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【UFN198】要注目。ダビデの星を背負った極真魂&上地流空手、ナタン・レヴィがUFCデビュー戦へ

【写真】ナタン・レヴィ、どのようなMMAをオクタゴンで披露するか(C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でナタン・レヴィがUFCデビュー戦をラファ・ガルシアを相手に迎える。

2018年のMMAデビューからLFAで5連勝し、昨年のコンテンダーシリーズに出場機会を得ると本来はフェザー級ながら、対戦相手シャヒーン・サンタナが大幅に体重オーバー。160ポンドという1階級以上重い契約体重戦に臨むことに。

そしてサンタナを僅か53秒肩固めで下し、ダナ・ホワイトの「ハリウッドのエージェンシーが夢中になっているはずだ」という言葉とともに契約がなった。


1991年9月、パリ生まれのイスラエル人ファイターのレヴィは、5歳で両親の離婚に伴い母親の母国であるイスラエルに移り住む。そして15歳の時にカンフーと空手を始め、彼のマーシャルアーツ・ジャーニーが始まった。

18歳の時に沖縄に滞在し、上地流空手の黒帯になると帰国して空手の指導を生業としていた。その後、MMAをTV で見てこの道を進むことを決意するや、米国行きを決める。当初はサンディエゴに滞在も、MMAをやるならラスベガスという声を聞き、当てもなくMMAのメッカに。

現在はシンジケートMMA所属で、6勝0敗で3つの一本勝ちを残している。レヴィはこの間、東京を訪れ極真空手を稽古を続けた。詳細は明らかとなっていないが、毎年のように来日し、極真流のフルコンタクト空手を行うと同時に、空手の原理を忘れないために上地流空手で学んだ型の稽古を続けていたという。

とはいえ前述したように、レヴィは3度の一本勝ちがあり、そのファイトスタイルからは伝統派も、極真も空手色は感じられない。実際にレヴィ自身が米国のメディアでリョート・マチダでも、スティーブン・トンプソンのようでもないと指摘される──「MMAで空手を使おうとするのは、エゴだ。でも、空手の原理、そして極真で学んだフィジカルを使った空手はMMAに生きる」と発言している。

それでいて足払いをMMAに生かすなど、幻想が果てしなく広がるレヴィ、その初陣に要注目だ。

■視聴方法(予定)
11月21日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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【UFN198】仕切り直しのカン・ギョンホ戦。ハニ・ヤヒーラ「フレッシュで居続けられることに秘密はない」

【写真】ハニは2020年代のソネッカか (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスはUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」にハニ・ヤヒーラが出場し、カン・ギョンホと対戦する。

本来は7月31日に組まれていた両者の一戦は、計量後にハニが新型コロナウィルスに感染していることが判明し、キャンセルされた。4カ月遅れで、カン・ギョンホと相対するハニはさらなる自信をもってケージに足を踏み入れる。

36歳、衰えることを知らない働き蟻ファイトを続けられるハニに、その理由を尋ねた。


──ハニ、土曜日にカン・ギョンホと戦います。本来は7月に対戦予定でしたが、ハニが直前でコロナ陽性となり流れたカードです。

「検査で陽性になり、ガッカリさせられたよ。微熱はあったけど、1日だけ体調が悪くて2日後には問題なくなっていた」

──そうだったのですね。ただ隔離も必要ですし、後遺症もなかったですか。

「隔離は10日間、まぁしょうがないよ。誰もが経験していることだし後遺症は全くなかったよ」

──用心したうえで陽性になることは、もう防ぎようがないですからね。ただ、対戦相手のカン・ギョンホには申し訳ないないという気持ちになりませんでしたか。

「ノー、ノー。なぜ? どうして、申し訳ないと思わないといけないんだ。誰にだって起こることだよ。たまたま僕が陽性になっただけで、彼がなっていたかもしれない。そういう世界になっているのに、彼に謝るなんてないよ。計量もフェイスオフもして、戦えなかった。でも、また戦うことになった相手だしそんな気持ちはないよ。

そうかぁ、日本の人たちはそこで対戦相手に悪いっていう気持ちになるんだ。あぁ、文化や精神構造の違いだね。日本の皆は礼儀正しいし、サムライ・メンタリティを持っているからなぁ。僕としてはさっきも言ったように、誰もが陽性になる可能性があり、あの時はたまたま僕だったとしか思わないんだ」

──なるほど(笑)。では改めてカン・ギョンホの印象を教えてください。

「良い選手だ。動きも良い。ただし、何も特別なところはない。打撃も普通で、テイクダウンは時折り光るものがあるけど、トップコントロールは上手くない。トップでバランスを保てない。彼のゲームは穴だらけだよ。良い選手だけど、僕の方が上だ。

僕の攻撃の方が、デンジャラスだ。彼は相手の攻撃を見過ぎている。彼よりも僕にはフィニッシュ能力がある」

──テイクダウンはあって、コントロールは良くない。だからスクランブルが多いのですね。対してハニはスクランブルを許さないように戦います。

「そうだね。僕はフィニッシュ野郎だ。いつだってフィニッシュを狙っている。と同時に、フィニッシュに至らなくても判定勝ちできるのが僕の戦い方だよ。つまり、勝利を得るために色々な方向で戦うことができるということ。それでも、僕はフィニッシュ野郎なんだ(笑)」

──それだけ幅のあるファイトができるということですね。一か八かのフィニッシュ狙いよりも、フィニッシュが判定勝ちの先にある。それこそ安定して戦えることといえます。

「僕は柔術の大会に出ながら成長したといっても良い。その時から常にフィニッシュを狙っていた。ノーギのグラップリング・マッチで戦うようになり、MMAに転じたけど、そこに変わりはない。それが僕の一部だ。

ただし、さっきも言ったように一本勝ちできなくても、判定勝ちできる術を身に着けている。ルールに則して戦い、判定勝ちもできる。ポイントを取ってコントロールすることと、サブミッションを極めることが一致しているんだよ」

──ハニがMMAを始めたころはテイクダウンを奪うと、相手もガードポジションを取って寝技の攻防が続きました。ただし、今のMMAはスクランブル時代になり背中をつけて戦う局面は明らかに減少しています。スクランブル力も上がった。ハニもコントロールすることが大変になったのではないでしょうか。

「そこに準じた戦い方がいくらでも存在している。そして、その戦い方にあった技術を研究し続けている。以前と同じ戦い方じゃない。僕の戦いにも新しい要素が加わっているからね。だからスクランブルが増えても、僕はコントロールし続けることができるんだ。今も成長──進化し続けている」

──ハニはずっとフレッシュですよね。ダメージの蓄積が感じられないです。

「アハハハハ。ヘルシーなライフスタイル、そこが基本だよ。しっかりと野菜を摂って、フルーツを食べる。何よりもボディだけなく、精神状態を健康にしておくことだよ。そして頭を使ったトレーニングをすることかな。もう以前のようなワイルドな練習はしなくなった。強度の高いスパーリングを時折りして、あとは無茶な練習は控えるようになったんだ。自分をコントロールすること。フレッシュで居続けられることにシークレットはない。けど、たくさんの要素が混ざり合っている」

──ブラジルの料理は凄く美味しいですが、塩辛いですよね。

「バランスだよ。何よりファイトキャンプになってから食事のことを考えるんじゃなくて、常に良い食事を摂ることだよね。そして水をたくさん飲むことかな。それが基本だよ。それと針灸を毎週している。普段から心掛けているのはストレッチ、ヨガも毎日欠かさずやっているよ」

──もうファイターとしてだけでなく、ライフを考えた生活習慣ですね。

「そうやって心掛けていることで、競技者として少しずつ良い要素が積み重なっているはずだ」

──参考にさせていただきます。では4カ月遅れで、ハニのファイトを楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「僕が日本のファンに伝えたい一言は、アリガトゴザイマスさ。日本のファンは、世界中のどこの人達よりも僕の試合をより理解してくれる。また、皆に会いたいね」

■視聴方法(予定)
11月14日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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K-MMA MMA ROAD FC UFC UFC ESPN28 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ ブログ

【UFC ESPN28】プサン産永久電池カン・ギョンホ「ヤヒーラには自分のようなコンディションの良さはない」

【写真】まさにムサの面持ち、カン・ギョンホ(C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN28「Hall vs Strickland」が開催され、カン・ギョンホがハニ・ヤヒーラと対戦する。

兵役、コロナ禍と試合間隔が2度も大きく空いたUFCキャリアながらカン・ギョンホはこれまで、オクタゴンで6勝2敗と大きく勝ち越している。K-MMA界の永久電池、スクランブルで無類の強さを見せるカン・ギョンホにハニ・ヤヒーラ戦に向けて、その心境をZoomインタビューで訊いた。


──ハニ・ヤヒーラ戦が近づいてきましたが、調子はいかがですか。

「時差ボケもなく、全て上手くいっています」

──20カ月間、試合から離れていましたが、いよいよオクタゴンに戻ることができます。

「長い間試合はできなかった分、ケガもなくしっかりと体を休めることができたので、試合が決まればすぐに最高の状態で戦いに戻ることができました」

──ROAD FCが活動を再開し、Double GFCやAngel’s FCはコロナ禍でも継続的にイベントを開いてきました。チームメイトも試合があったかと思いますが、この状況にフランスとレーションは感じなかったですか。

「練習をするということにおいて、何も変りはないですから大丈夫でした。チームメイトの試合を見て、他の大会の試合をチェックしつつ、自分の練習に集中してきました。そうすることでフラストレーションも感じないですし、モチベーションを保つことができました」

──韓国のコロナの状況はソウルからの情報が多く入ってくるのですが、プサンのことはあまり伝わってきません。この試合に向けて、練習は問題なかったですか。

「プサンの感染者が多くなっている時は、練習にも少し影響が出ましたが、状況を整えてすぐにキャンプに入ることが出来ました。マスクの使用や、人数制限、練習に参加した人間を明確リスト化するなど規則はありましたが、それだけのことでした。人数は時々で違い、5人の時もあり、10人が最大という感じでしたね」

──チームMADは20人ぐらいで激しい練習をする印象が強いのですが、そういうわけにはいかないですね。

「そうはいかないですよね。でも、人数制限がなくても自分の体格を考えると、スパーリング相手は限定されてきますし、本当にそこまで困難なことはなかったです」

──ではハニ・ヤヒーラの印象を教えてください。

計量は両者揃って136ポンドでパスしている(C)Zuffa/UFC

「ベテランです。そして絶対的にグラウンドが強い。ずっと彼の試合を見てきたので、ハニ・ヤヒーラと戦えることはとても嬉しいです」

──ハニはテイクダウンから、寝技で仕留めようとする選手です。一方、カン・ギョンホ選手はスクランブルを得意としています。寝技を拒絶する自信はどれだけありますか。

「寝技になることを頭にいれて準備をしてきました。ただし、トップコントロールしようとしてきても、自分のレスリングは彼よりずっと強いので。そこは自信を持っています」

──ハニが最後まで勝負を諦めないファイターであるなら、カン・ギョンホ選手もスプリットになるような競り合いを繰り返しており、勝負強さには自信があるかと思います。その中で勝負の鍵を握ってくるのは、どういう部分になるでしょうか。

コンディションは万全か(C)Zuffa/UFC

「コンディションでは自分の方が上だと思っています。ハニ・ヤヒーラには自分のようなコンディションの良さはないです。そこが大きなアドバンテージになり、判定になっても落とすようなことはありません。

もちろん、試合前なのでどのような戦いをするのか詳細を話すことはできませんが、自分も最近の試合は判定勝利が多いですが、以前は数多くの試合でフィニッシュしてきました。今回もフィニッシュを狙っています」

──では、最後に日本のファンに一言メッセージをお願いします。

「しっかりと準備をしてきました。皆さんのサポートに感謝しています。日本の皆さんもコロナ禍において、安全に過ごしてください」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN28対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(米国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
シャイアン・バイス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
ジェレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノワ(米国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ジェイソン・ウィット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ニコ・モンターニョ(米国)
ウー・ヤナン(中国)

<フェザー級/5分3R>
コリン・エングラン(米国)
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)

<ライト級/5分3R>
クリス・グラッツマーカー(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
ロニー・ローレンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オリオン・コスケ(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

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Interview UFC UFC ESPN28 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ ブログ

【UFC ESPN28】コメイン登場ハニ・ヤヒーラ─02─「僕はファイターでも競技者でもない。愛好家なんだ」

【写真】これがハニ・ヤヒーラ・スタイル(C)Zuffa/UFC

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN28「Hall vs Strickland」が開催される。同大会のコメインでカン・ギョンホと戦うハニ・ヤヒーラ・インタビュー後編。

UFC在籍10年を越えた寝業師は、万年プレリミ出場から3試合連続一本勝ちをし、ついにズッファ首脳の信頼を勝ち取り──今回は上から2つ目で戦う。攻め一辺倒、スタミナ切れ上等の根性ファイトを常に続けてきたヤヒーラは、金原正徳戦秘話を含め、この試合への自信の言葉を訊いた。

<ハニ・ヤヒーラ・インタビューPart.01はコチラから>


──それでもスクランブルの技術に磨きがかかったことで、トップコントロールを続けることは難しくなっていると感じることはないですか。

「それは……そうだね。でも、そうさせないための術を身につけるために相当な時間を使って自分の技術を磨いてきたからね。どういう風に重心を相手に掛けて、トップをキープできるか。

何千本というスパーリングで、常に僕の相手はスクランブルを狙い、僕の抑え込みから逃れようとして来た。そのたびに僕のトップコントロールは強固になってきたんだ。テイクダウンもそうだけど、そこからのポジションというのは無数に存在している」

──相当に疲弊しても、ハニは勝負を諦めることがありません。勝とうが負けようが、常に対戦相手よりも疲れ切っています。それでも最後まで戦い抜く姿勢が、いつも胸に残ります。

「ありがとう。そういってもらえると、本当に嬉しいよ」

──特に金原選手と戦った際には、オクタゴンを下りた直後にケージサイドで倒れこんでしまっていましたよね。

「カネハラと戦った時のことは、僕も忘れられないよ。なんせ試合後に吐いてしまったからね……。あの時は、減量後のリカバリーに初めてサプリメントを飲用したんだ。それまでサプリメントを摂ったことはなかったけど、あの時は2時間ごとに飲んでみた。

それが全く体に合わらなくて、リカバリーどころか試合前まで体調がすぐれなくなってしまって。実は試合中もずっと気持ちが悪かったんだ。体の調子がおかしなままで戦ったんだけど、試合を終えると我慢できなくなって吐いてしまった。そのまま病院に直行だったよ。だから、あの試合の動きは最悪だったんだ……」

──いやぁ、そんなことがあったのですね。逆にそのような状態であれだけの試合を金原選手とやってのけ、最後まで諦めなかったことに改めて尊敬するのみです。

「諦めることは絶対にない。でも、そこが日本の皆に伝わってくれていると嬉しいよ」

──それは絶対です。そして、今回の対戦相手のカン・ギョンホもスクランブルの強い相手ですね。

「その通りだね。グッド・スクランブル・ファイターだ。テイクダウンも強いよ。打撃をそれほど使わず、組んで戦うね。ただし、サブミッションは本当に基本的なモノしか持っていない。グラウンドに持ち込んでも、そこからの試合はごくごく並みのレベルだ。グラウンドで勝つチャンスは十分にある」

──今、ハニはどこを目標にUFCで戦い続けているのですか。

「今は、ただこの試合に勝つことだけを考えているよ。カン・ギョンホをぶっ飛ばすだけだよ」

──では36歳になったことについて、どのように捉えていますか。

「年齢は関係ないよ。今、キャリアの頂点にある。ようやくUFCの僕に対する待遇も良くなってきた。僕はね、ファイターでも競技者でないんだ。好きなことを続けているだけの愛好家なんだよ。前の試合も勝っているし、これからも勝てる。このまま突き進むよ」

──確かにこれだけ長い間UFCで戦ってきておきながら、ずっとプレリミでの登用が続きました。

「それが今回はコメインだからね。UFCが僕の力を認めてくれたことは、感謝しているよ。3試合連続で一本勝ちできたのが大きかったと思う。そして過去4つの勝利は全て一本勝ちだし。だから、UFCもこの順番で僕の試合を組んだんだろうね。彼らが何を求めているのかは理解しているつもりだよ」

──では今回も柔術、そしてビッグハートをハニが見せてくれることを期待しています。

「僕の持つ全てのテクニックを見てほしい。ウォリアースピリッツを持って、前に出続けるところ見てほしい。そして、何よりも大切な戦略に基づいた試合を皆に見てもらうよ。戦略なしで試合は戦えないし、人生を生き抜くことはできない。

そして6度、試合をした時に数多くのことを学ぶことができた日本の皆に感謝している。日本には素晴らしい思い出しかない。僕は日本の文化に憧れてきた。そして柔術は日本のアートだ。日本のファンは僕がオクタゴンで戦っている時は、日本を代表して戦っていると思ってほしい。今も熱烈なサポートを日本のファンがしてくれることを光栄に思っているよ」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN28対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(米国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
シャイアン・バイス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
ジェレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノワ(米国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ジェイソン・ウィット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ニコ・モンターニョ(米国)
ウー・ヤナン(中国)

<フェザー級/5分3R>
コリン・エングラン(米国)
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)

<ライト級/5分3R>
クリス・グラッツマーカー(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
ロニー・ローレンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オリオン・コスケ(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 UFC カン・ギョンホ キック ハニ・ヤヒーラ

UFC on ESPN28:オッズ/予想と展望

ユライア・ホール 2.65
ショーン・ストリックランド 1.53
カン・ギョンホ 1.83
ハニ・ヤヒーラ 2.00
シャイアン・ベイズ 1.61
グロリア・ジ・パラウ 2.45
ジャレッド・ゴードン 2.60
ニクラス・シュトルツェ 1.51
ザルーク・アダーシェフ 2.20
ライアン・ベノイ 1.71
ブライアン・バーバリー1.38
ジェイソン・ウィット 3.20
ウー・ヤナン 3.05
ニコ・モンターニョ 1.41
メルシック・バグダザリアン 1.71
コリン・アングリン 2.20
クリス・グレッツェマーカー 3.25
ラファ・ガルシア 1.32
ダニー・チャベス 1.95
カイ・カマカ 1.87
ジン・ユ・フレイ 2.30
アシュリー・ヨーダ1.67
ロニー・ローレンス 1.68
トレヴィン・ジャイルス 2.27
フィリップ・ロウ 2.25
オリオン・コシ 1.69

今回はBellator263とバッティング(第1試合開始時間・メインカード開始時間ともに)しているUFC。BellatorがP4P1位のパトリシオ・ピットブル vs. 無敗の超新星AJ・マッキーのバンタム級トーナメント決勝をメインにしているのに対し、UFCのメインはかなり地味(セミ以下はどちらも地味)。

TUFに出場している時から「ネクストアンデウソン」として期待されていたホールだが、TUF決勝で16番人気のケルヴィン・ガステラムに敗れると、次戦でも敗れて壮大な出落ちキャラに。リリースがかかった3戦目で勝ってからは勝ち星もついてくるようになり、日本大会ではゲガール・ムサシをジャンピングローリングソバットでKOしインパクトを残した。が、そこからまた3連敗となり、年齢的にもベテランの域に入り、普通の中堅ファイターのポジションに。

コロナ禍で組まれたアンデウソンのUFC引退試合では、全盛期の力がないアンデウソンにKO勝ち(なお、それ以前にヴィトー・ベウフォートのUFC引退試合も組まれたことがあったが、減量による体調不良で欠場し流している)。前回は元ミドル級王者ワイドマンと対戦すると、開始早々のカーフキックをカットしたところでワイドマンがスネの骨を折り17秒でTKO勝ち。実力の評価をしていいか迷う勝利ではあるが、とりあえずUFC契約後最多の4連勝をマークしている。

相手はランキング11位のショーン・ストリックランド。バイク事故で2年のブランクがあり、昨年10月の再起戦から階級を上げている。再起戦で判定勝ちすると、欠場選手の代役として2週間後に急遽組まれた試合でも1RKO勝ちしランクイン。今年5月の試合でも元ランカーのクシシュトフ・ジョッコに勝利し、こちらも階級をまたいで4連勝としている。

両者ともストライカー。アンデウソン戦は相手の衰え、ワイドマン戦はワイドマンのアンラッキーと思われているのか、オッズではストリックランドがフェイバリット。ストリックランドもランカーとの対戦はこれが初めてで、未知数の部分が多い。

ダメージの蓄積がない分、ストリックランド判定勝ちと予想。

セミは日本人との対戦経験が多い者同士のカード。ギョンホはUFC6勝のうち、3勝(清水・田中・夜叉坊)が日本人、ヤヒーラはWEC時代も含めて日本人4勝1敗(廣田・田中・金原・前田に勝ち、水垣に負け)。さらにはHERO'Sにも出場していた。27勝中21の一本勝ちという極めの強さを持ちながら、UFCでは全く評価されず、UFC19戦目にしてようやく初のセミ。しかしオッズでは兵役による3年以上のブランク明け後4勝1敗のギョンホが優勢となっている。

第1試合開始は8月1日朝7時。速報します。

 

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UFC UFC ESPN28 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ ブログ

【UFC ESPN28】10年間、UFCで戦い続ける寝業師ハニ・ヤヒーラ─01─「僕が寝技で戦うのは自然なこと」

【写真】36歳になっても童顔!! ハニ・ヤヒーラ(C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN28「Hall vs Strickland」が開催される。同大会のコメインでカン・ギョンホと戦うのは、ハニ・ヤヒーラだ。

寝技にいけばブーイング、そんな世界の最高峰での活動期間は10年が過ぎた。WEC時代を含め戦績は16勝7敗1分(1NC)、特筆すべきは前述したように今も寝技の局面を嫌う北米のファンの前で、ハニはこれだけの試合をこなし──スポットを浴び続ける数は決して多くなくてもオクタゴンで戦い続けてきた。

それこそ、ハニのファイトスタイルに通じる──他に比肩するファイターがいないファイトライフだ。


──ハニ、お久しぶりです。

「久しぶり。元気でやっているかい? オレンジカウンティで会ってから、どれぐらいだろう?」

──あれは2006年だったと思います。植松直哉選手やタクミ選手とOC JJを訪れたのはもう15年も前、ハニは21歳でした(笑)。でも、今もハニのUFCでの試合を見るのが楽しみでならないです。

「ありがとう。そう言ってもらえて、凄く嬉しいよ」

──土曜日にカン・ギョンホと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「とても良いよ。試合まで最後の週になり、順調に練習をして減量も上手くいっている。今回の試合に関しては、凄く自信があるよ」

──試合前のキャンプはATTで行ったのですか。

「そうだね。3週間ほどATTでキャンプをした。その前はブラジリアの僕のアカデミーでチームメイトと調整してきた。良いキャンプだったよ。ATTには数多くのハイレベル・ファイターが在籍しているからね」

──ハニのジムということは、もうアタイジ・ジュニオールの下ではトレーニングを行っていないということですか。

「ノー、もうアタイジとはやっていない。3年前にハニ・ヤヒーラBJJをオープンさせて、それからは自分のチームで練習してきたんだ」

──3年前ですか!! ということはアカデミーを開いて、半分はコロナ禍ということですね。さぞかし大変だったかと。

「本当にね。簡単ではなかったよ。ただし、逆を言えば自分のアカデミーを持っていたことで、僕自身の練習を続けることができたともいえるんだ。アカデミーの教え子の指導はできなくても、プロファイターとトレーニングはしてきたから。ようやく一般の会員も、ファイターも練習ができるようなったよ」

──それは何よりです。ブラジルからは痛ましいニュースばかりが伝わって来ていたので。

「凄く状況は良くなっているよ。ブラジリアは特に良くなっていると思う。まだ、いくつかの州や都市では社会生活がオープンになっていないけど、ブラジリアンはもう大丈夫だよ。まだ皆がマスクをしているけど、ブラジリアの人間はワクチン接種を済ませているからね。少しずつだけど、ブラジル全土が社会生活を回復させているよ」

──ではブラジリアでの調整も問題なかったということですね。

「そうだね。グスタボ・ラバレダの指導の下、ローカルファイターと練習し、フッキ・コルベーリョというボクシング・コーチもいるからね。自分のアカデミーを開く前……2017年からATTでも練習するようになり、最後の仕上げはATTで行ってきたよ」

──ATTではアタイジ・ジュニオール門下時代の同門、ミキーニョ(アドリアーノ・モライシュ)も在籍していますね。

「ミキーニョは一番最初にATTに行った人間で、そして僕が続いてからヘナト・モイカノ、フランシスコ・マサランドゥ(トリナルド)もATTで練習するようになった。僕らは皆、同じアカデミーからATTに移ったんだ」

──凄い顔ぶれですね。ところでMMAはウェルラウンド化して、随分と経ちますが、ハニは常にテイクダウンから寝技で勝負を賭けていますね。

「僕はMMAファイターだよ。ファイト哲学はそう、僕はミックスマーシャルアーチストだ。どの局面でも戦える。ただし、僕のファイトはグラウンドで勝負するもの。寝技で戦うための打撃のアプローチがある。時にはグラウンドへ移行しない時もあるけど、グラウンドで戦うことはごく自然なことだから。

一度、寝技に持ち込めば楽しく戦える。そして、絶対的に僕にアドバンテージがある。だからといって、打撃を使わず戦ったことはUFCでもないはずだよ」

──そうですね。もちろん、寝技でのハニは無敵です。ただし、今やストライカーの誰もがテイクダウン防御を身につけており、寝技に持ち込むこと自体が大変です。苦労した結果、寝技に持ち込んでも多くのファイターはハニと寝技の攻防を望まず、まず第一にスクランブルから立ち上がることに専念します。ハニが日本で戦っていた頃と違い、寝技には寝技で対抗することが、とても少なくなりました。

「その通りだよね。でも、さっきも言ったようにグラウンドに持ち込むことが自然なんだよ。意識してそうしているわけじゃない。僕にとって、ファイトとはそういうものなんだ。それによってスタミナを失うこともあるけど、それが僕の戦いなんだ。スパーリングの時から、そこは変わらないよ。

試合でもスパーリングでも、相手は倒されないように戦う。でも、僕は常にテイクダウンを奪っている。それが普通のことなんだ。そのために僕の打撃がある。それは寝技に応じないで、立ち上がることを第一としている選手を相手にした時も同じさ。

彼らは僕の打撃を軽く見ている。確かに打撃でKOするわけじゃない。でも、テイクダウンするための打撃をもう、ずっと練習してきたんだ。それにテイクダウンできなければ、引き込んでスイープすれば良い。僕が寝技で戦うための入り口は、いくらでも存在しているんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN28対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(米国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
シャイアン・バイス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
ジェレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノワ(米国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ジェイソン・ウィット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ニコ・モンターニョ(米国)
ウー・ヤナン(中国)

<フェザー級/5分3R>
コリン・エングラン(米国)
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)

<ライト級/5分3R>
クリス・グラッツマーカー(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
ロニー・ローレンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オリオン・コスケ(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

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Report UFC UFN ESPN+45 UFN187 ハニ・ヤヒーラ ブログ レイ・ロドリゲス

【UFN187】That is ハニ・ヤヒーラ。渾身のテイクダウンから抑え続け、肩固めでロドリゲスを破る

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
Def.2R3分09秒by 肩固め
レイ・ロドリゲス(米国)

ガードの上から右ハイを蹴ったロドリゲスが右を当てる。即組みに行ったヤヒーラが、ケージに押し込み体を回しながらテイクダウンを奪う。ハーフで抑えたヤヒーラは腰を押され、エビを使われても足を戻させず肩固めの機会を伺う。ケージを蹴り、左腕でヤヒーラを押して耐えるロドリゲスだが、頭を抱え危ない場面も。

枕で抑え殴るヤヒーラが削り、ロドリゲスはスクランブルに持ち込めない。それでもフルガードに戻したロドリゲスの右を足をすぐに越したヤヒーラはブリッジに合わせて、肩固めへ。ロドリゲスが戻し、初回が終わった。

2Rはロドリゲスの左ハイからスタート。ガードしたヤヒーラは続くワンツーフックにガードを固め、ミドルを蹴られながら右を打ち返す。直後にダブルレッグに出ると、シングルに移行して頭を股間の下に入れ、アンクルピックで背中をつかせる。ここも肩固めを狙いつつハーフで抑えるヤヒーラに対し、ロドリゲスがケージキックからエビを使い懸命に左手でフレームを作る。ロドリゲスが足を戻しバタフライフックも、ヤヒーラは左足を越えてパスを決めるや、そのままハーフに戻りつつ肩固めをセットする。

深く入り、ロドリゲスは右手を戻せずタップを強いられた。完全に自分の試合でロドリゲスを破り、UFC生活11年目の初戦を勝利したヤヒーラは「ずっと練習してこの試合に備えてきた。最高の気分だ。この気持ちを味わうために戦っている。凄く幸せだよ。彼の動きは学び、逆側に回れば違う展開に持ち込めると思った」と非常に冷静に勝利を振り返った。


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【UFN184】計量終了 チマエフ戦が3度流れたエドワーズ、マネル・ケイプ、17戦目のヤヒーラ揃ってパス

【写真】オクタゴン初勝利なるか──マネル・ケイプがマテウス・ニコラウとフェイスオフ (C)Zuffa/UFC

12日(金・現地時間)、13日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX で開催されるUFN187:UFN on ESPN+45「Edwards vs Muhammad」の計量が行われた。

昨年3月のタイロン・ウッドリー戦から、3度に渡るカムザット・チマエフ戦の延期(※チマエフが新型コロナウィルス感染の後遺症で引退発表も、ダナ・ホワイトは感情的になっていただけと否定)と、1年8ケ月繰りの実戦とレオン・エドワーズと、現在4連勝中のベラル・モハメッドのウェルター級戦がメイの同大会。

エドワーズ、モハメッドともに問題なく計量をパスし、全13試合=26人の出場選手全員に体重オーバーは見らなかった。


オクタゴン2戦目で初勝利を目指すマネル・ケイプは、対戦相手のマテウス・ニコラウと共に125.5ポンドで計量を終えている。

7試合組まれたプレリミで注目は、ついにUFCでの活動が10年──つまりUFCがWECを買収した先に契約が移管されてから、オクタゴンで戦い続けてきたハニ・ヤヒーラか。

この間、タイトル戦線に顔を覗かせることも、ほぼほぼメインカードで試合をすることもなかったヤヒーラは、オクタゴン17戦目を戦う。

驚くべきことに勝ち星は12で、1試合はNC、1分もあり敗北は僅か4試合という高勝率を誇っている。廣田瑞人、金原正徳、田中路教という日本を代表するファイターに判定勝ちを収めている。コントロールでヘロヘロになりながら判定で勝ち切るという印象の強いハニだが、そのヒール、肩固め、キムラ、ノースサウス・チョークと5試合で一本勝ちしている。

これらのフィニッシュを見てわかるように、ヒール以外は全て足を抜いて抑え込んで極めたモノ。いかにハニが、打撃と組み&スクランブル全盛の最高峰にあって、地道にテイクダウンからしっかりとポジションを取るという基本に忠実な組技及び寝技を研磨してきたかが分かるというモノ。

対するレイ・ロドリゲスはCombate Americas、LFA、コンテンダーシリーズというフィーダーショーで経験積み、今回がUFC2戦目(※1勝1敗)の戦績16勝7敗の選手だ。年齢的にはロドリゲスは33歳で、ハニの3歳年少でしかない。パワーテイクダウン、下からの極めのあるロドリゲスは、動きの多くが前後で──ハイの組みに捕まる可能性は高い。しかし、組みで対抗できるロドリゲスは凌いで、ハニのスタミナのロスを誘って柔術で勝負ということも可能だろう。

■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN187計量結果

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ベラル・モハメッド: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャビン・タッカー: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マネル・ケイプ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 186ポンド(84.37キロ)
ダレン・スチュワート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)
アシュリー・ヨーダー: 116ポンド(52.62キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 145.5ポンド(66.0キロ)
マルセロ・ロッホ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
レイ・ロドリゲス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファ・ガルシア: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユ・フレイ: 115.5ポンド(52.38キロ)
グロリア・ジ・パウラ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 169.5ポンド(76.88キロ)

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