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AJ・マッキー BELLATOR DEEP MMA o RENA RIZIN UFC クレア・ロペス トフィック・ムサエフ マゴメド・マゴメドフ ルイス・グスタボ 伊澤星花 堀口恭司 太田忍 朝倉海 渡辺華奈 鈴木槙吾 阿部大治

超RIZIN2:追加カード発表。伊澤 vs. クレア・ロペス、瀧澤 vs. 太田、阿部大治 vs. イゴール・タナベ他、Bellatorパートの追加カードも発表。

Bellatorパート

女子フライ級:渡辺華奈 vs. ヴィタ・アルテイガ
ウェルター級:アンドレイ・コレシュコフ vs. ロレンズ・ラーキン
バンタム級:ダニー・サバテロ vs. マゴメド・マゴメドフ

すでにBellator側が発表済みのカードもあるが、これで全5試合が決定とのこと。ライト級GP一回戦のAJ・マッキー vs. パトリッキー・フレイレとフライ級王座決定戦・堀口恭司 vs. 神龍誠がメインとセミになる模様。開始は12時からで、試合展開にもよるが、同日のUFC291(メインはポイエー vs. ゲイジーBMWタイトル戦)が11時開始なので、セミか場合によるとメインまでUFCとバッティングする可能性がある。

RIZINパート

女子スーパーアトム級タイトルマッチ:伊澤星花 vs. クレア・ロペス
バンタム級:瀧澤謙太 vs. 太田忍
ミドル級:阿部大治 vs. イゴール・タナベ

4月のLANDMARKでRENAを膝十字で破ったロペスがタイトル挑戦。2戦目だが、他に挑戦者にふさわしい選手もいないし妥当か。

瀧澤は一昨年のバンタム級GP2回戦で元谷にアップセット勝利した後、朝倉海に完敗。さらにブランク1年で迎えた昨年大晦日の試合では井上直樹に一本負け。太田は元谷には敗れたものの、4月のLANDMARKで倉本を1RKO。瀧澤はここで負けて3連敗となると苦しくなるし、正念場。

そして5月にRIZIN参戦を発表したイゴール・タナベだが、ミドル級での試合。参戦発表時から階級はどうするのかとは言われていて、榊原CEOはウェルターも視野に入れていると話していたが、さすがにそこまでは落とせなかったか。で、相手はライトでも試合している階級下の阿部大治…。阿部はDEEPで鈴木槙吾に敗れてタイトルを失っており、ベストじゃない階級での足元を見られたオファーでも出たいということなのだと思うが、タナベが負けたら階級下に負けて情けないということになるし、勝っても階級下相手なのだからすごくないということになり、誰も得をしないマッチメイク。せめて80kgくらいのキャッチウェイトなら良かったと思うが。タナベがまだMMAキャリアが浅いからということかもしれないが、体重ハンデの試合はノレない。

これに加えて、トフィック・ムサエフ vs. ルイス・グスタボが予定されていたが、グスタボが負傷していて怪我の回復次第とのこと。

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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o RIZIN セルジオ・ペティス パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ

【Bellator297】パトリシオ・フレイレ戦へ、セルジオ・ペティス「$100万を手にする機会を逸した代償」

【写真】昨年8月、バリに自分探しの旅に行っていたというセルジオ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」のコメインでBellator世界バンタム級正規王者セルジオ・ペティスが、2021年12月以来の実戦の舞台に立つ。

対戦相手はベラトール史上最高のファイター、3度のフェザー級王者でライト級も制したパトリシオ・フレイレだ。昨年4月にヒザを負傷し、長いリハビリ期間が必要だったセルジオの復帰を前にインタビュー(※取材は2日に行われた)。

試合のない間に再発見したMMAへの想い。後世に語り継がれる試合を前に、セルジオは「マネーより、レガシーを追い求める」と言い切った。


──セルジオ、1年7カ月振りの実戦復帰が迫ってきました。ACLの再建が上手く行って良かったです。

「去年の4月にラフェオン・スタッツと戦う前……3週間半前に、レスリングの練習中に不慮の事故だったんだけど、蹴られてぶつけるような形でヒザをやってしまった。それでGPという最高の舞台で戦う機会を逃すことになり、100万ドルを手にする機会も指を噛んで眺めているしかなかった。

でも1年半のブレイクが、僕をリフレッシュさせてくれたよ。ヒザは全く問題ない。100パーセントの状態で、パトリシオ戦を迎えるよ」

──ACLの手術後、あのGSPでさえパフォーマンスが落ちました。

「ACLのケガからカムバックして、以前と変わりないパフォーマンスを見せることができているアスリートは、他の競技でもいくらでもいるから──そこは全く心配していないよ。逆にこのタイムオフがあったことで、僕はより成長できたしね。ケガで練習ができなくても、ジムに行ってチームメイトのミットを持ったり、練習を眺めていると如何に自分の人生にマーシャルアーツが欠かせないものなのか。MMAを愛しているのかが、再認識できた。失ったモノもあったけど、より大切なモノを手にすることができたよ。

ケージのなかで戦いを繰り返していると、このことを忘れてしまうこともあった。僕にとってマーシャルアーツはビジネスではなくて、ライフスタイルだ。5歳の時から、好きでコレをやり続けてきたのだから。プロファイターとして戦い続けていると、ネガティブなことを経験し自分を見失うこともある。でも、この静養期間で、僕はマーシャルアーツに対してすっかりポジティブになることができた。このケガがあって僕のキャリア、人生は変われたと思う。そのために、僕はヒザをケガしたんだよ。そう信じている」

──100万ドルのトーナメントを戦う機会を逸して、そのような気持ちになれるのも素晴らしいことですね。

「最初は落ち込んだよ。でも行きつくところは、僕はマネーでなくレガシーを追い求めている。試合から離れて、自分の人生を見つめ直した。ケージの外にも幸せはある。でも、やっぱりあそこで戦っていたい。そして、パトリシオという3度のフェザー級チャンピオンで、ライト級も制した男と戦える機会が巡ってきた。これは100万ドル・トーナメントより、僕の求めている戦いだよ」

──ではワールドGPを制したパッチー・ミックスが、暫定王者になったことはどのように思っていますか。

「僕が一歩下がっている間に、多くの悲喜こもごもが見られた。ラフェオンは最初に暫定王者になり、MMA界のスターになった。そして、最後に持っていったのがパッチーだ。パッチーもGPでホリグチに勝った、それも一方的にね。そして、マゴメド・マゴメドフをRNCで破り、最後はラフェオンをヒザ蹴りで下した。僕とパッチーは同世代、2日だけ彼が年上で(笑)。僕と彼はこれからがピーク。絶対にパッチーと僕の試合は、実現するだろう。パトシリオとの試合を終えてからね」

──ところで試合用の練習を行えるようになったのはいつ頃からですか。

「本格的に練習ができるようになったのは、1月になってからだ。それまではやれる範囲でやるという感じだったけど、今年に入ってファイトゲームを実行するための練習に戻ることができた」

──それにしても、カムバック戦がキャリア最大の戦いといっても過言でない試合となりました。

「これが100万ドルを手にする機会を無くした、代償だと思っている。GPチャンピオンになれなかったし、ミリオンダラーも手にできなかった。でもベラトールで最高のファイターと戦うチャンスが手にできた。素晴しい機会だ。後世に語り継がれる戦いになる」

──ライト級でマイケル・チャンドラーをKOしているファイターが、自分の前に立ち塞がる日が来ると思っていましたか。

(C)BELLATOR/JACK DOMBRO

「クレイジーだよ。

マイケル・チャンドラーだけでなく、ベンソン・ヘンダーソンとも戦っている。彼はこのスポーツのレジェンドだ。パトリシオとケージで向き合えることを光栄に思う。彼はMMAファイターとして、全ての局面において強さを持っている。何よりもスマートだ。パトリシオはレンジを理解し、いつ力を入れるのか──そのタイミングも分かっている。寝技での防御力も秀逸だ。彼こそ、何でもできるファイターだろう。

ワイルドだし、KOパワーもある。でも、しっかりとゲームプランを実行できる。パトリシオと戦うことが決まって、正直、悪夢で目が覚めることがあった。でも、そういう戦いを求めて僕はMMAをやっている。怖いよ──でも、そこを乗り越える。絶対に僕が勝つ」

──この25分間、どのように戦いたいと思っていますか。

「20分以上、戦うことになるだろうね。この試合に向けて、自分の戦い、考え方、動きを見つめなおした。新しいセルジオ・ペティスを見せることができるだろう。フィニッシュできる機会が訪れるなら、当然そうする。でも5Rを戦う準備もしているよ。

何より今回の試合に関しては、パトシリオがバンタム級に落としてくることも勝負の行方に大いに関係してくる。いつもより、余分に10ポンドの減量が必要だ。僕がフライ級で戦っていた時、自分の動きに自信が持てなかった。体重を落とすことに頭が行き過ぎて、戦いにフォーカスできなかったからね。今、まさにパトリシオがそういう状況にあるはずだ。ゲームプランより、135ポンドに体重を落とすことに頭がいっているに違いない

18カ月前と比べて、僕はファイターとして、何より人間として成長した。MMAファイター人生に終わりはない。常に最高のセルジオ・ペティスを求めている。それでいて、人として自分の好きなことにここまでのめり込めるなんて、凄く幸せだと実感している。去年のケガは、僕をファイターだけでなく、世の中を行く抜く上でスマートにしてくれたんだ」

──ところでベラトールはフライ級王座を設けます。さきほど、フライ級での戦いの苦しさを話してくれましたが、セルジオが2階級制覇を目指すことはあり得ますか。

「しっかりと、自分と見つめ合って答えを出さないといけない。ただし、ホリグチがチャンピオンになるようだと、絶対的にペティス✖ホリグチ02は行わるべき戦いだよね」

──セルジオは堀口選手がチャンピオンになってほしい?

「僕は彼のファンだから。いつだって日本最強のファイターを、その技術をリスペクトしているよ」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「皆、応援ありがとう。今年こそ、大晦日にRIZINとの対抗戦で皆の前で試合をしたいと思っている」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

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BELLATOR MMA o RIZIN ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ

【超RIZIN.2】ダニー・サバテーロvsマゴメド・マゴメドフ ロレンツ・ラーキンvsアンドレイ・コレシュコフが決定

79: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/06/08(木) 03:17:57.22 ID:FU4YocU8a
ベラトール×RIZIN追加カードバンタム級の
サバテロvsマゴメドフ来たな


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o キック ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ

Bellator295:メインイベント・ラフェオン・スタッツ vs. パッチー・ミックス

バンタム級GP決勝戦暫定王座防衛戦5分5R。

正王者ペティスと同門だったスタッツ。初戦でペティス戦が組まれていたが、ペティスが負傷欠場となり、暫定王座決定戦でフアン・アーチュレッタ戦が組まれ、3RハイキックでKO勝ち。準決勝はATTで堀口の同門・ダニー・サバテーロにテイクダウンされる展開だったが、コントロールのみのサバテーロに対し、打撃を入れたスタッツで判断が割れ、一者フルマークでサバテーロを支持したものの、二者48-47でのスプリット判定勝ち。レスリングがバックボーンでタックルを凌いでスタンドで勝負するスタイル。

ミックスはグラップラー。特にギロチンを得意としている。バックキープが強く、一回戦の堀口戦はバックを制しての判定勝ち。準決勝は優勝候補のマゴメド・マゴメドフに得意のギロチンで一本勝ち。

序盤の打撃戦から、ミックスの膝がヒットしスタッツ仰向けにダウン!追い打ち不要のKO!

スタッツが頭を下げようとしたタイミングでミックスの膝がカウンターでヒット。ミックスのKO勝ちは予想できなかった。優勝賞金100万ドルとバンタム級暫定王座を獲得。6月に行われるセルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルの正王座防衛戦の勝者との統一戦へ。

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BELLATOR Bellator294 MMA MMAPLANET o キック ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ マルコ・ブレノ

【Bellator294】パンチで大善戦のブレノをRNCで仕留めたサバテーロ、次は地元シカゴでマゴメドフか

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
Def.2R4分10秒 by RNC
マルコ・ブレノ(ブラジル)

距離を詰めたブレノに対し、サバテーロは足を使いながら右ローを繰り出す。ブレノの右ストレートをブロックしたサバテーロは、ダブルレッグで組みつく。バックを狙うも、ここはブレノが離れた。左右に回りながら右ローを放つサバテーロだったが、ダブルレッグで飛び込むもブレノにスプロールされてしまう。

前に出るブレノが右ストレートを伸ばし、クリーンヒット。サバテーロもカーフキックからシングルレッグ、ダブルレッグと仕掛け、遂にシングルレッグからケージ際でブレノに尻もちを着かせた。しかしブレノが立ち上がり、パンチの打ち合いからブレノがシングルレッグで入り、テイクダウンを奪う。

サバテーロはスイッチからバックに回り、ケージ際でバックコントロールへ。コツコツとヒザを打ち込み、顔面へも右ヒザを伸ばす。ブレノは何かをレフェリーにアピールするも、ここはレフェリーに何のアクションも見られない。サバテーロがグラウンドに引きずりこみ、バックマウント→四の字ロックからRNCを狙う。ブレノは1分近くこの状態を凌ぎ、ラウンド終了のゴングを聞いた。

2R、前に出るブレノが左フックを当てた。左ジャブを突くサバテーロ、ブレノは相手の左フックをかわし、距離を取ってから再びショートレンジに戻る。サバテーロも右ストレートを当てて、サークリングする。サバテーロのダブルレッグをスプロールしたブレノが、パンチで攻め込んでいく。顔面に何発も食らったサバテーロはダブルレッグへ。テイクダウンからケージ際で抑え込む。

パスしたサバテーロがマウントから、ケージに背中を着けているブレノを肩固めで抑え込もうと仕掛ける。さらに左足を掛けてバックコントロールへ。バックから左右のパンチを打ち込まれたブレノが正対すると、サバテーロはそのままマウントへ移行した。ブレノは亀の状態から前転、サバテーロの足を取ってヒザ十字を狙う。

これを凌いだサバテーロが、すぐさまブレノの首に腕を回す。RNCは凌がれたが、マウントを奪ってパウンドを連打し、バックマウントに移行するとRNCを極めた。

勝利したサバテーロはFワードを連発しながらマゴメド・マゴメドフの名前を挙げ、6月16日の地元シカゴ大会出場をアピールした。


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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC X-1   イスラム・マカチェフ ウマル・ヌルマゴメドフ セルジオ・ペティス ティム・エリオット パッチー・ミックス ベラトール マゴメド・マゴメドフ ライアン・ホール ラフェオン・スタッツ 元谷友貴 堀口恭司

【Bellator295】スタッツ✖ミックス展望 Part.02。バックテイクとギロチン、カギを握る2つの攻防

【写真】(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナにて、Bellator 2daysの後半戦=Bellator295「Stots vs Mix」が開催され、メインでバンタム級ワールドGP決勝戦にして暫定バンタム級選手権試合=暫定王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックスがマッチアップされている。
Text by Isamu Horiuchi

スタッツ✖ミックス、考察。後編はミックスが自分を貫くファイトを心掛けるのに対し、スタッツはミックス対策を練るという両陣営の違いを予想される2つの局面から紐解いていきたい。

バックテイクとギロチン、攻めるミックスと守るスタッツ。その前段階があるとして、鍵となる攻防へ両者はどのように取り組んでいるのか。

<ラフェオン・スタッツ✖パトリック・ミックス考察Part.01はコチラから>


ちなみにミックスは、筆者に自分の戦い方を説明する際「(誰が相手でも)細かいゲームプランは考えずに、ただ舞台に上がって相手を追いかけて捕まえるんだ。“let the chips fall”しながら、ね」と語ってくれた。

辞書には「結果がどうなろうとも」「人がなんと言おうと」等と載っているこの表現だが、もう少し深く調べると「木こりは木を切り倒すことに専念すればよく、その際に舞い落ちる小さなかけら(chips)は気にすべきではない」という教えが由来となっているようだ。

多少の打撃をもらうこと等は気にせず、自分の決めた戦い方を貫き──前に出て、相手を捕まえて極めにいく。堀口戦でもマゴメドフ戦でも功を奏したこの戦法を貫くつもりのミックスと、ミックスという相手への特別な対策を準備するスタッツという対照も面白い。

仮に試合が寝技に持ち込まれたならば、主にバックコントロールからの極めを狙うミックスに対し、エスケープを図るスタッツという攻防となる可能性が高い。ミックスは「サバテーロ戦を見る限り、奴は寝技の攻防でいくつもミスを犯していた。僕ならフィニッシュできると思う場面が20回はあった」と語る。

事実、ミックスはバックテイクで堀口恭司を下している(C)BELLATOR

具体的にスタッツの寝技の弱点について尋ねると「簡単にバックを許すし、自分が背中を付けた時に亀の如く何もできない」と答えてくれた。

実際スタッツは、サバテーロ戦で何度も背中を見せて立ち上がる場面を見せていた。同時にそこから前転を多用してのスクランブルを駆使し、完全コントロールは一度も許さずに試合を終えている。

だが寝技師ミックスは、この種のエスケープを試みる相手を抑え込む練習を普段から何万回と繰り返していることだろう。実際ミックスは、1階級下のフライ級とはいえMMA屈指のスクランブラーであるティム・エリオットとグラップリング戦を戦った際、エリオットの前転に完全対応して上をキープしてサイドポジションを取り、フィニッシュにつなげている。

バックコントロールに絶対の自信を持つミックスに対して、前述のようにライアン・ホールら一流柔術家の門を叩いてミックス対策をするスタッツの「アメイジング・ゲームプラン」とはどのようなものなのだろうか。

ミックスは「奴がサバテーロ戦からわずか数ヶ月で弱点を補強できるとは思えない」と語るが、スタッツはどのようにこの予想を超えるつもりなのか。

両者のグラウンド戦でもう一つ鍵となるのが、ミックス得意のギロチンチョークをめぐる攻防であることは間違いない。

2019年大晦日の元谷友貴戦において、トランジションの最中に瞬時にギロチンに入り仕留めたのは日本のファンにも印象深いところだ。堀口戦やマゴメドフ戦では下から体勢をひっくり返す強力なスイープとしてこの技を使ったミックスは、前述のエリオットとのグラップリング戦では、上から仕掛けてマウントの体勢から絞め上げて極めている。

下、上、スクランブルと文字通りどんな体勢でも極めることのできる、まさに必殺技だ。そんなミックスでも、ラスベガスで一緒に練習するUFCライト級王者イスラム・マカチェフ、バンタム級で無敗を誇るウマル・ヌルマゴメドフといった超弩級のダゲスタン・レスラーたちの圧倒的な押さえ込みの前にはギロチンを極められないと語る。

一昨年の夏、やはりダゲスタン出身のマゴメド・マゴメドフと大スクランブル戦を制して「アメリカン・レスリングは常にダゲスタンに勝るぜ!」と大見栄を切ったスタッツが、寝技でミックスの必殺技を封じるほどのトップからの圧力を発揮できるかどうかもこの試合の着目点だ。

ちなみに両者は、GP1回戦前にミックスが所属するエクストリーム・クートゥアの同じマットで顔を合わせることもあったとのこと。

この時のエピソードとしてスタッツは「あいつが俺のことを睨みつけているように思えたんで、こっちから話しかけたことがあったんだよ。『なあ、俺についてなんか気に入らないことがあんのかい? だったら今この場で解決しようじゃないか』ってね。そうしたらパッチーは『いやいや兄弟、俺は睨んでなんかいないぜ』って感じだった。後から考えると、パッチーは普段からそういう目つきをしているだけなんだろうね(笑)」と語っている。

すでに対戦の可能性があったことで一緒に練習をすることは控えたが、お互いにリスペクトの念を持っているようだ。それだけに準決勝のスタッツ✖サバテーロのような事前の派手なトラッシュトーク合戦こそ見られないが、強豪揃いのGPを勝ち上がってきた両者による──サークルケージ内バンタム級最高峰の戦いであることに変わりはない。

ちなみに両者と対戦経験のあるアルチュレタは、ミックスに勝利しスタッツにはKOされたにもかかわらず「パッチーが極めるよ、間違いない」と予想している。

この試合の勝者はGP優勝のベルト、暫定王者のベルトとともに賞金100万ドルを手にする。さらに6月に予定されている正規王者セルジオ・ペティスとフェザー級から階級を下げて3階級制覇を狙うパトリシオ・ピットブルとのタイトルマッチの勝者とのバンタム級王座統一戦が待っているだろう。

壮大なストーリーラインを制して、真のベラトールバンタム級王者となった者には、現在RIZINにおいて朝倉海、元谷友貴、アルチュレタ、井上直樹の四選手の間で争われているバンタム級王座に就いた者との王者同士のスーパーファイトの道が見えてくる。

実際ミックスは「次の二試合でGPベルト、暫定ベルト、正規ベルトの3本を取った後、日本でRIZIN王者と戦う」ことを今後の目標と語ってくれた。日本のファンにも大注目の、バンタム級GP決勝戦だ。

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ マゴメド・マゴメドフ ライアン・ホール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】壮大なバンタム級タイトル戦線絵巻、GP決勝戦スタッツ✖ミックス展望 Part.01!!

【写真】テイクダウンかギロチンか。スクランブルかバックテイクか。いよいよ!!(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナにて、Bellator 2daysの後半戦=Bellator295「Stots vs Mix」が開催される。
Text by Isamu Horiuchi

日本から堀口恭司がレイ・ボーグ、渡辺華奈がイルマレイ・マクファーレン、そしてBellator初陣となる菊入正行がアレクセイ・シュルケヴィッチと戦う同大会。メインはバンタム級ワールドGP決勝戦にして暫定バンタム級選手権試合=暫定王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックスがマッチアップされている。


昨年4月のGP一回戦、スタッツは当初ルーファスポーツ同門の正規王者セルジオ・ペティスに挑戦する予定だった。が、ペティスの負傷により対戦相手はフアン・アルチュレタに。

ここでスタッツは3Rに左ハイでダウンを奪い、ヒジを連打してKO勝利し暫定王座に就いた。続く12月の準決勝の相手は、堀口恭司のチームメイトであるダニー・サバテーロ。試合前のトラッシュトーク合戦で大いに盛り上がったこの試合では、サバテーロに再三テイクダウンを奪われるもスクランブルして凌ぎ続けたスタッツが、スタンドの打撃で攻勢点を取って5R判定2-1で辛勝し、決勝に駒を進めている。

対する寝技師ミックスは、昨年4月のGP初戦で堀口恭司と対戦。強烈な打撃をかいくぐって組みついてのバックコントロールで1Rと3Rを制し、迎えた5Rにもテイクダウンからバックを取ることに成功した。

その後堀口に正対されてしまうも、すぐに下からのギロチンを仕掛けて上を取り返し、値千金の判定勝利を挙げたのだった。続く準決勝のマゴメド・マゴメドフ戦でも、テイクダウンをことごとくギロチンで切り返して試合を支配。

2Rにはそこから両掌を合わせて締めるマッケンジー・チンに移行し、圧巻の一本勝ちを収めている。

ここまでの両者の勝ち上がり方を見る限り、寝技に持ち込み極めを狙いたいミックスと、持ち前のレスリング力を活かしたスクランブルでこれを凌ぎ、スタンド勝負を挑みたいスタッツという、いわゆるクラシカルMMA=寝技✖打撃の構図が浮かび上がる。

実際にスタッツはこのような展開を想定しているようだ。現在地元テキサスでイーヴス・エドワーズのコーチングの元で調整を進めるスタッツは、黒帯柔術家たちと練習を積んでミックスの寝技への対策にも余念がないとのこと。

コーリー・サンドハーゲンと一緒にライアン・ホールの道場に出稽古に行ったとも語っている。

「奴の勝利への道は分かっている。テイクダウンからバックを奪ってチョークを狙ってくるはずだ。だがこっちはそれに対してアメイジング・ゲームプランを用意している。プレッシャーをかけ続けてフィニッシュするか、奴がボロボロに擦り切れるまで5R圧倒してやるよ」と語るスタッツは、さらにルックスを関してトラッシュトークを展開。

「パッチーよ、お前の戦い方自体にはあまり穴はないかもしれないけどな、その口の真ん中にはでっかい穴が開いているじゃないか。そこに俺の拳をブチ込んでやるからな!」と、ミックスの前歯の隙間を揶揄する軽い口撃も繰り出すスタッツは、打撃勝負に自信を覗かせている。

対するミックスは自分の武器は寝技だけではないと強調する。GP前からエクストリーム・クートゥアのネイト・ペティットを打撃コーチに迎え、パッドワークを積んできたことで打撃の制度が飛躍的に向上したとのことだ。

実際にGP初戦では堀口の打撃に圧倒されることもなく5R渡り合い、さらに準決勝でもマゴメドフと立ち技でも互角以上の戦いをみせた。

「僕はグラップリングと同じくらい打撃もできる」と語るミックスは、3月にインタビューした筆者の「あなたのギロチンの切れ味を考えると、スタッツはテイクダウンを仕掛けてこないのではないか」との質問に、はっきりと「ノー」と答え「僕がスタンドで打撃を当ててダメージを与えるから、おそらく奴はテイクダウンを狙わざるを得なくなるだろう」と予告している。

実際に試合がスタンドから開始される以上、まず打撃の攻防でどちらが主導権を握るかが注目点なのは間違いないことだ。寝技の攻防を恐れないミックスはいつものように前進し、上背の利も生かして圧力をかけてゆくことだろう。

対するスタッツはサバテーロ戦で多用した右ジャブやフットワークを用いて距離を保つことができるのか。それともミックスが距離を詰めて組みつくことに成功するのか。またミックスが予告したように、スタッツが自らテイクダウンを仕掛ける場面は来るのだろうか。お互いサウスポーであることがどう影響するかも興味深い。

<この項続く>

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BELLATOR Bellator289 MMA MMAPLANET o キック パッチー・ミックス マゴメド・マゴメドフ

【Bellator289】遠い距離から飛び込むマゴメドフをマッケンジーチンで絞め落としたミックスがGP準決勝へ

<バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.2R2分39秒 by ギロチン
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)

サウスポーのミックスが右ジャブ、左前蹴りを突いた。モヒガンサン・アリーナはサウスポーにスイッチ、すぐオーソドックに戻して相手の様子をうかがう。アッパー気味の右ストレートを繰り出したマゴメドフだが、ミックスが右ジャブ、ローとプレスをかけてくると下がってしまう。しかしマゴメドフも左フック、右ボディストレートを伸ばす。すぐにジャブとローで押し込んでいくミックス。マゴメドフはケージを背負ったが、ワンツーを放ちながら左に回ってケージ際を脱した。

中に入ってくるマゴメドフに、ミックスがカウンターで右ジャブを合わせる。ミックスの左前蹴りをキャッチしたマゴメドフが、そのまま押し込んでいく。首に腕を回したミックスが、そのまま下になる。ギロチンに捉えながら、下からコントロールするミックス。トップを奪われたマゴメドフがスクランブルに持ち込むも、ガブったミックスが立ち上がる。

左右のローとサイドキックを散らすミックスに対し、マゴメドフがボディロックで組みついたが、ガブって潰しに行く。立ち上がったマゴメドフは左ジャブを突いたが、ミックスのローを受けて下がってしまった。

2R、ミックスが右の関節下痢からワンツーを繰り出す。マゴメドフがガードを固め、左右フックから右ミドルを放ち、組みついた。これをカットして離れたミックスが右ロー。マゴメドフは胸元を狙うストレート、ミックスは体をくねらせながら左を当ててマゴメドフを下がらせる。ミックスが左の縦蹴りからプレスをかけ、組みついてきたマゴメドフに首相撲から左ヒザを突き上げて離れた。

マゴメドフは一旦距離を置いてから、相手の左ローに合わせてダブルレッグで飛び込んだ。ミックスはアームインギロチンで捕える。さらにマッケンジーチンに切り替えて、マゴメドフを絞め落とした。

マゴメドフに初めて一本勝ちしたファイターとなったミックスは、これでバンタム級ワールドGP決勝戦へ進出。決勝ではメインの勝者と対戦する。


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BELLATOR Bellator289 MMA MMAPLANET o カイル・クラッチマー キック ジャリール・ウィリス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ

【Bellator289】ウィリスがクラッチマーのTDを完封、快勝も気になるケージレスリングのクイック・ブレイク

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
カイル・クラッチマー(米国)

間合いを取る両者。ウィリスが左ジャブ、クラッチマーは頭の位置を変えてオーバーハンドを繰り出す。カーフを蹴るウィリスは左ジャブを続け右オーバーハンド、そこにクラッチマーが左フックを当てる。クラッチマーの右ハイをかわし、距離をつめたウィリスが左ボディストレートを伸ばす。スイッチしてワンツーからスリーのウィリスが、オーソに戻して右前蹴りから右カーフを蹴る。ウィリスは続いて右を当て、右フックに組みついたクラッチマーがケージに押し込む。

上背で上回るウィリスは右を差してヒザをボディに突き刺し、テイクダウンを許さない。レフェリーが両者を分け、ウィリスがワンツーから左ミドル、さらにワンツーを効かせてミドルキックへ。たまらず組みついたクラッチマーが右エルボー、続くエルボーを押し返され姿勢を乱す。ウィリスが逆にクリンチゲームに持ち込むが、ラスト10秒で離れて左ローを蹴った。

2R、まず右カーフを蹴ったクラッチマーは左ジャブを被弾して下がるとボディも殴られる。前に出直したクラッチマーに対し、ウィリスがタイミングの良いワンツーをヒット。クリンチ戦で左フックを受けても、ウィリスがワンツーで圧をかける。飛び込んで左フックを決めたウィリスは攻勢を続け、クリンチゲームにはレフェリーが意外なほど早いタイミングでブレイクを命じる。

打撃の間合いに戻ると、リードアッパーから右フックと攻勢のウィリスはボディから左ストレートを打ち、クラッチマーの動きが止まる。残り2分、ダブルレッグでケージまでドライブしたクラッチマーだが、クラッチできず自ら離れる。直後のダブルレッグもケージに押し込むにとどまり、インサイドトリップ、ダブルレッグの仕掛けも不発に終わったクラッチマー。またもレフェリーが早々のブレイクを入れ、ウィリスが右から左を当てる。ボディから顔面を殴ったウィリスが初回に続き、この回も取った。

最終回、まず左ミドルを蹴ったウィリスがワンツー、右ボディから左フックを顔面に入れ、さらに右ストレートを打ち込む。カウンターのフックにも、ウィリスの勢いは止まらずクラッチマーが組んでクリンチへ。直ぐに離れると、ダブルレッグをスプロールされたクラッチマーが、すぐに連続でトライ。ケージに押し込み、クラッチを組んで押し込むもレフェリーが両者を分けた。

クラッチマーは左の差し上げテイクダウンを狙うが、ウィリスは腕を一本差して倒れない。このブレイクの早さは仕掛ける方には厳しく、受ける方には余裕を与える。案の定、頭から突っ込んだクラッチマーはかわされて、逆にバックに回られそうになり自らガードを取る状態に。クラッチマーはハーフで左腕を差し、続くキムラ狙いもウィリスが防いで立ち上がり際にヒザを入れていく。

残り1分、組みから離れたウィリスが左の前蹴り、さらにインローを蹴る。クラッチマーは右フックに逆に組まれてケージに押し込まれると、そのままタイムアップを迎えた。終わってみると、打撃の手数と精度、そしてしっかりとポイントをマネージしたウィリスが3-0で快勝──しかし、このブレイクの早さは、メインカードのマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックス、ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロという2試合に少なからず影響を与えそうだ。


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【Bellator289】計量終了 世界戦&ドGP大会で、プレリミ・ウェルター級クラッチマー✖ウィリスに注目

【写真】菊入にはこの対戦の勝者辺りをターゲットにしてほしい(C)BELLATOR

9日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator289「Stots vs Sabatello」の計量が8日(木・同)に行われている。

今大会のメインはバンタム級ワールドGP準決勝を兼ねたBellator暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロだ。

ワイルドカードから堅実な試合と、派手なトークで成り上がってきたサバテーロのレスリング力とバックコントロール力に王者が、如何に対応するのかが注目される。

そしてコメインには女子世界フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ✖挑戦者ジュリアナ・ヴェラスケスという立場を変えた再戦と、2つの世界選手権試合が組まれている。

さらにバンタム級ワールドGP準決勝のもう1試合ではマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックスがマッチアップされ注目カードがズラリと並んだ同大会。

ここでは、プレリミのとある一番に注目したい。


それがカイル・クラッチマー✖ジャリール・ウィリスのウェルター級戦だ。菊入正行がベラトールとサインしたことで、より注目されるサークルケイジのウェルター級戦線で、ランク的に8位のクラッチマーとランク外のウィリスは現実的に考えて、菊入がトップ5と戦うために確実に乗り越えたい相手といえる。

とはいってもクラッチマーはオクラホマ州立大時代にD1オールアメリカンに輝いており、個人成績でも5位と7位に入賞したこともある日本にはいないフォークスタイルレスラーだ。レスリングと打撃、そしてサブミッションを融合させたスタイルでオクラホマ州タルサのXtream Fight Nightでキャリアを積み、コロナ前の2019年11月にベラトールと契約を果たした。

当時無敗だったケムラン・ラチノフに判定負けを喫したが、クラッチマーはサークルケイジのプレリミ戦線で4勝1敗の戦績を残し、通算9勝1敗のレコードを持つ。キャリア序盤は一本勝ちも見られたが、ベラトールではレスリング&コントロールで4勝のいずれもが判定勝ちとなっている。

対するウィリスはコロナ禍から活動再開したばかりのLFAでウェルター級チャンピオンになりベラトールにステップアップしたファイターで、2連勝後にムハメド・ベルハモフ、サバウ・ホマシという実力者に遅れを取り、現状は2勝2敗とイーブンの星取り状況だ。

レスラーのクラッチマーに対し、ウィリスはマネージメントタイプのウェルラウンダーで、手数の少ない打撃戦で競り勝つイメージが強い。結果、突破力のある選手と戦うと後手に回りディフェンスも甘くなり、ここ2試合は上記のファイターを相手に一本負けを喫している。

ズバリ勝敗予想ではクラッチマーが有利と見られる一番。菊入の対戦相手候補として両者を見るのであれば、クラッチマーのテイクダウン&コントロール、ウィリスのスコアリング打撃に焦点を当てたい。そして菊入がレスラー&ボクサーという北米基準のファイターと戦う際には、ウィリスの戦い方が参考になる──かと思われるウェルター級マッチだ。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時00分~ U-NEXT

■Bellator289計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.4ポンド(60.96キロ)
[挑戦者] ダニー・サバテーロ: 135ポンド(61.24キロ)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者] ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.2ポンド(56.33キロ)

<バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドフ: 134.4ポンド(60.96キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.6ポンド(84.18キロ)
アンソニー・アダムス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
イララ・ジョアニ: 124.8ポンド(56.6キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジャリール・ウィリス: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ: 145.4ポンド(65.95キロ)
クリス・レンチローニ: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・ボーム: 145.1ポンド(65.81キロ)
カイ・カマカ3世: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マーク・レミンガー: 170.8ポンド(77.47キロ)
マイケル・ロンバード: 169.8ポンド(77.01キロ)

<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 185.8ポンド(84.27キロ)
クリスチャン・エコールス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<バンタム級/5分3R>
キャス・ベル: 136ポンド(61.69キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 135.2ポンド(61.32キロ)

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