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【Shooto2022#07】石井逸人に挑戦、Japanese Zombie藤井伸樹「エドガーのスタイルが好きです」

【写真】ジャパニーズゾンビか、和製エドガーか。とにかく根性入りまくりの藤井伸樹のファイトだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto 2022#07で、石井逸人の持つ環太平洋バンタム級王座に藤井伸樹が挑む。
Text by Shojiro Kameike

藤井にとっては今年1月の小野島恒太戦以来のベルト再挑戦となる。アゴの骨折により1年間の戦線離脱、そして小野島戦での敗北を経て、5月には齋藤翼を下して再起を果たした。課題はある、その課題を克服する方法は一つしかない。そんな藤井は、石井戦でも自分を貫き通す――フランキー・エドガーのように。


――試合を5日後に控えるなか(※取材は11月22日に行われた)、すでに追い込みは終わっている頃でしょうか。

「はい。もう追い込みは終わりまして、あとは調整だけです」

――長くバンタム級で戦ってきて、体重調整などに課題はないでしょうか。

「今のところ、ないですね。僕は普段から体重が増える体質でもなくて、バンタム級だと減量幅もそれほどではないです。以前はフライ級で戦ったこともありますけど、実際にやってみて自分にとってはバンタム級が適正なのかなと思いました」

――今年に入り、1月に小野島恒太選手との環太平洋王座決定戦に敗れ、5月には齋藤翼選手を下して、今回のベルト再挑戦を迎えます。まずは小野島戦については、どのような感想を持っていますか。

「小野島選手との試合については、相手のほうが上回っていて自分自身が弱かった。実力がなかったと思っています。相手に研究されていましたし、そういう状況を自分が打開できませんでした」

――次の齋藤戦で勝利したあと、藤井選手が「もっと良い試合ができるように」と仰っていました。藤井選手にとって、良い試合とはどのような試合を指しているのでしょうか。

「いつも一本やKOで勝ちたい気持ちはあります。前の試合は勝てたんですが、そういう勝ち方ができませんでした。テイクダウンやバックを奪っても、仕留めることができずに……まだ自分は技術が足りないなぁと。もっともっと技術を高めていかないと、これから上の選手に勝っていくことは難しいと感じています」

――もう一つ、「これから這い上がっていく」という言葉もありました。這い上がっていくとは、もっと落ちた選手が使う言葉だと思っていましたが、藤井選手の中で現在のポジションに対してはどのように考えていますか。

「やっぱり前回のタイトルマッチで負けたことが、すごく悔しかったです。あとは怪我で長期離脱していたこともあったので、いろんな想いが出てしまったと思います」

――藤井選手といえば常に相手に食らいついていく、ゾンビと呼ばれるようなファイトスタイルで知られています。それは打撃、テイクダウン、そしてグラウンドにおいても。そのファイトスタイルを変えようと考えたことはないですか。

「……うーん、特にそう考えたことはないですね。もちろん技術を向上させたいとは、常に思っています。でも自分のファイトスタイルを根本的に変えることは考えていないし、そもそも変えることは難しいんじゃないかと。やっぱり試合になれば、普段から自分がやってきていることしか出せないので」

――ちなみに、藤井選手にとって理想のファイター像はありますか。好きなMMAファイターなど……。

「今のアライアンスに入る前は、桜庭和志さんのジムで格闘技を始めたんですよ。アライアンスの高阪剛代表と桜庭さんを尊敬しています。あとは先日引退したフランク・エドガーですね。エドガーのスタイルが好きです」

――エドガーですか! どのようなところが好きなのでしょうか。

「やっぱり自分のスタイルを貫いてきたところが好きです。引退は残念ですけど、改めて考えても凄い選手だったなぁと思います」

――一番印象に残っているエドガーの試合を教えてください。

「グレイ・メイナードとの第3戦(2011年10月にKO勝ち)です。2試合目がその年の1月で、エドガーのドロー防衛を受けて3戦目が行われたじゃないですか。2試合目も3試合目も最初にダウンを奪われて、その後に盛り返して……3試合目は最後に相手をKOした姿が印象的でした。自分より大きな相手を倒すのは、凄いとしか言いようがないです。その次が日本大会で、自分も観戦に行きました」

――なるほど。まさに藤井選手も、序盤に攻め込まれても後半に蘇るファイトスタイルで……和製フランキーを目指しているということですか。

「いやぁ、それは恐れ多いです(苦笑)。でも、それだけ尊敬している選手ですね。自分も試合が盛り上がって、良い勝ち方ができたら嬉しいです」

――なるほど。話を戻しますが技術の向上という部分で、ここ2試合を踏まえて自分が取り入れなければいけないこと、向上させなければいけないものとは何なのでしょうか。

「技術の向上はもちろんですけど、その技術を身につけるためには、日ごろの練習が大事ですよね。そういった練習を毎日続けることが、もっと大事になってきます。そのためには体のケア、コンディションの自己管理とか。あとはメンタルの部分ですよね。いかにその試合に集中して、自分らしさを貫くか。自分がやってきたことを貫くかが、勝つためには大事だと思っています」

――練習を毎日続けるために……という意味では、小野島戦の前に1年のブランクがあったことの影響はありますか。昨年1月の加藤ケンジ戦でアゴを骨折し、戦線から長期離脱していました。

「難しいですね……、影響がないというわけではないです。それよりも自分に足りなかった部分があったのかなと思っています。自分の取り組み方に問題があったのかな、と。ただ、自分では分かりづらいですが、今年ようやく試合ができて、いろんなものを取り戻している時期かもしれないですね。それと、また新しく取り入れているものもあります」

――前回の齋藤戦では3ラウンドに、藤井選手がテイクダウンしてから相手に立たれました。そこで齋藤選手が打撃で詰めてきたところで、藤井選手は下がりながら守っています。

「あぁ、そうですね」

――あのような場面で以前なら、打ち合っていたと思います。それが下がって守るのか、と。

「アハハハ、分かります。打ち合ってしまう場面は多かったですね。前回の試合は無意識だったので、よく分かっていないですけど(苦笑)。以前は試合中に、熱くなることはないけど、慌てたり焦ったりする時がありました。自分が攻めている時も、攻められている時も、感覚に集中できていなくて」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
11月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■SHOOTO2022#07対戦カード

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 石井逸人(日本)
[挑戦者] 藤井伸樹(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
山内渉(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
須藤拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
大竹陽(日本)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
キム・ソユル(韓国)

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴(日本)
高岡宏気(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
澤田千優(日本)
小生由紀(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
久遠(日本)

<2022年度新人王決定T準決勝バンタム級/5分2R>
齋藤奨司(日本)
新井拓巳(日本)

<2022年度新人王決定T準決勝フライ級/5分2R>
須藤晃大(日本)
打威致(日本)

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【Pancrase329】ソン・へユン戦延期、藤野恵実が話していたこと─02─「観て良かったと思える試合を」

【写真】再起戦が1カ月延期された藤野──その心境と、延期前の心意気を(C)NOBBU YASUMURA

11日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE329で、ソン・へユンと対戦予定であった藤野恵実のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

対戦予定であった……というのは、インタビュー後の本日7日(水)にパンクラスからヴィザ取得問題により──藤野×ソン・へユンの一戦を10月10日の品川インターシティホール大会へスライドすることが発表されたからだ。ここではリリース前に藤野が語っていたこと、そしてリリース後に藤野がMMAPLANETに送ってくれたコメントもお届けしたい。

<藤野恵実インタビューPart.01はコチラから>


――今年3月にベルトを失ってから6カ月、何か大きな変化はありましたか。

「別にベルトを巻いたからといって、何か環境が大きく変わったわけではないですからね。RIZINに出してもらったことぐらいかな。ベルトを獲る前と獲った後で、周囲の私の扱い方も変わらないですし(笑)。私も長くやっているから、ずっと応援してくれている人は私がベルトを失ったからって、何か変わる人たちでもないんですよね」

――周囲の対応は変わらない。ではご自分の中では……。

「それはね、あります。パンクラスのチャンピオンでいたかった。そのベルトを失ってしまったわけですから」

――藤野選手はMMAを戦ううえで、常に『自分の好きなことをやっている。MMAしかない』というふうに仰っています。ベルトを失ったことは、MMAを戦うためのモチベーションには影響を及ぼさなかったのでしょうか。

「負けて、ちょっと落ち込みましたよ。それこそ津田からも『そんじゃもう辞めたほうが良いんじゃない?』とも言われましたし。ただ、辞めるならベルトを獲り返してからだと思いました。あの試合内容で辞めるのは納得いかないし、それこそベルトが賭けられていなくてもやり返したい。そういう気持ちに切り替わりましたね」

――試合後どれくらいの期間を経て、そう気持ちが切り替わったのですか。

「1日か2日ぐらいです」

――切り替わるのが早いですね。

「もう失うものはないし。やられたから、やり返す。だから試合がしたい、とパンクラスにも伝えました」

――では練習なり日常生活なり、何か変える部分などはありますか。

「そんなにないですね。今までやってきたことに関して、より精度を上げていく。正直、今すぐ、いきなりもっと強くなることはないじゃないですか。格闘技を始めた20代の頃とは違いますから。負けたことで練習方法を見直すことはありますよ。『組んだ時に相手を抱えてしまう癖は直していかないと』って思います。でも前回負けた要因は、練習方法以前の問題なので」

――自分に負けてしまった、と。

「はい。ちゃんと作戦通りにできなかった。セコンドの指示を聞くことができなかった。それはメンタル的な問題なので。だから、余計に悔しいですよね。でもそれって、試合で取り返すしかない。だから、すぐに試合させてほしいとお願いしました。パンクラスもすぐに組むということで。ただ、タイミングが合わずに、今回9月に試合をすることになったんですけど」

――それはKAREN選手との再戦を、パンクラスにお願いしたということですか。

「再戦も含めてですね。もちろんすぐに再戦するのは難しいと思うので、『誰が相手でもすぐに試合をしたい』と伝えていました」

――その気持ちのままで6カ月を過ごすなか、早く試合をしたいという焦りはなかったでしょうか。

「焦りはなかったです。パンクラスさんは早く試合を決めてくれているので。6カ月間、何もなければ焦っていたかもしれないけど、今回の試合は結構前に決まっていましたから。まず試合をすることだけ決まって、そのあと対戦相手を見つけてきてくれたんですよ。私としては対戦相手にこだわりはなかったし、連敗している私の対戦相手を用意してくれるだけでありがたいです。『誰でもいい』、『誰とでもやる』と津田に言っていました」

――なるほど。では次の対戦相手であるソン・へユンの印象を教えてください。

「試合映像を見ましたけど、1試合しかしていないので、強いのか弱いのか分からないですよね(苦笑)」

――ソン・へユンのプロ戦績は昨年12月、韓国Double GFCで行われたキム・ソユル戦のみ。しかもその試合では、1R1分15秒、腕十字で敗れています。

「試合が始まってすぐにテイクダウンされて、腕十字を極められていましたね。あれでは彼女の実力が分からなくて。でもROAD FCに出させていただいた頃も、相手について何も分からずに試合をすることはあったので、それと同じ状態かなと思っています。試合当日に相手の構えが変わっていても、何も驚きません(笑)」

――ROAD FC時代ですか。相手はこれがプロデビュー戦だと聞いていたら、とてつもない打撃を持っていて(笑)。

「あぁ、パク・ジョンウン戦(2015年5月、判定勝ち)ですよね。1Rにアッパーを食らった時『いやいや、強いし!』って思いました(笑)。目も腫れちゃって。あの試合から思っていたんですけど、韓国の女子選手って皆が打撃ができるじゃないですか。レベルの違いはあっても、それなりにできる子が多くて」

――ソン・へユンもキム・ソユル戦では開始早々に組まれてしまいましたが、構えを見るかぎりアップライトのムエタイをやっている感はありました。

「そうなんですよ。あの試合内容と結果だけ見て、楽な相手のように言う人もいるんですけど、やってみないと分からないから。反対に研究も予想もできないし」

――そのソン・へユンを迎えての復帰戦ですが、藤野選手にとって、どのような意味を持つ試合になるでしょうか。

「前回の試合で感じた自分の弱さを克服したいです。すぐ組みに逃げるとか、逃げるようなことしない自分になりたい。自分から逃げないっていうことですね。楽な方向に逃げることは一切考えません。

この年齢になって、今から海外とか大きな舞台に行けることはないと思うんですよ。だとしたら、自分がMMAをやる意味って何かという話で――。1試合1試合、観て良かったと思える試合をする。次の試合も見たいと思ってもらえる試合をします」

■延期決定のプレスリリース後のコメント
「長年MMAをやっていて、延期という初めての貴重なアクシデントを経験できました。でも準備期間が増えることはマイナスにはならないし、試合に向けて変わらず練習するだけです。10月10日、さらに良い状態で試合に臨みます!」

■視聴方法(予定)
2022年9月11日(日)
午後2時45分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ
午後3時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE
午後3時00分~ U-NEXT

■ Pancrase329対戦カード

<暫定ライト級王座決定戦/5分5R>
松本光史(日本)
アキラ(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
鶴屋怜(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
宝珠山桃花(日本)

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也(日本)
松岡嵩志(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
平田丈二(日本)

<バンタム級/5分3R>
TSUNE(日本)
平岡将英(日本)

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太(日本)
林源平(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
若林耕平(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
髙橋攻誠(日本)
押忍マン洸太(日本)

<フライ級/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
萩原幸太郎(日本)

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子(日本)
原田よき(日本)

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Double GFC11 MMA ONE   キム・ソユル ホン・イェリン

【Double GFC11】ONE Warrior出場のキム・ソユルが、一本勝ちで女子ストロー級チャンピオンに

<Double GFC女子ストロー級王座決定戦/5分3R>
キム・ソユル(韓国)
Def.1R1分15秒by 腕十字
ソン・ヘユン(韓国)

ONE Warriorで戦っていたキムが、 ホン・イェリンの欠場を受けて代役ソンと暫定アトム級でなく、ストロー級王座を賭けて戦うこととなった一戦。序盤から右オーバーハンド、ワンツーを入れたキムが組んですぐにテイクダウンを決める。ハーフで抑え、右のパンチを打ったキムは、ソンのブリッジにバックに回る。

前方に落とされそうになりながら、腕十字を取ったキムが仰向けになりソンの左腕を伸ばして一本勝ち――Double GFC女子ストロー級王座に就いた。


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