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MMA o UFC UFC275   カン・ギョンホ チェ・スンウ ニュース

オリオン・コシ vs. ブラッド・ダイアモンドが6.12『UFC 275』から7.30『UFC 277』に延期

6.12『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』でチェ・スンウ vs. ジョシュ・クリバオ、カン・ギョンホ vs. ダナー・バットゲレル等7カードが判明(2022年04月30日)

 こちらの続報。


 6月12日にシンガポールで開催する『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』で予定されていたオリオン・コシ vs. ブラッド・ダイアモンドのウェルター級マッチが中止されるとのこと。コシがツイッターで「中止のニュースは本当だ。トレーニングを続けて次の機会に備えたい。ブラッド・ダイヤモンドが元気になればすぐに改めてブッキングされればいいのだが」とコメントしていることからブラッド・ダイヤモンドの負傷が原因のようです。


 その後同カードが7月30日にテキサス州ダラスで開催する『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』に延期される見込みであることをMMAJunkieのノーラン・キング記者が確認しています。続きを読む・・・
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MIKE MMA o UFC   カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ

コディ・ガーブラントがバンタム級復帰、7.9『UFC Fight Night』でハニ・ヤヒーラと対戦


 UFCが7月9日に開催するFight Nightシリーズ(会場未定)でコディ・ガーブラント vs. ハニ・ヤヒーラのバンタム級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ガーブラントは昨年12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』で行われたフライ級転向初戦でカイ・カラ・フランスに1R TKO負けして以来の試合で2連敗中。元バンタム級チャンピオンですが、最近6試合の戦績は1勝5敗。僅か1試合で見切りをつけてバンタム級復帰です。

 ヤヒーラは昨年11月の『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』でカン・ギョンホに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。続きを読む・・・
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MMA UFN198 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ

【UFN198】殴られ、倒され。組んで、引き込み。スイープからコントロールで勝利。This is ハニ・ヤヒーラ!!

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カン・ギョンホ(韓国)

左フックのカン・ギョンホ、ハニはローを返す。素早いジャブ、ローを繰り出したカン・ギョンホの飛びヒザをキャッチしたハニがシングルレッグでケージに押し込む。ダブルレッグに切り替え、クラッチしたハニがカン・ギョンホに尻もちをつかせ両足を束ねていく。さらにボディロックからバックにまわったハニは、自ら後方に倒れ込もうとしたがカン・ギョンホが耐える。

強引に寝転がったハニは、下になる形となり足関節へ。カン・ギョンホが足を抜いてスタンドに戻るや、左ジャブを連続で伸ばし、右フックを2つ入れる。さらにジャブから右を続けるカン・ギョンホに対し、ハニが後ろ回し蹴りも姿勢を乱す。立ち上がるのを待ったカン・ギョンホがワンツーを入れ、動きが鈍ったハニに再度ワンツーを決める。引き込み気味にダウンしたハニに対し、カン・ギョンホはローを蹴り、パウンドにはいかない。

カン・ギョンホはハニを立たせてアッパーを決める。さらにローを蹴られた構えを変えたハニは、シングルレッグを切られて引き込み、ハーフから潜っていく。ディープハーフのハニに対し、スプロールで背中伸ばし耐えたカン・ギョンホが初回を取った。

2R、左フックに右を当てたカン・ギョンホはダブルレッグを切るが、続くローにテイクダウを合わされる。背中をつかせたハニはハーフからスクランブル狙いのカン・ギョンホに対し、一気にバックに回る。ワンフックから四の字フック、RNCを狙いハニは手首を掴んで防ぐカン・ギョンホに対し、焦ることなくバックキープする。

アゴの前に来る腕の手首を掴んで対処し続けるカン・ギョンホに対し、ハニは右腕で肩を掴み圧を掛ける。ここもリストコントロールで防いだカン・ギョンホは、後方からパンチを受けながらも体を振って対応する。残り1分、尻をずらすことができないカン・ギョンホだが、マウントへ移行することもうつ伏せになることも防ぎ試合は最終回を迎えることとなった。

3R、パンチの交換に応じたハニは右クロスを受けて下がると追撃を受け、左に回るところで右を被弾する。たまらずダブルレッグに出たハニはかわされて体が伸びて腹ばいになる。必死にガードを取り直したハニが、ギロチンからスイープしトップへ。すぐにシングルに出たカン・ギョンホだが、アームインギロチンの仕掛けに正座状態で耐えると、ハニはバックに回って腹固めへ。

ここも必至で凌いだカン・ギョンホから、バックに回ったハニは自ら後方に寝転がり、体を起こしてトップを取り切る。ハーフで抑えられたカン・ギョンホは、ワキ差しパスの圧に体を起こしていき、バタフライからクローズドガードへ。ハニは細かいパンチを落とし、足を一本抜く。肩固め狙いは身をよじって防いだカン・ギョンホだが、背中をつけた状態が続く。シングルを許さないハニがクローズドのカン・ギョンホに胸を合わせた状態で試合は残り1分を切る。

四の字フックでクローズドを組むカン・ギョンホは、これはスクランブルを諦めたか。フレームを創らせず、殴り続けたハニ。KOパワーはないが、このままトップをキープし続けたハニは、試合終了と直後に右手を突き上げて叫び声を挙げた。

結果、ジャッジ3者が29-28をつけ、ハニは判定勝ち──「人間として、ファイターとして成長し、向上するよう練習してきた。新しいテクニックを身につけ、新しいことに挑む。カン・ギョンホは僕が何をするのか、完全に分かって対処してきた。パンチを受け、倒されたけど上を取れて良かった。チームメイトの1人が、僕が3Rは戦わる逃げ切ることに対して、『初回はどっちが取ろうが、より良い技術を見せ、2Rも体力を残す。そして3Rももっと戦うんだ』と言ってくれた。この言葉にインスパイされたんだ。僕はトップを取るとフィニッシュを狙い、待つことなくエネルギーを使って来た。今日はポジションをキープするために、呼吸をしてリラックスして戦ったんだ。そして良いポジションを取り続けた。どんな手段をとっても勝ちたかった。そうやって長い間練習してきた成果が出た。皆に感謝している。特別な瞬間だ」と話した。


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MMA UFC UFN198   エイドリアン・ヤネス カン・ギョンホ キック ケトレン・ヴィエイラ タッカー・ルッツ パット・サバティニ ブログ ミーシャ・テイト

【UFN198】計量終了 ミーシャ問題なし。コンバットサンボW杯2位サバティニ×CSで判定勝ち2度ルッツ

【写真】眼鏡を掛けて圧力を掛けるルッツ、ちょっと怖い (C)Zuffa/UFC

19日(金・現地時間)、 20日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」の計量が行われた。

メインはUFC復帰2戦目のミーシャ・テイトが、ケトレン・ヴィエイラと戦い女子バンタム級の一戦だ。両者は本来10月16日に対戦予定だったが、ミーシャがコロナ陽性となり対決は今大会に持ち越された。

マスク姿でスケールに乗ったミーシャは、135.5ポンドでパスと同時にマクスを外してガッツポーズ&前腕二頭筋にキスする仕草を見せる。

フェイスオフではグータッチを行った両者、かなり近い距離で視線をぶつけ合いステージを下りた。


メイン5試合、プレリミ7試合の今大会。プレリミメインのパット・サバティニ×タッカー・ルッツは興味深いノンランカー対決だ。

レスリングベースでボクシングとキックを取り入れたルッツは、昨年のコンテンダーシリーズで2勝。2試合とも判定勝ちだったが、負傷をおしての魂のテイクダウン&コントロールを見せ、RNCでフィニッシュも狙ったことが評価され、UFCと契約を果たした。

今年5月のUFC初陣でもケビン・アギラーをコントロールして判定勝ちを収めたルッツは、キャリア12勝1敗としている。対してサバティニはRNCとヒールフックを得意としたフィニッシャーだ。

サバティニもレスリングベースだが、ダニエル・グレイシーの黒帯でもあり、さらにはコンバットサンボのワールドカップで準優勝、2016年にスコットランドのエジンバラで開催されたプレジデンツ・カップで優勝を飾るなど、ブレイク有りという状況でのサブミッションにも長けている。

UFCは今回で3戦目で2勝0敗、前回のジャマル・エマースではエマースの仕掛けたトーホールドを&内ヒールで切り返し、タップを奪っている。

打撃の圧からテイクダウンをして削るファイトのルッツと、一瞬のサブミッションで勝利を手にするサバティニ。スタンドの打撃ではルッツに分があり、サバティニとしては体力負けしない序盤で一本が欲しい。いずれのよせ、この試合の勝者は今後フェザー級戦線でトップ15、トップ10に絡んでくることは間違いない。

フェイスオフでは眼鏡をかけたルッツが、握手後に半歩ずつ近寄り、右の拳が小刻みに揺れるサバティニともう一度しっかりと拳を握り合う。静かなる闘志が両者から感じられた。

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198計量結果

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド: 126ポンド(57.15キロ)
タリア・サントス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス: 135ポンド(61.24キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 145ポンド(65.77キロ)
タッカー・ルッツ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア: 155ポンド(70.31キロ)
ナタン・レヴィ: 154ポンド(69.85キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー: 115.5ポンド(52.38キロ)
ルピタ・ゴディネス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)
アオリーチーラン: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン: 145ポンド(65.77キロ)
ショーン・ソリアーノ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ: 116ポンド(52.62キロ)
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)

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MMA ONE UFC UFN198 エイドリアン・ヤネス カン・ギョンホ スタンプ・フェアテックス タリア・サントス テレンス・マッキニー デイヴィー・グラント ナタン・レヴィ ハニ・ヤヒーラ マイケル・キエーサ ミーシャ・テイト ラファ・ガルシア ルピタ・ゴディネス ローマ・ルックンブンミー

【UFN198】ゴディネス戦へ、ローマ・ルックンブンミー「私がUFC、スタンプがONEで成功するのが夢」

【写真】ローマと右がジョージ・ヒックマン、タイガームエタイMMAチームのヘッドコーチ (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスはUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でローマ・ルックンブンミーがルピタ・ゴディネスと対戦する。

ムエタイベース、本来はアトム級だったローマはUFCで戦うために肉体改造に努め、今では減量が必要になるほどに。コロナ禍でも戦い続けるローマに、母国でのMMA人気の上昇、そしてもう1人のムエタイ出身のMMAファイター=スタンプ・フェアテックスについて尋ねた。


──ローマ、ルピタ・ゴディネスと土曜日に試合をします。今の気持ちを教えてください。

「凄くワクワクしていて、今すぐにでも試合がしたいぐらいよ」

──前回の試合前はコーチのジョージ・ヒックマンとガレージで練習するという状況でしたが、今はワクチンパスポートがあればプーケットは隔離無しに観光客を受け入れています。トレーニングの状況も前回とは違いましたか。

「プーケットはもう、ほとんど普通ね。もうコロナの影響もなくて、今回のキャンプは以前のようにコーチと練習仲間と行うことができたわ。米国入国もワクチンパスポートを取得したから、凄くイージーだった」

──では心身ともに前回の試合の時より充実しているということですね。

「フィジカルもメンタルも強くなっている。スポーツ・サイコロジストについてもらって、気持ちの方も万全よ。フィジカルトレーニングも含め、通常通りのトレーニングをこなすことができたから、今はダイエットが上手くいくようにって感じね」

──ストロー級で戦うのに、減量が必要になったのですね!!

「大きくなったの。でもただ食べて大きくなったわけじゃない。しっかりと練習して、ヘルシーな状態に体が大きくなったから、減量が必要になって。そして減量も上手くいっているわ」

──もうストロー級で戦っても、フィジカルでディズアドバンテージがあるとは思わない?

「ストロー級でフィジカルが劣っているとは思ってないわ。フィジカルトレーニングに力を入れて、体を大きくして、パワーもついたし体も強くなったから」

──ではゴディネスの印象を教えてください。

「いつも言っているけど、私は対戦相手のことは考えていなくてベストの状態で戦えるよう準備してきたの」

──ゴディネスはワンツーの強いパンチャーですが、レスリングや柔術もUFCでは見せています。

「私も柔術とレスリングの練習はしっかりとしているし、柔術とレスリングで攻撃してくるなら、そこで対抗できるから楽しみにしているわ」

──ところでパンデミック後、ムエタイの活動も下火です。この間、UFCはショーを続けローマも戦い続けてきました。コロナ禍でタイの人はMMAにさらに興味を持つようになったと思いますか。

「コロナが関係しているか分からないけど、MMA人気は確実にタイで高くなっている。特に若い世代、私のファンも『ローマのようにMMAで戦いたい』というようになっているし」

──ローマがインスパイアしたということですね。

「私のようにMMAを戦いたいとタイの女性が思ってくれることは、凄く嬉しいわ。誰もが夢を持つことが重要だし、夢を掴むために前に進むべきだから」

──ところで日本ではタイの女子MMAファイターといえばローマ、アム・ザ・ロケット、そしてスタンプ・フェアテックスの3人を指すと言っても過言でないです。アムはコロナの影響で試合をしていないですが、スタンプはローマと同様にシンガポールのONEを舞台に戦い続けています。プロモーションは違いますが、スタンプの活躍をどのように捉えていますか。

「私たちは子供の頃にムエタイで試合をしたこともあるの。スタンプは友人の1人で互いにサポートをし合い、モチベーションを与え合って来た仲なの。だから、彼女の活躍は凄く嬉しいわ。スタンプという同じ国の女子選手の頑張りは、私にとってポジティブな影響しかない。同じタイ人として、戦っている場所は違うけど互いの存在が力になっている。

スタンプが勝てば私はとても嬉しいしい、もっと頑張ろうと思えるの。UFCで私が成功を収め、スタンプがONEで成功する。それが私の夢よ」

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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LFA MMA UFC UFN198 エイドリアン・ヤネス カン・ギョンホ スティーブン・トンプソン タリア・サントス テレンス・マッキニー デイヴィー・グラント ナタン・レヴィ ハニ・ヤヒーラ マイケル・キエーサ ミーシャ・テイト ラファ・ガルシア

【UFN198】要注目。ダビデの星を背負った極真魂&上地流空手、ナタン・レヴィがUFCデビュー戦へ

【写真】ナタン・レヴィ、どのようなMMAをオクタゴンで披露するか(C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でナタン・レヴィがUFCデビュー戦をラファ・ガルシアを相手に迎える。

2018年のMMAデビューからLFAで5連勝し、昨年のコンテンダーシリーズに出場機会を得ると本来はフェザー級ながら、対戦相手シャヒーン・サンタナが大幅に体重オーバー。160ポンドという1階級以上重い契約体重戦に臨むことに。

そしてサンタナを僅か53秒肩固めで下し、ダナ・ホワイトの「ハリウッドのエージェンシーが夢中になっているはずだ」という言葉とともに契約がなった。


1991年9月、パリ生まれのイスラエル人ファイターのレヴィは、5歳で両親の離婚に伴い母親の母国であるイスラエルに移り住む。そして15歳の時にカンフーと空手を始め、彼のマーシャルアーツ・ジャーニーが始まった。

18歳の時に沖縄に滞在し、上地流空手の黒帯になると帰国して空手の指導を生業としていた。その後、MMAをTV で見てこの道を進むことを決意するや、米国行きを決める。当初はサンディエゴに滞在も、MMAをやるならラスベガスという声を聞き、当てもなくMMAのメッカに。

現在はシンジケートMMA所属で、6勝0敗で3つの一本勝ちを残している。レヴィはこの間、東京を訪れ極真空手を稽古を続けた。詳細は明らかとなっていないが、毎年のように来日し、極真流のフルコンタクト空手を行うと同時に、空手の原理を忘れないために上地流空手で学んだ型の稽古を続けていたという。

とはいえ前述したように、レヴィは3度の一本勝ちがあり、そのファイトスタイルからは伝統派も、極真も空手色は感じられない。実際にレヴィ自身が米国のメディアでリョート・マチダでも、スティーブン・トンプソンのようでもないと指摘される──「MMAで空手を使おうとするのは、エゴだ。でも、空手の原理、そして極真で学んだフィジカルを使った空手はMMAに生きる」と発言している。

それでいて足払いをMMAに生かすなど、幻想が果てしなく広がるレヴィ、その初陣に要注目だ。

■視聴方法(予定)
11月21日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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【UFN198】仕切り直しのカン・ギョンホ戦。ハニ・ヤヒーラ「フレッシュで居続けられることに秘密はない」

【写真】ハニは2020年代のソネッカか (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスはUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」にハニ・ヤヒーラが出場し、カン・ギョンホと対戦する。

本来は7月31日に組まれていた両者の一戦は、計量後にハニが新型コロナウィルスに感染していることが判明し、キャンセルされた。4カ月遅れで、カン・ギョンホと相対するハニはさらなる自信をもってケージに足を踏み入れる。

36歳、衰えることを知らない働き蟻ファイトを続けられるハニに、その理由を尋ねた。


──ハニ、土曜日にカン・ギョンホと戦います。本来は7月に対戦予定でしたが、ハニが直前でコロナ陽性となり流れたカードです。

「検査で陽性になり、ガッカリさせられたよ。微熱はあったけど、1日だけ体調が悪くて2日後には問題なくなっていた」

──そうだったのですね。ただ隔離も必要ですし、後遺症もなかったですか。

「隔離は10日間、まぁしょうがないよ。誰もが経験していることだし後遺症は全くなかったよ」

──用心したうえで陽性になることは、もう防ぎようがないですからね。ただ、対戦相手のカン・ギョンホには申し訳ないないという気持ちになりませんでしたか。

「ノー、ノー。なぜ? どうして、申し訳ないと思わないといけないんだ。誰にだって起こることだよ。たまたま僕が陽性になっただけで、彼がなっていたかもしれない。そういう世界になっているのに、彼に謝るなんてないよ。計量もフェイスオフもして、戦えなかった。でも、また戦うことになった相手だしそんな気持ちはないよ。

そうかぁ、日本の人たちはそこで対戦相手に悪いっていう気持ちになるんだ。あぁ、文化や精神構造の違いだね。日本の皆は礼儀正しいし、サムライ・メンタリティを持っているからなぁ。僕としてはさっきも言ったように、誰もが陽性になる可能性があり、あの時はたまたま僕だったとしか思わないんだ」

──なるほど(笑)。では改めてカン・ギョンホの印象を教えてください。

「良い選手だ。動きも良い。ただし、何も特別なところはない。打撃も普通で、テイクダウンは時折り光るものがあるけど、トップコントロールは上手くない。トップでバランスを保てない。彼のゲームは穴だらけだよ。良い選手だけど、僕の方が上だ。

僕の攻撃の方が、デンジャラスだ。彼は相手の攻撃を見過ぎている。彼よりも僕にはフィニッシュ能力がある」

──テイクダウンはあって、コントロールは良くない。だからスクランブルが多いのですね。対してハニはスクランブルを許さないように戦います。

「そうだね。僕はフィニッシュ野郎だ。いつだってフィニッシュを狙っている。と同時に、フィニッシュに至らなくても判定勝ちできるのが僕の戦い方だよ。つまり、勝利を得るために色々な方向で戦うことができるということ。それでも、僕はフィニッシュ野郎なんだ(笑)」

──それだけ幅のあるファイトができるということですね。一か八かのフィニッシュ狙いよりも、フィニッシュが判定勝ちの先にある。それこそ安定して戦えることといえます。

「僕は柔術の大会に出ながら成長したといっても良い。その時から常にフィニッシュを狙っていた。ノーギのグラップリング・マッチで戦うようになり、MMAに転じたけど、そこに変わりはない。それが僕の一部だ。

ただし、さっきも言ったように一本勝ちできなくても、判定勝ちできる術を身に着けている。ルールに則して戦い、判定勝ちもできる。ポイントを取ってコントロールすることと、サブミッションを極めることが一致しているんだよ」

──ハニがMMAを始めたころはテイクダウンを奪うと、相手もガードポジションを取って寝技の攻防が続きました。ただし、今のMMAはスクランブル時代になり背中をつけて戦う局面は明らかに減少しています。スクランブル力も上がった。ハニもコントロールすることが大変になったのではないでしょうか。

「そこに準じた戦い方がいくらでも存在している。そして、その戦い方にあった技術を研究し続けている。以前と同じ戦い方じゃない。僕の戦いにも新しい要素が加わっているからね。だからスクランブルが増えても、僕はコントロールし続けることができるんだ。今も成長──進化し続けている」

──ハニはずっとフレッシュですよね。ダメージの蓄積が感じられないです。

「アハハハハ。ヘルシーなライフスタイル、そこが基本だよ。しっかりと野菜を摂って、フルーツを食べる。何よりもボディだけなく、精神状態を健康にしておくことだよ。そして頭を使ったトレーニングをすることかな。もう以前のようなワイルドな練習はしなくなった。強度の高いスパーリングを時折りして、あとは無茶な練習は控えるようになったんだ。自分をコントロールすること。フレッシュで居続けられることにシークレットはない。けど、たくさんの要素が混ざり合っている」

──ブラジルの料理は凄く美味しいですが、塩辛いですよね。

「バランスだよ。何よりファイトキャンプになってから食事のことを考えるんじゃなくて、常に良い食事を摂ることだよね。そして水をたくさん飲むことかな。それが基本だよ。それと針灸を毎週している。普段から心掛けているのはストレッチ、ヨガも毎日欠かさずやっているよ」

──もうファイターとしてだけでなく、ライフを考えた生活習慣ですね。

「そうやって心掛けていることで、競技者として少しずつ良い要素が積み重なっているはずだ」

──参考にさせていただきます。では4カ月遅れで、ハニのファイトを楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「僕が日本のファンに伝えたい一言は、アリガトゴザイマスさ。日本のファンは、世界中のどこの人達よりも僕の試合をより理解してくれる。また、皆に会いたいね」

■視聴方法(予定)
11月14日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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K-MMA MMA ROAD FC UFC UFC ESPN28 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ ブログ

【UFC ESPN28】プサン産永久電池カン・ギョンホ「ヤヒーラには自分のようなコンディションの良さはない」

【写真】まさにムサの面持ち、カン・ギョンホ(C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN28「Hall vs Strickland」が開催され、カン・ギョンホがハニ・ヤヒーラと対戦する。

兵役、コロナ禍と試合間隔が2度も大きく空いたUFCキャリアながらカン・ギョンホはこれまで、オクタゴンで6勝2敗と大きく勝ち越している。K-MMA界の永久電池、スクランブルで無類の強さを見せるカン・ギョンホにハニ・ヤヒーラ戦に向けて、その心境をZoomインタビューで訊いた。


──ハニ・ヤヒーラ戦が近づいてきましたが、調子はいかがですか。

「時差ボケもなく、全て上手くいっています」

──20カ月間、試合から離れていましたが、いよいよオクタゴンに戻ることができます。

「長い間試合はできなかった分、ケガもなくしっかりと体を休めることができたので、試合が決まればすぐに最高の状態で戦いに戻ることができました」

──ROAD FCが活動を再開し、Double GFCやAngel’s FCはコロナ禍でも継続的にイベントを開いてきました。チームメイトも試合があったかと思いますが、この状況にフランスとレーションは感じなかったですか。

「練習をするということにおいて、何も変りはないですから大丈夫でした。チームメイトの試合を見て、他の大会の試合をチェックしつつ、自分の練習に集中してきました。そうすることでフラストレーションも感じないですし、モチベーションを保つことができました」

──韓国のコロナの状況はソウルからの情報が多く入ってくるのですが、プサンのことはあまり伝わってきません。この試合に向けて、練習は問題なかったですか。

「プサンの感染者が多くなっている時は、練習にも少し影響が出ましたが、状況を整えてすぐにキャンプに入ることが出来ました。マスクの使用や、人数制限、練習に参加した人間を明確リスト化するなど規則はありましたが、それだけのことでした。人数は時々で違い、5人の時もあり、10人が最大という感じでしたね」

──チームMADは20人ぐらいで激しい練習をする印象が強いのですが、そういうわけにはいかないですね。

「そうはいかないですよね。でも、人数制限がなくても自分の体格を考えると、スパーリング相手は限定されてきますし、本当にそこまで困難なことはなかったです」

──ではハニ・ヤヒーラの印象を教えてください。

計量は両者揃って136ポンドでパスしている(C)Zuffa/UFC

「ベテランです。そして絶対的にグラウンドが強い。ずっと彼の試合を見てきたので、ハニ・ヤヒーラと戦えることはとても嬉しいです」

──ハニはテイクダウンから、寝技で仕留めようとする選手です。一方、カン・ギョンホ選手はスクランブルを得意としています。寝技を拒絶する自信はどれだけありますか。

「寝技になることを頭にいれて準備をしてきました。ただし、トップコントロールしようとしてきても、自分のレスリングは彼よりずっと強いので。そこは自信を持っています」

──ハニが最後まで勝負を諦めないファイターであるなら、カン・ギョンホ選手もスプリットになるような競り合いを繰り返しており、勝負強さには自信があるかと思います。その中で勝負の鍵を握ってくるのは、どういう部分になるでしょうか。

コンディションは万全か(C)Zuffa/UFC

「コンディションでは自分の方が上だと思っています。ハニ・ヤヒーラには自分のようなコンディションの良さはないです。そこが大きなアドバンテージになり、判定になっても落とすようなことはありません。

もちろん、試合前なのでどのような戦いをするのか詳細を話すことはできませんが、自分も最近の試合は判定勝利が多いですが、以前は数多くの試合でフィニッシュしてきました。今回もフィニッシュを狙っています」

──では、最後に日本のファンに一言メッセージをお願いします。

「しっかりと準備をしてきました。皆さんのサポートに感謝しています。日本の皆さんもコロナ禍において、安全に過ごしてください」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN28対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(米国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
シャイアン・バイス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
ジェレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノワ(米国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ジェイソン・ウィット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ニコ・モンターニョ(米国)
ウー・ヤナン(中国)

<フェザー級/5分3R>
コリン・エングラン(米国)
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)

<ライト級/5分3R>
クリス・グラッツマーカー(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
ロニー・ローレンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オリオン・コスケ(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

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Interview UFC UFC ESPN28 カン・ギョンホ ハニ・ヤヒーラ ブログ

【UFC ESPN28】コメイン登場ハニ・ヤヒーラ─02─「僕はファイターでも競技者でもない。愛好家なんだ」

【写真】これがハニ・ヤヒーラ・スタイル(C)Zuffa/UFC

31日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN28「Hall vs Strickland」が開催される。同大会のコメインでカン・ギョンホと戦うハニ・ヤヒーラ・インタビュー後編。

UFC在籍10年を越えた寝業師は、万年プレリミ出場から3試合連続一本勝ちをし、ついにズッファ首脳の信頼を勝ち取り──今回は上から2つ目で戦う。攻め一辺倒、スタミナ切れ上等の根性ファイトを常に続けてきたヤヒーラは、金原正徳戦秘話を含め、この試合への自信の言葉を訊いた。

<ハニ・ヤヒーラ・インタビューPart.01はコチラから>


──それでもスクランブルの技術に磨きがかかったことで、トップコントロールを続けることは難しくなっていると感じることはないですか。

「それは……そうだね。でも、そうさせないための術を身につけるために相当な時間を使って自分の技術を磨いてきたからね。どういう風に重心を相手に掛けて、トップをキープできるか。

何千本というスパーリングで、常に僕の相手はスクランブルを狙い、僕の抑え込みから逃れようとして来た。そのたびに僕のトップコントロールは強固になってきたんだ。テイクダウンもそうだけど、そこからのポジションというのは無数に存在している」

──相当に疲弊しても、ハニは勝負を諦めることがありません。勝とうが負けようが、常に対戦相手よりも疲れ切っています。それでも最後まで戦い抜く姿勢が、いつも胸に残ります。

「ありがとう。そういってもらえると、本当に嬉しいよ」

──特に金原選手と戦った際には、オクタゴンを下りた直後にケージサイドで倒れこんでしまっていましたよね。

「カネハラと戦った時のことは、僕も忘れられないよ。なんせ試合後に吐いてしまったからね……。あの時は、減量後のリカバリーに初めてサプリメントを飲用したんだ。それまでサプリメントを摂ったことはなかったけど、あの時は2時間ごとに飲んでみた。

それが全く体に合わらなくて、リカバリーどころか試合前まで体調がすぐれなくなってしまって。実は試合中もずっと気持ちが悪かったんだ。体の調子がおかしなままで戦ったんだけど、試合を終えると我慢できなくなって吐いてしまった。そのまま病院に直行だったよ。だから、あの試合の動きは最悪だったんだ……」

──いやぁ、そんなことがあったのですね。逆にそのような状態であれだけの試合を金原選手とやってのけ、最後まで諦めなかったことに改めて尊敬するのみです。

「諦めることは絶対にない。でも、そこが日本の皆に伝わってくれていると嬉しいよ」

──それは絶対です。そして、今回の対戦相手のカン・ギョンホもスクランブルの強い相手ですね。

「その通りだね。グッド・スクランブル・ファイターだ。テイクダウンも強いよ。打撃をそれほど使わず、組んで戦うね。ただし、サブミッションは本当に基本的なモノしか持っていない。グラウンドに持ち込んでも、そこからの試合はごくごく並みのレベルだ。グラウンドで勝つチャンスは十分にある」

──今、ハニはどこを目標にUFCで戦い続けているのですか。

「今は、ただこの試合に勝つことだけを考えているよ。カン・ギョンホをぶっ飛ばすだけだよ」

──では36歳になったことについて、どのように捉えていますか。

「年齢は関係ないよ。今、キャリアの頂点にある。ようやくUFCの僕に対する待遇も良くなってきた。僕はね、ファイターでも競技者でないんだ。好きなことを続けているだけの愛好家なんだよ。前の試合も勝っているし、これからも勝てる。このまま突き進むよ」

──確かにこれだけ長い間UFCで戦ってきておきながら、ずっとプレリミでの登用が続きました。

「それが今回はコメインだからね。UFCが僕の力を認めてくれたことは、感謝しているよ。3試合連続で一本勝ちできたのが大きかったと思う。そして過去4つの勝利は全て一本勝ちだし。だから、UFCもこの順番で僕の試合を組んだんだろうね。彼らが何を求めているのかは理解しているつもりだよ」

──では今回も柔術、そしてビッグハートをハニが見せてくれることを期待しています。

「僕の持つ全てのテクニックを見てほしい。ウォリアースピリッツを持って、前に出続けるところ見てほしい。そして、何よりも大切な戦略に基づいた試合を皆に見てもらうよ。戦略なしで試合は戦えないし、人生を生き抜くことはできない。

そして6度、試合をした時に数多くのことを学ぶことができた日本の皆に感謝している。日本には素晴らしい思い出しかない。僕は日本の文化に憧れてきた。そして柔術は日本のアートだ。日本のファンは僕がオクタゴンで戦っている時は、日本を代表して戦っていると思ってほしい。今も熱烈なサポートを日本のファンがしてくれることを光栄に思っているよ」

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN28対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(米国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
シャイアン・バイス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
ジェレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノワ(米国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ジェイソン・ウィット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ニコ・モンターニョ(米国)
ウー・ヤナン(中国)

<フェザー級/5分3R>
コリン・エングラン(米国)
マルシック・バクダサリアン(アルメニア)

<ライト級/5分3R>
クリス・グラッツマーカー(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
ロニー・ローレンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オリオン・コスケ(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 UFC カン・ギョンホ キック ハニ・ヤヒーラ

UFC on ESPN28:オッズ/予想と展望

ユライア・ホール 2.65
ショーン・ストリックランド 1.53
カン・ギョンホ 1.83
ハニ・ヤヒーラ 2.00
シャイアン・ベイズ 1.61
グロリア・ジ・パラウ 2.45
ジャレッド・ゴードン 2.60
ニクラス・シュトルツェ 1.51
ザルーク・アダーシェフ 2.20
ライアン・ベノイ 1.71
ブライアン・バーバリー1.38
ジェイソン・ウィット 3.20
ウー・ヤナン 3.05
ニコ・モンターニョ 1.41
メルシック・バグダザリアン 1.71
コリン・アングリン 2.20
クリス・グレッツェマーカー 3.25
ラファ・ガルシア 1.32
ダニー・チャベス 1.95
カイ・カマカ 1.87
ジン・ユ・フレイ 2.30
アシュリー・ヨーダ1.67
ロニー・ローレンス 1.68
トレヴィン・ジャイルス 2.27
フィリップ・ロウ 2.25
オリオン・コシ 1.69

今回はBellator263とバッティング(第1試合開始時間・メインカード開始時間ともに)しているUFC。BellatorがP4P1位のパトリシオ・ピットブル vs. 無敗の超新星AJ・マッキーのバンタム級トーナメント決勝をメインにしているのに対し、UFCのメインはかなり地味(セミ以下はどちらも地味)。

TUFに出場している時から「ネクストアンデウソン」として期待されていたホールだが、TUF決勝で16番人気のケルヴィン・ガステラムに敗れると、次戦でも敗れて壮大な出落ちキャラに。リリースがかかった3戦目で勝ってからは勝ち星もついてくるようになり、日本大会ではゲガール・ムサシをジャンピングローリングソバットでKOしインパクトを残した。が、そこからまた3連敗となり、年齢的にもベテランの域に入り、普通の中堅ファイターのポジションに。

コロナ禍で組まれたアンデウソンのUFC引退試合では、全盛期の力がないアンデウソンにKO勝ち(なお、それ以前にヴィトー・ベウフォートのUFC引退試合も組まれたことがあったが、減量による体調不良で欠場し流している)。前回は元ミドル級王者ワイドマンと対戦すると、開始早々のカーフキックをカットしたところでワイドマンがスネの骨を折り17秒でTKO勝ち。実力の評価をしていいか迷う勝利ではあるが、とりあえずUFC契約後最多の4連勝をマークしている。

相手はランキング11位のショーン・ストリックランド。バイク事故で2年のブランクがあり、昨年10月の再起戦から階級を上げている。再起戦で判定勝ちすると、欠場選手の代役として2週間後に急遽組まれた試合でも1RKO勝ちしランクイン。今年5月の試合でも元ランカーのクシシュトフ・ジョッコに勝利し、こちらも階級をまたいで4連勝としている。

両者ともストライカー。アンデウソン戦は相手の衰え、ワイドマン戦はワイドマンのアンラッキーと思われているのか、オッズではストリックランドがフェイバリット。ストリックランドもランカーとの対戦はこれが初めてで、未知数の部分が多い。

ダメージの蓄積がない分、ストリックランド判定勝ちと予想。

セミは日本人との対戦経験が多い者同士のカード。ギョンホはUFC6勝のうち、3勝(清水・田中・夜叉坊)が日本人、ヤヒーラはWEC時代も含めて日本人4勝1敗(廣田・田中・金原・前田に勝ち、水垣に負け)。さらにはHERO'Sにも出場していた。27勝中21の一本勝ちという極めの強さを持ちながら、UFCでは全く評価されず、UFC19戦目にしてようやく初のセミ。しかしオッズでは兵役による3年以上のブランク明け後4勝1敗のギョンホが優勢となっている。

第1試合開始は8月1日朝7時。速報します。