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【TORAO26】佐々木信治が長身ジョナタン・バイエスを封じ込め、12年ぶりの闘裸男で判定勝利

【写真】あと何回、戦う姿を見せられるのか--それでも父ちゃんは戦う、娘のために。(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO26が開催され、佐々木信治が約12年ぶりの闘裸男出場を果たした。

Text by Shojiro Kameike

2018年に韓国Road FCで大きな怪我を負った佐々木は、3年のブランクを経て今年2月にグラジエーターで復帰戦を行い、暫定ライト級王座を獲得している。そして今回、故郷といえる闘裸男のケージに入った佐々木信治が、ジョナタン・バイエスを迎え撃った一戦をお伝えしたい。


<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
Def.3-0:20-17.20-18.20-18.
ジョナタン・バイエス(米国)

佐々木は長女の咲耶ちゃんを抱き抱えての入場。気合いの雄たけびを挙げてケージの中に入る。プロフィールでは佐々木の身長が177センチ、バイエスは188センチと身長差は10センチほどだが、実際に向かい合うとそれ以上の体格差が感じられる。

試合が始まると、サウスポーのバイエスに対し佐々木が低い体勢から左フックを振るう。そしてバイエスが右フックを返してきたところで、パンチをかいくぐった佐々木が組み付き、右足から左足へのシングルでバイエスに尻もちを着かせた。立ち上がるバイエスのバックに回った佐々木は、相手の左足を刈るも相手を倒し切れない。すると佐々木はバックマウントを奪ってからバイエスをグラウンドに引きづりこんだ。

ケージに背中を着けて四の字クラッチを組む佐々木。バックからパンチを当てつつバイエスの首を狙う佐々木だが、バイエスも相手の腕を抱え込んでディフェンスする。すると佐々木は四の字ロックのままマウントに移行しようと試みるも、バイエスが体を起こしてきたのでバックをキープした。ケージづたいに動くバイエスを、四の字ロックで捕らえたままの佐々木だが、バイエスの固いディフェンスに阻まれて1Rを終えた。

2R、バイエスがスタンドでプレッシャーを強めてくる。足を使って回る佐々木に対して左ロー、さらに左ストレートを突き刺す。佐々木は左フックを返しながら、やや遠い距離からダブルレッグへ。1Rと同じく立ち上がるバイエスのバックに回るが、バイエスも佐々木の左腕を抱えてディフェンス。すると佐々木は左足を絡み付け、グラウンドに持ち込み四の字ロックからRNCを狙っていく。

佐々木の左腕がバイエスの首に回るも、バイエスは左側に反転。ここで佐々木の四の字ロックが解けて、バイエスに立ち上がられてしまう。すかさずダブルレッグを仕掛ける佐々木。スプロールしようとするバイエスを離さず、背中を着かせた。佐々木はバックに回り、四の字ロックからRNCを狙い続けるも、バイエスのディフェンスに阻まれてしまう。

試合時間残りわずかとなったところで、佐々木がバックから左腕を差し上げ、左側に体をずらして腕十字を仕掛けた。バイエスに背中を着かせ、クラッチを切ろうとするが、バイエスも耐えてタイムアップとなった。

裁定は、フルマークで佐々木の勝利に。
試合後、咲耶ちゃんから花束を受け取った佐々木は、マイクを持ってまずプロモーターのTorao Nation State会長、山本陽一氏に感謝を述べた。ケージサイドの山本会長も目に涙を浮かべている。

さらにこの日は、キャリアの中で初めてお母さんが観戦に来ていたという佐々木。声に詰まりながら家族への想いを伝え、最後は妻の佐々木惠さんと咲耶ちゃんと一緒に写真に収まり、ケージを降りた。

試合後、佐々木に今後について聞くと、コンディション次第という前提はありながらも「やるとすればRIZINに上がりたい。前回(2016年4月、ダロン・クルックシャンクにTKO負け)は何もできずに終わってしまったので」と語っている。

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【TORAO26】ジョタナン・バイエス戦へ、佐々木信治─02─「勝ってケージを降りる。娘を抱っこするため」

【写真】大丈夫、父の気持ちは娘に通じる。頭で理解して、言葉にまとめられるようになった時、この時どう思ったかも咲耶ちゃんは佐々木信治に伝えるようになる。だから── (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、ジョタナン・バイエスと対戦する佐々木信治のインタビュー後編。

今年2月の復帰戦、そして現在の体の状態を語る佐々木。次の試合も、体格面では相手のバイエスが大きく上回るなか、佐々木はいかに戦うのか。そして、佐々木が語った今後とは――チケットは既にソールドアウトとなった12月5日、広島でササロックの最終章がスタートする。

<佐々木信治インタビューPart.01はコチラから>


――今年2月の復帰戦、グラジエイターでの植田豊戦について聞かせてください。3年ぶりの実戦でしたが、ご自身の手応えはいかがでしたか。

「試合が終わってから放心状態になりましたけど……まず試合では、全然動けなかったです。3年空いていたし、その間にケガで練習できない時期もあって」

――ただ、そんな中でもカウンターのパンチや、組んでからのテイクダウンは動けているようにも見えました。

「そこはもう、体が勝手に動いた感じですね。組んだら勝手に体が動いて、相手が動いたら左フックが出て」

――結果は、左フックからの右でダウンを奪い、パウンドでレフェリーストップを呼び込みました。最後は体に染みついた動きが出た形だったのですね。

「そんな感じです(苦笑)」

――もう一つ……試合後、ケガの状態は?

「まぁ、それを言ったところで正直――年齢も年齢ですからね。でも、僕と同年代の選手がまだ活躍しているんですよ。同い年でいえば、一度対戦したことがある中村大介選手とか。なのに自分が、年齢がどうとかは言えないです。もちろん長くやってきているので、負傷箇所は多いし、今さらケガが無いとは言いません。

2018年に負った大怪我についても、元の状態には戻っていないと思います。自分でも、もうそんなに長く選手を続けることはできないと思っていて。だから戻れるタイミングで、しかも試合数が限られているなら、闘裸男に出たかったんです。だから今回は、対戦相手がどうというより場所……闘裸男に出ることに意味があったんですよ」

――なるほど。そういうお話の次に申し訳ないですが、次の対戦相手、ジョナタン・タバレス選手の印象を教えてください。

「アハハハ。まぁ、大きい選手ですよね。プロフィールには身長が191センチと書かれていて。でも今回は、試合を受けてくれてありがたい、という気持ちが大きいです。僕の対戦相手は二転三転して、それで最終的にタバレス選手が受けてくれたんです」

――二転三転、というのは?

「僕が無理を言っていたんですよ。やり残したことの中に、バオ・インカンと再戦したいというのがあって」

――バオ・インカン、2018年5月にRoad FCで対戦して大怪我を負った試合の相手ですよね。まさか……。

「闘裸男に出られて、かつバオ・インカンと対戦できたらいいなって(笑)。ただ、やっぱり入国が難しかったみたいです」

――それは仕方ないですね。

「今回のタバレス選手は、もちろん映像も見ました。リーチが長いサウスポーで、アウトボクシングされたら嫌なんだろうな、って思います。でも実際は結構ガンガン来る選手で、気が強い選手です。フィジカル的にも、見た目は筋肉モリモリじゃないけど、組んでから相手を放り投げているシーンも見ました。外国人のフィジカルって、見た目からは分からない部分がありますからね。

自分と比べたらタバレス選手はキャリアが浅いけど、そういう選手のほうがガムシャラに向かって来るじゃないですか。そういう時、ベテランがコロッとやられることもあるので、そこは気を付けたいです」

――そんなタバレス選手を相手に、地元・広島でどんな試合を見せたいですか。

「自分が大ケガから復帰して試合をすることで、何かしら感じてくれたらと思います。大きなケガをしたら、そのまま次のステップへ行く選手も多いと思うんですよ。他にやりたいことがあるから辞めるっていう人もいるし、続けたいけどケガしたから辞めるっていう人もいますよね。それは格闘技に限らず。

僕の場合は、もうダメだろうって大半の人が思ったはずなんです。でも、そこから復帰した自分の試合を見て、何か感じてくれたら……。もし自分が逆の立場だったら、その状態から『もう一丁!』って戦う人間はカッコいいと思うんで(笑)」

――アハハハ、確かに。人間としての格好良さですね。

「そういう姿を見せたい。自分自身が、そんなカッコ良い人間になりたい。闘裸男に戻って、地元で戦うっていうのは、そういうことなんです」

――分かりました。そういえば、長女の咲耶ちゃんがキッズ修斗デビューを果たしたそうですね。

「はい、もう5歳になりました。キッズ修斗は2試合出て、1試合は腕十字、1試合はRNCで勝っています。微笑ましく見ていますよ(笑)」

――その咲耶ちゃんは、お父さんが今も試合をすることに、何と言っていますか。

「……娘は、試合してほしくないって言いますね。あの時はまだ小さかったんですけど、僕がケガをして入院している姿を覚えているみたいで。入院中は気管切開をしていたんですよ。それで今、また試合をすると言ったら『またココ(喉)に穴を開けたりするの?』とか――。勝ってほしい、試合してほしくない、その2つの気持ちが半分半分みたいです」

――佐々木選手は、心配する娘さんに何と答えたのでしょうか。

「父ちゃん頑張るけぇ、見とってな。そう言いました。娘も『うん、うん』って」

――……。

「僕は小さい頃から父親がいなくて、父親に抱っこされた記憶がゼロなんですよ。だから、娘から何歳まで抱っこしてほしいと言われるかは分からないけど、言われるかぎり抱っこしてあげたいと思っています。でもこれ以上頑張っていたら、もう娘を抱っこできない体になるかもしれないと言われて」

――えっ!?

「本当はずっとやりたいです。でも……だから、抱っこできなくなる前に引退しようと思っています。ファイターとはそういうものじゃない、って言う人もいるかもしれない。人それぞれだから、自分の考えが正しいとも思っていません」

――……ファイターとして、そして父親として決めたことを、他の人が否定する権利なんて誰にもありません。

「はい。あと何試合できるか分からない。今後何が起こるかも分かりません。でも自分は決めましたから。勝って、ケージを降りる。娘を抱っこするために――」

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26】12年振りの闘裸男出場、佐々木信治─01─「闘裸男で試合をしないと絶対に後悔する」

【写真】佐々木の感覚的には、生涯を終える時にもう1度闘裸男で戦っていないと成仏できないぐらいの想いに違いない (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

アマチュア時代から中国・四国エリアで開催されていた修斗の闘裸男興行に出場し、そこから修斗環太平洋王者まで駆け上がった佐々木。さらに2015年からは韓国Road FCを主戦場としていたが、大ケガを負い2018年から大きなブランクを作っていた。

そんな佐々木が今年2月にグラジエーターで復帰戦を行って、暫定ライト級王座を獲得し、さらに今回の闘裸男出場へと至った。なぜこのタイミングで闘裸男出場となったのか。地元・広島で行われる闘裸男について、佐々木の想いを訊いた。


――今回は、本当に久々となるプロ修斗闘裸男興行への出場となりました。

「そうですね。修斗に出るのが9年ぶり、闘裸男はもう12年ぶりです」

――佐々木選手は2015年から韓国Road FCに出場し、前回は3年ぶりの試合ながらグラジエーターで暫定ライト級王座を獲得しています。なぜ、このタイミングで闘裸男に出場することとなったのでしょうか。

「えっ、どういうことですか?」

――佐々木選手のキャリアを鑑みると、プロ修斗でも他のプロモーターの試合を選択する権利もあったと思います。もちろんグラジエーターや、RIZINなども選択肢に挙がるとは思うのですが……。

「あぁ、そういうことですか。皆さん、そう思われるんですかね? 自分の中では当たり前のことかな、と思っています。今、僕が闘裸男に出ることに対して、何の違和感もないですね」

――というと?

「アマチュアの頃から闘裸男に出ていて、プロデビューしてからもずっと闘裸男に出させてもらっていました。2018年に大きなケガをして以降、もう自分の現役生活も終わりかなと思うこともありました。でも辞めることはできなくて。自分の中で、やり残していることがあったんです」

――やり残したこととは?

「一つは、復帰すること。もう一つは、また闘裸男で試合をすること。これをやらないと絶対に後悔する――その気持ちだけでケガから復帰しました」

――ということは、今年に入って復帰する時点で闘裸男に出ることが念頭にあったわけですね。

「はい。実は――最初は去年の博多大会で復帰する話があったんですよ」

――昨年11月1日、博多市のアクロス福岡でケージ興行が予定されていました。コロナ禍で延期となってしまいましたが、あの大会に出る予定だったのですか。

「大会自体が延期となったこともあるんですが、僕個人ではもう一つ大きなことがあって……。ケガが大きかったので、プロ修斗のライセンスが下りるかどうか、という問題があったんです。自分は試合できると思っていました。でもコミッションから、医者の診断書を出してほしいと。そんな状態で試合に出るのは、競技としてどうのか。と同時に、関係者の皆さんも『本当に大丈夫なのか?』と心配していて」

――……。

「でも、自分としては復帰したい。どこか出させてくれるところはないか――と思っていたところに、グラジエーターの櫻井(雄一郎)代表からお話を頂いたんです。それで今年の2月にグラジエーターで試合をさせてもらいました。復帰戦を行うことができたし、試合で結果を残すこともできて、櫻井代表には本当に感謝しています」

――なるほど。

「そこから修斗もライセンスが下りる状況になって、自分の中では修斗に戻るなら闘裸男だろうという気持ちは、最初から持っていました。しかもタイミング的に広島大会ということで良かったです」

――佐々木選手にとって、一言でいうと闘裸男とは何なのでしょうか。

「原点です。アマチュアの頃から出ていますからね。確か闘裸男02が最初だったと思いますけど……アマチュアで、ヘッドギアを付けているけど全試合、入場曲ありで」

――プロとアマチュアの混合、もちろんルールは明確に分けていますが、アマチュアでも入場はプロ並みに行う。当時その形式は珍しく、「闘裸男方式」と呼ばれていました。

「あの頃を考えると、今はすごいじゃないですか。闘裸男にしてもFORCEにしても、中国・四国地方の選手だけで試合が組める。以前は、それでもメインどころは関東から選手を呼ぶこともあったけど、先日のFORCEはメインも中国・四国地方勢同士の試合で」

――闘裸男では2005年からプロ修斗公式戦が始まりましたが、あの時点ではまだプロ公式戦は2試合だけでした。しかも、一方が中国・四国勢で、その対戦相手を関東や関西から呼ぶ形でしたね。

「闘裸男がなければ、中国・四国地方でMMAが発展することはなかったのかな、って思います。地方のジムに所属している選手が戦える舞台って、少なかったじゃないですか。かといって関東や関西の大会に呼ばれることも、なかなか無いし。闘裸男の存在がありがたかったし、あれから選手も育ちましたから」

――大会だけでなく、ジム運営なども大きく変わったのではないですか。

「変わりました。ウチのジムもフィットネス寄りになって(笑)」

――それは驚きですね……と言ったら失礼かもしれませんが。

「いやぁ……10年前はまだ、ガッチンガッチンやり合うジムでしたからね。まるで修羅の国のような(笑)。今もプロ志望の子はたくさんいるけど、それより自分と同年代か、僕よりも年上の会員さんも多くて。そういう人たちと一緒に練習する雰囲気がすごく好きだし、会員さんも楽しそうで嬉しいです」

――海外の格闘技サイトでは、佐々木選手のニックネームにTORAO Supernova……「闘裸男の超新星」と付けられています。

「アハハハ! アレですね(笑)。いつまでも超新星って恥ずかしいですけど、そうやって闘裸男の名前がニックネームに付けられているのは良いなって思います」

――佐々木選手がプロデビューした頃は、闘裸男から育った選手は闘裸男チルドレンと呼んでいました。もう当時のことを知らない会員さんも増えているでしょうね。

「新しい会員さんとか、『まだ現役なんですか?』って驚いていました(笑)。そういう会員さんたちにも、みんなの先生はこれだけできるんだよ、っていうところを見せたいです。それが、自分が試合をする意味でもあるので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【FORCE14, The Shooto Okinawa05 & TORAO26】闘裸男に佐々木信治出場。中国・四国、九州&沖縄のAdv

【写真】恐らくはこれが最後の闘裸男参戦になるであろう佐々木信治 (C)MMAPLANET

27日(水)、TORAO NATION STATEより12月5日(日)に広島市南区のBULE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦することが発表されている。

今年の2月にGLADIATOR013で2年9カ月振り、試合で大けがを負って以来のカムバック戦で暫定ライト級のベルトを巻いた佐々木が、2014年3月以来の修斗公式戦に出場。闘裸男に関しては2010年4月の闘裸男10以来、11年8カ月振りだ。


BORDER、そして闘裸男と修斗の地方大会でキャリアを積んできた佐々木にとって万感の思いを持った里帰りの相手は、パラエストラ沖縄所属のジョナタン・バイエス──当日計量のウェルター級マッチとなる。

この日は2部制興行で1部のTORAO GIG03には同じくパラエストラ沖縄から畠山隆弥も出場し、麻生祐弘との対戦も決まっている。

闘裸男、いやTOROA NATION STATEとThe パラエストラ沖縄の連携はこの2試合に限らず、11月から12月にかけての両グループが出掛ける3大会=5つの興行でもしっかりとみられる。

11月7日の四国・高松=FORCE14 & FORCE GIG01、11月14日の沖縄=Shooto OKINAWA05、12月5日=TORAO26 & TORAO GIG03では現時点で27試合の修斗公式戦とグラップリングが1試合、柔術マッチが1試合行われることが決まっている。

27試合、54人の出場選手は沖縄勢が11名、九州は9人(福岡8人、宮崎1人)、中国地方は15人(広島9人、山口5人、岡山1人)、四国が8人(愛媛3人、徳島3人、高知1人、香川1人)、そして関西は大阪が3人で兵庫と京都が2名ずつ、あとは東京から2選手、静岡と千葉から1選手ずつが試合機会を得ている。

沖縄では旭那拳が木内SKINNY ZOMBIE崇雅へのリベンジ戦、広島では奇天烈✖野瀬翔平などは首都圏で組まれてもおかしくないカードが、地元や地元に近い場所が行われる。

高松で高岡宏気、沖縄の当真佳直、南風原吉良斗という再起戦。サステイン興行や地元で躓いたキャリアの再出発の舞台を闘裸男、FORCE、沖縄大会が用意する。

中国・四国、九州&沖縄のMMAファイターはこれらのプロモ―ションが存在することが、確実にアドバンテージになることが分かる──11月から12月にかけてのプロ修斗公式戦戦線だ。

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

■The Shooto OKINAWA#05対戦カード

<ストロー級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
工藤圭一郎(日本)

<ストロー級/5分2R>
当真佳直(日本)
金内サイダー雄哉(日本)

<2020年新人王決定Tバンタム級1回戦/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
持田哲兵(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
泰斗(日本)

<フライ級/5分2R>
若山達也(日本)
KJ・タイラー(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
新垣健司(日本)

<柔術茶帯ライトフェザー級/8分1R>
小生隆弘(日本)
清水慎也(日本)
           
■FORCE14対戦カード

<バンタム級/5分2R>
高岡宏気(日本)
寺島直人(日本)

<73キロ契約/5分2R>
CHAN-龍(日本)
山下康一朗(日本)

<フライ級/5分2R>
石原愼之介(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
波平コング(日本)

<フェザー級/5分2R>
藤川智史(日本)
國頭武(日本)

■FORCE GIG01対戦カード

<フライ級/5分2R>
木村旬志(日本)
三輪勇気(日本)

<バンタム級/5分2R>
宇都宮伍(日本)
井口翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
堀川“55”滉介(日本)
當房桂(日本)

<ウェルター級/5分2R>
岡野”Garcia”史詩(日本)
KENZO(日本)

<フェザー級/5分2R>
梶原大悟(日本)
川北晏生(日本)

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Gladiator013 J-CAGE Report ブログ 佐々木信治 植田豊

【Gladiator013】植田をTKO、佐々木が涙の勝利&ベルト奪取──「戦う許可をくれてありがとう」

【写真】2017年2月以来の勝ち直りを受ける佐々木信治(C)MMAPLANET

<Gladiator暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
Def.1R3分42秒by TKO
植田豊(日本)

サウスポーの植田が軽く左ローを蹴り、続いて左ストレートを伸ばしたところでグローブで目を押されたか、一瞬アピールして間合い取り直す。

試合はすぐにタッチグローブから再開され、佐々木の右ハイを植田はブロックし、左フックから右フックを打っていく。

距離を詰めた佐々木に対し、植田が首相撲へ。

そのままケージに押し込んでいった佐々木だが、右を差し返した植田は肩パンチにもヒザを返し、再び首相撲を取り右エルボーを打ち込む。

ここでブレイクが入り、両者が離れる。直後に植田が左フックから右を入れ、ケージに下がった佐々木にパンチをまとめると、右腕を差してテイクダウンを奪う。

植田はバタフライガードにも腰を起こして、パウンドを打って離れる。佐々木も続いたが、ここで再び連打を受けケージに詰まったところでヒザをボディに突き刺される。

頭を固定し左を2発入れた植田は、右から左フックを打ち込む。再びパンチをまとめた植田の攻勢は続き、佐々木は金網を背負い両足が揃った状態でフックを打つ危ない姿勢に。

それでも佐々木は、植田の右に左を合わせると下がり際にもう一発左を振るう。この一発がアゴを捕らえ、植田が後方に崩れ落ちる。

クローズドガードの中から佐々木は左右の鉄槌を落とし、体を左右に振る植田だが効果的な防御態勢は取れず、拳を打たれ続けレフェリーが試合をストップ。

2年9カ月振り、大けがからお復帰戦で勝利した佐々木は正座をして、固まっている。レフェリーに促された立ち上がった佐々木は、左手を挙げられると目頭を抑える。そしてベルトを櫻井代表に巻かれるや、ついに涙が頬を伝う。認定書、勝利者賞を受け取り、記念撮影を終えた暫定チャンピオンはケージに上がってきた夫人と愛娘の姿を確認すると、再び座り込んで頭を垂れた。

ここでマイクを渡された佐々木は「ほとんど3年振りなので分からない人もいるかもしれないのですけど、広島でBURSTというジムの代表をやって3年前まで戦っていました佐々木信治です。

ありがとうございました。あの本当に今、世の中はコロナで大変ななか大会を開いてくれたグラジエイターの櫻井代表、会場に集まってくれた皆さまに感謝しています。

この世の中でお店とかも大変だったり、仕事も大変で──大変なことがいっぱいあると思います。でも俺も3年前にちょっとケガをして、ちょっと死にかけちゃって。選手としては自分でも終わったと思ったところもあったんですけど、諦めずに戻ってこられました。

正直、今日の戦い方はあまり上手じゃなかったですし、ただ気持ちでガムシャラにパンチを振っただけなのであんまり良かったの分からないのですけど、この気持ちがあればこうして戻って来られるので、皆さんも大変だと思うんですけど諦めずに頑張ってください。

それから娘にこうやって見せることができて嬉しいです。もう一つ、旦那があんなケガで入院していたのに、戦う場に送り出してくれた嫁さん──戦う許可をくれてありがとう。今日はありがとうございました」と話した。


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【Flash】遅報 佐々木信治、涙のカムバック&王座奪取。竹本=防衛&MIKE=ノーコンテスト

【写真】この3年9カ月の日々を思えば、こみ上げるモノがあって然り──だ(C)MMAPLANET

7日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR013が開催された。

コロナ感染予防対策としてメインから試合が消火された今大会。そのメインではグラジエイター暫定ライト級王座を賭けて、佐々木信治が3年9カ月振りの実戦復帰戦で植田豊と対戦した。佐々木はテイクダウン、打撃と力強い植田の猛攻にさらされたが、左フックでダウンを奪うとパウンドの連打でTKO勝ちし、涙で恵夫人、櫻井雄一郎グラジエイター代表に感謝の言葉を述べた。

バンタム級選手権ではチャンピオン竹本啓哉が、清水俊一を3-0で下し初防衛に成功。フェザー級王者MIKEはローキックが急所に入り、ノーコンテストに終わった。

今大会の試合結果は以下の通りに。※詳細レポートは後日、掲載予定です。

■Gladiator013試合結果

<フェザー級/5分2R>
上嶋佑紀(日本)
Def.3-0
ゆうと(日本)

<フライ級/5分2R>
吉村友菊(日本)
Def.1R2分17秒byシザーチョーク
木村旬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
Def.2-1
延命そら(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
Def.2R0分23秒by KO
植木新(日本)

<ウェルター級/5分2R>
石田拓穂(日本)
Def.3-0
鈴木一史(日本)

<ライト級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
Def.2-1
國頭武(日本)

<ライトフライ級/5分2R>
いちょう”Snufkin”ともなが(日本)
Def.1R2分48秒by RNC
ウレタ・チェステル(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
NavE(日本)
Def.3-0
藤田健吾(日本)

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
MIKE(日本)
NC.1R0分12秒
原口央(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
竹本啓哉(日本)
Def.3-0
清水俊一(日本)

<Gladiator暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
Def.1R3分42秒by TKO
植田豊(日本)


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Gladiator013 Interview J-CAGE ブログ 佐々木信治 植田豊

【Gladiator013】植田豊と復帰戦、佐々木信治─02─「諦めない、それしか取り柄がないので……」

【写真】もう4歳半になった長女・咲耶ちゃんとともに(C)SHINJI SASAKI

7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013。第1試合=メインイベントのグラジエイター暫定ライト級王座決定戦で植田豊と対戦する佐々木信治インタビュー後編。

佐々木は2018年5月、バオ・インカン戦で大ケガを負い、度重なる手術を経てカムバックを決意した。

なぜ、これほどの想いをしてまで、またMMAを戦いたいと思うのか。植田戦前にその気持ちを吐露してもらった。

<佐々木信治インタビューPart.01はコチラから>


──人として感情を殺さないといけない。そんな経験までして、また戦いたいと思えるモノなのですね。

「手術を繰り返している期間、正直辛いことは多かったです。そこで、もう一度戦うんだという気持ちがあったから頑張れたというのはあります。

ぶっちゃけ、それでも子供も大きくなってジムの人たちと楽しくやっていると……もうやらないで良いかなという気持ちも出てきたこともありました。ホント、そういう気持ちがどんどんと大きくなってきて。

でも、あの試合のままで現役を辞めることになると、自分が爺さんになって死ぬときとかに後悔するんじゃないかと……。この2つの気持ちを天秤に掛けました。

天秤に掛けたらギリ、試合をするという気持ちが勝ってしまうんです。本当にギリギリのところで。今でもギリ『辞めれん』という気持ちが上回っています」

──凄いですね、プロ格闘家は……。

「でも、練習を再開した時とか全然動けなくて」

──練習を再開したのは、いつ頃なのでしょうか。

「全ての手術が終わってからなので、1年は経っていました。道場生と軽く体を動かし始めたぐらいでも、全く動けていないことは自覚できました。だから、これは時間が必要だと思って。それからまた1年ぐらいしてからですね、感覚が戻ってきたのは。

とは言ってもコロナ禍で、出稽古もできないですし、道場生とやって動けていると思っても、実際に試合をするレベルにあるのかは分からないですからね。

今回の試合が決まってからは、柔術の森戸新士選手が割と近くでやっているので週に2度寝技の練習を一緒にやらせてもらっています」

──いや、近くといっても広島県の岡山寄りの福山から反対側ではないですか。

「そうですね(苦笑)。2時間ぐらい掛かりますね。山口の岩国なので。森戸君と組みをしっかりやって、あれだけ強い選手と練習ができているので、まぁやれるかなという手応えを感じています」

──こういうとアレですが、なぜ修斗や闘裸男ではなくてグラジエイターになったのでしょうか。

「修斗も声は掛けていただいていました。ただ、ちょっと時間的に間に合わないこともあって。闘裸男も四国大会とか出たかったです。やはり想い入れはありますし。そこも会場の大きさやコロナで集客も上限があって、試合を組んでもらうことは申し訳ないですからね。

グラジエイターに関しては和歌山で櫻井代表がやり始めてから、BURTSの選手も良く試合機会を与えてもらっていますし、ウチだけでなく地方の選手を使ってくれています。一生懸命頑張ってくれている櫻井代表とグラジエイターの力になれるのであればと思いました。

ただ復帰戦ですし、暫定王座決定戦とかではなくワンマッチを戦うつもりでいました」

──そこはいきなりのタイトルではないと。

「ハイ。復帰戦でタイトルマッチとかは、申し訳ないですからね。順序を踏むべきですし。それでも望まれたのがタイトル戦で──。ここで『タイトルマッチならできません』という理屈を優先すると、『もう良いか、試合に出なくても。楽しく生きていこう』という気持ちが、天秤で重くなってしまうかもしれないので受けさせてもらいました」

──こんなことを尋ねるべきではないかもしれないですが、怖くないですか。

「怖いですよ(笑)。それはケガをする前から、試合は怖いです。今回はいつも以上、怖いんだと思います。夢を凄く見るんですよ……。植田君に蹴られて、それで目を覚ますような(苦笑)」

──なぜ、そんな想いをしてまで。

「いやぁ分からないです。ホント、天秤に掛けてそっちが少し重いだけで。でも、もう周囲の雰囲気はケガをして過去の人ってなっているように感じましたし、このまま終わると──『大ケガして終わった人』ということになりますよね。それは悔しいというか、納得できないかなって。

だから、次ってことは考えていないです。結果として、動きが良かったら、またどうなるのかというのはありますけど……。逆にまた大ケガをして手術、入院するとことだって起こり得ることなので。そうなると、もう次はないですよね。だから、分からないです──試合後のことは」

──今回、試合をすることに関してお医者さんの見解はどうだったのでしょうか。

「『骨はくっついている』と言われました(笑)」

──……。では植田選手の印象を教えてください。

「彼も長いブランクがあった選手じゃないですか。で、たまたまWardogでの復帰戦を見ていて、目を腫らしながら必死で戦っていて。あの試合を見てから、好きな選手だったんです。

気持ちが強くて、寝技の技術もしっかりある。試合後に話しかけてツイッターをフォローしあっていた仲で。選手として好きなファイターです」

──醍醐味のある組み勝負が展開されることを期待しています。

「そこも……参謀が山崎(剛)さんだし、打撃も相当に練習しているようですからね。一筋縄ではいかないと思っています。だから組みで来るとは思っていないです」

──そういう植田選手に対して、どのような試合をしたいと考えていますか。

「植田選手は今、頑張っている強い選手です。だから──やっぱり最後まで気持ちを切らさない試合をしたいと思っています。諦めない、それしか取り柄がないので……」

■視聴方法(予定)
2月7日(日)
午後2時~ Twit Casting LIVE

■Gladiator013対戦カード

<フェザー級/5分2R>
上嶋佑紀(日本)
ゆうと(日本)

<フライ級/5分2R>
吉村友菊(日本)
木村旬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
延命そら(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
植木新(日本)

<ウェルター級/5分2R>
石田拓穂(日本)
鈴木一史(日本)

<ライト級/5分2R>
國頭武(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<ライトフライ級/5分2R>
いちょう”Snufkin”ともなが(日本)
ウレタ・チェステル(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
NavE(日本)
藤田健吾(日本)

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] MIKE(日本)
[挑戦者] 原口央(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]竹本啓哉(日本)
[挑戦者]清水俊一(日本)

<Gladiator暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
植田豊(日本)

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Gladiator013 Interview J-CAGE ブログ 佐々木信治 植田豊

【Gladiator013】2年9カ月ぶりの復帰戦。佐々木信治─01─「『死ぬ時ってこんな感じなのか』って……」

【写真】佐々木がこの状況で戦い続け、タップをしなかったという事実が信じられない (C)ROAD FC

2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR 013が開催され、第1試合=メインイベントで佐々木信治がグラジエイター暫定ライト級王座決定戦で植田豊と対戦する。

佐々木は2018年5月、Road FC47でバオ・インカンと対戦した際に大ケガを追い、度重なる手術を経て40歳にしてもう一度戦うことを決めた。

MMAを続けるという決断に至った背景を尋ねる前に、バオ・インカン戦で何が起こっていたのかを訊いた。そして、MMAを観る上でここまでのことが起こるのかという──事実に触れることができた。心して、佐々木の言葉を聞いてほしい。


──佐々木選手とは地方のMMA大会で昨年も何度か顔を合わせていたのですが、実は復帰を話題にすることはできなかったです。

「あぁ、そうだったんですね。気を使わせてしまってスミマセンでした。もう自分としては去年の初めにはもう1度試合をしようという気持ちになっていましたし、実際に試合に向けての話し合いもさせてもらっていました。

ただ新型コロナウィルス感染が起こって、その機会が流れて今回まで待つことになったということなんです。少しだけ、あのまま終わって良いのかっていう気持ちが、もう戦わなくて良いじゃないかっていう想いを上回りました。少しだけです(笑)」

──いやぁ顔面を4カ所の骨折と大きな手術を繰り返して、それでも戦いたいと。

「骨折は4カ所でなく、大きくいえば眼窩底、頬骨、上顎、鼻骨という部分だったのですが、折れた箇所は10カ所以上で右側が砕けているという状態した。目の下から頬へと一旦、頭蓋骨が分離した形で。病院ではトラックと正面衝突をしたぐらいだと言われて……」

──あのバオ・インカン戦、そこまでの状態だったとはライブ配信では分からず、なぜ佐々木選手はすぐに下になるんだ。どうしたんだ──という風に感じていました。心が折れたのかと。いや、申し訳ない限りです。

「いえ、それはしょうがないです(笑)。ただ、心だけは折れたくないですし。あの時はもう下にならざるを得ないというか、あまり見えていかったですしね」

──そこまでの状態になっていて痛みは?

「戦っている時は痛くはなかったですけど、格闘技の試合だけでなく自分が生きてきて初めて『これは死ぬかもしれない。死ぬ時ってこんな感じなのか』と思ったんです(苦笑)」

──いやぁ……。

「立っていても寝転んでいても、自分がどんな状態でどうなっているのか、どこにいるのかも分かっていない状態で……。『もしかして、これが死ぬ前なのかな』っていう感覚でした」

──逆にいえば、もう感覚もなかったのですね。

「殴られて痛いとかはなかったです。もうボヤッとしている感じで」

──あの時、反則のエルボーもありレフェリーが試合を止める場面もありましたが、結局判定まで戦い続けました。

「反則で試合が一度止められて、通訳がきて『大丈夫か』と尋ねられ『分からないから、一度立ってみる』と伝え立ち上がると、試合が再開されて……。そこからはブレイクはあっても、ドクターストップもレフェリーのチェックもないまま試合終了までいきました」

──その間に「死ぬかもしれない」と思っていたと。壮絶すぎます。こういうとアレなのですが、中国・北京での試合でした。言葉の通じない現地の病院は怖くなかったですか。

「それももう言って良いのか酷い話で(苦笑)。試合後は意識がヤバくて、バックステージで倒れこんでしまって。一応ドクターが来て、僕はアゴが折れていると伝えたんです。そうしたら『話ができているから折れていない』って言われて」

──!!

「でも、折れていると訴え続けているとようやく『じゃあ、病院に行くか』みたいな感じで。その時に次の日には帰国できるし、日本で病院に行こうって思ったんです」

──では、帰国する翌日まで診察も受けていなかったと……。

「帰国して、そのまま夜間の救急で福山の病院へ行きました。そこで目のこととかもあるし、『この病院では対応できないので、大学病院で診察してもらいましょう』ということになりました。

大学病院では先生に『こんな大ケガは1年に1度あるかどうかだ』と言われて(苦笑)」

──相当な手術も必要だったかと。

「手術は1年間で4度、入院期間は合計で2カ月ぐらいだったかと思います。手術は全身麻酔で、1度の手術時間が10時間ぐらいというのが2度ありました」

──もし良ければ、術後の経過具合を話してもらえますか。

「術後は……地獄でした(苦笑)。上アゴと下アゴを針金のようなモノで固定して閉じ、切開してチューブを通して痰が溜まると吸引してもらう……。そして、鼻から流動食という感じで2週間過ごしました。

簡単にいえば濡れタオルでずっと口を閉じられている……24時間、それが続く感じでした」

──……濡れタオル……拷問方法じゃないですか。

「ホント、そうでしたね。あの2週間は地獄でした。痰が絡まると苦しくて、夜もあまり眠れなかったです。ナースコールを繰り返す感じで……。これ以上、辛いことはないと思いました……メチャクチャきつかったです」

──そのような状況で格闘技を続ける、続けないという考えに至ることはあったのでしょうか。

「あの時は感情の発散もできないですし、考え始めるとどうしようもなくなってしまう感じで。結果として人形みたいに感情を押し殺し、時間が過ぎるのを待つようしていたんです。思考を遮断する──そういうテクニックを身につけていました。無になるというような(笑)」

<この項、続く>

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【Gladiator013】J-MMA史上初?  メインの佐々木信治✖植田豊が第1試合。セミの竹本✖清水は第2試合

【写真】格上ファイトから試合が組まれていくのはJ-MMA史上初か(C)MMAPLANET

13日(水)、Gladiatorより2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013の対戦順とコロナ感染予防安全対策が発表されている。


Gladiator暫定ライト級王座決定戦=佐々木信治✖植田豊、同バンタム級選手権試合=王者・竹本啓哉✖挑戦者・清水俊一、同フェザー級選手権試合=王者MIKE✖挑戦者・原口央という3つのタイトル戦。

フライ級王者NavEの再起戦、そしてWardogから鈴木一史、ゆうと、NOVという3階級の王者が参戦する1年振りのグラジエイター。

今日の発表によると、コロナウィルス感染予防を考慮しタイトル戦は前日非公開計量、その他の試合は当日計量となるだけでなく、メインイベントの佐々木✖植田を第1試合として、通常大会とは逆にグレードの高いマッチアップを先に行うというJ-MMA史上例の見ない流れが逆となるイベント形式が採用されることが分かった。

また出場選手、セコンド、マネージャー、スタッフ、メディアという会場に足を運ぶ関係者には主催者より、コロナウィルス抗原検査キットが2回分郵送され、大会10日前と前日に検査結果の報告が義務付けられることとなっている。

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【Gladiator013】大ケガを乗り越えて、佐々木信治が植田豊とライト級暫定王座決定戦でカムバック!!

【写真】佐々木信治がついにカムバックを果たす(C)ROAD FC

4日(月)、Gladiatorより2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013の追加カード及び、対戦カードの変更が発表された。

昨年中に明らかとなっていたGladiatorバンタム級選手権試合=王者・竹本啓哉✖挑戦者・清水俊一、同フェザー級選手権試合=王者MIKE✖挑戦者・原口央に加え、3つ目のタイトル戦=暫定ライト級王座決定戦が決まった。


正規王者キ・ウォンビンはコロナ禍において来日が困難で、彼自身も昨年はDouble Gを主戦場に母国で戦っている。今回、ウォンビン不在のため暫定王座が設けられることになり、ベルトを賭けて佐々木信治と植田豊が対戦する。

元修斗環太平洋ライト級王者の佐々木は2018年5月、Road FC47でバオ・インカンと対戦した際に眼窩底及び、頬、上顎、鼻の骨を折る大けがを喫し、度重なる手術を経て──再起戦を戦う。

この間も主催するBURST所属選手のセコンドとして格闘技会場で姿を見ることは何度もあったが、佐々木自身が国内で試合をするのは2016年4月のRIZIN以来、実に4年10カ月振りとなる。

対する植田は2013年9月から2019年1月まで5年4カ月のブランクがあったが、Wardogのブレンゾリグ・バットムンク戦で復帰を果たし、韓国在住モンゴリアンが判定勝ちを収めた。ここからGRCHANを主戦場に飯田建夫に勝利し、山本琢也の持つライト級王座に挑戦も殴っては、殴られるという激闘の末TKOで敗れベルト奪取に失敗した。

その後は小谷直之に判定負けを喫したものの、力強い組み技で2勝を挙げており今回の暫定王座決定戦出場となった。両者揃って組み技ファイターだが、組みつくまでも打撃の攻防も勝敗の行方に大きく関係してきそうだ。いずれにせよ、佐々木にとっては不屈の精神でケガを乗り越えて立つケージ、がっぷり四つで戦える植田との対戦は非常に興味深い。

その植田とMe,Weの同門である鈴木一史はWardogライト級王者として、バンタム級王者ゆうと、フライ級王者NOVと共に参戦。鈴木は石田拓穂、ゆうとは上嶋佑紀と対戦し、いちょう”Snufkin”ともながと対戦予定だったNOVの相手は木村旬志に変更された。

同様にいちょうは在阪フィリピン人のウレタ・チェステルと戦うことになっている。この他、Gladiatorフライ級王者NavEは感染予防対策で一階級上のバンタム級マッチに出場し藤田健吾と対戦するなど、グラジにとって1年振りの活動再開は──佐々木信治✖植田豊戦が加わったことで、重厚さが加わることとなった。

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