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【LFA112】ブラジル発LFAウェルター級王座決定4人制T=MMA王国の今が分かるトーナメント

【写真】左からアルバルチ、ボンフィム、LFAエド・ソアレス代表、そしてディアス、レアルというウェルター級GP出場4選手(C)LFA

18日(日・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのアッパー・アリーナで、LFAブラジル進出2連戦の2夜目=LFA112「LFA Welterweight Grand Prix」が開催される。

Vale Tudoの母国でLFAは4人制ながらワンナイトTにより、マイコン・メンドンサがBellatorにステップアップを果たしたため返上したLFAウェルター級王座を賭けた新王者決定トーナメントが行われる。


米国、ロシアと並び常にMMA界で実力者を輩出してきたブラジルにおけるLFAは、第1夜を見る限り米国のLFAよりも、ローカルプロモーションでキャリアを積み、より経験を積み実績のある新鋭が鎬を削る場となっている。

今回の王座決定GPも既にLFA同級王座に挑戦経験のあるジュニオル・マルケスが、同大会に出場するにも関わらず、GP出場権を手に出来ていない。キャリア9勝2敗のマルケスを弾き出した4名、準決勝のカードで並べるとディエゴ・ディアス✖カルロス・レアル、ガブリエル・ボンフィム✖ブレネウ・アルベルチはそれぞれが13勝3敗、12勝3敗、10勝0敗、8勝0敗というレコードを残している。

人材の宝庫ブラジルにはかつてのIVCやメッカVTという国際大会が存在しないため、今の日本と同じようにブラジル勢同士が切磋琢磨して力をつけていくしかない。が、その選手層が日本とは違う。次から次へと新しい力が生まれては、篩に掛けられている。そのブラジル国内で、これだけ勝ち越している4人のファイターがどのような試合を魅せるのか。

この他の出場選手とともに、今のブラジルMMA界の真の姿が見られるLFAブラジル大会第2弾だ。

■視聴方法(予定)
7月19日(月・日本時間)
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ 対戦カード

<ウェルター級GP決勝/5分3R>
──(ブラジル)
──(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
カルロス・アウグスト・ダ・シウバ(ブラジル)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ハファエル・ラモス(ブラジル)
フィリッピ・エスティビス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジュニオル・ルイス(ブラジル)
カイナン・クルシェビスキ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
エレイネ・ロピス(ブラジル)
ダニアニ・ソウザ(ブラジル)

<ウェルター級GP準決勝/5分3R>
ディエゴ・ディアス(ブラジル)
カルロス・レアル(ブラジル)

<ウェルター級GP準決勝/5分3R>
ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)
ブレネウ・アルベルチ(ブラジル)

<139ポンド契約/5分3R>
カルロス・モタ(ブラジル)
ジェフェウソン・オリヴェイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジュニオル・マルケス(ブラジル)
ケムエル・オットーニ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ウィラン・カルロス(ブラジル)
ベンデル・ジアコモ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・アウベス・ブラガ(ブラジル)
ジョナタン・コルデイロ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ブレナ・カルドゾ(ブラジル)
ヴァニア・カセレス(ブラジル)

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LFA LFA110 MMA エド・ソアレス チャールズ・ジョンソン 堀内佑馬

【LFA110】惜敗、堀内佑馬に訊く─01─即減点。「試合前にレフェリーが控室に来て。あっ、あの時の……」

【写真】まだまだ激闘の痕が、顔に残る堀内 (C)MMAPLANET

2日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されたLFA110「Johnson vs Horiuchi」のメインで堀内佑馬が、チャールズ・ジョンソンと暫定王座決定戦を戦いスプリット判定負けを喫した。

激闘、一歩も引かずに戦った堀内だが不可解ともとれる減点や、厳しい裁定結果が待っていた。試合から3日を経て(※取材は現地時間、5日に行われた)堀内にインタビューをした。


──右目がかなり腫れていますね。

「これでもかなり良くなってきました。眼窩底骨折はなくて。鼻は折れちゃったかと思ったのですが、それも大丈夫でした」

──それは良かったです。とはいえLFAフライ級タイトルは奪取できず、悔しい判定負けでした。戦いから3日を経て、今の気持ちは?

「まぁ……ちょっと自分の甘さが出た試合でした。もっと行けたと思います。オーヤマ・コーチとも話して、そう思います」

──長身、リーチのあるジョンソンにジャブやストレートを被弾しても前に出続けてボディを効かせ、中盤の3つのラウンドは攻勢だったと思います。

「そこもコーチが授けてくれたプラン通りでした。初回と2Rはローで前足を削って、ボディを打っていく。3Rと4Rはボディを効かせて、5Rにポイントを取りきって勝つ。そういうゲームプランだったのですが、凄く的を射ていました。コーチの頭の良さを実感しています。あのゲームプランは、しっかりとはまっていました。

そこに僕のもっと前に出るという姿勢があれば、ポイントアウトできていたと思います」

──実はチャールズ・ジョンソンの過去の試合映像を見て、厳しい相手だ。勝つのは難しいと思っていました。彼がここまで負けた相手はショーン・センテーラとブランドン・ロイヴァルですし。

「あぁ……僕はあの戦績を見て、凄く面白いなって思っていました。ドノヴァン・フリローもそうですけど、ちゃんとした相手にしか負けてない。そういう選手がいるのがLFAなので。

それに圧力を掛けることにおいては、負けないという自信がありました。ずっとはたいていて、それで相手も手を出せない。下がっていましたし、あの手と手が触れることができる距離で色々な戦いがありました。ちょっとしたフェイントだったり……でも、あの選手は普通に強かったです」

──もっと行けばという言葉がありましたが、ジャブに関しては当てられ、顔も腫れました。ただし、堀内選手が前に出ているのだから、それほど有効なのかとは思ってしまうんです。倒されたわけではないですし。繰り返しますが2Rから4Rは前に出て、当てている堀内選手のラウンドだったと思いましたが。判定については、どのように思っていますか。

「まぁ……もう負けたので、何も言えないです。ただし、言いたいことはあります」

──それは?

「SNSとかで、LFAは日本人に厳しいっていう書き込みが多くて……。でも、審判はオクラホマ州のコミッションの要請で来た人たちで、LFAは裁定には関係ないんです。そこは分かって欲しいと思いました。

LFAのエド・ソアレス代表も試合後に僕のところへ来てくれて、『ユーマが勝っていた』と言ってくれたんです」

──エドがそういう風に言ってくれたのですか。

「ハイ、ABEMAで中継があることも本当に喜んでいましたし。PRIDEで日本に行った時の話とか、ホテルのレストランで会った時にしてくれました」

──エドはこの業界に珍しいほどのスーパーナイスガイですね。とはいえ、あのレフェリーはどういうつもりなのか。2Rのローブロー、どう見てもアクシデントで、それほどダメージもないのに一発で減点というのは、本当に解せなかったです。結果的にペナルティがなくても判定で落としていたとしても、あの1点で堀内選手もジョンソンもやることが変わってくるわけですし。

「やっぱり……戦い方には影響がでますよね。でも、それも起きてしまったことなので……。そこについても、終わったことです」

──いやぁ、それにしても前回の試合であったケージ掴みにしても、クラッチを組んでいて背中越しで、試合の流れで何かっているなぁぐらいのなかで、急にブレイクが掛かり減点。今回の急所蹴りと同様に余り見たことがないです。

「う~ん、実は……試合前に控室にレフェリーが『今日は私が担当なので、質問はあるか』と言いに来たんです。その時に『あっ、あの時のレフェリーだ』って……。コミッションからの指名なんですけど、コーチとも目が合って……『アイツだ』みたいになって(苦笑)」

──前回の試合も同じレフェリーだったのですね……。

「ハイ。で、立った状態でのエルボーの確認をしたんです。垂直じゃない落とし方の。そうしたら、あのレフェリーが『ダメだ、禁止技だ』って言うんです。

でもユニファイドでは認められているだろうって、コーチも反論をして。コーチは筋が通っていないことは、納得するまで意見を曲げない人なんです。それで相当揉めていて……気まずい空気でした」

──う~ん、そういうことがあったのですね。結果、エルボーの方は?

「なんか他のレフェリーにも確認を取ってくるということになって、結局使っちゃダメになりました。そのあと、コーチとも『あのレフェリーは気を付けないと』っていう話をしていたんです。そうしたら、一発で減点を食らってしまいました(苦笑)」

──それで心象を悪くした影響などでなかったことを望みます。いずれによせ、ケヴィン・ニックス──要注意です。以前にケージ掴み、垂直エルボーを見落として、動画で相当に叩かれたことあるんですよね、あの人は。

「そうだったんですか……。ただ僕はもう『こういうことがあるんだ。こんなアウェイなんだ』って燃えることができて、楽しかったです」

──なんとも強心臓ですね。

「ただ繰り返しますけど、LFAという団体がそういうところだという風にだけは勘違いしないで欲しいです」

<この項、続く>

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LFA News UFC エド・ソアレス チャンネル チャールズ・ジョンソン 堀内佑馬

【LFA】日本の堀内佑馬がチャールズ・ジョンソンに判定で敗れる

57474

548: 実況厳禁@名無しの格闘家  2021/07/03(土) 12:03:48.14 ID:WbjvW2zU0
ufc行きをかけた一戦って書いてあるけど
堀内が勝てばufc確定ってわけでもないよな?これ
 2021年7月2日(日本時間3日)米国オクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで「LFA 110: Silveira vs. Murray」が開催された。

メインは、日本の堀内佑馬が米国のチャールズ・ジョンソンと「LFA暫定フライ級王座戦」に臨んだ。

試合は、ABEMA「格闘チャンネル」にて緊急生中継された。  

(中略)

2-1で勝利したジョンソンはエド・ソアレス代表から腰にベルトを巻かれ、咆哮。

堀内との試合について「打撃は何一つ効いていない。教科書通りの平坦なコンビネーションに辟易していた。
よく出来ました、という感じだね。スプリット判定になったのは、有効打ではなかったけど、彼の手数・足数が評価されたのかもしれないね。

(最後のハグがちぐはぐだったのは)自分が日本語でからかったことに腹が立ったのかもしれないね。
それ以上に勝ちたいという思いのなかで明らかに僕が勝っていた苛立ちなんじゃないかな。自分も完璧な姿を見せられなかったことにはがっかりしてる」とマイクで語った。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/289e695c91c889933783b3641ca358ce66166984



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【LFA110】ABEMAでライブ中継決定、LFAエド・ソアレス代表「去年60人以上をネクストレベルへ」

【写真】「Black Houseからだと、1年で5人程度しかUFCと選手の契約ができない。LFAなら20人、30人のファイターをUFCにステップアップさせることができる」と話していたソアレス。本当に選手想いのプロモーターだ(C)MMAPLANET

2日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA110「Johnson vs Horiuchi」。

ABEMAのライブ中継も決まった同大会を前に、LFAのエド・ソアレス氏にインタビューを試みた。世界最強のふぃだーそーのかじ取りをするソアレスからは、根っからのMMAナードぶりが伝わってきた。


──パンデミック後、昨年7月に活動再開し2日のLFA110まで1年間で27イベントを開催しました。

「パンデミックは世界中を、とんでもない時代にしてしまったとは間違いない。MMAワールドでも、数多くのイベントがキャンセルを強いられた。でもLFAのチームは感染予防を追及しつつ、どうにか活動できないかと模索した。そしてUFC FIGHT PASSという素晴らしいパートナーのおかげで、この間も活動するだけでなく成長できたと思っている。

世界でこれだけの数のイベントを開けたプロモーションは、LFA以外に2つしかない。2020年はパンデミック前と合わせて17イベントを開催した。2020年の1年と、2021年のここまでにLFAから48人の選手がUFCと契約し、18人がBellatorとサインした。60人以上のファイターがネクストレベルに進めた。2020年もLFAは成功の年にしたんだ」

──WOW!! そして田中路教選手がついに渡米し、堀内佑馬選手はフライ級チャンピオンシップに出場します。

「ホリウチは前回の試合で、とても経験豊かなドノヴァン・フリローに一本勝ちし、ベルトへの挑戦をアピールしていた。そしてフライ級王者アルタミラノがコンテンダーシリーズと契約したから暫定王座を設けて、ホリウチとチャールズ・ジョンソンが戦うことをマッチメイカーが決定したんだ」

──この大会は日本ではABEMAで日本語の実況でライブ中継されることが決まりました。

「最高にエキサイトしている。日本語でLFAの試合が流されるなんて」

──解説はWEC、そしてUFCファイターだった水垣偉弥氏になると聞いています。

「おお、それは知らなかった。素晴らしいね。本当に日本向けの中継を視てみたいよ(笑)。我々は国籍に関係なくタイトルに挑戦してほしいと考えているし、日本人選手がLFA王座に挑む試合を日本のファンに見てもらえ、本当に良かったと思う。

LFAフライ級王者がUFCで通用することは、ブランドン・モレノが証明している。元LFAフライ級王者がUFCフライ級王者になったことは、彼のやる気、努力の証だ。私もとても嬉しい。

そして、タナカだ。彼は契約からビザの取得まで10カ月も時間がかかってしまったけど、もうカリフォルニアに来ていて8月にはLFA初戦を戦えるよう話し合いを続けている。

彼のようなやる気に満ち溢れた選手は大好きだ。なぜUFCとBellatorがLFAの選手とこれだけサインをするのか。それはファイターが強い意志を持って戦っているからだ。LFAとサインし試合で勝った時点で、その選手は次のレベルに行く力を持っていることになる。イージーなマッチアップは絶対にないからね。

何よりLFAが国際的なショーになるには、日本人ファイターは欠かせない。私はPRIDE、K-1、DREAMの時代にジャパンには何度も足を運んだ。日本には素晴らしいMMAの土台がある。米国以外だとブラジルと日本は本当に大きな役割をMMA界ではたしてきた。

日本の選手がLFAで戦うことが嬉しくてならないよ」

──そんななか7月にはブラジルのリオデジャネイロで連続イベントを開くことになりました。

「LFAにとって大きな一歩であると同時に、ブラジルのMMAにとっても大きな一歩になると思う。今、ブラジルのMMAはひどい状態に陥っている。あれだけ優れたファイターが誕生しているのに、試合の機会が圧倒的に減ってしまったんだ。

まだブラジルの大地に眠っている才能を掘り起こすことができる。素晴らしいことだよ。彼らの才能を世界に披露するんだ」

──ブラジルの新型コロナウィルス感染状態は、今も厳しい状態にあります。

「だからこそショーが必要なんだ。LFAは米国で1年半やってきたようにバブルを創り、検査を重ねて無観客イベントを行う」

──現地のプロモーションと共催ということではないのですね。

「LFAの単独イベントだよ。無観客大会でチケットを売る必要がないから、可能になった。チケットセールスを気にすることなく、最高のショーにするために全力を注ぐことができる。7月17日は7試合、米国でやっているような通常の大会だ。

そして19日はLFAにとって初めて日曜日の大会で、ウェルター級王座決定GPを開催する。新ウェルター級チャンピオンは1日で2勝しないといけない。リオにバーリトゥードの伝統を持ち返るんだ」

──なんともロマン溢れるイベントですね。

「それにね、まだ正式発表していないけど……ブラジル大会ではアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが英語の実況チームに加わるんだ」

──ミノタウロが解説に!! エド、もうMMA愛の詰まったショーになること間違いないですね。

「皆が喜ぶと確信しているよ(笑)。凄くワクワクするし、誇りに思う。そして、とても光栄だよ。ミノタウロがLFAの中継に関わってくれることは」

──エド、ファイトウィークの忙しいところインタビューに応じてくれたありがとうございました。

「とんでもない。こちらこそ、ありがとう。日本のファンがLFAを楽しんでくれて、遅かれ早かれもっとライブ中継が増えることを願っている。日本の皆にLFAの応援をしてほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ABEMA格闘Ch
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ LFA110対戦カード

<LFA暫定フライ級王座決定戦/5分5R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
マルクス・ペレス(ブラジル)
クリスチアーノ・フロウリッチ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
シビウィケン・オンエネゲシャ(米国)
ヘナート・ヴァレンチ(米国)

<フライ級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
ルイス・アギーレ(メキシコ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェケリン・アモリン(ブラジル)
ミーガン・オーウェン(カナダ)

<フライ級/5分3R>
アルペン・グラン(米国)
オスカー・ヘレーラ(米国)

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Interview LFA84 other MMA エド・ソアレス ブログ 堀内佑馬 田中路教

【LFA84】LFAエド・ソアレス代表に訊く─02─「田中路教をバンタム級王座決定4人制トーナメントに」

【写真】左からタイラー・レイ、ナタン・レヴィ、カイル・エストラーダ、マイケル・スタック、エド・ソアレスが推す4選手(C)LFA

10日(金・現地時間)から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むLFAのエド・ソアレス代表インタビュー後編。

北米MMA界のNCAAを自負するLFAは、UFCに数多くのファイターをステップアップさせてきた。そんなLFAの活動再開=4大会でエドが注目しているファイターは?

さらに3月にサインしたものの米国への渡航の道が、現在閉ざされている田中路教に関して話を訊いた。

<エド・ソアレス インタビューPart.01はコチラから>


──MMAは急激に進化し、ステラトジーを用いスコアリングメークで勝つ必要もありますが、LFAは両者がフィニッシュを狙うのでフィニッシュが多くなりますね。

「LFAが世界で最もエキサイティングなMMAショーの1つたる所以だね。LFAで戦っているファイター達は自分の試合がUFCやBellatorの人間が注意して視ていることを知っている。

それにUFCファイトパスで配信されるようになってから、LFAで戦っていた選手はさらにUFCで戦う機会が増えた。7月の4連戦では特にファイターたちは、そこを意識して戦うはずだ」

──7月の4連戦、サウスダコタ州のスーフォールズで開催されます。

「RFA時代からスーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで大会を開いてきた。サウスダコタ州で初めてプロモーターライセンスを得たのが我々なんだ。RFAのプロモーターライセンスのナンバーは0001なんだよ(笑)。

以来サンフォード・ヘルスは我々のメディカル面をサポートしてくれている。今回も会場、ホテル、関係各所で彼らが州のレギュレーションに則した医療体制を整えてくれるから、ファイター、セコンド、スタッフのテストが実施できるんだ。サンフォード・ヘルスのおかげでLFAは可能な限り安全にイベントを開くことが可能になる」

──素晴らしいですね。心の底から思います。ところでエドはこの4連戦の間は、スーフォールズに滞在するのですか。

「スーフォールズは素晴らしい街だけど、それは無理だ(笑)。大会が終わるとLAに戻り、またすぐにスーフォールズに出かけるという慌ただしい日々を送ることになるよ」

──なるほど……どちらにしても大変ですね。エド、この4連戦でタイトル戦に出場する選手以外で日本のファンが誰に注目すべきかを教えてもらえないでしょうか。

「まずLFA84ではタイラー・レイだね。6勝1敗でヘンリー・フーフトの教え子だ。ベースはレスリングで良い試合をするよ。対戦相手のマイコン・メンドーサもタフで、これまでバチバチの試合をLFAでしてきた。2人は必ず激しいモノになるだろう。それとイスラエルのナタン・リヴィにも注目してほしい。

2週目はカイル・エストラーダだね。打撃主体で常にエキサイティングな試合をするけど、コンプリートなMMAファイターだよ。

LFA96ではアルトゥル・エストズラスかな。PFLやBellator、ACBを経験しているブラジル人選手だ。それにファビオ・チェラントの試合も楽しみにして欲しい。ファビオは東部のCESからコンテンダーシリーズに出場し負けてしまって、LFAで再起を図るんだ。

ニック・ブラウン(C)LFA

最後の大会ではマイケル・スタックだね。フェザー級で4勝0敗、彼の試合は絶対に見逃せないよ。それとニック・ブラウン──戦績は9勝1敗のライト級の注目株だよ。

それと7月の大会には出場しなくて、8月にLFAデビューが予定されているタバタ・ヒッチには絶対に注目して欲しい。日本ではモディファイドMMAのSEIZAに出ていたブラジルのムエタイ王者で、柔術は紫帯時代にノーギワールドで優勝し、アジア選手権でも3位になっている。今は柔術は茶帯で柔道が黒帯、マッケンジー・ダーンの練習仲間なんだ」

──必ず試合を見るようにします。それだけ期待の選手が毎大会出場しているのですね。彼らのLFAの活動再開に燃えているでしょうね。LFAに先駆け、パンデミックから2カ月でUFCが活動を再開したことは、どれだけMMAワールドにとって大切だったと考えていますか。

「極めて重要なことだよ。パンデミックが始まった時から、私はダナと話し合いを続けてきて、UFCの計画を説明してもらっていた。そして、ダナにはUFCが活動を始めればLFAもすぐに後に続くと伝えていたんだ」

──日本にいて1つ分からないことがあります。UFCは早々に活動を再開した。そしてFOXの重要なライブスポーツのコンテンツになっていると思います。なぜViacom CBSのパラマウントネットワークで、Bellatorは活動を再開させないのでしょうか。

「その通りだね。ベラトールの戦略は私にも理解できない。ただしスコット・コーカーというリーダーは、これまでに素晴らしい仕事をMMAで果たしてきた。彼はしっかりとこのビジネスに取り組んできた人間だ。彼の真意がどこにあるのか、ベラトールがまだ動かない理由は分からないけど、何か計画があるのだろう。。

きっとダメージを受けることなく、パンデミック前の状態で戻ろうとしているのだろうね。ただし私の立場としては、少しでも早くベラトールも活動を再開してほしいと思っている」

──UFCはリスクを冒していますよね。

「UFCはそういう組織だ。リスクを恐れることなく、これまでもやってきた。今やUFCは資金が4億ドルあるとか皆が簡単に言うけど、ロレンゾとダナが2001年からUFCの舵を取るようになった時に、ロレンゾは4500万ドルも使ってUFCを大きくしてきたんだ。リスクを承知でね」

──そのUFCへ復帰に執念を燃やす田中路教選手がエドと契約を交わし、あとはビザの取得へ……という時に新型コロナウィルスの問題が起こってしまいました。

「もうあとはタナカがアメリカ大使館に行って、ビザを取れればってところだったのに……。LFAには優れたバンタム級のファイターが多いから、タナカがLFAデビューを飾るとワンナイト4人トーナメントでバンタム級王座決定戦を組もうというプランもあったんだ。

でも、ビザ申請ができない状態になってしまっている。それにユーマ・ホリウチも日本に戻っているようだし……。幸い、タナカに必要なビザは今年中の発給が禁じられた5種類のビザに含まれていない。

とにかくCOVID19が終息に向かい、日本からタナカやホリウチの米国にやって来る日が来るのを楽しみにしているよ。

ミチノリ・タナカとユーマ・ホリウチをきっかけにして、LFAの試合をもっと日本のファンに視てもらいたいと思っているんだ。私はタナカとサインできた時は、本当にエキサイトしたんだ。これで彼は米国に滞在し、練習も試合もできるようになるって」

──少しでもその日が来ることを私も願っています。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「我々LFAはイベントを再開するためにハードワークをこなしてきた。これからもハードワークを続ける。LFAはMMA界にあって最高の人材育成大会に成長した。今後も未来のスーパースターを発掘し、成長をする場にしていくから日本のファンも是非ともLFAに注目してほしい」

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【LFA84】北米人材発掘#01=活動再開、LFAエド・ソアレス代表に訊く─01─「年内に20大会を」

【写真】シニスターというアパレルの代表から、MMAファイターのサポートを始め、ブラックハウスでマネージメント業、RFAを経てLFAで数多くの選手をUFCの送るエド・ソアレス (C)LFA

10日(金・現地時間)のLFA84から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むLFA。

UFCやコンテンダーシリーズに多くの選手を送り込む北米ナンバーワン・フィーダーショーもCOVID19の影響を受け、3月から6月にかけて6大会が延期されていた。

それでもUFCがイベントを再開させると、変わりなく選手を送り込んいたLFAのエド・ソアレス代表に活動再開前に、新型コロナウィルス感染拡大による影響と、UFCファイトパスとの関係、そして4週連続大会で注目すべき選手は誰なのかを尋ねた。


──7月の4大会で活動を再開するLFAですが、今どのような気持ちですか。

「ようやくだね、本当にエキサイトしているよ」

──今、米国では感染者数が増えていて不安な面もありますね。

「確かに状況は悪くなっている。と同時に皆が少しリラックスし過ぎてしまったんだ。まぁ、その気持ちも分からないではないし非難はできない。けれども国中にCOVID19が広まっている今、やはり責任ある行動を1人ひとりが取る必要がある。不運にも今の状況は、そんな意識の欠如が生んだといえるだろうね。

その一方で、感染者が増えるということは多くの人が検査を受けている結果でもある。米国は世界中のどの国よりもテストを受けている数が多い。テストが十分に行われていない地域では、感染者数は増えないからね。だから本当のところはどうかも分からない、いずれにしても……これだけ多くの人が亡くなっているのは事実で。間違いなく100年に1度の災難に遭遇したと言えるだろうね」

──経済活動を再開しないと、COVID19により亡くなる人の数より、多くの人が行き詰って生きていけないことになるでしょうし。だからこそ、経済活動を再開したうえでエドがいったように1人ひとりが責任感のある行動をとる必要があるのでしょうね。

「その通りだ。また国を動かさないといけないからね。可能な限り予防をして安全に務める。それでもリスクがある外に出ていかなければ、経済はとんでもないことになる。だからこそ、自分を律して活動する必要があるんだ。経済活動は大切だけど、だからって家族を自分のせいで感染させたくないのからね」

──誰もこんな状況がやってくるとは思っていなかったです。エドも3月には6日にダラスでイベントを開いたのですが、20日のフェニックス大会から延期せざるを得なくなりました。あの時、プロモーターとしてはどのような想いでしたか。

「プロモーターとしてだけでなくアメリカに住む1人の人間として、まるでホラー映画を観ているかのような感覚に陥ったよ。もしくはサイエンス・フィクション映画のようなことが、実際に起こるなんて誰の予期できなかったはずだ。

LFAも3月に1大会、4月は2大会、5月も1大会、そして6月にいたっては3大会が延期せざるを得なくなった。

ただ、この事態を眺めていると私たちがこれまでに手にしてきたモノを、一度見直して手放す時が来たんだと感じた。確かにとんでもないことが起こっているけど、ポジティブに捉えて現状にいてベストを目指して動くことが重要だと気付かされたよ。結果、この期間中もLFAの将来を考えると、どこかでワクワクしたところがあったんだ。

7月には4大会を開催できる、4つのタイトルマッチとともにね。これから正式にアナウンスしていくけど、8月には2大会を開けるだろう。LFAは戻ってきたんだよ。現時点で今年中に全20大会を開催しUFC Fight Passで中継していく予定だ」

──おぉ、もうそこまで話はできているのですね。

「ただし、オフィシャル・アナウンスしているのは4大会だから、16大会を5カ月で開くために動いている。そのうち13大会は、ほぼ纏まっていることをここで伝えておくよ」

──素晴らしいですね。7月の大会は無観客で行われます。ただし現状として、屋内競技であるMMAではいつになればファンが会場を訪れることができるようになるのか、まだまだ見えてきません。チケットを売ることができない状況で、どのように収益を得ることができるのでしょうか。

「もちろん、ゲート収入は求めることができない。だから、他にビジネスが成り立つ道を模索する必要はあった。一つ、現状としてほとんどのライブスポーツが世界中で活動していない。ライセンシー・コンテンツを国際的に行うことができる機会でもあるんだ。今はテレビをつけても、ライブスポーツが視聴できない国が多いからね。

LFAには素晴らしい試合が多いし、UFCを目指す才能豊かなファイターがクオリティの高い試合を毎回披露している。日本でもこの機といわず、日本語の実況をつけてLFAが日本のファンが視聴できるような日がやって来ることを願っているよ。

現状としてはUFCファイトパスという素晴らしいパートナーがいることで、LFAはイベントを開くことができる。一つ私が後悔しているのは、もっと早くからUFCファイトパスでLFAの試合を配信してこなかったことだよ」

──UFCファイトパスの影響力は、AXS TVとは違いますか。

「全く違う。AXS TVとの関係以上に私はUFC ファイトパスとの関係に満足している。LFAにとってUFCとUFCファイトパスほど素晴らしいパートナーは存在しないよ。UFCファイトパスはAXS TVの100倍素晴らしいパートナーだ。

ワールドワイドでLFAの試合が見てもらえるし、試合中継だけでなくUFCではLFAのブランド力のアップにとても協力的だ。TOP 10 KOのプログラムを製作して配信したり、UFCの中継のなかでもLFAの映像をふんだんに使用しているんだ。UFC中継でLFAの映像が流れることは、我々のマーケティングにとても役立っている。なんといてもUFCファイターの25パーセントはLFA出身だし、彼らの試合の煽り映像にLFAの試合はどんどん使われることになるだろう」

──エドは今25パーセントと言いましたが、それは通常時の話で。5月以降はもっとパーセンテージは上がっていると思いますよ。

「アハハハ、確かにその通りだ。私自身、何人のLFAフィターがUFCとサインしたのか把握していないんだよ(笑)。ただ言えることは今も、毎週のように誰かがUFCと契約している。それは7月も変わりないだろう。なんせ4階級で新チャンピオンが誕生するからね。そして最低でも2人はすぐにUFCに行くことになるだろう。

COVID19の感染が広まり、現状では試合を受けないUFC支配下選手がいるはずだ。でも、LFAファイターはUFCから声が掛れば、YES以外の返答は用意していないよ(笑)。

彼らは常に謙虚で、ハングリーだから必死に戦う。LFAのファイターは判定勝ちだと、自分の将来が閉ざされると分かっている。勝っても後退しているという感性で戦っているんだ。だからLFAの試合はいつもエキサイティングになるんだよ」

<この項、続く>

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【LFA】ついに全米最大のフィーダーショー=LFAも7月10日から、活動再開!!

【写真】ついにLFAも活動再開だ(C)LFA

10日(水・現地時間)、全米最大のフィーダーショー=Legacy Fighting Allianceのエド・ソアレス代表とLFAの公式SNSが「LFA 7.10.2020 UFC Fight Pass」という投稿を行っている。

文字通り7月10日(金・同)にLFAが活動を再開し、UFC Fight Passで中継されるというだろうが、それ以外の情報は一切明らかとされていない。

そしてソアレス代表は「誰が戻ってくるのか」というメッセージを添えている。

LFAは3月20日のアリゾナ州フェニックス大会、4月3日のコロラド大会、同17日のサウスダコタ大会を延期しており、アリゾナではメインでダニエル・マドリッドとインパ・カサンガネイの間でLFAミドル級王座決定戦が行われる予定あった。