたが、石黒が立ち上がり上から体重をかけていく。今成の右腕を掴んでクラッチを切った石黒が、そのまま回転しながら足を抜いて勝利した。


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【IRE06】今成正和戦へ、柔術家 石黒翔也─02─「足関を極めちゃうところを見届けてください」

【写真】12月26日に柔術マッチで米倉に一本勝ちしている石黒(C)ASJJF ROLLING TOUR

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるIRE06のメインで今成正和と戦う石黒翔也インタビュー後編。

未知の体験となるコンバット柔術挑戦の2週間前に、石黒はプロ柔術大会=ART01で米倉大貴と戦っていた。この無茶ともとれる試合間隔で、なぜ彼は今成正和とこのルールで戦うことを決めたのか──。

全ては柔術家として強くなるためだった。

<石黒翔也インタビューPart.01はコチラから>


──ヒールに関しては、課題を克服することができたという感覚でしょうか。

「ハイ。そこを試合で出せるか。自分の中では柔術とグラップリングを両立させるということが面白くて。どちらかしか勝てない選手が多いなかで、自分自身もほぼグラップリングをやってこなかったので、柔術ではない未知の部分に侵攻していって強い人を倒すということを想像すると、凄くワクワクしてきます。

ヒール無しで高橋Submission選手に勝てたことも結構自信につながっていて、今成さんを相手にしても自分の柔術のスキルを生かせば勝てなくないんじゃないかなって。そういう自分への期待があります」

──例えばノーギだと今成選手のヒールを警戒してハーフガードなどで足を組まず、ニーシールドやZガードを取ることができると思います。ただし、コンバットでは密着しないと腹や顔を叩かれるかもしれないです。

「ガードに関しては色々と考えました。シッティングガード、オープンガード、ハーフガード……デラヒーバガードは足が結構取られやすいです。ハーフで足を組むとサドルや、外掛け、ヒザ十字を創られたりして。デラヒーバもバックステップからサドルとか……。シッティングでも足回しをしていると、足を取られるじゃないですか。

さらにそこに掌底が加わるので、打撃に意識がいっていると足の警戒心が疎かになりますよね。特に今成さんが相手ですからね。

でもガードポジションって何も攻撃をされないということはないので、今あるガードで叩かれない態勢を創りながら、かつ足関に意識をいかせる……そういう戦いをしないといけないです」

──加えて今回は、広いマットとは違いケージの中で試合が行われます。

「ケージに関しては1度も入ったことがなく、練習でも体感したことがないんです」

──それは厳しい……。

「三田と田町は近いので、場所借りをして1度体感しにいこうかと思っていたのですが、今週はスケジュールが立て込んでいて……それができるか分からないんです(苦笑)。

ケージとマットの違いは回転して逃げられないこと。ヒールなんかも詰まって、アジャストされる。あとはプレッシャーパスで、三角絞めも潰されます」

──ケージに押し込まれると、お尻も持ち挙げられやすいですしね。

「そういうところを意識して、壁を使って練習してきました。ヒール、掌底、ケージ、そこに今成さんとIREで戦うというのは、自分には絶体絶命の状況です。でも、そこでも自信があります。結果を出して、エクスタシーを感じたいなと思います」

──そのような戦いの前に、12月26日にART01は米倉大貴選手と柔術マッチを戦い送り襟しめで一本勝ちを収めています。この三重苦の試合前に柔術のワンマッチを戦う時、練習に対しても、どのような気持ちで臨んでいたのでしょうか。

「今成選手と戦うことが決まったのは12月の頭ぐらいでした。それで……グラップリングの練習をし始めたのは、試合まで1カ月を切ってからぐらいで。その10日後には米倉選手との試合が控えていました。

もちろん僕は柔術家ですし、普段から柔術をメインに練習しています。そんななかで米倉選手との柔術の試合があっても、12月の半ばからはグラップリングの練習をしないといけなかったのです。ただ、何があっても一番落としたくないのは柔術の試合なんです」

──……。

「そういう気持ちは自分の中にあります。自分、2020年から柔術の試合に負けていなくて。このまま連勝を続けて、海外のトーナメントに出たい。ここは絶対に守りたいところなんです。なのでグラップリングの試合が決まって、そっちの練習をして柔術で負けるようなことがあったら、自分自身もコンバット柔術のオファーを受けたことに対して、ネガティブな感情が起こっていたと思いますし、皆の期待を裏切ることになってしまいます。

今成さんとの試合が近づいてくるのに、柔術で負けたとばかり考えるようになっていたはずです。だから米倉選手との試合前は、ほぼ100パーセント意識をあの試合に向けていました」

──それでも、この時期にコンバット柔術で戦う必要はあったのでしょうか。

「それは今成選手が相手だからです」

──素晴らしいです。では道着で──ムンジアルで勝ちたい選手にとって、この試合を経験することは自身の強化につながると石黒選手は考えていますか。

「もちろんです。グラップリングの練習をすることは柔術にとってもポジティブになります。グラップリングでも結果を残し、自分はどっちでも強いという自信をもって柔術で思い切りに試合に臨めるようになりたい。そういう風に自分を高めるためにも、今回の試合は大切だと思っています」

──ホイス・グレイシーのUFCがあったから、今のMMAがあります。MMAが急激に進化しても、根っこに柔術があった事実は変わりありません。MMAPLANETはMMAのサイトですが、コンバット柔術に出場することで、読者が石黒選手の道着の試合にも興味を持ってもらえると嬉しいです。そんなMMAやグラップリング・ファンの読者の方に、最後に一言アピールお願いできますか。

「MMAファンの皆さん、柔術家の石黒翔也です。今成正和選手を極めるところ……足関を極めちゃうところをぜひ見届けてください。宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<68キロ契約/7分1R>
今成正和(日本)
石黒翔也(日本)

<63キロ契約/7分1R>
倉本一真(日本)
寒河江寿泰(日本)

<65キロ契約/7分1R>
魚井フルスイング(日本)
村田卓見(日本)

<51.5キロ契約/7分1R>
杉内由紀(日本)
石黒遥希(日本)

<無差別級/7分1R>
ジェイク・ムラタ(日本)
清水俊一(日本)

<65キロ契約/7分1R>
福山祐平(日本)
大嶋聡承(日本)

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【IRE06】掌+踵+金網=三重苦の今成正和戦に挑む、石黒翔也─01─「掌底があることをチャンスに変える」

【写真】指導を終え、自宅に戻った午後11時にインタビューに応じてくれた(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されるIRE06のメインで、2021年のJBJJF全日本選手権黒帯ライトフェザー級を制した石黒翔也が今成正和と戦う。

2020年から柔術で負け知らずの石黒だが、ノーギの経験は今大会のプロデューサーを務める高橋SUBMISSION雄己と戦った昨年7月のQUINTETのみ。当然、掌底有りのコンバット柔術ルール、さらにいえばケージも初体験という石黒は未知の領域で、この手の戦いの国内トップファイターと掌を合わせることになった。

ヘレン・ケラー・ファイト、三重苦に立ち向かう石黒にインタビューを行った。


──来週月曜日にIREのコンバット柔術ルールで今成選手と戦う石黒選手ですが、ファイトウィークになっても指導などお忙しそうですね。

「実は今日と明日、KIDSキャンプという冬休みのキャンプをやっていまして。それが午後1時から4時まで、通常の指導時間以外に入っているのと、午前中はIREに向けてのグラップリングの練習とプライベートレッスンがありました」

──なので終日、取材時間が取れずと。いやぁ、お疲れ様ですという一方で4日後に試合を控えていて(※取材は1月6日に行われた)、そのハードスケジュールで体を休めることができますか。

「インストラクターが僕の仕事で、試合に出ること……選手として生きているわけではないので、試合前なので自分の仕事を減らすことはないです。それでも道場の人は色々と気に掛けてくれていますし、今回の試合の前々日まで普通に仕事をして、日曜日はインストラクター仲間がKIT04に出場するので、計量後にセコンドに就きに行きます(笑)」

──いやはや……。

「タイトではあるのですが、それがキツイということはないです。僕にとって柔術の指導は楽しいことなので、精神的なストレスも本当になくて。だから試合に影響することもないですね」

──前日計量の68キロだと、柔術でライトフェザー級の石黒選手は減量が必要なのでしょうか。

「全然ないです。普段から66キロなので、減量もないですし何もストレスがない。道着抜きで62キロにしないといけないライトフェザー級の試合の時は、5キロほど落とす必要があるのですが、その時でも仕事に影響をすることはなく同じようにやっています」

──とはいえ、今回の試合は石黒選手にとって自分はヘレン・ケラー、三重苦マッチと呼んでいるんです。

「ヘレン・ケラー? どういうことですか」

──掌底、ヒールフック、そしてケージです。

「あぁ……なるほど(笑)」

──まず打撃を使った格闘技経験はありますか。

「1度もないです(笑)」

──それでも胸ぐらをつかんで取っ組み合いをしながら殴るという子供時代の喧嘩や、付き合っていた女性に頬を張られるとかあるかと思います。でも、グラウンドで掌底っていうのは経験するはずないですよね……。

「アハハハハ。今回の試合に関しては高橋Submission選手にルールを確認して、実際に練習もやってみました。打撃って練習しないと、目が追いつかなかったです。柔術は掴む競技なので、相手の動きをコントロールできるのに対し、打撃は腕が浮いているのでどこから飛んでくるか分からない。

あっ、打撃の1度もないと言いましたが、体験でキックをやったことがありました。元々はMMAをやりたくて12歳の時から柔術を始めて……。PRIDEやDREAMを見て、MMAで勝つことを目標にしていたので、その時に(笑)。でもすぐに柔術にどっぷりとハマったので、それ以来人を蹴ったり殴ったりしたことはなかったです。

ただ元々の気持ちがそこだったので、打撃有りをやってみたいという気持ちはどこかに残っていたんだと思います。その点、コンバット柔術はグラップリング主体で掌底があるというルールなので、今の僕でもやっても良いかと思ってオファーを受けたんです」

──MMAではないと。

「そうですね。MMAを近々に出たいという気持ちはないです。柔術のインストラクターとして生活を成り立たせているので、打撃とか他の分野の練習量を増やすことは難しいですし。コンバット柔術も十分に危ないとは思いますが(笑)、MMAより寝技が生きるルールで自分に勝機もあるので、楽しみです」

──柔術やグラップリングよりも、下になるとダメージを受ける危険性が増します。今成選手の上攻めもあまり想像できないのですが、コンバット柔術に出ることで試合スタイルを変えることはありますか。

「結構、掌底があることをチャンスに変えることができると思います。腕が伸びるし、その分態勢も崩れます。グラップリングはガンガン動く試合がある一方で、もの凄く膠着する試合も存在します。それって腕を引いて、アタックしてこない選手の試合ですよね。でもコンバットは掌底があって、手を伸ばすということはアグレッシブに攻めてくることなので。そういうアグレッシブな試合が得意なんです」

──しかし、ノーギでヒールもあります。

「ハイ。僕はこれまでノーギをやってこなくて、QUINTETの高橋選手との試合が初めてのノーギでした。でも、あのルールはヒールがない。実はこれまでもグラップリングの試合に何度かオファーを貰っていたのですが、ヒールがあるから断って来ていたんです。

でもグラップリングはヒールがないとダメだと感じるようになり、QUINTETが終わってからグラップリングの練習をする時はヒールをガンガン仕掛けてもらうように変わりました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月10日(日)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<68キロ契約/7分1R>
今成正和(日本)
石黒翔也(日本)

<63キロ契約/7分1R>
倉本一真(日本)
寒河江寿泰(日本)

<65キロ契約/7分1R>
魚井フルスイング(日本)
村田卓見(日本)

<51.5キロ契約/7分1R>
杉内由紀(日本)
石黒遥希(日本)

<無差別級/7分1R>
ジェイク・ムラタ(日本)
清水俊一(日本)

<65キロ契約/7分1R>
福山祐平(日本)
大嶋聡承(日本)

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【IRE06】ついに水と油の異種格闘コンバット柔術実現。尺骨掌底=倉本一真×足関エントリー=寒河江寿泰

【写真】接点のない両者の接点は、互いの得意分野と危険地帯となる(C) MMAPLANET

2日(日)に弥益ドミネーター聡志YouTubeチャンネル及び、高橋Submission雄巳のSNSで10日(月・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催される今成柔術主催「IRE(imanari roll ecstasy)06」のプロマッチ=「IRE produced by 高橋SUBMISSION雄己」で寒河江寿泰×倉本一真が組まれることが発表されている。

これで68キロ契約(前日計量)の今成正和✖石黒翔也、51.5キロ契約(当日計量)の杉内由紀vs石黒遥希戦、65キロ契約(前日計量)=魚井フルスイング×村田卓実、無差別級(当日計量※体重記録のため)=ジェイク・ムラタ×清水俊一に続き、6試合目でついに水と油のマッチアップが決まった。


ここまで発表されたコンバット柔術5試合は柔術、グラップリング、MMAという3つのルールセットで双方あるいは一方が、相手の分野の試合経験を持つという顔合わせだった。

対して寒河江と倉本は違う。倉本は全日本3連覇&世界選手権出場のグレコローマンレスラーでこそあるが、柔術やグラップリングの色は全く感じられない。そして柔術とグラップリングを並行して戦う寒河江も、MMA色はない。

MMAとグラップリングで交わることがなかった両者は、スタイル的にも水と油の両者といえる。寒河江としては掌底も、バックスープレックスも受けたくない。ただし、倉本の掌が顔面に届く距離、背中を取られた態勢こそ、自らの攻撃へのエントリーを創ることができる間合いとなる。

と同時に掌で叩かれるビンタでなく、倉本が前腕の最先端部=尺骨を振り下ろす掌底を駆使すると、寒河江は経験したことがない痛み、意識が遠のく危険性を十分に秘めている。

倉本としては足関節のエントリーをさせないで、尺骨系の掌底を打つことができるか。掌底の距離こそ、MMAとグラップリングの接点――コンバット柔術の醍醐味といえる位置関係となる。

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【IRE06】高橋SUBがプロデュース、ABEMAで生中継。コンバット柔術で石黒兄✖今成、石黒妹✖杉内!!

【写真】掌底有りの戦いにブラジリアン柔術全日本王者が見参!! 今成✖石黒兄、杉内✖石黒妹決定!!(C)

1月10日(月・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催される今成柔術主催IRE(imanari roll ecstasy)06がプロ&アマ制2部構成となり、プロの部のプロデューサーに高橋SUBMISSION雄己が就任。そのプロマッチは「IRE produced by 高橋SUBMISSION雄己」として午後7時よりライブ中継されることが、17日(金)にABEMAより発表された。

全7試合が予定さるプロ部門で、今回発表されたプロマッチはコンバット柔術2試合で68キロ契約の今成正和✖石黒翔也、51.5キロ契約の杉内由紀vs石黒遥希戦だ。


今成✖石黒は前日計量、杉内✖石黒は当日計量で、試合タイムはともに7分1RでOT制を用いる。IREのオーバータイムはシートベルトとスパイダーウェブでなく、50/50とサドルという特徴がある。

注目は掌底有り柔術、そして足関フリーのノーギサブミッションに石黒兄妹が参戦することだろう。今年のIBJJF全日本選手権で揃って黒帯ライトフェザー級を制している現役の道着柔術日本王者=最強兄妹が、打撃から身を守るという柔術の神髄をケージの中で見せることができるか。

2022年の日本のプロ格闘技はMMAより先にコンバット柔術で、戦初めが見られる。柔術とMMAの接点ともいえるコンバット柔術だけに、MMAファイターの出場もあるのか──他のカードの発表も待ちたい。

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