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トンボロ@神楽坂

トンボロ (2)
2度目の神楽坂。誰が言ったか日本のパリですって。そんな事を言うから余計に敷居が高くなる。これまでなかなか踏み込めずにいましたが、喫茶店好きには避けては通れないトンボロを目指して向かいました。

駅前の大通りから一本入った小道。行き当たりばったりに歩いてたら絶対に見つからないであろう場所にあるのが既にオツです。そして木造のシンプルな外観はもうさりげなくおしゃれ。さすがに躊躇しながらお店に入りました。
トンボロ (1)
ステンドグラスから差し込む自然光でほのかに明るい店内。決して広くはないですが、スペース以上に開放的に感じるのは配置の妙というべきか。気張ってないご主人から放たれるゆるい雰囲気もいい感じにマッチしています。そんなまったりムードの中で何を注文するべきか。オススメなのはなんと言ってもプリンです。
トンボロ (3)
もはや液体か?と言うトロトロプリンの対極にいる固めの昔ながらのプリン。苦み走ったカラメルに卵の優しい甘さが冴え渡るオールドスタイル。まったりムードの中で優しいプリンをおやつにコーヒーを飲む。最高です。

神楽坂の敷居は今でも高いけどトンボロのためなら何のその。ん?しかも土日限定で隣にカレーを振る舞うトンボロ分室もオープンしてるじゃありませか。ますます神楽坂に行く理由ができた。
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珈琲専門店 TOM@代々木

TOM (2)
日曜日の昼下がりに悲しいニュース。代々木にある老舗喫茶店TOMが1月16日をもって営業を終了したそうです。純喫茶コレクションさんのTwitterによると内装を一部移築しての移転再開を予定しているものの、詳細はまだ未定との事。

ここ最近だけでも神保町の神田白十字、渋谷のParis COFFEEが相次いで閉店。コロナ禍もあって純喫茶にとってはなんとも厳しい時代。その街に溶け込んでいる昔ながらの喫茶店がなくなるのは寂しくて仕方ありません。
TOMババロア
そんなTOMの名物と言えばババロアとジジロア。ババロアはよしとして、ジジロアって何だよって話ですが、コーヒー味のババロア。ババとジジなんです。でもこのジジロアにとことん縁がない。いつぞやは完売。気合を入れて早めに行きすぎたらまだ出来ていない始末。このなかなか出会えない感じがマニア心をくすぐります。
TOM (1)
ところが昨年末奇跡が。新宿から渋谷まで散歩している途中、気まぐれで何の気なしに立ち寄ったTOM。夕方近かったため当然完売だろうと思ってジジロアを注文してみると、なんとラスト1個が残っているじゃありませんか。この時のうれしさといったらなかったなー。

優しい甘さはそのままにコーヒーが効いてちょっとだけ苦み走ったオトナ味。つるんとした舌触りにぷるぷるの食感。これは大の大人が魅了されるわけだ。今思えばこれが最後のジジロア?いやいやきっと移転先で出会うはず。その時までしばしのお別れ。長い間お疲れ様でした!
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タカセ洋菓子店@池袋

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池袋を代表する喫茶店と言えばタカセ洋菓子店。一階はケーキやパン、二階は喫茶スペース、三階はレストラン、ちょっと飛んで九階はコーヒーラウンジ。まさしく喫茶好きのためにある喫茶ビル、喫茶塔と言っていいでしょう。一階にあるショーケースにはパフェやかき氷、ハンバーグにエビフライなどが並んで迷わせてくれるじゃありませんか。この日はまだ平日の午前中。しかも開店直後。まずは肩慣らしとして助走をつけるべく二階の喫茶室への向かいました。
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あろう事かまさかの入店第一号。誰もいない喫茶店。自分のためだけにあるタカセ洋菓子店。なんとも贅沢な話です。ただでさえ広めな店内は今日は一段と開放的に感じました。この環境で何を注文するのか。解放感に絆されて朝からクリームソーダいっちゃいましょう。ダメなオトナですみません。
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楕円形のムーディーなグラスに注がれたソーダ水。メロンシロップの中に弾ける泡にグラスの底に沈んださくらんぼ。色合いも構成もバランスがいい。さすがは老舗喫茶店。朝っぱらクリームソーダでまったりする優雅なひと時を過ごす事が出来ました。次は三階、その次は九階。喫茶のバベルの塔を制覇するとしますか。
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伯爵邸@大宮

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たまに仕事で行く大宮。駅近にある古き良き喫茶店と言えば伯爵邸に決まってます。年中無休の24時間営業。NHKのドキュメント72時間でも取り上げられた名店は大宮の喫茶店好きの駆け込み寺と言っていいでしょう。こういうお店が近くにあるとついつい足が向かってしまいますよね。深夜に純喫茶、、、たまりません。

古めかしいメニューのサンプルが並んだ外観は昭和全開。純喫茶然としたたたずまいがマニア心をくすぐります。店内は赤いソファーにステンドグラスという洋風な世界観。それでいてメニューはタコライスにゴーヤチャンプルという沖縄料理からミラノ風チキンカツまであるという多彩さ。どこに向かうのか全く持って不明ですが、このごった煮感もまた伯爵邸の魅力です。
大宮 (2)
多種多様なメニューの中でもやっぱり食べたいのはナポリタン。「大宮ナポリタン」と称されるほどナポリタンが浸透したこの街で注文しないわけにはいかないでしょう。味は昔ながらのケチャップ味。奇をてらっていないシンプルな味付けですが、こういう飾りっ気のないのがいいんです。逆にアレンジを加えられたらゲンナリしますもん。

ケチャップが炒められて香ばしくなったスパゲティを口の周りを赤くしながらむさぼる。。。これが幸せなんです。しかも余裕で300gはある大容量。幸せどころか快感だ。たまに行く大宮だからこそマストで食べたくなる伯爵邸のナポリタン。しばらく食べてないから禁断症状が出てきた。コロナ明けに必ず。。。
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珈琲王城@上野

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純喫茶密集地帯のひとつ上野。なかなか下車する機会もないので思い切って喫茶店巡りのツアーに繰り出しました。まず最初に向かったのは上野を代表する老舗 珈琲王城です。
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上野駅を出てすぐ。紫色の看板が目を引く外観はレンガを重ねたような造りで昭和の香りが漂います。クラシックな柄のソファはいい感じに色褪せてレトロさを引き立てています。
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でもコロナ対策は万全というギャップがすごい。窓や扉は開放されて背の高い空気清浄機が設置されてるじゃありませんか。しかも席にはマスクケース!まさに至れり尽くせり。徹底ぶりは今まで行ったお店の中で文句なしに一番です。
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そんな王城は看板メニューが多数。薬膳が効いたカレーに厚切りトースト、迫力満点のピザに昔ながらのナポリタン。どれもこれも気になります。でも今日は上野の喫茶店ツアー。誘惑を絶ってクリームソーダを注文しました。

ソーダは定番の緑と青はもちろんありますが、狙い目は王城の看板の色をあしらった紫色。いわゆる王城カラーというやつです。せっかく来たからには紫にしよう。見慣れたクリームソーダにワンランク上の高級感が加わります。

でも味はなんだ?グレープ?ざくろ?判別不能ですが、その甘酸っぱさが暑さで完全にダレ気味だった身体をシャキッとさせてくれました。そこに重なるバニラアイスとの相性もよし。王城ソーダにして大正解です。

次こそはカレーかピザトーストか。後髪を惹かれつつ、上野純喫茶2軒目へと向かいました。珈琲王城、また来るとしよう。
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リスボン@三鷹

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その昔、よく徘徊していた吉祥寺・三鷹近辺。今思うともっといろんなお店に入っておけばよかったと後悔する事が多いですが、その中のひとつが三鷹にある喫茶店リスボンです。

場所は三鷹駅を降りてすぐ。雑居ビルの地下。なんと小説にもなった伝説のラーメン店江ぐち(現在の中華そばみたか)の向かいにあるじゃないですか。純喫茶へのアンテナを張ってなかった当時は当然ながらスルー。そんな自分を恨みました。

外観はどこにでもあるような普通の喫茶店。飾りっ気はありませんが、逆にこれくらいさりげない方が入りやすい。喫茶店初心者の方にこそオススメしたくなります。気さくな笑顔のご主人がまた入りやすい雰囲気を醸し出してるんだな、これが。
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メニューを見て驚いたのがお値段の安さ。トースト類がなんと200円台~。思わずメニューを二度見してしまったほどです。アイスコーヒーとジャムトーストで合計600円。これぞまさしく昭和価格。トーストは2種類注文するなんて贅沢なオーダーも出来ちゃいます。

トーストはよくある食パンだろうに妙に美味い。焼き方が美味さの秘訣なのか。表面をサクッとした軽い食感。内側はモチモチ。これにスタンダードないちごのジャムがよく合う。ありきたりから生まれた逸品です。
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そしてトーストの合間に飲むアイスコーヒーがまた安らぎの時。改めてこれまでリスボンの存在を知らなかった事を後悔させられました。三鷹に来たらリスボン。また来よう。
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不純喫茶ドープ@中野

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一部のマニアを騒がせている「せつない気持ちのゴミ捨て場」不純喫茶ドープ。7月末にオープンするやいなやTwitterやインスタを通じて話題沸騰。純喫茶に対して不純喫茶とはうまい事考えましたね。諸説あるものの純喫茶とはアルコールを扱わない喫茶店のこと。不純って事はお酒も出すお店って事?激しく妄想を掻き立てらるじゃありませんか。不純喫茶を求めて中野に向かいました。
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中野ブロードウェイを通り抜けてすぐ。目の前に「喫茶酒場」の文字が飛び込んできました。水色地にピンク色の文字という奇抜な看板。純喫茶と言えば街に同化してひっそりと営んでいるイメージですが、不純喫茶ドープはその真逆。これ以上ないほど目立って異彩を放っています。

でも入口にあるショーケースには3色のソーダ水にプリン、ナポリタン。純喫茶のスタンダードメニューが並んでいます。不純でありながらも純な中身。見かけは不良だけど中身は純朴って事?このアンバランスな感覚がたまりません。

お店は開店直後だというのに満席。行列も出来ている人気ぶり。皆さん不純なモノに引き寄せられるんですね。しばらく待ってから魅惑の不純喫茶に突入です。
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注文したのはまずはクリームソーダ。定番の緑、青に加えてはちみつレモン、ピンクがあるのが心憎い。悩ませてくれます。

迷った挙句に欲張って青と緑を注文しました。登場したクリームソーダ。炎天下のせいか、緑と青がいつも以上に鮮やかな事。ソーダ水の海に飛び込みたいのは私だけではないはず。グラスにプリントされた不純喫茶ドープの文字も映えています。

早速一口飲んでみるとソーダ水自体は甘くない。オトナのソーダ?はっ!そうかアイスクリームを溶かして飲むとちょうどいい甘さになるって事?大正解。。。アイスがソーダ水に混ざり合うと絶妙の配合になるじゃありませんか。甘すぎないクリームソーダ。不純喫茶なかなかやりますね。
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さらに調子に乗って注文したのは昭和のプリン。上には生クリームとさくらんぼが乗るオールドスタイル。令和のご時世ではなかなかお目にかかれない絶滅危惧種です。食べてみて感心の一言。固めの食感で卵の味が色濃く出ている。そこにほろ苦いカラメルが混ざり合う理想的な仕上がり。これぞ古き良き昔ながらのプリンです。

失礼ながら文化祭ノリのお店だろうとたかをくくっていましたがとんでもない。お店の雰囲気も喫茶メニューもしっかり作り込まれていました。お見事です。ちなみに17時以降は喫茶酒場としておつまみも充実しているとの事。これは夜の部も期待できるのではないでしょうか。純喫茶以上に純な不純喫茶。騙されたと思ってぜひぜひ。
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どんぐり舎@西荻窪

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古くて味わい深い喫茶店の多い中央線沿線。その中でも一際レトロでジブリ的な雰囲気のあるお店が西荻窪にあるどんぐり舎です。お店の入口には草木が生い茂って森のようないでたち。まるで花屋か植物園か。少し入るのに躊躇します。
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それでもお店の中には名探偵コナンなどマンガが置かれていて一転して庶民的な雰囲気。お客さんの中にはマンガを読みながらくつろいでいる人もいるから肩肘張らずにのんびりできるのでご安心ください。
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注文したのはまずはアイスコーヒー。自家焙煎で豆の入った大きな瓶が置かれていて、壁にはお手製のコーヒー産地マップが貼ってあるから豆に対するこだわりの強さがヒシヒシと伝わってきます。
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そんなコーヒーと一緒にいただいたのはジャムトースト。3枚にカットされたトーストの上にはりんご、いちご、ブルーベリーの3種類のジャムがのっているのがうれしいじゃありませんか。厚切りの食パンは表面はカリカリ、中はモチモチという絶妙の食感。そこに自然な甘酸っぱさのジャムがめちゃくちゃよく合います。合間の飲む重厚感のあるコーヒーが口の中をリセットしてくれて、次の一口がまた美味しくなる。どんぐり舎、やりますな。
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喫茶YOU@東銀座

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東銀座にある喫茶YOUのオムライス。なめらかな流線形のフォルム。その上に無造作にかけられたトマトケチャップの赤と卵の黄色のコントラストはもはや芸術品と言っていいでしょう。純喫茶ミニチュアコレクションに選出されたのも頷けます。

YOUのメニューはナポリタンに野菜カレー、煮込みハンバーグ、サンドイッチなど喫茶店の定番が並んでいるので目移りする事うけあい。他に手が伸びそうになりますが、それでも最後の最後はやっぱりオムライスに踏みとどまってしまうのが魔力であり魅力なのかもしれません。
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そんなオムライス。オムレツにスプーンを入れると中身は半熟でとろとろした食感。これがケチャップライスを優しく包んでくれます。バターかマーガリンが効いて香ばしさも抜群。さらにチーズか生クリームのようなコクが加わって高級な味に仕上がっています。

ぺろっと完食して食後のコーヒーを飲むのが幸せのひととき。喫茶メシ、そしてオムライスの最高峰を満喫させていただきました。そしてお会計のために1階のレジに向かうと純喫茶ミニチュアコレクションのガチャガチャが置いてるじゃありませんか。ここで喫茶YOUが当たったらご利益ありそうだな。運試しにぜひぜひ。
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DEN@鶯谷

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1度見たら忘れられない喫茶店のメニュー。その際たるものが鶯谷にあるDENのクリームソーダでしょう。鶯谷と言えばラブホテルの街ですって?いえいえ、それ以上の名物があるのです。

細長いグラスに注がれたメロンソーダ。その上に剣を突き刺さすかのようにソフトクリームが乗っけられています。しかもコーン付き!まるでメロンソーダの上に誤ってソフトクリームを落としたんじゃないかと思うほどのインパクト。まさか下町の古めかしい喫茶店でこんなにもインスタ映えしそうなメニューが出てくるとは。。。テンションMAXです。
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そんなDENのクリームソーダに初挑戦。まずはコーンを取ってソフトクリームから食べ始めます。ちょっと固めの食感は溢れ落ちないようにという配慮でしょうか。この固さ、嫌いじゃない。頃合いを見てかじるコーンがちょうどよい箸休め。こんな風にして食べるのもアリですね。

やっと水面が見えてきたところで甘めのメロンソーダを一口。ソフトクリームがいい感じに溶けて混ざり合う瞬間が幸せのひと時。気がついたらきれいに平らげていました。噂に違わぬインパクト。ありそうでない唯一無二のクリームソーダ。鶯谷でぜひ!