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Brave CF IMMAF MMA MMAPLANET o UFC UFC294   アレックス・ヴォルカノフスキー アンシュル・ジュビリ イクラム・アリスケロフ イスラム・マカチェフ カマル・ウスマン カムザット・チマエフ サイド・ヌルマゴメドフ ジャビッド・バシャラット ジョニー・ウォーカー ジョン・ジョーンズ ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン トレヴァー・ピーク ナサニエル・ウッド ビクター・ヘンリー ブルーノ・シウバ ボクシング マイク・ブリーデン マゴメド・アンカラエフ ムイン・ガフロフ ムハマド・モカエフ ラマザン・ギチノフ ヴィクトリア・ダダコワ 山口怜臣 平良達郎

【UFC294】エリオットと対戦、ムハマド・モカエフ「平良達郎? 彼は彼の道を歩み、僕は僕の道を征く」

【写真】非常にフレンドリー、それが平良の話題になると……(C)MMAPLANET

本日、21日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 294「Makchachev vs Volkanovski 2」に、ムハマド・モカエフが出場しティム・エリオットと対戦する。

IMMAFジュニアで2度の世界大会制覇、23連勝というプロデビューから注目され、バーレーンの王族が所有するKHKジムで金の卵として育てられたモカエフは、同じくバーレーン王国のMMAプロモーション=BRAVE CFでプロデビューを果たすと、キャリア5連勝でUFCと契約を果たした。

2022年3月のオクタゴン初陣から、今年3月まで4連勝を達成したモカエフが、半年ぶりの実戦をホーム同然のアブダビで戦う。元タイトルコンテンダーのエリオットに対し、自身満々のモカエフ。しかし、同い年で同じようにUFC4連勝中の平良達郎の話題になると、なぜかクールな反応に終始した。


――ムハメド、今日はインタビューを受けていただきありがとうございます。

「久しぶりだね。元気でやっているの? トレーニングが長引いて、インタビュー時間がおしてしまって申し訳ない」

──全く大丈夫です。UFCにステップアップしてからは初めてインタビューができて嬉しいです。そのUFCでは現在4連勝のムハメドですが、前回ジャフェウ・フィリョ戦ではRNCで一本勝ちを収めたもののヒザ十字をセットされ、試合後には左足を引きずっていました。

「僕のヒザは最高の状態だよ。デッドリフトで去年は165キロが最高記録だったのが、今は175キロを挙げられるようになったからね。全てにおいて、成長しているよ」

──では、結果的にあのヒザ十字は大したことがなかったのですか。

「いや、結構シリアスだったよ。でも英国のフットボールチームの専門家の下でリハビリをしたから、動きは良くなる一方だ。まだ23歳だし、その辺りは伸びていくだけだよ」

──IMMAFとBRAVE CFで素晴らしい成績を残していたムハメドですが、プロMMAを5試合しか経験せずにUFCと契約をした時は、正直なところやっていけるのか危惧していました。それがオクタゴンで4連勝です。

「1年で4勝、あっという間だった。その結果、フライ級で一番成長が早いファイターになれている。自分が思っていたよりも1年、1年半ぐらい早いよ。ヒザをケガすれば、多くのファイターはもっと休養が必要になる。でも、僕には若さがあって回復も早かった。本当は8月のボストン大会でも戦える状態で、オファーもあったんだ。でも、あの時は対戦相手が見つからなかった。結果、今大会まで待たないといけなくなった。このペースだと、あと1年──再来年には、世界タイトルに挑戦できるだろうね」

──その急成長は思った通りの結果なのでしょうか。それとも、もっとタフな戦いが待ち受けていると思っていましたか。

「タフな戦いが待っていると思って、ずっと準備してきた。それだけ集中してきたんだ。ノーランカーと戦う時のモチベーションは、それほど高くなかったよ。だからこそ、しっかりと戦いにフォーカスして、パフォーマンス的には勝つために戦った。その分、集中力が養われたし、上の選手と戦う時にその経験が生きてくるだろうね」

──今もバーレーンのKHKジムに所属し、エルダル・エルダノフの指導を受けているのですか。

「そうだよ。エルダノフ、ルスタン・ハビロフ、ラマザン・ギチノフらトレーニングしてきた。今回の試合のため、最初のキャンプはダゲスタンの山岳部でレスリングをやり、それからバーレーンに戻って残りのキャンプをやり切り、アブダビにやってきた。自分でも長いキャンプだったと思う。タイからボクシングのコーチも来て、英国のコーチもいるし手厚いサポートを受けている。グレートなチームだよ。それにヒザの負傷中もボクシング、フィジカルの強化を怠らなかったしね。精神的に健康であるためにもトレーニングは欠かさなかったんだ」

──ところで昨年のアブダビ大会を取材した際に、観客は中東とロシアのムスリム連合のような雰囲気で凄まじい熱気がありました。

「僕にとってはまさにホームのような空気だよ。ミドルイーストでは常にフルサポートを受けている。IMMAF、BRAVE CFと10戦以上、中東で戦ってきた。プロだけでもバーレーンで2度、それと去年のUFCアブダビ大会に続き、今回で4度目のミドルイーストでの試合だ。ダゲスタン、チェチェンの人々はビザなしでUAEに入国できるから、凄い数のサポーターもやってくる。それにUAE在住の英国の人たちも、僕を応援してくれる。まさに家にいるようなものだよ(笑)」

──そんなホーム、アブダビで戦うティム・エリオットの印象を教えてください。

「喧嘩屋で、良い対戦相手だ。パンチからレスリング、レスリングからパンチという風にアグレッシブに戦う。でも、まぁ動きは読めるよ。僕はアマチュアの頃から、彼のようなファイターと連日のようにトーナメントで戦ってきた。このアマでの経験が、今の僕に凄く生きている。ティム・エリオットのような36歳になってもハングリーな選手と戦う時には、特にね。

彼がスタンドで戦ってくるなら、受けて立つ。テイクダウンを狙ってくるなら、そこに対応する。自分が望んだタイミングで、いつでもテイクダウンできるから。ティム・エリオットはレスラーと戦った経験が少ない。UFCフライ級にはレスラーがいない。デメトリウス・ジョンソンですら、別にレスラーではなかった。DJは偉大なMMAファイターだ。僕にとってDJは、ジョン・ジョーンズに次ぐP4Pファイターだったけどレスラーではない。ティム・エリオットに対しても、DJはスペースを与え過ぎていた。僕はそうじゃない。しっかりと距離を潰して、テイクダウンする」

──テイクダウン後もスクランブルに持ち込ませず、しっかりとコントロールすることが狙いですか。

「ティム・エリオットは、僕にスクランブル戦を仕掛けることはできない。僕がそれを許さないで戦えば、ね。でも、僕はスクランブルは得意だ。スクランブルに持ち込んで、僕が後手に回ることは絶対にない。彼のスクランブルは、もう古い。同じスクランブルと言っても、僕のソレは次元が違うよ」

──ところで日本人UFCフライ級ファイター、平良達郎選手もムハマドと同じ23歳で、現在UFCで4連勝中です。彼のことを意識することはありますか。

「確かに彼もUFCで勝ち続けているけど、タツロー・タイラはまだ、僕が戦ってきたような相手と競い合ったことがない。彼は若いから、対戦相手を慎重に選んでいるんだろう」

──いや、若いとムハマドが言っても……。

「そう、僕も若い。僕は彼との試合を申し出たことがある。でも、彼は受けなかった。まぁ、タツロー・タイラがこのまま勝ち続けると、いずれ僕らは戦うことになるだろう。でも、僕は彼のことは今は気にしてない。それに彼が僕より先にチャンピオンになっても構わない。僕らの世代から、チャンピオンが生まれることは素晴らしいことだから。彼は凄く良いヤツだって聞くから、そんな彼とすぐに戦って破壊したくないんだ。彼は彼の道を歩み、僕は僕の道を征く。そして、いつか交わることがあれば戦えば良いんだ。交わることがなければ、それはそれで……そういうものなんだ」

──……。う~ん、平良選手が実際にオフィシャルでUFCからオファーを受けたのかどうかも分からないですし……、断ったとしてもどのような事情があったのかも不明なので。でも、そういう想いがムハマドにあるなら平良選手と比べられることに嫌悪感を覚えるということでしょうか。

「それは別に構わないよ。僕らは無敗同士だし、比べられて然りだからね。あと、日本の選手ならレオ(山口怜臣)とは彼の試合前にタイで会ったんだ」

──山口選手はプロデビュー戦で勝ち星を挙げることができなかったです。

「そういうこともある。でも、レオは強い選手だ。チャンピオンになれる器の持ち主だよ」

──ムハマド、今日はインタビューの時間を取っていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「レオとIMMAFで戦ってから、僕のことを応援してくれる日本の人たちがいるんだ。凄く感謝している。いつか日本で戦いたいと思っているよ」

■視聴方法(予定)
10月21日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午後10時30分~U-NEXT
10月22日午前3時~PPV

■UFC294対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<ミドル級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
カムザット・チマエフ(UAE)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ヴァレリー・アウベス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(ロシア)
ムハマド・モカエフ(英国)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
トレヴァー・ピーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
マイク・ブリーデン米国)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユフレイ(米国)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)

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LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC282 UFC283   イズマエル・ボンフィム ガブリエル・ボンフィム キック グレゴリー・ホドリゲス グローバー・テイシェイラ サイモン・オリヴェイラ ジャイルトン・アルメイダ ジャマール・ヒル ジョシアニ・ヌネス ジョニー・ウォーカー ジルベウト・ドゥリーニョ ダニエル・マルコス チアゴ・モイゼス テレンス・マッキニー デイヴィソン・フィゲイレド ニール・マグニー フェレス・ジアム ブランドン・モレノ ブルーノ・フェヘイラ ボクシング マウリシオ・ショーグン マゴメド・アンカラエフ ムニール・ラジズ ヴァルリー・アウベス

【UFC283】計量終了 4度目の対戦=フライ級世界戦。ショーグン、ラストファイト!! ボンフィム弟に要注目

【写真】これがラスト・フェイスオフとなるマウリシオ・ショーグン (C)Zuffa/UFC

20日(金・現地時間)、21日(土・同)にブラジルはリオデジャネイロのジュネス・アリーナで開催されるUFC 283「Teixeira vs Hill」の計量が行なわれた。

今大会のメインはグローバー・テイシェイラ×ジャマール・ヒルのUFC世界ライトヘビー級決定戦だ。元世界王者テイシェイラはUFC282で当時の世界王者ユーリ・プロハースカとのリマッチが予定されていたが、王者が肩の負傷でタイトルを返上するとUFCは何とテイシェイラの挑戦権を無視し、マゴメド・アンカラエフとヤン・ブラボヴィッチの間で王座決定戦を実施した。

しかし、両者の対戦はドローに終わり王座は空位に。テイシェイラは再びタイトルコンテンダーの地位を取り戻し、母国でヒルとの王座決定戦に臨むこととなった。


ヒルはセレモニアル・フェイスオフ後に「グローバー・テイシェイラとケージをシェアできることはハッピーで、光栄だ。神が死ねといえば、僕らは死ぬ。でも明日は皆のために良い試合をする。なぜ、僕がここに来たのか分かるだろう」と最後はエキサイト気味に吐き捨てた。

対してテイシェイラは「準備は100パーセントできている。明日はやるよ」と穏やかな表情で静かに話した。

コメインの世界フライ級王座統一戦、デイヴィソン・フィゲイレドとブランドン・モレノは実に4度目の世界戦となる。過去1勝1敗1分だけに本当の意味で決着戦となる。

フェイスオフでモレノの胸に左手で触れたフィゲイレドはバナナを持ち出す。とんでもない差別行動に出たのかと思いきや、自らの口に入れるという難解なパフォーマンスを披露する。これを受けて「話すことはない。明日、楽しんでほしい」とそれでも憤慨した表情で手短にコメントの残したモレノ。

続いでフィゲイレドは「明日の夜は皆のために戦う。ただベルトを守るためじゃない、チケットを買ってきてくれた皆の夢、皆のベルトだ」とコメントした。

そんな世界戦に出場するブラジル人ファイターに負けない注目を集めているのがマウリシオ・ショーグンだ。キャリア42瀬戦目となるイホール・ポティエリアとの試合で、20年2カ月のMMAファイター人生に幕を下ろすショーグン。母国を引退試合の地に選んだショーグンのラストファイト――日本のMMAファンの皆が、その目に焼き付けてほしい。

オクタゴンを去るファイターがいれば、ここからUFCファイター人生を歩み始める選手もいる。それがイズマエル&ガブリエルのボンフィム兄弟であり、ルアン・ラセルダだ。3選手ともLFA出身、ボンフィム兄弟はコンテンダーシリーズを経てUFCへ。兄弟揃ってのオクタゴン初陣となる。

特にボンフィム弟=ガブリエルとムニール・ラジズの対戦は注目だ。質の高いキックボクシングMMAを見せるラジズに対し、デビュー以来13連勝でUFCと契約したボンフィムは3つのKO勝ちと10の一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。

ラジズが世界最高峰で戦うとKO率が落ちたように、ボンフィムも一本を取ることが難しくなるのか。仮に過去5試合のうち3試合で見せたように初回でタップを奪うようだとボンフィムは、ボンフィムは早々のトップ15入りも期待しても良いだろう。

■視聴方法(予定)
12月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC283対戦計量結果

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
グローバー・テイシェイラ: 205ポンド(92.99キロ)
ジャマール・ヒル: 204.5ポンド(92.76キロ)

<UFC世界フライ級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
[暫定王者]ブランドン・モレノ: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ: 125ポンド(56.7キロ)
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョニー・ウォーカー: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン: 205ポンド(92.99キロ)
イホール・ポティエリア: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス: 186ポンド(84.37キロ)
ブルーノ・フェヘイラ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス: 155.5ポンド(70.53キロ)
メルキザエル・コスタ: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ガブリエル・ボンフィム: 171ポンド(77.56キロ)
ムニール・ラジズ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ: 232ポンド(105.23キロ)
シャミル・アブドゥラヒモフ: 263ポンド(119.29キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
イズマエル・ボンフィム: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス: 171ポンド(77.56キロ)
ニコラス・ダルビー: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス: 145.5ポンド(66.0キロ)
フェレス・ジアム: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルアン・ラセルダ: 136ポンド(61.69キロ)
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・マルコス: 136ポンド(61.69キロ)
サイモン・オリヴェイラ: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA o UFC   ジャマール・ヒル マゴメド・アンカラエフ ヤン・ブラホヴィッチ

デイナ・ホワイト「ヤン・ブラホヴィッチ vs. マゴメド・アンカラエフは酷い試合だった」

デイナ・ホワイト「1.21『UFC 283』でグローヴァー・テイシェイラ vs. ジャマール・ヒルのライトヘビー級王座決定戦をする」(2022年12月11日)

 こちらの続報。


 『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』のメインイベントで行われたヤン・ブラホヴィッチ vs. マゴメド・アンカラエフのライトヘビー級王座決定戦がスプリットドローとなり新王者が誕生しなかった件についてデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「(判定についてどう思うか尋ねられ)分からないね。第3ラウンドが終わったあたりからウトウトし始めたんだ」

「アンカラエフが怒っているとか、そういう話は聞いている。私にどうしろというんだ? 第2ラウンドまでやられてたじゃないか。グラウンドに持ち込んだが、そこから何をした?」

「メインイベントは酷かったと思う。何をするって? ブラジルでグローヴァー・テイシェイラ vs. ジャマール・ヒルで新王者決定戦を行う。以上だ」
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MMA MMAPLANET o UFC UFC282 マゴメド・アンカラエフ

【UFC282】ローを効かせたブラボヴィッチとトップキープのアンカラエフは痛み分け、王座は空位のままーー

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
Draw.1-1:48-46.47-48.47-47.
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)

サウスポーのアンカラエフに対し、ガードを固めたブラボヴィッチが距離を詰める。アンカラエフは右ジャブを突く。右ローを当てたブラボヴィッチがプレスをかけていく。右ストレートから左ロー。右ジャブを上下に散らすアンカラエフは、相手のパンチに左ストレートを合わせた。さらに左前蹴りでブラボヴィッチを下がらせ、相手が出て来るとパンチをカウンターで合わせる。右ストレートを伸ばすブラボヴィッチだが、パンチ緒は届かない。

ブラボヴィッチは相手の足元に右インローを当てるも、アンカラエフは止まらない。ブラボヴィッチの右ストレートに右フックを合わせたアンカラエフだが、さらにブラボヴィッチが前に出て来るとバランスを崩す。すぐに体勢を立て直したアンカラエフは、左ハイを見せた。相手の打ち終わりを狙い続けるアンカラエフが、右ジャブで距離を制している。相手の打ち終わりに左ストレート、右フックを狙うアンカラエフが、さらに右フックで下がらせ、左ミドルを打ち込んでいった。

2R、ジャブを突き合う両者。ブラボヴィッチがパンチを打つ際に頭が下がると、アンカラエフは左ハイを打ち込んでいく。ブラボヴィッチが足元に右ロー、アンカラエフは常に打ち終わりに右フックを合わせる。さらに左ハイの割合も高くなってきた。左インローで下がらせたアンカラエフ、ブラボヴィッチも左ジャブを当てる。アンカラエフの右フックの内側から左アッパーを突き上げたブラボヴィッチ。そのままパンチを連打して離れる。アンカラエフは左ストレートを当て、ブラボヴィッチにケージを背負わせる。

ブラボヴィッチのローでアンカラエフの動きが止まる。しかしアンカラエフも前蹴りでブラボヴィッチを下がらせる。ケージ中央でブラボヴィッチの右インローを受けたアンカラエフが、大きくバランスを崩した。組んでいくアンカラエフ。しかしブラボヴィッチを崩すことHができず。離れたブラボヴィッチが右カーフを当て、アンカラエフのパンチをかわした。左ボディから右オーバーハンドに繋げるブラボヴィッチ、アンカラエフは右ローを受けてから組みつき、ケージに押し込んで2Rを終えた。

3R、オーソドックスに構えたアンカラエフに、ブラボヴィッチがジャブとローを当てる。下がるアンカラエフ、ブラボヴィッチは徹底してローで攻めていく。アンカラエフの速い右ストレートをヘッドスリップでかわしたブラボヴィッチは、左ジャブを突きながらアンカラエフの右アッパーもかわした。ブラボヴィッチの左ハイの打ち終わりにパンチで攻め立てるアンカラエフ。下がり始めたブラボヴィッチは、ボディブローを見せるもアンカラエフの前進を止められない。

それでも右ローを連打するブラボヴィッチ。このローを効かされたアンカラエフだが、距離を詰めてシングルレッグで組みつき、左腕を差し上げてブラボヴィッチをケージに押し込んだ。左ヒジを打ち込み離れたアンカラエフが、再び組みつく。離れたブラボヴィッチは右ロー。ブラボヴィッチの右アッパーをかわしたアンカラエフも右アッパーを突き上げる。プレスをかけてケージに押し込むアンカラエフ、しかし右ヒザがブラボヴィッチの下腹部を捉えた。

レフェリーが割って入り、離れるアンカラエフの右目じりに出血が見られる。再開後、またもパンチから組みついたアンカラエフが、ブラボヴィッチの左足を持ち上げテイクダウンを奪った。

4R、いきなり距離を詰めたアンカラエフが左右フックを振るう。下がるブラボヴィッチに、シングルレッグで組んだアンカラエフが、そのままケージに押し込む。ボディブローとヒザで相手を削るアンカラエフが、ブラボヴィッチをケージ際から逃がさない。さらに左ヒザをボディに突き刺した。パンチを振るいながら離れたブラボヴィッチに、再び組みついたアンカラエフがクリーンテイクダウンを奪った。フルガードのブラボヴィッチに、アンカラエフがパンチを上下に打ち分ける。

ケージ際でボディロックからバックに回ったアンカラエフが、ブラボヴィッチの首に左腕を回す。パンチで相手を削りながらバックをキープするアンカラエフ。ブラボヴィッチもヒジを打ち返すが、アンカラエフに背中を着かされてしまった。足を一本越えたアンカラエフが、しっかりと抑え込みながら細かいパンチで削る。左ヒジを叩きつけていくアンカラエフ。立ち上がってパンチの連打を打ち込んでいった。

最終回、アンカラエフが飛び込むと、ブラボヴィッチはバランスを崩して背中を着いてしまった。すぐにトップから抑え込むアンカラエフ。足を利かせるブラボヴィッチだったが、フルガードの態勢を強いられてしまう。トップからパンチで削るアンカラエフ。会場からはブーイングが飛ぶ。ブラボヴィッチの足を捌くアンカラエフ。ブラボヴィッチはアンカラエフの左腕を狙うも、そのクラッチを切ったアンカラエフがハーフガードのブラボヴィッチを抑え込み続ける。

アンカラエフの左パウンド、ブラボヴィッチの左ヒジが交錯するなか、ブラボヴィッチの右腕を抑えているアンカラエフの左パウンドが上回る。次第にブラボヴィッチの手数が減り、アンカラエフの左がブラボヴィッチの顔面を捉え続けるように。アンカラエフの抑え込みが強い。左のパウンドとエルボーを打ち込むアンカラエフ。観客はブーイングを浴びせるも、当然のごとくアンカラエフはトップキープからパンチとエルボーを叩き込み続けて試合終了のホーンを聞いた。

裁定は、ジャッジ2人がどこかのラウンドで10-8を付けたのか。スプリットドローとなり、世界ライトヘビー級王座は空位のままとなった。自分が勝者だとアピールするアンカラエフに対し、ブラボヴィッチは「アンカラエフがベルトを巻くべきだ」と声をかけてオクタゴンを後にした。


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Report UFC UFN ESPN+44 UFN186 ニキータ・クリロフ ブログ マゴメド・アンカラエフ

【UFN186】初回は組み負けた感があったアンカラエフが、2&3Rを取りクリロフから判定勝ち

<ライトヘビー/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)

右を打って組みついたクリロフがバックに回る。テイクダウン狙いに、2度ケージを掴んだアンカラエフだが、前の試合のシウバと違い口頭注意に収めっている。左足を束ねられながら、ヒザ立ち状態から立ち上がったアンカラエフはハイクロッチを切って距離を取ることに成功する。

ミドルを蹴らながらアンカラエフが右フックを当て、アッパーを打っていく。クリロフは右ミドル、右ハイを見せる。右から左フックを見せたアンカラエフに対し、クリロフもワンツーを当て返す。蹴りを交えて近い距離でもパンチを出すクリロフに対し、アンカラエフが右フックで待ち受け、左ストレートを伸ばす。最後の10秒で組んだアンカラエフだが、テイクダウンは奪えず初回が終わった。

2R、右フックから突っ込んだクリロフだが、押し返され姿勢を乱す。前蹴り、ミドルからパンチのクリロフに対し、アンカラエフがしっかりと間合を図りカウンターを狙う。右リードフックを入れたアンカラエフはダブルレッグを切り、フックにもハイを蹴っていく。さらに首相撲からヒザ蹴り、離れたところで左ミドルを入れたアンカラエフが踏み込みに右を合わせる。

圧で上回るアンカラエフは、後ろ回し蹴りにテイクダウンを合わせる。クリロフのバタフライガードからスイープ狙いで煽られたアンカラエフだが、トップからコントロールは仕切れない。シッティングからダブルレッグに出たクリロフ、アンカラエフがスプロールして上を取り直す。クリロフはニーシールドも、エルボーを落とされ時間に。

最終回、ワンツーから左ミドルを繰り出すクリロフ。スピニングバックフィスト狙いから蹴りを繰り出すが、右を被弾してケージの前を回り、テイクダウン狙いも振り払われる。アンカラエフはここで組みを選択し、ケージにクリロフを押し込む。ボディロック&右を差したアンカラエフが、大内刈りで尻もちをつかせる。

立ち上がったクリロフだが、ボディロックから逃れることができず再び下にされると、けージを背負った状態で左のパンチを打たれる。そのまま背中を預けたクリロフにパンチを落としコントロールしたアンカラエフが3-0 の判定勝ちを収めた。


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News UFC UFN ESPN+33 UFN175 イオン・クテレバ インパ・カサンガネイ ニール・マグニー ブログ マキ・ピトロ マゴメド・アンカラエフ ロビー・ローラー

【UFN175】計量終了 インパ・カサンガネイ、コンテンダーシリーズでサインから18日でピトロと初陣へ

【写真】ジェフ・ニールに代わり、マグニーと対戦することとなったローラー。日本のファンはローラーの方が大歓迎だろう (C)Zuffa/UFC

28日(金・現地時間)、29日(土・日)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX開催されるUFN175:UFN on ESPN+33「Smith vs Rakic」の計量が行われている。

イベント名にある通り、アンソニー・スミスがアレクサンドル・ラキッチと対戦するライトヘビー級の一戦がメインの今大会。セミではロビー・ローラーがニール・マグニーと戦うウェルター級の一戦など、11試合が組まれている。


フェザー級注目のザビット・マゴメドシャリポフとジャイー・ロドリゲスの一戦が、ロドリゲスの足首の負傷でなくなるなど、対戦カードの変更がままあり、8月11日のコンテンダーシリーズでアンソニー・アダムスを破り、UFCと契約を果たしたばかりのファイターだ。

カサンガネイはダナ・ホワイトの「8月22日に試合をするか?」という問いかけに「イエス」と即答し、UFCとサイン。その後ピトロ戦が一度は22日に決まっていたが、今大会にリスケとなり──それでもインターバル18日での試合出場となる。

コロナ禍だからこそ、起こりえた契約とデビューかもしれないが、これが今のUFCのノーマル。そのカサンガネイは 185.5ポンドで計量をパスし、明日UFCファイター人生が始まる。

メインカード第1試合のマゴメド・アンカラエフとイオン・クテレバは、8月15日のUFC252で対戦が決まっていたがクテレバが検査で陽性となったためキャンセルされ、今大会で再び組まれた試合だ。

なおオープニングファイトでマロリー・マーチンと戦うハナ・サイファースが2ポンド・オーバーで20パーセントの没収、アレックス・カサレスと対戦するオースチン・スプリンガーにいたっては6ポンドの大量超過でファイトマネーを30パーセントカットされキャッチウェイト戦に臨むこととなっている。

■ UFN175計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
アンソニー・スミス: 205ポンド(92.99キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 126ポンド(57.15キロ)
アレクサ・グラッソ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
リカルド・ラマス: 145ポンド(65.77キロ)
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ: 205ポンド(92.99キロ)
イオン・クテレバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
マキ・ピトロ: 184.5ポンド(83.68キロ)
インパ・カサンガネイ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ザク・カミングス: 185ポンド(83.91キロ)
アレッシオ・デキリコ: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 145ポンド(65.77キロ)
オースチン・スプリンガー: 151ポンド(68.49 キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
クリスチャン・アギレラ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エミリー・ウィットマイアー: 115.5ポンド(52.38キロ)
ポリアナ・ヴィアナ: 116ポンド(52.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マロリー・マーチン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ハナ・サイファース: 117ポンド(53.07キロ)