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【Pancrase337】プロ初陣=安藤武尊戦、山口怜臣「お父さんがSNSで相手の発言も全てチェックしています」

【写真】春日井たけしとの寒天ミットのために、HEAT24中村も練習場所になっている山口 (C)MMAPLANET

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」にて、山口怜臣がプロデビュー=安藤武尊戦を迎える。
Text by Takumi Nakamura

山口はIMMAF(International MMA Federation)世界選手権制覇からプロを目指し、タイガームエタイとALIVEを拠点に活動。今年2月の世界大会では怪我の影響もあり、1回戦を突破するものの、2回戦を棄権するという結果に終わった。この大会を終えて、山口はパンクラス30周年記念大会でのプロデビューを果たす。J-MMA界で唯一無二のアマチュア経験を積んできた山口にプロデビューを決意した理由、そして今後のMMAファイターとしてのキャリア設計について聞いた。


――24日のPancrase337=30周年記念大会でプロデビュー戦を控える山口怜臣選手です。デビュー戦に向けた今の練習状況から聞かせてください。

「前回の試合は2月のIMMAF世界大会になるんですけど、大会前のキャンプで怪我をしていて、3月いっぱいは治療の時間に充てていました。それから7月末までプーケットのタイガ―ムエタイでトレーニングして、そこでは各分野、ボクシング、ムエタイ、レスリングなどパーツのトレーニングをしっかりして、技術を分厚くしてきたイメージです。

8月からはALIVEに帰ってきて、昔からよく知っている仲間たちとスパーリングしつつ、鈴木社長にはグラフを作ってもらいつつ体重管理や体調管理もしてもらっています。ここまでコンディションを大きく崩すこともなく順調にきていますね」

――山口選手はタイガームエタイとALIVEが練習場所になっていますが、どのぐらいのバランスで練習の比率を考えているのですか。

「基本的な考え方として、普段はタイで技術を磨いて、試合前に日本で調整するという形です。タイにいたまま試合に出たこともあるのですが、タイガームエタイは選手が多いので、どうしてもコーチの指導が分散してしまう部分があるんです。日本のように細かい部分にまで気にかけてもらって、試合まで持っていくことはどうしても難しいです」

――ALIVEの鈴木陽一代表がやっているようなコンディション管理ができない部分はありますよね。

「現にタイで調整していて怪我や感染症でコンディションを作れないときがあったので。今は慣れ親しんだ、気心がしれた仲間たちと対人練習をして、昔から僕を見てくれている(鈴木)社長やコーチ陣に仕上げてもらうのがしっくり来ていますね」

――2月のIMMAF世界大会は1回戦を突破したものの、2回戦を怪我で棄権という結果に終わりました。どういう状況だったのですか。

「大会の3週間前に怪我をしてしまい、かなり練習も制限された状況で試合をしたんです。初日(1回戦)は何とか勝てたのですが、2日目は厳しいと判断して棄権することにしました」

――そのタイミングでプロデビューを決めた理由は?

「ずっとIMMAFにはこだわってきやってきたのですが、今後のキャリアを考えた時に僕はUFCでチャンピオンになることが一つの目標で。そこから逆算したとき、僕ももう23歳なので、しっかりプロでレコードを重ねていく段階だなと思いました。また、タイガームエタイの仲間、それこそUFCやONEで活躍している選手と接していると、しっかりファイトマネーやスポンサーで資金を潤沢にしたうえでいいコーチを雇ったり、身体のケアに費やしたり…そういうことをやっているんですね。

僕もそうした本当の意味でのプロフェッショナルな生活をしたいと思い、ここからはファイトマネーで稼いでいきたいと思いました」

――では2023年にプロデビューするというのはもともとプランにあったことなのですね。

「はい。ある程度この時期にプロデビューしようと思っていました」

――アマチュアはトーナメント制で、大会前に対戦相手が分からないまま、時に1日で複数回、IMMAFでは連日のように試合を戦わなければいけないということもあります。逆にプロは事前に対戦相手が決まっていて、試合当日は1試合戦うだけです。同じMMAでもプロとアマチュアでは違うものですか。

「本当に別物だと思います。アマチュアは金メダル以外はすべて負け。5回戦って5勝して初めて勝ち、4勝1敗だったら負けなんです。しかも試合するために海外で10日間ほど拘束されるし、ある程度慣れていたとはいえナーバスでした。IMMAFにおいて日本人は発展途上で、最小限のチーム編成で試合をしなければいけない。それこそコロナ禍で試合したときは両親と僕だけで試合したこともあるし、そういう環境で戦うことには緊張感がありました。

あとプロとアマの大きな違いとしては対戦相手の部分ですね。プロは対戦相手の情報が事前に分かるし、相手に似たタイプの選手を練習相手に選ぶこともできる。相手の特徴を考えて練習できることは大きいです」

――アマチュア時代は対戦相手の対策ができないなか、どのようなことを意識して練習していたのですか。

「日頃から自分の穴をなくすための練習ですね。もし相手がストライカーなら寝かせなければいけないし、下からのアタックが強い相手だったら寝技の対処ができないと極められる。それは試合まで分からないので、そういう部分での地力の底上げはアマチュアキャリアが長いからこそできたことだと思います、今回に関していえば、タイガームエタイでぶ厚くした技術でどう相手をハメるのかを考えています」

――アマチュアで長くキャリアを積んできた強みはMMAにおける地力や対応力になるのですか。

「一番はそこですね。トーナメントで勝つためにどんな相手が来てもいいように総合力を上げる。その部分への意識は高まりました」

――間違いなくプロとは違う経験値を積むことができているようですね。

「プロでも色々なことはあると思うんですけど、10日間海外にいて、60カ国以上の国の選手が一箇所に集まるMMAの大会はIMMAF以外でなかなかないじゃないですか。そういう国際感覚はIMMAFで身についたと思います。僕もタイでは英語を使うんですけど、IMMAFが英語を学ぶきっかけになったし、格闘技以外の感覚的な部分は大きな学びになりました」

――それだけ違う国の選手が集まると文化背景も違いますし、細かいトラブルや事件は起きなかったですか。

「……おおらかさが大事だなと思いました(笑)」

――MMAでは色々なキャリアの積み方があると思います。山口選手はUFCでチャンピオンになるための近道や方法論がアマチュア=IMMAFだったのですか。

「そうですね。でも僕がMMAを始めた頃から考えていたことではなくて、マーシャルワールド杯2017JMMAFトーナメントで準優勝して、優勝者が外国籍の選手だったので、僕が繰り上げで豪州の大会(2018年のIMMAFオセアニア・オープン選手権大会)に出る切符を掴んだんです。社長も『経験だから行ってみよう!』と背中を押してくれて、結果的に金メダルを獲ることができました。それが自信になれた部分もありますし、そこで初めてUFCを意識したことは覚えています」

――ジュニア時代にIMMAFの世界大会で対戦したムハマド・モカエフがUFCで活躍しています。彼の活躍はどう捉えていますか。

「妬ましい気持ちがないと言ったら嘘になりますけど、各々選手は人生設計ややりたいことが違うと思うんです。最終的なゴールがUFCだとしても。だから一概に自分と(モカエフを)比較しても意味がないと思います。ファンのみなさんがそこを比較して面白く見てもらう分には構わないですが、僕は少なくとも10年以上はこの競技をやっていくつもりですし、誰と比較して、ではなく自分を高めていく方向に集中しています」

――ファイターとしての人生設計という部分で、プロデビュー後はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「僕が考えるMMAファイターは、まずしっかりファイトマネーで生活できること。あとはシンプルに僕はMMAが好きで、格闘技歴でいえば5歳から空手をやっているので、自分がやってきたものをどこまで追求していけるのか。それが毎日楽しいです。後付けになりますけど家族、社長、地元の仲間、コーチ……本当に僕は恵まれた環境で格闘技をやっているので、そういう人たちにも喜んでもらいたいと思います」

――山口選手はもともと極真会館出身なんですよね。極真を始めたきっかけは何だったのですか。

「お父さんが格闘技の大ファンで、小さい頃からテレビでUFCやDREAMを見ていたんです、具体的なキッカケは覚えてないですけど、自然な流れで空手を始めました。そんなお父さんですけど、そこまでガツガツしたタイプじゃなくて『やるならとことんやれよ!』と応援してくれるタイプですね」

――ALIVEに入会したのもお父さんの影響ですか。

「そうですね。通いやすさで言えば、もっと近いところにジムもあったんですけど、お父さんが日沖さんの活躍を知っていて『MMAをやるならALIVEだろ』ということでALIVEを勧められました」

――対戦相手の安藤武尊選手はレスリングベース、山口選手と同じく今回がプロデビュー戦の選手です。

「それこそ僕の場合はお父さんが対戦相手のことをものすごく調べてくれて。こんなこというとドキッとするかもしれないですが、相手のSNSの発言も全てチェックしています(笑)。僕は動いている動画はもちろんSNSの投稿一つとっても選手の性格がにじみ出ていて、それは試合にも影響すると思うので、僕はそういう感覚は大事にしています」

――他の選手とは違うキャリアを積んできたという部分で「山口怜臣、どんなもんだ?」という見方もされると思います。

「試合内容で言うと、全局面で技術の差があると、相手は段々とやることがなくなっていくじゃないですか。アマチュアと違って試合時間が5分3Rあるんで、その時間を使って技術の分厚さを見せたいですね。自分はアマチュアを通じて総合力を磨いてきたので、5分3Rあった方が技術の差を出せると思うんですよ。5分3Rの自分が楽しみです」

――注目のプロデビュー戦、どのような試合を見せたいですか。

「僕は『アマチュアでやってきた部分がどうなんだ?』という見方をされると思いますが、僕自身それ以上にUFCやもっと大きなゴールを見てやっています。逆にそこを見て欲しいというか。『この先コイツは伸びるぞ』とか、MMAファイターとしての将来性を見せられたらと思います」

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(南アフリカ)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(南アフリカ)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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【Pancrase337】これからの世界標準へ。30周年大会でIMMAF王者サロハイディノフがプロデビュー戦

【写真】中央アジアのプロMMAシーンでタジキスタンは、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンに続き第4位というイメージが強いが、IMMAFの世界ではカザフスタンに次ぐ強豪国だ(C)PANCRASE

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが、引き続き毎日のように発表されており、現時点の決定カードをまとめておきたい。

藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦、ストロー級では黒澤亮平×八田亮、平田直樹×遠藤来生のフェザー級、バンタム級=矢澤諒×笹晋久、女子ストロー級のKAREN×高本千代戦、ライト級の余勇利×神谷大智と軽量級から中量級へと各階級のマッチアップが決まっているなか──本日2日(水)に海外勢としてムハンマド・サロハイディノフの参戦が決まった。

タジキスタン人ファイターのサロハイディノフは今年の2月にセルビアのベオグラードで行われた2022年IMMAF世界大会のフライ級王者で、今回がプロデビュー戦となる。


IMMAFの世界王者の注目株は、バーレーン王国のKHKスポーツという共通の親会社を持つBRAVE CFでデビューすること多く、IMMAF世界大会3連覇のラマザン・ギチノフも6月のBRAVE CF71でのプロ初戦を115秒ダースチョークで飾っている。

そんななかサロハイディノフがパンクラス30周年記念大会でデビューというのは、同世界大会を視察したパンクラス福井幸和代表のJMMAF→IMMAF路線の強化への強い想いが形となったといえる。サロハイディノフの対戦相手はまだ決定していないが、IMMAFといえば、山口怜臣のプロデビュー戦も今大会で組まれることも決まっている。同じくプロ初陣の安藤武尊と戦う山口は、2018年と2019年のIMMF世界ジュニアで準優勝。この2つの銀メダルは、決勝で2度とも現UFCファイターのムハマド・モカエフに敗れた結果だ。

タイを拠点にIMMAFでカザフスタン、エクアドル、レバノン、イタリア、バーレーン、メキシコ、豪州人ファイターと国際戦を経験している山口は、2月の世界大会に最後のIMMAF出場と決めて挑むも、初戦で勝利した後に古傷の再発で2回戦を棄権という悔しい想いをしている。7カ月の経て、プロとして新たなMMAファイター人生を歩み始める山口。J-MMA界では過去にないアマ生活を送ってきただけに、国内のアマMMAで結果を残してプロとなった安藤との対戦は、自身のキャリアを肯定するためにギチノフやマカエフばりの圧勝を期しているに違いないだろう。

またライト級では4月の立川大会で岡野裕城を破った松岡嵩志が葛西和希と戦うことも決まっている。松岡は5位にランクされ、葛西は6位だが昨年までの期待値は後者の方が前者を上回っていたといっても過言でない。そんななかで元HEAT王者にしっかりとやるべきことをやり切って勝った松岡が、葛西を相手にきっちりと勝てば、さらに上を目指せる試金石となる一戦。対して葛西は、タイトル戦線再浮上を目指すだけでなく、周囲の期待値を維持するという点においてもキャリアの左右する戦いとなる。

なお、同大会では上記カード以外にプレリミ・ウェルター級で、佐藤生虎×渡邉ショーン戦も決定している。

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【Pancrase337】9/24立川。30周年記念大会のカード、続々決定。何と藤田大が住村竜市朗と対戦!!

【写真】サイズ、スタイル、風貌がまるで違う住村と藤田(C)MMAPLANET

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが続々と発表されており、ここで一度まとめておきたい。

まず昨日23日(水)に明らかとなったのが、藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦だ。今月20日になったばかりの藤田は、6月大会で押忍マン洸太をヒザ十字で破り、その1勝で同級2位にランクされている。

一方の住村は7月大会でパンクラス首都圏大会に本格参戦を果たし、草MAXをドミネイトしランク5位に。


キャリア30戦越え、37歳の住村。藤田はプロ戦績2勝1敗。そしてMMAファイターとしては打撃から有限実行の漬けファイトが可能になるほどグラップリング能力が上がった住村に対し、藤田のソレはオンリー裸の柔道&柔術で打撃はゼロに近い。

それでも一発の極め力とグラップリングためのグラップリング能力が高い藤田に対して、住村としては自身が殴ることが許されているグラップリング戦という感覚のファイトになりそうだ。勝者が林源平の持つウェルター級王座に挑む権利を手にできる挑戦者決定戦の意味合いも持つであろう一戦、その風貌や佇まいで既に注目度が高まっている藤田が、いかにMMAを戦うのかという点でも楽しみなファイトだ。

この他、ストロー級では7月大会でパンクラス初参戦したばかりの黒澤亮平が八田亮と戦うことも決まっている。元修斗とZSTの王者対決は確実に、山北渓人が返上したストロー級戦線を動かせるファイトになることは間違いない。

さらに平田直樹が今年に入って既に3戦目が決まり、遠藤来生と相対することも決まっている。遠藤は本来、パワフルなウェルラウンダーだが、打撃のコンビという部分で平田に組む機会を与えやすい。如何に平田の形で組ませないか、そこが遠藤にとって命題となる。

そして3試合連続初回KO勝ちの矢澤諒が、笹晋久と戦うことが決まった。コロナ禍の2020年7月のiSMOSでプロデビュー。2戦目から一貫してパンクラスで戦ってきた矢澤は、現在3試合蓮足初回KO勝ちで上昇一途にある。対する笹は修斗、DEEP、HEAT、そしてGladiatorと渡り歩き、4月の立川大会でパンクラス初参戦を果たした。同大会で笹は田中路教に完敗、矢澤はジェイク村田をKOしており、腰を据えてパンクラスで戦う矢澤の勢いが上回るように感じられるマッチアップか。

前ストロー級QOPのKARENが仕切り直しの高本千代戦、余勇利×神谷大智のライト級が決定済みの立川大会だが、タイトルマッチを始め上位カードの発表がこれからになる。

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DEEP MMA NARIAGARI o ONE RIZIN RYO RYOGA   キック パンクラス ボクシング 住村竜市朗 北岡悟 大木良太 朝太 皇治 竹浦正起 赤沢幸典 青木真也

『DEEP vs. NARIAGARI』試合結果

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▼第11試合 DEEPライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)
判定2-1 ※28-29、29-28×2
×大木良太(KRAZY BEE)

▼第10試合 エキシビション 柔術タッグマッチ 6分1R
―皇治(TEAM ONE)& 住村竜市朗(TEAM ONE)
勝敗無し
―青木真也(フリー)& 竹浦正起(CARPE DIEM)

▼第9試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール メガトン級 5分2R
〇赤沢幸典(Tristar Gym日本館/Team Cloud)
TKO 1R 2分00秒 ※レフェリーストップ
×朝太(NARIAGARI)

▼第8試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール 68.0kg 5分2R
〇立成洋太(パエストラ松戸)
KO 1R 4分05秒 ※右フック
×雄貴(NARIAGARI)

▼第7試合 DEEPvs.NARIAGARI キックルール 60.0kg 3分2R
×RYOGA(フリー)
KO 1R 2分40秒 ※右フック
〇吉田 仁(NARIAGARI)

▼第6試合 DEEPvs.NARIAGARI MMAルール 58.0kg 5分2R
〇多湖リキト(ネックス)
一本 2R 3分23秒 ※腕十字
×悠里(NARIAGARI)

▼第5試合 DEEPvs.NARIAGARI キックルール フライ級 3分2R
×琥(K-Clann)
1R 1分29秒 ※3ノックダウン
〇元太郎(NARIAGARI)

▼第4試合 エキシビションマッチ 2分2R(※1R目キックボクシング+2R目MMA)
×城戸康裕(谷山ジム)
2R フロントチョーク
〇平山 迅(TEAM ONE)
※エキシビションのため勝敗は無し。

▼第3試合 DEEPライト級 5分2R
〇井上竜旗(AACC)
判定3-0 19-19(マスト井上)×2、20-18
×中谷優我(BRAVE)

▼第2試合 NARIAGARI キックルール 68kg 3分2R
×レイヤ(華王州)
判定1-2 ※19-20×2、20-19
〇来希(TEAM ONE)

▼第1試合 NARIAGARI キックルール 69kg 3分2R
〇豊樹(フリー)
KO 2R 2分53秒 ※右ハイキック
×ハルゴング(フリー)

 7月23日にニューピアホールで開催された『DEEP vs. NARIAGARI』の試合結果。メインイベントは北岡悟が大木良太に判定勝ちし3連勝。試合後にはRIZIN再出場をアピールするとともに公開プロポーズ(お相手は19歳!)を成功させています。

 DEEP vs. NARIAGARIの対抗戦はDEEPが3勝2敗と勝ち越してます。続きを読む・・・
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【DEEP x NARIAGARI】大木良太戦へ、北岡悟「強い相手に勝つためにずっとやってきたわけだから。ずっと」

【写真】このタイミングでボイスレコーダーの前で話すことが異例で。そして、最も簡潔に北岡悟を表現する言葉が聞かれた(C)MMAPLANET

本日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP vs NARIAGARIのメインで大木良太と対戦する北岡悟。

2月、5月と連勝し、今回の試合に臨むこととなった。そんな北岡が異例の計量前の取材に応じてくれた。計量前の選手と言葉を交わすことはあっても挨拶程度。そのなかで北岡はこちらの取材スケジュールを考慮し、その場で取材に応じた。この事実、そして語られた言葉、この数分後に始まった計量での所作の全てが、北岡悟だ。


──計量前なのに、ありがとうございます。

「ハイ」

──しかし、こちらの事情をくみ取っていただきこのタイミングで話を聞かせてもらえるということですが、それが可能だけ計量前でも体調が良いということでしょうか。

「いえ(苦笑)。そんなことないけど、事情をくみ取って受けているということです」

──本当にありがとうございます。明日戦う大木選手、この2連勝を経て目指すところまでの過程にあるなかで、しっかりと段階を踏んで戦う相手になります。

「ハイ、分かっています。ただ、『ここで勝ったら』とかっていうよりも、良い準備ができているので『これでどうなのか』という感じです」

──北岡選手のなかでも2月、5月よりも強敵だという認識ですか。

「そういう意識ではないです。相手ではなくて、強い相手に勝つためにずっとやってきたわけだから。今までも……この2試合も、それまでもずっとそうやって取り組んできました。継続しての今なので。それでたまたま──たまたまじゃないんだけど、このタイミングでこの相手と戦うということです」

──仮に連勝した相手よりも、力のない選手ならやることはなかった?

「そういうゴチャゴチャした考えでやっていないから。うん、まぁ……例えそういうこともあっても、今から計量っていうときにそんなゴチャゴチャしたことは頭にないです。そんなゴチャゴチャした感じじゃない」

──ただ、目の前の相手と戦うと。

「強い相手に勝つ。勝てる自分を創る」

──いずれにせよ、肌の艶や声の張りという部分で仕上がりの良さは伺えます。

「そうですか。いやぁ……いやいやいやいや(苦笑)。ハイ。まぁ、今日のこの大会だと皆……ただ体重を測りにきただけでしょ。そいつらとちげぇからな」

──そこです。北岡選手が続けてきたことと、明日の試合に出る選手たち。同じじゃないという気持ちで臨むということですね。

「別に改めていう必要はないと思います」

■視聴方法(予定)
7月23日(日・日本時間)
午後2時45分~SmartNews

■ DEEP vs NARIAGARI

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
大木良太:70.8キロ

<エキシビション/6分1R>
皇治&住村竜市朗:──キロ
青木真也&竹浦正起:──キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:105.9キロ
朝太:98.05キロ

<68キロ契約/5分2R>
立成洋太:67.55キロ
雄貴:67.05キロ

<キック60キロ契約/3分2R>
RYOGA:59.85キロ
吉田仁:59.9キロ

<58キロ契約/5分2R>
多湖リキト:57.85キロ
悠里:57.55キロ

<キック・フライ級/3分2R>
琥:57.05キロ
元太郎:56.75キロ

<エキシビション/2分2R>
城戸康裕:──キロ
平山迅:──キロ

<ライト級/5分2R>
井上竜旗:70.7キロ
中谷優我:70.4キロ

<キック68キロ契約/3分2R>
レイヤ:68.50キロ→67.35キロ
来希:67.75キロ

<キック69キロ契約/3分2R>
豊樹:68.6キロ
ハルゴング:68.85キロ

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DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック 住村竜市朗 草MAX

【Pancrase336】宣言どおり!? 元DEEP王者の住村がTD&コントロールで草MAXをドミネイト

【写真】自分のやるべきことをやり切った勝利(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
草MAX(日本)

サウスポーの草MAXが右ジャブを伸ばすと、住村は左右ローでけん制する。住村がワンツーから組みついたが、草MAXが突き放した。右ロー、右前蹴りを見せる住村に対し、草MAXもローを繰り出す。パンチを振るって草MAXにケージを背負わせる住村。草MAXはケージ中央に戻ったが、住村がニータップで飛び込みグラウンドに持ち込んだ。ケージ際でパスした住村はサイドで抑える。草MAXはケージキックから反転するも、住村がバックに回った。

右足を入れる住村は、立ち上がる草MAXを再びグラウンドに引きずりこむ。草MAXはハーフガードへ。左腕を枕にして、草MAXの右手首を抑える住村はパスを仕掛けていく。ケージ際へ下がる草MAXをパンチで削る住村が、立ち上がった草MAXから離れてケージ中央で見合って初回を終えた。

初回はジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

2R、住村の右インローを草MAXがカット。草MAXを右ローを繰り出したところで住村が飛び込み、ニータップでテイクダウンを奪った。二重絡みのハーフガードで守る草MAXを抑え込む住村は、コツコツとパンチで削る。さらに左ヒジを入れる住村。パスからバックに回り、草MAXの左手首を抑えた。左足を差し入れ、左腕をキムラで抱えてきた草MAXの動きを完全に潰した。

2Rもジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

最終回、草MAXの左三日月蹴りが住村のボディに突き刺さる。しかし組みついた住村がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。テイクダウンと同時にパスしている住村はサイドへ。コツコツと左ヒジを叩きつける住村は、さらに左腕を枕にして肩を叩きつける。体を起こした草MAXのバックに回った住村は、ケージ際でバックコントロールで優位に進めている。ボディにヒザを突き刺し、草MAXを立たせない。

残り1分で足を入れた住村がバックマウントから草MAXの体を伸ばす。最後はバックコントロールから、立ち上がった草MAXを再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定は本人の言う「塩漬け」にした住村がフルマークの判定勝ち。相手が動きたくても動けない。動かさないのは技術だ。


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【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

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【Pancrase336】「塩漬けにどうこう言うなら、まず下から動いてほしい」草MAX戦へ、住村竜市朗─02─

【写真】こうやって必至に倒すわけで。この直向きさは心打たれるかと(C)MMAPLANET

9日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で、草MAXと対戦する住村竜市朗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元DEEP王者の住村にとって、パンクラスのナンバーシリーズ出場は今回が初となる。現在の住村のファイトスタイルについて訊くと、熱いMMAと組み技論を展開してくれた。組むからアグレッシブでない、というわけではない。そんなMMAの魅力を伝えられるような試合を、新天地で見せることができるか。

<住村竜市朗インタビューPart.01はコチラから>


――草MAX選手とは2015年7月のパンクラス大阪大会で対戦し、住村選手がRNCで勝利しています。今回が8年ぶりの再戦となります。

「パンクラスのナンバーシリーズは今回が初めてですけど、過去に大阪大会は出ているんですよね。大阪ではパンクラスとDEEPの合同興行にも出ていますし。あれからお互いに団体のチャンピオンになっていて、今回は良いものをお見せできると思いますよ」

――前回の対戦から、草MAX選手の印象で変わっている部分はありますか。

「どうなんですかね……8年ぶりですからね。テイクダウンディフェンスとか組みの部分は、実際に触ってみないと何とも言えないです。打撃については一発がありますし、蹴りは上手なイメージがありますね」

――草MAX選手については、以前よりも組みの展開が増えている印象があります。

「疲れないように打撃よりも組みの展開を増やしているかもしれないです。これはベテランあるあるで(笑)。だから省エネをしている部分もあるんじゃないかと」

――住村選手ご自身がベテランあるあるで、省エネのために組み中心へと移行しているのですか。

「そうです(笑)。というか、省エネだったんですよね。それこそ塩試合ばっかりで。でも最近は吹っ切れて、試合でもっとシンドイことをしようと思いました。どんなに厳しい練習をしていても、試合では絶対にバテる。それならもっと疲れることをしようと思って」

――それだけ組みでアグレッシブに展開するということですね。

「はい。すると相手も疲れてきます。そこから息が上がった者同士、どっちの心臓が先に止まるか――っていうぐらいの展開にしたいです。8年前と比較するとレスリングができるようになりました。レスリングと寝技は繋がっているので、しっかりレスリングで勝って――言い方は悪いですが、塩漬けにしたりとか」

――塩漬け……。住村選手にとって、いわゆる塩漬けは是なのか。それとも可能なら塩漬けにならないほうが良いですか。

「何て言ったらいいのか――試合って2人の作品じゃないですか」

――対戦する選手2人が生み出す作品という意味ですか。

「要は、自分だけがやっているものじゃないということですね。僕がいて、対戦相手がいるから試合になる。塩漬けについては『今はオレが上に乗ってんねんから、オマエが動けよ』としか思わないんです。塩漬けにされたくなければ、下になっているほうが動けばいい。その技術がないから動けない。だから漬けられているんだよってことじゃないですか。それを選手だけじゃなく、観ている皆さんにも分かってほしいんですよ」

――これはもう何十年も議論されていることですよね。抑え込まれたくなければボトムからエスケープする技術を磨かないといけないし、その前にテイクダウンディフェンスの技術を向上させないといけないわけで。

「そういうことですよね。まず倒されなければ、塩漬けにされることもない。下になっているほうが動けば、上になっている選手に隙ができてスクランブルに持ち込むことができます。すると上の選手にも極めるチャンスが生まれたりとか、試合も動くわけですよね。自分がテイクダウンのために動いたのだから、次は下になったほうが動く番っていうだけで。だから僕は、塩漬けに対しては何も思わないです。それは本当に」

――それはメディアも含めて、もっとテイクダウンディフェンスやスクランブルなどの展開や技術の理解を深めていかないといけない問題ですね。

「それが分かると、なぜUFCは打撃の展開が多いのかも理解できるじゃないですか。UFCファイターは皆、しっかりとレスリングができる。テイクダウンディフェンスの技術があるから、グラウンドにならず打撃の展開が増える。よくUFCを視ている人が『もっとテイクダウンに行けよ!』、『もっと抑え込めよ!』と言っていますよね。『いやいや、それができないからスタンドの展開になっているんじゃないか』と。

僕もトップを取ってから、極められるものなら極めたいです。でも下が動かないから隙が生まれず、サブミッションに持ち込みづらくなる。結果、動いているのは相手に隙を作らせようとする自分ばかりで。もし塩漬けされることに対して、どうこう言うならまず下から動いてほしいと思います」

――打撃戦を好む傾向にあるとは思いますが、だから打撃戦ばかりになっているわけではないと。なるほどです!! 一方で、グラウンドになると対処法がサブミッションばかりではなく、スイープやスクランブルもある。

「まず下になった時の組み手を知らないのかなと思うことはありますね。どう組んで、どう立つのかっていう技術を磨かないといけなくて。僕もロータスやイグルーで、それこそイゴール・タナベ選手や岩本建汰選手のようなトップグラップラーの練習を見ています。トップ同士の試合や練習になればなるほど、一本を奪うことは難しいじゃないですか。お互いにポジションを取られたり、サブミッションを狙われた時の対処法が本当に巧いので」

――住村選手としては、ロータスやイグルーでの練習を通じて、そうしたグラップリングの展開も向上しているのですね。

「まだまだ日本のトップグラップラーと比べたら――という感じではありますけど、おかげさまでレスリングとグラップリングには自信があります」

――そのテイクダウンとグラップリング力を、次の草MAX戦で見せられるかどうか。最後に次の試合への意気込みをお願いします。

「次の試合がちょうどプロ30戦目になります。この年齢になっても新しいことにチャレンジできるのは、すごく嬉しくて。それは支えていただいている方々のおかげです。DEEPのベルトを獲った時のように次の目標ができました。目標ができた時の自分は強いですから。僕のMMA第二章を見てください!」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT
午後5時15分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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【Pancrase336】パンクラス東京大会初出場。住村竜市朗─01─「王座を狙って目の前の試合を勝っていく」

【写真】渋さが相当に増してきた住村。円熟味のあるMMAと思いきや、組み技根性ファイト上等となっている(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)、東京都港区のニューピアホールでパンクラスが昼夜興行を開催する。夜の部Pancrase336では、元DEEPウェルター級王者の住村竜市朗が元HEAT王者の草MAXと対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

これまで住村はパンクラス大阪大会に出場したことはあったものの、東京大会は今回が初参戦となる。その対戦相手は2015年のパンクラス大阪大会で対戦し、RNCで下している草MAXだ。ここでパンクラス参戦の経緯と改めて訊いた。


――今回は引っ越し作業の合間を縫って、取材時間を設けていただき、ありがとうございます。試合直前に引っ越しをされるというのは、どのような理由だったのでしょうか。

「それほど遠い場所ではないのですが、試合に集中したくて静かな場所に引っ越しました。都内に拠点を移してから4年ぐらい住んでいた部屋で、いろいろ変えたくなったんです」

――なるほど。今回は部屋が新しくなっただけでなく、戦う場所もDEEPからパンクラスに移りました。まずはパンクラスで戦うことになった経緯を教えてください。

「DEEPさんには、すごくお世話になりました。ベルトも巻くことができましたし。でも僕、年齢も年齢じゃないですか(現在37歳)。それとDEEPでは対戦相手も1周して、2周して3周目に掛かろうかというところやったので、キャリアの最後は別のところで――パンクラスさんでベルトを獲りに行こうかと思いました」

――住村選手は2017年5月にDEEPウェルター級王座を獲得し、2022年5月にベルトを返上しました。その時点で、別の舞台で戦うことを考えていたのですか。

「はい。一番大きいのは、RIZINで木下憂朔選手に負けたことですね。他の団体のチャンピオンに負けた僕がベルトを持っているのはおかしいと思ったんです。その試合後からDEEPさんと王座返上の話はしていました」

――木下選手に負けた……。2021年11月のRIZIN Triggerで木下選手と対戦し、公式結果は住村選手の反則勝ちです。しかし住村選手にとっては「負け」なのですね。

「あれは、どう見ても僕の負けじゃないですか(苦笑)。最後は反則決着になりましたけど、木下選手がケージを掴んで踏みつけてくる前に、僕は完全に効いて倒れていたわけなので。今は木下選手もUFCと契約して、世界で戦ってくれています。だから僕も、木下選手と戦えたことは良かったと思っています」

――……もしかしてパンクラスを新たな主戦場に選んでいたのは、木下選手との再戦をにらんでの判断だったのでしょうか。

「あぁ、その気持ちもありましたね。パンクラスで戦おうと考えたのは、まだ木下選手がUFCと契約する前で。でも木下選手は若いし、世界を目指して当然の選手ですからね。UFCで頑張ってほしいです。応援していますよ」

――では今年2月にDEEPで嶋田伊吹選手と対戦した際は、「これが最後のDEEPだ」という気持ちで試合に臨んでいたのですか。

「そうです。その前に、鈴木慎吾選手に負けましたよね(※昨年8月にTKO負け)。本当は、あの試合で勝ってDEEPは最後にしようと思ったんです。でも負けてしまって――負けたままDEEPを去るのはカッコ悪いなと思ったので、今年2月に嶋田選手と試合させていただきました。何とか勝てて、もうDEEPでやり残したことはないという気持ちです」

――嶋田戦はタフファイトになり、住村選手は試合後に「しょうもない試合」と仰っていました。ただ周囲の評価は上々でした。

「自分の中で、出し切れたという気持ちはありました。メンタル的にも吹っ切れていましたし。木下戦と鈴木戦——人生で初めて連敗したような状況だったので、逆に吹っ切れて試合することができましたね。嶋田選手は若くて勢いのある選手で、そこで競り勝てたことも大きいです。まだまだやれる、というところを見せられたんじゃないかと思います」

――繰り返しますが、決して「しょうもない試合」ではなく両者の気持ちが見える好ファイトでした。

「ありがとうございます。シーソーゲームになりましたよね」

――組みによるシーソーゲームが評価されづらいのが国内MMAの現状です。判定でもテイクダウン&コントロールより、ダメージを与えていなくても細かい打撃がより評価される傾向にあって。

「今、そっちのほうが評価されちゃいますよね。でも、僕が打撃主体の試合をすることはないです。今は自分のことを組みの選手だと思っているので。試合で打ち合いになったとしても、組めるタイミングがあれば組みに行きますよ。どんな判定基準であろうと」

――グラウンドでコントロールする場合は、相手の打撃をもらわず完全に制圧しないと判定で優位に立てないかもしれません。住村選手にとっては、今後も若手選手とのタフファイトが連続することになります。

「そういう試合が続きますよねぇ。若い選手は元気やから。もう海から上がったばかりの魚みたいにピョンピョンと撥ねて(笑)」

――アハハハ。それは元気すぎますね。

「自分も若い頃は、そうでした。元気で、『誰にも負けない。上の選手を食ってやろう』という気持ちでした。それも立場が変わって、これから若くて勢いのある選手が僕のことを食ってやろうという試合が続くと思います。前回の嶋田戦もそうでしたし。そんな若い選手を制圧できるぐらいのテイクダウンと、コントロール力を身につけないと勝てないですよね」

――パンクラスに参戦するうえで、ベルトを目指していくということでした。どれくらいの期間と試合を経て、ベルトに挑みたいと考えていますか。

「次の試合に勝って、すぐタイトルマッチをやらせてくれるなら嬉しいです。もちろん、そんな美味い話はないと思うので、もう1試合やれと言われたらやります。そこはパンクラスさんに任せますね。先日、新しいチャンピオンも決まって、そのベルトを狙って目の前の試合を勝っていくしかないです」

――草MAX選手は現在パンクラスのランカーではないので、この試合結果がランキングに影響を及ぼすかどうかは分かりません。住村選手としては初戦でランカーと対戦したかったのではないですか。

「いえ、まずは試合を組んでくれたことに感謝しています。それと草MAX選手はHEATの元チャンピオンで、キャリアもある。パンクラス初戦として良いカードだと思っています」

<この項、続く>

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【DEEP×NARIAGARI】メインはDEEP公式戦。大木良太と対戦する北岡悟「自分がMMAをやることが大事」

【写真】(C)MMAPLANET

16日(金)都内某所にて、7月23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP vs NARIAGARI』の記者会見が行われた。

記者会見の第1部では佐伯繁DEEP代表と皇治NARIAGARIプロデューサーが登壇し、両団体の対抗戦が行われること。さらにDEEP公式戦の2試合——ライト級の北岡悟×大木良太、井上竜旗×中谷優我が発表されている。興行のメインは対抗戦ではなく北岡×大木に。DEEP佐伯代表は「対抗戦を行うことに批判もあると思います。そんななかで、しっかりとDEEPの公式戦でMMAの良さを見せたい」と、北岡×大木の一戦をメインにする理由を語った。DEEP公式戦出場選手の抱負と、MMAPLANETからの質問に対する回答は以下の通りだ。


北岡悟
「頑張ります。

(2試合連続一本勝ちで迎える試合が、この場でこの対戦相手に決まったことについて)なるはやで試合がしたくて。7月2日のDEEPには松嶋こよみが出るので、セコンドに専念したいです。それで9月大会を待つかどうか。僕は皇治選手と親しい住村竜市朗さんとは練習仲間で、この大会に--もっと違う話を聞いていたんですけど(苦笑)。そこに自分も混ざったら面白いんじゃないか、ひとつ形になるんじゃないかと思いました。

しかもDEEPが噛むと聞いたので、佐伯さんにもその話をしていて。5月の試合をクリアした後すぐ、具体的に出場を希望したという感じです。最初からDEEP提供試合として行うというような話だったので、そんなに違和感はありません。試合場はDEEPのケージで、レフェリー陣もJMOCがやるわけですし、自分はMMAをやるだけですよね。自分がMMAをやるということが大事だと思っています。

対戦相手については、自分が1年半前に負けている鈴木琢仁選手に勝っているので、強いと思います。KRAZY BEEに所属する前にいたTRIBE TOKYOで練習を共にしていたこともあります。当時から体が強くて、強い選手という認識です」

大木良太
「北岡選手のようなキャリアのある選手と対戦できて嬉しいです。ちょっと怪我で休んでいましたが、遊んでいたわけではないです。前とは違う、リニューアルした自分を見せられると思います。ジム(KRAZY BEE)もリニューアルしたので、会員募集中です。

(北岡の言葉を受けて)一緒に練習した時から、僕も『体の強い、良い選手だな』と思っていました。でも試合なので、リスペクトを込めて倒しに行きたいと思います」

井上竜旗(メッセージ文面)
「今回も良い対戦相手を選んでいただき光栄です。前回の試合からここまで妥協することなく積み上げてきました。己に打ち勝って、試合に勝ちます。押忍」

中谷優我(メッセージ文面)
「MMAは一発目ということで、『一歩踏み出す勇気』というテーマで、やってきたことをやり抜くだけです」

そして第1部は北岡が「要は男同士が徹底的にゴロゴロ抱き合います。よろしくお願いします!」という言葉で締めている。

続いて会見第2部では、DEEP×NARIAGARIの対抗戦として以下のカードが発表された。

MMAルール:68キロ契約 立成洋太×雄貴、58キロ契約 多湖力翔×悠里、メガトン級 赤沢幸典×朝太
キックルール:フライ級 琥×元太郎、60キロ契約 RYOGA×吉田仁

通常のDEEPでは見られないような乱闘とトラッシュトークが展開される一方で、DEEPヘビー級トップファイターの一人、赤沢幸典が対抗戦に出場する。

赤沢幸典
「朝太選手はそれほどMMAの経験がないということですが、ケージに上がる以上は対等な相手として、しっかりとプロとしての力を見せつけて完全制圧します」

さらにNARIAGARI公式戦としてはキックルールの3試合が行われる。最後に会見後、皇治プロデューサーがMMAPLANETの質問に対して、自身の出場について語ってくれたコメントを紹介したい。

——米国ではジェイク・ポールが自分の力でPPVイベントを開催し、自身はPPV収益で高額のファイトマネーを得て、対戦相手とシェアできています。そうやってファイトマネーを上げようと試みています。今回のイベントは無料放送ですが、将来的には皇治選手ご自身が出場して、ジェイク・ポールのような形でやっていこうとは考えていますか。

「それは良いですよね。自分が絡むことで、こういった形で記者の皆さんが来てくれて、少しでも注目を浴びるようにしたいと思っています。形は違えど、似ていますね。自分はもっと選手たちがもっとお金を稼げる格闘技界にしたいと思っているので、自分が出ることでその目標に近づけるなら、出場しようと考えています」

——ご自身が出場することは、どれくらい真剣に考えていますか。

「それは結構考えていますよ。だから自分がNARIAGARIに出るのも面白いし、それは近々あるかもしれません。このDEEPとNARIAGARIの対抗戦で、自分が出ることもあるんじゃないかと思っています」

——ご自身以外で出場してほしいと思っている選手はいますか。

「青木真也もそうですし、いま柔術でお世話になっている竹浦正起さんも出てくれたら面白いと思います。もしかしたら、そういう発表もできるかもしれないです」

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後3時00分~ SmartNews格闘技チャンネル

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