カテゴリー
Colors J-CAGE Report ブログ 吉成はるか 杉本恵

【Colors】1Rは打撃、2Rはテイクダウン&コントロールで杉本が吉成を完封しユナニマス判定勝利

【写真】RNCは極められずも杉本がドミネイト(C)MATSUNAO KOKUBO

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
吉成はるか(日本)


The post 【Colors】1Rは打撃、2Rはテイクダウン&コントロールで杉本が吉成を完封しユナニマス判定勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
J-CAGE Report SARAMI Shooto2020#07 ブログ 杉本恵

【Shooto2020#07】SARAMI──打撃、組み、ポジションで杉本を圧倒し、最後は腕十字で一本勝ち

<51キロ契約/5分3R>
SARAMI杉本恵(日本)
Def.1R1分49秒by 腕十字
杉本恵(日本)

左ローを蹴る杉本、SARAMIは右ローを蹴り返し、右を伸ばす。ワンツーを振るって前に出たSARAMIが右を当てる。ケージに押し込み、左を差したSARAMIが右エルボーを当てて離れる。SARAMIはスイッチを交え、オーソに戻してワンツーから小外掛けでテイクダウンを奪う。背中に回ったSARAMIはワンフックから右のパンチを入れてRNCと当時に両足をフックしていく。

腹ばいになり背中が伸びた杉本を殴り、上を向いたところで腕十字へ。右腕が伸びた杉本がタップした。

SARAMIマイクを握り涙を見せ「良い勝ち方ができて良かったです。このまま修斗に出て黒部さんのベルトを狙うのかって感じですけど、また修斗で試合をしたいです」と話した。


The post 【Shooto2020#07】SARAMI──打撃、組み、ポジションで杉本を圧倒し、最後は腕十字で一本勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE SARAMI Shooto2020#07 ブログ 杉本恵

【Shooto2020#07】杉本恵戦、修斗初出場のSARAMI「コロナ禍で一度は辞めようかと思った人間なので」

【写真】かなり気持ちで戦う選手だと思われるが、この開き直りが力となるのか。その答えはすぐに出る (C) MMAPLANET

23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07にSARAMIが出場する。

昨年から戦場をONE Warrior Seriesに移したSARAMIだが、コロナ禍の今、同大会の再開の目途は立っていない。4月のRoad to ONEは試合が跳び、1年11カ月ぶりのファイトを初出場となる修斗で迎える。

対戦相手の杉本恵は同い年ながら、プロMMAのキャリアでは圧倒的な差がある。それでいて修斗ではタイトル戦を経験している相手との試合を前に、どのような気落ちでいるのか。


──今大会に出場する大塚選手もそうですが、SARAMI選手が修斗というのは意外でした。

「う~ん、特に修斗かっていう意識はなかったです。こういうタイミングで試合のオファーをもらえたことはありがたいと思いました」

──4月のRoad to ONEでの試合がなくなったこともあり、9月のRoad to ONE出場は考えていなかったですか。

「対戦相手がいないから、ないんじゃないかと北岡さんとも話していたんです。そんなに焦って試合をしたいというのもなかったですし……それこそ、去年のONE Warriorで負けて、自分のなかで思うところがあり、4月は受けたので、やるしかないと思っていたのですが──なくなって。

コロナの自粛期間もあり、6月に30歳になった時には『このままで良いのか』とモヤモヤとしたモノはありました」

──それはMMAを続けることに関して、ですか。

「ハイ。去年の負けが響いていて。だから、私は逆にコロナ禍がきて良かった分もあります。私だけでなくて、皆も止まっていたので」

──この間、直接もそうですし、女子MMAという分野でやるということでは共に戦ってきた前澤智選手が引退しました。

「私も同じ立場だったら、そうだなよなって思います。チャンピオンになって、RIZINも出て。プライベートで上手くいっているなら……そうなるよなって」

──なるほど……。その前澤選手が引退試合を戦ったDEEP JEWELSは、7月に活動再開し既に3大会を開催しています。ONE Warriorを選択したことで、試合機会が巡って来ないという状況に考えることはなかったですか。

「あぁ、それはなかったです(笑)。もう、頭にないというか……私は海外で試合をしたくて、ウォリアーを選択したので。だからDEEP JEWELSが大会を開いているのは気にならないですし、ウォリアーの再開を待つしかないと思っていました。

そのモヤモヤした部分があったから、逆に開き直れました。試合のオファーがあると、辞めようかと思っていたこともまるで忘れたように試合に集中できていましたし」

──杉本選手との対戦というオファーには、どのような気持ちでした?

「あぁ、面白いかもって。戦ったことがない相手ですし、黒部さんとの試合を見ても、それなりに強い。本音をいえば日本人選手とは戦わなくて良いって気持ちでウォリアーと契約したので。でも杉本さんだったら、日本人でも面白いかなって感じました」

──キャリアとしては杉本選手が8戦目、SARAMI選手は26戦目です。

「世代的に繋がりもないですし、でも生き物として強いんだろうなっていうのはあります。MMAが強いとかではなくて、人として強いからレスリングもそれなりに強くて、それがMMAにも生きている。そういうイメージです。

組んだ時にどうなるのか、それはあります。でもレスリングをやるわけではないので、恐怖感とかはあまりなくて」

──黒部選手と戦う前までは、極端にパンチを被弾するのを嫌がるというイメージがあったのですが、黒部選手との試合では殴られても殴るという戦いをしていて、覚悟が出来ていると感じました。

「う~ん、それでも嫌がっていたように見えました。ただ、前はもっとでしたよね。そんなに嫌がるのかって思っていましたし。ただ私の打撃は──他の女子選手より、全然パンチ力は強いという自信はあります。当てられているイメージが強いかもしれないですが(笑)」

──(笑)。力の差があるという感覚ですか。

「いやぁ……競ったとしても、実力差はあったよねと言われる試合はしたいと思います。ただ私が試合をしていない間に3試合とかして、ベルトを掛けた戦いもしています。だから、この試合が組まれるのは分かります。

昔は自分がどう評価されているのか気にしていたのですが、今はそういうのは平気になったんです。それこそコロナ禍で一度は辞めようかと思った人間なので。自分がゼロになったというか……別人になったみたいなんです。

だから、今は自分の戦いをするだけで、相手のことや周囲の声も気にならないです」

──では修斗で戦う、ウォリアーの再開の声は聞かれないなか、今後に関してはどのように考えていますか。

「そこは……まぁMMAは続けます。続けていくのですが、目標設定は曖昧になっています。ウォリアーの再開を待つのか、修斗に継続参戦するのか。待ちながら試合をするのか。そこは見えていないです。

でも試合は試合です。今後とかとは関係なく、試合は試合で戦います」

──本当に吹っ切れた感がありますね。弱冠屈折したようなこの野郎感もなく……。

「あっ、ハイ。そういうのも全然なくなって、つまらなくなったって言われます(笑)」

──アハハハハ。そこの気の持ち方の違いが、試合に影響することは?

「無いと思います。勝つことを目指すのに、何も変わりはないので。逆にこれからを考えて、変なプレッシャーもなくなったと思います」

──では、そんな自分がMMAファイターとして今回の試合で何を見せないといけないと考えていますか。

「う~ん……本当にトップでやっていく厳しさ、覚悟はチョット見せたいですね。修斗からオファーをもらえた。タイトルマッチをした杉本さんとやらせてもらえることは、自分が今までやってきたことは間違いじゃなかったと思えたんです。

それは本当に思っていて……逆に自信を持てたというのはあります。でも、ここで勝つとチャンピオンは黒部さんじゃんって(笑)。ソレ、誰か見たいのって思っています。だいたい、日曜日にHEARTSで黒部さん、藤野さん、富松さんと練習させてもらっていますし」

──あれ、でも藤野選手などはAACCでも練習していますよね。

「ハイ。そうだと思います。もうそんなの関係ないって感じです。前は嫌でした。でも、自分は自分の練習をすれば良いと考えているので。そうでないと、良い練習はできないですしね。ホント、色々なことに開き直っています」

■視聴方法(予定)
10月23日(月・祝)
午後6時~ ABEMA格闘チャンネル

The post 【Shooto2020#07】杉本恵戦、修斗初出場のSARAMI「コロナ禍で一度は辞めようかと思った人間なので」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
J-CAGE News SARAMI Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 杉本恵 清水清隆 石橋佳大 論田愛空隆

【Shooto2020#07】Finally──清水清隆✖平良達郎、8カ月遅れで実現!! SARAMIは修斗初出場で杉本恵と

【写真】平良が清水に対し、勝負に持ち込むことができるのか(C)MMAPLANET

2日(金)、Sustainより11月23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07のカード第一弾の発表があった。

9月大会を後楽園ホールからO-EASTに移して行われたサステイン興行だが、11月は聖地に戻ることとなった。


そして明らかとなったカード第1弾、まず注目はバンタム級=清水清隆✖平良達郎の一戦だ。この両者は本来、中止となった3月大会でABEMAのAOKI PROJECTとして決定していた顔合わせだ。その後も清水は5月の無観客大会で小堀貴広と戦い、7月にはZSTのグラップリング・トーナメント=GTFにも参戦と、アクティブに活動してきた。

一方の平良は家族に医療重視者がいるということで、コロナ禍においては練習を取りやめいた時期とがあったという話も伝わってくるが、、8カ月遅れで目標であったTRIBE勢、そして清水との対戦が決まったことになる。

9月大会の工藤諒司✖野瀬翔平戦に限らず、古くは朴光哲✖ウエタ・ユウ、ケージ時代を迎えても青井人、覇彌斗(※石井逸人)、田丸匠、箕輪ひろば等の若い注目株がキャリアピークの実力者に挑み、完敗を喫するという歴史を修斗は繰り返してきた。果たして沖縄の超新星が、フライ級のパイオニアの牙城にどこまで迫ることができるのか。

今回の発表では石橋佳大と論田愛空隆というフェザー級戦、杉本恵とSRAMIの女子51キロ契約マッチで、ONE Warrior Seriesと契約下にあるファイターのプロ修斗公式戦出場も決まった。論田はもともと修斗で戦っており、バチバチファイトで元環太平洋王者に挑むこととなる。

同じONEウォリアー組でもSARAMIは海外ではRoad FCとPXCに参戦経験があるが、国内では一貫してDEEPとJEWELSで戦ってきたため、これが修斗初出場となる。

ウォリアーの活動再開が見えないなかでのワイルドカード的な参戦となるだろうが、初代スーパーアトム級王座決定Tで大いに成長した杉本とのマッチアップを経て、その修斗クイーンの黒部三奈との3度目はあるのか。いずれにせよ、ONEウォリアー組は本戦出場というキャリアップのために自身の価値を守る必要がある修斗参戦となる。

さらにバンタム級からフェザー級だけでなく、2020も2020~2021へと名称変更が必要となってくるだろうインフィニティリーグ戦。サバイバル・ラウンドロビン戦はよしずみ✖一條貴洋が11月の後楽園で組まれることも決まっている。

The post 【Shooto2020#07】Finally──清水清隆✖平良達郎、8カ月遅れで実現!! SARAMIは修斗初出場で杉本恵と first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2020#05 Special ブログ 杉本恵 青木真也 黒部三奈

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その壱─黒部三奈×杉本恵「女子格闘技っていう表記自体…」

【写真】黒部の頑張りの裏で、青木は女子MMAに何を感じていたのか (C) KEISUKE TAKAZAWA/ MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年8月の一番、第一弾は1日に行われたプロ修斗公式戦から黒部三奈✖杉本恵の一戦を語らおう。


──8月度の青木真也が選ぶ、この一番。最初の試合をお願いします。

「黒部三奈✖杉本恵ですね」

──修斗女子スーパーアトム級王座決定戦ですね。

「ハイ、黒部✖杉本なのですが──まず修斗の大会が5試合しかなかった。そこですよね。現状の後楽園ホールの使用時間の問題で、それだけしか試合が組めない。

そうしたら、余計にお客さんもチケットを買って会場に来ようっていう気がなくなるじゃないですか。大変です。そんな時にパンクラスみたいに当日に『やっぱダメヨ』みたいなことが起こると、お客さんもチケットを買うことに慎重になります」

──当日に陽性反応が出た、そして大会が中止。これは美談ではなく教訓にしないといけないわけですね。

「チョイ、この現状を考えて違うやりようはあったでしょうね」

──そこは業界全体でありんがら、個々が考えるしかない。そんななか黒部✖杉本戦がなぜ、今月の一番になったのでしょうか。

「黒部さんは女性で。女性で43歳、このコンディションを維持するのって男以上に大変だと思うんです。筋量は下がってくるし。ただ、これを言ってしまうとアレですが、女子のレベルは正直そこまで来ていないから──というのはありますよね」

──修斗のトーナメントは経験値に違いもあり、男子のベルトとは成り立ちから違うモノになりましたね。

「ここでタイトルを創って、タイトルがあるから回っていくというのはあるのでしょうが……」

──にしても、王座決定戦の1試合で決めても良かったのではないかと。

「そうですね。ベルトを獲るというところで、どの階級も公平ということはないのですが、それでも……競技レベルからしてちょっとしんどい。それは修斗だけに限らず、そういうもので。それでも黒部さんのアレをやり切る能力、努力は凄いモノがあるんだと思います」

──黒部選手はフレッシュな部分がありますよね。

「フレッシュですか?」

──格闘技を始めたのが遅かったので、10代や子供の頃からレスリングや柔道をやっていて、競技生活を続けている選手と比較すると、疲弊度が少ないのではないかと。

「それはそうですね、ずっとやっている人と違うというのはありますね」

──メンタル面でも、強くなりたいと思い続けるのは大変なことではないでしょうか。

「そこはもう本当に大したモノだと凄く思います。と同時に試合内容としては女性って倒れない。特にあのレベルだと。だから見ていて面白いとは僕は言えなかったです」

──青木選手からして、面白いと思える女子MMAはあったのですか。

「僕ねぇ、それ実はないんです(笑)。女子の試合が格闘技として面白いと思えた試合はほぼないです。ロンダ・ラウジーですから、ちょっと世の中のように熱狂はできなかった。格闘技としての強さを語るなら、やっぱり男子の試合を見ちゃいます」

──今やジェンダーフリーの世の中で、女子MMAという名称すら危うい表現なのですが、そこに確固たる違いは残っています。

「凄いセンシティブな問題で、女子格闘技っていう表記自体、僕は少し気をつかってしまいます」

──ただし、女子選手の試合を楽しむには男子とは競技レベル間に差があり、『女子だから』、『男子とは違う良さがある』という風に見る必要があるということですね。

「そうですね。だから別競技としての楽しみしかないんです」

──それでも随分と女子MMAのレベルが上がりました。

「そうですね、スマックガールとか男子のMMAが今とほぼほぼ同じルールで戦っている時に、パウンド禁止で寝技30秒とかやっていたわけで。パウンドを解禁する・しないで、論議になるような。修斗にもしてもG-SHOOTOが上の方だけパウンド有りで、ほとんどの試合がクラスC+っていう、アマ修斗でヘッドガード無しルールを創って試合をしていたんです」

──確かにG-SHOOTOは青木選手が修斗の世界チャンピオンになった前後でも、パウンド無しのルールを採用していたわけですね。

「ハイ。女子に若林(太郎)さんが力を入れていて、色々と試すなかにプロ興行でもアマ+で試合を組んでいた」

──MMAは色々な評価の仕方があると思います。頑張っていることも評価ですし、ただし頑張っただけを評価の対象にしてはいけない。特にトップの戦いでは結果&内容が問われるものです。

「この試合でいえば、あんな風な内容になるとは思っていなかったです。でもスタイル的、相性としてタフファイトになりがちですね。被弾しても倒されないから、貰って戦うことができるんです。

気が強いから殴り合いになるし。だから、僕としては格闘技の面白みはないんです。ボクシングで八島有美選手が急性硬膜下血腫で倒れたこととか思い出されたりして」

──それをいうと男子でも起こりえることですよね。

「ずっと殴られ続けると、ですよね。殴るじゃなくて、殴られ続けると。女性は男以上にやり合うところがありますし。いずれにせいても究極、黒部✖杉本のタイトル戦で見えてくるものは黒部三奈のストーリーであって、女子MMAの展開というのは見えてこない。女子は難しいです」

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2020#05 ブログ 杉本恵 黒部三奈

【Shooto2020#05】初代修斗女子スーパーアトム級チャンピオン黒部三奈「怖かったです」

【写真】人前で、いつ何時でも明るいって素晴らしい。なかなかデキることではない(C)KEISUKE TKAZAWA/MMAPLANET

1日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#05で、黒部三奈が大健闘の杉本恵をフルマークの判定で下し、修斗女子スーパーアトム級王者となった。

トーナメント開催前から、勝って当たり前という風に見られていた大本命は、大本命にしか分からないプレッシャーを乗り越え、この夜の栄誉に辿り着いた。

大会終了後直後に、新チャンピオンの話を訊いた。


──おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──想像以上のタフファイトでした。

「本当にホッとしています。怖かったです」

──怖かった?

「負けるのが怖い……そのプレッシャーに打ち勝たないといけないのですが、勝って当たり前というのはプレッシャーになっていました」

──杉本選手、これも失礼な言い方ですが、想像をずっと上回る頑張りを見せてくれました。あれだけ打撃でくるとは予想外でしたし。

「打撃からテイクダウンは来るかと思っていたのですが、組んでこなかったですね。こないなら、私自身も前に出るしかないから出ていきました」

──組みがあると予想していた時の作戦はどのようなモノだったのでしょうか。

「まぁ、ああいう感じです。あまり踏み込まずプレッシャーを掛けて、自分から組めたら組んでいく。杉本選手のテイクダウンを考えるあまりに逃げにならない。倒されても下から攻める。そこはリカバリーできる自信があったので、ビビらずに戦おうと思っていました」

──あまり踏み込まずという言葉がありましたが、相当に突っ込んでいたシーンもありました(笑)。

「突っ込んでいましたか(笑)」

──ただし、これまでも杉本選手は打撃を被弾すると頭を下げて気持ちが弱くなるようなシーンも見受けられたのですが、今夜は弱気になるようなことはなかったです。そうしたら突っ込んだ黒部選手が空振りして、そのままケージに突進していったり……。

「アハハハハ。それはもういつもの悪いところですね。でも、ベルトが掛かると凄いんだなって感じました。楽に勝てるとは思っていなかったですけど、ここまで頑張って来るのか……とは思いました。そうなると『何クソ』ってやっちゃいます。アハハハ」

──そして最後のマイクですが。アレは女を捨てていないですか(笑)。

「えぇ……抱きたいって言っていましたね……。初代女王に抱かれたい男、の方が良かったですね」

──それも同じだと思いますけど(笑)。ベルトを手にして、改めて今の気持ちを教えてください。

「白とピンクで可愛いベルトですよね。私に似合います(笑)」

──は、はい。とても似合います。ベルトを獲ったばかりですが、具体的に次にチャレンジしたり、防衛ということを考えていますか。

「いや、何も考えられねぇ(笑)」

セコンドの弘中邦佳 まんまパクリじゃねぇか(笑)。

「アハハハハ。何の工夫もなかったです。とにかく、もっともっと強くなりたいです。今日ももっと……ガーンと勝ちたかった……。シュバーン、ガンガンと勝ちたかったですし」

──語彙が……(苦笑)。

「熱くならず、適格な動きをしてもっといける場面もあったでしょうし。そうですね……打ち合わずにテイクダウンにいけたかと。それで上からしっかりと殴ることができれば良かったのですが……。そこを反省して、次に向かっていきたいです」

カテゴリー
J-CAGE Report Shooto2020#05 ブログ 杉本恵 黒部三奈

【Shooto2020#05】初代修斗女子スーパーアトム級王者は、大健闘の杉本を振り切った黒部三奈に!!

【写真】試合もマイクも黒部らしかった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<修斗女子スーパーアトム級王座決定戦/5分3R>
黒部三奈(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
杉本恵(日本)

互いにジャブを伸ばし、黒部がローで距離を詰めて右をヒットさせる。杉本は打ち合いに応じると、パンチを被弾するために間合いを取り直してジャブへ。詰めようとする黒部に対し、杉本はスイッチをしてジャブを入れて間合いを取る。黒部は左右のパンチを振るいながら前に出ると、組んではヒザを使う。

杉本のパンチを被弾しても構わないという勢いで殴る黒部が右フックを幾度となく顔面を捕らえる。杉本も手数を減らすことなく、右をヒット。テイクダウンでなく打撃戦でもやりあう杉本が右を再度入れ、終盤は右を連打し盛り返した。

2R、初回と同様にスイッチを多用する杉本に対し、右を当てた黒部が組んでいく。いなして押し返した杉本だが、右を被弾。それでも引かない杉本が右を入れるが、黒部はワンツーを当てダブルレッグへ。シングルに切り替えた黒部だが倒せず、離れた杉本がジャブから右を狙う。組んだ黒部はヒザを腹に入れ、離れた杉本に右を3度連続で打ちぬく。

ヒザも効かされ、厳しい表情になった杉本だが、右を当てて離れる。頭からぶつかるように前に出て組んだ黒部がダーティーボクシングでアッパーを打ち込む。ここも離れた杉本が連打も、黒部が左一発で圧力で上回る。激しい打ち合いが続いた2Rを終え、黒部は大きく息をした。

最終回、バランスを崩すほどの勢いで前に出てパンチを振るう黒部。杉本は組んでいなすが、黒部は何があっても前進を止めない。右を当てて組んだ黒部がクリンチしてアッパー、離れて間合いを取り直した杉本はジャブに右を被弾する。左ジャブも当てた黒部は右ローを連続し、右フックから組んでいく。

残り2分、体を入れ替えた杉本はレスリングでなくあくまでも打撃戦を続ける。逆に黒部が組む場面が増え、クリンチアッパー。杉本もアッパーを打ち返しワンツーを連打する。間合いを取り直した杉本に対し、黒部が右フック、左から右も打ち込む。嫌がる表情を見せた杉本は、ここで組んでいくが鬼神の表情の黒部がヒザ蹴りを見せ試合終了。

ジャッジの裁定はフルマークで黒部に。修斗初の女子王者となったのは黒部だが、杉本も大健闘──これからが期待できる敗者であった。「修斗初代女王、黒部三奈です。ベルトに賭ける気持ちは皆強く、キレーに勝ちたかったのですが、3R泥試合になりました。私にとってここは終着点でなく、ここからも上を目指して……43歳ですけど、まだまだできるんだってところを見せたいと思います」と話した黒部は、最後に「初代女王を抱きたい男の中の男、出てこいや!!」という女王ながら女を捨てた一言で決めた!


カテゴリー
J-CAGE News Shooto2020#05 ブログ 安藤達也 杉本恵 田丸匠 黒部三奈

【Shooto2020#05】タイトル戦出場の黒部三奈✖杉本恵、安藤達也✖田丸匠は前日計量で問題なしっ!!

【写真】ゴールド&ピンクの修斗初の女子チャンピオンベルトを手に杉本と黒部(C)MMAPLANET

31日(金)、明日8月1日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#05の計量が品川区の修斗ジム東京で行われた。


今大会における前日計量は、5試合の中からメインとコ・メインで組まれている修斗女子スーパーアトム級王座決定戦と修斗環太平洋バンタム級王座決定戦に出場する4選手のみが参加し、他の6選手は通常体重よりも1階級上のクラスで当日計量を経て戦うことになっている。

前日計量自体も対戦相手のセコンドが体重を確認するという従来の形式は用いられず、4選手が15分刻みで別々に体重を測り個々に計量、撮影のときだけ顔を合わせるという接触をなるべく減らすスタイルが採られた。2つのタイトル戦に出場する黒部三奈、杉本恵、安藤達也、田丸匠の計量結果は以下の通りだ。

<修斗女子スーパーアトム級王座決定戦/5分3R>
黒部三奈:50.0キロ
杉本恵:49.8キロ

<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分5R>
安藤達也:61.1キロ
田丸匠:61.2キロ


             
■ SHOOTO2020#05対戦カード

<修斗女子スーパーアトム級王座決定戦/5分3R>
黒部三奈(日本)
杉本恵(日本)

<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分5R>
安藤達也(日本)
田丸匠(日本)

<フライ級/5分3R>
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)
黒澤亮平(日本)

<インフィニティLバンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
石井 逸人(日本)

<ウェルター級/5分2R>
宮路智之(日本)
飯田健夫(日本)

カテゴリー
J-CAGE News Shooto2020#05 ブログ 安藤達也 杉本恵 田丸匠 黒部三奈

【Shooto2020#05】サステインが次回大会に向け選手、セコンド&スタッフのPCR検査実施へ

【写真】どのイベントも最大限の注意を払ってイベントを開催するのであれば、メディアも同調する必要があるだろう(C)MMAPLANET

22日(水・現地時間)、Sustainより8月1日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#05に向けて出場全選手、セコンド、ケージサイドスタッフにPCR検査が実施されることが発表された。


「8月1日(土)に開催される株式会社サステイン主催プロフェッショナル修斗公式戦・後楽園ホール大会でPCR検査を実施する事になりました。PCR検査は大会の1週間前に行われ、出場する全選手、各選手のチーフセコンド、ケージサイドスタッフが検査の対象となります。
~中略~
修斗では今後も更に新型コロナウィルスの対策を考え、選手並びに、関係者、ご来場頂くお客様の安全を考慮して大会を開催していく所存でございます」とある今回のリリース。さらに大会を取材するメディアにもPCR検査の実施を推奨されており、PCR検査で陰性が確認されたカメラマンのみが、ケージサイドでの撮影が許可され、インタビュースペースへの入室できるというガイドラインが敷かれることとなった。

ちなみに現状の一般的な検査費用よりもかなり割安の費用でメディアも検査が受けられることとなっている。

リリースは「修斗では今後も更に新型コロナウィルス対策を考え大会を開催していく所存でございます。各媒体の記者の皆様並びにカメラマンの皆様にも格闘技業界に於ける新型コロナウィルスへの対策意識を我々と共有し、取材して頂ければ幸いです。お忙しいとは思いますが、是非ご検討下さいませ。何卒、宜しくお願い致します」という言葉で締められている。

カテゴリー
J-CAGE News Shooto2020#05 ブログ 安藤達也 木内“SKINNY ZONBIE”崇雅 杉本恵 田丸匠 黒澤亮平 黒部三奈

【Shooto2020#05】8月1日・後楽園ホール大会で黒部✖杉本&田丸✖安藤、2つの王座決定戦

【写真】世界王座挑戦権を争う、環太平洋王座決定戦でもある(C)MMAPLANET

1日(水・現地時間)、Sustainより今月26日(日)から8月1日(土)に開催日時が変更されていた後楽園ホール大会=Shooto2020#05の対戦カードが発表された。

今回のプレスリリースで3試合の3回戦と2回戦・1試合が明らかとなったが、うち2試合は選手権試合だ。


昨年11月にスタートを切った修斗女子スーパーアトム級王座決定トーナメント。チームラカイからの出場予定だったゼファーニャ・ンガヤがパスポート及びビザの発給が間に合わず、初戦を勝ち抜いていた韓国のイ・イェジは新型コロナウィルス感染問題により、入国が不可能となるなど、紆余曲折のあったトーナメントもついに決勝を迎える。

修斗にとって初の女子王座を賭けて戦うのは、インフィニティリーグ優勝で出場権を得た杉本恵と、日本MMA界の鉄の女=黒部三奈の両者だ。杉本はレスリングテクニックを武器に中村未来を破り、黒部は初戦にして最大の山とさえいわれたターニャ・アンゲラー、大島沙緒里の両者をパウンドアウトし、予想通りの決勝進出を果たした。

インフィニティと今回のトーナメントで経験値を上げた杉本が、『死んだら、死んだで』というまでの覚悟をもってMMAを向きあう黒部の牙城にどれだけ迫ることができるか。

杉本✖黒部と同じく、王座決定戦として組まれたのが環太平洋バンタム級王座決定戦だ。5月大会で岡田遼が暫定世界バンタム級王者に就いたことで、規定で剥奪となった環太平洋のベルトを安藤達也と田丸匠が争う。

安藤は昨年9月に前チャンピオン岡田に挑戦し、ドロー。田丸はフライ級からバンタム級に階級を上げてから3連勝で初の王座挑戦を迎える。デビュー直後から日本MMA界をリードする男と目されていた安藤と、岐阜から修斗新世代の旗頭として戦ってきた田丸。両者揃って挫折を味わってきた。今回のリリースでは安藤=怪物、田丸=天才と謳われているが、素性の良さで戦ってきた安藤と、MMAを咀嚼しチーム一丸となって力をつけてきた田丸という見方も成り立つ。何より怪物、天才と呼ばれ続けるにはここで躓くことはできない王座決定戦となる。

またフライ級3回戦で木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅✖黒澤亮平という3月大会で流れたカードと共に、2回戦でウェルター級の宮路智之✖飯田建夫戦も発表されている。この4選手は通常のクラスより1階級上でのマッチアップとなっており、タイトル戦以外は1階級上の階級&当日計量という、過去3カ月間の日本のMMA界の流れは修斗においては同大会でも続くようだ