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【ONE163】打撃で勝つ──一周して原点回帰の若松佑弥─01─「対戦相手に不満とかないです」

【写真】スカッと勝つことが求められている相手に、スカッと勝てるか(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、10月のワン・シュオ戦が相手の都合で現地に赴いた後でキャンセルとなった若松佑弥が、ウ・ソンフンと対戦する。

やるせない想いで帰国し、精神的にきつかった時間を経て──成長した若松や、今回の試合に向けて打撃に力を入れてきたという。若松といえばKOパワーを持つフライ級ファイターだが、最近ではトータルバランスに気を付けてMMAファイターとして完成度を高めてきた。

テイクダウンと寝技を一定レベルで消化したうえで、倒すファイトを心掛ける若松に話を訊いた。


──ウ・ソンフン戦が後10日ほど(※取材は11月8日に行われた)に迫ってきた若松選手です。今の調子はいかがですか。

「いつも通り、バッチリです。ただ試合までは何が起こるか、気は抜けないですし。今週も追い込みを続け、来週のギリギリまで練習します」

──主に重点を置いて、練習していることはありますか。

「打撃と寝技をやることは当然なのですが、今回は打撃を多めにやっています。もとはと言えば自分、打撃の選手なんで。ただ寝技の練習量を少なくしているというわけではなくて。打撃で勝つようなイメージでやってきました。寝技の時も、殴れる位置を意識してコントロールしたりしています」

──テイクダウンとコントロールという試合を消化した結果、打撃回帰と?

「ある程度全部できる……テイクダウンもできるし、寝技もやれる。それは意識せずにできると思うので、思い切って自分の持ち味の打撃を出せるんじゃないかと」

──なるほど。ところで前回のワン・シュオ戦、シンガポールに行って試合がなくなりました。ああいうケースになると、気持ちの持って行きどころなどはどうするのですか。

「そうですね、長南さんとトレーナーの堀江さんと話して1度休むことにしました。もうシンガポールにいる時に、11月に試合があるということは聞かされていて。体は動かしていましたけど、2週間ほど運動量を少なくしてから作り直すことしました」

──試合直前でのキャンセル、ファイトマネーは支払われるのですか。

「ハイ。もらえます」

──そうなると、どこか割り切れることはあるのでしょうか。

「まぁ、不戦勝だなっていう感じでファイトマネーを手にする感じですかね。払ってもらえないと、ちょっと違ってきますよね。お金が入ると、また次のキャンプへの準備もできますしね。それがないと『どうしてくれんだ?』とはなってしまいます。ここまでやってきて、相手の都合で戦えなかったわけなんで。でもちゃんと支払いがあるので、次に向かって気持ちも切り替えることはできます」

──そうなると家庭も円満で。

「いや……でも、試合がなくなったフラストレーションを……一番気を許している妻に出してしまうというか、少しイライラしてしまっていたので反省しています」

──言うと、そうなりがちですが一番やってはいけないことですね。

「ちょっと甘えてしまっていました……でも、ホントに自分のメンタルがダメだって思いました。試合はなかったけど、連戦のような感じになって精神的には今回のコレは結構きつかったです。

自分のなかでは切り替えていたつもりだったんですけど、どこかでモヤモヤしていたのが外では出せないし、家で出てしまったのかもしれないです。ホント、自分の弱さが分かりました」

──それも人間、人生経験ですね。

「こういうことがあるのかという……勉強にはなりました。そこを経験して、自分の気持ちのコントロールが以前よりできるようなったので成長できたと思います」

──押忍。そして次の相手ウ・ソンフンですが……これはワン・シュオの時にも申し上げたかと思いますが、やはり若松選手には『おお、コイツが相手か』というワクワクする対戦相手をONEには用意してほしい。MMAファイターとして勝って、価値が上がる試合が続いてほしいです。そこでウ・ソンフンはウィジソン・ハモスに敗れ、そのハモスは……。

「マクラーレンに負けました」

──今、ONEフライ級戦線で過去に対戦経験がなくて、若松選手とのマッチアップが見たい選手の一番手はカイラット・アクメトフですが、なぜかその一戦は実現しないです。

「う~ん、僕は相手を単純に倒すだけです。ONEで試合をしているので、当てられた相手をKOするだけで──。対戦相手に関して不満とかはないです」

──ではウ・ソンフン、どのような選手だと思いますか。

「まぁONEと契約しているので、ある程度はウェルラウンダーなんですけど、一発に賭けている選手。それが全面に出ているファイターだと思います」

<この項、続く>

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


ONE Fight Night04

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
ダニエラ・ケリー(米国)
マリア・モルチャノワ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エディ・アバソロ(米国)

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【ONE163】3年1カ月振りの実戦、岡見勇信。オンラ・ンサン戦へ─01─「時計の針が止まっていた」

【写真】綺麗に纏まった──出来上がった言葉でなく、心の襞が見えるような言葉が聞きたく……序盤戦、色々と失礼な物言いだったのですが、耳を傾けてくれてありがとうございます (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、岡見勇信が念願のオンラ・ンサンと戦う。

2019年10月以来、実に3年1カ月振りの実戦。この間、岡見は41歳となりLDHmartialartsやEXFIGHTで後進の指導という立場に立つようになっていた。同時にファイターとしての空気間も削げていた岡見は、この3年は時計の針が止まっていたと振り返った。

再び動き出した岡見の目線は、今どこにあるのかを尋ねた。


──岡見選手に関して、最近なんだか話を上手くまとめるようになって今ひとつ響くことがないなぁと感じている次第です。

「アハハハハハ。それ、どういうことですか(笑)」

──記者会見でも、もう台本があるのではないかというような綺麗な纏め方で……。

「だってもう、しょうがなくないじゃないですか。纏めないダメだし」

──以前は纏まっていなくても、身の内から言葉が絞り出されていたような。リアリティTVショーで話すようになってから、全てがあのような感じに聞こえてしまって。

「こんなこと言ったらいけないかもしれないけど、立場ができてしまったということなんです。あのように話さないといけない自分が。あれでも一生懸命にやっていたんですよ(笑)」

──それがなんか、ツボを掴んだような話振りで(笑)。

「まぁ言っている意味は分かります。でも、僕の苦労もあるんです、そこは(苦笑)」

──若い選手にもっと嫌なヤツだったのになぁとか、思ってしまって。

「嫌なヤツ……そこは肯定できないですけど(笑)。上手く纏めている……う~ん、なるほど。敵は作らず、変な方向で話題にならないよう纏めている自分がいるのは分かります。僕は3年も戦ってこなかったので、戦っているヤツの凄さを改めて感じるようになったし。やっぱり現役という身でありながら3年間、試合をしてない。でも周囲の選手や、同世代の選手は戦ってきた」

──そこで現役ファイターと違う立場の仕事も増えた。それがコロナ期の岡見選手ではないでしょうか。

「確かに……そういう日々のなかで現役生活に対して『もう良いんじゃないか』というマインドは確かにありました。でも『まだまだ』っていう戦いたい気持ちもあったし。戦わないと時計の針が動かない。自分のなかで現役という身であるならば、戦わないとどの道にも進めない。どんな人生、どの分野でも自分は試合をしないと時計の針が動かないというのは、もう凄く感じてきたことです。

色々なプロジェクトがあって、色々とあったけど自分の中では時間は止まっているという気持ちでした」

──今、動き出せているということでしょうか。

「動き出せている……いや、動き出すには戦わないと。そこですね」

──正直、この間何度かGENで岡見選手のスパーリングを見させてもらったことがあって。慧舟會東京道場時代は、もっと嫌なスパーリングをやっていた。アッサリしちゃったなぁと思ったのは確かなんです。スミマセン、失礼なことばかり言って。

「いや、正直に言ってもらって有難いです」

──自分に置き換えると、若い人たちに自分の必死な姿を見せられないというか……。そういうことがあって、岡見選手も同じなのかと。

「確かに必死な姿をあまり見せたくないっていうのは、どこかにあったのかもしれないです。それは……ありましたね。ただ試合が決まると、もう関係なく必死でやっています。今日も内藤由良選手、上田幹雄選手という26歳の2人に5分4Rを回してもらいながら、必死にやっていました。

ヘンリー(三上ヘンリー大智)を含め、この3年間で若い選手が増えて……簡単に勝てない選手がどんどん出てきて。だから、そういう彼らに必死になっているところを見せられないという気持ちがあったんだと思います。でも、もうそこは吹っ切れました」

──あくまでも練習ですが、岡見選手が内藤選手とスパーリングをするとテイクダウンをされたり、バックを取られたりすることがあるということですか。

「ありますよ。強いですよ」

──そこですっ!! 以前は若い選手のことをそうやって納得したように強いなんて絶対に言っていなかったと思います。

「あぁ。まぁ、そうですよね。そこは目線が変わったというのはあるかと思います。だって26歳ですよ、彼らは。こっちは41歳。だから負けるとかはないですけど、ちょっとお父さん的な感覚で彼らに接していたところはあります。でも、試合が決まってからは同じ目線で立とうと。負けたくない。26歳の彼らにも負けたくないという気持ちで必死にやっています。

やられて笑っているようになってしまうと、ファイターとして終わりだと自分でも思っていますし。だから何とか彼らに勝つというような想いで、今日もスパーリングをしましたし。日々、ファイトキャンプに入ってからやっています」

──EXFIGHTで岡見選手の指導を受ける立場である三上選手のパンチを被弾して、『この野郎』という気持ちになりますか。

「ハイ、そう思います。『強いな』、『凄いな』という驚きや『成長しているな』という気持ちありますけど、彼らを倒すという必死の気持ちでやっていますよ。ただし、自分を余り追い込まないようにもしています」

──それが3年間の空白を経て、変化したところでしょうか。

「そうですね。これまで追い込んで、追い込んで。もっとキツイことができるだろうと、自分を追い込むことにフォーカスして。それを乗り越えたら、自分は強くなれる。勝てるんだっていうメンタルでやっていました。20歳過ぎから、ずっとそうでした。でも、キツくて。格闘技が全然楽しくなくなってしまっていたんですよね。

(C)TSP

それだけ追い込んでパフォーマンスが良かったというと、そうでもなかった。勝つ時は勝って、負ける時は負ける。それは結果なのでついて来るのですが、パフォーマンスに納得できなかった。だから今回は楽しもう……楽するわけでなく、格闘技を楽しみたいと思ってキツイことをやってきました」

──若い頃って厳しいことをすると、成功するという見返りを求めることができます。でも、年を重ねると、その結果で何を得らえるのかも見えてくる。そして、そこまで追い込むのではなく、もっと自己コントロールをするようになる。それを人はスマートになると言うのだと思います。それって最後の踏ん張りが以前と同じくできるよう、それまでの段取りを上手くすることかと。

「そうですね。簡単ではないですけどね。追い込むなかでも、楽しめるヤツが強いと思います。試合でも。自分を追い詰めて戦う選手は、パフォーマンスが良くない。楽しんでいるヤツが強い。それはこの3年間で、この目で見てきたことでもありました。もちろん、厳しいことを続けてきたという大前提があってのことですけど。自分の場合は、そうやって続けないと後悔すると思いました。楽しむことをずっと忘れていました。試合を楽しんだことなんて、記憶にないです。

それでパフォーマンスが良ければ構わないです。でも、結果に関わらず全然良くなかった」

<この項、続く>

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(ウクライナ)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

ONE Fight Night04

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
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【ONE163】ヌルマゴ軍団の精鋭、青木真也と対戦=イザガクマエフ─01─「喧嘩なんてしたことがない」

【写真】喧嘩の経験なし、MMAファイターになろうとも思っていなかった。そんな意外な事実が知れた (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」で、ザイード・イザガクマエフが青木真也と対戦する。

イスラム・マカチェフはUFC世界ライト級王座に就き、ウスマン・ヌルマゴメドフはBellator世界ライト級王座に挑戦する。そして、イザガクマエフのターゲットはONE世界ライト級のベルトだ。ダゲスタンのイーグル軍団、ヌルマゴメドフ・ソルジャーでも一、二位を争う強豪の格闘技的成り立ちを尋ねた。


──10日後の青木真也選手との試合を控えています。今の調子はいかがですか。

「そう試合は10日後だ。体も精神も、行動的にも完全に準備できている」

──今はタイにいるのですか。

「そうだ。今回はプーケットのタイガームエタイでキャンプを行った。シンガポールで戦うことを踏まえて、肉体的にもタイで試合の準備をすべきだと思ったんだ」

──ではカビブ・ヌルマゴメドフ達とはキャンプをしなかったのですね。

「いや、キャンプの前半はカビブや彼のレッスル・チームの全員と練習してきた。その後、タイに来て違うメンバーと試合に向けて第2段階となる練習を行った。時差は試合を戦ううえで大きな問題になってくるからね。

ONEで戦ったこれまでの2試合では、タイでのキャンプはしてこなかった。時差についてはシビアに考えていなかったけど、とても大切なことだと2試合目を戦った時に感じたんだよ。あの試合のデキには決して満足していないからね」

──なるほどぉ、ところで「強い」という評価以外に日本のファンはザイードのことを殆ど知りません。これまでの格闘技歴などを教えてもらっても良いですか。

「もちろんだ」

──まずコンバットスポーツとの出会いを教えてください。

「俺の格闘技歴は12歳の時の柔道から始まっている。それからサンボに転じ、そしてグラップリングを始めた。それが18歳までの俺のマーシャルアーツ歴だよ。そして18歳の時にアブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの下で練習するようになり、伝説的なコーチとサンボを戦うようになったんだ」

──ダゲスタンはレスリング、MMAファイターの多くのルーツがレスリングにある。そして一部で空手が盛んで、キックや散打を戦ってからMMAに転じるファイターもいる。サンボは軍隊格闘技でそれほど一般的でなく、それでもボエボエサンボ(コンバットサンボ)を経験してMMAにトランジットするというダゲスタン事情を聞いたことがあったのですが、ザイードは柔道出身なのですね。

「柔道はダゲスタンでも盛んだよ。オリンピック・チャンピオンも2人出ているしね。柔道はボクシングとレスリングと並んで、ダゲスタンで人気のあるスポーツなんだ。ただ俺からすると柔道はどうしても限定的な格闘技なので、打撃も使いたくてサンボに転向したんだ」

──つまりスポーツサンボではなく、コンバットサンボですね。

「そうだ、ボエボエサンボだ。スポーツサンボはやっていない」

──打撃を使いたいということは、ストリートでも腕っぷしの強さを発揮していたということですか。

「アハハハ。俺は子供の頃から喧嘩なんてしたことがないし。今だって、そうだよ。だから打撃を使いたいと思ったのは、ごくごく自然の流れで──より強くなりたいっていう本能に従っただけだと思っている」

──柔道やコンバットサンボでは、どのような記録を残しているのでしょうか。

「柔道はホントに大したことない。マハチカラの大会で2位、3位、4位になったぐらいで。ボエボエサンボはマハチカラ大会で優勝し、ロシア大会で優勝。それから世界大会でロシア代表として優勝した。今はMMAで戦うようになり、ボエボエサンボの時よりも心肺機能の強化をしたり、よりシリアスにトレーニングするようになった」

──コンバットサンボはジャケットを着たMMAとも言われますが、既にMMAで戦うことを考慮してそのステップとして始めたのですか。

「正直、将来MMAファイターになるなんてことは考えたこともなかった。世界大会で優勝した時に、MMAで戦わないかと誘われたんだ。それで始めただけで。でもMMAとボエボエサンボの違いは、試合時間とジャケットの有無だけだよ」

────コンバットサンボはトーナメント戦ですし、タフさは相当なモノでしょう。しかし優勝して得られるのはメダルで、世界のトップになると巨額の富が得られるMMAとは違います。

「そりゃあファイターなら、誰もがカビブ・ヌルマゴメドフのような成功を収めたいものだ。有名になれば入って来る額も違う。それこそが、俺が練習をする理由だよ」

──18歳でヌルマゴメドフ父の下で練習するようになったということですが、その18歳の時にプロMMAデビューをしています。つまりMMAはアブドゥルマナップの指導を受けて転向したのでしょうか。

「カビブと始めて会ったのは14歳か15歳のときだった。それから彼らのジムに行くこともあったけど、カビブはロシアや世界中を試合のために回っていた。それを見て、俺も同じようにやったみたいと思い、18歳の時からずっと彼らと行動を共にしてきたんだよ。MMAはアブドゥルマナップにしか学んでいない。でも、それで十分だ。全てが理解できた。結果、MMAを始めると5勝、6勝、7勝と順調に勝ち続け、そのまま続けようと思ったんだ。俺は常にアブドゥルマナップとカビブと一緒に戦ってきた」

<この項、続く>

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午後7時00分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE163対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP決勝/3分3R>
ロマン・クリキア(ウクライナ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ブルーノ・シャベス(ブラジル)
アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)


2022年11月19日(土・現地時間)
シンガポール 
シンガポール・インドアスタジアム
ONE Fight Night04

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night04対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]クリスチャン・リー(米国)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ウェルター級/3分3R>
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
フアン・セルバンテス(英国)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
キム・ジェウン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
イシ・フィティケフ(豪州)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
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<ムエタイ・ライト級/3分3R>
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【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!!

【写真】ONEのグラップリング部門の拡充が、凄まじい。チャトリはヘンゾ・グレイシー系の茶帯だが、チェックマットのレオジーニョがグラップリング部門を統べることになった(C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)、ONE Championshipからレオ・ヴィエイラがONEのグラップリング部門を統べる職に就いたことが発表されている。

レオジーニョのニックネームで日本でもブラジリアン柔術第一世代に愛され、尊敬されていた希代の柔術家レオナルド・ヴィエイラがONEの組み技部門をリードすることとなった。


レオジーニョはマーシオ・フェイトーザ、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、レオナルド・サントスとブラジリアン柔術レヴィ(ライト)級の天井人と称されたレジェンドで、世界王者クラスのライバルがこれだけいたことでムンジアル制覇は1998年の一度だけだが、ADCCでは2003年と2005年の2度に渡り66キロ級で世界一に輝いている。

2002年5月には日本初のプロ柔術イベントGiの第1回大会(※前日に前夜祭的な0回大会が行われている)のメインで、中井祐樹にブラボーチョークを極めて柔術界の頂の高さをまざまざと見せつけた。

そのレオジーニョは現役時代から優れた指導力も認められていたが、アリアンシ~ブラザ、そしてチェックマットと指導者から組織のリーダーとしても活躍。その手腕がONEに買われての今回の要職就任だ。

チャトリ・シットヨートンはレオジーニョのONEへの合流に関して「最も成功を収めた柔術家の1人がONEに加わり、グラップリング部門のトップになったことを光栄に思う。今後、ONEのグラップリングは彼のガイドによって、その才能豊かなタレントと技が披露されていくことになる」とコメントを発表している。

またレオジーニョは「チャトリがこの機会を与えてくれたことにワクワクしている。25年以上、柔術の黒帯として選手、指導者、チームリーダーとして活動してきたことをONEで生かす。地球の別サイドで同じ価値観を持つ人々と一緒にやっていくことは夢が叶ったような想いだ。最高の陣容と共にONEを世界で最もエキサイティングなサブミッション・グラップリングのプロモーションに発展させる」とプレスリリースに抱負を寄せている。

なおレオジーニョのグラップリング部門トップ職就任のリリースには現状、ONEにはゴードン・ライアン、アンドレ・ガルバォン、ダニエラ・ケリー、マイキー・ムスメシ、タイ&ケイド・ルオトロに加え、ヘナート・カヌート、タイナン・ダルプラ、ジェッサ・カーンのグラップリング部門の陣容と、グラップリングとMMAの両部門で戦う選手として柔術時代にレオジーニョの指導を受けていたマーカス・ブシェシャとゲイリー・トノンの名前が明記されている。

それにしても昨年のミドル級ムンジアル王者で、今年もヨーロピアンとパンを制しているダルプラという道着専門家までロースターに加わっているのは驚きだ。

そんなONEのグラップリング部門、20日(金・同)のONE157で青木真也×ケイド・ルオトロ、ゲイリー・トノン✖タイ・ルオトロの2試合が組まれている。

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【ONE130】チャトリ大会総括「ベストバストは秋元×カピタン」&「遼伍が勝っていた」&「秋山の勝利は」

【写真】チャトリが試合後に満足度のある笑みを浮かべることは珍しい(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されたONE130「ONE X」。第1試合のスタートがシンガポール時間で午後1時20分、メインイベントが終わったのは午後11時50分。20試合、10時間30分の10周年ロングラン・イベントはONEという一風変わったファイト・プロモーションが過去に形を創ってきた外枠に対し、中身が詰まりつつあることが感じられる──これからの10年に向けてスタートを切る大会だった。

イベント終了直後の記者会見で開口一番「世界にONEを訴えかけることができるイベントになった。特にメインとコ・メインは、世界中の人々に楽しんでもらえる試合だったと思う」と話した──チャトリ・シットヨートンの言葉を抜粋してお届けしたい。


「スペシャルルール(ミックスファイト)の試合を今後も組んでいくことになると思う。凄く興味深い戦いだった。どんな選手でも登用していくし、マット・ヒュームともどんなクレイジーなアイデアだろうが、ファンに少しでも喜んでもらえることを実現していこうと話した。

来週、このことについてもより深く話し合いを持とうと思っている。DJが2Rに一本勝ちすることは予想できたけど、初回に逃げ回ることなく打撃で対抗したのには本当に驚かされた。殴って、蹴っていったんだよ」

ハム・ソヒはデニスに勝ったから、次のタイトルコンテンダーに相応しいと思う。今日のパフォーマンスに関しては、十分じゃなかったけど誰だって良い日と悪い日がある。彼女はこのスポーツのレジェンドで、どの局面でも戦える技量の持ち主だ」

「ベストファイトはヒロキ・アキモト×カピタンだ。ベリー・ベリー・ベストファイト・オブ・ザ・ナイトだよ。世界最高のキックボクシングだった。カピタンが首相撲を多用し、レフェリーがイエローカードを出したことが論議になっている点だけ残念だ」

ライニアがガルバォンにあれだけの試合ができたことには、ビックリさせられた。アンドレがパスをしてマウントを取ったけど、寝技では勝負にならないと思っていたんだ。いくら彼がMMAでミドル級からヘビー級まで制しようというファイターでも。とんでもない柔術のスキルを見せたね」

アキヤマの勝利によりONEにとって初の韓国大会開催の追い風となった。オク・レユンという世界ライト級チャンピオンもいる。凄く可能性は高まったよ。アキヤマはショックを与えた。

アオキが最初の30秒でバックを取った。これはもう終わりの始まりだ。立って粘ったことが勝因になったね。しっかりと落ち着いて戦っていた。2Rになりアオキの顔を見えると、自信を失っていたよ」

「エドゥアルドは速くて、強すぎた。5年前のジョン・ウェイン・パーだったらね……。でも最後のラウンドの最後の20秒で彼は魅せてくれた。ジョン・ウェインはジョン・ウェインのままだったよ。

散打×空手、エドゥアルド×セイジ・ノースカットの一戦をアピールしていたけど良いアイデアだ。ONE Super Seriesでそういう力のある者同士の対戦も組んでいければと思う」

「ゴードン・ライアンは今年の後半にサブミッション・グラップリングでONEデビューする」

「タン・カイがタン・リーに挑戦するかって? 十分にあり得る。皆、どう思う? 完全に試合を掌握していたよね。信じられないよ、キム・ジェウンを相手に。

彼は80、90パーセントのKO率を誇っているんじゃないかな」

「フランシスコ・ガヌーのことは好きだけど、特に興味があるわけじゃない。アナトリ―・マネキン(ONE世界ヘビー級暫定王者)はロシアのナショナルチーム・レスラーだ。速くてサブミッションでもヨーロッパのチャンピオンで、フランシスコよりずっと寝技が強い。アルジャー・ブラー(ONE世界ヘビー級正規王者)のレスリングとボクシングと比較してもね。

フランシスコは寝技はそれほどでなく、パンチ力はあるけどテクニカルじゃない。まだ発表はしていないけど、何人かヘビー級とサインするし、今年はヘビー級が本格的に活動してUFCに対抗できるディヴィジョンになるだろう」

「今年はシンガポール以外にも戻るよ。バンコク、マニラ、東京、そしてソウルを視野にいれている」

「ダニエラ・ケリーへのボーナス? 彼女は良い試合をしたよ。ただグラップリングマッチは一方が攻めても、もう一方が固めると良い試合にはならない。

今夜のメイはずっと守っていた。クローズドガードの時だけでなく、オープンガードになっても攻めることがなかった。そこは残念だったけど、そういうことはありえるんだ。

私はメイのことが好きだよ。ONEを形成する大切な1人だ。すぐにまた試合をする。強調しておきたいことは、メイはMMAファイターでサブミッション・グラップラーじゃないということ。もっとエキサイティングな試合になるかと期待したけど、彼女はベストを尽くしたんだ」

「コロナで制限があってもファンがアリーナに戻ってきた。コロナ予防対策で非常に窮屈な感染であっても、エネルギーを感じることができた」

「正直に言えば、アミール・カーンは負けていた。タカハシも勝利を決定するには不十分だったかもしれないけど、ホームタウンの観客の声援が影響したかな。でもリョーゴの方がダメージを与えていたし、効果的な打撃を当てていた。

アミールの粘りは本当に印象的だったよ。彼は私の大切な友人の1人だ。でも勝っていない。負けていたよ」

「私は100万のミスを犯してきた。今年に入っても毎日失敗の連続だ。でも素晴らしいチーム、素晴らしい選手たち、最高のファンに支えられている。彼らなくして、私は今ここにいない。でもまだDAY 1だ。今日は序章に過ぎないよ。数週間以内に米国での中継に関して、ビッグニュースを発表するし、新たな契約選手のアナウンスも行う予定だ」

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【ONE130】グラップリングマッチはダニエラ・ケリーの足関節をヴィーが凌ぎ、時間切れドロー

【写真】仕掛け続けたケリー、凌ぎ続けたヴィーの一戦は時間切れドローに(C)MMAPLANET

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
Draw
ダニエラ・ケリー(米国)

距離を詰めていくケリー、ヴィーの左足へのシングルを仕掛けるも、ヴィーがカットする。ケリーはケージ中央でヴィーのリストを掴みながら、右足で足払いをみせるが、ヴィーが距離を取った。今度はヴィーが前に出て相手を押し込んでいく。推されながらケリーがシングルレッグへ、ヴィーがこれをスプロールした。するとケリーがケージ中央で引き込み、フルガードから足を上げていった。ヴィーも体を起こして防ぐも、ケリーは右腕を差し込みながら足を上げていく。相手のワキを抑えて、ケージ際に持ち込むヴィー。ケリーがヴィーの腕を抱え、下から腕十字を狙う。これをディフェンスしたヴィーに対し、ケリーが三角に切り替える。

ヴィーにケージへ押し込まれながら、足のクラッチを固めていくケリー。ヴィーはその足をほどくも展開を作ることができない。ケリーが下から仕掛け続けるが、展開がないためレフェリーがブレイクをかけ、ヴィーに口頭注意を与えた。スタンドで再開後、ヴィーがシングレッグを仕掛けたが、ケリーがスプロールしながらバックへ。ヴィーがスイッチしてテイクダウンを防ぐも、ケリーがベリンボロでグラウンドに持ち込み、トップを奪った。ヴィーのハーフガードをパスしたケリーはマウントへ移行、ケージ際で腕十字の体勢を作りながら、ヴィーがエビを打つと左腕へのアームロックを仕掛けていく。

ケージキックで脱出を試みるヴィー。しかしケリーがヴィーの右足を取ってヒザ十字を狙う。自らの左足をかけて足を延ばさせないヴィーだが、ケリーはアンクルに切り替えた。さらにヒザ十字、アンクルと仕掛け続ける。下から相手の左足を抱えるヴィー。ここでケリーがアンクル、ヒザ十字から左足への外ヒール。足を抜いたヴィーからトップを奪い、次は腕を狙っていくケリー。ラスト10秒でケリーは肩固め、パスを狙ったがヴィーが耐えた。

結果は時間切れドロー。ヴィーは日本のファンに御礼を述べ、ケリーは


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【ONE130】ガルバォンと組み技戦、二階級王者ライニア・デリア―「ガルバォンは15分間サバイブできない」

【写真】ガルバォンのボディがヤバい……(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でONE世界ミドル級&ライトヘビー級世界王者ライニア・デリガーがアンドレ・ガルバォンとグラップリングマッチを戦う。

2月にウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を一蹴し、その組み技力の高さを改めて見せたデリダ―が、柔術界のレジェンドとの戦いに向け――自信のほどを口にした。


――2月25日にキャムラン・アバソフを一方的な展開で下し、その時にマイクアピールをしていたアンドレ・ガルバォンとのグラップリングマッチが実現します。それにしてもアバソフを一方的に下したミドル級の防衛戦には驚かされました。

「上手くいったね。試合はいつだって一方的にドミネイトしたいと考えているし、少しでも早く極めたいと思っている。いつもそうなるとは限らないから、凄く達成感があるよ。あの試合後、少しだけ家族と過ごしてシンガポールをまた訪れることが楽しみだよ(※取材は3月16日に行われた)」

――ライニアは打撃でKOをするタイプではないですが、しっかりと相手の打撃を見ることができる。そして組み技につなげて、最後はグラウンドで仕留めるウェルラウンダーだと再確認できました。

「だって毎日のようにオランダのキックボクサーと練習しているからね。常に進歩しているよ。打撃の練習も好きだし、楽しんでいる。けど常に僕は柔術を代表して戦っているつもりだ。いつか僕のテイクダウンをストップする相手が現れた時は、打撃をもっと披露することになるだろうね」

――その柔術に関して、以前のインタビューで「ポイント制でホールドするのが嫌いで、柔術の試合には出ないようになった」と言っていました。そのライニアがサブオンリーでガルバォンというレジェンドとサークルケージの中で戦います。

「なぜ、試合場に来て戦わずに守ることばかりを考えるのか、僕には理解できないんだ。生き残れば良いのかな? 僕は自分の培ってきた技術の全てを駆使して、ガルバォンを倒しに行く。僕のグラップラーとしてのキャリアのなかでも、ガルバォンのような強豪と戦うのは初めてだし、凄く楽しみにしている。もっと楽しみなのが、彼に勝つこと。この機会を得ることができて、本当にハッピーだよ」

――とはいえ、ここ数年のガルバォンのADCCでのスーパーファイトはポイントを取って守るというものです。それでもポイントがあれば、まだ観客は勝ち負けの目安が観客も分かります。今回はサブオンリーで、観客にもタフなファイトになるかもしれないです。

「試合はケージで行われる。ガルバォンは逃げる場所がないよ」

――防御能力の高さ、それがIBJJFのトーナメントで優勝できる選手の共通項です。そのガルバォンが守りに徹すると、相当に難しい試合になるかと。

「対戦相手が何をするか、それは関係ない。僕がこれまでどういう試合をしてきたか。今回も同じように、完全にドミネイトすることを考え。少しでも早くフィニッシュするために戦うよ。ガルバォンは15分間もサバイブできない。

彼はテイクダウンから試合を組み立てていく。立ち技ではスナップダウンがとても巧妙だ。スナップダウンに引っかからないよう、しっかりと間合いを考えて戦う必要がある。ガルバォンがトップを取ると安全策を取って厄介になるからね。でも、僕がテイクダウンを奪われることはないよ」

――いなしに注意。そこが楽しめるファンは相当にコアですね。ところでMMAでは上攻めのグラップラーですが、パンチがないグラップリング戦だと下になる選択はありますか。

「ノー。僕が引き込むことはないよ。テイクダウンされたり、スイープされてボトムを取ることはあっても、自分から下にはならない。狙いはテイクダウン、トップを取ってバックに回ることだよ。MMAから打撃を抜いた組み技をする。引き込むことはない」

――15分間だと、ガルバォンも慎重になるでしょうね。スタミナを切らさないために。

「その通りだ。だから僕はプッシュし続ける。15分間、動き続けるだけのコンディションを創っているしね。動いて、ガルバォンをもっと疲れさせるんだ。彼のゆっくりしたペースを速く動いて、崩す必要があるからね」

――キック、ムエタイ、MMAのなかで行うグラップリング。観客には知識と我慢が必要なのがグラップリングです。その状況でどうファンを満足させたいと考えていますか。

「積極的に動いて、極めを狙う。そしてキックやムエタイ、MMAの試合を楽しんでもらうストラクチャーの役割を果たすよ。僕はヘッドライナーじゃないし、自分の試合を楽しんでから、ビールでも飲みながら他の試合を視て楽しむよ。それにこの歴史的なショーに参加できること自体が嬉しいしね」

――今後もグラップリングマッチを戦うことはありますか。

「もちろんMMAが僕のメインフォーカスだ。ただビッグネームと戦えるなら、グラップリングファイトもチャレンジしたい。ブシェシャ、ゴードン・ライアン、そんなビッグネームとならグラップリングでも戦いたい」

――ではMMAファイターとしての今後は?

「ヘビー級のベルトを狙いたい。正規王者のアージャン・ブラーと暫定王者のアナトリ―・マリキンがまずは戦うべきなんだろうけど。マリキンはロシア人だから、この先ONEで戦えるのか……。そこも関係してくるね」

――ライニア、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「実は今、リキ・フクダ(福田力)と練習しているんだ。リキはUFCやアジア(※Road FC)で戦ってきた、本当のナイスガイだ。日本はMMAで長い歴史を持っている。そんな日本のファンにも僕とガルバォンのグラップリングマッチを楽しんでほしい。そして、いつの日が僕も日本で戦いたいと思っている」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】アジア最高峰のフェザー級戦=キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「全世界に衝撃を与える」

【写真】この2人とやりあえる日本人ファイターが、どれだけいるのか。いや、両者の戦いに割って入る日本人選手が現れてほしい(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でタン・カイがキム・ジェウンと対戦する。

1月28日に対戦する予定だった――このアジア最高峰のフェザー級マッチは、試合当日はキャンセルとなった。ボーナス獲得まで青写真を描いていたタン・カイに、仕切り直しの一番を記念大会で戦うことになった心境を尋ねた。


――1月28日に対戦が決まりながら、流れたキム・ジェウン戦がついに実現します。

「あの時は試合当日にキムが陽性になったことが分かったんだ。僕が知ったのも、大会当日のお昼で会場に向かう数時間前だった。ホント、あの時は落ち込んだよ。どのように試合を終わらせるかをずっと頭の中に描くだけでなく、5万ドルのボーナスを手にすることも思い描けていた。それが全てなくなってしまって、もう言葉もなかったよ」

――結果、ONE XというONEの歴史で最大のイベントで戦うことになりました。

「ONEの10周年記念大会で戦えることは、とても光栄に思っている。特に僕は今大会に出場する唯一の中国人選手だし。この試合は僕を応援してくれるファンが待ち望んだ試合で、このビッグショーでONEが試合を組んでくれたことは、僕がそれだけ買われている表れだと思っている。その期待に応えるために、良い試合をしたい」

――20試合が組まれた今大会でも、ボーナスを獲得する自信はありますか。

「自信? メチャクチャあるよ。20試合、40人の選手が戦うイベントでボーナスを獲得するにはただフィニッシュするだけじゃ物足りない。見た目も最高のKOで勝ちたい。必ず、そんなKOを皆に見てもらうよ。全世界に衝撃を与えるようなKO勝ちを、ね」

――派手な打ち合いの方がボーナスは貰いやすいです。そんな殴り合いか、一方的な勝利か、どちらを望みますか。

「そりゃあドミネイトしたいよ。でも、簡単に行くわけがない。キム・ジェウンはそれだけの強豪だからね。結果、ギリギリの殴り合いにならざるをえないだろう。と同時に、僕とキムの試合はONE Xにおいて、もっともテクニカルな戦いになるはずだ」

――キム・ジェウンは本当にタフな相手です。この一番がタイトル挑戦に向け、とても重要になってくるはずです。

「うむ……3月11日の大会後の会見で、チャトリが僕らの試合の勝者がタイトル挑戦権を手にできると発言したはずだ。だから、次のタイトルチャレンジャーは僕になる」

――それだけの自信、どこから湧いてくるのでしょうか。

「絶対的に打撃は僕の方が上だ。スピード、移動、フットワークも僕の方が優れている。どの状況になっても、少し僕の方が速いと思う。それが僕のアドバンテージだ」

――ターゲットであるタン・リーが、56秒でゲイリー・トノンを破ったことについて、どのような印象を持っていますか。

「タン・リーは素晴らしい試合をした。ゲイリー・トノンはとても危険なファイターだけど、皆が知っているようにウェルラウンディット・ファイターじゃない。柔術に関しても、超一流だ。ただし、打撃など弱点もある。それにしても、あの足関節にパニックにならず冷静に対処し、パウンドで失神させるなんてタン・リーは本当に良い仕事をしたよ」

――グラップリング、ムエタイ、キック、フリースタイル、MMAが混在する中で、キムとの本格派対決でどのような試合を世界に見せたいと思っていますか。

「さっきも言ったようにお祭りのようなイベントのなかで、僕らの試合は最高にテクニカルな試合になるだろう。そんなタフな試合で、自分の知る限りの知識を使い、できる限り最高の動きをする。現状で最高のタン・カイの戦いをすることを約束するよ」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦「青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね」

【写真】本計量から5時間近くを経て、セレモニアル計量で対峙した両者。リカバリーがあるとはいえ凄まじい肉体を誇る秋山と通常体重の青木(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」。同大会で青木真也と秋山成勲が対戦する。

DREAM時代からの因縁、両者の立ち位置が違ってきても水と油であることは変わりなかった両者の一戦は、昨年10月のRoad to ONEでの青木のマイクアピールより、遺恨が表面化し対決の時を迎えた。

両者がケージに相対する時が刻々と迫る中、同カードが決定し発表前に取材した秋山の声をあえたこのタイミングでお届けしたい。2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦――とは。


――まずONE10周年記念大会での青木真也戦が決まった秋山選手です。正直、青木真也側のマッチアップであり、秋山選手にとっては貰い事故ではないかと。

「アハハハハ、貰い事故。良い例え方しますね。まぁ、貰い事故という言い方をすると青木君が悪くなってしまうので。喧嘩でも、喧嘩両成敗ということがあるようにどっちがどうこうというのはないと思うのですが、青木選手の階級に自分が行くということで、そういう風に見えてしまうのは仕方ないと思います。

単純に自分が水抜き減量なしで、77キロで戦うことがなかったのでリスキーはリスキーです。そこに関しては不利でしかないというのもあります。でも、それも全部踏まえて俺の人生の1ページなので。長い目で見ると、楽しい思い出になるとは思っています。気負っているとか、そういう変な意味でなく。この年になると、人生を長く見るような形になってきてしまうので。それはそれで受け入れて、勝ちをもぎ取るというほうが人間として恰好良いかなと思っていて。まぁ、巻き込まれているという言い方をされるのも分かりますし……そうですね、良いところをついた表現ですよね、貰い事故というのは」

――秋山選手がONEでやるべきことは、韓国のMMAをONEとともに盛り上げる。底上げするということが第一だったと思っています。

「うん、そうなんですよ。そこは、本当に」

――韓国の将来のために、世代交代マッチならいざしらず。青木選手主導の遺恨マッチによく足を踏み入れたな。うまみの無いファイトの相手役を受けたという印象が強いです。

「アハハハハ、そうですよね。まぁ青木君とABEMAの北野(雄司)さんの目論見じゃないですか(笑)。この試合はそうですよ。それに俺が乗っかったようなもので」

――ただし、昨年10月のあの青木選手のマイクに対し、秋山選手が馬鹿丁寧に正論で言葉を返した。あの返答、ファンもついてこられないような両者のズレで青木ワールドだけでなく、秋山色に染まった感がありました。あれは面白かったですよ。

「あぁ、そうなんですか(笑)。ありがとうございます」

――あの「年上の人間に口の利き方が――」というな道徳の教科書かっていう返しで(笑)。

「あの日、何かを言われるとは思っていましたけど、答えを用意して解説をしていたわけではなかったです。それにセリフじみたことを言っても、皆にばれちゃいますし。でも生中継中で、だんまりを決め込むわけにもいかない。なら正直に話すことが何よりも皆に伝わると思いました。ケガをして戦えないのだから、無理なものは無理で。なら、ごめんねと伝える。それだけのことだと思うんです。だから。それについてガタガタ言われても……それよりも、年上にはちゃんと喋らないといけないでしょ、みたいな」

――アハハハ。それが絶妙でした。

「あの興行は俺が創って、青木君のファイトマネーも俺が払ってんだよって。そこは言いたくなかったけど(笑)。なんで、興行主にそんな唾を吐いてくるんだとは思っていたんです。でも、そこはぐっと我慢して口にせず、『いやいやいや』と。それだけですよ」

――ニュー秋山カラーというのか。実際、ヌルヌル事件にしましても、そこをずっと言及されるのも事実だし、キレーごとを言いやがってと捉える人もいると思います。ただ、自分は2015年11月のUFCソウル大会、あの場で韓国語で韓国人の記者と、韓国社会の中に入ってやりとりをしている秋山選手の姿を見て、どれだけのことを乗り越えてきたんだろうと思ったことがありました。

「いろいろと敏感なところ、その狭間で生きてきた人間が韓国社会に受け入れられるまでに凄く叩かれたこともありました。だからといって、桜庭さんと戦った時にやったこととは別です。違う話です。それは一生背負っていかないといけないもので、秋山は変わったと思われ、そこをチャラにできるとは思っていないです。仮に今の私を見て、そのように思ってくださる人がいればありがたいということで。

今回の青木君との試合を見て、そんな風に思ってくれる人がいるなら、それもありがたいです。でも、なかったことにはできないですからね」

――青木真也ペースのなかで、この試合を受けた。そして、自分のモノにしようという気持ちもあるかと思います。それが今の秋山成勲なのかと。

「そこまで考えてやっていることではないです。ただ、やるしかない。やるしかないのだからやります。今、韓国はオク・レユンがONEの世界ライト級王者になり、キム・ジェウンがマーチン・ウェンをKOした。キム・ウォンイルもケビン・ベリンゴンをKOしています。

ここで僕が負けると、ONEの韓国大会を頭とってやれる状況でなくなってしまいますからね。この試合、実は韓国では心配されているんですよ。身内になると優しいので、77キロで戦えるのか――って、オカンみたいに見守られている感じです(笑)」

――改めてONE10周年記念興行で戦うことに関しては、もう異論はなかったですか。

「戦える状態なので試合をするのは当然なんですけど、やはり体重のことがあったので、階級が違うから契約体重でも良いのではないかと提案はしました。そうしたら完全に蹴られたので、『なんだ、こいつ。プロレスラーじゃねぇなんだな』と思いつつ、自分が頑張るしかないなと思って受けたという形ですね。

それが青木君の勝ちにこだわる。素晴らしい点だと思います。だから素晴らしい選手と戦えるということをモチベーションにしないといけないですよね。正直、1カ月ちょいあっても体重がなかなか落ちなくても、ヤキモキしている状態です。その殻を破ることがストレスにめちゃくちゃなっているのですが、それ以上に青木選手と戦えることを楽しみに感じないと体重は落ちないと思います。

だからムカつくとか、ああだこうだは置いて素晴らしい選手と戦える……強いやつと戦いたい、それが嬉しいという子供のような気持ちでいないと、マジで厳しいですね。それぐらいリスキーな部分が……、これまでやったことがないので、やはり思います。でも、その初戦でチャンピオンクラスの人と戦えるのは、格闘家として良いことで。この試合はチャンスだと捉えないと、やっていられないなと思います」

――その慎重さ、気持ちの作り方は臆病さの表れでもあるかと思っています。同時に怖さを克服するという部分こそ、勝敗を別にすると何よりも大切なことだと思えるんです。

「ホンマ、そうですね。77キロに落としても力で勝負したいです。正直、83キロより全然力は落ちると思います。77キロの青木君の方があるかもしれない。でも『なんだ、こいつ』と思わせたいです。柔道から培ってきた貯金を上手く使いながら、青木君を面食らわせたいですね。

青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね。だから勝ちにこだわる。その臆病な部分を引き出すことができれば、勝ちにつながる。そこが自分の勝負どころだと思います」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】ロッタンとミックスファイトを戦うDJ「MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む」

【写真】高度な格闘議論をご機嫌な様子で語ってくれたDJ(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、デメトリウス・ジョンソンがロッタン・シットムアンノンとムエタイ→MMA→ムエタイ→MMAというフリースタイル=ミックスファイト戦う。

一方が完全に得意とする分野で交互で戦う――ある意味、見世物的な要素が高い試合もDJにかかると高度な格闘術となる。ムエタイルールを戦うことで、よりDJのMMAファイター像が明白となる言葉が聞かれた。


――今はまだワシントン州ですか。

「そうだよ。日曜日にシンガポールへ向かうよ(※取材は3月19日に行われた)」

――フリースタイル=ミックスルールでロッタンと対戦します。非常にユニークな経験になりますね。

「昨日、最後のトレーニングセッションが終了したんだ。コーチのマット・ヒュームから『何も問題ない。サブミッションはOKだし、コンビネーションも抜群だ。スタミナも十分』と言われたよ」

――このルールセットでロッタンと戦うというオファーはいつあったのでしょうか。

「最初は11月だったと思う。12月に戦う予定だったけど、コロナで延期になったけどね。こういうルールで戦うのも楽しみだよ。ロッタンはムエタイのナンバーワン・ファイターだからね。その彼がMMAもある、ミックスファイトに挑んでくるのだから」

――この手のルールは見世物感がありますが、DJとロッタンが戦うということで興味深いです。

「キョージ・ホリグチがテンシンにキックルールで挑んだり、シンヤ・アオキがK-1ファイターとミックスルールで戦ったり、K-1からミルコ・クロコップがヴァンダレイ・シウバにMMAで戦ったこともあった。2つの分野のトップ選手が戦うというのは、凄くエンターテイメントなファイトのなかにも価値があるよね。

今回のムエタイとMMAが交互に行われる試合に、MMAのトップの1人である僕とムエタイのベストであるロッタンが戦うのも同じだ。ただムエタイ選手とMMAファイターが戦う場合、立っても寝ても戦えるMMAファイターが有利なのは当然のことだよ」

――今、例に上がったファイトは全て日本で行われてきたものです。今回の試合、米国のファンのリアクションはどのようなものなのでしょうか。

「米国のファンは『なせ?』と思っているだろうね。昨年4月にアドリアーノ・モライシュにグラウンドでのヒザでTKO負けしても、なぜ反則勝ちじゃないんだという風に捉えられていた。ONEでは有効なヒザ蹴りが、米国では反則と思われている。グラウンドでのヒザ蹴りですら、米国では馴染みのないものだから今回のスペシャルルールは、あまり理解されていない向きはあるよ。日本とは違うんだ。日本だとグラウンドでのニーに戸惑うファンはいないじゃないか」

――DJも言われたようにMMAファイターはMMAルールで戦えば絶対的に有利な試合だと思われます。だから先に立ち技のルールが用いられます。

「今回の試合は1R3分、3分×4R制というのがまずMMAと違う。もちろんMMAが最初にくれば最高だよ。グラウンドに持ち込んで早々にサブミットだってできるだろう。でも、同様にムエタイルールで僕は早々にKOされる可能性がある。どんなことだって起こりえるのが、このルールだ。そして僕はムエタイを取り入れてMMAを戦ってきた。その3分間も、逃げ回るわけじゃない」

――勝ち負けでなく、試合展開として2Rは予想がつきやすいです。ただ初回は分からない。厳格にムエタイルールが守られ、拳や蹴りの届く位置で常に手を出し合って戦うことを強要されると、本当に厳しくなります。逆にMMAの距離で戦うことができれば、DJが3分間を乗り切る可能性は高くなる。

「1R……そうだね、ロッタンがこれまでONEで戦ってきたムエタイの試合でも、対戦相手はウェスタン流というか、普段は真っ向勝負しているのにロッタンを相手にはそういう戦いはしなかった。ステップを踏み、距離を考えて動いていた。ONEはマーシャルアーツの価値を尊ぶ組織だ。ウェスタン・ムエタイというべき、立ち技戦を僕はロッタンに挑むつもりだ。

もともと角度とタイミングを重視するというのは、僕のMMAの一部だ。そうやってプレッシャーをかけてきた。その先にはテイクダウンがあるからね。MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む。ロッタンが首相撲を仕掛けてきても、僕だって対応できる。過去10年、ずっと見せてきたようにね。これまで培ってきた技術を駆使して、僕はムエタイに対応する。そういう試合を世界に披露するんだ」

――いよいよ、どのようなムエタイになるのか予想がつかないのですが、とても楽しみになってきます。首相撲で対抗するって、相当にリスキーではないですか。

「凄くリスキーだよ。それは承知している。だって、そうしないならこのルールに挑む必要はないだろう。何も示さないのに戦う意味はない。ムエタイが3分、MMAが3分。1R3分の試合を最後に戦たったのはアマチュアの時だよ。MMAルールでも試合はスタンドから始まる。ロッタンはクリンチも使えるだろう。90秒の間にテイクダウンしてグラウンドに持ち込む。そう断言するよ。3分しかないからね。5分あれば2分間をスタンドで過ごしても構わない。でも3分だ、積極的なアタックし続ける。

ただし焦りは禁物だ。急がないことが大切になってくる。同時にロッタンもMMAルールで逃げ回ることはないだろう。テイクダウンをスプロールしようとして、戦ってくるはずだ。ムエタイからMMAに転じるとアングル、レンジとプレッシャーをかける。2人の取るべきスタンスが、ラウンドごとに変わるようになる。だから、この試合は面白いファイトになるんだ」

――ただ過去のミックスファイトルールでは、青木真也選手が初回のキックルールを生きのびた直後、MMAルールになりテイクダウンにヒザを合わされてKO負けということがありました。

「まず、あの頃のシンヤ・アオキは打撃ができていなかった。今はムエタイをもっと使えるようになっている。あの試合から学べることは……焦らないこと。初回、アオキは手を使わず料理しろと言われていたようなものだった。そして、2Rは手を使って良いと言われた。その瞬間、なんでもできると攻め気になった。2Rになってもラッシュはかけない。自分のゲームをすれば、それで良いんだ。プレッシャーをかけてからだよ、組んでグラウンドに持ち込むのは。シンヤはあの時、急ぎ過ぎていた」

――10周年記念大会にスペシャルルールで戦うDJですが、この大会以降は再びMMAのフィールドに戻りタイトルを目指すのでしょうか。それともスペシャルな存在として、何か特別な意味合いのある戦いに挑み続けることになりますか。

「MMAに戻るよ。僕はMMAを愛しているし、MMAの練習をすることが生きがいになっている。世の中にはベストボクサー、ベスト・ムエタイファイター、ベスト・キックボクサー、ベスト柔術家、ベストレスラーが存在するけど、それが一体化したときのレベルの高さには自分でも自信を持っている」

――もちろんです。そこにかけてDJほど、MMAをMMAとして多くの技術を融合できているファイターは今も稀です。

「ボクシングを使う局面なのか、ムエタイなのか。その判断が自然とでき、動きに連弩うできるかどうか。スパーリングでも自分の体が求める動きをしているんだ。だからムエタイを戦っていても、自然な反応で相手の動きを止めることができるはずだ。ブルース・リーがいった『Empty your mind, be formless, shapeless – like water』だよ」

――心を空にして、形をなくす。水のように――ですね。

「ブルース・リーの言っていることは、一つのスキルセットに固執するんじゃなくて、どんな状況でも適した手段をこうじろということだと思うんだ」

――ジークンドーでなく、それがDJのMMAコンセプトですね。ところでONEが開拓しようとするグラップリングシーンでマイキー・ムスメシと戦うようなことは考えていますか。

「マイキーはピュアグラップリングではモンスターだ。僕のグラップリングの腕前をチェックしたいんだね(笑)」

――ケージがあるなかで、DJはどのようなグラップリングを見せることができるのか。そこが凄く興味深いです。

「あぁ、なるほどねぇ。そういうことか、それならやる意味があるね。言いたいことは分かったよ。確かに興味深いね」

――ハイ。マイキーにMMAを戦ってほしいとは特に思わないですし。もちろん、興味深くはあるのですが……。ところでONE Xで行われる世界フライ級選手権試合、DJはどのように予想していますか。

「ユーヤ・ワカマツのスキルセットは、フットワークを駆使パワーのあるパンチでKO勝ちを狙うものだ。ただしミキーニョも、立ち技に優れたウェルラウンダーだ。グラップリングにおいてはユーヤ・ワカマツをリードしている。スピードで上回るのはユーヤだけど……いや予想はできないよ。KOならユーヤ。サブミットならミキーニョだよ」

――DJ、興味深い話をありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆のサポートに感謝しているよ。また皆に会いたいし、日本で試合がしたい。コロナ禍でもしっかりと健康に気をつけてほしい。日本で試合ができる機会が訪れるなら、いつだって戦うよ。いつでも、ね」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

The post 【ONE130】ロッタンとミックスファイトを戦うDJ「MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む」 first appeared on MMAPLANET.