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【ONE162】「オールドライオンは今もハングリーだ」。バラルト戦へ、アレックス・シウバ―02―

【写真】こだわりがバーリトゥード世代の柔術家な――アレックス・シウバ(C)MMAPLANET

21日(金・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE162「Zhan vs Di Bella」でグスタボ・バラルトと対戦するアレックス・シウバ・インタビュー後編。

40歳を迎え、充実するストロー級で勝ち続けタイトルも視野にあるというシウバだが、同時にミックスファイト、体重差のあるサブミッショングラップリングに興味を持ち、その闘志を燃やしていた。

下からの攻撃、打撃のある試合、体重差のある組み技を欲するアレックス・シウバ――最後のオールスクール柔術家世代の声に耳を傾けてほしい。

<アレックス・シウバ・インタビューPart.01はコチラから>


――確かにその通りです。

「ガードを取って、人生を過ごしてきたんだ。テイクダウンを取れないときは、引き込んでスイープする。それが僕の才能だし、そうやって勝ってきた。そのことには誇りを持っているよ。それに『試合が楽しみだ。いつも面白い試合をしてくる』ってファンに言われることも本当に嬉しいよ。人々に影響に与えらえることが、モチベーションになっているし、満足しているよ」

――アレックスはデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークと内藤のび太選手と並び、ONEストロー級戦線のパイオニアの1人です。そして発展し続けているストロー級で今も戦い続けていることにも誇りを持ってほしいです。

「ストロー級はヤングライオンだらけになったね。でもオールドライオンもライオンなんだ(笑)。ハングリーじゃない若いライオンを年老いたライオンは狩っていくからね。ホント、ストロー級はタレント揃いになってきたよ。

今もタイトルを狙っている。でも、以前のようにそこだけを見ているわけじゃない。色々な選手と戦ってエンジョイしたいと感じるようになってきたんだ。そして彼らに勝ちたい。その結果、タイトル戦を戦うチャンスを得ることができれば、もちろん王座返り咲きを目指すよ。

それがノーマルな道だよね。と同時に僕はONEで最も一本勝ちが多い。その特徴を生かして、誰かとミックスファイトを戦ってみたい。1Rは打撃、2Rはグラップリング、3RはMMAでも構わない。僕はどのエリアでも戦えるから。それで家族のためにお金を稼ぐことができれば最高だよ。と同時に、12月のジョシュア・パシオとジャレッド・ブルックスの世界ストロー級選手権試合の行方は気になっているよ」

――もちろん、そうなりますよね。

「きっとブルックスが勝つ。ブルックスはタフで、アグレッシブ、おしゃべりだ。でも彼は僕を名指しにしたことはない。ファンの皆が僕の極めを評価してくれて、ブルックスに挑戦できるなら楽しみだよ。ブルックスはトップ3に勝っている。でも、僕にもチャンスはある。タイトル戦、ミックスファイト、どちらでも構わない。プレッシャーはなく、残りのキャリアを楽しみたいんだ」

――サブミッショングラップリングはいかがでしょうか。MMAガードの使い手が、現代グラップラーと戦う試合も楽しみです。

「そこもありがたいことに、本当に多くの人が尋ねてくれることなんだ。『いつ、ケージでグラップリングマッチを戦うんだい?』って。ONEから要請があれば、いつだって戦うよ。ただし、僕の気持ちとしては、今はMMAかミックスファイトで打撃のある試合を戦いたい。

僕の体はいつまで打撃有りのMMAやミックスファイトを続けられるのか、自分でも分からないんだ。あと1年かもしれないし、あと1試合かもしれない。体と心が応じる限り、続けるつもりだよ。でも、いつ体と心がノーというか、僕にも分からない。そうなった時、もう僕はMMAやミックスファイトを戦うのは無理なんだ。

でもグラップリングは未来永劫に戦うことができる。とはいっても、サブミッショングラップリング戦のオファーが来たら……やっぱり『ノー』とは言えないだろうね(笑)。100パーセント、『レッツゴー』と返答するよ、何があってもね。でも、しつこいようだけどMMAかミックスファイトを戦いたい。特にミックスファイトは戦っておきたいよ。MMAが最初でも、グラップリングが最初でも、ムエタイが1Rになっても構わないから」

――ただ相手にも寄りますが、打撃系の相手ならストライキングマッチが初回に来ますよね。

「そうだね。打撃、グラップリング、MMAという順の試合はファンも大好きだろう。相手? そこは考えていない。ただし、グラップリングではアイデアがあるんだ」

――そこはグラップリングの場合は想定してあると(笑)。

「重い相手と戦いたい。そこに柔術の原点があるから」

――小よく大を制する。アレックスはどこまでもオールドスクール柔術家ですね。

「大きな相手が、僕を仕留めに来る。そういう状況で何ができるか。自分を知りたいんだよ。そうすれば人々もグラップリングとはどういうモノか分かってくれると思う。そういう舞台、背景があれば僕の戦闘本能に火がつき、胸躍るファイトができるだろうね」

――素晴らしいですね。

「オールドスクールだからね。その醍醐味を理解してくれる人は、君も含めオールドスクールだよ(笑)」

――アハハハハ。確かにその通りです。アレックス、今日はありがとうございました。金曜日にアレックスとバラルト戦を楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「皆の応援に感謝している。僕の心は日本のファンとともにある。ONEは11月に日本大会を開く予定だったけど、来年になると聞いた。日本で戦うことはいつまでも僕の夢だよ」


■ONE162放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE162対戦カード

<ONEキックボクシング世界ストロー級(※56.7キロ) 王座決定戦/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

■ONE Fight Night03放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

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【ONE162】ディープハーフ上等。MMA無形文化遺産=アレックス・シウバ─01─「見極める力」

【写真】すっかり渋くなってきたアレックス・シウバ(C)MMAPLANET

21日(金・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE162「Zhan vs Di Bella」でアレックス・シウバがグスタボ・バラルトと対戦する。

キューバのグレコ五輪レスラーと戦うシウバは、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークと内藤のび太と並び、ONEストロー級戦線のパイオニアだ。デェダムロンが正式に引退し、のび太も2年以上実戦から離れているなか事実上、最後のオリジナル・ストロー級アスリートとなったシウバも40歳。

そのファイトスタイルはパウンドばかりか、四点ヒザが認められたONEルールでガードワークを駆使するという他に例を見ないモノだ。下派のシウバはハーフやオープンガードばかりかディープハーフまで使いこなす。誰もが知っている技であっても、ほとんどがMMAで使わない技術でシウバは試合を組み立てる。まるでMMA界の無形文化遺産ようなアレックス・シウバのファイト、見逃すことはできない。


「練習が長引いてしまって、インタビューに遅れてしまった。申し訳ない」

──全然大丈夫です。そんな時に取材を受けてくれてありがとうございます。

「いつだって大歓迎だよ」

──グスタボ・バラルト戦まで4日(※取材は10月17日に行われた)、調子はいかがですか。

「良い感じだよ。バラルトとMMAを戦う機会を得られて、最高だよ」

──今回はマレーシア、クアラルンプールの試合です。ついにシンガポール在住のアレックスも国境を越えることができましたね。

「そうだね。でも僕が出る大会は、無観客だからあまり関係ないかな。KLでもシンガポールでも。土曜日の朝のファイトナイトはオーディエンスがアリーナにやってくるんだけどね」

──では、ただシンガポールからクアランプールに移動しただけのスタジオショーのような感じですね。

「そうだね。でも、そうやって言われるとやっぱりシンガポールから出て、違う国で試合をすることが楽しみに感じてきたよ。だって3年振りだよ。こうやって海外で試合がデキるようになったのは」

──そうですよね。感慨深いです。では、そのKLで戦うバラルトの印象を教えてください。

「もちろん、タフな相手だよ。あの背の低さとクレイジーでワイルドなパンチ、そしてレスリング能力も高い。アゴも強そうだ。とにかく戦いにくい相手であることは間違いない。でも、僕の方が打撃は上だし、ボトムでもトップでもグラウンドは上だ。10分あればフィニッシュできるだろう」

──レスリングベースの強いフィジカルの持ち主が、寝技を避けてくると難しい試合にならないでしょうか。

「ただ僕の対戦相手のほとんどが怖がっているわけではなくても、寝技を嫌がって避けてきたよ。だから、これまで何度も経験してきた流れになるだろう。それだけにコーチや教え子、そして練習仲間と十分に対策は練ってきたよ。

例え下になっても、ただ柔術ゲームを戦うわけじゃない。MMAを戦うんだ。パンチを貰わずに、逃げさせないようにしないとね。バタフライガードでもそうだ。バラルトを捕らえて離れらないようにしつつ、パンチも受けないで戦う。簡単じゃないよ。殴って来る相手に、そういう試合をするのは。

ただし、グスタボはガードの中に入れると殴ってきそうだね。ある意味ハードだけど、戦いやすい。それにスタンドで戦おうとしても、15分あれば極めることはできる。狙いは一本勝ちだけど、スマートに戦う必要もあるだろうね」

──自分はアレックスのMMAではガードゲームを見られるのが、凄く楽しみです。アレックスの柔術はもともとMMAを想定していたのでしょうか、世代的にもその最後の頃かと。それとも完全にIBJJFの競技柔術の技術を学び、MMA用にアジャストしてきたのですか。

「正直にいえば、これは天から授かった能力だと思っている。MMAに使えると思ったガードワークを使って来たし、そうじゃないと思うと使わない。ただし、それを見極める力があったんだと思う。多くの柔術家やMMAファイターは、MMAではディープハーフは使えないと言っていた。でも、僕はディープハーフがMMAでも有効なことを試合で見せることができている」

──ハイ。

「他の人が無理だと思うポジションでも、僕は効果的に使うことができる。それは僕が神から与えられた力だよ。他の選手の知識や経験をシェアすることもあるけど、大抵は自然と使えるようになっているんだ」

──ハーフガードからアンダーフックは今や道着柔術で見られるスクランブルで、足関節からのスイープはグラップリングやMMAでも多く使われています。

「ホント、その通りだね。それでも『アレックス、なぜ引きむんだ』って指摘されることがあるんだよ。だって、僕の一本勝ちはその殆どがガードからだんだけどね(笑)」

<この項、続く>

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE162対戦カード

<ONEキックボクシング世界ストロー級(※56.7キロ) 王座決定戦/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

■放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

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【ONE FN03】リネケルに挑戦、ファブリシオ・アンドラジ─01─「ヒザ蹴りで6人ほど練習相手がケガを」

【写真】インタビュー中も非常にリラックスしており、笑顔が絶えなかったアンドラジ(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」。

イベント名にあるように同大会のメインはONE世界バンタム級世界選手権試合=王者ジョン・リネケル×挑戦者ファブリシオ・アンドラジだ。2020年7月、コロナ禍のタイ国内体形でONEデビューを飾ったアンドラジは、サークルケージ5連勝──ここ3試合は初回フィニッシュという段違いの強さを見せて挑戦権を手にした。

そのアンドラジはコロナで活動を止めたプーケットを離れ母国ブラジルに戻っていたが、今年の初めから再びタイに戻っていた。ノヴァウニオンの最高の練習でなく、タイガームエタイを選択した理由とリネケル戦に向けてのトレーニングについて尋ねた。


──今はタイにいるのですか。

「そうだよ。ブラジルに帰国していたのは、パンデミックがあったからで。タイでの生活は5年以上続けていたしね。ここでの練習が好きで、暮らし方も合っている。ただコロナになってから、全てがシャットダウンしてプーケットでやっていくことが困難になった。だからブラジルに10カ月間いたんだ。今年の1月、ジャレミー・パカティウ戦の2週間前にプーケットに戻ってきたよ。

ノヴァウニオンで名前のある選手たちと練習できたことは、本当に良かった。色々な選手から、多くの違ったことを学べた。でも、ノヴァでの日々は一時的なモノだと最初から決めていたんだ。僕のベースはタイにあるから」

──ブラジル人であるファブリシオにとっても、ノヴァでの練習は最高だと思うのですが。

「そうだね。練習に関しては、本当にノヴァウニオンは最高だったよ。それでもタイで変わらずやっていこうと思ったのは、いくつかの理由があるんだ。まずONEはアジアのプロモーションで、イベントが開かれる場所から近いところに拠点を置きたいというのがあった。

タイガームエタイでの練習やタイのライフスタイルは自分に合っているのも多いな理由だよ。何度でも言えるけど、ノヴァウニオンはベストMMAアカデミーだ。常にハイレベルな練習ができる。いつ行っても、どのトレーニングセッションでも素晴らしい練習パートナーと、最高の練習が可能だ。コーチも素晴らしい布陣だよ。安定して良い練習ができる。

タイガームエタイは違う。季節によって選手の入れ替わりも多い。ただ、なんというのか……ここの水が合っているんだよね。普段から食べているモノが健康的だし、アイスバスやサウナでしっかりとリカバリーがして英気を養うという生活は、リオデジャネイロの喧騒の下では望めない。プーケットにいるとファイトを中心にして生きることができるんだ。

トレーニングに関して、ブラジルはここより良い。それは言い切れる。ただし、ここのライフスタイルの方が僕は心地良いんだよ。ノヴァウニオンと同じような練習ができなくても」

──プーケットの生活はリラックスできますか。

「もちろんだよ。でも、そういうことじゃないんだ。楽しいからここに住んでいるわけじゃない。ホリデーのためじゃない。戦うためだよ。練習に専念して、しっかりとリカバリーをする。毎日、ルーティンで繰り返す。夜に出歩くことなく、ゆっくりと眠る。ファイトをする環境、ファイトを軸にした生活を送っている。ホリデーはどうでも良いから、ファイトに集中している──ここでの毎日で」

──とはいえブラジルから戻ってくると、ジョージ・ヒックマンがバンタオムエタイMMAをオープンし、タイガームエタイを離脱しており練習環境は大きく変わっていなかったでしょうか。

「ものすごく変わっていたよ。ジョージの指導を受けていた多くの選手がチームを離れていた。でも僕は元々自分のスケジュールで、自分の練習をしていたから影響は大きくなかったよ。ムエタイのシフは残っているし、変わりなく同じ質のトレーニングを続けることができている。それに時々、バンタオに行ってフランク・ヒックマンのレスリング・セッションに参加しているしね。今もジョージがいたときと変わらない練習をしているよ」

──タイガームエタイには日本からUFCファイターの平良達郎選手が出稽古に行っていましたが、一緒に練習をしましたか。

「いや、練習はしていないよ。でも、彼がジムにいるのは見たし知っているよ。僕は個人的にトレーニング・チームを構成している形だから、オープンなプロ練習にはあまり出ていないんだ。タイガーはさ、人の出入りが激しいから安定したトレーニングをするにはそっちの方が良いんだ。スパーリングパートナーも特定の選手と、継続的にする方が良いし。オープンクラスは波が激しいからね。

ずっと一緒に練習しているのは2、3人で。あとは試合の対策練習としてスパーリングパートナーに来てもらって、集中的に練習をするようにしているよ」

──そのようにしてジョン・リネケル戦も準備してきたわけですね。

「この試合に向けては、トレーニングパートナーを探すのが難しかった。リネケルは背が低いからね。あの上背で、パワーがあれだけある練習相手は見つけることができない。それに正直にいえば、小さな選手が僕とトレーニングをするのは少し難しんだよ。

僕の距離だと、そういう選手はジャブで動きを制せられる。そして突っ込んできたらヒザをエルボーが待ち受けている。本当に申し訳ないけど、今回のキャンプで6人ほど僕のヒザ蹴りでケガをしてしまって(苦笑)。タイミングが良く入り過ぎると、そうなってしまうんだ。

来てくれた初日に傷ついたスパーリングパートナーが、次の日にはもうこれなくなってしまうとかもあったよ。だからコンスタントにスパーの相手と務めてもらえることができなくてね。でもブルーノ・アウグスト、それに日本人のヒオもずっと助けてくれているよ」

──ヒオ?

「そうだよ、ヒオ。アマチュアだけど、プーケットに住んでいて」

──あぁ山口怜臣(レオ)選手ですね。

「そう、ヒオは凄く頑張ってくれる。そうやって僕のヒザを受けられる練習仲間に入れ替わってもらって、練習してきたんだ。本当はもう2人ぐらい来てもらって、クアラルンプールに向かいたかったけど、見つからなくて断念したんだ」

──スパーリングで、フルパワーは危なくないですか。

「だからといって、スパーリングで感覚を養わないとね。ミットで調整ばかりしていると、戦う状態にどれだけ近づけるのか。やっぱり、全ての力を使って5Rを戦うとスパーリングは必要だから。何よりもそういうスパーリングで、疲れを経験することは絶対に欠かせないよ。試合の前に試合と同じ状況を経験しておかないといけない。僕はそう思っている、

特に今回は初めての5R戦だからね。5Rをフルパワーで戦うとどうなるのか。そこを知っておかないといけなかった。その結果、5Rを戦い抜く自信を手にすることができたんだ。そういうメンタルを創れたことも大きいよ。

常にフレッシュな相手がラウンドごとに入れ替わって、フルパワーの僕とスパーをした。この経験は大きい。とにかく1発殴られた2発殴り返す。そんな気持ちを維持し続けたよ」

<この項、続く>

■放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

2022年10月21日(木・現地時間)
マレーシア クアラルンプール
アシアタ・アリーナ
ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

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【ONE163】2022年2度目の日本向けPPV大会が決定。青木真也、岡見勇信、若松佑弥、平田樹が出場

【写真】ABEMA TVでPPV中継が行われるONE163、日本人選手の活躍は――(C)MMAPLANET

17日(月)、東京都でONE Championshipが記者会見を行い、11月19日(金)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」の追加対戦カードを発表した。

会見にはチャトリ・シットヨートンCEOをはじめ、同大会に出場する日本人選手が出席した。メインイベントとしてONEキックボクシング世界バンタム級タイトルマッチ、秋元皓貴✖ペッタノン・ペットフォーガスが行われるONE163。MMAでは青木真也✖ザイード・イザガクマエフ、岡見勇信✖オンラ・ンサン、若松佑弥✖ウ・ソンフン、そして平田樹✖ハム・ソヒの4カードが発表された。


会見にはチャトリCEO、青木真也、岡見勇信と若松佑弥が出席。外国人選手ならびに米国滞在中の平田樹は、ビデオメッセージでコメントを出している。


チャトリ・シットヨートンCEO
「現在、ONEは20人の日本人選手と契約しています。今年3月のONE Xは、ABEMA TVのPPV放送で少しではありますが成功を収めました。ABEMA TVとは毎年PPV中継を行い、日本人選手の良いカードを組んでいきたいと思います」

ザイード・イザガクマエフ(C)ONE


青木真也
「前回、前々回と負けていて、次はイージーな相手との試合だと思っていたのですが、フタを開ければ厳しい相手で。こういう厳しい試合は今の日本には少ない。(イザガクマエフは)強い相手だと思います。ONEライト級ではクリスチャン・リーを除けば、一番危険な相手です。自分自身の強さと戦いを自分の中で貫いて、戦いというのはこういうものだ、というものを見せられると思います」

青木✖イザガクマエフについてチャトリCEOのコメント
「イザガクマエフはグラウンドに持ち込んでパウンドを打つタイプ。シンヤ・アオキはグラウンドでサブミッションを仕掛ける。最初にグラウンドでトップ・ポジションを奪ったほうが勝つと予想しています」


オンラ・ンサン(C)MMAPLANET


岡見勇信
「自分の試合が3年ぶりなるので、緊張しています。自分の年齢でこの舞台に帰ってくるというのは、すごく怖さもあり、やっと来たかというワクワク、自分の仕事ができるという想いもあります。その相手がずっと対戦したかったオンラ・ンサン選手ということで、この舞台に帰って来られたことを本当に嬉しく思います。ONEではウェルター級で試合をしていましたが、彼と戦いたいと思い、ミドル級に上げました。それがこのONEでやるべきことで思っていました。全てを尽くして戦わなければ勝つことは難しいし、自分の格闘技人生を賭ける試合になると思います。精いっぱい頑張ります」

岡見✖ンサンについてチャトリCEOのコメント
「この試合もKO決着が必至のカードです。ユーシン・オカミがグラウンドに持ち込めばパウンドで、あるいはオンラ・ンサンがスタンドで、どちらにしてもKOで決まると思います」


ウ・ソンフン(C)ONE


若松佑弥
「前回の試合は相手の計量失敗で無くなり、少しガッカリしました。でも、すぐにまた試合を組んでくれたので、そのままの気持ちで次の試合に臨みます。試合は単純にブッ倒して、KOします。相手はKOするパワーがあるけど正直言って、それだけですかね。打ち合いで、1分くらいで倒そうと思っています。MMAなので寝かせてボコボコに削ってやってもいいし、いろいろ考えています。僕は強さを求めて、ONEのベルトを夢見て頑張っています。しっかりKOしますので、楽しみにしておいてください」

若松✖ウ・ソンフンについてチャトリCEOのコメント
「お互いにKOできるストライカーです。ユーヤ・ワカマツはワンパンチでKOするパワーを持っているし、ウ・ソンフンも同じ。非常に期待できる試合です。ワカマツは日本人ナンバーワンのストライカーであり、将来的にチャンピオンになることは間違いありません。現在ONEに出ている日本人選手のなかでも、最もチャンスのある選手だと思っています」


ハム・ソヒ(C)ONE


平田樹
「相手が強いことは分かっています。今ハム・ソヒが強いと言われている時にやりたかった。みんなは私がどうやって負けるのか、と考えているかもしれないけど、自分はチャンスがあると思っています。メチャクチャしんどい練習をしているからこそ、ヤバイ相手とやりたいなっていう気持ちが勝ちました。時代を変えていこう、自分の時代にします」

平田✖ハム・ソヒについてチャトリCEOのコメント
「女子アトム級最高のマッチアップです。レジェンドであるハム・ソヒと、いま勢いのあるイツキ・ヒラタとの試合もKO決着になるのではと予想しています。イツキが勝てば、次はアンジェラ・リーとのタイトルマッチを考えています」

また、チャトリCEOは今後のテレビ中継について「ABEMA TVとは、今後も土曜日のゴールデンタイムにPPV中継を行いたいと話をしています。北米でのテレビ中継は、契約上シンガポールから映像を送ることになっています。日本には日本向けのイベントを、日本のゴールデンタイムに流し、日本人王者の誕生を期待したい」と語っている。


ONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

ONE163「Akimoto vs Petchtanog」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
ABEMA格闘チャンネル

■ONE163 対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
青木真也(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

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ABEMA ADCC2022 JT・トレス MMA MMAPLANET o ONE ONE FN03 PJ・パーチ   アレックス・シウバ ウアリ・クルジェフ エコ・ロニ・サプトラ キック キム・ジェウン クレベル・ソウザ グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ジャレミー・ミアド ジャンカルロ・ボドニ ジョン・リネケル ダニエル・ウィリアムス チャンネル ファブリシオ・アンドラジ ボクシング マイキー・ムスメシ ヨッカイカー・フェアテックス リース・マクラーレン ロベルト・ヒメネス

【ONE FN03】越えろ、Do Sportsの壁。ケイド・ルオトロ「サンビストはTDもレッグロックもできる」

【写真】ケイド・ルオトロがONEを舞台にグラップリングの歴史を変えることができるか(C)SATOSHI NARITA

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」でONEサブミッショングラップリング世界ライト級王座決定戦が組まれ、ケイド・ルオトロがウアリ・クルジェフと対戦する。

ケイドといえば9月に行われたADCC2022の77キロ級で4試合連続一本勝ちを飾り、19歳9カ月という最年少ADCC世界王者に輝いたばかり。今、最も注目されているグラップラーだ。

ADCCは前半がサブオンリー、後半からポイントという特殊なルールセットとなっているが、ONEはケージ使用のサブオンリーで極めが重視される。とはいえ、先のライト級王座決定戦=マイキー・ムスメシ✖クレベル・ソウザ戦のようにテイクダウンの攻防はスルーできるルールになっている。投げ、抑え、スクランブルというのはグラップリング競技の醍醐味の一つであり、ADCCでも勝負の行方を分けるキー・ファクターであった。

ルールの違いが、試合展開の違いを生むのは当然。それでもケイドの唯一無二のゴールは対戦相手を仕留めること。ルールによってプロセスが変化するが、ケイド自身はサンビストであり柔道家のクルジェフとの対戦を楽しみにしている。その理由こそ、グラップリングを見る側にとっても楽しめる要素となっている。

グラップリング=Do Sportsという壁を破るべき、世界最高のグラップラーの組み技、柔術論に注視してほしい。


──ADCCで世界一に輝いたグラップラーの多くが、暫らくは競技会から離れるかと思いますが(※88キロ級優勝のジャンカルロ・ボドニは10月23日開催のEBI=エディ・ブラボー・インビテーショナルに出場)、ケイドは10月23日にクアランプールで、ONEチャンピオンシップのサークルケージでサブミッショングラップリング世界ライト級王座を賭けてウアリ・クルジェフと対戦します。

「今回の対戦相手はサンボと柔道出身で、上半身への攻めが強力だ。うん、凄く楽しみだよ。サンビストはテイクダウンが強くて、レッグロックに秀でている。興味深いよ。テイクダウンとレッグロックって、ADCCのメイン・スタイルだからね」

──確かにその通りですね。

「ADCCにレスリングは必須だよ。レスリングを避けているようでは、絶対に勝てない。でもADCCに出ているレスラーの弱点はレッグロックなんだよ。サンビストは違うだろう? テイクダウンもレッグロックも強いクルジェフと、僕の戦いがどうなるのか。想像するだけでも、ワクワクしてくるよ」

──ムエタイやキックボクシング、MMAを見に来ているファンの前でのサブオンリーファイト、観客を満足させることを意識するとタップを奪うことが絶対です。そのような戦いを心掛けることで、ケイドはサブミッション・ファイターとして進化するのでしょうか。

「イエス、絶対的にね。ONEでの試合はサブミッションにフォーカスしている。ただし前回のシンヤ・アオキとの試合は、そこを意識する余りにミスが多かった。サブミッションを仕掛けすぎると、対戦相手のディフェンスへの意識は高まる。だから、あの試合は極めそこなってしまったんだ。僕はサブミッションに気持ちがいき過ぎていた。フィニッシュすることが、自分の役目だと思っていたんだ。決して僕自身のためじゃなくて、柔術のために必要だと考え過ぎていた」

──柔術のために? それはどういうことでしょうか。

「柔術は普及にもの凄く時間が掛かるスポーツだ。普通の人が視て楽しむことは、とても難しい。世界最高峰の黒帯の世界大会で、どれだけ退屈な試合が続くか。一般の人が見たら、10分間何も動きがない。ずっと同じことをしていると思われる。それが柔術の最高峰の戦いなんだ。

でもONEで戦う時はムエタイやMMAというエキサイティングなマーシャルアーツと見比べられる状況にあることを忘れてはいけない。だからこそ、次の試合でも必ずフィニッシュを狙うよ」

──観客がエキサイトするのは、サブオンリーかポイント制か、議論の余地があるかと思います。サブミッション決着は、ファンの求めるところでしょう。ただポイントがあれば、どちらが優勢なのか可視化できるという良さもあります。それにサブオンリーでは引き込みにより、テイクダウンの攻防がなくなることも多いです。

「テイクダウンの攻防がなくなるのは、僕の戦い方じゃない。僕はテイクダウンして、パス。そしてサブミットする。誰と対戦しても戦い方は変わらないよ。作戦も同じだ。テイクダウンが強い相手とレスリングで勝負する。そういう風に戦うことが、エキサイティングなんだ。そして素早くサブミッションを仕掛ける。もちろん、上手くいくかどうかは分からない。でも、僕のゴールは常にサブミッションだよ」

──柔術はポイントを取れば守って勝てます。ケイドは優勢でも、フィニッシュを狙うのですね。

「柔術ではサブミッションの前のポジションが重視される。そこがちょっと僕と違うところで。僕はポジションよりも、先にサブミッションを仕掛ける。ポジショニングを重視過ぎると、その先にあるサブミットするという意識が希薄になるからね。そして、守りのファイトになってしまう。

同様にサブミッションを意識し過ぎると、さっきも言ったように、相手が防御一辺倒になってしまって結果的には、エキサイティングな試合にならない」

──やはりグラップリングを観賞用スポーツとするのはハードルが高そうです。

「結果としてサブミットすれば良いんだよ。ただし、一つの技にトライしてタップを奪えないなら、違う技を仕掛けなければならない。ADCCでもノーポイントの時間帯からテイクダウンを取ってフィニッシュを狙った。でも一本を奪えないなら、ガードを取っても構わない。一つの技に拘ると、ポイント制だろうがサブオンリーだろうが、退屈な試合になってしまうんだ。

ミカ(ガルバォン)のガードからのアタックは同じことが繰り返されて退屈な試合になってしまう。僕はそういう戦いはしない。ミカがガードに固執すると、エキサイティングな試合にはならない。ガードが上手く機能しないなら、レッスルアップしてスタンドでレスリングをすれば良い。そういう風に戦い方を変えることで、グラップリングはエキサイティングなスポーツとして普及できるよ」

※ADCCを制した4試合、ステロイド・フリーの大会で「ナチュラルなのは僕とタイ(ルオトロ)、ロベルト・ヒメネスの3人だけ」(※注インタビュー中のケイドの発言)という爆発力とアイソメトリック・ストレングスの違い。2回戦のヒメネス戦、準決勝のPJ・パーチ戦、そして決勝のミカ・ガルバォン戦とJT・トレス論が聞かれたケイド・ルオトロのインタビューは、10月28日発売のFight & Life#93に掲載されます。

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

2022年10月21日(金・現地時間)
マレーシア クアラルンプール
アシアタ・アリーナ
ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE131 RIZIN   アギラン・タニ ウ・ソンフン キック グスタボ・バラルト ジャレッド・ブルックス ジャレミー・ミアド ジョシュア・パシオ ソン・ミンジョン ダニエル・ウィリアムス チャンネル パンクラス ボカン・マスンヤネ ボクシング マイキー・ムスメシ レネ・カタラン 三浦彩佳 今成正和 川原波輝 猿田洋祐 箕輪ひろば

【ONE131】Must Watch !! ボカンと対戦、ジャレッド・ブルックス「グランビーロールからスクランブル」

【写真】終盤部分など、インタビュー中に涙がこぼれそうになってしまった…。好漢としか表現ができないようになったジャレッド・ブルックス (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」でジャレッド・ブルックスがボカン・マスンヤネと対戦する。

ストロー級王者ジョシュア・パシオへの挑戦権を賭けた戦うストロー級トップ対決だが、ブルックスはマスンヤネの運動神経の良さを認めても、MMAで自分と渡り合えることはないと絶対の自信を持っている。

その自信の源は彼のベースが、フォークスタイルレスリングであることだった。


──ボカン・マスンヤネ戦が決まったジャレッドですが、その前に前回の箕輪ひろば戦を振り返ってもらえますか(※取材は4月6日に行われた)。

「とにかくミノワにとって、厳しい状態を強いること。そういう状況に置き続けようと戦った。ミノワは3Rを戦い抜くファイターだ。僕も3Rはハードにフィニッシュしようとしたけど、ならなかったし勉強になったよ。ミノワとの試合は、ボカン戦に役立つだろう」

──階級、ルールセットと北米MMAよりONEはジャレッドに適している。そう確信できた2試合目でした。

「絶対的に、ね。僕は通常体重が120ポンド程度で減量なしに戦っている。だから、破壊力のある戦いができる。そうしたらすぐに『ステロイドパワーだ』なんて揶揄されるんだ。僕はジューサーじゃない、ただ減量の必要がないだけなんだ。

6歳からレスリングをやってきた。その力が十分に出し切れる階級で戦っている。グリップが特別強いんだよね。父もそうだし、ファミリーの特徴でもあるんだ。レスリングで養ったグリップの強さは、グラップリングに生きてくる。それがMMAにおける僕の強さになっているんだ」

──北米MMAとONEでは実質的に1階級上のクラスですし、もう同じ階級でない。ルールも違う。厳密にいえば違う競技です、既に。

「でもね、ONEだけでなく北米もジューサーだらけだよ。僕は自分がクリーンであることに誇りを持っている。でも、ジョシュア・パシオも僕がステロイドを使っているって言っていたんだよ」

──えぇ、ジョシュアがですか!!

「インスタグラムで、注射器の写真をアップしやがった(笑)」

──OMG!! ジョシュアが、そんなことをしたのですか。そんなことをすると、カウンターアタックが待っていますよ……。

「彼がどうだか僕は知らないけど、そういうことを言うならお前らはどうなんだって、言われるのがオチだよ──このスポーツは。誰だって疑われるんだから。だってジョシュは、125ポンドで戦うのに普段は何キロなんだよってね(笑)。どうせ、140ポンドぐらいから落としてきてんだろ(笑)。例えハイドレーションがあったってね。僕は今、体重計に乗って122ポンドだった。血もサラサラしているよ(笑)。

でもジョシュア・パシオが僕と戦うなら、ステロイドを使うべきだ。そうでないと相手にならないよ(笑)」

──……。とにかく、次の対戦相手はボカンです。この試合は世界タイトル戦ではないですが、ストロー級最強決定戦という声もあります。

「そうは思わないよ。ボカンはそう言われるだけのことをやり遂げていない。彼のキャリアをけなしているんじゃないよ。信じられないぐらい運動神経もが良いし。でも、ボカンが勝って来た相手は誰なんだって話だよ。サワダに勝って、次はレネ・カタラン。43歳とかだよね。その年齢まで戦っていることは素晴らしいよ。でも、彼に勝ったことで最強云々と言われるのは早い。

運動神経だけで勝ってきたのは凄いことだけど、個人的にONEストロー級のトップ3は僕、パシオ、そしてセンゾー・イケダ、もしくはジャレミー・ミアドだと思う。ボカンのレスリング力は認めるけど、最高にハードでエンターテイメントな試合をするのは僕ら4人さ」

──ただし、強さは認めているということですね。では両者がファイトの軸となるレスリング能力でボカンが上回ると、ジャレットはいつものように打撃と柔術を使えない可能性があるかと。

「ボカンはね、グッドなフリースタイルレスラーでありグレコローマンレスラーだよ。僕は中西部のカーニバルレスリング、フォークスタイルレスリングを続けてきた。フォークスタイルは柔術とスクランブリングに強く関係している。きっとボカンは僕を他の選手に決めたように投げることはできない。組みついてきた時、どれだけ僕がパワフルなのか気付くよ。

彼ができることはバックをとること。そして、そのままキープすることだけだよ。でもグランビーロールを続けて、スクランブルに持ち込む。その攻防でボカンは疲れる。そうだね、約束するよ──仮に1Rで僕がKO勝ちできなくても、ボカンは2Rと3Rにはもうテイクダウンを仕掛けてくることはできない。エルボー、ニーの餌食になる。ホント、もうボカン対策は出来上がっているんだ」

──ボカンにバックは譲っても、パンチもサブミッションもないと?

「さっきも言ったけど、グランビーロールや普通にスイッチして、ボカンはバックコントロールを続けることができない。組むにしても、僕のほうがリーチが長くてテイクダウンの前の攻防の際に打撃でリードできるしね。良い試合がしたいけど、そういうことで彼にはハードな試合になるだろう」

──自信満々ですね。

「めちゃくちゃ自信はあるよ。もう2カ月、練習してきた。ジャスティン・スコッギンスと練習してきて、打撃も精度が上がっているんだ。ボカンは打撃で僕より劣る。レスリングも僕の方が上だ。彼が僕を上回っている点は……スピードかな。そこだけだよ。ただ僕が遅いわけじゃい。まぁ、どんな試合になるのか見てのお楽しみだよ」

──ジャレッド、今日も楽しい話をありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕は日本の皆を愛してやまない。WSOF GCで初めて日本に行った時から、一度として日本の皆から変な扱いを受けたことがないんだ。全てが良い思い出になっている。僕がパンクラスに行った時なんて、逆に酷い態度をとっていたよ。それでも日本のファンの皆は、僕を好意的に見てくれた。まだ尻の青いガキだったんだ。それなのに皆は僕に優しい目を向けてくれて、RIZINで日本に戻った時も声援を送ってくれた。日本で初めてインタビューをしてもらった。日本での全ての出来事に感謝している」

──ジャレッド、日本のファンも「あの悪ガキがそんな風に言ってくれるようになったか」と嬉しくて仕方ないはずですよ。

「そう言ってもらえると、本当に嬉しいよ。ところでケント・カンベはどうしているんだ? 試合をしている様子がないんだけど」

──神部選手は2015年の12月以来、負傷してから復帰を目指して練習を再開するとまた負傷するという状態が続き試合に出ていないです。ただ、今も戦うことを視野に入れて練習を続けています。

「そうなのか……カンベがそんな、状況だったとは知らなかった。もし、良かったらこのインタビューを通して彼にメッセージを伝えてくれないか」

──もちろんです。

「ケント・カンベ、ジャレッド・ブルックスだよ。たくさんケガをしても、まだ諦めないで前向きでいると聞いたよ。また……その戦いを克服して、ケージに戻れるから。そう、ケージで少しでも早く会おうじゃないか。個人的にもお前とはケージで再開したい。いいかい? 俺たちのパンクラスでの因縁はまだ終わっていないぜ。とにかくケージで会おう。そうならなくても、ブラザー──君がハッピーでヘルシーであることを願っている」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE130 キック ジャレミー・ミアド リト・アディワン

【ONE130】テイクダウンで優位に立ったミアド、アディワンが右足を負傷してTKO勝利

【写真】相手の攻撃に強いパンチを合わせていたアディワンだったが、ミアドのローをかわした際に足を痛めたか――(C)MMAPLANET

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
Def.2R2分56秒 by TKO
リト・アディワン(フィリピン)

ミアドが左ロー。アディワンが左スピンキックを見せる。さらに大きな右で相手を下がらせたアディワンが、さらに左右のパンチでミアドをケージに追い詰める。足を使ったミアドが離れて左ローを繰り出した。しかしアディワンの右ローもヒットする。相手のパンチに合わせて右ストレートを繰り出したアディワン、ミアドは右ローを打って離れる。それを追うアディワンが右カーフを当てていく。左ガードを下げて縦にリズムを取るアディワンに対し、組みついたミアドがリフトアップしてグラウンドに持ち込んだ。

下から両腕を抱えたアディワンが立ち上がる。そして速くて大きい右を繰り出すアディワン。相手の右ローをキャッチして右を振るう。ミアドも左ローを返したが、アディ欄の右ローがカーフキック気味に当たる。アディワンはシングルレッグへ。ミアドはヒザを着くも切り返して立ち上がった。残り時間わずかのところで前に出るミアド、アディワンも左右のパンチを返した。

2R、ミアドが左ロー。アディワンも縦にリズムを取りながら右カーフを連打する。ミアドの左ローがアディワンの下腹部を捉えたか、試合が中断させるもすぐに再開。ミアドの右にアディワンが右を合わせた。ミアドは右飛びヒザ蹴り、アディワンは相手の打ち終わりに右フックを狙う。残り3分になったところでアディワンがシングルレッグで組みつき、ケージに押し込むも倒せない。離れたミアドは左ジャブを放つ。アディワンはバックステップでかわすも、その際に右足を捻ったか。が右足を上げて、苦悶の表情を浮かべながらレフェリーにアピールした。ミアドが構わずパンチで攻め込むと、アディワンはうずくまり、レフェリーが試合を止めてミアドのTKO勝利となった。


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