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ONE ONE Fists of Fury03 ONE117 03 Report アレックス・シウバ ブログ 箕輪ひろば

【ONE Fists of Fury03】アレックス・シウバの見事な仕掛けを凌ぎ、箕輪ひろばが殴りでスプリット勝利

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
Def.2-1
アレックス・シウバ(ブラジル)

距離を取って左右に回る箕輪に対し、シウバが左ローを蹴る。右ローを返した箕輪は組んで引き込んできたシウバの足関節の反応中に、リバーサルの形でトップを取られる。ハーフで抑えたシウバがパスし、サイドからマウントを奪取する。ブリッジの箕輪、差しに行くと十字や三角に取られる可能性がある。シウバはマウントから肩固めを仕掛け、足を戻されても強烈な枕から一瞬十字を仕掛ける。

察知して離れた箕輪は、バックも許さず下に知ったシウバのバタフライガードからのヒザ十字、カーフスライサー狙いの頭を抱えて潰してトップを取る。シウバは箕輪を落としに掛かり、ボディロックでしっかりと上へ。エルボーを入れ、さらに足関狙いのシウバは足を取りに行き、箕輪は足を抜きつつ離れスタンドへ、時間となった。

2R、箕輪は右ローからパンチを纏める。組んで引き込んだシウバは、潜りから足関節を狙う。ヒザ十字から外ヒール、回転して潰した箕輪は足を浮いてマウントへ。すぐに足を戻しに掛かるシウバを殴り、一旦スタンドも戻った箕輪は、バタフライガードからの関節狙いにパンチを重ね、外ヒールを防いでトプからバックを伺う。

カードを取り直すとパンチを落とす箕輪は、三角絞めからのオモプラッタ狙いも潰し、頭を跨ぎに掛かる。腕を抜き切りパンチを入れた箕輪だが、シウバはリバーサルを決めてトップへ。レッグドラッグ気味の抑えから枕で箕輪の背中をマットにつけさせたシウバはマウントへ。腕十字を狙うと見せかけ、足でキムラのように取ったシウバ。巧みな攻撃も箕輪は殴って防ぐ。シウバはさらにヒザ十字を仕掛けると、ラウンド終了となった。

巧みな仕掛けでポジションを取り、関節も極めに来たシウバがリードし最終回へ。シングルを潰し、パンチを入れる箕輪はダブルから引き込んだシウバの潜りにパンチを連打する。エレクトリックチェアーからリバーサルを決めたシウバだが、殴りながら立ち上がった箕輪が逆にワキを潜ってバックへ。コントロールしながら殴る箕輪は、シングルレッグでケージに押し込まれても引き込んで足関節狙いのシウバを殴る。

ハーフガードからスイープを決めたシウバ、箕輪が立ち上がって離れる。ジャブを打ち合った両者、右を入れ前蹴り、ローを入れた箕輪がパンチで打ち勝つ。シウバは空振りから引き込み、ディープハーフへ。さらに足関狙いからバックを伺うと、バックからのカーフスライサーに鉄槌を落とす箕輪は、最後までパンチを入れて時間に。

多彩なシウバの仕掛け、受けて殴った箕輪。ジャッジの裁定は割れ、箕輪はスプリット判定勝ちを決めた。正直、最低は微妙。ただしONE判定で十分にあり得る、接戦を取り切る強さを箕輪は見せた


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Interview ONE ONE Fists of Fury03 ONE117 03 アレックス・シウバ ブログ 箕輪ひろば

【ONE Fists of Fury03】箕輪ひろばと対戦、アレックス・シウバ「ミノワはこの試合後もドンドン強くなる」

【写真】極めも強いが、ねちっこさもあるアレックス (C)MMAPLANET

本日19日(金)に中継されるONE117 Fists of Fury03。今回の中継でアレックス・シウバ✖箕輪ひろば戦が放送される。

元世界ストロー級王者は38歳にして、自らのベストはこれからやってくると豪語する。判定無用、箕輪をフィニッシュし若い選手に道は譲らないという強い意志をシウバがインタビューで話した。


──箕輪ひろば戦へ向け、今の調子は?

「スゴイ、トテモイイ」

──おお、日本語ではないですか。

「リュート(澤田龍人)から、これだけ習ったんだ(笑)。パンデミックが起こり、試合がずっとできなかった。ようやく戻ってくることができたよ。本来は10月に試合をする予定だったんだけどね」

──仙三選手との試合が組まれていましたが、試合まで1週間というところで拳のケガをしましたね。

「あの時は次の日にインタビューをする予定になっていたのに、申し訳なかった」

──いえいえとんでもない。

「本当に悔しかった。試合直前にケガをしたのは初めてだったから……最後のスパーリグ・セッション、しかもライトスパーでね。信じられなかったよ」

──録画中継のDark Series枠だったので、その試合が組まれていることすら世には出ていなかったです。ONEのPRからはアレックスは試合をしたいとずっと言っていたと聞いています。

「骨折はしていなかったんだ。でもドクターは殆ど骨折しているって。『ほとんど折れている』って、意味が分からなかったよ。100パーセントでなくて戦いたいと思っていた。でもドクターがEVOLVEに試合をすべきでないって連絡をしたんだ。

今となっては、正しかったんだと思っている。あの時、試合をしていたら最初のパンチで拳を骨折し、半年や8カ月間は試合ができなかったはずだ。

ドクターは6週間おけば大丈夫と言っていたけど、僕のフィーリングでは4週間ぐらいかなって。パンチを使わないように、デキる練習は続けていた。12月には試合をしたいと思っていたから。結果的、このタイミングで試合をすることになったんだけどね」

──それにしても、シンガポール政府はコロナ対策として柔術やレスリングの練習を随分と長い間禁じていました。調整は難しくなかったですか。

「ハッキリとした期日は覚えていないけど、11月になってからかな……グラップリングのスパーリングが許されるようになったのは。でもジムに行けない時も、皆ができる限りのトレーニングを自分達でやってきたよ」

──パンデミック後、地域によってコンディション調整が違ってきますね。

「それがあったから、ケージに戻ることに皆がハングリーになったはずだ。僕に関しては、柔術は子供の頃やらずっとやってきたことだから、この間に練習できなかったからって錆びつくことはないという自信があったよ。とにかく、グラップリングがしたいという欲求は強くなっていったけどね。

パンデミック前は『もう今日は疲れた。練習したくない』なんて気持ちの日もあった。でも、今は練習できることがどれだけ幸せなのか改めて気付いたからね。試合だから勝ち負けはある──でもサークルケイジに戻ることができるという喜びに満ちているよ」

──そのような気持ちでいるアレックスですが、対戦相手の箕輪選手の印象を教えてください。

「リト・アディワン戦で非常に良い試合をしていたね。コントロールをしっかりしていた。試合が決まってから、他のファイトもチェックしたけど若いのに良くコントロールできている。将来有望な選手だね。

僕と戦った後も、どんどん強くなるだろう。でも、まだ今は僕の時間だ」

──箕輪選手は常にテイクダウンを奪って勝ってきました。

「そうだね。彼の長所が、今回ばかりは弱点になる。グラップリングを仕掛けてくるなら、僕のモノだ。ここまで充実した練習ができたことはないしね。

本当に心身ともに絶好調なんだ。練習も技術、フィジカル、心理面と色々と試してきた。ミノワのような若い選手を相手、このトレーニングをしてきた自分がどれだけ成長しているのかを試すことができるのは最高だよ。まだまだ、これから何年も戦っていける自信をミノワとの試合で得ることになると思う」

──アディワン、箕輪選手、ボカン・マスンヤネとストロー級もニューフェイスが台頭してきました。

「層が厚くなってきた。でも、僕はこの階級でずっとやってきて彼らにバトンを渡すつもりはない。だいたい去年の1月のジョシュア・パシオ戦にしても、彼は足を使って逃げて……僕はグラウンドでコントロールした。ジャッジは1万5000人の声援に惑わされ、おかしな判定を下したけど、僕はあの試合でも勝っていたし、まだまだ若い選手に道を譲るつもりはないよ」

──観客の声というか、寝技への評価が低いのがONEですよね。テイクダウンの評価が低いのなら、引き込みがマイナスにならないようにしないとフェアでないと思います。相手を下にすることの評価が低いなら、自ら下になっても良いはずなので。

「本当だね。何より試合によって評価の対象が変わる。アミール・カーンがパク・デソンに負けなのであれば、タツミツ・ワダはヨッカイカーに勝っていた。だから……僕はフィニッシュしないと、勝てないぐらいの気持ちでいるよ。

自分のキャリアに満足しているけど、まだまだやり残していることがある。僕のベストはこれからやってくる。だからこそ必ずミワノをフィニッシュする。これまで5Rの試合が多くて、スマートに戦おうとしていた。倒す、極めるという気持ちが希薄になっていたと思う。3Rはいらない。必ずミノワをフィニッシュするよ」

■視聴方法(予定)
3月19日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Fists of Furry03対戦カード

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
アルマ・ユニク(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
箕輪ひろば(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
フー・ヨン(中国)

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Interview ONE ONE Fists of Fury03 ONE117 03 アレックス・シウバ ブログ 箕輪ひろば

【ONE Fists of Furry03】ONE2戦目=アレックス・シウバ戦、箕輪ひろば「飲み込まれた方が負ける」

【写真】所属するSTFのキッズ修斗の面々と (C)MMAPLANET

本日19日(金)に中継されるONE117 Fists of Furry03。今回の中継で箕輪ひろば✖アレックス・シウバ戦が放送される。

リト・アディワンを相手にONE初陣で判定勝ちを収めた修斗世界ストロー級チャンピオン箕輪のサークルケイジ2戦目は、同級元世界王者だ。

ファイトウィークに箕輪の話を訊くと、溢れんばかりの修斗愛が彼の口から零れてきた。


──アレックス・シウバ戦、オファーはいつ頃ありましたか。

「正式なオファーは1月中旬ぐらいだったと思います」

──では1カ月ほど準備期間はあったということですね。

「そうですね。前回、一応勝ってマイクでランキングで上の選手とやらせて欲しいと言っていたので、それが叶うならシウバ選手が来るんじゃないかと思っていました。もともとランクは4位がシウバ選手で、5位が僕だったのが、ボカンが入ってきて僕は落ち、シウバ選手が5位。一番近い相手なので、次はそうかと」

──実際に来た時の気持ちは?

「あぁ、なるほどね──と(笑)」

──シウバと戦うには、どこに気を付けないといけないでしょうか。

「寝技は強いと思います。でも戦うとなって映像を見てみると、打撃ができない選手ではないなと。寝技が強すぎて、その印象が強いから打撃ができない風に思われていますが、普通にできている。だから寝技の選手というよりも、総合の選手ですね」

──腕十字の印象が鮮烈です。

「上手いです。煽って仕掛けて、逃がさない。足や腕を取って逃がさない、その想像力や極め力は凄いと思います。取り方も色々と工夫していますよね」

──そんなシウバに対して、どのような試合をしたいと思っていますか。

「僕のテイクダウンは警戒してもらっていると思います。打撃で圧力を掛けてテイクダウンして、最終的にはTKOなり一本という考えではいます」

──テイクダウン後は彼の庭ともいえますが。

「テイクダウンから削って取るのは、僕の強味です。そこから逃げず、勝負しないといけないです。でも臨機応変に戦って、ひょっとしたらスタンドでいくかもしれないです(笑)。

シウバ選手は当たらない距離で一発振って入るタイプですが、僕は当たる距離でパンチをかわしてテイクダウンに入るのが得意なので、その辺りの駆け引きが必要ですね。一発一発、力を入れて戦うので、あの距離で戦わないようにしたいです」

──一発、一発力を入れて振ることで空振りもあり、スタミナをロスしがちという見方もあります。

「どうですかねえ……5Rの試合が多いので、3Rになるとどうなるのか。後半が強いというよりも、決めたことを淡々と続ける選手なので見極めが大切になるかと思っています」

──テイクダウンの攻防でも、スクランブルや柔術で相当に粘ります。

「厄介ではあるんですけど、僕のパターンにハメ込むことができると……動いてくれる方が対応しやすいのはあります。そこを上手く嚙合わせることができれば問題ないかと。

シウバ選手のムーブと僕のムーブのハメ合い。相手を動かさないのではなくて、動いもらって上を行く。そこで先手を取った方が勝つ──飲み込まれた方が負ける試合になると考えています」

──なるほどぉ!! 興味深いです。ところでリト・アディワンが川原波輝選手にKO勝ちしました。

「アディワンはMMAとして、完成されていない部分があったのが、洗練されて完成に近づいてきたと思います」

──日本のプロモーションの現王者と元王者が集結した階級になってきて、直接対決でない部分での勝負もあるかと。

「結局はONEが用意した相手に明確に勝つことが必要だと思います。前回の試合が明確かどうだったかというのはありますけど、結果で見せていくしかないです」

──今回、アレックス・シウバに対して明確な勝利が必要ということですね。

「そうですね。完全決着ですね。アディワンとの試合は完全決着より、勝つことを重視していたので──今回は勝ち方も問われていると思います。修斗の王者は強いんだというのを見せたいので、完全決着で勝てるようにしたいです」

──修斗王者……ベルトも防衛していくという気持ちに変わりないですか。

「ハイ。相手が用意されて、試合が組まれれば戦います。いつでも戦います。僕は修斗のベルトを返上したくないし、修斗で戦い続けたいので」

──そこはサステインとONEの話し合いということですね。

「僕はチャンピオンのなかで新米だから、こういうことを偉そうにいうのはどうかと思うのですが、修斗のベルトを手放したくはない。

色々な事情はあるかと思いますけど、何のためにこのベルトを巻きたかったのか……。僕は山上さんに憧れて、ベルトを獲りたかったです。それにベルトを巻いたからと言って、山上さんを越えたとは思っていないです。

一つの物差しとして、あのベルトを手にすることが必要でした。それを手にしたので、ここからどうやっていくのか。そこを問われていると思っています。修斗のベルトを通行手形にしたくない。修斗の王者だから、ここまで来られた。そして、この先もある。それを見せたいです。

ストロー級って世界的に見ても、一番注目されていない階級だったと思います。のび太さんと猿田さんがONEで世界チャンピオンになった。修斗のチャンピオンは──少なからずともストロー級のチャンピオンは世界で通用するんだというのを見せたい。だから修斗のチャンピオンのまま、ONEで勝ち続けたいと思っています」

──修斗とONEの規模を考えると、ONEに集中するというのも十分に理解できます。逆にそうでないと勝てないぐらい厳しい世界です。そういうなかでの箕輪選手の修斗への拘りは、どういうことなのかと。

「何にもできないガキをここまで育ててくれたのは修斗です。右も左も、上も下も分からない──勉強もできない、吹奏楽部で運動もできない。

ただの阿呆が山上幹臣というチャンピオンを見て、僕もああなりたいと思いました。その時にジュニア修斗、アマ修斗、プロ、クラスB、クラスA、ランキング、世界王座と道筋があった。

それがあったから目標を見失わずに、まっすぐ進むことできたんです。僕は修斗に育ててもらったと思っています。だから、チャンピオンになったから『ありがとう、修斗』とはできないです。

修斗に恩義を感じているし、恩返しができるのはこれからです。修斗がどれだけかっていうのをONEで見せることで、僕が夢を持てたジュニア時代のように、今、ジュニア修斗で頑張っている子供たちに同じような夢を持ってもらえる。そういう修斗のチャンピオンでいたいです」

■視聴方法(予定)
3月19日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Fists of Furry03対戦カード

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
アルマ・ユニク(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
箕輪ひろば(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
フー・ヨン(中国)

※昨年12月18日に収録された試合。それ以外の試合は2月26日に実施された。

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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ブログ リト・アディワン 箕輪ひろば

【ONE113 Inside the Matrix03】箕輪ひろば、初回のキムラを切り抜け怪物アディワンにスプリット勝利

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
Def.2-1
リト・アディワン(フィリピン)

距離を取る箕輪が右に回る。アクションの声が掛かり、アディワンが前に出て左右のフックをヒット。箕輪はダブルレッグでテイクダウンを決めるがクローズドガードのアディワンがキムラを仕掛ける。正座をして耐えた箕輪は、前転してエスケープを図る。かなりタイトなキムラに、箕輪はもう一度前転してエスケープを狙い、キムラを支点に上を取りトップサイドで抑える。

ヒザを頭部に入れ、足を戻されてもパスから箕輪はニーインベリーへ。アディワンはハーフに戻すが、箕輪はパスを決めて左で殴っていく。足を絡めていったアディワンだが、箕輪はエルボー&鉄槌を落として、腕十字には時間が足らなかった。

2R、初回と同様に遠めの位置に立つ箕輪が左ローを蹴る。リトは後ろ回し蹴りも、蹴り終わりに箕輪がダブルレッグを合わせる。箕輪はワキ腹を殴り、立ち上がってガードを割っていく。即パスを決めた箕輪は、足は戻されてもスクランブルは許さない。アディワンはここもキムラ狙いえが、箕輪はクラッチを組んで胸を押し込んでセットアップさせない。

逆側にパスを決めた箕輪はキムラ狙いにバックへ。アディワンがすぐに胸を合わせるが、箕輪がリバーサルしてトップからエルボーを打ちつける。ここもパスをし鉄槌を落とした箕輪は、アディワンの足を払ってパンチを落としてサイドを取る。上四方に回り頭部にヒザを連続で入れた箕輪が、インパクトはキムラに届かないが、しっかりと削りダメージも与える攻撃を見せた。

最終回、アディワンの正面に立たないよう動く箕輪に対し、アディワンも自ら距離を詰めることができない。箕輪は左を見せてダブルレッグを決め、即サイドで抑える。アディワンは背中をマットにつけてクローズガードに。箕輪はガードを割り、パス狙いからバックを伺う。ガードを取り直したアディワンだが、箕輪は疲れることなく上からプレッシャーを与え続ける。

逆に疲弊した風のアディワンは、腕十字も切れがなくクローズドガードに戻る。この間も鉄槌を落とし、蹴り上げに合わせてパスを決めると上四方で抑える。足を戻しても、すぐに鉄槌を被弾するアディワンはガードワークの幅がなく、背中をつかされたままで鉄槌の連打を被弾してタイムアップに。

初回のキムラ以外は、ほぼ完封した箕輪はスプリットになぜか割れた勝負をモノにした。試合前は絶対的に不利といわれた箕輪がONE初勝利を挙げた。


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News ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 ケビン・ベリンゴン ジェヘ・ユースタキオ ジョン・リネケル ソン・ミンジョン ブログ ムラット・ラマザノフ ユーリ・シモエス リト・アディワン 手塚裕之 箕輪ひろば

【ONE113 Inside the Matrix03】計量&ハイドレーション結果 ONE✖UFC、ADCC&ROAD 王者、手塚&箕輪

【写真】ジェヘはほとんどバンタム級の契約体重マッチでソン・ミンジョンと対戦する。タフファイトは間違いないか (C)MMAPLANET

本日13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


手塚裕之、箕輪ひろばがロシア、そしてフィリピンの強豪と戦う試合を始め、元UFC✖前ONE世界バンタム級王者対決=ジョン・リネケル✖ケビン・ベリンゴン。Road FCフライ級王者からWarrior Seriesを経てサークルケージデビューとなるソン・ミンジョン✖元ONE世界フライ級王者ジェヘ・ユースタキオ。ADCC✖2回世界王者ユーリ・シモエスのMMA初陣と全試合が楽しみない今大会、ハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03計量&ハイドレーション結果

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル:65.75キロ/1.0136
ケビン・ベリンゴン:65.45キロ/ 1.0144

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン:64.0キロ/ 1.0207
ジェヘ・ユースタキオ:63.75キロ/ 1.0136

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ:83.75キロ/ 1.0018
手塚裕之:83.0キロ/ 1.0233

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス:92.45キロ/ 1.0187
ファン・ロン:92.7/1.0176

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば:56.4キロ/ 1.0187
リト・アディワン:56.55キロ/ 1.0136

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Interview ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 ブログ リト・アディワン 箕輪ひろば

【ONE113 Inside the Matrix03】箕輪ひろば戦へ、リト・アディワン「誰も知らないリト・アディワンを…」

【写真】既にアームロックでの勝利を見せているアディワンだが……さらなる新しい1面を披露するということか(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、リト・アディワンが箕輪ひろばと対戦する。

ONE Warrior Seriesで圧倒的な力を見せ、昨年10月の日本大会でONEデビュー。そして、仙三に勝利しファンをアッと言わせた。

野性味タップリのファイトを見せているアディワンが、箕輪戦のためにフィリピンを経つ直前に行ったインタビューをお届けしたい。


──箕輪選手との試合が決まりました。

「今回は試合の8日前に現地入り、それまでにバッチリ調整してきた」

──バギオの新型コロナウィルス感染の状況はどのような感じでしたか。

「フィリピン全体ではまだまだ感染者は多いよ。でも、ピーク時の半分ぐらいにはなっている。それにバギオはかなり安全で、感染者の数は凄く少ないんだ」

──今回の試合に向けて、準備の方に問題はなかったですか。

「僕は家に小さなジムを持っていて、練習に必要な設備が揃っているから、パンデミックの影響はそれほど多くはなかったんだ。

ロックダウン期間も家で弟や、元ファイターだった友人が来て一緒にトレーニングを続けていたしね。チーム・ラカイでプロ練が復活したのは9月からで、それからもラカイではスパーリングを中心に練習し、それ以外のことは家で準備してきたよ。

今回の試合のオファーがあった時には、もうラカイでプロ練習が始まっていたから本当に何も問題なく準備はできている」

──ケビン、ジェヘというラカイ勢が同じ大会で戦うことで、自然と士気も上がったのではないでしょうか。

「チームの皆でまたシンガポールで戦うことができる。凄くエキサイティングだし、試合が決まった時には皆で喜んだよ。この大切な大会で試合ができる。僕のONEでの初戦はONE Century、つまり東京でのビッグショーだった。今回はコロナ禍のシンガポールで戦う。この大切なショーに相応しい試合をするために完璧に仕上げてきたんだ」

──そのONE初陣に続き、リトは日本人ファイターである箕輪ひろば選手と戦います。

「また日本人選手と戦うことになってしまったね(笑)。いつも日本の選手のことはリスペクトしていたから、それだけに集中してトレーニングをしてきたよ」

──箕輪選手は同門のジャレッド・アルマザンと戦っています。

「ジャレッドは僕にミノワがどんなファイターか少しアドバイスをしてくれた。ミノワのどういうところが強いとかね」

──チームが既に箕輪選手のことを知っているのはアドバンテージになりますか。

「確かにコーチ・マーク・サンジャオやチームメイトが、ミノワのことを知っているのはほんの少しだけ優位に働くよ。でも、そんな情報よりもこの試合に向けてハードな練習をしてきた方がずっと大きなアドバンテージだ。ずっと試合の機会が巡ってくるのを待っていたわけだし、勝つために必要なことは全てやってきた。」

──箕輪選手の印象を教えてください。

「彼はグッドファイターだ。リスペクトしているし、何と言っても僕も彼もレコードが11勝2敗なんだ。良いマッチアップだと思っている。でも、この試合が終われば僕は12勝2敗になって、彼は11勝3敗になっているだろう」

──日本では既に仙三選手に勝っていることで、リト優勢という声も少なくないです。

「アハハハハ。それは良いことを聞いたよ。でも相手が誰であっても勝つために全力を尽くすことに変わりない。今回の相手がミノワだっただけで。

彼との試合では、僕の違う面を見せたいんだ。これまでになかった……誰も知らないリト・アディワンを見せたいと思う」

──というと?

「誰も僕の本当の力を知らない。多くの人が僕のことをストライカーだと思っている。でも、僕はコンプリートなMMAファイターなんだ。この試合では、そこをしっかりと見せたい」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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Interview ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 ブログ リト・アディワン 箕輪ひろば

【ONE113 Inside the Matrix03】ONE初陣=アディワン戦前の箕輪ひろば─02─「10年やってきた修斗を─」

【写真】修斗の選手は、凄く修斗に拘りを持つ。ジュニア修斗から試合に出ていた箕輪も、当然のように強い拘りを持っている(C)KEISUKE TAKAZAWA

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、リト・アディワンと対戦する箕輪ひろばインタビュー後編。

仙三戦、ONE Warrior Seriesでエゲツナイ強さを見せてきたアディワン戦に向け、箕輪は小学6年生から10年も続けてきた──自分の修斗を信じて戦う。

<箕輪ひろばインタビューPart.01はコチラから>


──力を証明するにはリト・アディワンは持ってこいの相手です。同時にいきなりアディワンかという気もしました。

「僕もオファーを貰った時に、すぐに仙三さんとの試合が思い浮かびました。勝敗を考えるよりも先に『あの選手と戦うんだ』っていう感じで、圧倒されましたね(笑)。自分でもビビっていたのか、ワクワクしたのか分からないのですが、『おおっ!!』となりました。

これまで通りでは勝てないです。めちゃくちゃフィジカルが強いですし。決まってから、仙三選手と戦っている以外の試合映像を見ると──改めて凄く強い選手でした」

──特に強い部分はどこだと感じていますか。

「どこがという話になるとフィジカルだとか、野獣性になるのですが、結局のところ完成されていない強さだと思います。これから。もっと強くなる選手ですね」

──戦い方としては、特にラカイっぽい選手ではないです。

「そうですね。チャンピオンのパシオ選手とはだいぶスタイルも違いますし」

──ところで箕輪選手は昨年5月に同じラカイのジャレッド・ライアン・アルマザンと戦っています。

「アディワンとアルマザンと比較すること事態が、いけないと思っています。もっと強いのが来ることを想定しています。それでもアルマザン戦で、フィジカルの強さを肌で感じて凄いと思いました。力の使い方が自分とは違っていて。際がないとうか……。

リト・アディワンにしてもテイクダウンされながらでも、腕を取ったりしちゃうじゃないですか。テイクダウンをされないように戦うのではなくて、テイクダウンされた後を考えて戦っています。強引といえば強引なんですけど、そういう考え方があるんだなって思いました。

できないことをやろうとしているのではなく、できていないからこそできることをしようとしています。開き直りというか、自分を通すというか」

──対して、箕輪選手としてはどのように戦おうと思っていますか。

「フィジカルがめちゃくちゃ強くて、パンチもメチャクチャ振ってくる相手です。MMA的だとか、修斗のような動きを習得してきたわけじゃない。個体として強く、濃い色のファイトをしてきます。なら自分は基本通りのことをやるか、相手とは違う色の濃いファイトをするかです。そう考えると、自分のなかでグラウンド勝負ですね」

──対して箕輪選手はずっと修斗をやってきました。

「あぁ、そういう風に考えてはいけなかったですけど、そういうことですよね。ずっと修斗をやってきたから勝てるという甘いモノじゃないですが、僕はアマ修斗の前にジュニア修斗から、コレをやってきました。総合格闘技に触れてきた年月は、結構長くて10年になります。そう考えると、アディワンに対して10年やってきたんぞという気持ちはありますね。

MMAって何か他の格闘技を終えてからやる人って多いじゃないですか。ボクシング、キック、柔道、レスリング、柔術をやってからMMAっていう風に。それをいうなら僕はMMAからMMAです。ルールで許される攻撃が増えてきただけで。小学6年生から修斗をやってきたので」

──中学で部活が始まる前ですからね。そこをアディワンに見せてほしいです。

「ハッキリ言えば凄く強い相手だから、勝てばオイシイです。アディワンに勝って、修斗ストロー級を舐めるなよっていう気持ちはあります。

僕のキャリアでも1、2を争う強敵です。でも、彼に勝って次に繋げるのが、僕のビジョンに含まれています。この試合に掛けていると同時に、この先を見ているのもあります。だからしっかり勝ちます。修斗ストロー級王者の強さを見せつける……修斗を見せます」

──これも超個人的な話になるのですが、山上幹仁選手がRoad FCで戦った時に応援に来ていた箕輪選手と……あの時はまだ中学生だったかと思いますから、箕輪君と大会後にインスタントのクソ辛いラーメンを食べさせる店で夜食を取ったことがありました。

「ありましたねぇ(笑)。めちゃくちゃ寒い夜中に!!」

──あの時、辛すぎて箕輪選手がもう泣きそうになっていて。そんな中学生が、ここまで来たのかと。どうしても、そういうことを考えてしまいます。あの時は悔しい夜食になったので、ここを勝って辛いインスタント・ラーメンでも食べに行きましょう(笑)。

「あれインスタントだったんですね(笑)。辛すぎてわかっていなかったです。でも、今の僕ならあの辛さのラーメンだって食べることはできます。それぐらい成長はしています。あの頃の僕は辛いラーメンに勝てない子供でしたけど、今なら勝てます(笑)」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】アディワン戦前の箕輪ひろば─01─「実力不足? 勝って証明するしかない」

【写真】やるしかない。勝つしかない(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、プロ修斗世界ストロー級チャンピオン箕輪ひろばがリト・アディワンと待望のONE初戦を戦う。

1月に修斗ストロー級のベルトを巻き、2月にシンガポールでONEと契約。その後、コロナ禍でデビュー戦が予定されたいた大会は延期となり、今回の試合出場となった。

1999年7月生まれ、21歳になったばかりの箕輪に昨年のONE日本大会で仙三を破ったラカイの猛者アディワンと戦う心境とは。シンガポールに向かう前に取材していた箕輪ひろばインタビューをお届けしたい。


──ようやくONEデビューが決まりました。長かったですね。この長い期間、新型コロナウィルス感染拡大もあり、練習の面でも色々とあったかと思います。

「ONEと契約したらコロナで緊急事態宣言とかもあったのですが、その前に自分は埼玉にいて出稽古先は千葉だったので、そこで練習するのは控えないといけないという風になっていました」

──それはズバリ、パラエストラ千葉ネットワークで内藤のび太選手や仙三選手とONEストロー級の選手がいたからですね。

「そうですね。それとHEARTSにも行かせてもらっていたのですが、猿田さんがいますし」

──それだけ日本のストロー級トップがONEに集まってきているということですね。

「ハイ。嬉しい反面、練習しづらくなるという事実がありました。緊急事態宣言の頃から、自分の所属ジムのなかでできることを色々な人に考えていただいて。コロナの感染が拡大する前は、もっと早くにONEで戦うことになっていたのですが、それもなくなったのでしっかりと練習環境を整えていました」

──今回の試合のオファーがあったのはいつごろでしょうか。

「8月の終わりに試合があるかもという話をもらい、しっかりと決まったのは9月の前半だったと思います」

──このタイミングでシンガポールで試合ができることに関しては、どのように思いましたか。

「めちゃくちゃ嬉しかったです。僕はまだONEで試合をしてもいなかったので、シンガポールで日本人選手が戦えるようになって直ぐに試合機会が巡ってくるとは思ってもいなかったので」

──その頃の練習環境というのは?

「試合が決まる頃からトライフォース赤坂さんで出稽古をさせてもらうようになっていました。もともとHEARTSで朝倉海選手と仲良くさせてもらっていて、一緒に練習しないかという話は以前からあったんです。

ただ、その頃には朝の8時から赤坂で練習することができなくて。そうしている間に修斗のチャンピオンになり、ランキングに入っている人の挑戦を受けることになるので、出稽古先の調整をしないといけないようになって。

猿田さんやのび太選手とのことも考えてですが、修斗で戦う選手たちのことも出稽古先を変える大きな理由でした。ただ緊急事態宣言が出て、出稽古自体を控えないといけなくなって。

そろそろ出稽古もしないといけないってなった時に『海君が言ってくれていたな』というのを思い出して、連絡をとらせてもらったんです。そうしたら試合が決まって。バチっと決まった感じですね」

──では現状はSTFとトライフォース赤坂でトレーニングをしているという形ですか。

「それとパーソナルでボクシングやフィジカルをしています。他でやってきたことをSTFで落とし込んでいます。基本的に三部練で、ときどき朝・昼・晩・晩で四部練をすることもあります」

──若いっ!!(笑)。さすがに体力があります。

「いえ……体力でなく、気力でもっています(苦笑)」

──しかし、試合が決まってからも感染という部分では本当に気を付けないといけない状況ですね。

「今回の試合ではシンガポールの空港でPCRがあって、そこからホテルにずっといるという風なスケジュールをもらいました。

緊急事態宣言の頃は凄くビビッて練習していたのが、今では慣れが見られるところもあります。世の中も世の中だし、練習はしないといけないので気を付けながらやっています」

──聞くところによるとシンガポールから帰国後は2週間、公共交通機関を使用してはいけないとか。

「ハイ、空港への送迎も父にお願いしています(苦笑)」

──箕輪選手は修斗の世界王者になった時、インフィニティから即タイトルという形で、王座決定戦でした。どうしようもないことですが、以前に完敗を喫した猿田選手に勝ってチャンピオンになったわけでない。そして猿丸ジュンジ選手という世代が上のトップと戦っていないことで、その実力査定は保留段階として、結果を残してからインタビューをさせてほしいと思っていました。それがONEで最初の相手がリト・アディワンということで、これは試合前に覚悟のほどを聞いておかなければと思った次第です。

「僕の実力に関しては、力不足と思われているのであれば、ここでしっかりと勝って証明するしかないと思っています。そのために修斗のチャンピオンになる必要があると思ってやってきました。猿田さんがチャンピオンのままで、それで海外で戦うといっても評価はされないですし。

ぶっちゃけ僕は修斗で猿田さんと再戦してベルトを獲ってONEで戦おうという気持ちでした。それがこのような形でONEでやっていくことになったので、ここからONEで証明していくしかないと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】手塚はラマザノフ、箕輪はアディワン。メインはベリンゴン✖リネケル!!

【写真】ベリンゴン✖リネケル、このカードはたまらなく興味深い (C)MMAPLANET

6日(金・現地時間)、ONE113「Inside the Matrix03」の中継が終わったONEのオフィシャルホームページで13日(金・同)に放送されるONE113「Inside the Matrix03」の対戦カードが発表されている。

Matrixシリーズ、これまで11試合で日本人の出場は若松佑弥だけだったが、次回は手塚裕之がムラッド・アマザノフと、そして修斗世界ストロー級王者からONEに転じた箕輪ひろばが、チーム・ラカイのリト・アディワンと対戦する。


手塚と対戦するラマザノフは戦闘民族ダケスタンの選手で、2月にペ・ミョンホをTKOで下しデビュー以来9連勝で負け無しのファイターだ。一方、箕輪と戦うリト・アディワンは昨年の日本大会で仙三を下しているラカイの新鋭で、現在7連勝中で通算戦績は11勝2敗。両者揃って、非常にタフな相手と戦うこととなった。

なおMatrix03も5試合全てがMMAで、メインはケビン・ベリンゴンがジョン・リネケルと戦うバンタム級戦だ。元バンタム級王者のベリンゴンがビビアーノ・フェルナンデス以外のワールドクラスのファイターと拳を交える──超大一番だ。

さらには同じくラカイの元フライ級王者ジェヘ・ユースタキオが元Road FCフライ級王者からWarrior Seriesを経て本戦デビューとなるソン・ミンジョンとマッチアップされ、ADCCを2度制しノーギワールドでも世界一に輝いているユーリ・シモエスがMMAデビューをファン・ロンと行う。全てにおいて、日本のファンも興味を持てるカードが揃っており、ある意味Matrixシリーズで最も気持ちが入るラインナップという見方もできる。

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

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