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MMA o ONE UFC   アンドレア・リー エイドリアン・ヤネス トニー・ケリー

『UFC on ESPN 37』でエイドリアン・ヤネスに敗れたトニー・ケリーがリリースされる/人種差別発言が原因か


 6月18日の『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』でエイドリアン・ヤネスに1R TKO負けしたトニー・ケリーがリリースされたとのこと。

Tony Kelley(Sherdog)

 トニー・ケリーは現在35歳のアメリカ人でMMA戦績8勝3敗(UFC戦績2勝2敗)。リリースされるような戦績ではありませんが、ヤネス戦は前日計量で137.5ポンドと1.5ポンドオーバーしていました。

 さらにケリーは、5月14日の『UFC on ESPN 36: Blachowicz vs. Rakic』でヴィヴィアニ・アラウージョに判定負けしたアンドレア・リーのセコンドについた時に「汚いブラジル人だ。アイツらはああいう不正をする」とアラウージョに対する人種差別発言がマイクで拾われていたことからバッシングを浴びていました。これについてケリーはツイッターで「俺はレイシストじゃない。ダーティーなアイポークがあったので、それについて言及しただけだ」と釈明していました。


 これについてエイドリアン・ヤネスはツイッターで「再戦は無理だな(笑)」とコメントしています。続きを読む・・・
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ABEMA BELLATOR Bellator281 MMA MMAPLANET o ONE Special UFC UFC ESPN36 アンドレア・リー カイラット・アクメトフ カマル・ウスマン ネイマン・グレイシー ベラトール マイケル・ペイジ ヤーソラフ・アモソフ ローガン・ストーリー ヴィヴィアニ・アロージョ 佐藤天 和田竜光 大沢ケンジ

お蔵入り厳禁【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ストーリー✖MVP「一芸と穴」

【写真】MMAほど多角的に試合を見ることがデキるコンバットスポーツは存在しない。本当に愉しい (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年5月の一番。お蔵入り厳禁──5月14日に行われたUFC ESPN36で行われたヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦からのカイラット・アクメトフ✖和田竜光戦経由、5月13日のBellator281からBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー✖マイケル・ペイジ戦を引き続き語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦はコチラから>


──ONEルールであっても、結果的にチャンピオンは全ての局面で対応できて、また一つの武器も強いという選手になってきていますね。

「上に来ている選手は和田竜光選手に勝ったカイラット・アクメトフとかにしても、スタミナが切れないし手数の多さと気持ちも強いです。

精度で一つ一つとなると竜光も当てているんです。でもアクメトフは手数が多い。どんどん自分から打って、失敗してもまた自分から動く。あれは凄いです」

──左を当ててテイクダウンに成功すると、もうその左の使い等が大きく広がるように見えました。

(C)ONE

「見せるだけで、リアクションがあるので次に繋げていますよね。逆にテイクダウンを見せて、左とかパンチにも移りやすくなって。

それに色々なテイクダウンを持っています。シングル、ダブル、ボディロックだけでなく、サンボ的な動きも見られますし」

──グレコからコンバットサンボというなかで、なんでもこなせるようになったのですかね。いやぁ、引き出しが多かったです。

「穴のなさと、引き出しの多さ……。いや、実はヴィヴィアニがなんでもできるということと比較対象に、同じベラトールでMVPには穴があるってしたかったのですが、見直してみるとテイクダウンディフェンスをちゃんとやっているんですよね(苦笑)」

──まさかのオチが無くなったということですか(笑)。

「アハハハハ。それだけローガン・ストーリーのテイクダウンが特別なんですよ」

──それはサンフォードMMAのチームメイトである佐藤天選手も言われていますよね。

「それでもMVPは簡単に背中をつけることは、ないんですよね。頑張っているなぁと思っていたら、いや相手はストーリーなんだから、頑張っているどころじゃなかったんですよね。

ストーリーに対し、MVPはジャブを打つ。だから距離が遠くなって入れない。ストーリーはMVPに対してパンチに自信がないから。パンチを顔に当てる距離に入ることができないです」

──そのストーリーが、ネイマン・グレイシーと戦った時はテイクダウンをしても、ネイマンの得意のグラウンドに持ち込まれるので、全く倒しにいかないという選択をしていました。そしてジャブを当て続けると。

「そういう選択をストーリーはできるんです。見ていると面白くないのですが、それで勝てる。逆にネイマンはグラウンドでの一芸だから、そういう風に封じ込まれることがMMAにはあるということなんですよね。

でもMVPをジャブで制することができないから、強引に見えるような飛び込みと組みつき方をする。彼が本来できる、一発で良いところで組めるという展開ではなかったです。そこを創るまで時間が掛かっていて。当然、テイクダウンするまで時間も掛かっています。しかも立たれる。ここでMVPを相手にストーリーがジャブを当てることができれば、本当に怖いファイターになります」

──それこそUFC世界ウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンではないでしょうか。

「そうなんですよ。ウスマンは誰が相手でもジャブを絶対に当てに行きます。遠い距離からテイクダウンを狙いません。ジャブをしっかりと当ててから入る。逆にジャブが当たらないと組まないぐらいでいるんじゃないかと思います」

──相手によって戦い方を変える強さと、変えない強さがあるということですね。

「そうなるとMVPですよ。変えられない強さではなくて、変わらない弱さがある。基本的に変わっていない。組みが強い相手にはジャブまでで入って行けない。ずっとカウンター狙いで。

遠い距離でミドルとか、ちょっと派手な蹴りを見せているだけ。相手が来たところしか狙えない。

だからストーリーもジャブを出さなかったというのはあると思います。ストーリーは組んでしまえば、逃げられることはあっても、反撃される怖さがないですからね。下からの仕掛けがある選手を相手にした時、ストーリーはどうなったのか」

──ネイマン・グレイシー戦ですね。

「そこです。MVPに寝技があれば、ストーリーは強引に組みに行けなかった。そしてMVPにはジャブは打てない。MVPに寝技の圧力が少しでもあれば、試合展開は変わったかもしれないです」

──それこそMMAの妙ですね。

「同時にストーリーの手堅さ、そこで勝てるけどフィニッシュの怖さがない。ジャブとテイクダウンとコントロ―ルで。UFCのトップどころは試合を終わらせる怖さがある。それは勝負にいけるからですよね。

ストーリーと戦うと漬けこまれるかもしれないけど、フィニッシュされる怖さはないというか……。ストーリーもBellatorの暫定世界王者になりましたけど、そこがUFCのトップとの違いかとは思います。そうやって考えた時に、ストーリーはMVPやネイマンのような一芸系の選手に勝って来たんだなって。

それがUFCとBellatorの違いで、Bellatorの面白さではあるんです。ただし、ウクライナ情勢があるので統一戦はすぐにできないかもしれないですけど、ヤーソラフ・アモソフが試合ができるようになったらどうなるのか。そこは興味深いですね」

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE Special UFC UFC ESPN36 アンドレア・リー キック パンクラス ボクシング ヴィヴィアニ・アロージョ 三浦彩佳 大沢ケンジ 海外

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー

【写真】突き放す打撃で劣勢に追い込まれた時、ヴィヴィは柔術家の一面を見せた (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年5 月の一番。5月14日に行われたUFC ESPN36で行われたヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦について語らおう。


──大沢さんが選んだ5月の一番は?

「ヴィヴィアニ・アロージョとアンドレア・リーの一戦です」

──おお、ヴィヴィの試合ですか。

「ヴィヴィアニって、ここまで寝技をしたことなかったですよね。パンクラスやUFCでは打撃中心の試合をしてきたのですが、レコードを見るとキャリアの序盤は極めて勝っています。ソレをここに来て出したというか」

──ヴィヴィはすっかり打撃系のイメージでしたが、元々柔術がベースではあったことを思い出された試合でしたね。

「今回の試合で意外なほど、そういう面を持っていることが分かりました。この試合で何が言いたいかというと……ヴィヴィアニはストライカーというイメージを持っていましたけど、初回に右でダウンを喫してハイキックも貰ってから、戦い方を変えました。

そうしたらテイクダウンの形を色々と持っていて。組み技もしっかりとできます。相手のリーはランク9位で、強い選手です。そういう相手にしっかりと組み技ができた」

──そういう一面は下手をすると、2017年10月にパンクラスで三浦彩佳選手に勝利した試合で投げられてもバックを取り、RNCを狙った試合以来かもしれないです。

「一つの形だけでなく、試合中にアジャストできる強さ。しかも、これまでは打撃で相手が捕まえづらい試合をしていた彼女が、あれだけ組みができる。プロフィールに柔術黒帯となっていても、道場でコツコツと練習していたからもらった帯かと思っていました(笑)。それが……ここまでとはというのが正直なところです」

──紫帯でブラジレイロ優勝、茶帯の時にアブダビ・ワールドプロの茶・黒のブラジル予選を勝ち上がっています。ただしパンクラスではジャブとストレートで空間を支配することができていましたし。

「UFCでもアウトボックスで、相手をぶっ飛ばした試合もありますしね。でも本物の黒帯ですよね。これまで試合で見せてきたことじゃなくて、テイクダウンの種類も豊富だし色々と持っていたんだなって。

全てがそうではないですが、僕らの時代から日本のジムってスパーリング中心で仕上げるところが多かったじゃないですか。そういうスパーリング中心だと得意なところは凄く掘れますけど、そこと違う部分が育ちにくいです。

今では色々と工夫をして打ち込みを増やしているところも多くなったと思います。それでも根底にはスパーリングで仕上げるという風潮が強いですよね。

ウチもスパーリングはしっかりとやりますけど、得意なところを磨く練習だけでなく、引き出しを増やす練習も必要だということをヴィヴィアニの試合を視て改めて強く感じましたね。海外の試合を視て、ここで話すのって自分が普段から思っていることとの答え合わせになっています。

しっかりと穴を埋めることが多い。海外の試合を視ているとそう思います。MMAは特にそうでないと、UFCやONEでコンスタントに成績を残すことは難しいですよね。対戦相手よってハマる、そうでないという戦い方をしていれば……ジャンケンで勝って負けるという風では、相手によって得手不得手が出てきてしまいます。

これがボクシングのように相手を選ぶことができるなら、ハマる相手と戦っていれば大丈夫です。でもMMAはそうじゃない。どういうスタイルの選手と戦うか分からないなかで、安定した試合結果を残すには穴を失くすこと。得意なところを伸ばすだけでは無理です。

フォークボールとストレートだけで勝負することは、MMAではできない。バッターはフォークボールとストレートだと勝負に行かなければ良いという選択ができるので。

UFCの女子は特に異種格闘技から脱却しているので、もう得意な部分がグンと高いグラフでは難しいです。UFCの選手層の厚さがそうさせているんでしょうね。Bellatorは一芸に秀でた選手が、まだ見られますけどUFCは穴があっては勝てないです。結果、UFCの選手って『こういうこともデキるのか』と思わせることがままあります。自分のやりたいことで勝ち切れないですからね。

そんなUFCで勝ちたいなら、日本人選手も穴を埋めることが不可欠かと思います。それはBellatorやONEの男子選手も同じです。一芸に秀でていても穴があると難しくなっています」

<この項、続く>

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MMA News o UFC   アザマット・ムルザカノフ アレクサ・グラッソ アンドレア・リー ウィリアム・ナイト クリス・バーネット ブルーノ・シウバ

8.13『UFC Fight Night』でヴィヴィアニ・アラウージョ vs. アレクサ・グラッソ、ジェラルド・マーシャート vs. ブルーノ・シウバ etc.


 UFCが8月13日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でヴィヴィアニ・アラウージョ vs. アレクサ・グラッソの女子フライ級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 アラウージョは5月の『UFC on ESPN 36: Blachowicz vs. Rakic』でアンドレア・リーに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子フライ級7位。グラッソは3月の『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』でヨアン・ウッドに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で3連勝中。現在UFC女子フライ級5位。

 両者は1月の『UFC 270: Ngannou vs. Gane』で対戦予定でしたがアラウージョの負傷により中止されていました。


Gerald Meerschaert vs. Bruno Silva Set For August 13 UFC Event(Cageside Press)

 ジェラルド・マーシャート vs. ブルーノ・シウバのミドル級マッチをAgFightが確認したとのこと。

 マーシャートは4月の『UFC on ESPN 35: Font vs. Vera』でクリストフ・ジョッコに判定負けして以来の試合。シウバは3月の『UFC Fight Night 203: Santos vs. Ankalaev』でアレックス・ペレイラに判定負けして以来の試合。その前までは7連勝(UFC 3連勝)していました。


UFC: Sara McMann Wanted GDR, Gets Aspen Ladd on August 13 Instead(Cageside Press)

 サラ・マクマン vs. アスペン・ラッドの女子バンタム級マッチが行われることをCageside Pressが確認したとのこと。

 マクマンは3月の『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』でカロル・ホサに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子バンタム級8位。ラッドは4月の『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』でラケル・ペニントンに判定負けして以来の試合で2連敗中。現在UFC女子バンタム級7位。


Devin Clark vs. Azamat Murzakanov añadida al UFC Fight Night del 13 de agosto(MMA.uno)

 デヴィン・クラーク vs. アザマット・ムルザカノフのライトヘビー級マッチが行われることをMMA.unoが確認したとのこと。

 クラークは4月の『UFC on ESPN 34: Luque vs. Muhammad 2』でウィリアム・ナイトに3R TKO勝ちして以来の試合。ムルザカノフは3月の『UFC Fight Night 203: Santos vs. Ankalaev』で行われたUFCデビュー戦でタフォン・チュクイに3R KO勝ちして以来の試合で戦績11勝0敗。


UFC adds heavyweight bout Martin Buday vs. Lukasz Brzeski to Aug. 13 Fight Night event(MMAJunkie)

 マーティン・ブダイ vs. ルーカス・ブルゼスキーのヘビー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ブダイは4月の『UFC on ESPN 34: Luque vs. Muhammad 2』で行われたUFCデビュー戦でクリス・バーネットに判定勝ちして以来の試合。ブルゼスキーは現在30歳のポーランド人でMMA戦績8勝1敗1引き分け1無効試合。昨年9月の『Dana White’s Contender Series 39』で行われたディラン・ポッター戦がノーコンテストになって以来の試合で今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN36   アンドレア・リー キック ヴィヴィアニ・アロージョ

【UFC ESPN36】女ブラジリアンゾンビ?  右で倒されハイを蹴られたヴィヴィが組みと寝技でリーに逆転勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
アンドレア・リー(米国)

まずジャブを見せたヴィヴィ、続くダブルジャブでリーが後方にバランスを崩す。しかし、右クロスを被弾するとヴィヴィは続く左に左を合わされ、尻もちをつく。直ぐに立ち上がったヴィヴィだったが、その瞬間に右ハイを蹴られる。クリンチもヴィヴィは投げらガードを強いられる。大きなダメージがあって然りと思われたヴィヴィはスクランブルから、大きくリーをリフトしてスラムで叩きつける。

さらにスクランブルでバックを取ったヴィヴィだが、リーが離れてジャブを相打ちに。ワンツーの応酬で、左を当てたヴィヴィが組んでケージにリーを押し込む。左腕を差して耐えたリーが、離れるとヴィヴィは前蹴りから左を当てる。リーも左フック、そして左ジャブを入れるが、ヴィヴィがダブルレッグに成功する。サイドで抑え肩固め狙いのヴィヴィ、防いだリーはボディ打ちにアップキックで抵抗する。ヴィヴィはもう一度サイドで抑え、立ち上がってパンチを落とした。

2R、右エルボーを入れたヴィヴィが、パンチを受けても前に出る。リーもエルボー、蹴りを返すがダブルレッグを切られてバックを許す。両足をフックしたヴィヴィは背中を伸ばしつつパンチを打ちつける。リーが必死の形相で上を向いたが、ヴィヴィは肩固めへ。自ら技を解いたヴィヴィは、サイドからクルスフィックス狙いに。嫌がったリーが背中を見せ、すぐにヴィヴィが両足をフックする。左右のパンチを落とし、リーが懸命に亀をキープして腰を起こす。

下に落とされそうになったヴィヴィは、足も抱えてスロエフストレッチへ。ヒザを畳んで防いだリーだが、これで再び背中をしっかりとられパンチを落とされる。上を向いたリー、ヴィヴィはここも肩田固めへ。自ら足を抱えて防御したリーを殴って、バックに回ったヴィヴィが完全に流れを変えた。

最終回、左ボディで前に出るヴィヴィに対し、リーが右を当てる。ヴィヴィがパンチを見せてダブルレッグを決めると、リーは粘れずサイドを許す。自らハーフに戻った感もあるヴィヴィがエルボーを落とし、もう一度足を抜く。シングル狙いで立ち上がったリーはケージに押し込まれるも、左腕を差し返して回って間合いを取り直す。

ヴィヴィの攻め疲れが、動きがスローになっている。リーはジャブを当てるが、続く掛け蹴りにテイクダウンを合わされる。サイドで抑え、枕で圧を掛けるヴィヴィはリーを動かせてバックに回る。残り20秒で前方に落とされる動きを利して十字を狙ったヴィヴィは、すっぽ抜けたように下になるとヒールを狙う。

足を抜いたリーが勢いのあるパンチを落とし時間に。最後は疲れたヴィヴィだが、2Rと3aを取ったか──結果、3-0でヴィヴィが判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFN ESPN+35 UFN177 アンドレア・リー ブログ ロクサン・モダフェリ

【UFN177】ロクサン、タフファイトをテイクダウン&コントロールで競り勝ちリーを返り討ち

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンドレア・リー(米国)

左ジャブら右を入れるロクサン、リーも右を返す。リーは右ロー、ロクサンは蹴り足をキャッチしてテイクダウンも、すぐに起き上ったリーがクリンチへ。ダーティーボクシングから離れたロクサンが左ローを入れる。前に出てワンツーのロクサンは、右を当てて組みに行くも、リーが首投げでテイクダウンを決める。下になったロクサンは右腕を差し、ダースを避けつつハーフへ。エルボーを落としたリーに対し、ロクサンは足を引いて立ち上がることに成功した。

ケージにリーを詰めて、ボディッロックテイクダウンを決めたロクサンは、サイドからハーフに入ってワキ腹にパンチを打ち、肩固めを狙う。リーも反応し、頭を抱えるように防ぐ。ロクサンは右のパンチ、エルボーを落とし、サイドバックでコントロールしパンチを連打する。リーはシングル&ボディロックでバックへ。ロクサンは立ち上がってケージに移動してウィザーで、テイクダウンを防いだ。

2R、左フックを当てたリー、ロクサンも左を返すが、直後に左フックを被弾する。リーは左右のロー、ロクサンはワンツーで下がらされ左ミドルを受けそうになる。スイッチから左の蹴りを狙うリーに対し、ロクサンは殴られながら殴る展開に。ワンツーから前に出るロクサンだが、リーが左リードから右ローを蹴る。

さらに左ミドルを蹴ったリーが、ワンツーで前に出る。ロクサンも蹴りにパンチを合わせに行くが、首相撲で崩される場面も。すぐにスタンドに戻ったロクサンは続く首相撲からの崩しで尻もちをつき、即スクランブルへ。スピニングバックエルボーを入れたリーは、パンチの追撃を見せる。続くスピニングバックフィストをロクサンはかわすが、左右のローで蹴られる。残り30秒、左ミドルをキャッチしてテイクダウンしたロクサン。ダメージを与えたい場面だが、リーが足を効かせラウンドを取り返した。

最終回、左右のローを引き続き蹴るリーが、左アッパーを突き上げる。リーは右カーフ、左アッパー、右ボディ、ロクサンは左ジャブの次が欲しい。入れないロクサンは左右に回りながらステップイン&ジャブ。前に出るリー、スピニングバックフィストに組みついたロクサンが残り2分でボディロックテイクダウンを決める。

ハーフで抑えて左のパンチを入れるロクサン、左を差したリーが立ち上がる。ロクサンはもう1度、ボディロック&小外掛けを決めてトップに。ハーフで抑えると、リーがニーシールドガードから、スイープの仕掛け──最後はシングルでリバーサルに成功してタイムアップを迎えた。

打撃は3ラウンドともリー、ロクサンのトップコントロール=初回と最終回がどのように判断されるか。結果、ロクサンは29-28を3票集め判定勝ち、リーを返り討ちとした。テイクダウンとコントロールで競り勝ったロクサンだが、それは打撃が成長した結果だ。「スーパーハッピー。ハードトレーニングのおかげで勝てたわ。前回のリーとの試合からずっと成長したし、打撃も成長したの。コーチのおかげ」とロクサンは笑顔を見せた。


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Preview UFC UFN ESPN+35 UFN177 アンドレア・リー ブログ ロクサン・モダフェリ

【UFN177】アンドレア・リーと再戦、ルフィで計量パスのロクサン・モダフェリ「勝って日本へ行きます!!」

【写真】ONE PIECEのルフィでスケールに登場したロクサン (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN177:UFN on ESPN+35「Waterson vs Hill」にロクサン・モダフェリが出場する。

6月のローレン・マーフィー戦で敗れているロクサンは、6年前にインヴィクタFCでスプリット判定勝ちを収めているアンドレア・リーと戦う。


ハッピーウォリアーがリーのトラッシュトークに反応したことでも注目を浴びる一戦、ロクサンとしてはタイトル戦線に踏みとどまるためにも負けられない戦いとなる。実はマーフィー戦前にロクサンは負傷し、レスリングのトレーニングを行うことができていなかった。この件に関しては、バーチャルメディアデーで「順調に回復したし、今回は最高のキャンプで準備も万全」と断言している。

目覚ましい打撃の成長を見せるロクサンは、それゆえにグラップリングとのバランスを崩しているのではないかという指摘に対しては、「私は打撃を成長させないといけなかった。そして、今では打撃でも寝技でも戦えるようになったわ。前の試合では成長を証明しようという意識が働いていたけど、今回はとにかく勝つことだけを考えて戦うから。打撃もグラップリングも使って、コントロールしドミネイトするわ」と話している。

リーも打撃も組みもできるウェルラウンダーで、そしてロクサンよりフィジカル的な強度は高い。その一方で、体ということでなく柔軟な戦いができるのはロクサンだ。

引き出し、選択肢が多いロクサンがリーの圧力を跳ね返すのではなく、すかして包み込むような戦いができるか。

そんなロクサンはMMAPLANETからの要望を受け、日本のファンに以下のように日本語でメッセージをくれた。

ロクサン・モダフェリ
「日本のファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。勝って帰ります。そして、明日の試合に勝ったら日本へ行きたいです」

■UFN177計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155.5ポンド(70.53キロ)
オットマン・アザイタル: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ロクサン・モダフェリ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン: 205.5ポンド(93.21キロ)
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリッキ: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ: 135ポンド(61.24キロ)
シジャラー・ユーバンクス: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ケビン・クルーム: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 261ポンド(118.38キロ)
ロッキー・マルチネス: 258.5ポンド(117.25キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ブロック・ウェーヴァー: 164ポンド(74.38キロ)
ジェイリン・ターナー: 163.5ポンド(74.16キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ: 170ポンド(77.11キロ)
アンソニー・アイヴィー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子フライ級/5分3R>
サビーナ・マゾ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジャスティーン・キッシュ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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News UFC UFN ESPN+35 UFN177 アンジェラ・ヒル アンドレア・リー ブログ ミッシェレ・ウォーターソン ロクサン・モダフェリ ロッキー・マルチネス

【UFN177】計量終了 DEEPメガトン王者マルチネス、身長差10センチ&10勝10決着ののロマノフとUFC初陣

【写真】公称で身長差は10センチ。マルチネス、勝てば人気が出そうな絵面だ (C)Zuffa/UFC

11日(金・現地時間)、12日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN177:UFN on ESPN+35「Waterson vs Hill」の計量が行われた。

COVID19下で初めて行われたUFC249でカーラ・エスパルザに敗れたミッシェレ・ウォーターソンが、その翌週に攻勢に見えたクラウディア・ガデーリャ戦でスプリット判定負けを喫したアンジェラ・ヒルと戦う女子ストロー級がメインの今大会。

出場24選手に計量オーバーがなく、大会当日を迎えることとなった。


7月12日から12月12日まで24週で25大会を開くUFC、次週のAPEX大会を終えると9月27日にからは再び場所をファイトアイランドに移すことになっている。この連戦では谷間のような大会があるのも事実だが、それだけに試合結果によっては頭一つ抜け出すことが可能だ。

そんな性格を持つ今大会にDEEPメガトン王者のロッキー・マルチネスがオクタゴンデビューを果たす。地元グアムのロコ・プロモーションPXCでヘビー級王者に君臨し、アジア太平洋のヘビー級の頂点からRIZINも経験したマルチネスは、同じくUFC初戦となるモルドバのアレクサンドル・ロマノフと戦う。

アンコ型の体格とは対照的に、素早いハンドスピードと真っ向勝負が持ち味のマルチネスは、10勝0敗のフィニッシャー=ロマノフ戦の結果と内容によってはロイ・ネルソン的な人気を得ることもありうる。チームメイトのトレヴィン・ジョーンズが逆転KOでUFC初勝利を飾ったのに続けるか──注目だ。

■UFN177計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155.5ポンド(70.53キロ)
オットマン・アザイタル: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ロクサン・モダフェリ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン: 205.5ポンド(93.21キロ)
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリッキ: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ: 135ポンド(61.24キロ)
シジャラー・ユーバンクス: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ケビン・クルーム: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 261ポンド(118.38キロ)
ロッキー・マルチネス: 258.5ポンド(117.25キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ブロック・ウェーヴァー: 164ポンド(74.38キロ)
ジェイリン・ターナー: 163.5ポンド(74.16キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ: 170ポンド(77.11キロ)
アンソニー・アイヴィー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子フライ級/5分3R>
サビーナ・マゾ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジャスティーン・キッシュ: 125.5ポンド(56.92キロ)