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【UFC266】マルロン・モラエスと対戦、TD製造機マラブ・デヴァリシビリ─01─「チタオバをやっていた」

【写真】ダブルレッグやシングルだけでなく、ニータップも絶品だ(C)Zuffa/UFC

25日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC266「Volkanovski vs Ortega」が開催される。

大会名にある通り今大会はUFC世界フェザー級選手権試合=アレックス・ヴォルカノフスキー✖ブライアン・オルテガ、世界女子フライ級選手権試合=ヴァレンチナ・シェフチェンコ✖ローレン・マーフィーというダブルクランズに加え、ニック・ディアズが7年半ぶりにMMAに復帰し、ロビー・ローラーと戦うというビッグショーだ。

そんなイベントでテイクダウン能力は世界最高峰でも髄一といっても過言でないバンタム級のマラブ・デヴァリシビリが、マルロン・モラエスと対戦する。ジョージア出身。15分間ひたすら組んで、倒し続けるデヴァリシビリにそのテイクダウン力の高さの秘密を探るべきインタビューを申し込むと、波乱万丈のMMAストーリーが聞かれた。


──土曜日にマルロン・モラエス戦が控えているマラブ・デヴァリシビリです。今の気持ちはいかがですか。

「もう準備はできているよ。土曜日はウォーになる。今は体重を落としていて、凄くリラックスできているし、全ては順調だよ」

──今回はファンの前での試合になります。

「本当に心の底からエキサイトしている。長い間、ファンのいない会場で試合をしてきたからね。ファンの存在が、よりモチベーションを高めてくれる。しかもTモバイル・アリーナという大会場がファンで埋まるんだろう。彼らの歓声を背に戦う。皆にとってビッグナイトになることは間違いないよ」

──マラブは今のUFCにあって、最強のテイクダウン・ファイターの1人です。あのテイクダウンの強さの源がどこにあるのか。原点を今日は探らせてください。故郷、ジョージアではやはり組技競技から格闘技を始めたのでしょうか。

「そうだよ。6歳の時に柔道を始めた。柔道はジョージアでは盛んに行われている。サッカー、ラグビー、バスケットボールに次ぎ人気があるから、スクールもたくさんあるし柔道を幼少期に始めることはジョージアでは普通のことだよ。

それにジョージアには伝統のレスリングもあって、道着を着たレスリングなんだ」

──チタオバですね!

「そうだよ、チタオバだ。僕は試合に出ることが好きだったから、柔道だけでなくチタオバの試合にも出ていた。ただ2008年かな、柔道からレスリングとサンボに試合の場を移した。柔道は足を触れてはいけなくなった。内股や大外刈りじゃなくて、双手刈りが得意だったから、戦いのフィールドを変えようと決めたんだ。

そういう意味でもMMAは最高だったよ。MMAは何でも許されている。全ての要素が必要な戦いだ。MMAを戦うのことが、本当の漢だと思ったんだ。努力が成功に通じる。MMAを知って、試合に出た。そして勝って、これこそ求めていたモノだと心の底から感じた。

MMAを見て、エキサイトしない人間はいないだろう。MMAの会場は凄くにぎやかで、戦っているという気持ちになれるんだ。柔道の会場って凄く静かじゃないか。観客もシリアスに畳の上の攻防を見ている。柔道の方が特別なのかもしれないね。大きな声援を受けて戦うのは、タダヒロ・ノムラ(野村忠宏。五輪3連覇)ぐらいだろ? 彼はスペシャルだ。ただし、そのスペシャルが普通なのがMMA会場なんだ。それに柔道はトーナメント戦で、勝ち続けても1度負けるとそれで家に帰らないといけない。トーナメント戦は僕には合わない。

僕は1つの試合に集中して、対戦相手のことも一つ一つ分析して、試合を戦いたい。そういう面でもMMAは僕に合っていた」

──ところでマラブの戦績を見ていると、米国からキャリアは始まっています。MMAキャリアをスタートするに辺り、米国に移り住んだのですか。

「いや、違うよ。よく尋ねてくれた。僕はジョージアで10試合戦っている。ちゃんとしたオーガニゼーションだったから、YouTubeにも試合は映像は残っている。でも、なぜだか……どこのサイトも僕の戦績は米国に来てからだけになっているんだ。

ジョージアではジョージア・チャンピオンシップ・ファイティングで戦っていて、3人のトップファイターが同じチームだった。そして米国のアマチュアMMAに出場するために、米国に来て戦った。金メダルを獲得したけど、アマの試合だからファイトマネーは無かったよ」

──そのまま米国に残ったのですか?!

「いや、ジョージアに戻ったよ。当時は兵役中で、徴兵期間を終えるまでジョージアで生活しないといけなかった。ただ、アーミーから戻ると米国に行ってトレーニングンをして、試合に出ることをこの時に決めたんだ。夢はUFCとの契約だったよ。

退役後、米国に移り住んだけど、何もこの国ことが分かっていなかったから、良い練習環境を見つけることができなかったんだ。まだ英語も話せなかったし。1年間、ホントに今からすれば時間の無駄だったとしか言えないダメなジムで、とんでもないコーチの下で練習していた。その期間が1年を過ぎ、もうMMAを辞めようと思った。

工事現場での力仕事をしていて、寒さのなか1日中働いていると練習する気力も体力も失われていたんだ。そんなときセラ・ロンゴ・ファイトチームに出会った。彼らは最初から僕を家族のように迎えてくれた。彼らから人としての大切なモノ、温かさ、愛が伝わってきた。ずっと僕に笑顔を向けてくれてね。ホントに嬉しかった。

トーニング環境としても、最高だったよ。でもセラ・ロンゴ所属となり、最初の試合で負けてしまった。初めての米国での試合で、舞い上がって何も練習した動きを出すことができなかった。テイクダウンから抑え込まれ、判定負けした。2試合目はレフェリーストップで勝てたけど、すぐに3週間後の試合のオファーがあって受けた。そうしたら体調を崩して、また負けた。心がまた折れた。MMAは僕のスポーツじゃないと思ったんだ」

<この項、続く>

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Report UFC UFN ESPN+41 UFN183 ブログ マルロン・モラエス ロブ・フォント

【UFN183】ロブ・フォント、MMAでマルロン・モラエスにリードを許すも殴り勝ちバンタム級最前線へ

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
Def.1R3分47秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)

まず右ミドルを見せたモラエスは、左ジャブを打たれ直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。スクランブルにギロチンに入ったモラエスだが、クレイドルからスクランブルに持ち込んだフォントが立ち上がってヒザを腹に突き刺す。モラエスはボディロックから持ち上げて再びテイクダウン、一旦ハーフで抑える。

体を起こしてパンチを落としたモラエスはハーフに取り、枕でプレッシャーを与え一気にパスを決める。フォントはスクランブルに持ちこんでスタンドに戻ると右フックを入れ、モラエスも左フックをヒットさせる。直後にスピニングバックキックを狙ったモラエスを左ジャブで後退させると、右アッパーを突き上げる。

前方に崩れて動きが止まったモラエスは、パンチを受けながら上を向くが殴られ続け勝負は決した。コーリー・サンドハーゲン戦に続き連敗となったモラエス、フォントが彼に代わりバンタム級最前線に躍り出た。


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Report UFC UFN ESPN+37 UFN179 コリー・サンドハーゲン ブログ マルロン・モラエス 未分類

【UFN179】What a fantastic finish!!!! 後ろ回し蹴りでサンドハーゲンが、マルロン・モラエスをKO!!

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
Def.2R1分03秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)

すぐにスイッチを繰り返すサンドハーゲンがローを蹴る。左オーバーハンドを見せたモラエスもローを返す。サンドハーゲンのワンツーに右オーバーハンドを狙ったモラエスが右ローを決める。体がよれたサンドハーゲンがワンツーから右フックを被弾する。それでも冷静にジャブ、左右のローを入れるサンドハーゲン左ボディフック。そこにモラエスがワンツーを放ち、サンドハーゲンが跳びヒザで応える。

サンドハーゲンのワンツーには、モラエスが左を繰り出すなど互角の攻防が続く。サンドハーゲンがスピニングバックキック、モラエスはスピニングバックフィスト──そしてサンドハーゲンが右アッパーを狙う。互いに相手の攻撃をよく見ている中で、サンドハーゲンの左ミドルが決める。もう一度、腹を蹴りヒザを突き刺したサンドハーゲンは、残り10秒で左ミドルをキャッチされテイクダウンを許したが初回を取った。

2R、ローの交換後にサンドハーゲンが左右のジャブでタッチしていく。そしてサンドハーゲンは腹に前蹴りを入れ、左ハイを狙う。ミドルを入れてからローの精度も上がったサンドハーゲンが、そのローをかわされた直後に、左ジャブを見せてから右後ろ回し蹴りを繰り出す。モラエスのガードの上をすり抜けて、カカトが側頭部を蹴り抜く。後方に一回転した倒れたモラエスに、パウンドを入れたサンドハーゲンがTKO勝ちを決めた。

「TJかフランキー、僕の前にいる2人と戦いたい」と勝者は話した。


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News UFC UFN ESPN+37 UFN179 アラン・ボドウ エジソン・バルボーサ コリー・サンドハーゲン ステファニー・エッガー ドリキュス・デュプレシー ブログ マクワン・アミルカーニ マルロン・モラエス

【UFN179】計量終了 アラン・ボドウ、デュプレッシー、エッガー、ショートノーティスUFCデビュー

【写真】デュプレッシーと対戦するペレスは、フェイスオフでジョーカーのメイクをする力のいれようだった (C)Zuffa/UFC

12日(日・現地時間)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFN179:UFN on ESPN+37「Moraes vs Sandhagen」の計量が、10日(金・同)に行われている。

メインでマルロン・モラエス✖コリー・サンドハーゲンという見逃せないバンタム級マッチがメインで組まれている同大会には、日本に関係しているファイターも含め気にショートノーティスで世界最高での叩きを実現させた選手がまま見られる。

その1人がアラン・ボドウだ。長らく日本で暮らし、Grachan、HEAT、Grandslamなど独立団体でファイトし、HEATではヘビー級とライトヘビー級のチャンピオンに輝いた。


フランスに帰国後もTKOなどで結果を残しており、今回はセルゲイ・スピヴァクの代役としてトム・アスピナルとのオクタゴン・デビュー戦のチャンスを得た。日本にいた頃は打撃、組みともパワーに押し切ることができたが、一方でガードの甘さがあったのも事実だ。UFCでの打撃戦では命取りになる、その辺りがパリの名門MMA Factoryでどれだけ改善されているか。そして、ここをクリアし次戦からは本来のライトヘビー級で活躍につなげてほしいボドウだ。

ボドゥ同様にメインカードでUFCデビュー戦を戦うのは、南アフリカ人ファイターで元KSWウェルター級王者のドリキュス・デュプレシーだ。

ホドウフォ・ヴィエイラの代役で2週間の準備でマルクス・ペレスと戦うデュプレシーは「ファイトアイランドで戦えるなんてアメージングだ。ここにやって来る前は色々とやることがあったけど、もうあとは戦うだけ。僕はKSWでメインで2度戦っているし、1万5千人の前での試合も経験してきた」と突然の世界最高峰で戦う機会にも自信をのぞかせていた。

スイスからUFC初陣を迎えるステファニー・エッガーは去年の7月にRIZINでKINGレイナにキャリア3度目の黒星を与えた選手。9月5日にホームのスイス・ザンクトガレンでローカル大会で勝利したばかりのエッガー。彼女もまた2週間前というショートノーティスのオファーに合意し、トレイシー・コーテズと戦うこととなった。

コロナ禍だからこそチャンスを得て、ファイトアイランドにやってきた選手たち。この機会を生かし、UFCで生き残ることができるか──大切な初戦の行方が気になる。

■視聴方法(予定)
10月12日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■UFN179計量結果

<バンタム級/5分5R>
マルロン・モラエス: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 136ポンド(61.69キロ))

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
マクワン・アミルカーニ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル: 265 ポンド(120.2キロ)
マルチン・ティブラ: 263ポンド(119.29キロ)

<ミドル級/5分3R>
マルクス・ペレス: 186ポンド(84.37キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)
アラン・ボドウ: 254ポンド(115.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル: 146ポンド(66.22キロ)
イリャ・トピーラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)
KB・ブラール: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 265 ポンド(120.2キロ)
クリストファー・ダカウス: 227ポンド(102.96キロ)

<ミドル級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ホアキン・バックリー: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
アリ・アル・カイシ: 136ポンド(61.69キロ)
トニー・ケリー: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジガ・チカズ: 146ポンド(66.22キロ)
オマル・モラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
トレイシー・コーテズ: 136ポンド(61.69キロ)
ステファニー・エッガー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ: 126ポンド(57.15キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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