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【UFC ESPN37】激闘必至。耐久力&精神力のケイター✖右オーバーハンド&左フックとジャブのエメット

【写真】えげつない戦いになることは予想されるケイター✖エメット (C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターでUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」が開催される。今大会は米国では3月のUFC ESPN33以来、3カ月振りにPPVショー以外でUFC APEXを離れ有観客で実施される。

そんなテキサス大会のメインはカルヴィン・ケイター×ジョシュ・エメットのフェザー級の一戦だ。


今年の1月に上昇一途だったギガ・チカゼを破ったケイターと2019年3月のマイケル・ジョンソン戦から4連勝中のエメット、激しい打撃のやりとりが予想されるマッチアップとなった。

ケイターは組みを織り交ぜて、相手を削る術も身に着けている。とはいえ、5Rの長丁場は自らの体力の消耗も激しく、打撃戦でも組み合いでも疲弊することは絶対だ。ケイターの強味は、疲れることを覚悟のうえで攻撃することで、高い圧力を維持できることだ。

対してエメットといえば、レスリングがベースのファイターらしく踏み込んでの右オーバーハンドが代名詞だ。それも序盤にテイクダウンを見せておいて、相手に組みの防御をインプットさせてから放ち、ただ強振しているわけではない。

自分が打たれるリスクがあるなかで躊躇なく打てるエメットは、返しの左フックも強力の一言だ。打撃戦に少しでも相手の気持ちが引けると、すかさずテイクダウンを織り交ぜ、結果的に右オーバーハンドの精度が上がるという勝利の方程式を持つ。

さらにエメットが厄介な点は威力十分な右を持っていながら、警戒した相手の踏み込みに、本人が一番の得意技と言う左ジャブを合わせる技術を持ち合わせていることだろう。

そんなエメットにとって気がかりな点が、UFCでは5R戦の出場は1度だけで──その際は2Rで敗れている──キャリアを通して25分間を戦ったのはローカルショーのタイトル戦1試合のみ、6年7カ月も前の話だ。

対してケイターはダン・イゲ、敗れたとはいえマックス・ホロウェイ、そして前述したチカゼ戦と3試合連続で5Rを戦い切っている。ケイターは5回戦で序盤からハイペースで戦うことが経験上できるが、エメットがパワフルな打撃とレスリングを3R制と同じように仕掛けることができるか。

打たせて疲弊させる術も身につけているケイターは、チカゼ戦でも最後の1分でヒジ打ちを連打し耐久力と精神力の強さを見せつけた。

そんなケイターに対し、一発で終わらせることができるエメット。両者が駆け引きを駆使つつ突破口を攻めることに求め、結果激しい打ち合いに発展することが予想されるメインだ。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ジョシュ・エメット(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
アルベルト・デュラエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ(カザフスタン)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
トニー・ケリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
コート・マックギー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
エディ・ワインランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
デロン・ウィン(米国)

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UFC on ESPN37:オッズ/予想と展望

カルヴィン・ケイター 1.43
ジョシュ・エメット 2.90
ドナルド・セラーニ 1.61
ジョー・ローゾン 2.45
ティム・ミーンズ 3.20
ケビン・ホランド 1.36
ホアキン・バックリー 2.80
アルベルト・デュラエフ 1.45
ダミア・イスマグロフ 1.65
グラム・クタテラーゼ 2.35
ジュリアン・マルケス 2.50
グレゴリー・ホドリゲス 1.59
エイドリアン・ヤネス 1.31
トニー・ケリー 3.50
ジャスミン・ジャスダビシアス 1.42
ナタリア・シウバ 2.95
コート・マッギー 1.83
ジェレマイア・ウェルズ 2.00
リカルド・ラモス 1.33
ダニー・チャベス 3.35
マリア・オリベイラ 3.15
グロリア・ジ・パウラ 1.38
エディ・ワインランド 5.00
コーディ・スタマン 1.18
フィル・ホーズ 1.38
デロン・ウィン 3.10
ロマン・ドリーゼ 3.00
カイル・ドーカス 1.40

久々にUFC APEXを離れて、客入れで行われるファイトナイト。セミ前に出場するケビン・ホランドがテキサス在住の地元ファイター。

メインはフェザー級ランカー対決。4位のケイターは昨年1月にマックス・ホロウェイと対戦。不動のランキング1位・ホロウェイ相手に打撃で一方的にやられる展開で、あまりにも打たれすぎて、逆に打たれ強さが評価される内容だったが完敗。ダメージを負ったこともあって1年のブランクとなった今年1月には、UFCデビューから7連勝中の元キック王者ギガ・チカゼと対戦。オッズはアンダードッグだったが、序盤から間合いを詰めて打撃戦で消耗させる作戦が功を奏し、下馬評を覆す判定勝ちでタイトル挑戦圏内に生き残った。

相手のエメットは7位。アルファメール所属で、師匠ユライア・フェイバーを彷彿させるステップからアグレッシブに攻めるスタイルで、地味ながらフェザー級で6勝1敗と高いアベレージを残している。もともとノーランカーの時に、ランキング3位のリカルド・ラマスをKOして一気に上位ランカーとなっていたが、次戦でジェレミー・スティーブンスにKO負けし、その後4連勝しているが、相手はすべてランキング下位の選手。

ともにレスリングバックボーンのストライカー。UFC無敗のチカゼを破ったこともあって、オッズではケイターの評価が高い。

ケイター判定勝ち。

セミに出場するセラーニは、現在ジム・ミラーとアンドレイ・アルロフスキーに並んでUFC史上最多23勝をマークしていて、勝てば単独1位となるチャンス。が、一方で現在6戦続けて勝ち星がなく、負ければ記録更新できないままリリースが濃厚。勝てば天国だが負ければ地獄のマッチメイク。

第1試合開始は19日朝5時。遅くとも午前中には終わるので、同日のTHE MATCHも見る場合は、オープニングマッチから問題なく見られる。

速報します。

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UFC272:第11試合・エジソン・バルボーザ vs. ブライス・ミッチェル

フェザー級。バルボーザ10位、ミッチェル11位。

UFC戦績がもう12年になるバルボーザ。ライト級ではタイトル挑戦直前までいったが跳ね返され、2019年よりフェザー級転向。初戦は接戦の末落としたが、その後2連勝。が、前回はギガ・チカゼとのキックボクサー対決で3RKO負けした。36歳と、この階級ではベテランの部類となる。

TUFの非公式戦では敗れているミッチェルだが、公式戦は現在負け無し。UFCでも5連勝中。レスリング経験があり柔術黒帯の、ゴリゴリのグラップラーで、14勝のうち一本勝ちが9回、KO勝ちはゼロ。マット・サイラス戦ではUFC2度目のツイスターでの勝利を決めた。パンチから流れるようにテイクダウンにつなげて攻めるスタイルだが、打撃には若干穴がある。

典型的なストライカー vs. グラップラーの試合。

サイドキックを見せるミッチェル。プレスしていく。バルボーザは強烈なインロー。ケージ際をサイドステップ。ミッチェル間合いの外でプレッシャーを掛けている。インローから右を入れたバルボーザ。またケージを背負う。抜け出した。距離を詰めたミッチェルのワンツーでフラッシュ気味にダウン!すぐ立つがミッチェルタックル。手をついて立とうとするバルボーザだが寝かされた。バルボーザのガード。ミッチェルはインサイドからパウンド、肘。休まない。バルボーザは耐えるのみ。立たせないように上から押さえつけているミッチェル。下から蹴って距離を作り立ったバルボーザ。残り35秒。ミッチェルはこのラウンド逃げ切り体勢で下がる。バルボーザの飛び膝はかわされた。ホーン。

1Rミッチェル。

2R。カーフキックを入れるバルボーザだがミッチェルタックル。テイクダウン。密着したまま殴るミッチェル。肘でバルボーザの顔面から出血。ケージに頭を押し付けて殴っていくミッチェル。バルボーザフックスイープで浮かせて立ったがバックを取られている。テイクダウンしたミッチェル。バルボーザはニーシールド。ミッチェルニアマウントに。残り1分。ハーフで押さえ込んでいるミッチェル。バルボーザ動けないまま時間が過ぎる。残りわずかで起き上がりパウンドを入れたミッチェル。ホーン。

2Rミッチェル。10-8あってもおかしくない。

3R。出ていくバルボーザだがややふらつき気味。蹴りが交錯して下になったミッチェルだがバルボーザ立たせた。ミッチェルタックル。テイクダウン。またインサイドで密着したまま削っていく。バルボーザ三角。しかしクラッチが不完全なまま、ミッチェルが持ち上げて外しまたガードに。足関を狙ったバルボーザだが、防がれクォーターマウント。パウンドを入れるミッチェル。マウント。バルボーザはハーフに戻すのが精一杯。肘を落とすミッチェル。タイムアップ。

30-25、30-26、30-27の3-0でミッチェル勝利。

2R・3Rは一方的だったので10-8ついてもおかしくない。ミッチェルがバルボーザにほぼ何もさせない圧勝。

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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイター✖チカゼからの上久保周哉×ウォーセン

【写真】結果で期待値を上げてきた。立派なプロフェッショナルだ (C) ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年1月の一番は15日に行われたカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦からの──14日のONE125「で行われた上久保周哉×トロイ・ウォーセンについて語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイターラ✖チカゼはコチラから>


──おお!! カルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦から急にシフトチェンジして、上久保周哉選手とトロイ・ウォーセンの試合ですか。

「ハイ。だって上久保選手、めっちゃ良くなかったですか」

──素晴らしかったです。

「上久保選手の試合を見て四の字フックの外し方とか、あとバックから足を一本フックしての片方の足を伸ばして相手の足を制する形……僕らはシングルロックと呼ぶようにしているんですけど、バックに回られて厳しい態勢になった時の解除の仕方が、もう目から鱗でした。

トロイ・ウォーセンが強かったからこそ、上久保選手の凄さが伝わってきました。解説をしていて、バックを取られてもエスケープしたところを見て、『あっ、もう行けるな。大丈夫だな』と分かりました。

それこそ上久保選手の組み技って、自分のペースでマラソンを走っているから最後まで疲れない。もう少し無理して、力を使えばポジションを明確に取れるという時も動かないです。ずっと自分のペースを守る。多少動けばいけるけど、いかずに相手を動かせる」

──まさに永久寝技地獄だと。

「そうするためにペースを守っている。途轍もないことをしていますよ。ウォーセンを相手にアレをやる。ペースを変えずにあれができるのは、本当に自信があるから。自信があるということは、度胸と同じですからね」

──大沢さんのなかで上久保選手評がグンと上がりましたね。

「リネケルだっていけるんじゃないかと。いや、分からないですよ……打撃でボコられる可能性は全然あります。だけど片足にしがみつけばなんとかなるんじゃないかと。足を止めて前に出てくる相手だと、しがみつくことはできるだろうし。

そこから上久保のやりたいところに持ち込めば……しがみつくことができればイケるんじゃないかと思って。ウォーセン相手にアレができるなら、リネケルもイケる。そう思いましたね」

──今回が契約の最終試合。契約を更新するのか、新天地を求めるのか気になる上久保選手です。

「どうなるんでしょうね。UFCのバンタム級はもう強烈な階級ですけど、上久保選手がチャレンジするのも見たいですよね」

──そこだと思うんです、プロに必要なのは。第3者に『見たい』と期待されること。上久保選手は大沢さんがUFCで戦うところを見たいと期待されるようになった、それがプロの価値ではないかと。

「片足を掴めば、あの異常な世界でも何かできるのかもしれない。そう思っちゃいますよね。僕は正直、上久保選手を軽視していたところがありました。でも、もう違います。UFC……その前にリネケルをやっつけるところが見たいですね。

上久保選手ってボスを倒さずに、次の面にいくっていうパターンだったじゃないですか(笑)。アマ、パンクラス、ONEときて。ここで更新せずにステップアップすれば、ボスを倒さずに上に行っちゃっているぞ、って」

──パンクラスからONEに戦場を移したのも色々な背景がありましたし、海外でより良い条件で戦えるなら良いじゃないですか。

「でも、ONEではしっかりとボスを倒していけよって」

──そうすると契約で縛られてしまうじゃないですか。UFCを目指しているなら、チャンスさえあればここでダイブして然りで。そうでなくてもUFCを目指すなら、契約で縛られない場所を選択するのもありかと思います。

「これは僕の感覚ですけど、人知れず戦っていると何人かにしか評価されない。そんな人生って可哀そうな気がして。上久保選手が北米のLFAとかにいったとして……やったことは凄くても、何人に評価されるんだって。それだったらONEのように評価されるところ、勝った時に皆が神輿を担いでくれるところで戦った方が今後の人生にプラスになるんじゃないかと思います」

──でも、あの試合でパフォーマンスのボーナスがもらえなかったですよ。そういう場所だと考えられないですか。

「それでも勝てばタイトル戦に手が届くし。僕はONEでタイトルを取って、次に進んで行って欲しいですけどね」

──つまり、それだけの期待される存在になったということですね。

「今回の試合は本当に皆に見てほしいし、知ってもらいたいです。グラップリングで支配する試合で、上久保選手は殴られることへの耐久性もありそうです。長所がはっきりしていて、そこをしつこく全うできる。返されても、取り返す。自分のペースでない時も粘ることができるので楽しみです。

組むなら上等だって感じで、自分の強いところをぶつけて。切られても、どんどん出て泥臭いことができます。だからこそ、リネケルは上久保選手の攻撃を切れないのではないかと。最初は力で切れそうなところまでいっても、上久保選手がチューイングガムみたいひっついて。切っても、切りきれない。それを繰り返しているうちに、下になる。そんな感じになれるんじゃないかなって……期待しています」

──ではそのリネケルがビビアーノ・フェルナンデスに挑戦する試合がどうなるのか。

「そこですよ。40歳で2年以上も試合をしていないビビアーノに対し、リネケルはコンスタントに試合をしてきてUFCで組みの強い選手とも戦ってきました。

そうやって考えると、ビビアーノの寝技は……いやぁ、やっぱり上手いですね。ただ上久保選手と違って、自分からどんどん動くから疲れる可能性もありますよね。上久保選手は穴を掘って、落ちるのを待っていますが、ビビアーノは自分から落としにいくので、自分で穴に落ちることもある。

リネケルに対しては、ビビアーノよりも上久保選手の方が組みの相性が良いかと思います。ビビアーノはスパッと切れ味の鋭い日本刀で、上久保選手は折れない棍棒で、ずっと叩きつけるような。海辺でも錆びない耐久性があるから、ずっと勝負できますからね。いや上久保選手、良いですよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:1月:ケイター✖ギガ・チカゼ「覚悟のあるヤツしかできない」

【写真】痛くて、しんどい試合=覚悟のいる戦い (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年1月の一番は15日に行われたUFC ESPN32からカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦について語らおう。


──大沢さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「カルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼですね。最近の僕がよく言う近い距離の試合で、ケイターが打撃でガンガン行ったというよりも組みのプレッシャーを掛けた試合でした。組みの圧力がある一方で、組みだけじゃない。打撃でもある程度の威力と精度があって、カウンターも上手い。そうやって近い距離で戦っていました。

結果、その前にいくことでチカゼに打たせた。チカゼが入って来るならということで打っていって、ブロックしながら……ブロックしてももらっているわけで。もらいながら、覚悟を決めて、倒れないという気持ちで自分の距離まで入る。そうなるとローやヒジを単発で入れて、チカゼの意識が上に来ると組む。まぁ、本当に一つのスタイルが確立されたように感じましたね」

──チカゼは組みにも対応できる、素晴らしいキックボクサーだと思っていたのが、この試合では組みに対して後手後手のようにも見えました。序盤は調子よく攻めていましたが、ハイキックの空振りから下になり、そのままコントロールされて初回を終えると、2Rからは別人のようになってしまったかと。

「それは打たされていたからです。ケイターに入らせないように振っていて、消耗していたはずです。僕もそうだったんですけど、長い距離で戦う選手ってこの距離に来たら打つって恐らくは決めています。そうやってボタンを押す、ボタンを押さされる試合になるんです。

ここで打たないと入られる。ここで打たないと、試合にならないって攻撃を出すんで、めっちゃ疲れるんです。しかもチカゼはそれが当たっていたら、より打撃で行ってしまって。マラソンでいえば、本来の自分より速いペースで走ってしまった。そういうことだと思います」

──なるほど。打って、当ててはいてもペースは狂わされていたということですね。

「やっぱり遅くても、速くても自分のペースじゃないと終盤はきつくなるじゃないですか。しかも普段より速いペースで走ったのに、相手はずっと後ろにいて。だからバテてしまったと思います。恐らくですけど」

──スタミナがある、動けていても自分のペースと相手のペースでは違うということですね。

「ヘビー級の統一戦でもフランシス・ガヌーの打撃のプレッシャーで、シリル・ガンヌがバテていたのも同じですよね。そこまでは距離をとって、ちょこちょこガンヌかと思っていたけど結局は削られていました。ガヌーの破壊力のプレッシャーで疲弊しましたよね」

──それでもチカゼも、何か一つの攻撃で勝負がつくような攻撃を続け、結果全てのラウンドで落としたように見えました。

「あの手の試合は両選手疲れるので、ケイターも疲弊していました。ただ逃げて、追いつかれてというチカゼの方が辛いです。これは完全に僕の見立てなのですが……」

──大沢さんの見立てを伺う企画ですので(笑)。

「ハイ(笑)。だから、これって正直にいえばウチがやろうとしていることなんです。HEARTSの選手にはドロドロ、こういうケイターのような試合にしろよと。飯野(健夫)とか、中田(大貴)とか、猿田(洋祐)も前回の世界挑戦でやらせようと思っていたんです。猿田の場合はどんどん組んで、プレッシャーをかけさせようと。

ただ、誰にでもできる戦い方じゃないんです。本当に覚悟のある奴しかできない」

──ケイターの覚悟は、あのヒジ打ちの連打に見られたように感じます。

「それぐらい中に入っている。誰もができることじゃないです。だからMMAの理想形ではなくて、不器用なヤツでも勝てる試合展開です。長く競技を続けられないけど、最高到達点を高くする。そういうファイトです。一瞬でも、自分が一番高くいけるところを少しでも高くしたい。

僕も現役の時、そういう考え方だったのに結果的に長くやる戦い方をしていたんですけど……(苦笑)」

──2009年11月18日、WEC44──大沢ケンジ×アントニオ・バヌエロス戦を思い出します。とはいえ、相手あってのことですし。Zuffaはここでチカゼがケイター越えを果たし、マックス・ホロウェイの位置まで持っていきたかったはずです。それを考えると、ケイターを殴り続けたホロウェイの強さが抜きんでているのかと。

「ホロウェイはボクシングで、ずっと相手に張り付いて疲弊させる。長そうな距離にいて、実は中間距離にステイしている。だから踏み込まないで、自分の拳が届く距離でパンチを出せます。それがケイターのやりたい距離より、少し外なのでケイターとしては難しい試合になりました。

遠い距離からワンステップでなく、中間距離で手を伸ばして体を入れると届く。何よりもホロウェイはあの距離が全く怖くないし、ステップを踏んでいないので連打で攻めることができる。チカゼにデキたことが、ホロウェイには全くできなかったということになります。

チカゼは蹴りとストレート、距離が長いのでプレッシャーを受けると潰されます。だから長い距離の選手は組み勝てる力が絶対的に必要になってくる。お前が来たら、テイクダウン決めるぞという圧力がないと、距離をコントロールして打撃だけで勝つのは、これからは厳しくなってくる。そう、僕は思います」

──押忍、とても興味深い話でした。今月もありがとうございます。

「あと、これって1試合じゃないといけないですか?」

──どういうことでしょうか。他に……もう1試合語りたい戦いがありましたか(笑)。

「そうなんです。上久保選手の試合なんですけど……」

<この項、続く>

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MMA UFC   その他 カルヴィン・ケイター ギガ・チカゼ ホジェリオ・ボントリン

『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』メディカルサスペンション/ギガ・チカゼが無期限出場停止


 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』メディカルサスペンション。

・カルヴィン・ケイターが鼻骨骨折の場合医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ギガ・チカゼが2週間以内にMRIによる経過観察と脳神経外科医による診断書の提出が義務付けられ、クリアするまで無期限出場停止。

・ホジェリオ・ボントリンが左膝の検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・チャールズ・ロサが右膝のMRI検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

 その他の選手は60日間以内でした。続きを読む・・・
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『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』カルヴィン・ケイター vs. ギガ・チカゼを見たファイター・関係者の反応


 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』カルヴィン・ケイター vs. ギガ・チカゼを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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コリアンゾンビがフェザー級王座代打挑戦をディスったギガ・チカゼの敗戦を皮肉る→チカゼが反撃

ギガ・チカゼ「アレックス・ヴォルカノフスキーは楽な仕事をしたいからコリアンゾンビを選んだ」(2022年01月12日)

 こちらの続報。マックス・ホロウェイの負傷欠場を受けて『UFC 273』でアレックス・ヴォルカノフスキーのフェザー級王座防衛戦の相手がジョン・チャンソンに変更されたことをチカゼは「チャンプは一番楽な相手を選んだ」と批判していましたが、


 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』でカルヴィン・ケイターに判定負けしたチカゼに対しジョンはツイッターにこんなコメント。軽く皮肉っています。


 するとチカゼはインスタグラムのストーリーで以下のコメント。

「俺の本当のサポーターに感謝する。みんなを愛しているし、早期復帰を約束するよ。

 フェイク野郎がたくさんいるけど大丈夫だ!

 あと、コリアンゾンビはくたばれ! せいぜい負けを喜んでろ、チープなコリアンゾンビめ」
続きを読む・・・
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『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・カルヴィン・ケイター vs. ギガ・チカゼ

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ヴィチェスラフ・ヴォルシェフ、ジェイク・コリアー

 4選手には各5万ドルのボーナス。今大会はフィニッシュ決着が2試合のみでメインイベントが大激闘だったことから実に分かりやすかったです。続きを読む・・・
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【UFC ESPN32】2022年のスタートから、年間ベストバウト級の激闘でケイターが、チカゼに圧勝

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-44
ギガ・チカゼ(ジョージア)

まず右カーフを蹴ったチカゼが、カーフからハイを見せる。ケイターのローにワンツーを入れたチカゼは、左に回りつつ間合いを測る。ケイターもカーフを返し、前に出てジャブを伸ばす。スイッチを織り交ぜる両者、チカゼが左ミドルからワンツー、さらにミドルと蹴りとパンチのコンビネーションで攻める。しかしハイを空振りして尻もちをつくと、立ち上がったとろこで組んだケイターがテイクダウンを奪う。

ハーフのトップで抑えるケイターは右のパンチを落とし、足を抜きに掛かる。右腕を差したチカゼだが、スクランブルに持ち込めない。リストを掴むチカゼ、振りほどいたケイターがパンチを落とし、スクランブルを許さず抑え直す。チカゼのブリッジにもマウントに移行して肩固めを仕掛ける。このタイミングで胸を合わせに来たチカゼから、バックを取り切り両足をフックしたケイターが最後はマウントに移行しつつパンチを見せて初回を取った。

2R、やや疲れが見えるチカゼが左ミドルからパンチも、初回ほど切れがない。それでもボディにワンツー、左ミドルを入れると動きが戻ってきたか。蹴りとパンチに前に出るケイターは、左ストレートやミドルを受けても前に出る。そしてコンビを振り、ジャブで前に出て右をヒットさせる。

左に回りつつ、右からヒザを放ったチカゼもスイッチしてジャブ&ワンツーを打っていく。鋭い左ジャブを入れたチカゼは、空振りすると姿勢を乱す。直後に右を当て、圧を掛けるケイターはエルボーとワンツーをブロッキングし、ダブルレッグへ。切ったチカゼは疲れが目立ち、ヒザを受けて下がるように回る。手を出すが、圧を受けるチカゼはヒジを打たれ、回りながら左ジャブを繰り出す。

ケイターのアッパーやストレートをかわしたチカゼが、左の連打から右フック。ケイターはスピニングバックフィストをヒットさせる。チカゼも引かず、エルボーから左ハイ、右を打ち込む。ここで組んだケイターが、ダーティボクシングでチカゼを削った。

3R、完全な消耗戦となった一戦。ジャブで前に出るケイターがアッパーも見せて圧を掛ける。回って誘いこむのではなく、距離を取るチカゼは組まれてからも懸命に下がって離れる。ヒザからヒジを打ったケイターが、右をヒット。チカゼはワンツーを続けられ、右を被弾する。動きが落ちたチカゼがワンツー、ケイターがジャブを伸ばす。カーフを再び蹴るようになったチカゼは、蹴りが当たるとパンチも届くようになる。

ケイターはここで組みを選択するが、チカゼが背中を譲りながら正対して離れる。ここでケイターも動きが落ち、チカゼがワンツー。ともに厳しい展開のなか、ケイターが右エルボーも体が流れている。チカゼは左ハイ、右クロス。ケイターは左ジャブで前に出て左フックを入れる。前進に左フックを受けたチカゼは直後にワンツーを打ち返す。右を強振して姿勢を見出したチカゼに詰めることができなくなっているケイターは、ジャブから左エルボーを空振りする。ここで前に出たチカゼ、ケイターはスピニングバックエルボーを狙った。

4R、疲れて圧を掛け切ることができず、組みも出なくなったケイター。チカゼも疲れ、スピードは落ちたが、攻撃する際に軸は残っているがポイントでは劣性だ。ラウンド開始直後にジャブで前に出るケイターにチカゼが右を当てる。右をかわし、左ミドルをチカゼが蹴り、スイッチしたケイターが右ジャブから左を伸ばす。拳の届く距離でのダブルレッグを切ったチカゼは、エルボーを立てヒジを受ける。

カーフを蹴ったチカゼ、ボディを受けて左に回る──と右を振って前に。両者、相当に疲れながら手を出し続け、チカゼが右ボディからワンツー、ケイターがアッパーを振るう。回りつつ、近い距離にも応じるチカゼが右、ケイターはヒジ打ちからシングルへ。足を掴むケイターから殴って離れたチカゼが左フックを打つ。ケイターもエルボーを返すが、チカゼがワンツーを打っていく。

エルボーを多発するケイターが、左ヒジがクリーンヒット。ジャブの相打ち後、回ったチカゼを追いかけたケイターがハイを受けかける。続いて左ミドルを入れたチカゼは、蹴りからパンチを纏める。ケイターはエルボーで前に出て、飛びヒザへ。かわしたチカゼもパンチを振るい──死闘に相応しい5分を戦い終え、試合は最後の1Rへ。

こうなると体力と気力の勝負。ポイント的は圧倒しているケイターも、いつ息絶えるかは分からない。そんな最終回はチカゼの右ミドルでスタートした。両者、動きに切れが戻った序盤、最終回の最初1分は動きが良くなるのが常だ。ここでイニチアチブを握りたい両者、ケイターが前に出て左を振るう。チカゼも右フック、ケイターは左右のエルボーを打ち込む。左ミドルのチカゼ、ケイターは縦ヒジ。1分を過ぎても手を出し続ける両者、ケイターが右エルボーに続き、右オーバーハンドを打つ。

チカゼはワンツー、ケイターのスピニングバックフィストにも右を返す。ケイターが前蹴りを繰り出すと、チカゼはハイキック。意地の張り合いで、ケイターが左ロー、右を打つ。手数、精度で優るケイターに対し、チカゼも頭をつけてパンチを打っていく。そして右の後にスピニングエルボーを被弾したチカゼは、左を当てて右エルボーを狙う。

ケイターも最後まで打ち合いを続け、前蹴りからミドルを蹴られても前に出てエルボーを打ち込む。ついに足がもつれ、倒れたチカゼにグラウンドでもヒジを落としたケイターはタイムアップと同時に、勝利の雄叫びを挙げた。

凄まじい死闘、年始の一発目からベストファイト・オブ・ジ・イヤー級のファイト、ポイントで圧勝したケイターは「UFCで7勝0敗のファイターと戦い、色々なことを言われたけど自分を信じていた。ギガは偉大なファイトで、タフなこの階級を象徴していた」と話した。


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