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【UFC275】バッティングで風向きが変わったか――王者シェフチェンコがサントスをスプリットで振り切る

【写真】4Rのバッティングで右目が大きく腫れたサントスに、シェフチェンコが打撃で優位に立った(C)MMAPLANET

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48.
タイラ・サントス(ブラジル)

サウスポーのシェフチェンコが距離を詰めて右ロー。ガードを固めるサントスに左スーパーマンパンチを放つ。サントスが前に出ると右ジャブを合わせたシェフチェンコ、ワンツーを繰り出してサントスを下がらせた。ケージ中央で見合う両者、シェフチェンコが右スピニングバックキックを見せると、かわしたサントスが前に出た。シェフチェンコはサントスをボディロックで捉え、ケージに押し込み左ヒザをボディに突き刺す。

両腕を差し込んだシェフチェンコはクラッチしてからグラウンドに持ち込もうとするも、サントスがトップからバックに回った。四の字ロックからRNCを狙うサントス。左手でシェフチェンコの口をふさぎながら左右の腕を首に回していく。シェフチェンコはサントスの右腕を抑えて反転しようとしたが、サントスがバックをキープする。シェフチェンコはバックのサントスの顔面にパンチを叩きつける。サントスが絞めに行ったがラウンド終了のホーンが鳴った。

2R、シェフチェンコが前に出てワンツーから右スピニングバックキックへ。さらにワンツーを打ち込んで組みついたが、サントスが体勢を入れ替えて左腕を差し込み、シェフチェンコをケージに押し込んだ。そこから小外刈りでグラウンドに持ち込んだサントス。シェフチェンコはフルガードで守る。サントスが上半身を起こすと、パンチとエルボーを打ち込みながらフットチョークを仕掛けたシェフチェンコだが、これは極まらず。

しかし足を上げて、サントスにパンチを出させない。ここでレフェリーがブレイクをかけた。スタンドで再開後、シェフチェンコはワンツーで攻め、さらに左インロー。サントスが組みついてくると首投げでテイクダウンを奪い、腕を取りに行ったがサントスがトップを奪って2Rを終えた。

3R開始早々、サントスが口元を指さして何かをアピールしている。マウスピースを忘れていたようで、マウスピースをつけて試合が再開された。前に出るサントス、ともに前蹴りでけん制しあうなか、シェフチェンコがワンツーを打ち込む。右バックスピンキックで相手にケージを背負わせるも、サントスは前に出る。ワンツーを放つシェフチェンコ、右ローで相手を下がらせ、サントスが距離を詰めてくるとボディロックで組みテイクダウンを狙うが、すぐにサントスが立ち上がった。

スタンドではワンツーを主体に攻めるシェフチェンコ。サントスが距離と取ると左インローを放つ。サントスが組んでシェフチェンコをケージに押し込んだ。左腕を差し込み、右腕でシェフチェンコの左腕を巻き込んでいるサントスが、外側にひねってテイクダウンを奪った。バックマウントへ移行したサントスは、シェフチェンコの右腕を抑える。そしてシェフチェンコが上半身を起こすと、左腕でアゴを絞めつける形のRNCへ。ディフェンスするシェフチェンコに対し、左右から腕を回していく。残り10秒で、左腕でシェフチェンコのアゴを絞め上げていった。

4R、シェフチェンコが右ローからワンツーで攻める。サントスもシェフチェンコの左ストレートに右を打ち返す。サントスのワンツーをバックステップでかわしたシェフチェンコは、左の前蹴りから左ミドルを打ち込んだ。しかし距離が近くなったところで、バッティングが発生し、サントスの右目が大きく腫れた。

サントスが組みに来ると、シェフチェンコは右ヒジを打ち込む。離れたサントスの顔面に、左ストレートをクリーンヒット。シェフチェンコは、右目が見えないサントスに対して左ミドル、左ストレートを突き刺していく。ワンツーから左ハイでサントスにケージを背負わせたシェフチェンコ。サントスがケージを離れると、右ジャブを当てた。

そしてワンツーで押し込むシェフチェンコ。サントスは左サイドキックで距離を取るが、シェフチェンコの前進を止めることができない。シェフチェンコの左ストレートに右テンカオを合わせたサントスが、残り20秒でシェフチェンコの左ストレートをかわしながらボディロックで組みつき、グラウンドへ。シェフチェンコはハーフガードで凌いだ。

最終回、サントスが右インローを放ったあと、シェフチェンコがワンツーで攻め立てる。サントスの右をかわして左ストレートを突き刺したシェフチェンコ。ワンツーから右を当てたシェフチェンコが、組んできたサントスを首投げでグラウンドに引きづりこむも、トップを奪ったのはサントスだ。反転するシェフチェンコのバックに回ったサントスは、バックマウントからRNCを狙う。シェフチェンコはサントスを前に振り落として立ち上がった。

スタンドに戻り、シェフチェンコのワンツーを食らったサントスがグラつく。疲労が見えるサントスに対し、ダブルレッグを仕掛けたシェフチェンコがクリーンテイクダウンを奪った。ハーフガードで守るサントス。シェフチェンコはパンチで削るが、サントスもパスは許さない。シェフチェンコがパス、サイドに回るがサントスがハーフに戻した。サントスは下からシェフチェンコの右腕を抱える。シェフチェンコもパスを狙い続けたが、ハーフガードのまま試合終了のホーンを聞いた。


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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL UAEW UFC UFC275 アンドレ・フィアーリョ イリー・プロハースカ カン・ギョンホ グローバー・テイシェイラ ジェイク・マシューズ ジャック・デラ・マダレナ ジャン・ウェイリ タイラ・サントス チェ・スンウ バットゲレル・ダナー ペドロ・カルバーリョ マァフゥシャトゥ マネル・ケイプ ミシェウ・ペレイラ ラモーナ・パスカル ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 佐藤天

【UFC275】3カ月連続で試合出場、アンドレ・フィアーリョ「実戦ほど成長させてくれる機会はない」

【写真】優しい笑みと、Bellator以降の10勝で8つのKO勝ちを生んでいる拳。フィアーリョこそポルトガルの二面性を顕著に表している人物かもしれない(C)MMAPLANET

12日(日・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC 275「Teixeira vs Prochazka」でジェイク・マシューズと戦うアンドレ・フィアーリョ――は、今もグローバルステージは数少ないポルトガル人ファイターだ。

UFCに到達するまでBellatorやPFLでの挫折を経験している。最終的にはミドルイースト経由でUFCとの契約を勝ち取った。そして今年1月のオクタゴン初陣でミシェウ・ペレイラに判定負けを喫したものの4月と5月に連勝、今回のマシューズ戦は3カ月連続でのファイトとなる。

世界最高峰の場で1カ月に1試合のペースで戦うフィアーリョに初インタビューを敢行した。


――4月から3カ月連続、今年に入って既に4試合目となります。

「普段からヘルシーに過ごせるように、心がけているんだ。ジムで練習し、体が動ける状態を保っている。今ではスマートに練習できるようになったので、この間隔でも問題なく戦うことができるよ。

砂糖の入ったモノは口にしない。ソーダも飲まない。だから15ポンド程度落とすだけで済むし、試合の体重に落とすこともイージーなんだ」

――とはいえ試合前は緊張するでしょうし、試合後には心身ともにリラックスする時間も必要かと思います。

「自分にそういう休息は必要ないと思っている。戦いたい意欲が凄くて。そのモチベーションがあるほうが、自分を律することができる。何より実戦ほど自分を成長させてくれる絶好の機会はないからね。だから、ケガがない限り試合には出られるだけ出たいと思っているんだ」

――この間隔で戦うことに周囲の反応は?

「コーチは休息をとって、そんなに試合を受けるなと言っているよ。でも、自分ことは自分が一番分かっている。ケガもなく戦える状態にあるなら、僕は戦う」

――それは決してトップファイターになるために、急いでいるということではないのですね。

「ノー、そんなことはないよ。一歩ずつステップしている。そういう感情があったのは、他の大会に出ているときに僕に勝った相手にリベンジをしたいと思っていた時だけだよ。UFCに行くためにリベンジしたかった。でも、今はさっきも言ったようにステップ・バイ・ステップ、着実に経験を積んでいこうと思っている」

――ポルトガルという今もMMAファイターが決して多くない国出身のアンドレですが、サンフォードMMAに所属してどれぐらいになるのでしょうか。

「もう4年かな……フロリダに住むようになって。その前は2年間、ベイエリアに拠点を置いてAKAで練習していたんだ」

――アンドレとBellatorで戦うペドロ・カルバーリョが、ポルトガルを代表するファイターという認識でいるのですが、国内のMMAシーンは現在、どのような状況なのでしょうか。

「マネル・ケイプもアンゴラとポルトガルのダブルパスポートを持っていて、ポルトガルのMMAをリードしている1人だよ。ポルトガル北部でずっとキャリアを築いてきたからね。ポルトガルのMMAは成長はしているけど、広まっているとは言えない。その過程にあるよ。ブラジルから多くの選手がポルトガルにやってきて、MMAの指導をするようになった。ただし、選手たちの経済状況はさほど良くなくて、そういう投資もまだ十分じゃない。

もともとジムや選手のレベルがそれほど高くなかったから、僕はポルトガルを離れた。だからこそポルトガルのMMAの発展に寄与したい。僕のような苦労をすることなく、若い選手たちがMMAをやっていける道ができるようサポートして、ポルトガルのMMAの成長の助けになりたいんだ。若い選手を支えられるようなりたいと思っている」

――それにしても、私はポルトガルとMMA、ファイトスポーツが結びつかないです。今もポルトガルほど素朴で、親切な人が多い国はないと思っているので。

「ポルトガルの国民性って、2つの顔があるんだよ(笑)。多くの人がしっかりと教育を受けていて、謙虚で親切だ。それはその通りだよ。でもファイトも愛している。夜の街、渋滞中の道路なんかじゃ、どこでもストリートファイトが見られるよ(笑)。僕はそういうポルトガル人らしさが好きなんだ」

――なるほどぉ。ところでアンドレはBellator、PFLで戦っていた時期があり、UFCと戦う前はUAE Warriorsで3試合を経験しています。中東で戦ったのは、なぜでしょうか。

「マネージャーから『UFCファイターと契約したいなら、俺のいうことを聞いてくれ。絶対にUFCに届かせるから』と言われたんだ。『分かった。どうしたら良い?』と尋ねると、『UAE Warriorsで試合をしよう』というのが、彼の答えだった。

そして1試合戦い、勝って戻ってきた。彼はもう1試合だ、と。また勝った。そうしたら『もう1度だ』と言われ、3度目も勝った。本音を言えば、アブダビではコロナ・プロトコルで色々な制約があり苦痛だった。そうじゃないと試合ができないというのは分かっていたけど、バブルが創られてホテルから出ることもできない。本当に息が詰まりそうだったから、あれ以上戦いたいとは思っていなかったよ。

でも、UFCに行くためだというマネージャーの言葉を信じた。結果4試合目を戦おうとしていた時にUFCからコールがあったんだ。UAEWで戦って良かったと思っている。UFCと比較すると小さなイベントだよ。でも大会の質も高いし、出場選手も強かった。UFC Fight Passで配信もされている。それにファイトマネーも良かったし、キャッシュで支払われるんだ。僕の力を示すためには、本当に良い大会だったよ」

――チームメイトの佐藤天選手から、アンドレもUFCファイターになるために強い意思を持ち続けていたと聞いたことがあります。

「I LOVE SATO(笑)。その意思を強くもって、自分の進みたい道を進み、手を伸ばすと届くチャンスは全て掴んできたつもりだよ」

――素晴らしいです。では改めて対戦相手、ジェイク・マシューズの印象を教えてください。

「ウェルター級の中で、特に力強い選手だと思う。7、8年もUFCに在籍していて経験豊かなファイターで、凄くウェルラウンドだ。でも僕のスピードは、彼とは明白に違う。僕の方が速く動ける。

彼はUFCで名を残しているけど、何も心配することはない。それよりも、自分自身が力を発揮できるかどうかの方が大切になってくる」

――ランキング外の相手ですが、ランク入りするためには恰好の相手かもしれないです。

「ランキングのことは気にしないよ。トップ15、トップ10が目標じゃない。僕の目標はチャンピオンになることだ。だから全ての対戦相手を眠らせる。世界のトップと戦うために、自分がどう戦うかに集中している。ジェイクは素晴らしいファイターで、それこそ自分を試すという点でも最高の相手だよ。彼を相手に自分の力を試したい。けれども、注意するのは彼ではなく、自分がどう戦うかだよ。

ジェイク・マシューズとの試合で、僕は誰でも倒せる力を持っていることを証明する。この惑星で最高のウェルター級ファイターの1人だと、ね」

■視聴方法(予定)
6月12日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC275計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]グローバー・テイシェイラ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者] イリー・プロハースカ: 205ポンド(92.99キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ヴァレンチーナ・シェフチェンコ: 124.5ポンド(56.47キロ)
[挑戦者]タイラ・サントス: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヨアナ・イェンジェチック: 116ポンド(52.62キロ)
ジャン・ウェイリ: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
アンドレ・フィアーリョ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ラマザン・エミエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スティーブ・ガルシア: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)
バットゲレル・ダナー: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シルヴァナ・ゴメス・フアレス: 116ポンド(52.62キロ)
リャン・ナ: 116ポンド(52.62キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ: 145ポンド(65.77キロ)
ラモーナ・パスカル: 145ポ

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【UFC275】カン・ギョンホとアジア対決、バットゲレル・ダナー「母国に近いだけで特別な力が……」

【写真】PPVショーのプレリミ出場は3度目となったダナー (C)MMAPLANET

12日(日・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC 275「Teixeira vs Prochazka」でバットゲレル・ダナーがカン・ギョンホと対戦する。

3試合連続で初回KOの快進撃が3月にストップしたダナーは、アジアでの再出発と母国モンゴルのMMAの発展への心意気を語った。


――リモートでの取材でなく、こうやってダナーに直接インタビューができて嬉しいです。

「本当に久しぶりですね。再び、こうしてお目にかかれて嬉しいです」

――モンゴルとシンガポールは南北で遠く離れていますが、アジアはアジアです。ここシンガポールで戦うことをどのように思っていますか。

「過去6試合を米国で戦ってきたので、モンゴルと同じアジアの大陸で戦うことはとても嬉しいです」

――今回もニューメキシコのジャクソン・ウィンクMMAで準備をしてきたのでしょうか。

「いえ、この試合に関しては最初はモンゴルで練習をして、キャンプはプーケットのタイガームエタイで行いました。もちろん、これからもジャクソン・ウィンクMMAで練習していきます。ただし今回の試合はアジアで行われるものなので、このような調整方法を選択しました。以前からタイガームエタイに興味があったので、良いタイミングだと思いプーケットで最終調整をすることにしたんです。シンガポールまで飛行機ですぐだし、時差も1時間しかないので。

ただ試合は試合で、どこで戦おうが最高の準備が必要です。そういう意味で今回も心身ともにしっかりと仕上げてきました。ただし、やはりアジアで戦うということは母国に近いというだけで特別な力で背中を押してもらっているような気がします」

――3試合連続1RKO勝ちから3月の試合でクリス・グティエレスに敗れ、仕切り直しの一戦となります。

「全ての試合が重要ですが、特に今回の試合は大切です。この試合に勝って、また連勝街道を進みたいと思っています」

――では対戦相手のカン・ギョンホ選手の印象を教えてください。

「カン・ギョンホ選手はアジアを代表するMMAファイターで、UFCで戦ってきたパイオニアの1人です。キャリアも凄く豊富です。思うに相当な減量をして試合に臨んでいるようですし、試合当日になるバンタム級のなかでも最大級の大きさを誇っているはずです。

レスリングとグラップリングは当然として、どの局面でも優れています。その一方で常にフィニッシュを狙う自分とは違い、戦略を用いて長期戦を勝ち抜くスタイルです。自分はファンに喜んでもらいたいですし、エキサイトしてほしいと思って戦っています。ファンに退屈な想いはさせたくないです」

――次の質問で、どのような試合をファンに披露したいのかを尋ねようと思っていましたが、すでに答をもらいました(笑)。

「アハハハハ」

――今回の大会はPPVショー故に米国に合わせた時間大会で進行され、午前中のファイトになります。その当たりはどのように捉えていますか。

「まずアジア大陸でUFCがPPVショーを開くことが、凄く嬉しいです。これからも、そういう機会が増えてほしいと思っています。米国時間に合わせることで早朝から試合の準備をして、戦うことになります。初めての経験ですが、生活のリズムをそのようにしてきたので、体が午前中に動くようになっています。だから、このインタビューを終えると、眠くなるはずです(※インタビューはシンガポール時間の午後1時に行われた)。

試合に向けて早朝に目を覚まし、体を動かして日中に睡眠をとる日々を送ってきたので(笑)」

――ところでファイトウィークで実施されるRoad to UFCにモンゴル人選手の出場がなかったです。ONEのケージ内を見ても、モンゴルはアジアの新パワーハウスだと感じていたので、アップ&カミングファイターの出場がなかったのは意外でした。

「モンゴルの世界中の国々と同じように、MMAは急速に普及しています。モンゴルではESPNでUFCが中継されて、若い世代の関心の高さは相当です。UFCジムもオープンしました。今回はまだ間に合わなかったですが、これからモンゴルの若くて可能性のある選手に対し、UFCが試合の機会を与えてくれるようになると思っています。

モンゴルFCがサンフランシスコでZhong Luo Cage Fighting Seriesを開き、自分もモンゴル人として大会をサポートするために会場に足を運びました。この動きなどモンゴルのMMA界が国内だけでなく、世界的な視野を持っている表れです。自分には仮想通貨の企業のサポートもあり、UFCで活躍することでモンゴルのMMAがより注目されるという意識をもって戦っています」

――モンゴル人選手が強くなると、また日本は大変になってきます(笑)。でも、そうなるようにダナーは戦っているわけですね。

「自分はジャダンバ・ナラントガラグと日本人のアライ(荒井順一)さんが最初のMMAの先生です。彼らが自分にしてくれたように、若い選手たちが国際的な舞台で戦えるための役に立ちたいと思っています」

■視聴方法(予定)
6月12日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC275計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]グローバー・テイシェイラ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者] イリー・プロハースカ: 205ポンド(92.99キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ヴァレンチーナ・シェフチェンコ: 124.5ポンド(56.47キロ)
[挑戦者]タイラ・サントス: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヨアナ・イェンジェチック: 116ポンド(52.62キロ)
ジャン・ウェイリ: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
アンドレ・フィアーリョ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ラマザン・エミエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スティーブ・ガルシア: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)
バットゲレル・ダナー: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シルヴァナ・ゴメス・フアレス: 116ポンド(52.62キロ)
リャン・ナ: 116ポンド(52.62キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ: 145ポンド(65.77キロ)
ラモーナ・パスカル: 145ポンド(65.77キロ)

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【UFC275】計量終了 王者テイシェイラ「ウォーの準備はできている」

【写真】 (C)MMAPLANET

10日(金・現地時間)、12日(日・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC 275「Teixeira vs Prochazka」の計量が行われた。

Road to UFC Episode04終了から3時間半後にシンガポール・インドアスタジアムではセレモニアル計量&フェイスオフが実施され、Road to UFCよりも多くのファンが会場を訪れていた。


メインは42歳のライトヘビー級世界王者グローバー・テイシェイラが、RIZINからオクタゴンに転じて3戦目で挑戦権を手にしたイリー・プロハースカを相手に初防衛戦を行う。

「最高だ。完璧に準備して、今ここにいる。あとは戦いを見せるだけ」と挑戦者が話せば、チャンピオンはリラックスした表情で「明日はウォーだ。オクタゴンでウォーをする準備はできている。彼が僕のベルトを奪えるわけがない」と断言した。

またコメインでは女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコが、7度目の防衛戦でタイラ・サントスの挑戦を受ける。

オクラゴン4勝1敗、通算19勝1敗のチャレンジャーは「ここに来られたハッピー。しっかりと準備ができて、夢が現実になった」とインタビューに答えた。

一方、この日一番の声援を集めたといっても過言でないシェフチェンコは「気持ちが強く持てているわ。自信も本当にある。いつ、どこで誰と戦うかは全く問題にしていない。全員を倒し続ける。それが私の使命。さぁ、やるわ」と颯爽とコメントを残した。

なおフライ級でマネル・ケインと対戦予定だったホジェリオ・ボントリンが減量中に体調不良に陥り、両者の対戦はキャンセルされた。

また今回は英国大会までとはいわないが、シンガポール開催ということもあり、香港、中国、韓国、モンゴルとアジア勢が数多く参戦している。

そのなかで韓国のカン・ギョンホとモンゴルのバットゲレル・ダナーは唯一のアジア勢対決を戦う。

連勝が3でストップしたダナーの再起戦、同じく4連勝を逃した韓国のチェ・スンウも、復活を賭けた一戦で相対するジョシュア・クリバオと、フェイスオフで一触即発という場面が見られた。

■視聴方法(予定)
6月12日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC275計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]グローバー・テイシェイラ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者] イリー・プロハースカ: 205ポンド(92.99キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ヴァレンチーナ・シェフチェンコ: 124.5ポンド(56.47キロ)
[挑戦者]タイラ・サントス: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヨアナ・イェンジェチック: 116ポンド(52.62キロ)
ジャン・ウェイリ: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
アンドレ・フィアーリョ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ラマザン・エミエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スティーブ・ガルシア: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)
バットゲレル・ダナー: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シルヴァナ・ゴメス・フアレス: 116ポンド(52.62キロ)
リャン・ナ: 116ポンド(52.62キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ: 145ポンド(65.77キロ)
ラモーナ・パスカル: 145ポンド(65.77キロ)

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ヴァレンティーナ・シェフチェンコ「年内に女子バンタム級王座に挑戦し2階級制覇を目指すかもしれない」

7.30『UFC 277』でジュリアナ・ペーニャ vs. アマンダ・ヌネス2の女子バンタム級タイトルマッチが決定(2022年05月22日)

 こちらの続報。




 6月12日にシンガポールで開催する『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』でタイラ・サントスを相手に女子フライ級王座7度目の防衛戦を行うヴァレンティーナ・シェフチェンコが女子バンタム級王座に再挑戦する可能性を示唆し以下のコメント。

「いずれは135ポンドで戦うと思う。常にチャンスはあるし、もちろん大きな戦いになるほど良い」

「アマンダ・ヌネスがジュリアナ・ペーニャに敗れたことにはショックを受けなかった。もちろん驚きはしたけど、かつてのアマンダとは同じじゃないと思ってた。私と対戦した時とは目つきから何から全てが違っていた。ジュリアナと対戦した時は少しリラックスしているように見えた。あの試合でどういう準備をしたかは知らないけど、別人のようだったわ」

「7月まではスタンバイ中ね。アマンダとの再戦は避けられないと思う。もしくはジュリアナよ。以前私はジュリアナにアームバーで勝っている。そして今は彼女の名前が頻繁に出てくるようになった」

「年末に対戦すれば良い試合になると思う。どうなるかは様子見ね。ミーシャ・テイトが7月に125ポンドで戦うし(『UFC 276』でローレン・マーフィーと対戦)いろんな可能性や状況の変化が考えられる。でも(年内にバンタム級で戦う)可能性は高いと思う。かなり高いと思うわ」


Valentina Shevchenko(Sherdog)

 シェフチェンコはヌネスと2016年3月の『UFC 196: McGregor vs. Diaz』と2017年9月の『UFC 215: Nunes vs. Shevchenko 2』で2度対戦しており対戦成績はヌネスの2勝0敗。しかし2度とも判定決着で、特に『UFC 215』の方はスプリットデシジョンでした。これをきっかけにシェフチェンコはフライ級に転向し絶対王者の地位を築くことになります。

 また、シェフチェンコはバンタム級時代の2017年1月『UFC on FOX 23: Shevchenko vs. Pena』でジュリアナ・ペーニャとも対戦しており、この時は2Rアームバーでシェフチェンコが勝利しています。続きを読む・・・
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MMA o UFC   カーティス・ブレイズ クリス・グティエレス タイラ・サントス ダヴィッド・ドヴォルザーク ティム・エリオット マテウス・ニコラウ メイシー・バーバー

『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』の対戦カードを紹介

3.26『UFC Fight Night 205』の新メインイベントはカーティス・ブレイズ vs. クリス・ドーカス(2022年02月11日)

 こちらの続報。3月26日にオハイオ州コロンバスで開催する『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』で未紹介だったカードを紹介していきます。


Joanne Wood vs. Alexa Grasso, Matheus Nicolau vs. David Dvorak added to UFC Columbus(MMAFighting)

 ヨアン・ウッド vs. アレクサ・グラッソの女子フライ級マッチ、マテウス・ニコラウ vs. ダヴィッド・ドヴォルザークのフライ級マッチが行われるとのこと。

 ウッドは昨年11月の『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』でタイラ・サントスに1Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合で2連敗中。現在女子フライ級ランキング7位。グラッソは昨年2月の『UFC 258: Usman vs. Burns』でメイシー・バーバーに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。女子フライ級ランキング9位。

 ニコラウは昨年10月の『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でティム・エリオットに判定勝ちして以来の試合で4連勝中。現在フライ級ランキング7位。ドヴォルザークは昨年5月の『UFC Fight Night 188: Font vs. Garbrandt』でフアンカミロ・ロンデロスに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で16連勝中(UFC戦績3勝0敗)。フライ級ランキング10位。


Matt Brown gets hometown fight against Bryan Barberena at UFC Columbus in March(MMAFighting)

 マット・ブラウン vs. ブライアン・バルベリーナのウェルター級マッチが行われるとのこと。

 ブラウンは昨年6月の『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』でディエゴ・リマに2R KO勝ちして以来の試合。バルベリーナは昨年12月の『UFC on ESPN 31: Font vs. Aldo』でダリアン・ウィークスに判定勝ちして以来の試合。


Diakiese treft Borshchev tijdens UFC Columbus(Eurosport)

 マーク・ディアケイシー vs. ヴィチェスラフ・ヴォルシェフのライト級マッチが行われるとのこと。

 ディアケイシーは昨年11月の『UFC Fight Night 197: Holloway vs. Rodriguez』でハファエル・アウヴェスに1Rギロチンチョークで敗れて以来の試合で2連敗中。ヴォルシェフは1月の『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』で行われたUFCデビュー戦でダコタ・ブッシュに1R KO勝ちして以来の試合で4連勝中。


UFC Columbus | Gutierrez valt in voor Jackson tegen Batgerel op 26 maart(Eurosport)

 クリス・グティエレス vs. ダナー・バットゲレルのバンタム級マッチが行われるとのこと。

 グティエレスは昨年10月の『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でフェリペ・コラレスに判定勝ちして以来の試合で引き分けを挟んで5連勝中。バットゲレルは昨年10月の『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でブランドン・デイビスに1R TKO勝ちして以来の試合で3連勝中。続きを読む・・・
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MMA News o UFC   グレッグ・ハーディー ジェイミー・マラーキー セルゲイ・スピヴァク セルゲイ・モロゾフ タイラ・サントス チョン・ダウン デヴォンテ・スミス ブライアン・ケレハー マイラ・ブエノ・シウバ

3.5『UFC 272: Covington vs. Masvidal』の対戦カードを紹介

 3月5日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 272: Covington vs. Masvidal』で当サイトでは未紹介だった対戦カードを紹介していきます。


Hardy vs. Spivac verplaatst naar UFC 272 in Las Vegas(EuroSports)

 『UFC 270: Ngannou vs. Gane』で予定されていたセルゲイ・スピヴァク vs. グレッグ・ハーディーのヘビー級マッチが改めて組まれています。延期の理由はハーディーが指を負傷したため。


MULLARKEY TO TAKE ON JALIN TURNER IN MARCH(NBN News)

 ジェイリン・ターナー vs. ジェイミー・マラーキーのライト級マッチが行われるとのこと。

 ターナーは昨年9月の『UFC 266: Volkanovski vs. Ortega』でウロス・メディッチに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で3連勝中。マラーキーは昨年10月の『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』でデヴォンテ・スミスに2R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。


Kennedy Nzechukwu Steps In To Face Nick Negumereanu At UFC 272(Knockdown News)

 ニコラエ・ネグメレアヌ vs. ケネディ・エンゼチュクウのライトヘビー級マッチが行われるとのこと。

 ネグメレアヌは昨年10月の『UFC Fight Night 196: Costa vs. Vettori』でアイク・ヴィラヌエヴァに1R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。エンゼチュクウは昨年11月の『UFC Fight Night 197: Holloway vs. Rodriguez』でチョン・ダウンに1R KO負けして以来の試合。


Maryna Moroz vs. Mariya Agapova grudge match booked for UFC 272(MMAFighting)

 マリーナ・モロズ vs. マリヤ・アガポヴァの女子フライ級マッチが行われるとのこと。

 モロズは2020年3月の『UFC Fight Night 170: Lee vs. Oliveira』でマイラ・ブエノ・シウバに判定勝ちして以来2年ぶりの試合で2連勝中。それまでモンタナ・デ・ラ・ロサ戦、タイラ・サントス戦、マノン・フィオロ戦、ルアナ・カロリーナ戦が組まれましたが、いずれもビザ問題等の理由で欠場しています。アガポヴァは昨年10月の『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でサビーナ・マゾに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。

 モロズとアガポヴァはアメリカン・トップチームの元チームメイトですが、アガポヴァは離脱しています。この時モロズがアガポヴァのATT離脱の原因は薬物乱用とチームメイトへの脅迫だと告発したことからアガポヴァが反論しており、両者の間には遺恨があります。


Brian Kelleher vs. Umar Nurmagomedov added to UFC 272 in March(MMAJunkie)

 ブライアン・ケレハー vs. ウマル・ヌルマゴメドフのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 ケレハーは1月の『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』でケビン・クルームに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。ヌルマゴメドフは昨年1月の『UFC on ESPN 20: Chiesa vs. Magny』で行われたUFCデビュー戦でセルゲイ・モロゾフに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来1年2ヶ月ぶりの試合で13勝0敗。続きを読む・・・
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【UFC271】オニール相手に現役ラストマッチへ。ロクサン・モダフェリ「諦めないのが私の忍道」

【写真】今も流暢に日本語を操り、最後まで英語も丁寧に聞き取りやすく話してくれたロクサンだ (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」にロクサン・モダフェリが現役最後の試合を戦う。

2003年11月にSmackgirlでデビューしたロクサンが45度目の試合でグローブを置く。彼女がこれまでMMAを続けることができたのは、偏にMMAへの愛の深さと日々の努力の賜物だ。全く食えない日本の女子格時代から、TUFでチャンスを掴み米国MMA界の人気者になったロクサン──現役最後のインタビューをお届けしたい。


──ロクサン、現役最後の試合が土曜日に迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄くワクワクしています。と同時に過去を振り返り、これまでの経験を思うとノスタルジックな気持ちになって。本当に素晴らしい時を過ごしてきました。だから最後の試合に相応しくなるよう、ベストの準備ができています。悔いを残さないよう……自分がやっておきたいこと、全てをやり切るつもりです」

──これまでの試合前と比較して、エモーショナルになることはないですか。

「ハイ、そうですね。プレッシャーもいつもより感じているし、きっと試合の日はもっとエモーショナルになっていると思います」

──引退を決意するには多くの理由が存在していたと思います。引退したいと思ったのか、引退しないといけないと感じたのか。

「いくつか理由があって、私は引退しないといけないと思いました。練習中に頭を打たれると、以前よりもダメージが残るようになってきていました。私は脳に障害を持ちたくないです。そうなる前に辞めようと。そして以前は独身だったけど、今は結婚を決めたフィアンセがいるので」

──おお、おめでとうございます。

「ありがとう(笑)。だから、今が潮時かなって。引退するのは、このタイミングだと思いました」

──引退はフィアンセと話し合って決めたのでしょうか。

「ノー。私が決めました。彼はどういう判断をしても、私を支えてくれるので」

──押忍。これは私が少なからず感じていたことなのですが、パンデミック以前のロクサンは試合をするたびに勝敗に関わらず、成長の跡を見せてくれていました。特に立ち技という点において。ただ、ここ2試合ほどそういう試合になっていなかったです。努力は間違いなく続けていたと思います。ただし、結果がついてこなかった。それは引退を決断したことに関係していますか。

「ここ数年、自分が思ったように戦えていない……そう感じていました。去年の9月にタイラ・サントスと戦った時は、ファイトキャンプの時から良い試合ができないことは分かっていました。頭に衝撃を受けることを恐れて、試合を戦うのに必要なスパーリング・パートナーを選ぶこともなくて。そうね、今でもしっかりと練習ができれば試合に勝つことはできると思っています。でも、それには怖がらないで練習をする必要があります。

今回はヘッドギアをつけて練習しました。以前は、つけることがなったけど。そうすると、良い感じで練習ができて、今回の試合はしっかりと準備ができました」

──しかし、引退試合だというのに若くて活きの良い……8勝0敗のケイシー・オニールと当ててくるとは、本当にUFCらしいです。

「私は誰とでも戦いますよ。どんな相手でもオファーがあれば、答は『イエス』しかありません。日本にいた時から、そうでした。誰と試合が組まれても、私はハッピーだから。それがマーシャルアーツ・スピリッツだし」

──ではオニールの印象を教えてください。

「とてもアグレッシブで、強いファイターね。常に前に出てきて、私とは手が合うと思う。きっと良い試合になります」

──最後の試合、ファンに何を見せたいですか。

「(日本語で)諦めない気持ち。私の心を見せたい。武道はナルトの世界では忍道……諦めないのが私の忍道ね。それをファンたちに見せたいです。(英語で)私の絶対に諦めない気持ちを見せたいです。そうだっ!! 小見川さんも引退しますよね」

──ハイ、2月26日に中村大介選手と引退試合を戦います。

「私と同じ頃に戦い始めた選手の最後の生き残りが、引退をするようになってきましたね」

──小見川選手とロクサン、グランドスラムで練習していたのが懐かしいです。そして、私はロクサンに感謝していることがあります。多くの日本で戦ってきた選手たちは、私がインタビューをした時には当然のように日本のことを話題にしてくれます。ただロクサンは米国のメディア、INVICTA FCやUFCのインタビューでも日本について話してくれます。特に東日本大震災の時期になると、ファイト・ジャパンと言ってくれて……アレが本当に嬉しかったです。

「当然です。私は日本を愛しているんだから。日本のファンの人たちは、私が日本を離れてもずっとサポートしてくれています。8年間、皆さんの住む素晴らしい国で最高の時間を過ごすことができました。日本での日々で、いくつかの人生で最高の瞬間を経験しました。日本の皆が大好きです。そして、いつもインタビューをしてくれて感謝しています。

私のキャリアは日本でスタートをしました。その日本のメディアの方がずっと私のことを覚えてくれることが本当に幸せでした。ありがとう」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

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MMA UFC   エイドリアン・ヤネス タイラ・サントス デイヴィー・グラント

『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・エイドリアン・ヤネス vs. デイヴィー・グラント

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・タイラ・サントス

 3選手には各5万ドルのボーナス。今大会は11試合中フィニッシュ決着があったのはタイラ・サントス vs. ヨアン・カルダーウッドのみだったのでパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの該当者はタイラ・サントスしかいませんでした。続きを読む・・・
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Report UFC UFN ESPN+56 UFN198 ジョアン・カルダーウッド タイラ・サントス ブログ

【UFN198】パンチでダウンを2度奪ったサントスが、ジョジョからRNCで1R一本勝ち

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
Def.1R4分49秒by RNC
ジョアン・ジョジョ・ウッド(英国)

左ローを蹴ったウッド。さらにミドルハイを蹴っていく、ジリジリと前に出るサントスがワンツーを伸ばす。回ってかわしたウッドが前蹴りで距離を取り、左ジャブを伸ばす。さらに右を見せたウッドに対し、サントスが左から右アッパーを狙う。ウッドがワンツーから左ミドルハイ、ローを返したサントスが左フックを振るう。ウッドはここもワンツーも、右クロスを受けて下がる。首相撲からヒザを入れて離れたサントスは、右をブロックして続く右に左を狙う。

ウッドは引き続きローや前蹴りを見せて、パンチに繋げる。ウッドは右を受けても左ミドル。サントスが圧を挙げて前に出ると、右オーバーハンドでウッドが後方に崩れる。ケージを背負って立ち上がったウッドに対し、サントスは首相撲&ヒザから離れて右ストレートを再び入れる。ケージに詰まり動きが止まったウッドをワンツーで倒したサントスは、シングルを切ってバックを制しRNCへ。左腕がアゴの下に滑り込み、ウッドがタップした。


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