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【ABEMA】海外武者修行プロジェクト開始!平田樹らが参加!

近年、日本の格闘技の普及に多大なる貢献を果たしているABEMA格闘チャンネル」。格闘家専門エージェントの「ON THE ROAD MANAGEMANT」と連携し、ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』をスタートさせる事を発表しました。

プレスリリースによると、「日本人の若手選手を一定期間アメリカに滞在させ、さらなる成長のきっかけを得ることを期待し、それぞれの適性に合った北米トップレベルの総合格闘技ジムで、経済面を心配することなく練習だけに集中することが出来る環境を提供します」としています。

また、「本プロジェクトにて渡航費用や滞在費用を負担するほか、豊富なコネクションを持つシュウ・ヒラタ氏とABEMA格闘チャンネルが、選手の将来の方向性やスタイルに応じた練習環境の紹介および宿泊先の案内など、すべての手配を行います」との事。

このプロジェクトの一期生として選ばれたのは、平田直樹、平田樹、三上ヘンリー大智選手、オーディンの4名。随時若手格闘家からの応募を受け付けており、条件は“世界での活躍が期待される、プロ戦歴10試合未満の30歳未満のMMA格闘家”のみだそうです。

これまで何度も書いてきましたが、アフターコロナで日本の格闘技界に突き付けられた大きな課題は世界との大きな差。RIZINでは国際戦で大きく負け越し、象徴である堀口恭司も敗戦。選手も関係者もファンも厳しい現実を目の当たりにしました。

このタイミングでこの企画。世界との差を埋めて世界でも勝てる選手を育成する。。。絶妙としか言いようがありません。距離を埋めて、差を縮めるには世界の強豪の中に入って揉まれるのが1番の近道。若手が海外武者修行の中でどう変わっていくのか今から楽しみでなりません。

しかも平良達郎がUFCで勝利を挙げ、渡辺華奈がベラトールで一本勝ちし、日本人の反転攻勢の機運が高まってきたばかり。これに続く選手を輩出するのか。注目が集まります。
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【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。岩﨑大河✖三上ヘンリー大智「逸材」

【写真】この2人が、これからどのように成長していくのか (C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た岩﨑大河✖三上ヘンリー大智とは?!


──日本人ミドル級、ストライカー対決となった一戦。私ですら、色々なことが見えた試合でした。岩﨑さんは岩崎大河選手の練習をパンクラスイズム横浜で見られたことがあるそうですね。

「ハイ、松嶋こよみ師範代のスパーの相手をしてもらうことがあります。岩﨑選手は日本のMMAのあの階級において至宝だと思います。潜在能力はとんでもないモノがあります。ただ私のなかでは大道塾は格闘空手のイメージをいつまでも持ち続けているのですが、今は空道です。格闘空手が空道になったことで、今の岩﨑選手のアイデンティティがあります。その先にMMAがあるのかと。

彼は異種格闘技だとは思っていないですよね。格闘空手なら打撃で勝とうという意識があるかと思いますが、岩﨑選手はMMAで勝つイメージを持っているかと感じます」

──MMAを戦うので、それは悪くないことではないでしょうか。

「ハイ、良し悪しではないです。きっと空道の時から、総合力で勝負してきたんだと思います。東孝塾長が空道と名付けたことで、空手ではなく総合武道として大道塾で経験を積んできたのだと。私は実は大道塾、格闘空手のファンだったので……そんな風に見てしまうのだと思います」

──どうしても、我々も岩﨑選手のことを打撃系と見てしまうのですが、思想としてそうではない。それは試合や彼の打撃から伺うことはできますか。

「仮にですね、松嶋と岩﨑選手が打撃勝負の限定スパーリングをしたとしましょう。岩﨑選手が、総合力で戦わず打撃のポテンシャルを発揮した時、松嶋は近づくことができないです」

──とはいえ、今回の試合では三上選手のジャブを相当に被弾していました。

「私は三上選手のことは存じ上げていなかったのですが、MMAデビュー戦であの動き……良い選手です。キックボクサーだということを実況で聞いたのですが……」

──アマで16勝0敗14KO、プロでもシュートボクシングやRISEで4戦4勝です。

「そうなのですか……でも、あのジャブを見ていると、キックボクサーには見えないんですよ。キックやシュートボクシングの打撃には見えないです」

──確かキックの前に、大学生の途中まで剣道をやっていたと思います(※3段。全日本学生3位)。

「あぁ、その影響があるのかもしれないです。距離の取り方がMMAでした。キックやボクシング、フルコン空手をしていた選手は前回の堀口選手とパッチー・ミックスの試合で話したように後ろを使う感覚がないんです。ただし、フルコン空手は試合会場が広くて、時折り後ろが使える外国人選手が出てきて、大変な目に日本人選手があうこともありました。

三上選手は後ろが使えていて、そこから飛び込んでくる。なので岩﨑選手も、そういう選手と戦った経験がなく被弾してしまったんだと思います。岩﨑選手の構えは前方から来るものを抑える受けなんです。近い距離から来るものを抑えることができます。ただ1メートルとかの距離だと入ってしまう。岩﨑選手も三上選手がキックボクサーだから、近い距離を想定していたのかもしれないですね。

アイポークで終わってしまったのですが、もっと見たかったです。その少し前の攻防で、岩﨑選手が踏み込みながら右を当てました。あれこそ、格闘空手──令和のヒットマンです。あれが彼の一番の強さだと、スパーリングの時から感じていた部分です。あのパンチの威力は三上選手も面食らったと思います」

──動きが一気にあたふたしました。

「ただし、岩﨑選手がやろうとしているMMAは、あそこを重視していないのかもしれないです。そこが彼の潜在能力の高さだと思いますが……。空道の世界大会でロシア勢とやりあう。それが強くなることという志も良いですし、大道塾への想いも美しい。とはいえMMAを戦う際に面有りと素面の違いを外国人と戦ったときに、彼はどういう風に捉えるのか。

ミドルを蹴り、近づいてきた相手を組んで倒す。そこから寝技というのが、彼の総合武道でありMMAなんだと思います。でも三上選手を慌てさせた右のパンチ、あれだけの打撃を打てる選手は日本にはほとんどいないです。面でも効くパンチ、素面ならそれこそとんでもない威力です。と同時に──それと同等、いや同等以上のパンチを打って来る相手を想定すること。それが岩﨑選手もそうだし、三上選手も目指す世界のMMAの戦いですからね」

──三上選手はデビュー戦でしたが、そこまで期待できますか。

「三上選手は前手がどちらでも、打てています。あの動きだと、キックを続けていると逆に勝ちづらかったと思います。ナチュラルにMMAの打撃家なのかもしれないです。三上選手もMMAグローブで殴られる衝撃、そこをどう稽古して消化していくのか。それを岩﨑選手とのデビュー戦で感じているかと。

海外……世界、そこに行き着けるポテンシャルを彼ら2人は持っている。当てるぞ、倒すぞという意志を持って拳を出す。組み倒すぞと前進する。その時の踏み込みは、確実に違ってきます。そういう部分を獰猛な狩猟民族を相手にぶつけることがデキれば……と、今後の両選手に期待したいですね。

あの階級で戦うこと、日本人選手にはない威力を持っています。それがテメェだけなく、相手も持っている。石ころを握って、後ろから殴って来るような連中とやっていくんだという意識を持って練習し続けて欲しいです。大変なことは百も承知で」

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【POUNDSTORM01】アイポークによるテクニカル判定、組みで優位に立った岩﨑大河が三上ヘンリーを下す

【写真】三上ヘンリーのアイポークによるテクニカル判定決着、岩﨑が勝利した(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19.
三上ヘンリー大智(日本)

※ 2R3分49秒までのテクニカル判定

サウスポーの三上が飛び出し、右ジャブを当てる。岩﨑はケージを背にしながら、ボディロックでテイクダウンを奪う。下になった三上は右足をフックさせ、下からパンチを打ち込む。立ち上がった三上のバックに回った岩﨑が、ボディロックでグラウンドに戻した。パスしてサイドから抑え込む岩﨑。三上は反転して立ち上がるも、岩崎はそのままケージに押し込んだ。ここでバッティングが起こり、試合は一時中断される。

同じ状態から再開後、岩崎がケージに押し込んでいくが、三上が離れた。ケージ中央で右ハイを放った岩﨑が足を滑らせ、マットに背中を着いてしまう。三上はグラウンドに行かず、レフェリーがブレイクをかける。スタンドで再開後、岩崎がケージを背にしてサークリング。三上は岩﨑の右ミドルをキャッチして打ち返す。岩﨑が距離を取って左クロス。最後は岩﨑が三上にプレッシャーをかけていった。

2R、岩崎の右前蹴りをキャッチした三上は、足を捌いて左ハイ。これはかわされるが、三上がプレッシャーをかけていく。ケージ中央で岩﨑の右前蹴りが、三上の下腹部に入ってしまい、ここも試合中断となる。再開後、岩崎は両手を前に出して相手との距離を保つ。三上は右ジャブ。岩﨑が右ローと右ミドルで相手を下がらせる。三上の右ジャブがクリーンヒットするも、岩崎の前蹴りで尻もちを着いてしまう。

2分過ぎに岩崎が組みつき、左腕を差し入れて相手をケージに押し込んだ。三上は正対して離れ、左ヒジを狙うと岩﨑が距離を取った。岩﨑は右ミドル。三上の右ジャブがクリーンヒットする。三上のパンチをかわして距離を詰めた岩﨑が連打で攻め立てる。ここでディフェンスする三上にアイポークがあり、またも試合が中断となった。

ドクターチェックの末、岩崎が続行不可能と判断され、ここまでの採点内容で勝負は決することに。
1人のジャッジは1Rずつ振り分けたが、残り2人がフルマークで岩﨑につけ、岩崎がテクニカル判定で勝利した。


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【POUNDSTORM01】中村倫也と戦う。アリアンドロ・カエタノ「彼のUFC行きの計画は実行できない」

【写真】渋さ100パーセント、カエタノにも夢があり日本にやってきた(C)MMAPLANET

明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01のメインで中村倫也と対戦するアリアンドロ・カエタノ。

キャリア23勝6敗1分のカエタノは、中村のステッピングボードという役割を背負って来日を果たした。そうでないと、憧れの国で試合をする機会に恵まれなかったからだ。修斗ブラジル王者になっても、北米のビッグプロモーションに進出することができなかった34歳──彼もまたUFCで戦うという夢を捨てきっていない。

夢の潰し合い、その前にカエタノの声を可視化しておきたい。


──最初にムサというニックネームには、どのような意味があるのか教えていただけますか。ブラジル人の友人に尋ねても、分からないということでした。

「ムサはニックネームじゃなくて、セカンドネームなんだ。父親の名前で、ただムサという名前がなぜ父がつけられたかは分からない。ブラジルっぽいだろう?(笑)」

──アハハハ。2週間後に日本で中村倫也選手と戦います(※取材は4月7日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で試合をできることが、もの凄く嬉しい。海外で戦うことが僕の夢だったからね。日本で戦うことができるなんて、こんな良い機会はない。しかも、大きなイベントだって聞いているから。

ヴァンダレイ・シウバが日本で試合をするのをずっと見ていた。彼と同じような経験ができる。それが本当に嬉しいんだ」

──アリアンドロのことは日本では戦績ぐらいしか伝わっていません。最初に格闘技を始めたのはいつですか。

「何かコンバットスポーツをしたいとずっと思っていたけど、僕が生まれ育った街では柔術アカデミーやMMAジムがなかったんだ。だから2001年に空手を始め、次の年から試合に出るようになった」

──どのような流派の空手だったのですか。

「松濤館空手だよ。今も空手のトレーニングは続けているよ。ムエタイとボクシングもやっているけど、空手は距離の取り方、そのコントロールという部分で僕のMMAで役立っているからね。もちろんMMAを戦うために柔術も修得し、今は黒帯になっている。だからファイトが寝技になっても、全く問題ないよ」

──この試合のためにリオデジャネイロでトレーニングキャンプをしたということですが、普段はどこで練習をしているのでしょうか。

「普段はパラー州の自分のアカデミーで練習していて、試合が決まるとリオにやってきてパラナ・ヴァ―リトゥ―ドで準備をしているよ」

──アリアンドロは既に修斗ブラジルのベルトを持っています。対して中村倫也選手は2勝0敗、MMA経験は2試合しかありません。

「ナカムラのMMAのキャリアが少ないことは、特に何も思うことはないよ。だって東京の大きな大会のメインで戦う選手なんだろう? レスリングで実績も残しているし、良いファイターだ。寝技も強い。

確かに僕には30戦の経験がある。だからといって、何かが変わるわけじゃない。ケージの中に入れば、勝つために戦うだけだよ。そこに戦績の差は関係ないよ」

──では中村選手と戦ううえでアドバンテージはどこにあると考えていますか。

「経験の差かな」

──いや、さっきと言っていることが……(苦笑)。

「ハハハハ。僕のアドバンテージは経験が多いこと。でも、ケージに入れば勝負は50/50だよ。とにかく日本のファンが、また僕の試合を見たいと思うような良い試合がしたい。UFCで戦うことば僕の最大の夢だ。それは全ての選手が思っていることだろう。その前に日本で2、3試合に戦いたいんだ」

──中村選手もUFCで戦うことを目標にしています。アリアンドロに勝って、コンテンダーシリーズに進み──最短距離でUFCにステップアップする。それが彼の計画です。

「気の毒に。僕を対戦相手にしたことで、彼のUFC行きの計画は実行できないよ(笑)。僕はこの試合のために最高の準備をしてきた。だからナカムラにも最高のコンディションでケージに上がってきて欲しい。最高の状態の彼をKO、もしくは一本勝ちするためにも」

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】計量終了 アドレナリンMAX? シュール過ぎた大尊✖パトリックのフェイスオフ

【写真】こんなシュールなフェイスオフはない(C)BELLATOR

23日(土)、東京都渋谷区のEXFGITHで明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の計量が行われた。

正午に本計量、午後1時からセレモニアル計量&フェイスオフが行われ、リカバリー途中のファイター達は第1関門突破のアドレナリン放出が止まることがないのか、一触即発(※特に17日に行われた記者会見で激しい言葉を交換した選手たちは)というムードが続いた。


まず無謀度☆☆の海飛✖鈴木崇矢戦。

鈴木がすぐに近づき海飛も額をぶつける。これで鈴木が両手で海飛の胸を押しのけ非常に厳しい眼つきに。髙谷裕之が苦笑いして、両者を別けて正面からの撮影に向かわせた。

続いて無謀度☆のスソン✖宇佐美秀メイソン戦。

最初から髙谷が割って入りすぐに正面を向かせたが、再び互いに視線を合わせる。と、カナダで暮らしていたメイソンはFワードとビッ〇を連呼。対してスソンも中指を突き立てるるという──気分は既に北米基準のセレモニアル・フェイスオフになった。

第3試合、記者会見の時から険悪な空気がマックスだった無謀度☆☆☆☆☆の狩野優✖中村京一郎戦。

すぐに中村が拳を伸ばして狩野のアゴに触れさせる。狩野の手の払い方に完全に力が入っており、中村が両手で胸板を押す。狩野も右手で胸を突き返し、さらに中村が押し返すという展開に。血気盛ん──かつノリ的な中村に対し、狩野は我慢ならないというマジモードの怒り心頭具合が表情から見て取れた。

第4試合──無謀度は同じく☆☆☆☆☆、男前度も☆☆☆☆☆の岩﨑大河✖三上ヘンリー大智戦。

狩野✖中村のフェイスオフを笑みをたたえて眺めていた三上、岩﨑と揃って無表情でフェイスオフ。互いに他競技で実績を残し、既に格闘技界の社会通念を肌で感じる経験を経てこの場に立っているだけあって、大人のフェイオフを見せていた。

マックス・ザ・ボディ✖オーディンの無謀度☆☆☆☆☆のFighters Battle Audition最終選考の締めの一番。

両者揃って視線をそれさずも、それ以上のアクションはなくフェイスオフから正面を向き撮影となった。

第2部はエフェヴィガ雄志、齋藤奨司、河名マストがグンター・カルンダ、風間敏臣、山本健斗デリカットというキャリアで上回る選手に対するチャレンジマッチ。

エフェとグンターというのも相当にエグいマッチアップだ。エフェはキャリア2戦目、自分のペースで戦えている時と、そうでないときの動きの差は大きい。それも当然のことだが、フィジカルで圧しきれないと予想されるだけに、厳しい戦いになることが予想される。

本来はよりキャリアのある選手との試合が臨みであっただろう風間は、この日も会見と同様に愛想がなく我が道を行く空気を身にまとっていた。

フェイスオフ後に齋藤が差し出した手を握る返さえないばかりか、その行為にすら何も注意を払っていない様子であった。

他方、河名の凄まじさはこの試合がチャレンジマッチに感じられないことだ。

健斗デリカットを相手に、打撃という部分は相当にチャレンジングな一戦ではあるが、デリカットとしても組まれて嫌な試合になる。つまりキャリアの差云々でなく、技術をベースとした勝負論がこの試合に存在している。

セレモニアル計量とフェイスオフの間にも、選手の感情や信条が伝わって来ていたが、ある意味──頭抜けていたのがコメインの大尊伸光✖宇佐美正パトリックだろう。

アキラ100%の笑いを取りいれた大尊だが、慎重にスタンバっている姿が河名✖デリカット戦から計量会場では確認されており、ウィットネスの髙谷が笑いを我慢できない状況に陥ってしまう。

フェイスオフでは蝶ネクタイと銀の皿で股間を隠した大尊に詰め寄るパトリック。何かあってはならぬと、髙谷だけでなく和田良覚レフェリーが懸命にパトリックを制する。

マイクで「俺にメンチ切っているんで、ボコボコにしてやろうと思います」と凄む大尊のシュールさにも、パトリックは「自分は仕事するだけですね。以上です」と一言。

公開計量終了後にパトリックは「マジでムカついていました。明日は絶対に倒します」と完全にスイッチが入っていた。

そして、修斗ブラジル王者アリアンドロ・カエタノを迎え撃つ中村倫也のメインイベント。この両者も含め全出場選手が本計量、1度目のチェックで体重を落としていたそうだ。

「日本にはミッションをやり切るために来た。明日、完遂する」とカエタノが話し、中村は「たくさんの支えがあってここまで来れました。世界イチ我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人としての誇りを持って明日は戦います」とコメントした。

その中村、セレモニアル計量時には殆どリカバリーがされていないように見えたが、既に2キロは戻っていたようで明日はどれだけ体が膨らんでいるのか。そこも世界標準に達しているかをケージの中で確認したい。

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

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【POUNDSTORM01】風間敏臣✖齋藤奨司&外敵はマックス・ザ・ボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン&海飛

【写真】風間としては、負けていられないファイトに。一方、齋藤は自己証明の戦いだ(C)MMAPLANET & MATSUNAO KOKUBO

2日(土)、4月24日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の第1部でFIGHTER BATTLE AUDITIONの最終選考を兼ねた5試合で夢を潰しに掛かる外敵5選手と、第2部のJ-MMAの新鋭マッチ1試合が発表された。

決定カードは風間敏臣✖齋藤奨司のバンタム級マッチだ。風間は2020年に柔術からMMAに転じ、その柔術力に加えてレスリング&スクランブルでも着実という表現以上に、成長の跡を見せる9勝1敗の注目株だ。

現在、パンクラス・バンタム級戦線でランク1位と文字通りのホープが、修斗2勝1敗の格闘DREAMERS出身の齋藤を迎え撃つ形のファイトといっても良いだろう。


昨年のネオブラ優勝、今年の1月にはDEEP興行=石渡伸太郎引退興行「漢塾~継承~」で実施されたバンタム級Tを2試合連続初回一本勝ちで制した風間にとって、齋藤戦はキャリアップの契機とはならない、勝つしかないファイトといえる。LDHが手掛ける舞台で、今後に向けて名前を売るしか旨味の無い試合といっても過言でない。

対して学生ボクシングからキックを経てMMAに転じた齋藤には大きなチャンスであると同時に、同期DREAMERSといえる中村倫也や宇佐美正パトリックと同じ日に両国の舞台に立つことになる。

EXFIGHTでなくFight Farmを選んだ──POUNDSTORM発起人の髙谷裕之の選手育成裏LDH martial arts版といえる──齋藤。自身が苦手とする部分で、若い選手のなかで最も力のある風間との戦いは、DREAMERS同期と違う選択をした自身の自己証明の一戦でもある。

加えて外敵として、両国国技館のケージに立つことが発表されたのは以下の5選手だ。

ライト級:マックス・ザ・ボディ
ミドル級:岩﨑大河
フェザー級:狩野優
フェザー級:スソン
バンタム級:海飛

現在ABEMAで放送中の格闘DREAMERS 2ndシーズンは先週の中継時点で生き残っているのは鈴木崇矢、須藤晃大、藤波勇飛、宇佐美秀メイソン、中村京一郎、高木オーディン祥多、三上ヘンリー大智、松井涼の8選手だ。

今夜の放送分の冒頭先行公開で、須藤がYU-YA、中村が石田拓穂と戦う2試合を含め、生き残っている選手達がPOUNDSTORM =最終選考試合出場を兼ねた三次審査試合に挑むことが明らかとなっている(※1月31日に収録済み)。

8人残っているDREAMERSに対し、本日発表された外敵は5選手。つまり三次審査で3人が脱落となるわけだ。果たして、彼らの夢を摘み取りに来る面々、夢破れる者は誰になるのか。加えて今夜放送分の先行公開第2弾で鈴木が涙し「皆と同じ舞台に立ちたかった」と語るシーンが公開されている。

LDHのMMAプロジェクトは、POUNDSTORMに向け──いよいよ拍車が掛かってきた。

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EXFIGHT03 MMA ONE 三上ヘンリー大智 安藤切人

【EXFIGHT03】試合時間わずか9秒、アンディ・コングが三上をマットに沈めて大会MVPを獲得

【写真】衝撃のKOを見せたアンディ・コングこと安藤切人(C)MMAPLANET

<ライトヘビー級/5分2R>
アンディ・コング(日本)
Def.1R0分09秒 by TKO
三上ヘンリー大智(日本)





開始早々、コングの右スピニングバックフィストからの返しの左フックがヒットする。ダウンした三上にコングが鉄槌の連打を浴びせると、レフェリーが試合をストップ。試合時間わずか9秒のKO劇だった。


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【NEXUS25】コロナ禍前も後も波瀾万丈、ジェイク・ウィルキンス─02─「つまらない試合はしたくない」

【写真】ネクサスのウィルキンス。同日開催のEXFIGHTでは芳賀ビラル海、高木オーディン祥多、エフェヴィガヤニック雄志、三上ヘンリー大智。ハイブリッドの時代がやってきた(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるNEXUS25で、竹上航平と戦うジェイク・ウィルキンス・インタビュー後編。

東京育ち、MMAは米国で始めたウィルキンスは、国内でもアマ修斗の選択。大きな希望を持ってのアマ修斗制覇も、コロナ・パンデミックにより彼の計画は実行に移されなかった。紆余曲折を経てNEXUSでプロデビューしたウィルキンスのプロ2戦目直前の声──をお届けしたい。

<ジェイク・ウィルキンス・インタビューPart.01はコチラから>


──東京が恋しくなって日本に帰国したのは、いつだったのですか。

「2019年になる直前ですね。年が明けてTRIBE TOKYO MMAにまた行かせてもらうようになったのですが、3カ月ほどで離れました」

──あぁ、だから一部ではぐれTRIBEという言い方がされていたのですね。

「仕事もしていたので、どうしても練習に行けない日ができてしまって。プロを目指していたので長南さんからも『週に5日は来るように』という感じだったのですが、それができなくて。やはり生活もあるので……長南さんの期待に応えることはできなくて、TRIBEを離れました」

──アマ修斗優勝時の所属はKRAZYBEEでしたが。米国のアマMMAで優勝した実績があってなお、プロでなくアマ修斗全日本を取りに行ったのですね。

「ハイ、あの時はアマ修で優勝するとEVOLVE MMAに1年ぐらい行けるっていう話があったじゃないですか」

──あぁ、ありました。ありましたね。

「だからアマ修斗に出たんです。関東を取って、2カ月後の全日本でも優勝できました。ただ、初戦でヒザの靭帯をケガをしてしまって、何とかアドレナリン全開で乗り切って優勝はできたのですが、それから半年間ぐらい練習ができなくなってしまったんです」

──練習できる頃になると、世界がコロナ・パンデミックの影響を受けていたと。

「ハイ。緊急事態宣言が発出されて4月、5月と多くのジムが閉鎖されました。ただ3月に修斗の方から『夏にEVOLVEに行ける』という連絡があったんです。それもコロナになって、話がストップしてしまいましたけど……」

──シンガポールはそれこそMMAの練習ができる状況ではない、厳格なロックダウン政策を実行しましたからね。

「それ以降はうやむやになったのか……可能なら、コロナが終息すると実施して欲しいですけどね……チャトリさんに直接、尋ねてみようかな……。でもホント、コロナで計画が変わってしまいました」

──そしてジェイク選手もフリーになっています。

「去年、KRAZYBEEの選手が抜けた時期があったじゃないですか。僕は関係なかったのですが、単純に通うのが遠かったのと、プロ練習が午前中だとやっぱり仕事があって参加できなかった。そういう理由で僕は辞めたんです」

──なるほど。所属先を決めなかったのは?

「そこは米国風というのか。ジムに所属して、練習はしていても向うは帰属意識がないというか。縛りがないじゃないですか。団結力も強いのは、日本の良いところでもあるのですが、僕はフリーの方が良いかなって。今は高田馬場のトイカツ道場や土曜日にリバーサルジムに出稽古に行かせてもらっています。

それで5月にトイカツ道場に出稽古に来ていた渡部修斗さん経由で、山田代表にお願いしてネクサスに出させてもらったんです。最近ではCAVEに2度ほど行かせてもらって、石渡さんとも話をさせてもらいました。来年に向けて、いろいろと考えていこうと思っています」

──12月19日に竹上航平選手との試合が控えていますが、今後どのようなMMAファイター人生を歩んでいきたいと考えていますか。

「まずは今回の試合でしっかりと勝って、タイトル戦線に名乗りをあげたいです」

──前日計量の北米階級で考えると、フェザー級王座ですか。

「いえ、体が大きくなっているのでライト級を考えています。ネクサスはライト級王座が認定されていないのですが、今後トーナメントを開くという話も聞きます。だから、次の試合ではトーナメントに入れてもらえるようアピールできる勝ち方をしたいと思っています」

──そのためにはどのような試合を見せる必要がありますか。

「フィニッシュですね。KOかサブミッションで取りたいです。判定にはならないように。前回の河名戦では初回で倒すつもりでしたが、ちょっと苦戦しちゃって(苦笑)。彼の方から僕を指名してきたと聞いていたので、『この野郎、上等だ。絶対に沈めてやろう』って思って受けたのですが──河名選手は組むと強かったです。

でも3RにTKO勝ちできましたし、次の試合はもっと上手く体重を落として、しっかりと倒したいです。アグレッシブに前に出て、絶対につまらない試合はしたくない。ガンガンと前に出て、倒します」

■ NEXUS25対戦カード

<ウェルター級/5分2R+ExR>
カタナマン二世(日本)
前田啓伍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田口滉人(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
木村裕斗(日本)
西尾真輔(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
北野一声(日本)
古賀優兵(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
長谷川寛人(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
ジミー西(日本)
西岡裕(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
村井和道(日本)
大谷啓元(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高杉遼介(日本)
井上皓平(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
小林了平(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
諏訪部哲平(日本)
ファビオ ハラダ(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
唐沢タツヤ(日本)
寿希也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
森山壱政(日本)
須藤拓真(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
山口力(日本)
十河卓児(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
竹上航平(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
藤原俊樹(日本)
アオキング一輝(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
森崇純(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
勅使河原稜太(日本)
高岡宏気(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
谷育磨(日本)
森永ユキト(日本)

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【EXFIGHT03】芳賀ピラウ、高木オーディン、エフェヴィガヤニック雄志、三上ヘンリー。真っ新の刻

【写真】 鋭い踏み込みと、待ち構えて打てるカウンター。その両方を日本拳法出身の芳賀は併せ持つ(C)MMAPLANET

19日(日・現地時間)に東京都渋谷区のEXFIGHTで開催されるEXFIGHT03の対戦カードが発表されている。

16歳以上、プロ戦績3戦以内(4戦以上の出場は主催者側との協議によって決定)の格闘家に出場資格があるEXFIGHT。それでいてアマチュアの域を越えたアマチュアMMA大会として既にJ-MMA界で確かな存在感を醸し出しつつある。

その第3弾は、上位カードではプロとして戦う力が十分にある選手たちの名前が確認される──5分2R制が7試合、3分2R制のプレリミナリークラスが2試合、計9試合が組まれている。


メインでは10月の第2回大会で田村正斗をKOしMVPとなった芳賀ピラウ海が、同じく前回大会で吉村天弥を相手に根性の判定勝ちを収めた高木オーディン祥多と対戦するウェルター級マッチが組まれた。

柔道出身、格闘DREMAERSシーズン1出場もLDHmartialartsとの契約はならず、EXFIGHT所属として今後の契約やプロ選手としての活動を目指すオーディンに対し、芳賀はアマチュア・パンクラス優勝で、プロとして戦う資格を持っている選手だ。

愛知県豊橋にある日本拳法の強豪校=桜丘高等学校から中央大に進学した芳賀は、そのOB会である白門拳法会所属時代の2019年に日本拳法競技連盟の全日本大会で準優勝を果たしている。

日本拳法といえば柔道家であり、糸東流の開祖・摩文仁賢和(まぶにけんわ)に師事したこともある澤山宗海(むねおみ)により、昭和7年に創られた──元祖・日本生まれの総合格闘技だ。

防具をつけ、直接打撃、特に直突きの威力は日本拳法出身の格闘家に共通している。加えて横打(フック)や外打ち(裏拳)、斜打(オーバーハンド)、揚打(アッパー)とパンチは多岐にわたり、鋭い踏み込みや防具があるうえに待ち構えて強振できるという強みを持つ。

その拳の威力を如何なくEXFIGHT02で発揮した芳賀に対し、オーディンは柔道出身、打撃が課題なのはDREAMERS時代から明白だ。とはいえ、前戦ではストライカーの吉村を相手に何か振り切ったように勢いのあるパンチを終盤に決め、スタンドでも戦えることを示した。

その一方で、得意なはずの寝技で異様に動きが固くなってしまったオーディン。芳賀を相手に勝利を掴むには、やはり組み伏せてコントロールをすることが一番だ。そのコントールが勝ちに行ける動きに連動することこそ、オーディンのMMAファイターとして極めないといけない道といえよう。

さらに前回大会のメインに出場し、EXFIGHT所属のワールドクラスレスラー=藤波勇飛を相手に、負傷判定ながら勝利を収めているエフェヴィガヤニック雄志が、有賀大吾とセミで対戦する。

アマ修斗EXトーナメントのウェルター級で優勝、2019年北斗旗体力別全日本-260級でベスト4のエフェヴィガヤニックの打撃の圧力は、既に藤波戦で証明済みだ。2019年IMMAF世界選手権日本代表だった有賀に対し、エフェヴィガヤニックがいずれ世界に通じると期待できるような迫力あるファイトをやってのけるか──見ものだ。

またボス・ジム所属として2度目のEXFIGHTに臨む三上ヘンリー大智にも注目したい。剣道の全日本強化選手だった三上は、キックを学び始めるとシュートボクシング、RISE、K-1のアマ大会で優勝、SBでプロデビュー後も無敗の快進撃を続けていた。

EXFIGHT01では顔面へのヒザ蹴り禁止の変則ルール出場も、古谷宗太郎を2分で右ストレートを決めてKO勝ちしている。冒頭にあるようにプロとして戦う力のみならず、魅力を持つ選手たちの──MMAファイターとして真っ新な刻、そのファイトをEXFIGHTで愉しみたい。

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘ch

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