カテゴリー
DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ボクシング 五明宏人 修斗 力也 北岡悟 大原樹理 小金翔 川名TENCHO雄生 平松翔 日比野エビ中純也 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 雑賀ヤン坊達也 鹿志村仁之助

【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定

【写真】江藤の出る瞬間を、野村が捉えることができるか。それが至難の技 (C)MMAPLANET

22日(月)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの追加対戦カードが発表されている。

松嶋こよみの初参戦、DEEPメガトン級選手権試合=チャンピオン酒井リョウ✖チャレンジャー水野竜也、五明宏人✖海飛日比野エビ中純也✖鹿志村仁之助らが組まれている同大会。

今回の発表では3回戦で江藤公洋✖野村駿太、2回戦で小金翔✖泉武志というライト級マッチ、さらにバンタム級では2回戦が2試合=力也✖窪田泰斗、平松翔✖雅駿介という4試合が明らかとなっている。


帝京大空手部の先輩・後輩である五明と野村が初の揃い踏み。暫定ながら王座決定戦にいち早く到達した五明を追い、野村は小金、川名Tencho雄生とZSTと修斗の元王者を下しタイトル挑戦に向け着実に歩を進めてきた。

それでもキャリア6勝1敗の野村に対し、江藤はDEEPからONE WS、そしてONE本戦、修斗、RIZIN TRIGGERと場数を踏み、今回の試合が30戦目となる。

伝統派空手の踏み込み、近い距離でのボクシング、そしてテイクダウンディフェンスを磨き、MMAファイターとして完成度を高めてきた野村にとって、江藤は過去のどの対戦相手よりも難敵といえる。

グンター・カルンダ、雑賀ヤン坊達也、北岡悟、そして川名を下し現在4連勝中の江藤は、良くいえば強固な堅実さを持ったファイターといえる。

出れば、強い。それは昨年4月のヤン坊戦で立証できている。ここがキャリアの分岐点といえるTKO勝ちを収めたが、その後はまたもリスクを避けて、自分の庭でのファイトを続けている。それが江藤の強さで、その強さを捨てる必要はない。それ故に、打撃を見る目を持っているテイクダウン&コントロールファイターは、野村にとって厳しい相手になる。

野村はとにかく打撃を効かすこと。効かせば、テイクダウンとコントロールの圧が落ちる。そんな効かせる打撃を江藤のテイクダウン&スクランブルで削るファイトのなかで見せることができるのか。それができれば、野村は大原樹理との対戦がグンと近づくことになるだろう。

The post 【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP MMA MMAPLANET o 平松翔 谷岡祐樹

【DEEP OSAKA IMAPCT2023#01】カーフを効かされた平松翔が、右ストレートで谷岡祐樹から逆転KO勝ち

【写真】衝撃的なフィニッシュ、劇的なおおとりとなったDEEP大阪春の陣だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分3R>
平松翔(日本)
Def.1R4分13秒by KO
谷岡祐樹(日本)

平松が右ロー、谷岡は前足を蹴らせて右で詰める。ワンツー、右ローの谷岡に対し、平松が右ローも、左右のローを蹴られる。右カーフを効かされ始めた平松は、続くカーフで崩れる。立ち上がった平松がスイッチ、谷岡は変わらず前足を蹴っていく。強烈な右ローを蹴った谷岡は左ジャブを受けても、左を打ち返す。谷岡は圧を高めたタイミングで、平松の蹴りが急所に入り試合が中断される。

すぐに試合がリスタートされ、平松は左右のフックから左ロー、さらに左を当てる。谷岡は右を当て、ワンツーで前に出ると右をヒット。組まれないよう離れた谷岡がローも、右を被弾し姿勢が乱れる。

平松はワンツーを続け、谷岡が左を打ち込む。左でダウンを奪った平松が右の追い打ちでダウンを奪い、立ち上がってきた谷岡に狙いすました右を打ち抜く。

体が硬直して頭から崩れ落ちた谷岡、平松がKO勝ち。敗れた谷岡だが、勝者の握手に笑顔を浮かべた。


The post 【DEEP OSAKA IMAPCT2023#01】カーフを効かされた平松翔が、右ストレートで谷岡祐樹から逆転KO勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Osaka Impact2023#01 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE   サダエ☆マヌーフ ハンセン玲雄 パンクラス 中本龍平 山﨑鼓大 岩本達彦 平松翔 村上彩 松場貴志 松田亜莉紗 牧野滉風 谷岡祐樹

【DEEP OSAKA IMPACT2023#01】計量終了 ケツバット・パウンド=松田。再起の岩本& 松場も注目!!

【写真】この2回戦、2試合も要注目(C)DEEP

本日2日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されるDEEP OSAKA IMPACT2023#01の計量が、1日(土)に大阪市浪速区のパンクラス大阪で行われている。

メインで対戦する平松翔✖谷岡祐樹を始め、14試合=28選手が計量に臨み──多湖力翔が遅れて&木村総一郎が再計量となったが、全員が無事パスしている。


2022年はパンクラス・フェザー級挑戦者決定トーナメント決勝戦で敗れ、新天地DEEPでも一本負けと試練の1年だった岩本達彦。再起をかけて戦う相手は、活動停止したZSTから3年3カ月振りの実戦復帰の古根川充だ。

増田拓真✖牧野滉風が、後者の体調不良で中止となり、両者の一戦はコメインに昇格した。

DEEPフライ級GP準々決勝敗退、今や地元と言っても良い関西で再起戦を迎える松場貴志は、2回戦で早坂優瑠と対戦する。

同じく2回戦ではサダエ☆マヌーフ✖村上彩と共に組まれた女子マッチ=松田亜莉紗✖純玲──決して層が厚くないストロー級で、プロ3戦目ながら国内トップ級のパウンドを持つ松田とデビュー戦の純玲も要注目だ。

そんなDEEP大阪、春の陣は2時間後にスタートする。

■視聴方法(予定)
4月1日(日)
午後2時00分~ツイキャス

■ DEEP Osaka Impact2023#01計量結果

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.65キロ
谷岡祐樹:61.5キロ

<フェザー級/5分3R>
岩本達彦:66.2キロ
古根川充:66.05キロ

<バンタム級/5分3R>
中本龍平:61.4キロ
上荷大夢:61.4キロ

<フライ級/5分2R>
松場貴志:57.2キロ
早坂優瑠:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
MG 眞介:61.0キロ
山本哲也:61.7キロ

<女子アトム級/5分2R>
サダエ☆マヌーフ:48.1キロ
村上彩:47.9キロ

<女子ストロー級/5分2R>
松田亜莉紗:52.4キロ
純玲:51.6キロ

<バンタム級/5分2R>
瀧口脩生:66.2キロ
ハンセン玲雄:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
前薗渓:66.0キロ
佐藤勇駿:65.0キロ

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大:61.5キロ
田中壱季:60.85キロ

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔:52.55キロ
亮馬:52.55キロ

<バンタム級/5分2R>
キャプテン禎:61.25キロ
木村総一郎:62.25キロ→61.7キロ

<バンタム級/5分2R>
関本龍翔:61.15キロ
千種純平:60.9キロ

<フェザー級/5分2R>
森田敢流:65.5キロ
入江一輝:66.0キロ

The post 【DEEP OSAKA IMPACT2023#01】計量終了 ケツバット・パウンド=松田。再起の岩本& 松場も注目!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Osaka Impact2023#01 MG眞介 MMA MMAPLANET o RYUKI YUKI キック サダエ☆マヌーフ ハンセン玲雄 ボクシング 中本龍平 山﨑鼓大 岩本達彦 平松翔 村上彩 松場貴志 牧野滉風 谷岡祐樹

【DEEP OSAKA IMPACT2023#01】平松翔と対戦、谷岡祐樹─02─「僕にできることは倒すことだけ」

【写真】やることが明確は選手は、迷いがないと思います(C)SHOJIRO KAMEIKE

2日(日)、大阪市の住吉区民センター大ホールで行われるDEEP Osaka Impact2023#01で、平松翔と対戦する谷岡祐樹のインタビュー後編。

MMAデビューから2戦目で初黒星を喫したものの、それ以降は3連勝で今回のメインイベントを務めることとなった。そんな平岡がMMAで勝ち星を重ねている裏には、あの男の存在があった――。

<谷岡祐樹インタビューPart.01はコチラから>


――谷岡選手のプロMMAデビューは2021年4月、宇都宮伍選手に判定勝ちを収めています。この時点でMMAのために必要な要素は、どれだけ準備できていましたか。

「レスリングと寝技も練習していましたけど、まだ4割ぐらいの状態だったと思います。だから見切り発車のデビューだったかもしれないです(苦笑)。周りからは『大丈夫やから』とは言われていました。でも、寝かされたらヤバイなっていう気持ちはあって。実際やってみたら、やっぱり練習と試合は違いましたね。あまり良い内容じゃなかったんですけど、勝てて良かったです」

――続く2戦目、MG眞介戦ではKO負けを喫しました。特にスタンドの打撃という自分自身のフィールドで、左フックをもらって失神KO負けというのは。

「キックボクシングの試合も含めて、失神KO負けは初めてでした。ずっと打撃をやってきましたけど、ボクシンググローブとMMAグローブの違いは大きかったですね。2戦目の時は、まだその違いがよく分かっておらず『同じやろ』って感覚でやっていて。あの試合で負けて悔しかったんですけど、負けて良かったかなと思っています。ここからMMAグローブに慣れるよう、しっかり練習することはできました。おかげで周りからも『MMAの殴り方になってきたなぁ』と言ってもらえています」

――もう一つ、リングとケージの違いはどうでしょうか。

「僕はケージのほうが好きです。僕たちのジムはリングもケージもなく、壁を使って練習していて。それだけ広い空間で練習することに慣れているんです。リングだと圧迫感がありますよね。もちろんキックボクシングをやっていたので、リングでも問題はないです。でも自分が練習でやっていることを生かすなら、もっと広い空間で試合をしてみたいと思っていました。いざケージで戦ってみると、メチャクチャやりやすかったです。

だから……ですかね。DEEP☆KICKに出ていた頃から、みんなに『キックボクシングらしくない』って言われていました(笑)。相手選手からも『(谷岡は)やりづらい』という声があったりとか。それは、キックボクシングの先生がそう指導してくださっていたわけじゃなく、練習環境にあったのかなと思います」

――現在は3連勝中で2戦はKO勝ち、そして今回はMMAで初めてメインイベントを務めることとなりました。

「良い形で来ることができていると思います。やっぱり年齢のこともあるし、今が勝負時ですね。MMAでは未熟者ですけど、そうそうメインに立てる機会もないと思うので、良い流れだと考えています。同じ階級で僕より格上の選手もいるし、ジムの先輩方を差し置いてのメインイベントなので、ちょっと緊張しますけど……」

――今大会には同じジムから、松場貴志選手も出場します。松場選手は谷岡選手のメイン出場について何か言っていますか。

「松場さんから何か言われることはないです(笑)。むしろ僕のほうが『なんで僕のほうがメインなんですかね……』と言ったら、『いやいや、自分は前回の試合で負けているから』と。松場さんはMMAのベルトを持っていて、試合経験も豊富で、ウチのジムに来てくださって本当に良かったです。メチャメチャ刺激をもらっていますし、いろんなことを教えてもらって、自分も強くなったという実感があります。

松場さんとスパーしているとスクランブルが巧いし、展開も速いから、自分が松場さんのスピードに付いていけないです。打撃も強いですけど、あのMMAレスリング力は、一緒に練習していて本当に心強い存在ですね」

――なるほど。では次の対戦相手、平松翔選手の印象を教えてください。

「僕がKO負けしているMG眞介選手にKOで勝った試合は会場で見ていて、強い選手やなと思いました。圧のかけ方も良いし、当て勘も良くて。昔から『いつか対戦するんやろうな』と見ていましたけど、こんなに早く試合することになるとは考えていなかったです」

――平松選手は前回のRYUKI戦こそKO負けを喫しましたが、その前はボディへの蹴りから顔面へのパンチに繋げて連続KO勝ちを収めています。平岡選手は真っ直ぐの打撃が強いのに対して、谷岡選手は距離を詰めてフックを当てるなどスタイルは対照的ですね。

「僕としては、やりやすい相手だと思っています。相手のほうが身長は高いですけど、僕も今まで身長が高い選手とばかり対戦してきたので」

――確かに谷岡選手はキックボクシング時代の60キロ級もそうですし、現在のMMAでもバンタム級の中では身長が高いとは言えません。将来的にフライ級へ転向する可能性はありますか。

「いえ、おそらくフライ級までは落とせないと思います。キックボクシング時代も、57~58キロで試合をしていたこともあったんですけど、60キロ級に転向して確実にパンチ力も上がりました。ジムでも『フライ級よりバンタム級のほうが、自分の力を生かせる』と言われているので、バンタム級が適正階級なんだろうと考えています」

――「メインイベントだから、こういう試合をしないといけない」と、普段の試合スタイルと違う試合を見せる選手もいます。谷岡選手のなかで、そのような意識はありますか。

「それはないです。というより、僕にできることは倒すことだけなので(笑)。メインであろうと、メイン以外でも、いつもどおり倒しに行きます。MMAのメインは初めてだし、3Rの試合も今回が初なんですけど、自分のスタイルは変わらないですね。ここでしっかりと自分の強さをアピールして、早くDEEPのベルトを獲りに行きたいです。

正直ベルトを獲るためには、もっともっと練習せなアカンと思います。トップ選手の試合を視ていても、『この選手とどう戦えばいいんやろう?』というのが明確に見えていなくて。まだ難しいです。でも、このまま勝って行けば辿りつけると思っています」

――では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「相手が何をしてこようと、全て力でねじ伏せます。いつもどおり自分の試合をして、KOして気持ち良く帰ります!」

■視聴方法(予定)
4月1日(日)
午後2時00分~ツイキャス

■DEEP Osaka Impact2023#01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
平松翔(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
増田拓真(日本)
牧野滉風(日本)

<フェザー級/5分3R>
岩本達彦(日本)
古根川充(日本)

<バンタム級/5分3R>
中本龍平(日本)
上荷大夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松場貴志(日本)
早坂優瑠(日本)

<バンタム級/5分2R>
MG 眞介(日本)
山本哲也(日本)

<女子アトム級/5分2R>
サダエ☆マヌーフ(日本)
村上彩(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
松田亜莉紗(日本)
純玲(日本)

<バンタム級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<フェザー級/5分3R>
前薗渓(日本)
佐藤勇駿(日本)

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
田中壱季(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
亮馬(日本)

<バンタム級/5分2R>
キャプテン禎(日本)
木村総一郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
関本龍翔(日本)
千種純平(日本)

<フェザー級/5分2R>
森田敢流(日本)
入江一輝(日本)

The post 【DEEP OSAKA IMPACT2023#01】平松翔と対戦、谷岡祐樹─02─「僕にできることは倒すことだけ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Osaka Impact2023#01 K-1 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN キック ボクシング 平松翔 谷岡祐樹

【DEEP Osaka Impact2023#01】KICK王者からMMA王者へ。平松翔戦へ、谷岡祐樹─01─「今のキックは」

【写真】今のキック論が納得です(C)SHOJIRO KAMEIKE

4月2日(日)、大阪市の住吉区民センター大ホールで行われるDEEP Osaka Impact2023#01のメインイベントで、谷岡祐樹が平松翔と対戦する。

谷岡はキックボクシングのDEEP☆KICK 60キロ級王者から、30歳を手前にして、2021年にMMAへ転向した。ここまでMMA戦績は4勝1敗、現在は2連続KO中だ。そんな谷岡に、まずはキック時代からMMAに至るまでの経緯を訊いた。


――谷岡選手はキックボクシングのDEEP☆KICK60キロ級王者からMMAへ転向しています。最初に始めたのも、キックボクシングや空手など打撃系競技だったのでしょうか。

「子供の頃に寸止め空手(谷派糸東流)をやっていました。小学6年生の時に右足のスネを怪我して、蹴ることができなくなったので空手を辞めたんです。でも、また格闘技への興味がわいた時に1~2カ月ぐらいボクシングをやってみたら、やっぱり楽しくて。格闘技をやりたい――そう考えた時に、知人を通じて紹介していただいたパラエストラ加古川に入門しました。それが18から19歳になるぐらいの時です」

――パラエストラ加古川はキックボクシング専門のジムではなく、MMAや柔術のジムですよね。最初からMMAをやろうとは考えていなかったのですか。

「僕も最初はMMAをやろうと思っていて、ジムからも『MMAやるか?』と言っていただいていました。でも空手をやっていたので、まずキックボクシングから始めようということになって。10年ぐらいキックボクシングをやって、ベルトも獲れたので良い頃かなと思ってMMAに転向しました」

――パラエストラ加古川に入った時に、MMAではなくキックボクシングをやろうと思った理由は何だったのでしょうか。

「当時、K-1は視ていたので、キックボクシングが何かは分かりました。でもPRIDEとかMMAのほうは視ていなくて。何をすれば良いのかイメージもわかず、今からレスリングや柔道をやるのもキツイなと思ったんですね(苦笑)。ただ、ジムにはMMAで活躍されている先輩がいらっしゃいましたし、その先輩方からMMAも教わっていたので、いずれは自分もMMAをやりたいとは思っていました」

――とはいえ、キックボクシングをやるならキック専門のジムに行こうと思わなかったのですか。

「ジムにキックボクシングの先生さんがいたことと、ジム同士の繋がりがあったんですよね。他のキックボクシングジムから出稽古に来られる方がいたり、僕たちも出稽古に行かせてもらったりしていました。あとは何より、パラエストラ加古川にいる方々が好きだったので、自分はパラエストラ加古川でやっていこうと決めました」

――なるほど。そこから10年ほどキックボクシングを続けていたのは、まずキックのベルトを巻いてから……といった気持ちがあったのですか。

「そうですね。キックのベルトは一度、2018年にトーナメントで優勝して獲得していました。そこからMMAをやろうかな……と考えながら、キックの試合が決まったので出る。そういう状態が何年も続いていたんです。でも2019年にベルトを失って、まずはベルトを獲り返すこと。そしてチャンピオンになって一度は防衛することを目標にしていました。

2020年に取り戻したベルトの初防衛に成功する前に、パラエストラ加古川でキックボクシングを指導してくださっていた先生が指導者を引退されることになったんです。自分にとっても区切りの時期かなと考えて、ここでしっかり防衛してMMAに転向することにしました」

――なるほど。30歳手前でMMAに転向するまで、年齢的な部分で焦りはなかったですか。いずれMMAをやるなら、もっと早いうちに始めたほうが良いとか。

「焦りはなかったです。ただ、いま考えるとキックボクシングは若い選手のほうが強いなと思いました。これは僕の偏見ですけど……」

――いえいえ、そう考えた理由をお聞きしたいです。

「スタミナ面、技術面は今も向上しています。でも気持ちの面で――年齢とキャリアを重ねると『やったる! 倒したる!!』という気持ちが薄れていくところがあるんですね。今のキックボクシングのルールだと、そういう気持ちが強いほうが良いと思います。MMAは組み技もあるので、選手寿命も長いじゃないですか。そう考えた時に、30歳になってからもキックボクシングを続けるのは難しいんちゃうかな……と考えていました。

もちろんキックボクシングを続けて、DEEP☆KICKからRISEに出たい、あるいはRIZINに出たいという気持ちもありました。でもちょうどコロナ禍もあって、いろいろと考える時間が増えました。そこでベルトも獲ったし、初防衛もして、30歳になったのでMMAをやろうと決めたんです。ただ、ダラダラとMMAをやるつもりはないです。DEEP☆KICKでベルトを獲ったので、DEEPでもベルト狙っていきたいです」

<この項、続く>

The post 【DEEP Osaka Impact2023#01】KICK王者からMMA王者へ。平松翔戦へ、谷岡祐樹─01─「今のキックは」 first appeared on MMAPLANET.