カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2022#06 UFC   スソン チャンネル 久遠 修斗 内田タケル 加藤ケンジ 後藤丈治 新井丈 椿飛鳥 猿丸ジュンジ 草MAX 西川大和 論田愛空隆 関口祐冬 飯田健夫 齋藤翼

【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」

【写真】あどけな過ぎるやろう──。MMAグローブをつけてケージで戦うことが、ピンとこない優しい表情の内田だ(C)MMAPLANET

明日19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、関口祐冬と対戦する内田タケル・インタビュー後編。

Road to UFCを経験してなお、明確に修斗フライ級王座を目標とする内田は、チャンピオンになってからも防衛戦を戦うことで経験を積みたいという。

パラエストラ千葉ネットにフライ級ファイター特集──10代最後の試合をタイトル挑戦の足掛かりとできるか。内田タケルに尋ねた。

<内田タケル・インタビューPart.01はコチラから>


鶴屋 それがルールですからね。

──では、一気にタイトルが近くなるかもしれない一戦の相手。関口選手の印象を教えてください。

「打投極ができて、奇抜な打撃……独特な打撃を使います。その打撃を気を付けないといけないです」

──内田選手はやはり組んでいくと?

「試合でも打撃を試したいのですが、どうしても組みが多くなってしまいます」

──修斗公式戦、Road to UFCと勝った試合は全て一本勝ですね。その一方で、目標とするUFCや北米では、組みができる選手がガツンガツンの打撃戦を繰り広げています。

「全部がデキることが大切だと思います。自分は極めは、これまで勝った試合は全部極めることができているので多少はあるかと……。でも打撃とテイクダウンはまだ欠けているので、穴埋めをしていきいたいです。

ただ関口選手はランキングで1位ですけど、自分の練習仲間たちの方が強い……と思っています。試合と練習は違いますが、怜とか杉山さんとか……もう単純に強くて。これだけのメンバーと厳しい練習をしているので、試合をするときも自信を持って挑むことができます」

──しかも平良選手も沖縄から合流しています。

「いやぁ、やっぱりフライ級のUFCファイターなので、凄く貴重な体験をさせてもらっています。だからこそ、次の試合は負けられないです。僕はここで、これだけの練習をしているので」

──どういう試合をすれば、タイトルを賭けた戦いに進めると考えていますか。

「圧倒することです。圧倒的に勝てば……ハイ」

──この試合後に急遽、Road to UFCに出られることになるとどうしますか。

「話があれば、行きたいです」

──と同時にコンテンダーシリーズは、意識していますか。平良選手も最初はコンテンダーシリーズを目標としていました。

「コンテンダーシリーズは……、……。そんな視野には入れていなかったです。まずは、しっかりと修斗のチャンピオンになりたいです。まだ5分✖3Rをフルで戦ったこともないので」

──ばかりか、3Rも経験していないですよね。

「ハイ。判定まで行く戦いも経験したいので、修斗で戦っていくつもりです」

──修斗のチャンピオンになった時、世界で戦ううえでどれぐらいの力を身に着けることができているという風に考えていますか。

「UFCで戦うなら、まだ経験不足です。もっと経験を積みたいと思っています。なのでベルトを獲ったら、防衛戦を戦います。他の団体から修斗に来る人とも戦ってみたいです。それと……できれば外国人選手と試合を組んで欲しいというのもあります。Road to UFCで初めて外国人選手と戦って、フィジカルはやっぱり日本人選手とは違うモノを感じました。芯が太いというか……。同じ階級で、こんなに違うのかと。試合当日は、明らかにデカかったです」

──それでも初回で1本勝ちしました。

「日本人にはないフィジカルなので、そこで一本を取れたのは良い経験になりました」

──その経験を経て関口選手との試合では、どのような戦いを見せたいですか。

「いつも通り、極めを狙うような試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
9月19日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#06 計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 猿丸ジュンジ:52.1キロ
[挑戦者] 新井丈:52.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.8キロ
草MAX:76.7キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内田タケル:57.5キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
加藤ケンジ:61.0キロ

<フェザー級/5分3R>
飯田健夫:65.7キロ
論田愛空隆:65.7キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
杉本恵:56.3キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼:61.3キロ→61.2キロ
スソン:61.1キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.7キロ→47.5キロ
小生由紀:47.4キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フェザー級/5分2R>
椿飛鳥:65.8キロ
工藤圭一郎:65.8キロ

<2022年度新人王決定T1回戦フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.6キロ
大谷あっくんボンバー:56.6キロ

The post 【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto Shooto2022#06 UFC 修斗 安芸柊斗 新井丈 海外 猿丸ジュンジ

【Shooto2022#06】新井丈の挑戦を受ける、猿丸ジュンジ─02─「オレは――シューターだから」

【写真】潔い。貫け、修斗道!!(C)MMAPLANET

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、新井丈を相手にベルトの初防衛戦を行う、修斗世界ストロー級王者の猿丸ジュンジのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

修斗に限らず国内プロモーションのベルトを獲得して海外へ、あるいはRIZIN出場を選ぶファイターが増えている。それが日本MMAの状況だ。そのような中で、猿丸は修斗の王者でありける理由を語る。では、猿丸にとって修斗のチャンピオンとは――。UFCの隆盛とともにMMAは変わった。猿丸のファイトスタイルも変化し、進化してきた。しかし修斗への変わらぬ想いが、ここにある。

<猿丸ジュンジ・インタビューPart.01はコチラから>


――「強いチャンピオンである自分を倒して行け」とは、現役のファイターでありながら、若い選手の壁になるということですか。

「壁、うーん……そうなるのかなぁ。それだけ自分が強くないといけないと思っています。修斗のためにというのは言い過ぎかもしれないけど、気持ちは半々ぐらいで。もちろん全部ひっくるめたら、最終的には自分のためですよ。だけど──やっぱり修斗のために、修斗ストロー級のために自分は強いチャンピオンでいる。そのオレを倒せ、っていうことです」

――昨年11月に暫定王座を獲得し、正規王者に昇格したのが今年7月です。暫定王者と正規王者では、意識は変わりますか。

「それはあんまり無いかなぁ(笑)。防衛戦が決まったことで、意識は変わりますけど」

――猿丸選手が暫定王者になった時点で、もし防衛戦が行われていたとしたら、誰が挑戦者になっていたと思いますか。あの時点ではランキング上位に新井丈選手と安芸柊斗選手がおり、安芸選手は王座挑戦をアピールしていました。

「最初は箕輪選手と統一戦をやるかもという話はあって、その統一戦に向けて準備していました。そこで勝ってから、ランキング上位の新井選手か安芸選手と戦うか。あるいは新井選手と安芸選手が挑戦者決定戦をやって、勝ったほうと戦うのかなと思っていましたね」

――そこで箕輪選手がベルトを返上し、正規王者として防衛戦を行うことになった時、気持ちの切り替えはできたのでしょうか。

「そうですね。箕輪選手とやるのか、防衛戦をやるのか――どちらかがハッキリしたので。今は正規王者として、ランキング1位の挑戦者と防衛戦をやる。気持ちもハッキリしています」

――安芸選手がベルト挑戦をアピールした時、リアルがんばれ元気だと話題になりました。安芸選手のお父さん、安芸佳孝さんが2008年9月に猿丸選手と対戦し、KO負けを喫しています。その息子さんが猿丸選手に挑戦するというストーリーに注目が集まっていて。

「ありましたね! でもその話題が出る前から、新井選手がランキング1位だし、新井選手と戦うことになるだろうなって感じだったので。だから次、安芸選手と対戦できたら面白いと思っています。すごいドラマですよ」

――では初防衛戦の相手となる、新井丈選手の印象を教えてください。

「自分と似たところはありますね。ファイトスタイルはもちろん、勝てなくて苦労したところもそうだし。まずパンチが速くて強い。一発もらったら怖いです。アハハハ、オレもパンチをもらいやすいから(笑)。でも、まだベルトを巻くには早いと思いますよ」

――王者が若い選手の壁として存在する。それは「若い選手に倒されたい」というメッセージとも受け取れるのではないでしょうか。

「それは倒されたくない! 負けたくない! 倒されるまでやります。でも倒されないために、ずっと本気で、ずっと強くいたいです。練習も今まで以上にやっていますし」

――そうやって壁であり続けると、誰も乗り越えられない結果になるかもしれません。

「それは『超えて行けよ~』って思うかもしれないですね(笑)。『さっさと超えて行けよ』って。もちろん10年かかってベルトを巻いて、自分の壁は低くないです。新井選手も未完成なファイターだと思いますし」

――その新井選手と、どのような試合をしたいですか。

「自分の強さであり、修斗のチャンピオンとしての強さを見せて勝ちたいですね」

――では猿丸選手が考える修斗のチャンピオンの強さとは、何なのでしょうか。

「5Rやることなく、フィニッシュすること。次の試合でもフィニッシュします。フィニッシュする形がパンチや蹴り、サブミッションかどうかは分からないです。とにかくフルラウンド削って判定勝ち――そうじゃない、っていうことですね」

――なるほど。ちなみに他のプロモーションで戦うことはないと言われましたが、世界的に見ればストロー級ナンバーワンはONEだと思われます。箕輪選手をはじめONEストロー級の選手については、客観的にどう見ているのでしょうか。

「みんな強いなぁと思いますよ。そこまで深く見ていないというか、あんまり詳しくはないんですけど。もしかしたら、それってファイターとしては良くないんですかね。でも自分は、それで良いと思っています。オレは――シューターだから」

The post 【Shooto2022#06】新井丈の挑戦を受ける、猿丸ジュンジ─02─「オレは――シューターだから」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto Shooto2022#06 UFC 修斗 新井丈 海外 猿丸ジュンジ 箕輪ひろば 黒澤亮平

【Shooto2022#06】修斗世界ストロー級王者、猿丸ジュンジ─01─「自分は他のところに行く気はない」

【写真】今はもう黒ではなく、シルバーのベルトを手にしているはず(C)MMAPLANET

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、修斗世界ストロー級王者の猿丸ジュンジが、ランキング1の新井丈を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Texty by Shojiro Kameike

昨年11月、黒澤亮平との暫定王者決定戦で勝利し、念願であった修斗のベルトを巻いた。それは2011年4月に生駒純司との王座決定戦で敗れてから10年、5回目のチャレンジであった。今年7月に正規王者であり、ONE参戦中の箕輪ひろばがベルトを返上したため、猿丸が正規王者に昇格。そして迎える初防衛戦を前に、猿丸が修斗への想いを語ってくれた。


――修斗世界ストロー級暫定王座を奪取した前回の試合から10カ月を経て、初防衛戦を迎えます。今の心境はいかがですか。

「ちょっと間隔が空いちゃいましたよね。もっと早く試合をしたいとは思っていました。待っていたから仕方ないんですけど。オレだけじゃなくて、他の選手も待っていでしょうし」

――待っていたというのは、正規王者の箕輪ひろば選手のベルト返上を待っていたということでしょうか。

「いや、オレは箕輪選手と試合をするつもりでした。だから箕輪選手がどうするのかを待っていたということですね。それが返上となったので、自分はすぐに防衛戦をやることにしました」

――正規王者の動向が不明な場合、保持する暫定王座の防衛戦を行おうとは思わなかったのですか。

「それは考えていなかったですね。箕輪選手と統一戦をするのが一番良かったと思いますし。箕輪選手とは試合したかったです。別に今は何とも思っていないですけど」

――では10カ月前のお話にはなりますが、初挑戦から10年越しで修斗のベルトを巻いた感想を教えてください。

「とにかく嬉しかったです。ようやく応援してくれている皆さんにも、ありがとうって言えるし」

――ベルトを獲得した黒澤戦は、ご自身の中では満足のいく出来だったのでしょうか。

「はい、満足いく出来でした。作戦通りではなかったけど」

――というと?

「テイクダウンを織り交ぜていくという作戦はそのままでした。でも、あんなに早く終わるとは思っていませんでした。もっと長引くと考えていたんです。テイクダウンから削って、相手の動きが鈍くなってきたところでフィニッシュを狙おうと。別にRNCでフィニッシュしようと考えていたわけではないけど、組んだら相手は立とうとするから、そこでバックに回るという展開を想定していましたね。

でも意外に、最初のパウンドが効いていたから。それが分かったので狙いに行って、RNCを仕掛けた時も、それほど抵抗もされなかったので極めることができました」

――開始早々にテイクダウンを仕掛けていましたが、もっと打撃で削ってから組みに行くことはなかったのですね。

「打撃で行こうとは考えていなかったです。テイクダウンに失敗して、立たれても上下に組み直していく。パンチとテイクダウンを混ぜて、スプロールされたら、逆に深追いされないように距離を保つ。スタンドではなくグラウンドで削る。そう考えていました」

――対する黒澤選手は、猿丸選手のローにパンチを合わせてきました。

「最初に合わされた時は、これは警戒しないとって思いました。予想以上にパンチが速くて、自分もそんなに見えていなかったんですよ(笑)。でも、こちらはパンチをもらわないポジションから出したり、常に頭を動かしていたから、クリーンヒットはなくて。

黒澤選手はパンチがというか踏み込みが速い。でも単調だし、踏み込む時に警戒していないんですよね。だからパンチが右でも左でも、自分が頭をずらしていれば組みつける。もっとフェイントかけてくれば、自分も入るのは難しかったかもしれないですけど」

――前回の試合前、猿丸選手から「今回負けたら引退する」と聞いていました。しかし勝利し、ベルトを巻いたことで引退は回避されたのでしょうか。

「アハハハ、そう言っていましたね(苦笑)。自分の中で求めていたスタイルが出来上がってきて、それでも負けたら仕方ないと思っていました。別に後ろ向きな気持ちではなくて。ベルトを獲るまで続けると決めていて、それで獲れなかったらラストになるのかな、と。でも勝てて良かったです。やっぱり続けたいから」

――一方で、修斗のベルトを巻くという最大の目標は達成しました。そこで達成感……もう十分かな、という気持ちは生まれなかったですか。

「達成感は大きかったです。でも、これでもう……という気持ちはなかったですね。たとえば修斗だけでなく、他のプロモーションでもチャンピオンになった選手は、違うところへ行こうとするじゃないですか。国内ならRIZIN、海外だとONEやUFCとか。自分はそうやって他のところに行く気はないので」

――すると、ベルトを巻いた次の目標はどこに置いているのでしょうか。

「強い修斗のチャンピオンでいること。もしRIZINやONE、UFCへ行きたい選手がいるなら、『強いチャンピオンである自分を倒して行け』っていう存在になることですね。そのためにも防衛戦はどんどんやっていきたいです。修斗を活性化させるために」

――……なるほど。

「えっ、意外ですか」

――いえ、意外ではないです。猿丸選手らしい考えだと思います。ただ良い悪いではなくて最初は同じような気持ちを持ちながらも、次の道を選ぶファイターも多くいました。

「そうか……自分のようなタイプは珍しいんですかね。でも、オレぐらいはそんなタイプでいても良いですよね」

<この項、続く>

The post 【Shooto2022#06】修斗世界ストロー級王者、猿丸ジュンジ─01─「自分は他のところに行く気はない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#03 キック 新井丈 箕輪ひろば 黒澤亮平

【Shooto2022#03】新井丈がパンチで圧倒、黒澤亮平の口から大量出血でドクターストップに

【写真】攻撃だけでなく黒澤のパンチへのディフェンスも光った(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
新井丈(日本)
Def.2R by TKO
黒澤亮平(日本)

いきなり距離を詰めた新井、黒澤はケージを背負ってサークリングする。追う新井に対し、左ミドルと蹴りで押し返した黒澤。下がる新井に左ボディストレートを続けて当てる。新井の右ローに対してシングルレッグを狙った黒澤だが、新井が離れてプレッシャーをかける。サークリングしながら足を滑らせた黒澤。ケージ中央で新井の顔面に右ストレートを入れた。新井は黒澤の右をブロックしながらケージを背負わせる。新井の右ローに右ストレートを合わせた黒澤。新井の左目尻から出血が見られる。黒澤のテイクダウンをスプロールした新井は、右ストレートをブロックしながら左フックを振るう。

黒澤はさがりながら左フックを入れた。新井の右フックをかわす黒澤。しかし新井の右ストレート、右クロスをもらってしまう。左ジャブを突く黒澤だが、顔面から出血している。新井は左ボディストレートを突き刺しながら、右を当てると黒澤がフラつくように。新井は頭を振りながら、サークリングする黒澤を追う。新井の右ローをもらった黒澤がヒザを着いた。立ち上がった黒澤を追い続ける新井が、相手の打撃をブロックしながら舌を出して相手を挑発。最後は左ボディを当てて、黒澤を下がらせた。

2R、またも新井が距離を詰める。サークリングする黒澤、左ジャブを突くも新井の前進は止まらない。新井が左ボディストレートを伸ばす。黒澤のニータップをスプロールした新井の左右パンチが黒澤の顔面を捉える。フラつく黒澤。新井の右ボディが突き刺さる。黒澤の右をブロックする新井、相手にケージを背負わせて追い続け、右カーフキックを当てる。口からの出血が激しくなった黒澤。新井のパンチがヒットして、バランスを崩す。ここでレフェリーが試合を中断し、ドクターチェックが入り、ストップとなった。

勝者の新井は「ストロー級は盛り上がっていると思うんですけど、ランカーを倒してきました。箕輪選手はベルトを防衛する気があるのかどうか」と、世界正規王者の箕輪ひろばにメッセージを送った。


The post 【Shooto2022#03】新井丈がパンチで圧倒、黒澤亮平の口から大量出血でドクターストップに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA o Shooto 修斗 小野島恒太 新井丈 石井逸人 黒澤亮平

【修斗】速報中! PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3

220522shooto-image
今日は修斗の日。後楽園ホールでプロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3が開催されます。今大会はこれまで無料で中継していたABEMAの配信がストップ。代わりにツイキャスが有料でPPV配信するという新たな試みで行われます。新たな配信スタイルはファンにどう響くのか。大会的には小野島恒太(Combat Workout Diamonds)×石井逸人(TRIBE TOKYO MMA)の環太平洋バンタム級チャンピオンシップがメインマッチ。さらに派手な打ち合いが期待される新井丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)×黒澤亮平(パラエストラ松戸)の一戦も妙味。今宵も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#03   キック サンチン ボクシング 中村未来 久遠 修斗 剛毅會 大竹陽 小野島恒太 川北晏生 新井丈 澤田千優 石井逸人 藤井伸樹 黒澤亮平 齋藤翼

【Shooto2022#03】久遠と対戦──澤田千優「レスリングと空手が結びついて動きやすくなっています」

【写真】 取材後、「レスリングで勝ちなさい。ただし澤田千優のレスリングにはパンチと蹴りがある」と岩﨑氏がいえば、AACCの阿部裕幸代表が「それが古代のパンクラチオン」と言葉を続けた(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#03で、澤田千優が久遠と対戦する。

キッズから高校、大学とレスリングで活躍し、兄・龍人の後を追ってMMAに転じた澤田千優。プロ3戦目を前に、MMAファイターとして打撃の成長のために取り組む剛毅會空手の稽古後に、初インタビューを試みた。


――千優選手がアマ修斗で勝った時に、お兄さんの龍人選手が「大学も出ているのだし、MMAなどせずに普通に働いてほしい」と言っていました。千優選手はなぜMMAをしようと思ったのですか。

「大学を卒業してからMMAをしたくなったわけではなくて、中学の時からなんです。AACCでずっと身近に藤井(恵)さんや(浜崎)朱加さん、勿論りゅうりゅうがいたから……というのはあります」

──りゅうりゅうというのは、龍人選手のことですね。

「ハイ。上にもお兄ちゃんがいて……真ん中のおにいちゃんのことはりゅうりゅうって呼んでいます」

──……なるほど。そして龍人選手の影響もあり中学の時から、MMAはしたかったと。

「ハイ。高校に進学せずにMMAをやりたいと両親に伝えたら『バカなことを言わないで。勉強ができないんだから、レスリングで高校に行きなさい』と説得されました。それにMMAでトップにいくには、レスリングでしっかりと頑張られないと中途半端になっちゃうから、レスリングで行けるところまで行こうと思ってレスリングの方に進みました。

でも節目になるとMMAがやりたくなって。『MMAをしたいから大学には進みません』と言った時も家族会議をして、やっぱり『レスリングで行けるところも行くべき』という風に説得されました。そこまでやり切ったら、私もMMAでレスリングを生かしきれるんじゃないかなって思いました」

──結果、レスラー人生で全日本2位、全日本学生2位、社会人優勝、アジアジュニア2位など輝かしい結果を残しています。

「でも大学を卒業してからは就職して……。今も働いているところなんですけど、『やっぱりMMAをやりたいんだよね』って一番上のお兄ちゃんに相談したら『今からでも遅くないじゃない?』って言われて。もちろん、りゅうりゅうは反対しているので、そのことも伝えても『アイツのことなんて放っておけ。自分の人生だし、関係ないよ。他に誰が反対している?』と言ってもらえたので頑張ろうって思いました」

──大学までレスリングを続けているとMMAに転じても運動神経と体力、それとレスリングの技術だけでそこそこ行けることはなかったですか。

「それこそレスリングを軸に戦うと、アマ修斗で勝てました。でも、もっと強い人達と練習しているので、そんなに甘くないことは自分でも理解しています。りゅうりゅうがやられていたり、他のレスリング上がりの人も練習でやられているのを見ているので。レスリングだけじゃ勝てないから、岩﨑先生に打撃を習うようになりました(苦笑)。

レスリングはこのままキープで良いので、MMAができるようになりたいです。打撃は全く知識がないですし、見様見真似でやると何も理解できない。だから、ちゃんと教えてくれる人が私には必要だと思って……。でも一から学ぶ……腑に落ちるというか、納得できる伝え方をしてもらえないと全然身にならなくて」

──ボクシングやキックボクシングを習うことが主流だと思いますが、そこで剛毅會の空手を習おうと思ったのは? サンチンをやっていると白い目で見られることもあるかと思います。

「先生が時々、教えてくれてことが腑に落ちて。先生に教われば間違いないかなと思いました。空手を学ぶことは全く抵抗なかったです。一番近くにいる先生でしたし」

──効果の程を何も疑うことなく?

「ハイ」

──なるほど、それは身に付きやすいですね。他の打撃の経験がある方が、岩﨑空手は素直には入ってこないかと思うところもあるので。

「先生はレスリングも好きなので、レスリングの動きでアドバイスをしてくれたり、そこはとても入ってきやすいです」

──腑に落ちて、身についているという実感はありますか。

「拳(ケン)の強さとか、体重の乗せ方という部分で感じられます。レスリングと空手は似ていないんですけど、結びついて動きやすくなっています」

──去年の11月の中村未来戦での左の突きを見た時に、あれっ……剛毅會空手だと思いました。

「あの時はもう指導を受けていました(笑)。あれは観客席から『止まれ』、『手だけ伸ばせ』って先生の声が聞こえて。『動くな』と。その声に従っただけなんですけど、あとから『基本稽古をやっていないと出ない動きだから』と説明してもらいました。

その後に下がって打つというのを教わったのですが、あの時は止まって打つことを稽古していました。その止まって打つのから、距離を取って少し下がって打てるようになってきまいた。きっと他の打撃を知らないので、体に入りやすかったと思います。

それにやっていると、レスリングと空手が近くなってきたような気がします。距離感は違うのですが、私はボクシングとかキックのように打撃を打とうとすると、重心が上がってフワフワしてしまうんです。『フワフワ』するなって先生に指摘されます。その時はテイクダウンもダメで、蹴りもダメなんです。

でもレスリングでテイクダウンに入れる構えだと、空手の突きがスッと出て。足もパッと強いのが出せて……『あっ、こういうことだ』と身に入ってきました」

──対戦相手の久遠選手、あの優秀なストライカーを相手にMMAで戦ううえで自信の方は?

「今、教えてもらっていることを出せたら間違いはない。間違ったことを教えてもらっているのではないので、間違ったことはしない。そういう自信はあります。もちろん、勝つんですけど。間違っていない自信はあるので、そこを如何に試合で出せるか。

MMAの経験値が違うので、何をしてくるのか分からない怖さはありますが、試合の経験数は自分もレスリングをずっとしてきたので……。MMAは2試合しかやっていないので、それでも緊張してしまうと思うけど、教えてもらったことがちゃんと出せれば間違いはないという自信はあります」

──ところで下らない質問ですが、龍人選手をライバル視していますか。

「舐められたくないというのはあります。誰も言わないけど、りゅうりゅうが一番格好良いと思っていて大好きだし。だから舐められたくないし、負けたくない。格好良いところを見せたいです。りゅうりゅうに恥ずかしくない戦績を残したいと思っています。

まだ認めてもらえていないというのを感じているので、もっと頑張らないといけないと思います」

──では最後に、次の試合でどのようなMMAを見せたいと思っているか意気込みの方をお願いします。

「まだ3戦目で、MMAというには不十分ですけど、やっていることをしっかりと出して──少しでも前の試合より成長したなと思えるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
5月22日(日)
午後5時50分~ Twit Casting LIVE
             
■Shooto2022#03

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 小野島恒太:61.2キロ
[挑戦者] 石井逸人:61.2キロ

<ストロー級/5分3R>
新井丈:52.2キロ
黒澤亮平:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.9キロ
齋藤翼:61.25キロ→61.2キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.6キロ
澤田千優:47.4キロ

<ストロー級/5分2R>
木内“SKINNYZOMBIE”崇雅:52.2キロ
阿部マサトシ:52.2キロ

<バンタム級/5分2R>
榎本明:61.1キロ
ガッツ天斗:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.7キロ
須藤晃大:56.7キロ

<バンタム級/5分2R>
伊集龍皇:61.2キロ
川北晏生:61.2キロ

The post 【Shooto2022#03】久遠と対戦──澤田千優「レスリングと空手が結びついて動きやすくなっています」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#03 UFC ブログ 新井丈 黒澤亮平

【Shooto2022#03】9連敗から5連勝、元世界チャンプ黒澤亮平戦へ。新井丈「ナメくさっていたんです」

【写真】5連勝の経験がある選手は少なくないが、9連敗をした選手というのはそうはいない。この巻き返し力は凄まじい (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#03で、修斗ストロー級世界1位の新井丈が同級3位の黒澤亮平と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

新井は2015年11月、当時スタートしたばかりだった修斗トライアウトマッチに出場し、その試合内容を評価されてプロ昇格を果たした。しかし2016年のプロデビュー以降は、1勝1分からなんと9連敗を喫する。ところが2019年10月、大竹陽にKO勝ちを収めてから5連勝でランキング1位に昇りつめた。その大躍進の裏には何があったのか。新井丈がこれまでのキャリアと、煽り続けている黒澤亮平良について語る。


――新井選手といえば、MMAで9連敗からの5連勝というキャリアが注目されています。9連敗していた時期と6連勝している現在では、何か大きな変化があったのでしょうか。

「アマチュア時代やプロデビューしたばかりの頃は、試合は好きだったんですよ。あとは殴り合うことが好きで。でも練習が好きじゃなかったです。試合が終わったら2カ月休んだりとか。今はツラい練習も好きだし、トレーニングや栄養とか、技術についている時間も好きで。そこが変わったかなと思いますね」

――新井選手の試合を初めて見たのは、修斗トライアウトの時でした。トライアウトでは1試合でプロ昇格になるほどの才能と身体能力を見せていたと思います。一方、その時点ではまだ才能と身体能力だけで戦っているのかなという印象も強かったです。

「……アマチュアの時は、それで通用したんですよ。でもプロになって、組みの選手には全く対応できなかったというか。それこそ9連敗って全部同じ負け方ですし。だから自分が負ける理由も、もっと練習しないといけないことは分かっていたのに、そこから逃げていたような感じです。いま考えると、恥ずかしいヤツだなって思いますよね(笑)」

――そのことに気づくまでのキャリアをお聞きしたいと思います。まず新井選手がMMAを始めたキッカケを教えてください。

「キッカケはアメリカのプロレスですね。小学校の時にWWEを見ていて、血だらけになりながら逆転勝ちするヒーローの姿に心躍らされて、自分もヒーローなりたいと思ったんです。そこから格闘技に興味を持ち始めました」

――プロレスラーになりたいとは思わなかったのですか。

「プロレスは好きで見ていたんですけど、そこから地下格闘技を観たり、昔のMMAを観たりするようになって。自分やるならプロレスじゃなくMMAだなと思って、ネットで調べて家から一番近かったキングダムエルガイツのジムに入りました」

――今も試合の前後で「殴り合いたい」という発言をされていますが、MMAを始めた頃から殴り合いをしたかったのですか。

「殴り合いもそうだし、血だらけになりたいっていう気持ちがあったんですよ。血だらけになって最後に勝つような試合をしたい。人の心を躍らせることができるヒーローになりたかったんです。寝技で漬けたり判定で勝つっていうことは、考えたことなかったですね。グラップラーにはなりたくなかったです。もちろん相手を潰すための寝技の技術は必要なので、寝技をやらないといけないっていうことは分かっていました。でも、そこまで本気で取り組めていなかったんですよね。結構軽く考えていたので」

――プロでもKOで勝ち上がっていくことができる、と。

「そう、そうです。ナメくさっていたんですよ。アマチュアの時は1回か2回負けたぐらいで、あと勝てていましたから。……まぁ、本来は1回負けたら気づくんでしょうけど、9連敗しないと気づけなかったです(苦笑)」

――アマチュア時代やプロデビューしたばかりの頃に、才能や身体能力だけで勝っている選手は、勝ち進むと壁にブチ当たることが多いですよね。

「ホント、その通りでした。自分の意識を変えられたのは、中国に行った時ですね。格闘技だけの生活をしたいと思って、1カ月ほど一人で中国へ練習しに行ったことがあるんですよ。大竹戦の前だったと思うんですけど、ずっと何かを変えたいとは思っていたので」

――新井選手は中国で開催されたMMA大会、WLFでも試合をしていますよね。

「中国には4回行きました。試合で3回、練習で1回です。そのうち試合は1回、現地で地震が起こって大会が無くなっちゃったんですけど」

――2017年8月8日に発生した、九寨溝(シルツァデグ)地震のことでしょうか。

「そうです。で、中国では2回試合をして、2回ともエンボーゲドウというジム(恩波格斗、エンボー・ファイトクラブ。現在UFCランカーのソン・ヤードンやスムダーチーが所属していた)の選手だったんですよ。それでエンボーゲドウの選手と顔なじみになり、一緒に来ていたロシア人コーチと連絡先を交換して。そのロシア人コーチを通じてエンポー・ゲドウへ行くことになったんです。

でもロシア人コーチがエンボーゲドウと揉めて、ロシアへ帰るっていう話になっていて。自分は中国に着いているのに、何のアテもなくなっちゃったんですよ。オレは中国語も英語もできないから、日本にいた中国人の知り合いに、町の人と電話で話してもらいました。そうやって紹介してもらった空手の道場で練習させてもらいながら、キックボクシングのジム、MMAのジムと紹介してもらっていって。結局、中国でも150キロぐらい移動しましたね」

――えっ!?

「えっ、ってなりますよね(笑)。ヤバすぎますよ。オレは中国まで何しに来たんだろう、って思いました。一番起きてほしくないことが起きちゃって。でも、エンボーゲドウがある成都にいたんですけど、重慶まで行ったらMMAの練習ができるところがあって。

最初にたどり着いた空手道場の先生が、日本の文化が好きで何回か日本に来たことがあったから、少しだけ日本語が分かる人だったんです。それは助かりました。
重慶では格闘技しかやることがなくて、毎日練習していました。それで最後にジムのメンバーからもらった言葉が『『格闘技の本質は継続することにある』って。その言葉が、すごく心に刺さって……。やっぱり格闘技に対して情熱というか愛を注がないと、結果が返ってこないと気づいたんです』

――その言葉をもらってから、新井選手の中で大きな変化があったのですね。

「自然と練習が好きになったんですよね。もっと技術を知りたい、栄養について詳しくなりたい、体の動きについて知りたいという気持ちになって。自然と格闘技が好きになりました」

<この項、続く

The post 【Shooto2022#03】9連敗から5連勝、元世界チャンプ黒澤亮平戦へ。新井丈「ナメくさっていたんです」 first appeared on MMAPLANET.