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Interview UFC UFN ESPN+47 UFN189 クラウジオ・プエレス ジョーダン・ラヴィット ブログ

【UFN189】フィニッシャー、見逃せないのはプロセス。ジョーダン・ラヴィット「柔術は痛くない」

【写真】このスタイルをUFCで貫き通し、結果が伴うようだとジョーン・ラヴィットはMMAの歴史に名を刻むファイターになる (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」。

(C)Zuffa/UFC

同大会のオープニングバウトで、ジョーダン・ラヴィットが、ペルー人ファイターのクラウジオ・プエレスとUFC二戦目を戦う。

昨年12月のUFCデビュー戦でマット・ワイマンを22秒スラム葬

(C)Zuffa/UFC

UFC契約を決めたコンテンダーシリーズでは、ルーク・フローレスから肩固めで一本勝ち

そのコンテンダーシリーズ出場のきっかけとなった唯一のLFAの試合では、レイヴォン・ルイスをアナコンダチョークで破っている

そんなインパクトの残る戦いをラヴィットは続けてきた。とはいえ、彼の真骨頂はフィニッシュだけでなく、そこに至るプロセスだ。極めに至る過程に独自性を持つジョーダン・ラヴィット。それでいて8勝0敗と負け知らずの注目ファイターに、初めてインタビューを試みた。


──クラウジオ・プエレスとのオクタゴン2戦目が土曜日に行われます。

「自信は凄くあるよ。自分より若い選手と戦うのは初めてだから、新しいチャレンジでもあるね。経験値でアドバンテージを持つのも初めてなんだ。と同時に、自分を上回るかもしれないグラップラーと戦ったこともない。だからこそ、これまで僕が見せたことがなかった打撃戦を披露する機会になるだろうし、これまでと違った僕の戦いを見てもらえるはずだ」

(C)LFA

──LFA初陣だったレイヴォン・ルイス戦、コンテンダーシリーズのルーク・フローレス戦、そしてUFCデビュー戦のマット・ワイマン戦とジョーダンはインパクトの残る勝ち方をしてきました。下になることを厭わないスタイルは、本当に珍しいと思います。

「このファイティング・スタイルには、常に自信を持っているよ。僕はレスリング出身なんだけど、柔術に出会ってレスラーがテイクダウンから上で何もしない試合が退屈でしょうがなくなった。

だから背中をつけて、柔術で戦う術を身につけてきたし、この戦い方が好きなんだよ。何より、こういう風に戦おうと思って練習を続けているとレスリングでトップを取るよりも、柔術で背中をマットにつけて戦う方が僕に合っていることが分かった。

ボトムにいっても、凄くリラックスできるんだ。レスリングをしてきたから、上の選手が何を狙っているのかも分かる。でね、トップで15分を過ごすよりもボトムからフィニッシュを狙う方がずっと楽しいんだ。

それに試合が判定にもつれ込むと、ジャッジはどう判断するのか誰にも分からない。自分の戦いの結果を他人の判断に委ねたくない。もちろんボトムを取って判定になると、負ける確率が高いことも分かっている。だから極めないといけないというのもあるよ(笑)」

──そこまで理解していて、トップゲームができるのにジョーダンはボトムを選ぶのですね。ところでジョーダンがMMAを戦おうと思ったきっかけは何だったのですか。

「15歳の時に初めてUFCをTVで視て、自分も戦ってみたいと思った。特に誰かに憧れたとかはなくて、MMAという戦いそのものに興味を持ったんだ。ハイスクールではレスリングをやっていたけど、趣味の一環ぐらいの感覚だったし。

でも、UFCでファイターが蹴り合い、エルボーを打ち合っているのを見て……恐怖と同時に美しいと感じた。子供の頃からニンジャになりたいとか、そんなことばかり思っていたから、その延長線上にあったんだろうね(笑)。そういう情熱が僕の根底にあるんだよね」

──えぇと、ジョーダンはラスベガス在住ですが、生まれはどこだったのですか。

「生まれも育ちもベガスだよ」

──つまりファイトキャピタルで生活をしていながら、2010年までUFCを見たことがなかったということですか?!

「全くなかった。UFCのことを耳にすることすらなかった」

──信じられないです。自分など2001年から何度もUFCの取材にいくためにラスベガスを訪れていたのに。あの街の住民がUFCを知らなかったなんて!!

「アハハハ。僕の家族ってTVや、ケーブルTVでスポーツを視る習慣すらなかったんだ。プロレスリングは知っていたよ(笑)。ボクシングもね。でもUFCは全く知らなかった。僕の友達も全くMMAには興味を持っていなかったしね。今では僕が戦っているから、友達やその家族もMMAを視るようになったけどね」

──そんなことがあるのですね。

「ただ随分と小さい時に父親が柔術ジムに通わせようとしたけど、僕は拒絶反応を示したんだ。柔術家ではなくて、ウォリアーになりたかったから(笑)。でもUFCを見て、これを絶対にやるんだって決めて、今はなきTap Outジムの通うようになった」

──そこで柔術に出会ったと。

「実は最初の1年は全く柔術はやっていなかった(笑)。まずムエタイの練習をしていた(笑)。でもキックとボクシングのクラスの合間に、柔術のクラスに出てみて分かったことがあったんだ」

──どれだけグラウンドファイトが面白いのか、ですか?

「ノー。柔術はムエタイみたいに痛くないなって(笑)」

──……。そこですか(笑)。

「ムエタイは痛かったからねぇ(笑)。柔術、ムエタイをタップアウトジムで続けていたけど、高校3年のときにジムは閉鎖さて、その年は高校でレスリングに専念した。

そしてMMAの練習をしようと思ってエクストリーム・クートゥアーに通うと決めたんだ。そうしたら、そのタイミングで家の近くにシンジゲートMMAがオープンした。『こりゃ良いや』って思ってから、今に至るよ(笑)。

ジムを初めて訪れた時、ロキシーが応対してくれたんだ。『ハイ、私はロクサンよ』って感じで。TUF18の直後、彼女が日本から米国に戻ってきたばかりの時だよ」

──ロクサンがジェシカ・ラコージーに敗れた後、バックヤードで泣き崩れるシーンは、今でも思い出すと涙が出てきます……。

「実は僕もTUFを視ていて、ロキシーことが大好きだったから、内心『知っているよ! もちろんっ!!』って大興奮状態だったんだ。でも、そんなの格好悪いから冷静さを装って自己紹介してさ(笑)」

──アハハハハ。

「そうだね、シンジケート在籍が僕より長いのはロキシーだけだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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Interview MMA Special UFC シャーウス・オリヴェイラ ボクシング マイケル・チャンドラー 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:5月─その弐─オリヴェイラ✖チャンドラー「遠回りをして最後に」

【写真】UFC在籍11年目、ライト級で世界の頂点に立ったシャーウス・オリヴェイラ (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年5月の一番、第ニ弾は15日に行われたUFC世界ライト級選手権試合=シャーウス・オリヴェイラ✖マイケル・チャンドラー戦について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年5月の一番、2試合目をお願いします。

「オリヴェイラ✖チャンドラーです。この試合、オリヴェイラがパンチでチャンドラーに勝ったことは当然のように注目されますが、そのオリヴェイラの強味は下……ガードで守れることにあったと思います。初回のピンチをガードで凌げたことが大きかった」

──初回に右を効かされ、最初は亀になって足に組もうとしたところでパウンドを受けて、ガードを取ったところですね。

「ハイ。オリヴェイラがガードを取ると、上に居てもサブミッションを警戒してチャンドラーも勢いを持続することができなかったです。あそこをガードで凌げたことが、勝負の分かれ目でした。

ただし、ガードを取ることが誰しもに有効ではなくて。それはオリヴェイラの技量があるからで。チャンドラーと5分✖5Rと戦う。25分の試合ですけど、チャンドラーは割と短距離走の選手です。その試合で最初のピンチをガードで凌げたのはさすがです」

(C)Zuffa/UFC

──その序盤、思った以上に身長差があってチャンドラーはボディ打ちしか見せていなかった。これは近寄れないのかという風にも見えました。

「相打ちになりそうな感じで。だから、結果的にああいうフィニッシュはあると思っていました」

──オリヴェイラが効かされてガードを取ったのとは対照的には、チャンドラーは効かされたあと組みにいかなかったです。

「MMAに於いて打撃の人、一点突破型になっていますね」

──青木選手はチャンドラーのUFC初戦後、まだオリヴェイラ戦が決まる前にチャンドラーはオリヴェイラに分が悪いと言っていましたしね。

「オリヴェイラ推しでしたよね。それはウィル・ブルックスなんです」

──ウィル・ブルックス?

「ハイ。もともと2人ともウィル・ブルックスと戦ってます。で、チャンドラーはブルックスにやられていて、オリヴェイラは完勝しています。そこを見て、両者の間に力の差はあるんじゃないかと僕は見ていましたけど、やはりUFCなんだということを再認識させられますね。それもウィル・ブルックスが勝てなかったわけで……そこは、ちょっと感じましたね」

──UFCが抜けていると。

「でも、皆が分かっていると思いますよ。だってねぇ、レベルが違うじゃないですか。そんな場所で11年、オリヴェイラは興味深いキャリアを積んでいます。結果的に全部を埋めてきた」

(C)DAVE MANDERL

──実はオリヴェイラのUFC初戦が、たまたま五味選手、岡見選手が出場した大会で(※UFC on Verus02。五味がタイソン・グリフィンにKO勝ち岡見がマーク・ムニョスに判定勝ち)、全く知らない選手だったのですが、見事に腰を切った腕十字をダレン・エルキンスに極めて、その当時からUFCで下から極める選手がいるんだって驚いたことが思い出されます。

「でも最初は言えば、下だけの選手だった。なんか派手なサブミッションはあるけど、穴もある。そうだったのが次に打撃ができるようになった。でもスクランブルで逆に取られもした……、そうするとレスリングに関しても穴を埋めた。それもウィル・ブルックス戦なのですが、テイクダウンをしましたからね。

これは異常な進化……です」

──異常ですか。

「もともと寝技の人間が、遠回りをして最後にカチっと合わせることができた。ここまでの進化は、ほぼほぼ例がないですよね」

──現代MMAでいえばボクシング&レスリングでいくと、ここまでのガードワークを身につける時間はないかもしれないですね。

「背中をつける練習をしている人間は、米国でも少ないかもしれないですけど……だからといってオリヴェイラが柔術やグラップリング競技で結果を残せるのかといえば、また違う話で。でも、本当にスペシャルな存在です」

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Brave CF BRAVE CF51 Interview MMA RIZIN UFC ジニス・マーヒャル ボクシング リナット・ゼジンタイ

【BRAVE CF51】中央アジアの嵐。ジニス・マーヒャル戦へ、ボクシングレスラー=リナット・ゼジンタイ

【写真】素晴らしく精悍な表情のリナット・ゼジンタイ (C)BRAVE CF

明日4日(金・現地時間)に、ベラルーシの首都ミンクスにあるファルコンクラブ・アリーナで、BRAVE CF51が開催される。

BRAVEにとって初めてのベラルーシ大会では、現地のトップファイターと新たに契約し、同国のトップファイターが数多くBRAVE初陣を戦う。その1人、ジニス・マーヒャルの対戦相手リナット・ゼジンタイにとってもBRAVEデビュー戦となる。

最近ではACAが進出し、国内大会も数多く行われMMA人気が高まる一方のカザフスタン。ドメスティック二大イベント=OCTAGONとMergen FC のうち、前者のウェルター級王者であるゼジンタイは代役の代役として、3週間前のオファーを受けた。

今、UFCやACA、そしてBRAVEに吹き荒れつつある中央アジアの旋風──その最大勢力であるカザフスタン特有のボクシング・レスラーであるゼジンタイに初インタビューを試みた。


──ジニス・マーヒャル戦でショートノーティスながら、BRAVE CF初陣を戦います。どのような気持ちですか。

「この試合は自分へのテストになる。パワー、テクニックともぶつけて良い試合にしたい。試合に向けての準備期間は短かったけど、常日頃からいつでも戦えるように、しっかりとシムケント(カザフスタン南部にある、国内第3の都市)で練習しているから問題ない。ジニスのパワーは認めているけど、何も恐れることはないよ。

BRAVE CFのようなインターナショナル・ショーで戦うことが夢だったから、ベストを尽くす。BRAVEは現状のMMA界において世界で最も大きなプロモショーンの1つだし、そこで戦えることはとても光栄だよ」

──リナットの試合映像を視させてもらったのですが、ボクシングができるレスラーなのか、レスリングができるボクサーなのか。とにかく、どちらも優れていました。

「ハハハハ、僕はグレコローマン・レスリングを戦ってきたけど、6年前にMMAに転向したんだ。MMAに転向するにあたって、まずグラップリングのトレーニングを始めた。レスリングと共通する部分も多いしね。

柔術では帯を持っていないけど、ノーギはしっかりとやってきてトーナメントでも勝っている。だからグラップリングには自信があるよ」

──ベースはグレコだったのですか。試合を見ていると、フリースタイルの技も多く使っていました。

「レスリングを始めたのはショコーラ(日本でいえば小・中・高に相当する11学年の学校制度)の9年生の時で、大学の間と6年間続けたんだけど、最初はフリースタイル・レスリングの試合に出たいと思っていた。でも、僕は自分の階級では痩せていて身長が高かったから、コーチがフリースタイルには向いてないってグレコの試合に選抜されたんだ。

グレコでは地方大会では優勝もしたけど、フリースタイル・レスリングの練習も続けていたよ」

──それにしても、ボクシングも相当な腕前ですね。

「う~ん、ありがとう。僕はレスラーなんだけど、対戦相手からもボクサーだと思われることが多いんだ(笑)。ただし、僕にとってパンチはそれほど大切な攻撃ではないんだけどね」

──今回の試合はスーパーウェルター級というBRAVE CF特有の階級で行われます。

「普段は90キロぐらいあるから、80キロというリミットはありがたいよ。77キロに落とすより、減量は厳しくない。かといって84キロで戦うと、バカでかい相手ばかりになってしまうからね。初めての階級だから、楽しみしている。

マーヒャルはパワー溢れるストライカーだけど、打撃でも十分にやり合える。もちろん、組み技でも僕が上だ。ケージの中は何が起こるか分からない。でも準備はできているよ。皆に楽しんでもらえる試合をしたい。

そして、この試合をきっかけBRAVEに継続参戦して、ウェルター級のベルトを目指すんだ。2022年の間にチャンピオンになりたいと思っている」

──リナット、今日はありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。僕は子供の頃にノブヒコ・タカダの武士道(Uインター)をDVDで見ていたんだ。ゲーリー・オブライトが大好きだった。そこからPRIDEをチェックするようになった。日本のMMAはユニークで、面白い試合が多い。今もRIZINをチェックしている。だから、日本のメディアに取材してもらって嬉しかったよ」

■視聴方法(予定)
6月5日(金・日本時間)、
午前2時30分~ FITE
午前2時30分~ BRAVE TV

■ BRAVE CF51対戦カード

<ライト級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ジニス・マーヒャル(ベラルーシ)
リナット・ゼジンタイ(カザフスタン)

<ライト級/5分3R>
イリエ・ジホウン(フランス)
サム・パターソン(英国)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ワジム・クーチ(ベラルーシ)
ダニヤル・アブジバエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
アブドゥルムタリプ・ギエルベコフ(ウクライナ)

<59キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
イブラジム・ナブルゾフ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
ヴラディスラフ・ノヴィツキー(ベラルーシ)
ヤニス・ゲムモーリ(フランス)

<フライ級/5分3R>
バドマシレン・ドルジエフ(ロシア)
アルマンベット・アブディバシー・ウルウ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
アイジミール・カズベコフ(ロシア)
アブドゥル・カリム・バダクシュ(アフガニスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
アナスタシア・フィアファノヴァ(ロシア)
セウデ・トゥルク(トルコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ワジム・ロリチ(ベラルーシ)
クルボンショ・ジェモロフ(タジキスタン)

<62.5キロ契約/5分3R>
アルテム・ルキャノフ(ベラルーシ)
バクトヴァル・ユヌソフ(タジキスタン)
6日(日・日本時間)

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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 サンチアゴ・ポンジニビョ ボクシング ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFN189】ポンジニビョと対戦、距離のサイエンティスト=ミゲール・バエサ「初回で距離を見極める」

【写真】MMAにはフィジカル、気持ち、そしてスマートさが欠かせないことがバエサの言葉でも再認識された(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」が開催される。ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク✖アウグスト・サカイのヘビー級ストライカー対決がメインの今大会。そのメインカード・オープニングの一番で、ミゲール・バエサがサンチアゴ・ポンジニビョと対戦する。

バエサといえば昨年11月に佐藤天と対戦し、2R4分28秒で肩固めを極めて一本勝ちしたことで日本のファンにも名が知られた存在だ。佐藤戦の勝利でMMA戦績を10勝0敗、UFCでも3連勝を達成しているバエサは、ヘクター・アルビナをカーフでKOし、マット・ブラウンには左のカウンターを決め、優れた距離とタイミングの取り方を披露してきた。

ポンジニビョというブルファイターを相手に、バエサはどのようなファイトを魅せるのか。「対戦相手を研究し、距離をセットすることで練習してきた技を存分に使うことができる」──ファイターというよりも、距離のサイエンティストと言うべき言葉からも、バエサがUFCウェルター級で結果を残し続けている片鱗を伺うことができるインタビューとなった。


──サンチアゴ・ポンジニビョとの対戦が土曜に迫ってきました。調子の方はいかがですか。

「サンチアゴ戦に向けて、数週間しっかりと作戦も立ててきたし準備は出来ているよ。土曜日は僕の試合になるだろう」

──ミゲールは昨年11月に佐藤天選手を破ったことで日本でもその実力が知られています。

「あの時は最初はタカシと僕は試合をする予定でなくて、ミッキー・ガルと戦うはずが、欠場になりジェレマイア・ウォレスと戦うことになった。でも、その選手も欠場になって、1カ月ぐらいに前にタカシ・サトーが対戦相手になったんだ。

その前の試合で短時間でKO勝ちをしていることが、頭に残っている選手だった。でも、その試合だけじゃ彼のことが分からないからパンクラス時代から彼のファイトをチェックしたんだ。そして彼がどういう選手か理解を深めた。結果、常にパンチを出し、蹴りも交えて距離を取ることを決めた。

テイクダウン後に彼がどういう動きをするかを頭に入れて戦ったよ。僕のトレーナーは高い柔道のスキルを持っていて、タカシが柔道時代の習慣かテイクダウン後の攻防になると背中を見せることを見抜いていた。実際に試合ではまさにその展開になって、しっかりと練習してきたことを出せた」

──佐藤選手が前に出てくるのを誘っているような動きが印象に残っています。そこでオーバーハンドやライトクロスを打ち、また前進を止めるために蹴りも多用していました。

「それもしっかりとタカシの戦い方を頭に入れて、彼の距離とステップインのタイミングが分かっていたからだよ。MMAはボクシングとも、レスリングとも全く距離が違う。ボクシングはパンチの距離で戦う。MMAは当然のように蹴りもあるし、組みもある。

そういうなかで、対戦相手の得意な距離にならないよう自分のレンジで戦う。そこを見極めることができたから、タカシを相手にして自分のすべき戦いができたんだ。

MMAマスターズではコーチと一緒に、彼を丸裸にした。タカシのパワフルなパンチは、どの距離にあるときが最も威力を発揮するのかを見抜いていた。タカシのスピードを考えると、近い距離で向き合うよりも、離れて前に出てこさせる方が、その動きがずっと見えるんだ。そして蹴りを使うことで、仕留めるパンチを見えなくなくする。そのためにオーバーハンドのフェイクも使ったよ」

──そこまでしっかりと対戦相手の特性を見抜いてケージに入るので、サウスポーもオーソドックスも関係なく戦えるのでしょうか。

「そうだね、タカシと戦う時はそうできた。ただし、コンテンダーシリーズでヴィクトー・レイナと戦った時は、そうではなかったよ。1週間前に彼と戦うことが決まって、当初戦う相手とはまるでスタイルが違っていたからね。

だから戸惑ったことも確かだけど、自分の距離で戦うためにバックステップが必要なことは変わりないからね」

──その下がって、相手を誘ってのカウンターショットは見事です。マット・ブラウン戦では結果的に左フックで倒していますが、返しの右ストレートも打っていました。

「マット・ブラウンはオーソドックスだけど、しっかりとビデオを見て研究していればスタンス、前手がどちらかは関係なくカウンターを打ち込むことは可能だよ。だから試合ではだいたい、練習で準備したことがしっかり使えるように初回は相手の動きを観察するようにしている。どう動き、どう反応するか。それを最初の5分で確かめてから、自分のタイミングと距離をどうはめ込むかを決めるようにしている。ここからは、僕の判断だ。

そのために距離の取り方が、凄く重要になってくる。立ち上がりの5分間で、そこを見極めることができればファイトは僕のモノだから。距離を把握すれば、マット・ブラウンの拳、ヒザ、視線も鮮明に見えるようになる。すると彼が動くことで、その次の彼の動きが僕には読める。マット・ブラウンは自分で動いでカウンターの標的になってくれたんだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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Interview MMAPLANET Special 青木真也

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【歌志軒丸感謝企画】居酒屋のオーナーが海鮮ベースで歌志軒を作ったら、とんでもなく豪華な油そばになった!!【伊勢湾ジギング】

※緊急事態宣言前の撮影となります。

今回は、いつも伊勢湾ジギングでお世話になっている、歌志軒丸感謝企画!!!!

と言いながら、しんちゃんが作った歌志軒を食べてみたい!!

という、ワガママ企画となります^_^

全ては釣りのご縁であり、歌志軒繋がりでもあります!

普段お店や自宅で食べている歌志軒とは、また異なった衝撃!!!!

歌志軒も凄いけど、そもそものしんちゃんが凄すぎました!!!!

ほぼ、事前打ち合わせ無し!!!!

しんちゃんのプロとしてのこだわりが、そこにはありました(o^^o)

動画では、あえて一切触れていませんがw

しんちゃん、秋田さん、いつも本当にありがとうございます〜(*´ω`*)

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K1 kickboxing champion Kubo and beautiful woman Sarah learn Aikido self-defense techniques PART2

The video has English subtitles.
Please use the subtitle function of YouTube.

◆K-1 kickboxing champion Kubo and beautiful woman Sarah learn Aikido self-defense techniques
PART01 https://youtu.be/DfFGYPKR1TI

◆Click here for the Aikido video of the collaboration “Sara Kubo Channel” ↓
[Part 1] https://youtu.be/1MHb9W86b5o
[Part 2] https://youtu.be/Uc5SFaSURDw

Shirakawa Ryuji shihan – aikikai 6th dan
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https://note.com/budo05/n/n78eeca134314
https://michaelma09.wixsite.com/sensei/about-shirakawa-sensei
https://senseiaikido.com/ryuji-shirakawa/
https://budojapan.com/video/20190910/
https://simonechierchini.com/2020/05/07/interview-with-ryuji-shirakawa-shihan/

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Aikido Special techniques – Close combat SHIRAKAWA RYUJI shihan

Aikido World Convention – World Combat Games ,2013 Japan Representative Ryuji Shirakawa

Amazing! Ryuji Shirakawa’s latest Aikido demonstration 2019

Beautiful Aikido demonstration 2019 with woman – Shirakawa Ryuji shihan

Aikido ‐ High speed throw with relax

Fantastic Aikido! Shirakawa Ryuji shihan

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Aikido Sutemi Waza – Effective Throwing Techniques

About Aikido Shinburenseijuku

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※Shirakawa Ryui shihan’s Dojo in Japan
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Interview UFC UFN ESPN+46 UFN188 イェン・シャオナン カーラ・エスパルザ ブログ

【UFN188】オクタゴン7連勝と挑戦権獲得へ、イェン・シャオナン「中国にベルトを取り戻す」

【写真】ジャン・ウェイリはオクタゴン4戦目で王座挑戦を実現させた。イェン・シャオナンは今回の試合で勝てばUFCで7連勝となる。十分にチャレンジャーになる資格があるだろう(C)Zuffa/UFC

22日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN188:UFN on ESPN+46「Font vs Garbrandt」のコ・メインでイェン・シャオナンが、カーラ・エスパルザと戦う。

2017年11月のUFCデビュー以来、これまで6勝で負け無しという戦績を残すイェン・シャオナン、確実にタイトル挑戦が近づいている彼女に──タイトル挑戦を踏まえて、今回の試合をどのように捉えているのかをZoomインタビューで尋ねた。

すると彼女は「中国にベルトを取り戻す、そのためにフィニッシュで勝つ」と言い切った。


──エスパルザ戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「精神的は100パーセント、肉体的には計量のために減量をしないといけないから100パーセントとは言えない状態ね(※インタビューは19日に行われた)。あと3.5キロだから、それほど大変じゃないんだけど」

──UFCで戦うようになって現状、6連勝と素晴らしいレコードを残せています。

「1試合、1試合、しっかりと集中して戦い、1つ勝てば、また次を頑張ってきたので6連勝中という結果にはエキサイトしているわ。そうやって勝ち星をかさねてくることでタイトル挑戦に近づくから」

──特に過去2戦ではタイトル挑戦経験のあるカロリーナ・コバケビッチ、クラウジア・ガデーリャに勝利しています。そしてエスパルザは元世界王者。タイトル挑戦に近づいている実感があるのではないでしょうか。

「そうね、だから今週末の試合は私がMMAデビューをしてから、最も重要な試合になると思っているわ。この試合はフィニッシュすることが大切で。ここでしっかりとカーラに勝って、挑戦権を手にし中国に世界女子ストロー級のベルトを取り戻さないといけない。

UFCのタイトル挑戦に近道はないから、この試合で絶対にフィニッシュしてタイトル戦を実現させるわ」

──先月、ジャン・ウェイリが世界王座から陥落しました。世界チャンピオンが同朋の中国人でない方が挑戦のチャンスが広がるかと思いますが、その辺りはどのように考えていますか。

「う~ん、私はプロフェッショナル・ファイターだから誰に挑戦するのかは気にしていないわ。とにかく、私の目標はベルトを巻くこと。その相手がローズ・ナマジュナスだろうが、ジャン・ウェイリだろうが関係なくて、挑戦できる時のチャンピオンに勝つだけよ」

──その準備は万全ですか。

「この試合に向けては1カ月を中国で練習して、それからもう1カ月間、米国で準備をしてきたわ」

──米国ではどこで練習を?

「ベガスのUFC PIよ。それ以外のジムでは練習していないわ。練習仲間とコーチも一緒に……チームの皆でラスベガスにやってきて、ずっと練習してきたからしっかり準備はできているわ」

──ベガスでトレーニングする利点はどこにありましたか。

「PIのストレングス&コンディショニング・コーチについて、最高の設備でトレーニングできたこと。それに試合直前にベガス入りするのではなくて、1カ月滞在することで気候、食事など環境に馴染むことができたわ。遠征先ではなくて、ホームのアドバンテージがあって戦う様な感じね」

──さきほど大切な試合になると言っていましたが、エスパルザの印象を教えてください。

「とにかく彼女のイメージは初代UFC世界女子ストロー級だったことね。

スタイルとしては、絶対的にレスリングが得意ね。身長でもリーチでも私が優っていて、体力的にも遅れを取るところはないわ。テイクダウン防御には自信があるし、今の私は誰と戦っても簡単にテイクダウンされない。結果、打撃で優位に戦えるはずよ」

──エスパルザがボディロックで組んで来たら、散打流の首投げを決めるチャンスでしょうか。

「そうね。私のベースは散打だし、このマーシャルアーツは打撃だけでなく投げも含まれている。散打のコンビネーションが私に有利に働くことは間違いないわ」

──ところでイェン・シャオナン選手は、パンチを打つたびに『ハッ』という声を発しますが、あの掛け声には何か意味があるのですか。

「そこを気にされたことはなかったわ(笑)。う~ん、意識したことはなかったし、自然と声を出してきたので。ブルース・リーも攻撃するときに声を出しているでしょ?(笑)。でも、ホントに意識して出しているわけじゃないから……なぜ、声が出ているか私にも分からない。ただし、あの掛け声がリズムになっているかもね。自然と出てくるわけだし、あの声が出ると戦闘モードに入っているんだと思うわ」

──今大会は無観客なので、シャオナン選手の掛け声が会場に響き渡りますね。

「ハハハハ。楽しみにしていて。無観客大会は去年の11月に経験しているけど、やっぱり凄く静かで。常にファンが会場に戻って来られるように早くなってほしいわね」

──ところでそのファンですが、ジャン・ウェイリはフロリダのファンに大きなブーイングをされました。米国ではアジアン・ヘイト・クライムも問題になっています。

「ブーイングは問題じゃないわ。そういうモノだと思っているし。中国でUFCが開かれた時は、外国人選手が中国のファンからブーイングされているのと同じよ。私は米国で試合をして、ブーイングがあっても全く気にならないわ」

──なるほど。シャオナン選手は本当に気持ちが強いですね。今日はありがとうござました。

「こちらこそ、ありがとう。私はアジアを代表してUFCで戦っているので、日本のファンが私を応援してくれると嬉しいわ」

■視聴方法(予定)
5月23日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN188計量結果

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント: 136ポンド(61.69キロ)
コディー・ガーブラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
カーラ・エスパルザ: 116ポンド(52.62キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ: 265.5ポンド(120.42キロ)
ジャレッド・ヴェンドラー: 264 ポンド(119.74キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ファリシア・スペンサー: 145ポンド(65.77キロ)
ノルマ・ドゥモント: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
エドマン・シャバジアン: 185ポンド(83.91キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラモス: 146ポンド(66.22キロ)
ビル・アレジオ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル: 265.5ポンド(120.42キロ)
クリス・バーネット: 263ポンド(119.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
クラウジオ・シウバ: 170.5ポンド(77.34キロ)
コート・マッギー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・ロドリゲス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)
シェ・イラン: 146ポンド(66.22キロ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 126ポンド(57.15キロ)
フアンカミーロ・ロンデロス: 128.5ポンド(58.28キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155ポンド(70.31キロ)
ダミア・ハゾヴィッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ハファエル・アウベス: 154.5ポンド(70.08キロ)

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