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INVICTA MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC03 アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー エミリー・ダコーテ シャルル・ジョーダン ジェシカ・ペネ ジャイー・ロドリゲス ジャック・ショア スムダーチー ダスティン・ストーツフス チョン・ダウン ビル・アレジオ ブライアン・オルテガ ボクシング マックス・ホロウェイ マット・シュネル ミーシャ・テイト リッキー・シモン リー・ジンリャン 岡見勇信 水垣偉弥

【UFC ABC03】Fight Night以上PPVよりマニア好み。チョン・ダウン、岡見越えなるか。ミーシャの今は?

【写真】フライ級でミーシャは頂点を狙えるようなパフォーマンスを見せることができるか(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)にニューヨーク州ロングアイランドのUBSアリーナで開催されるUFC on ABC03「Ortega vs Rodriguez」の計量が15日(金・同)に終了し、出場全24選手全員がクリアしている。

東部時間帯でプレリミは午前スタートとなるNY真昼の決戦、メインはフェザー級のブライアン・オルテガ✖ジャイー・ロドリゲスという再起戦対決となった。


(C)Zuffa/UFC

オルテガは昨年9月にアレックス・ヴォルカノフスキーのベルトに挑戦して敗北、ロドリゲスは昨年11月のマックス・ホロウェイに敗れて以来の実戦復帰となる。

いわば同階級のトップツーの軍門に下った両者にとって、頂点を目指す権利を再度得るための過酷なサバイバルマッチだ。ボクシング&柔術、削って極めるオルテガに対し、独特のテコンドームーブで変幻自在な打撃に加え、下になっても極めのあるロドリゲスの対戦は、スタンドで蹴りの間合いが続かない限り、立ちもグラウンドもダイナミックな攻防に発展すること間違いないだろう。

とはいえ、大切な試合を落としてからの再起戦、動きが固くなり思い切りの良さが抑えられるファイトになる可能性もあるが……。セレモニアル計量では「試合がどうなるのかは分からない。でもウォーになることは確かだ」とロドリゲス。一方のオルテガも「メキシコからNYへ、イッてしまっているウォリアーのお出ましだよ。バチバチの戦いになるよ」と話した。

そんなセレモニアル・フェイスオフで見せたロドリゲスの気合と、T-Cityの落ち着き様を見る限り期待を裏切らないギリギリの戦いを両者は覚悟しているようだった。

(C)Zuffa/UFC

マンハッタンから30キロのNY真昼の決戦。

ショーン・バーゴ✖シャルル・ジョーダン、ジャック・ショア✖リッキー・シモンのように打撃、組みでがっぷり四つの真っ向勝負など、Fight Night以上──PPVよりマニアックというMMAファンには楽しみな対戦カードが揃っている。

(C)Zuffa/UFC

と同時にどうしても気になるのが、メインカードにリー・ジンリャンとスムダーチーという中量級と軽量級の中国人ファイターが2人も登用されていることだ。

UBSアリーナが隣接するクイーンズだけで中国系米国人は20万人住んでおり、お隣のブルックリンも15万を超える同朋が生活している。

(C)Zuffa/UFC

とはいって、ご当地ファンの導入狙いではプレリミ出場で十分なはず、やはりUFCの同国市場への期待の表れととれるだろう。

そのメインカードにはMMA復帰戦から3戦目、フライ級に階級を落としたミーシャ・テイトが2016年11月のMSG以来、5年8カ月振りのNYで戦う。意気込みは実に潔い、ただし動きが落ちていることは否めないミーシャ。スケールでもお馴染みの力こぶにキスのポーズを披露したが、ローレン・マーフィー相手にどこまで全盛期に近いパフォーマンスを披露できるか。

(C)Zuffa/UFC

アジア系ではなんといってもチョ・ダウンに注目だ。

1ドローを挟んでいるとはいえ現在オクタゴンで4連勝中、ライトヘビー級ということを考えればMMA版漢江、いやアジアの奇跡と言っても過言でない。チョ・ダウンが今大会でダスティン・ジャコビーを破れば5連勝と岡見勇信を抜き、水垣偉弥に並ぶことになる(※蛇足ながら岡見の偉大さは4連勝以外に、3連勝を3度している点にも表れている)。

(C)Zuffa/UFC

オープニングマッチにはInvicta FCからストロー級世界王者のエミリー・ダコーテがステップアップ、。

女子MMAファイターにとってインヴィクタからUFCは王道のステップアップ方法だっただけに、注目のダコーテの初陣──と、第1試合からヘッドラインまで、本当にMMAが好きなファンにとって非常に楽しみなラインナップとなっている。

■視聴方法(予定)
7月17日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ABC03計量結果

<フェザー級/5分5R>
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)
ジャイー・ロドリゲス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
アマンダ・レモス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スムダーチー: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・バーゴス: 145.8ポンド(66.13キロ)
シャルル・ジョーダン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ミーシャ・テイト: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.6ポンド(84.18キロ)
ダルシャ・ランジョンブラ: 185.6ポンド(84.18キロ)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
エウベウチ・バーンス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 205ポンド(92.99キロ)
チョン・ダウン: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドワイト・グラント: 184.4ポンド(83.64キロ
ダスティン・ストーツフス: 185.6ポンド(84.18キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 115.8ポンド(52.52キロ)
エミリー・ダコーテ: 115.6ポンド(52.43キロ)

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【UFC ABC03】23カ月振りの再起戦、エウベウチ・バーンス「サンフォードMMA? キルクリフFCだよ」

【写真】組みの強さは絶対。課題は打撃よりも、スタミナと思われるが……果たして(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ニューヨーク州ロングアイランドのUBSアリーナでUFC on ABC03「Ortega vs Rodriguez」が開催され、エウベウチ・バーンズが1年11カ月振りの実戦でビル・アレジオと対戦する。

ONE ChampionshipからTitan FCを経て、UFCを契約し兄ドゥリーニョの後を本格的に追い始めたバーンズが、なぜ2年もオクタゴンを離れていたのか。対戦相手の急な変更に関して心情を尋ねると、彼のMMAを戦う気構えが伝わってきた。


──23勝0敗のクセイン・アスカボフと対戦予定が、ビル・アレジオに代わりました。いつ頃、知りましたか。

「先週の土曜日だから、試合の1週間前だね。アスカボフはレスラーでありグラップラーで、アレジオはストライカーだ。でも相手は関係ないよ。ケージの中に入ってから、自分のやるべきことは変わらない。チャンピオンは相手を選ばない。僕はUFCのチャンピオンになるつもりだし、対戦相手の変更は問題ないよ。ただアレジオをフィニッシュする。アグレッシブに戦って、終わらせる。それが土曜日に僕がやるべきことなんだ」

──対戦相手の変更にも、まったく動揺する感じもないですね。

「全くね。相手がどうであれ、重要なことはしっかりと準備ができているか。試合をするうえで一番大切なことをパーフェクトにこなせたから、全く動じることはなかったよ。僕のMMAデビュー戦は3日前に決まった。2戦目は5日前だったよ。

日々、自分を磨いて技術をしっかりと身につけていれば、何も問題ない。この間も打撃、レスリング力を伸ばしてきた。もちろん、柔術はこれまで通り僕の一番の武器だ。後は戦うだけさ」

──ところで前回の試合は2020年8月でした。約2年間、実戦から遠ざかっていましたが、どういう事情があったのですか。

「ヒザの状態が、深刻に悪化したんだ。手術をして、去年の7月のビリー・クウァンティロとの試合をキャンセルした。そしてリハビリに努めている期間中に、ジムを開いた」

──えっ、そうだったのですか。

「ザ・ウェイ・マーシャルアーツという柔術ジムをフロリダのランタナに創ったんだよ。道場をオープンさせてからしばらくは、そこの時間を費やし自分の練習はできなかった。というよりも、人生を賭けて創ったジムだから当然だよね。そしてヒザも良くなり、ジムの順調だから、4、5カ月前にケージに戻って戦うことを決めたんだよ」

──MMAのトレーニングは、サンフォードMMAで行っているのですか。

「そうだよ。でも、ジムの名前は変わった。もうサンフォードMMAじゃなくて、キルクリフ・ファイトクラブだ。でもチームのメンバーも、コーチも変わりない。建物も施設も、設備も変わらない。ただ、名前が変わっただけで。

MMAのトレーニングはキルクリフFCで行い、柔術はザ・ウェイ・マーシャルアーツでやっているよ。最高レベルのトレーニングパートナーに囲まれ、兄もいるしサイド・サパロフもコーナーに就いてくれる。今回の準備ではアンドレ・ハリソンが本当に助けてくれた」

──ACLの手術後は、感覚が違うという選手が多いです。その辺りはいかがですか。

「ヒザは新しくなった。しっくり来ているよ。もちろん、100パーセントじゃない。でも、今の状態で無理なく戦えるファイトを心掛ける。そして、結論としてこれまでと同じように戦えると思っている。

スタイルは同じでも、能力は上がっている。僕はもうただのグラップラーじゃない。MMAファイターとしての全てのスキルを使って土曜日は勝ちたいと思っている。もちろん、グラウンドに持ち込むと問題なくフィニッシュできるしね」

──お兄さんのドゥリーニョがケージのなかで見せる打撃と同等のモノを、エウベウチに期待して良いですか。

「同じレベルにあることは期待してもらって良いよ。ただし、兄とはスタイルは違う。ドゥリーニョは中間距離と接近戦を好むけど、僕はリーチが長いし距離は同じじゃない。でも、同じだけの技量は身に着けている。兄は僕よりパワーがある。僕の安定感とスピードで勝負する。

当然、僕のグラップリングはアレジオを大きく上回っている。すぐに組んで寝技に持ち込むのが、一番手っ取り早い。でも、打撃も試してみたい。そして必要になればグラウンドに持ち込もうと思う。アレジオもリーチがあるけど、それほど違いはない。彼の距離は僕の距離だ。それに距離はそれほど重要じゃない。大切なのはタイミングだから。そこは十分に準備してきたよ」

──ドゥリーニョは既に世界王座にも挑戦しています。チャンピオンを目指すと言っていましたが、どのようにステップアップを図っていきたいと思っていますか。

「無理から急がないよ。与えられた試合を1試合、1試合と勝ち続ける。今、どこの位置にいようが勝っていると、上にいくだけだから。今、UFCフェザー級という山の中腹まで来た。今は頂点が見える場所に来た。ここからだよ、本格的に頂点を目指すのは。今年中に、より自分の居場所を明確にしたい」

──エウベウチ、今日はありがとうございました。

「こちらこそ。僕は柔術という東洋のマーシャルアーツを代表してUFCで戦っているつもりだ。土曜日の試合は、ぜひ僕のサポートを日本のファンにしてほしい。そして、僕のインスタをチェックしてほしい。アリガト!!」

■視聴方法(予定)
7月17日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC Fight Pass

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